2015年12月28日月曜日

最近のカープ、あれこれ~'15.12.27、世代交代と、FA。


☆いやいや、2015年も、あと僅かですなぁ。皆さんにとって2015年は、どんな年だったでしょうか。カープにとっては悔しい年となりましたから、来季はすばらしい年になればいいですなぁ。


◇緒方監督 新助っ人4人補強に感謝「戦力を整えてくれた」 スポニチアネックス 12月26日 7時0分配信

 広島の緒方監督が155キロ右腕のジャクソンら4人の新外国人選手を獲得した今オフの補強について「(球団には)戦力を整えてくれて感謝しています」と話した。

 来季の構想を描きながら春季キャンプへと向かう。この日はマツダスタジアムを訪れて荷物整理。25日に47歳の誕生日を迎えたが「感想は何もない。年末は忙しいってことくらい」と無関心の様子だった。


☆ま、補強というか、「交代」ですよね。


☆ただ先述のように、今回の新外国人は、先発・中継ぎ・内野手・外野手と、バランスが良く、しかもチームの弱点をピンポイントに補強しています。


☆しかし思うに外国人の補強というのは同時に、「そこのピースが揃えば優勝できる」という体制が整っているかどうかが肝心。外国人に依存して何とか上位を、では、なかなかうまく行かない。


☆中日におけるルナの存在に関する記事を見ていると、ベテランとして主力として、かなりチームに貢献していたことが分かります。エルさんや新井さんともども、チームの中心となる存在になってくれるんじゃないかと、どっちかというと数字よりそっちの方を期待してるんですけどね。もちろん数字も期待してますけど。


☆チーム編成で見ると、例えばルナ・新井さん・エルさんでクリーンナップを組むとしたら、これは「超」の付く、ベテランクリーンナップ(笑)。これは、近年スラッガータイプをドラフトで獲ってきたカープですが、まだまだ彼らはチームの主力としてクリーンナップを担うほどには成長していない、ということでもあります。


☆優勝を目指しながら、主力も育てなきゃならない。丸・菊池・田中と、徐々にレギュラーが決まってきましたが、チームが固まるまで、もう少し選手が出てくる必要がある。


☆ただ、一番選手が育つのが「試合でチームに貢献する」こと。レギュラーでない選手も「自分は中心じゃないから」なんて思ってたら、レギュラーにはなれないし、チームも強くならない。この辺の選手がどれだけ働くかで、チームの層の厚さが決まる訳ですし、将来の主力も決まってくる。



☆そう、例えばこういう風に思ってほしい訳です。


◇中崎 ジャクソン加入も守護神譲らん デイリースポーツ 2015年12月25日

 マツダスタジアムで24日に練習した広島の中崎翔太投手(23)が、守護神への気持ちを強くした。

 今季はシーズン途中から抑えを任され29セーブ。この日は新外国人・ジャクソンの獲得が発表されるなど、着々と救援陣の整備が進むが、「抑えはしっかりとした目標にしてやっていきたい。自分ができることをやって、チームに貢献したい」と意気込んだ。


☆今年シーズン中盤以降抑えに定着し、見事結果も出した、中崎くん。K.Oはもう、抑えは中崎くんでいいと思います。メンタル、心意気、そしてストレート。もちろんまだまだ進化してもらいたいのですが、今年終盤のピッチングを見れば、抑えは中崎くんですよ、やっぱり。


☆で、一岡くん・今村くん・ジャクソンで、7・8回を抑える。ここに中田くんあたりが加われば、セットアッパー陣もかなり厚くなります。



☆そのセットアッパーの中でも、K.Oが一番期待しているのが、今村くん。


◇広島・大瀬良 来季は今村と“長崎リレー”任せた スポニチアネックス 12月26日 7時0分配信

 ◇プロ野球長崎県人会~スマイル少年野球教室~(2015年12月25日)

 野球教室に参加した広島・大瀬良は、来季は今村との“長崎リレー”で勝利をつかみにいくことを誓った。

 「今年はお互いに中継ぎとして競い合ってやってきた。来年は僕が投げた後ろを猛(今村)に任せていきたい。2人のリレーを多く見せられれば」。年内は母校の長崎日大で自主トレに励み、来年1月6日からは福岡県内で単独自主トレする。


☆これも今年終盤、らしいピッチングを見せてくれた、今村くん。まだまだ全開、という訳ではありませんが、少なくともストレートのシュート回転はなくなったし、スライダーのキレもなかなか。もう少しストレートが走ってきて、組み立てができるようになれば、セットアッパーとして十分やれます。


