2018年10月30日火曜日
最近のカープ、あれこれ~'18.10.29、第3戦へ向けて・第2戦あれこれ・第2次戦力外。
☆さて、第2戦までカープの1勝1分の日本シリーズ、30日(火)からは、ヤフオクドームで3連戦。
◇広島、ソフトバンク投手陣が練習=30日に福岡で第3戦―プロ野球・日本シリーズ 10/29(月) 17:25配信 時事通信
プロ野球の日本シリーズ(7試合制)第3戦は、30日にソフトバンクの本拠地、ヤフオクドームに場所を移して行われる。マツダスタジアムでは広島が第2戦を制して1勝1分けでリード。ソフトバンクが地元で初勝利を挙げるのか、広島が連勝で勢いをつけるかが注目される。29日は両チームとも一部選手が練習した。
ソフトバンクは第3戦の先発ミランダや東浜ら投手陣がキャッチボールなど軽めの調整。広島も投手だけが参加し、30日に先発する九里、野村らはマウンドの状態を入念に確認するなどした。
第3戦は午後6時30分開始。第3~5戦は指名打者制が採用される。
☆第3戦の先発は、九里くん。
◇第3戦先発の広島・九里「いつも通り」 ヤフオクドームで練習 10/29(月) 19:30配信 デイリースポーツ
広島は29日、福岡市内のヤフオクドームで投手指名練習を行った。30日の第3戦に先発する九里亜蓮投手と、第4戦が濃厚な野村祐輔投手、第5戦に中4日で先発する見込みの大瀬良大地投手が参加した。
九里はキャッチボールやダッシュなどを行い、練習の最後にはマウンドの硬さや傾斜を確認。6月17日の交流戦以来の登板に備えた。
チームは地元・マツダスタジアムで1勝1分けで敵地に乗り込んできた。第3戦を勝利で飾ることができれば、34年ぶりの日本一へまた一歩、前進する。日本シリーズ初登板の九里は「シーズンと同じように入りたい。いつも通り、持っている自分の力を出せれば良い」と自然体を強調した。
野村は実際のマウンドで登板前最後の投球練習を行った。立ち向かうソフトバンク打線に「ストライクゾーンを広く使うのが自分の持ち味。それは変わることはないです」と力を込めた。
☆野村くんはマウンドの傾斜がちょっと気になるようですが、うまくアジャストできるか。
◇九里、鷹狩り連勝へ 強気に内角エグる!大瀬良、ジョンソンに続く! 2018.10.30. デイリースポーツ
広島の投手指名練習が29日、福岡市内のヤフオクドームで行われ、九里亜蓮投手(27)、野村祐輔投手(29)、大瀬良大地投手(27)が参加した。30日の日本シリーズ第3戦に先発する九里は第1、2戦を参考にしながら、直球を軸に強打者たちの内角を強気に攻め、勝利を呼び込むことを誓った。
自身初めてとなる日本シリーズ登板を翌日に控えても、九里に気負いはない。敵地でキャッチボールやダッシュなどを行い、最後はマウンドの硬さや傾斜を確認した。その後、大勢の報道陣に囲まれると、落ち着きながら決戦への意気込みを口にした。
「日本シリーズの舞台は、なかなか立てる場所ではない。でも特に何かを考えているということはないです。シーズンと同じように投げたい。いつも通り、持っている力を出したいと思っています」
ソフトバンクを相手に心掛けるのは、シーズン同様、強気の投球だ。今季、ローテを守り続けられたのは、自信を持って直球を投げ込めたから。一方で内容、結果が伴わなかった試合は、変化球でかわそうとし過ぎたという。切れ目のない鷹打線だからといって「気後れすることなく、ゾーンの中で勝負していきたい」。逃げの投球をするつもりはない。
投手陣は2戦合計で3失点。個人に目を移せば、得点源の柳田を計6打数1安打、打率・167に封じ込めている。内角へ攻め続ける投球が奏功したと言っても過言ではない。
「僕は大瀬良やジョンソンと違い、あそこまで速い球は投げられない」とした一方で「インコースを使いながらの投球が見られた。大瀬良にもどんな感じだったかは聞きました」。積極的に懐をえぐるつもりだ。
今季は6月17日の交流戦で対戦した。九回にデスパイネに2ランを浴びるなど3点を許したが、八回までは3安打1失点と好投し、9回6安打4失点で完投勝利を手にしている。場所もヤフオクドーム。「嫌なイメージはない」。自信を持って大一番へ臨める。
1勝1分けでバトンを受ける。勝利で終えることができれば、34年ぶりの日本一へまた一歩前進する。「打たれることを恐れずに1人1人、1つ1つのアウトを積み重ねていく」。シーズンの投球が緒方監督の心をつかみ、託された第3戦の先発マウンド。ヤフオクドームでの日本シリーズ9連勝中の鷹を止めてみせる。
☆九里くんもツーシームが持ち味ですから、内角をいかに突けるか。自分のピッチングができれば、抑えられると思います。
☆ただ、ソフトバンクはヤフオクドームで強く、セ・リーグはパの本拠地で、何と12連敗中。
◇広島ドミニカンで鬼門打破、パ本拠12連敗のセ黒歴史 2018年10月30日4時47分 日刊スポーツ
