2015年4月30日木曜日
マリンフェスタでブルーな休日。ルーキー田中が炎上し、打線沈黙で負け
ライオンズ 7 - 0 マリーンズ
ニッカン式スコア
ダイジェスト動画
今日はマリンフェスタの日。
様々なイベントが行われるほか、来場者全員にマリンブルーユニフォームが配布されます。
おまけに今日の先発はプロ初先発となる京大出身のルーキー田中。
近年まれに見る注目度となり、前売り券はすべて完売、30,100人もの観衆を集め、満員御礼となりました。
そんなわけで、試合開始前のQVCマリン周辺は大混乱。
私は13時前にマリンに到着したのですが、球場入口でユニフォームを配布しているせいか列の進みが遅い遅い!
正面入口のDゲートの列が球場の敷地をはみ出してマリン入口交差点の歩道橋の手前まで伸び、隣のCゲートの列もマリン前の道路をメッセ駐車場方向に川の手前まで伸び、3塁側Fゲートの列がレフトを過ぎセンターから折り返してレフトまで伸びていました。
40分以上並ぶ羽目になりましたが、試合開始には間に合ったので良かったです。
イベントがあって満員になった日はあまり勝てないのがマリーンズ。
おまけに今日プロ初先発のルーキー田中は先日2軍でハンカチ王子と投げ合いましたが2回を投げて被安打5の4失点。あまり良い成績ではありませんでした。
ロッテ田中2回4失点も予定通り29日1軍初登板へ (ニッカン)
<イースタン・リーグ:日本ハム4-16ロッテ>◇24日◇鎌ケ谷
ロッテのドラフト2位、田中英祐投手(23)が、イースタン・リーグの日本ハム戦に先発し、2回5安打4失点だった。2軍戦登板4試合目で初めて打ち込まれた。四球も3個与え「真っすぐも変化球も自分の思ったところに投げられなかった。カウントを悪くしてしまったところで直球を打たれた」と反省の言葉を並べた。
1回は2死満塁を招くも、後続を断ち無失点。だが、2回に二塁打4本と長打を続けられ、失点を重ねた。要因を問われ「バランスを気にしすぎて腕が振れず、どんどん悪い方向にいってしまった」と答えた。2軍で取り組んできたフォーム修正がうまくいかなかった。
課題が残る登板となったが、伊東監督は予定通り29日の西武戦(QVCマリン)で1軍デビューさせる方針だ。コボスタ宮城の楽天戦前に投球結果を聞き「次に投げさせるための予行演習。へんに抑えるより、打たれたことで慎重になる。打たれた内容を自分で分析するでしょうから」と、29日までに修正を求めた。田中も「今日みたいには絶対にならないように。映像を見たい」と立て直しを誓った。【古川真弥】
2軍で打たれるレベルのピッチャーが急に1軍に上がって好投できるとは思えません。
おまけにこの大観衆、大声援。田中にとって当然未体験の世界。期待するのは酷でしょう。
今日は勝敗を度外視し、田中を暖かく見守りたいです。
さて、試合。
こともあろうに主審が橋本ごしんじこと橋本伸治。3塁塁審にはスリーヴィレッジの一角中村がいます。
ワンブリッジワンヴィレッジとは厳しい。
やはり田中は緊張のせいかコントロールが全く定まらず、ことごとくボールが上ずっていました。
秋山、栗山を歩かせ、浅村にセンター前タイムリーヒットを打たれ1-0。
さらに中村にレフトへのツーベースを打たれて2-0。つるべ打ちです。
田中はメヒアを落ちる球で三振にしとめてようやく1アウト。球場全体から安堵のため息がもれます。
しかし森にオーバーのフェンス直撃タイムリーを打たれて2点を失い4-0。
岡田なら捕れたかもしれません。しかし今日のセンターは足のわりに守備が下手な加藤。加藤じゃムリです。
岡田ならフェンス際でジャンプして捕りにいったはず。加藤はそれすらせずにフェンスに跳ね返ったボールを捕ろうとしました。アウトにしようとする姿勢を見せてランナーを足止めしないといけないのに、それすらしない。
残念!そこは岡田じゃない!残岡!