☆あ、もちろん一岡くんも、まだまだ「イチオシ」ですよ。彼も「らしさ」を取り戻せば、やってくれるピッチャーですから。


☆…ジャクソンの加入が、刺激になるといいですね。




☆さて、先程出た、若手の話、2題。


◇広島・田中が慶彦や東出の「2」を継承 出世番号の「63」はドラ5西川へ ベースボールキング 12月27日 19時19分配信

 広島の田中広輔内野手が、来季から背番号を「63」から「2」に変更することになった。

 広島の「2」と言えば、俊足好打の内野手が多く背負ってきた番号。前任者は今季限りで現役を引退した東出輝裕打撃コーチで、継承することになった田中は「歴史ある番号。それに見合った結果を残せるよう頑張りたい」と気を引き締めた。

 1960年から15シーズンに渡り2番を背負ったのは宮川孝雄。早くから代打の切り札として存在感を発揮し、72年には6打席連続で代打安打をマーク。186本の通算代打安打は現在も破られていないプロ野球記録で、引退後は敏腕スカウトとして北別府学や前田智徳などを発掘した。

 78年から12シーズン2番を着用したのは、甘いマスクで女性からの人気も高かった高橋慶彦。三拍子そろった遊撃手として79年広島初の日本一にも貢献。こちらも同年にプロ野球記録の33試合連続安打をマークし、初タイトルとなる盗塁王も獲得。さらに日本シリーズMVPにも輝き、球界を代表するスター選手となった。

 宮川、高橋を上回り、16年間2番を背負い続けたのが東出。松坂世代を代表する俊足好打の内野手は、ドラフト1位で1999年に入団。当初は「46」を付けていたが、高卒1年目から78試合に出場。2年目となった2000年から「2」を与えられ、プロ通算1366安打を放った。

 球界全体を見渡しても、2番着用者は俊足好打タイプが多い。田中も自軍の大先輩に倣い、来季以降も不動の遊撃手としてチームを支えたいところだ。

 また、田中が2年間背負った「63」は、来季からドラフト5位入団の西川龍馬(王子製紙)に引き継がれる。こちらも田中同様、社会人出の右投げ左打ちの内野手で、高校は東出も育った敦賀気比(福井)。新たに「63」の着用者となった西川は、入団会見で「丸選手や田中選手が付けてこられた出世番号。少なからず期待はされていると思うので、この背番号に負けないようにしっかり努力していきたいと思います」と声を弾ませた。


☆来季は守備・走塁はもちろん、バッティングでも頑張ってほしい。俊足好守という触れ込みでしたが、前田さんばりの美しいフォームはセンスを感じさせ、ルーキーイヤーは「いやいや、いい選手を獲ったもんだ」と思ったものです。


☆ただ、今年は、去年ほどバッティングの感覚はよくなかったんじゃないかと。ま、この辺は菊・丸と一緒で、レギュラーを任された今季、メンタルの面で何らかの「無理」はあったんじゃないかと。守備でエラーが多かったのも、まーまーさんが指摘されてたように、肩の弱さを克服しようとしてのもの。単に技術不足とか、そういうことではありません。


☆ま、その辺の、レギュラーとしてのプレッシャーみたいなものとの戦いも、成長の過程で避けて通れない道。そこに勝たなければ、優勝へのプレッシャーにも勝てませんからね。


☆さらに、後輩となる西川くんにも、期待大。数年後には、田中くんを脅かすような選手になってほしいですね。



☆もう1人、来年は主力になれるか。


◇誠也 内川に弟子入りでレギュラー獲る デイリースポーツ 2015年12月26日

 広島・鈴木誠也外野手(21)が25日、来年1月にソフトバンク・内川聖一外野手(33)と大分県内で合同自主トレを行うことを明かした。内川と親交がある小窪を介して実現した弟子入り。球界屈指の安打製造機から多くのことを吸収し、外野のレギュラーを奪い取る。

 自然と声が弾んだ。念願がかなった内川との合同自主トレ。鈴木誠は「ずっとやりたいと思っていた。日本人の右打者では今、一番の選手だと思う。いろいろと聞いてみたい」と笑顔が広がった。