ドミニカ・コンビで“ヤフオクの壁”を突き破る。「SMBC日本シリーズ」は今日30日の第3戦から舞台をソフトバンクの本拠地・ヤフオクドームに移す。1勝1分けで敵地に乗り込む広島は、サビエル・バティスタ外野手(26)、アレハンドロ・メヒア内野手(25)をスタメン同時起用する。セ・リーグのチームは13年第7戦からパ・リーグの本拠地で12連敗中。ソフトバンクもヤフオクドームでの日本シリーズで9連勝中だが、攻撃的オーダーで打ち破る。
◇ ◇ ◇
熱烈な地元ファンの声援に乗って、広島が本拠地1勝1分けの好スタートを切った。今日からは敵地での3連戦が待つ。本拠地シリーズで圧倒的な強さを誇るソフトバンクだが、その強固な壁を打ち破るためのプランが、今季3度目となるドミニカ・コンビの同時スタメン起用だ。
2人の打撃コーチが明かす。迎コーチは「(2人同時起用は)考えている。松山らも含め、最も点の取れる方法を考えたい」と攻撃的オーダーで臨む可能性を示唆し、東出コーチも「DHなら、外国人1人はスタメンで使いたい。打線の状態がいいだけに、思い切ったことが出来るというのもある。(同時起用は)ウチにとってはプラスしかないでしょ」という。パワーにあふれたドミニカン2人が期待通りに爆発してくれれば、シリーズの流れを今以上に引き寄せられる。不発だったとしても、タナキクマルに鈴木ら主軸打者も好調を維持しており、十分カバーできるという読みだ。
3戦目のソフトバンクの予告先発は左腕のミランダ。メヒアは、ミランダが来日後、初登板した7月の2軍戦で対戦。2回に満塁本塁打を見舞い、2回7失点でKOしている。バティスタはシーズンでチーム3位の25本塁打を放っており「状態はいい」と東出コーチも現在のコンディションの良さに太鼓判を押す。ドミニカ・コンビを同時起用するなら、格好のタイミングだ。
指名打者について緒方監督は「いろいろ考えている」と話し、候補について熟考中。もちろん、候補には松山や代打の切り札となっているベテラン新井らもいる。ギリギリまで最良の形を探り、本拠地で抜群の強さを誇る相手を打ち破る方策を練る。34年ぶりの日本一へ、やれることはすべて、やり尽くして臨む。【高垣誠】
◆鬼門のパ本拠地 日本シリーズでセ・リーグのチームは、13~17年に初めて5年連続で日本一を逃した。特にパの本拠地では13年第7戦から12連敗中。12連敗はすべて3得点以下に終わり、打開するためには慣れない指名打者をはじめ打線がカギとなる。ソフトバンクは中日との11年第7戦からシリーズ歴代2位の本拠地9連勝中とスキがない。
◆バティスタとメヒアの今季同時スタメン レギュラーシーズンでは2度あった。8月3日のDeNA戦(横浜)は延長で敗れはしたが、メヒアは先制2ランを放っている。同7日の中日戦(マツダスタジアム)ではバティスタが4打数2安打1打点で勝利に貢献した。
☆新井さんは、スタメンでは使わないようです。
◇広島・新井はシリーズ第3戦以降も代打待機へ 迎打撃コーチ「ここ一番の勝負所で」 10/29(月) 22:58配信 デイリースポーツ
広島の新井貴浩内野手(41)は日本シリーズ第3戦以降も代打待機となる方針であることが29日、分かった。
この日は試合がなく広島、ソフトバンクの両チームは福岡に移動した。敵地では指名打者を使えるが迎打撃コーチが新井の起用法について「新井さんはここ一番の勝負所で」と明かした。福岡入りした新井は「ビジターでもたくさんのカープファンが応援してくれる。すごく勇気をもらっている。その人たちに喜んでもらいたい」と活躍を約束した。
☆となると、ファーストとDHに、松山・バティスタ・メヒアの中から3人使う、ということ。で、バティスタ・メヒアを同時に使えば、ピッチャーはフランスアと、あともう1人、ということになります。
☆ただ、ミランダの被打率が右よりも左の方が高いので、松山は使った方がいいかも知れませんね。
☆さて、第2戦については、いろいろと記事が出ているのですが、まず多いのが、石原のリード。
◇ジョンソンの103球を導いた石原慶幸。カープに先勝をもたらした布石とは。 10/29(月) 18:01配信 Number Web
延長12回引き分けに終わった第1戦。ソフトバンクが6安打、広島が8安打で奪った得点がそれぞれ2点ずつという内容に、両チームともに「打てなかった」という印象が強く残った。
そこで第2戦をどう考えるかだ。
考えかたは2つある。
1つは打てなかったのだから、打線のテコ入れをして得点力を上げること。もう1つは打てないのだから、できるだけ失点を防ぐために守備重視の形を作ることである。
ソフトバンクの工藤公康監督は前者を選択した。
広島の先発左腕、クリス・ジョンソン投手を意識して1番に川島慶三内野手を入れ、5番には不慣れな左翼守備に目をつぶってアルフレド・デスパイネ外野手を起用した。また第1戦で1番・右翼で先発した上林誠知外野手の代わりにジュリスベル・グラシアル内野手を右翼に回して、三塁には不振でスタメンを外れていた松田宣浩内野手を抜擢した。右打者をずらりと並べた超攻撃布陣で得点力アップを図った訳である。
◆広島は、守りを選択した。
一方の広島は動かなかった。