結局その後田中は斉藤を内角のスライダーで見逃し三振。炭谷セカンドゴロでチェンジ。
長い攻撃がようやく終わりました。4点を失いましたが、少し落ち着いてきたようです。
今日の試合の真骨頂は1回の裏でしょう。
いまいち制球が定まらない西武先発の十亀を攻め、清田四球、鈴木ヒット、角中ヒットでノーアウト満塁です。
ノーアウト満塁で4、5、6番なら普通は点が入るはず。ところがロッテは違うのです。
デスパイネが十亀にタイミングが合わず空振り三振。この三振は痛かった。
さらに今江もショートライナーで2アウト。
クルーズショートゴロでチェンジ。
なんと無死満塁のチャンスを無得点で終えてしまいました。
今日は事実上1回裏に無死満塁のチャンスを0点で終えてしまったことで負けが決まったと言えます。
せめて1点でも取っていれば、違った展開になったかもしれません。
ロッテ打線なら良くある光景でしたが、ルーキーが先発しているときにやらなくてもいいでしょう。
田中に対してロッテ打線はプロの厳しさを教えた形になります。
そして満員の観衆に対しても「これがロッテだ!恐れ入ったか!簡単にファンになれると思うなよ!」
とハードルの高さをアピールしたのです。
今日初めて観戦した人も多かったでしょうね。そんな人たちに初回からこの大拙攻を見せ付けるのですから、どれだけファンを増やしたくないのかと思います。
ただ、この展開を見て「うわ!ロッテ情けない!こんな弱いチームはオレが応援してあげなくちゃ!」という使命感に目覚める人もいるでしょう。
そうしたロイヤリティが高そうなファンだけを増やしていくというのもリピーターが多いロッテのファン拡大戦略としてある意味有効なのかもしれません。
2回表は金子を歩かせ、さらに盗塁を決められ無死2塁となります。
ただ、この回は田中が踏ん張りました。
秋山ショートフライ、栗山センターフライ、浅村ファーストフライでチェンジ。
見事無失点で終えています。
2回裏は加藤がヒットを打ったもののあっさり終わって無得点。情けない・・・。
3回表は1死からメヒアと森にヒットを打たれて1死1,2塁。
ここで斉藤に左中間を破るタイムリーツーベースを打たれます。
加藤は一瞬だけ捕球体勢に入るフェイクを仕掛けてランナーの進塁を遅らせようとしますが、その後の情けない返球で結局メヒアの生還を許して5-0。
そもそも岡田ならジャンプして捕ってますよ。やはり加藤のセンターはダメです。投手の足を引っ張ります。センターでは使わないでほしい。
残念!今日は岡田じゃない!
田中はその後炭谷を三振、金子をレフトフライに抑えてチェンジとなりますが、結局3回5失点で降板。
ほろ苦いデビュー戦となりました。
3回裏はあっさり三者凡退で、4回表。
2番手の香月良が秋山にスリーベースヒットを打たれ、浅村にセンターへのタイムリーヒットを打たれ6-0。
センターが狙われていますね。守備の下手な加藤が穴だと西武にばれています。
一方のマリーンズ打線は十亀の前に沈黙。
4回裏は三者凡退。
球審橋本のストライクゾーンが初回からおかしく、この回見逃し三振の井口が橋本に文句を言っていました。
ただ今日は西武側への判定もおかしかったですから条件は平等。田中の炎上に影響を与えるほどでもなかったです。
5回裏は田村が内野安打で出塁するも加藤三振清田ゲッツーでチェンジ。情けない・・・
6回表は秋山と栗山にヒットを打たれ無死1,3塁とされますが、浅村のライト前に落ちようかと言う打球を清田が飛び込みながらのナイスキャッチ。気迫を見せました。
香月良はその後中村、メヒアを打ち取りチェンジ。3回を1失点で抑えています。
6回は2アウトからデスパイネが2塁打。初回に打てよ。
今江があっさりショートゴロでこの回も無得点です。
7回表は3番手松永が全然だめ。秋山にタイムリーを打たれて7-0とされます。
7回裏のラッキーセブンは代打の根元が四球を選んだだけで終了。盛り上がりようがありません。
8回表は黒沢が中村にツーベースを打たれますが、後続を断って無失点で終えました。
8回裏は2番手にバスケスが登場。てっきり十亀に完封されるのかと思っていました。
鈴木の四球だけで見せ場はありません。
9回表は炭谷ゲッツー。黒沢は安定してきました。
9回裏は3番手岩尾。
1死ランナーなしの場面でクルーズの代打サブローが登場します。
サードゴロでしたがサードがボールをこぼしたあげく1塁悪送球でセーフ。
誰がどう見てもエラーでしたが、記録はなぜかヒットでした。これは絶対おかしい!