 内川と親交がある小窪を介して実現した弟子入り。最も聞いてみたいことが、バットの出し方だ。映像で繰り返し見た内川の打撃に、自分が目指す理想のスイングが重なった。「秋季キャンプから(バットを上から出して)球をつぶす意識で振っている。内川さんもそういうイメージだった」。昨年まで7年連続で打率3割を残した安打製造機。最高の手本になると信じている。

 強い危機感がある。今季はシーズン通して1軍でプレーし、97試合で打率・275、5本塁打、25打点を残した。高卒3年目としては十分な成績に見える。だが「レギュラーをつかみきれなかった。来年はもう4年目。チャンスがあるときにつかまないと終わってしまう」と表情を引き締めた。

 秋季キャンプでは、タイミングの取り方など手応えをつかんだ。内川に助言を求めながら、その感覚にさらに磨きを掛ける。「勢いとかで打てるんじゃなくて、確かな技術を身に付けたい」。外野のレギュラー奪取を最低限の目標に掲げる来季。どん欲にエキスを吸収して、高みに突き進む。


☆確かな技術を身に付けたい、というのは、いい心がけですね。これもレギュラーになるために、大切な要素。


☆ルナを獲得したことで、外国人野手の中心は、エルさんとルナになりそう。となると今年と違い、ライトのポジションが空くことになります。当面は松山との勝負、ということになると思いますが、緒方監督も間違いなく誠也くんは将来の主力と考えているでしょうから、左ピッチャーの時に圧倒的な結果を出せば、右ピッチャーの時にも誠也くんを使いたくなるはず。


☆もちろん誠也くん本人も言ってますが、将来と言わず、来季が勝負と思って、レギュラーを取りに行ってほしい。


☆来季ポイントになるのは、田中くん、誠也くん、そして、会沢。この辺がレギュラークラスの働きをすれば、「恐怖の下位打線」になります。田中くん・誠也くんには、足もある。この3人だけで1点、2点を取ることも可能になります。


◇池谷公二郎「直球勝負」2015年カープ3大ニュース 広島アスリート 2015-12-25 20:08

 世間は一気に年の瀬ムードになってきましたね。カープ全選手の契約更改も終了し、イベント出演も落ち着いて選手たちは束の間のオフに入る時期です。今年最後のコラムは、私的なカープ3大ニュースを語っていきたいと思います。

 まず1つ目は、何と言っても“黒田博樹”でしょう。昨年末、メジャーからの高額なオファーを蹴って、古巣のカープに復帰してくれました。そこからの男気ブームは皆さんのご承知の通りです。そんな騒ぎのなか、過度な期待もかかったでしょうし、本人も相当なプレッシャーがあったと思います。しかしながら、黒田は1年間ローテを守り、見事に二桁勝利を達成しました。40歳でこのプレッシャーのなかでこの結果。本当に素晴らしいことだと私は思います。1つ残念なのは、この黒田効果を若手選手が結果として発揮できなかったことです。来季も黒田は現役続行をするわけですから、若手選手たちは、結果を出して、黒田に恩返しをしてほしいものです。

 そして2つ目は、“キクマルと打線の不振”です。彼らはレギュラーとしてチームを引っ張り、さらなる飛躍とするべきシーズンでした。しかしながら、2人とも成績を落としてしまい、結果的に打線全体の不振を招いた結果となりました。本来であれば、彼らが2014年と同等の活躍を見せていれば、上位打線を固定することができていたのでは? と私は感じます。事実、田中広輔が一番打者として好調だった時期、キクマルの2人が不振で打順をいじらざるを得ないということがありました。これは、緒方監督の意向もあることですから、仕方ありません。しかし、黄金時代に古葉竹識監督が連続フルイニング出場の衣笠祥雄さんをスタメンから外したように、首脳陣にも、キクマルをスタメンから外すといった、非情な采配も時には必要だったのかもしれないと、私は思います。

 最後に3つ目ですが、“投手、野手ともに若手の伸び悩み”です。基本的にカープは若いチームですが、結果が4位に終わってしまったということ、新井、黒田の活躍が目立ったということは、若手は結果を出し切れなかったとも取れると、私は思っています。本来であれば、鈴木誠、野間あたりがレギュラーポジションを奪うくらいの活躍がないといけなかったと感じます。投手で言うと、チーム事情があったとはいえ、戸田あたりは先発としてもチャンスをもらっていた訳ですから、それをモノに仕切れてはいません。このように、やはりチームを浮上させるには若手の活躍、ノビは必要不可欠となります。若手が成長していくには、首脳陣の起用の仕方、指導法が大きく関与してきます。それだけに、監督、コーチ陣は、今まで以上に若手選手に厳しさ、優しさ、育てる、という意識を強く持ち、責任を持って指導をしていってほしいと思います。

 最後になりましたが、2015年も当コラムをご愛読いただきありがとうございました。2016年も引き続き宜しくお願いいたします。では、良いお年をお迎えください!