大きな理由は、ソフトバンクの先発が初戦と同じ右のリック・バンデンハーク投手で、打線をいじる必要がなかった。
あえてやることがあるとすれば、シーズン中からジョンソンが先発のときには、必ずコンビを組んでマスクをかぶってきた石原慶幸捕手をどうするか。打力を優先するなら會澤翼捕手という選択肢もなくはないが、あえてそんな冒険はせずにジョンソンの投げやすい相方を選択。強いて言うなら、これが広島・緒方孝市監督が守りを優先した選択をした部分である。
結果的にはこの緒方監督の選択が、勝負を分けることになった。
◆勝負を分けた柳田の第2打席。
第2戦の勝負の分岐点は、4回のソフトバンクの攻撃だった。
初回に鈴木誠也外野手の内野安打で先制した広島が、3回にも丸佳浩外野手の犠飛と松山竜平外野手のタイムリー安打で2点を追加して3点をリードした直後のことだ。
この回先頭の川島が四球で出塁すると、2番・今宮健太内野手の中前安打と失策で一、三塁のチャンスを作った。グラシアルが倒れた1死後に打席に入ったのが4番の柳田悠岐外野手だ。
ここで多くの評論家が指摘したように、ジョンソンと石原のバッテリーが徹底した内角攻めで、相手の主砲を抑え込んだ。
初球が146キロのツーシームを見逃し。2球目が144キロのツーシームを空振りで3球目を高めに外した1ボール2ストライクからフィニッシュは膝下に動く142キロのツーシームで空振り三振だった。
柳田には前日の第1戦でも先発した大瀬良大地投手が、徹底した内角攻めで封じ込んだ実績がある。
◆2つの布石が柳田を縛っていた。
「イシ(石原)が感じたサインを信じて、失投しないようにと投げた」
ジョンソンが振り返ったが、実はこの内角攻めにはもう1つ、石原が巧妙に打っていた布石があったのである。
「(柳田は)いいバッターなので、単純にインサイドだけでも抑えられない。やっぱり前後の兼ね合いがあるし、何よりいいところに投げてくれたということだと思います」
試合後の石原が語るように、この打席のインサイド攻めを有効にしたのは、1つは前日の大瀬良が残したインサイドへの残像がある。そしてもう1つが、この日の2回の先頭打者で回ってきた第1打席の配球だったのである。
前日の攻めから当然のように、この打席の柳田の頭には内角が強く刻まれていたはずだった。ところが走者もいない、比較的攻めやすい状況で石原は初球のインサイド寄りのカットボールをファウルされると、そこから逆に外角を中心にした攻めに転じているのである。
2球目は122キロのカーブが外角低めに外れて、3球目は外に構えたツーシームが真ん中低めに外れるボール。4球目も外のカットボールを要求して、これがボールとなったが、最後も外角の138キロのカットボールで左飛に打ちとっているのだ。
要は前日のインコースの残像を使いながら、比較的余裕のある場面であえて外を中心の組み立てをして布石を打っていた。
◆柳田もお手上げの完璧なピッチング。
そうして走者を置いた大事な場面で再び、一転して内角を強気に攻めて、相手の主砲を抑え込んだのである。
「あそこに全部投げられるのが一流」
抑え込まれた柳田自身が、こう白旗を上げるしかない完璧なピッチング。
「全部の球種でストライクが取れるし、全部の球種が決め球になる」
ジョンソンの投手としての特性を問われた石原の答えだったが、そうしたコントロールの良さを使いながら、石原が絶妙に作り上げた柳田封じのシナリオだったわけである。
2016年のクライマックスシリーズから、これでジョンソンはポストシーズンでは6試合で4勝1敗で41回3分の2を投げて4失点。防御率は実に0.86という驚異的な数字を残している。
そしてその全てでマスクをかぶっていたのが、石原なのである。
「このサインが欲しいと思うとそれが出る」
「来日してから4年間、ずっとコンビを組んでくれていい時も、悪い時も一緒に過ごしてくれている。イシがサインを出すときに、このサインが欲しいと思うとそれが出る」
痺れるような日本シリーズの舞台。それでもいつもと変わらずに、相手打者を淡々と抑え込んでいける背景には、女房役へのこの絶大な信頼があるからだ。
「短期決戦で気持ちが揺らいでいるようじゃ、いい投手じゃない」
広島に先勝をもたらしたジョンソンの103球。それは考え抜かれたシナリオ通りに演じた、鷹封じのピッチングだった。
(「プロ野球亭日乗」鷲田康 = 文)
☆ジョンソンが石原を信頼しているのは、1つはキャッチング。そしてもう1つは、まるでジョンソンの心を読んだかのように、呼吸が合うこと。
◇【日本シリーズ】大下剛史氏 光った石原の冷静なリード 10/29(月) 16:45配信 東スポWeb
【大下剛史の熱血球論】(日本シリーズ第2戦=28日、広島5―1ソフトバンク)本拠地での初戦を延長12回の熱闘の末に引き分けた広島にとって、第2戦は絶対に勝たなければいけない試合。そんな中で先発のジョンソンが最高の投球を見せた。最速149キロの直球は威力十分で、生命線である外角低めへの制球も申し分なし。今年一番の内容だったと言っていい。
