2015年4月30日木曜日

右と左

今季は相手投手の右左によって先発メンバーを代えることが多い。批判も多いようである。

捕手は投手との相性もあると思われるため、主には一塁、二塁、三塁、左翼が対象となっていると思われるが、先週から今週にかけての結果を見てみると、先週火曜の成瀬、今週火曜の杉内には右打者を並べ、他の試合では左打者を中心に並べている。

ルナが復帰して少し事情は変わったが、亀沢vs荒木、高橋vs堂上、ナニータvs松井佑の比較になると、現時点ではいずれも左打者の方が結果を出しているため、対左投手で攻撃力が低下するというイメージが強い。


昔ロッテ対西武の試合を見ていた時、園川に対して西武が二流の右打者を並べて負け、解説者が「こんなことをしていたら他球団が西武には左投手をぶつけるようになる」と苦言を呈していた記憶がある。今後他球団が中日に左の先発を当ててくるようになったら舐められていると見るべきだろうが、現状ではそのような傾向もないため、致命的にレベルが下がるとは思われていないのだろう。


個人的には、対戦する割合として現状は右投手の方が多く、好調な打者は左打者の方が多いということであるため、やり方としては悪くないのではないかと思っている。

亀沢と荒木を比較した場合、明らかに亀沢の方が状態が上だが、一方で集中力を欠いていると思われるミスもあり、週に1日程度休ませて荒木を先発で起用し、荒木の状態が上がることを期待するのも悪くないのではないか。実際今週は2安打打っており、数少ない自分が見た試合において、ジョンソンとの対戦でも結果は出なかったがいい当たりも多かったように思う。亀沢も初めての一軍で疲労も蓄積されるであろうし、出て当たり前では持ち前のハングリー精神も薄れていくであろうから、たまに荒木をスタメン起用するのはいい休養と刺激になるのではないかと思われる。

高橋と堂上については、正直高橋を起用して貰いたい所ではあるが、現状エルナンデスのバックアップは堂上しかおらず、また高橋も悩むタイプであり、守備で比較すれば堂上の方が上であろうから、こちらもたまに休ませる意味で堂上を起用したのも理解はできる。ルナが復帰すれば高橋or福田という比較になり、こちらは悩むことになるだろう。現状右投手が多い状況で、左右だけで出していては福田のスタメン機会が激減してしまう。2枠を3人で分け合うとして、ルナ0.8、福田と高橋がそれぞれ0.6というぐらいの分け方をするのではと想像しており、ここは今後右投手相手でも福田先発ということはあるだろうと見ている。

ナニータについては良く打っているが、守備はあまり良くないようで、こちらも週1日程度休ませるのは悪くないのではないかと思われる。それでも毎日使って貰いたいぐらいによく打ってはいるが、それだけ松井にも期待があるということだろう。友永や井領にそういったポジションを取って貰いたいところだったが、両者二軍に落ちてしまっており、現状は松井に期待する状況である。和田が戻ればその立場は和田に取って代わられるため、松井としても残されたチャンスはそう多くないだろう。頑張って貰いたい。


成瀬と杉内に対峙した試合においては、亀沢・高橋・ナニータに代えて荒木・堂上・松井が起用されたため、非常に攻撃力が下がった印象ではあるが、後者の方が守備力は高く、週に1度の休養日だと思えば良いのではないかと思う。ベストメンバーが揃えば 亀沢vs荒木、福田vs森野、高橋vsルナ、和田vsナニータとなるはずであり、左右に合わせて単調に組み替えるようなことにはなるまい。左打者の好調と対右投手割合の多さが相まって瞬間的に今のような対応になっているのではないかと理解している。

先発を外れる選手に対し、左右で外しているということであれば心の準備もしやすいだろうし、また左対右、右対左がわずかでも有利であるとすれば、経験の少ない現状のレギュラー陣において、打ちやすい方の投手を中心に対戦できるのも多少は心の余裕になるのではないかと思われる。左右関係なく打って欲しい期待の選手達ではあるが、まだ出始めたところであり、温かい目で見守っていきたい。




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source : シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~