まあ試合の大勢には影響ないからいいんですけどね。
最後は吉田のゲッツーで試合終了。
7-0で大敗してしまいました。
まあ情けない試合でした。
GWの初日となる祝日で満員になったのに、ひどい試合を見せられてしまいました。
田中は仕方ありませんね。素材型のピッチャーといわれていますし、営業の都合で早すぎるデビューをさせられた似すぎません。140キロ台中盤のストレートも投げましたし、変化球も決まれば面白そう。将来が楽しみなピッチャーです。
残念ながら今日は打たれてしまいましたが、田中はまだプロ野球選手としての入口に立ったにすぎません。
まだまだこれから。結果は結果として、前に進むべきです。
昨年アメリカ独立リーグで現役復帰したフリオ・フランコがインタビューでとても良い事を言っています。
野球はいいよ。
球場が俺の居場所だ。
野球は真剣勝負だ。
メジャーリーグでは一定のレベルが求められる。
経験や年齢は関係ない。
打席に立ったら塁に出て、3塁ランナーをホームに返すんだ。
スキルがすべてだ。
年齢は関係ない。
好きなら続ければいい。
まだ出来ることがあるなら、迷わずやるべきだ。
野球で人を感動させるのは簡単じゃない。
中学2年のころ、フィリーズのスカウトが来た。
プロの選手にならないかって。
母親が説明を求めると、契約を結びアメリカに来てほしいといわれた。
母親は心配して海外にはやらないと断った。
でも叔父の説得でこっちに来ることになった。
金がほしかったわけじゃない。
メジャーに行ったのもプレーしたかったからだ。
金はもちろん大切だが、オレが熱くなるのは、
芝の匂い、バットの折れた音、ファン、走塁、スライディング・・・
泥だらけになるのに勝るものは無い。
スポーツが面白いのは競い合うからだ。
併殺崩しのスライディングも悪いものじゃない。
試合はそうやって駆け引きするものだ。
殴られたって、ホームランを打たれたって、次にやり返せばよい。
だから試合は面白い。
フランコは言います。
「スキルがすべてだ。年齢は関係ない。ホームランを打たれたって、次にやり返せば良い。だから野球は面白い」
明日への戦いはもう始まっているのです。
下を向いている暇はありません。
プロとして何をすべきなのか、田中ならわかっているはず。
なぜ一流商社の内定を蹴ってまでプロ野球選手になったのか。
野球が好きだという原点を思い出し、できることを迷わずやってほしい。
将来的にはロッテを背負う、人を感動させる投手になってほしいです。
ギャオス内藤も動画でエールを送っていました。
それより今日は打線ですよね。
初回の無死満塁無得点がひどすぎる。
その後の十亀には緩急を使われて抑えられ、結局わずか6安打に終わっています。
1点も取れないのでは、たとえ田中が抑えたとしても勝てませんよ。
ルーキーにプロの厳しさを教えるロッテ打線。困ったものです。
デスパイネが打ってほしいところで打てないのが地味に響いていますね。2軍で再調整させて、代わりにハフマンを挙げてみてはどうでしょうか。このままではGWがガッカリウィークどころでなくなってしまいます。
明日は涌井。連敗は避けましょう。
="">【ロッテ】伊東監督、マリンフェスタも「最低の試合でした」 (報知)
ロッテの伊東勤監督(52)が、惨敗にがっくりだ。
29日の西武戦(QVC)は、今季初の完封負けで、投手陣も7失点。マリンブルーのユニホームが来場者全員に配られるなど、さまざまなファンサービスを行う「マリンフェスタ」の開催日と言うこともあり、史上2位の3万100人がつめ寄せたが「最低の試合でした。見せ場なく終わったのが、残念で仕方ない」とうなだれた。
プロ初先発の京大出身ルーキー、田中英祐投手(23)は3回6安打5失点。「1軍のマウンドはこういうところだと経験した。地に足付けて投球できてなかったが、その中で自分の投球を出していかないといけないと分かってくれたと思う」と話した。30日の同戦には、田中をベンチ入りさせることも示唆した。
【ロッテ】田中、プロ初先発は3回5失点KO「応援に応えられず悔しい」 (報知)
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(23)がプロの洗礼を浴びた。29日の西武戦(QVC)でプロ初先発したが、3回6安打5失点で降板した。
初回から制球が定まらず、先頭から2者連続で四球を与える。続く浅村に中前適時打、中村には左中間を破る適時二塁打を許した。1死後、森には抜けたフォークを中堅フェンスを直撃する2点二塁打とされ、計4失点だった。
2回は無失点に抑えたが、3回は3安打を浴びて追加点を与えた。72球を費やし、四球も3つ。ベンチに戻ると落合投手コーチから交代を告げられ、タオルを頭からかぶってうなだれた。
田中英祐投手「思った通り緊張はしていました。初回は緊張を解くためにも、早くアウトが欲しかったが、自分のペースに持って行くことが出来ませんでした。いろいろな人の応援が耳に入りましたが、応えることができなくて悔しいです」
京大出身のロッテ田中、初登板で厳しい洗礼…3回5失点に「アウトを一つ取る難しさを感じた」(産経)
3万人を超える本拠地の歓声は、ため息へと変わった。1軍初登板、初先発となったロッテのドラフト2位、田中(京大)は3回6安打5失点で降板。厳しい洗礼を受けた23歳は「自分のペースで投げられなかった」と肩を落とした。
「地に足がついていない感じだった」というように緊張は隠せなかった。立ち上がりから球が上ずり連続四球。浅村、中村に連続適時打されるなど一回に4失点を喫した。「アウトを1つ取る難しさを感じた」という田中に、伊東監督は「これがプロの厳しい世界だということが分かっただろう」と奮起を求めた。
初登板で結果は残せなかったが、最速は146キロ。落合投手コーチは「英祐(田中)の力を発揮させていくのがわれわれの仕事」として、当面は1軍で調整させる意向を示した。
「しっかり反省し、次の登板では結果に応えたい」と田中。大手総合商社の内定を蹴って自ら選択したプロ野球の世界。荒波を乗り越える覚悟はできている。
最後に今日の写真をどうぞ。
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source : マリンブルーの風