☆ま、菊・丸の不振に関しては、彼らもまだまだ若く、レギュラーとして成熟してる訳じゃないですからね。事実今年は「チームを引っ張らなければ」という思いが強すぎてプレッシャーとなり、結果が出ませんでした。だからこそ緒方監督は、最後まで2人とも外さなかったのだと思います。これには、K.Oは賛成。そこで外してしまえば、彼らの主力としての成長はありません。


☆若手の伸び悩みについては、伸び悩みというより、今年の失敗を来季につなげられるかどうか。会沢にしても戸田くんにしても、結局「自分が1年間チームを支えるんだ」という覚悟ができてなかったんだと思います。この辺は年齢や年数は関係なく、働くべき選手が働くべきという、ただそれだけのこと。働くべき選手が働いてくれなければ、チームは勝てない。


☆働くべき選手には、それだけのチームに対しての「責任」が生じます。会沢や戸田くんは、もうそういう選手になっていると思いますよ。




☆その、世代交代が進む中での、このニュース。


◇異例!西武が広島FAの木村を来春キャンプでテスト 日刊スポーツ 12月25日 12時49分配信

 西武が広島からFA宣言した木村昇吾内野手(35)を来春キャンプにテスト生として参加させることを25日、発表した。

 内野ならどこでもこなせるユーティリティー選手で鈴木球団本部長は「補強ポイントに合う。10日間ぐらいで結論を出したい」と実力を見極める方針だ。木村に対しては獲得に名乗りを上げる球団が出てこず、長期化していた。FA宣言した選手がテストを受けることは極めて異例で球団関係者は「国内では初めてじゃないか」としている。テストを経て入団が決まってもFA移籍だが、木村は補償の必要のないCランクとみられる。


☆FA宣言しなきゃよかったのに、なんて言う人もいますが、それはそれこそ、結果論(笑)。FAというのは日本の場合、選手の権利ですから、宣言するのは選手の自由。そのための権利ですからね。


☆同時に、FAというのはアメリカと違い、他球団の話も聞きたい、より良い環境を求めて他球団に行きたいと、選手が自ら宣言するものですから、所属球団がFA宣言した選手と再契約しないのは、ある意味当然。待遇に満足できないのなら、FAの権利を行使して、より良いところへ行けばいい。そのための権利ですからね。


☆だから当然、今回のようなことは、起こり得る訳です。つまり、選手の思惑と球団の思惑が食い違う。球団は必要な戦力を獲る訳で、キムショーの思いや願いを斟酌して獲る訳ではありません。


☆キムショーは、自分の野球人生、35歳という年齢、レギュラーとしてやれるという思いなど、いろんなことを総合して決断したんだと思いますが、残念ながらここまで獲得球団が現れず、西武が「テスト生としてなら」と、この時期に来てようやく手を挙げたところを見ると「ベテランのユーティリティプレイヤー」としてチーム編成上、獲得を検討した球団はあるかも知れませんが、「レギュラーになれるだけの能力を持った選手」と見た球団はなかった、と考えざるを得ません。今江とクルーズが抜けたロッテでさえ、手を挙げませんでしたからね。


☆…何かね、下手に「選手の権利」としてるから、かえって選手の首を締めてるような気もします。新井さんは阪神時代、「もう一度勝負したい」ということで自由契約という選択をしましたが、自由契約になれば自由に交渉できる訳ですから、アメリカ同様、もうそれでいいんじゃないかと。FA宣言だからといって獲得する球団が必ず現れると保障されている訳でないというのは、以前に藤井投手の例もありましたが、今回の件でもよく分かったと思います。


☆ま、そのリスクを背負ってでも宣言したいのなら宣言しろ、ってことなんでしょうけどね。選手の権利とはいっても、所詮雇われの身、ってのを、痛感しますなぁ。


☆ま、K.Oの場合、キムショーが「カープじゃない選択」をした時点で、気持ちはもう萎えちゃってるんですけどね(笑)。


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source : K.Oのカープ・ブログ。