特に見応えがあったのが、3―0とリードを広げた直後の4回だ。先頭の川島にファウルで粘られた末にフルカウントから四球。その直後、今宮に初安打となる中前打を許した。しかも打球を処理した中堅手の丸がお手玉して無死一、三塁。そこからグラシアルを遊直に打ち取り、柳田は日本シリーズらしい徹底した内角攻めで空振り三振。最後はデスパイネを遊ゴロに仕留めて無失点で切り抜けた。
今季のジョンソンは白星こそ大瀬良の15勝に次ぐチーム2位の11勝だったが、ちょっとしたことから崩れることも多かった。相手にバントで揺さぶられてイライラし、味方の失策でもイライラ。この日の4回も崩れる要素は多分にあった。持ちこたえられたのは石原の冷静なリードのたまものであり、二死からのデスパイネとの対戦の前に、畝投手コーチがマウンドへ行って勝負するのか歩かせるのかを確認したのも良かった。
あのシーンは柳田から空振り三振を奪った直後で、そのまま勢いで行ってしまいがちなところ。短期決戦では念には念を入れることも重要で、アドレナリンが出まくっている助っ人を冷静にさせる意味でも絶妙なタイミングだった。
広島は左右の先発二枚看板が期待通りの投球を見せ、打線も鈴木が先制の適時内野安打を含む3安打3打点と4番の役目を果たした。
30日からは敵地での3連戦となるが、投打の歯車がかみ合ってきたことで地に足をつけて戦えることだろう。(本紙専属評論家)
◇山本昌氏が『石原捕手のファインプレー』と話した場面は? 10/29(月) 10:00配信 ベースボールキング
SMBC日本シリーズ2018・第2戦
○ 広島 5 - 1 ソフトバンク ●
<10月28日 マツダスタジアム>
28日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 日本シリーズ第2戦 広島-ソフトバンク戦』で解説を務めた山本昌氏は、広島バッテリーを高く評価した。
山本昌氏が評価した場面は、3-0の4回一死一、三塁、ソフトバンクの4番・柳田悠岐の打席。広島先発・ジョンソンと捕手・石原慶幸のバッテリーは初球、2球目をインコースを突き、簡単に追い込むと、3球目に高めのボールを1球挟み、最後は再びインコースのツーシームで空振り三振に仕留めた。
この配球に山本昌氏は「(空振り三振した柳田は)8割方インコースだと思っているんですよ。最初の2つインコースでストライクを取ったのが大きかったんです。外目にボール球を使うと読まれちゃうんですけど、3球目に高めに来て外したでしょ。これは石原捕手のファインプレーですよ」と柳田を三振に打ち取るまでの過程を絶賛。
柳田を三振に打ち取ったジョンソン、石原のバッテリーは続くデスパイネを遊ゴロでスコアボードに0を入れた。ジョンソンは7回に1点を失ったが、7回1失点の好投で、チームに勝利をもたらした。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆つまり、4球目に、外のカットボールやスライダーが、選択肢として柳田に残ってしまった、ということ。
◇柳田マン振り封じ、広島バッテリーの勝利/黒田博樹 10/29(月) 7:42配信 日刊スポーツ
<黒田博樹氏 観戦記 レジェンドが見た日本シリーズ>
<SMBC日本シリーズ2018:広島5-1ソフトバンク>◇第2戦◇28日◇マツダスタジアム
広島バッテリーがソフトバンクの主砲を抑え込んだ。「SMBC日本シリーズ」第2戦は広島が完勝。両軍投手陣が奮闘して引き分けた第1戦を受けた2戦目は先発ジョンソンが好投し、先勝した。息詰まる頂上決戦を広島OB、日米203勝のレジェンド黒田博樹氏(43)が独自の視点で見る「特別観戦記」。黒田氏は「柳田にフルスイングをさせなかった広島バッテリーの勝利だ」とした。
◇ ◇ ◇
広島の勝利は4回、ソフトバンク柳田に対する配球にあったと言いたい。広島が3点をリードしていた4回。先発ジョンソンは1番川島に四球を与え、この試合初めての走者を出した。さらに今宮に初安打を許すなどで1死一、三塁の局面を迎えた。
フルスイングが特徴の柳田だがトリプルスリーも達成しているように足が速い。外野フライはもちろん、併殺崩れでも1点が入る場面だ。前日は無安打で、この日もヒットを打っていなかった主砲にここで適時打を許せば、それこそ流れが変わってしまう。欲しいのはズバリ三振だった。
ここでジョンソン-石原の広島バッテリーは柳田の内角をツーシームで攻めた。1球目で見送りストライクを取ると2球目は内角に外れるボールだ。3球目こそつり球で真っすぐを外角高めに外したが4球目はやはりインローへのツーシームだった。
これを柳田はまるでバットに当てにいったようなスイングで空振り。フルスイングが売りの男があんな振りを見せるのは、最後の球がまったく頭になかったことをうかがわせた。そうなったのは1打席目が伏線になったはずだ。
2回の第1打席。先頭で迎えた柳田に外角中心に配球した。カウント3-1から最後は外寄りに逃げるカットボールを投げた。結果は左飛。この攻め方が柳田の頭に“残像”として残っていたはず。だからこそ初めてチャンスで回ってきた4回の打席で内角球への対処ができなかったのではないか。
