2016年10月31日月曜日

現代の巌流島決戦(前編)

20161030_180923ようやく待ちに待った日が訪れた。
10月30日の日曜日、天候は曇りで気温は15℃である。
先週の試合は暑いくらいだったのだが
昨日は初冬を迎えたように肌寒く
体を動かさなければ命さえ危うい天候だった。
とうとう公開処刑の日がやってきた、
若い伸び盛りの人間を蹴落とすのは少々気が引けるが
敵は若いうちに芽を摘んでおかないと
後々面倒臭いことに発展する。
私は心を鬼にして球場に向かう。
バス停に行く前に神社に寄って神様に
今日も無事に終わるようお祈りをした後は
賽銭箱をひっくり返して小遣いを頂戴する。
中年男性としてはあるまじき行為ではあるが許しを得たと解釈し
腕を後ろに組んでスキップでバス停へ。
約1時間後に球場に到着、
駐車場でマッパになってユニフォームに着替える、
私の裸体は常に女性の目を引く、
今日はタダだと大サービス、
プロレスラーばりのブリッジを披露し女性からはやんやの歓声である。
しかし今よく考えたら
なんでパンツまで脱いだのかは理解不能。

そうこうしていると
公開処刑の前に前座で行われる
江東区の公式試合がスタートする時間が迫ってきた。
グラウンドに移動する私達、
その中には私の対戦相手、
すなわち数時間後には命を絶つであろう虎の姿があった。
たまに目が合う、
向こうは余裕の表情だ。
若造め、梅造の力をまだ理解していないようだなと。
数分後にはグラウンドに到着、
しかし対戦相手が現れない、
私の存在を耳にしておののき、試合を放棄したようである。
冗談じゃないよコール炸裂、
私を見にきた3千人の女性ファンからは
審判にブーイングの嵐、
ちなみに嵐のリーダーは大野だ。
そこで急遽、試合はないため、
若造バーサス梅造の対戦、
いわゆる若造にとっての公開処刑が行われることになった。
しめしめだ、さようなら若造よである、ぷはははははは。
若造は軽くキャッチボールをした後にマウンドへ向かう。
受ける捕手はあの耳たぶ攻撃でお馴染みのE塚、
かかってこいよである。
さあ肩慣らしも終了し、公開処刑が始まった。
いつになく気合が入る若造、
球速は135kmを表示、楽勝である。
さあ決闘の始まりだ。
片や勢いの若造、片や海千山千の梅造。
命を賭けたバトル開始である。
まずは1球目高速ストレートが私のインに飛び込んできた。
曲がるのかなと思ったがやはりストレート、
やヴェッ!!
なんと若造は私の生殖器を狙ったビーンボールだ、
生殖器よりも僅か5センチほど上の下腹部を
ボールが下腹部を削って梅造軽く転倒、
これぞまさしく避けたと同時に勢い余ってのテントウムシ状態。
怒る梅造、ニヤける若造、
バットを投げて抗議の梅造だ。
私がマウンドに駆け寄ろうとすると
チームメイト達が抑えに入る、
「梅造さん、この後に生ビールおごりますよ。」
とは若造パパ憲一の肥、
怒りが収まらない私は憲一に対して眉間にしわを寄せてこう言った。
オッケー♡
大人である、人様の鏡だなと。
ちなみに私の尊敬する人物は田沼意次である。
全ては金だ、ぷはははははは。
命拾いした若造、これからどうやって料理してやろうか。
先日前の日本シリーズの岡のように演技派梅造が炸裂、
ふふふ、これでもうインコースにはこないだろうと。
ぷぷぷぷぷぷぷ状態である、
ちなみにタンスの角に足の小指をぶつけたら涙が出るほど痛い、
痛みのあまり小指を引きちぎりたくなる衝動にかられる、
冗談じゃないよのコンチクショウ状態であるな。
さて決闘に戻るとしよう。
次に投じられたボールはなんとスライダー、
この決戦はストレートのみという協定が結ばれていたが
あまりにも自信がないのか、
それとも私に対して怖気付いたのか、
変化球を投げてきやがった。
まだ2球しか投げていないのに
マウンド上で汗まみれの若造、
マウンドは水浸しとなり、
ぬかるみ状態、いやいや底なし沼状態である。
チャンスだ、ここで一気に潰してやろうと。
3球目に打ちごろの球が来た、これだ!
しかし、どん詰まりのファーストゴロ、おかしいなと。
ふふふふふふふ、手元が狂っただけだ、
次はロシア上空にぶっ飛ばしてやろうじゃないかと。
そして次に若造から投じられたボールは低めの外寄りのボール、
いらっしゃいとばかりにロシアに向けてスイングすると
なぜか打球はセカンドゴロ。
だめだ、だめだ、微調整しなければだなと。
そして運命のボールがやって来た、
インハイのストレート、
ホームランにはもってこいのボール、
風はちょうどロシア方向だ、
谷村新司のように「ありがとうっ」と叫んでフルスイング!
やったぞと、
これで公開処刑は終了すると、
これでまた敵を増やしたなと、
固唾を飲んで見守る女性ファンには一応応えられたなと、
梅造は渾身の力でフルスイングすると
バットは空を切って空振り三振である。
私としたことがどういうことだ?
理解に苦しむ現代の武蔵である梅造、
まさにスワローズファンの私に燕返しを
成功させた現代の小次郎の若造。
この勝負が行われた後は現代の巌流島の決戦と称された。
決闘を終えた二人は握手……
と思ったら大間違い。
さっきの仕返しとばかりに若造に金的攻撃だ。
理不尽極まりない攻撃が私の十八番、
どうだ参ったかコール炸裂、
しかも悶絶中の若造にストンピングの嵐、
ちなみに嵐のリーダーは大野である。
この光景は新日本プロレスに殴り込みをかけた
国際プロレスとダブる。
若造は失神状態、
いつでもまた相手にしてやると私はつぶやき
白馬に乗って背にはギター、
女性ファンからの惜しみない拍手を背に自宅へと戻る。
若造よ、またいつでも挑戦を受けてやるわい、
かかって来なさい。
若造はその後、プレスリリースを出した。
今度はお前がキャッチャーをしろと、
俺様のボールを受けられるかと。
歯医者の敗者の戯言だが要求を飲んだ。
問題ない、いつでも挑戦は受けてやる。
大木銀太郎でもラッシャー林村でも
ストロング大林でも何度でも挑戦は受けてやる。
かかって来いだ、ぬは、ぬは、ぬははははははは。

ただ、この日はこれだけでは終わらなかった、
まださらに血で血を洗う抗争が始まるのである、後編に続く。
しかし写真左端のE塚のこの表情、
仕事中にも試合中でも見たことのないこの集中した顔面力。
こんな真剣な表情のE塚は今まで見たこともない、
ぷはははははははは。


rZQ2ZrH5rBEI8nv1447932147_1447932155上位に上げるためにも
クリックをよろしく。

tWtcdnr18bJkVQ41447932094_1447932104
読み終わった後は
ここを必ずクリック!

twitter2.png梅造Twitter フォロー歓迎
Facebook.png梅造イズムFacebook


source : 梅造イズム(東京ヤクルトスワローズブログ)