バッテリーが打者に対する配球とは、打ち取れる確率を上げていく作業だと思う。例えばここでもう1球、内角、あるいは外角に投げておけば打ち取れる確率が50%から70%に上がるはず。そう思えば、それを投げる。もちろん確率100%はない。たまたまでもバットに当たれば、結果がどうなるかは分からないからだ。それでも少しでも確率を上げる作業の積み重ねが重要だ。それがこの日の柳田に対してはうまくいったということだろう。
これで広島の1勝1分け。1戦目が引き分けだったので広島にすれば連勝、ソフトバンクにすれば連敗した気分になるかもしれないが移動日を挟んで、また流れは変わるはず。私が現役だった16年は連勝して札幌に行って、最後は負けている。
この日も5回に鈴木が盗塁を刺されたように機動力を誇る広島がソフトバンクの捕手・甲斐に大きなプレッシャーを与えられているのは事実。3戦目からはDH制でソフトバンクにはシーズンと同じ野球ができる強みもある。広島にとって大きい勝利なのは間違いないがまだ先は分からない。(元広島投手)
☆K.Oには、山本昌さんの説明が一番しっくり来ます。
☆お次は、盗塁の話。
◇【日本シリーズ】広島「2戦4盗塁死」それでも「とことん走ります」 10/29(月) 16:45配信 東スポWeb
日本シリーズは28日、マツダスタジアムで第2戦を行い、広島が5―1でソフトバンクを下して1勝1分けとした。
広島自慢の打線が猛打で本拠地勝利をもたらした。第1戦で無安打だった丸、田中にシリーズ初安打が生まれ、鈴木は猛打賞で3打点。終わってみれば10安打の猛攻に緒方監督も「クリーンアップがいい仕事をしてくれた。しっかりと自分たちの野球ができた」と手応えを口にした。
ただ、気掛かりは武器である機動力が発揮できていない点だ。シーズンではリーグ断トツの95盗塁をマークしたものの、今シリーズではゼロ。第1戦で上本、野間が刺され、第2戦でも鈴木、田中が封じられ、2戦4盗塁死の惨状だ。
12球団屈指の盗塁阻止率を誇る甲斐、高谷の強肩自慢に対し、イケイケで走らせるだけではせっかくの走者を“無駄死に”させることにもなりかねない。それでも広島はお構いなしの姿勢だ。
「じっとしていたままでは安打が出ても一、二塁にしかならない。動いて相手の守備を動かすことも大事。かつては自分たちも『とにかく走れ』と言われてきた。決して『セーフになれ』とは言われていない。逆にサインが出されたのに走らなかったら怒られてきた」(東出打撃コーチ)。結果より、仕掛けることで攻撃の幅を広げるというのが広島伝統の考えだ。
選手たちも“アウト上等”の精神に変わりはない。「(盗塁に)トライすることが大事。相手はいい投手ばかりなので足を使っていかないとなかなか点が取れない。1回アウトになったからといって怖がることはない」(野間)と3戦目以降も積極姿勢を貫くつもり。
けん制がやたらと増えるなどこの2試合で相手バッテリーへの重圧を与えることには成功している。今後も“足”を生かした攻撃で34年ぶりの頂点を目指す。
☆ただ甲斐はね、スローイングがいいだけじゃなくて、よく見てるんですよね。
◇【追球】盗塁仕掛けることで甲斐に重圧を 広島布石打ったギャンブルスタート 10/29(月) 11:00配信 スポニチアネックス
◇SMBC日本シリーズ2018第2戦 広島5―1ソフトバンク(2018年10月28日 マツダ)
第3戦以降を見据えた布石であり、決意表明の「ギャンブルスタート」だった。4点リードの7回1死で、広島の一塁走者・田中が二盗を狙った。スタートのタイミングは明らかに早く、結果はけん制球による盗塁死。しかし、そこには確固たる意思があった。
「ああいうタイミングでいかないと勝負できない。アウトになっても、仕掛けることが相手へのプレッシャーになる」
今季32盗塁の田中は、早めのスタートでタイミングを探った。盗塁阻止率.447のソフトバンク・甲斐には、5回にも鈴木が二盗を狙って刺された。リーグトップ95盗塁を誇りながら、シリーズでは企図数4で成功0。それでもベンチはサインを出し、玉木内野守備走塁コーチは「7戦トータルで考えて仕掛けている」と言った。
一方の甲斐も、ただ単に仕掛けに乗ったわけではない。「その前のけん制球の時に(田中の)帰塁の仕方がおかしかった」と、投手の大竹にけん制球のサインを出していたと明かした。腹の探り合い。短期決戦ならではの醍醐味(だいごみ)だ。 (鈴木 勝巳)
《盗塁4連続失敗》広島は5回鈴木、7回田中が盗塁に失敗。第1戦の9回上本、11回野間に続く、成功なしの4連続失敗となった。日本シリーズで盗塁失敗4度は84年に並ぶチーム最多。前回は5試合目の到達だった。今季のレギュラーシーズンではリーグ最多95盗塁の一方、失敗も最多の49度を数えた。
☆だからやっぱり、牽制をするというのは、探りを入れる意味でも大事なんですよね。で、こちらも相手ピッチャーはひと通り見た訳ですから、それ相当のデータは取れているはず。
☆さてお次は、バンデンハークから5点を取った、打線の話。
◇【日本Sを読み解く】先勝の広島、打線が見せたセ王者の凄み “強い直球”への意識が生んだ高い適応力 10/29(月) 11:03配信 ベースボールチャンネル
「SMBC日本シリーズ2018」第2戦が28日、マツダスタジアムで行われ、広島東洋カープが5-1で福岡ソフトバンクホークスを下して1勝目を手にした。初戦を引き分けで終えた両者。広島が先勝した勝負のポイントはどこにあったのだろうか。
◆主導権をジリジリとつかんだ広島
珠玉の投手戦――。試合開始早々はそんな様相だった。
広島・ジョンソン、ソフトバンク・バンデンハークの先発で始まった第2戦。1回裏に広島が2死三塁から鈴木誠也の内野安打で先制したが、試合は両投手によるハイクオリティな投げあいで推移した。
ジョンソンが両サイドをうまく使って立体的に攻めていたのに対し、バンデンハークは最速158キロのストレートを武器に、ナックルカーブを駆使したパワーピッチングで打者を牛耳っていった。
セ・リーグの投手らしさと、パ・リーグの投手らしさを代表しているかのような対決でもあった。
そんな試合の主導権をジリジリとつかんでいったのは、広島の方だった。
3回裏に先頭の田中広輔が初回に続いて安打で出塁すると、2番・菊池涼介のところでエンドラン。打球は二塁手の正面へと飛んだが、これがソフトバンクの二塁手・川島慶三の悪送球を誘って無死二、三塁の好機をつかんだ。
続く3番・丸佳浩の左翼犠飛で1点、4番の鈴木誠也はバンデンハークのナックルカーブに三振したが、5番・松山竜平の三遊間を破る適時打でもう1点を追加した。
バンデンハークのストレートは左打者の懐を激しくついたが、それでも広島打線はひるまなかった。
1、3回に先頭打者として安打を放って出塁した田中はこう話す。
「バンデンハークは球が強いので、そのボールに負けないように、そういう気持ちで打席に入っていました」
さらに、そのバンデンハークを追い込んだのは5回裏の攻撃だ。
1死から菊池が左翼前安打で出塁すると、丸が右翼線を破る二塁打で好機を拡大する。丸はこの安打がシリーズ初安打だった。続く鈴木が走者2人を返す中前適時打を放った。
スコアは5-0。広島が試合を完全に制したと言ってよかった。
◆価値ある丸のシリーズ初安打
広島打線の凄みは、イニングを追うごとにバンデンハークのボールにアジャストしていったところだ。
バンデンハークは150キロを優に超えるストレートとナックルカーブで、散らしながら抑えていた。左打者には外から入ってくるナックルカーブで打者の目線を上げると、今度はインコース低めにズドンとストレートを投げ込んでいく。右打者の場合は、アウトローのストレートとスライダーを出し入れし、忘れたころにナックルカーブで抑えた。
そのバンデンハークを5回に完全に打ち崩した。
丸はインコースのストレートをとらえた5回裏の打席をこう振り返っている。
「特にストレートを狙っていったわけではなかったんですけど、バンデンハークは初回から飛ばしてきていたので、ストレートの球威が少しずつ落ちてきているなという風には思っていました。その中、うまく反応していけたと思います」
1死一塁から右翼線への二塁打。このチャンス拡大がどれほど価値のあったものであるかは推して知るべしだろう。「シリーズ初安打」という話題はメディアにとって格好のエサだが、この試合におけるこの丸の安打の価値は小さくなかった。
続いた鈴木の適時打もまた見事だった。彼が捉えたのは、強いストレートではなく、カーブとスライダーの中間のような変化球だった。
鈴木は言う。
「バンデンハークのまっすぐは強いボールなので、変化球とどっちつかずで待っていても結果は生まれないと思った。まっすぐを意識して、たまたま、変化球が甘いところにきてその失投を仕留めれた。しっかり振れたのがよかったです。このシリーズは、打席に入る前に頭を整理して入れているので、それが結果につながったのかなと思います」
さすがはセ・リーグ屈指の打線だ。力強く速い球を投げるバンデンハークのような投手はセ・リーグにはそういないが、まずは強いストレートを意識しながらアジャストしていったのは広島打線のレベルの高さゆえだ。
もっとも、この投手戦を制したのは、広島の先発のジョンソンによるところが大きい。
◆リード含め最高品質だったジョンソンの投球
ジョンソンの立体的な攻めは、捕手の石原慶幸のリードも含めて最高品質だった。
ジョンソンは148キロのストレートを有するが、これを多投はしなかった。カーブ、チェンジアップという緩い球を駆使しながら、ストレートに見せかけたカットボールとツーシームをうまく散らしていたのだ。
ストレートで空振りを取ろうという意識は全くなく、ホームベースの四隅に投げ分けていく。カーブ、チェンジアップはコースを意識するのではなくベース板に落とすかのよう低く制球していく。どちらにも寄らない捕手・石原の動きからは彼の狙いが読み取れた。
そして、四隅に投げていたストレートは、時折、カットボール、ツーシームに化け、打者を混乱に陥れたのだった。
「今日のジョンソンのできなどを意識しながらの配球でした。広く使わないと抑えられない。それほどいいバッターたちだと思っていました」
シリーズ開幕前はセ・リーグを圧倒的に制してきた広島に対し、パ・リーグ2位にもかかわらず、実力の優劣はソフトバンクにあるとされてきた。その理由の一つに、パワーピッチングをするパ・リーグの投手に広島は対応できないという見方が少なからずあったからだ。
しかし、ジョンソンがソフトバンク打線を抑え、バンデンハーグを広島打線が攻略した。
この結果は、ひとまずのセ・リーグ覇者の優勢を伝えている。
氏原英明
☆事実だけを言えば、攻撃重視のオーダーを組んだソフトバンクは点が取れず、守備のミスで失点。逆に守備を重視したカープは、バンデンハークから5得点。
◇ソフトバンク、左腕対策でバランス崩れた/広瀬叔功 10/29(月) 11:00配信 日刊スポーツ
<SMBC日本シリーズ2018:広島5-1ソフトバンク>◇第2戦◇28日◇マツダスタジアム
左腕ジョンソンに対して、ソフトバンクは上林らを外して右打者のデスパイネ、川島をスタメン起用するなど打線を大きく変えてきた。結果的に、これが機能したとはいいがたい。打線はジョンソンを攻略しきれず、3回には、川島が送球ミスでピンチを広げ失点。さらに、2死から松山の左前打で二塁走者の生還を許した。守備のいい外野手なら防げたかもしれない。リーグ戦で指名打者のデスパイネを左翼に起用した以上、守備面でのマイナスは織り込み済みだろうが、セの本拠地で普段と違う野球をして、チームのバランスが崩れてしまった印象だ。
逆に広島は普段通りの野球をした。前日6打数無安打の1番田中が1、3回に先頭打者で出塁し、2番菊池がつなぎ、丸以降でかえす。リーグ戦でやってきた野球を実践し、序盤で試合の主導権を握った。短期決戦はリーグ戦とは違う。だが、普段の野球ができるかどうかが、勝負のポイントにもなる。(日刊スポーツ評論家)
◇山本昌氏、広島の上位打線を高評価 10/29(月) 9:00配信 ベースボールキング
SMBC日本シリーズ2018・第2戦
○ 広島 5 - 1 ソフトバンク ●
<10月28日 マツダスタジアム>
広島が日本シリーズ第2戦に5-1で勝利。先発・ジョンソン、捕手・石原慶幸のバッテリーとともに勝利の立役者となったのが“タナキクマルセイヤ”の4人だ。
初回先頭の田中広輔が二塁打で出塁すると、菊池涼介がきっちりと送る。28日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 日本シリーズ第2戦 広島-ソフトバンク戦』で解説を務めた山本昌氏は「もしかしたらノーサインで自分の判断でバントしたのかもしれないですね」とコメント。
丸佳浩は空振り三振に倒れたが、4番・鈴木誠也のショートへの適時内野安打で広島が先制する。山本昌氏は「今宮選手も完璧なプレーだったんですけど、内野安打になりましたよね。この辺の質の高さ。カープ上位陣の怖いところですよね」と振り返った。
1-0の3回も先頭の田中広輔がライト前ヒット、菊池涼介はセカンドへゴロを放つも二塁・川島慶三の悪送球を誘い、無死二、三塁。ここできっちり丸佳浩が犠飛を放った。
3-0の5回も一死から2番・菊池の安打、3番・丸の連打で二、三塁とし、4番・鈴木誠也に2点適時打が飛び出した。この日はチームが10安打放ったが、そのうち8安打が上位4人で放ったもの。山本昌氏は「4人でセットなんですよね」と絶賛した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆これも事実だけを言えば、動いたソフトバンクは1敗1分、「静」のカープは1勝1分。つまり、攻撃を重視すれば打てるってもんでもなく、短期決戦用の采配をすれば勝てる、という訳でもない、ということ。相手のミスに突け込み、相手先発から点を取って、先発が踏ん張り、リリーフが抑える。いつも通りの自分たちの野球をすれば、カープは勝てる、ということ。
☆それはもちろん、ソフトバンクにも言えます。
◇【日本シリーズ】伊勢孝夫氏「分析されていたソフトB打線 でも悲観する必要はない」 10/29(月) 16:45配信 東スポWeb
【新IDアナライザー 伊勢孝夫】ソフトバンク打線は広島によく分析されているな、と感じた。思えばソフトバンクはシーズン中に苦しめられた宿敵の西武とCSファイナルステージを最後まで戦い、燃え尽きてしまっているところがある。スコアラーのデータ収集も出遅れている。その点、広島は巨人とのCSファイナルをあっさりと終わり、早い段階から多くのデータを集められたはずだ。
特に柳田へのマークは徹底している。4回、ジョンソンがカットボールでインコースを意識させ、次は真っすぐ、と思わせといて、もう1球、内角カットボールで三振。第1戦では大瀬良も裏をかいて攻めていた。石原もよく研究している。広島は柳田に痛い目に遭わされるまで、この先も同じ攻め方をしてくるだろう。ソフトバンクは1、2、3番の打順の顔ぶれを代えたが、機能しなかった。左の上林ではジョンソンを打つのは難しいし、右打者もカットボールとチェンジアップで詰まらされる。あんなタイプはパ・リーグにはおらんね。
初回、川島がカウント3―1から高めのボール球に手を出して二飛に倒れた。なぜもう1球待てなかったか。試合開始の先頭打者。塁に出たら今宮でチャンスをつくれたかもしれない。その川島は3回に守備でも併殺を狙って今宮に悪送球をしたが、あの体勢で二塁に投げるのは難しい。一塁に投げて1つアウトをとっておけばよかった。
でも、ソフトバンクは全然、悲観する必要はない。引き分けがあったし、この日が1戦目と思ったらいい。移動日というのはものすごく雰囲気が変わるもの。この2試合はデータと実戦にズレがあっただろう。福岡に帰ってもう一度、しっかり分析すれば流れががらりと変わる可能性は十分ある。お互いに手の内がわかっただろう。まだ始まったばかりだ。
(本紙評論家)
☆上林は体調不良だったようで、ヤフオクドームでは戻してくるでしょう。柳田もこのまま終わるとは考えにくいし、K.O的には、今宮が、攻守ともに嫌な存在。
◇山本昌氏が松田宣浩の適時打は「ソフトB側に大きい」と話すワケ 10/29(月) 8:00配信 ベースボールキング
SMBC日本シリーズ2018・第2戦
○ 広島 5 - 1 ソフトバンク ●
<10月28日 マツダスタジアム>
ソフトバンクの松田宣浩が0-5の7回にタイムリーを放った。
今季32本の本塁打を放ったが打率.248と低迷した松田。クライマックスシリーズでも打率.167と調子があがらず、日本シリーズ第1戦はスタメン落ちを味わった。デスパイネをレフトで起用するなど“超攻撃型オーダー”を組んだ第2戦は、松田も『7番・三塁』で先発出場。
第3打席まで無安打だったが、0-5の7回二死一、三塁の第4打席、それまで抑えられていた先発・ジョンソンが投じた低めのストレートをセンター前へ弾き返し、三塁走者の柳田悠岐が生還した。
この適時打に同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 日本シリーズ第1戦 広島-ソフトバンク戦』で解説を務めた山本昌氏は「ソフトバンク側は大きいですね」と話す。
その理由に山本昌氏は「松田選手は長いこと不調が続いて、スタメンから外れるというのは異常事態なんですよね。そこで復帰してタイムリーが出たのは、今日の勝ち負け云々ではなくて、このシリーズの流れで非常に大きいヒットになりましたね」と説明した。
チームは敗れたが、第3戦以降に向けて、松田に適時打が出たことは明るい材料だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆黒田さんも言ってましたが、松田はムードメーカーでもあり「主力」ですから、彼が打てば意味合いは大きい。グラシアルがほとんど打ってないのも、逆に不気味。
☆マツダではカープバッテリーに翻弄された感じが強く、自分のバッティングができていない選手がほとんどでしたが、地元ヤフオクドームで、1度いい形で攻撃ができれば、らしさを取り戻すでしょう。第3戦先発の九里くんとしては、それをさせないようにしたい。
☆となると、大瀬良くんやジョンソン同様、自分の得意なボールを武器にして、攻めていくしかない。後手に回れば、必ず畳み掛けてきます。
☆さておしまいは、話題が2つ。
◇沢村賞に巨人・菅野智之、2年連続 全会一致で選出 10/29(月) 17:42配信 産経新聞
シーズンでもっとも活躍した先発完投型の投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が29日、東京都内で開かれ、セ・リーグの最多勝、最優秀防御率、最多奪三振に輝いた巨人の菅野智之投手(29)が2年連続で受賞した。2年連続での選出は、1995、96年に受賞した巨人の斎藤雅樹氏以来、5人目。
菅野は今季15勝8敗、200奪三振、10完投、防御率2.14、投球回202回、28試合登板、勝率.652で、選考基準の15勝▽150奪三振▽10完投▽防御率2.50▽200投球回▽25試合登板▽勝率6割-の7項目全てをクリアした。
堀内委員長は「内容的には文句なし」とし、全会一致での受賞となった。選考では、広島のリーグ優勝に貢献した大瀬良大地も候補に挙がったが「日本球界のナンバーワン投手を決めている。2人(の受賞は)はなかなか考えにくい」と説明した。
投手の分業制が進み、200投球回と10完投のクリアが厳しくなったことで、今年から「7回を投げ自責点3以内」を達成した試合の割合を補足基準に入れたが、堀内委員長は「(数字を)見るまでもなかった」と話した。
☆いやいや、今年大瀬良くんが沢村賞を取れなかったのは、「宿題」ということなんでしょうね。その宿題をやり終えるためにも、まずは日本シリーズでもう1試合、結果を出すことですね。
☆もう1つは、戦力外の話題。
◇広島 ブラジル出身左腕・オスカル、“栗原2世”青木に戦力外 10/28(日) 12:21配信 デイリースポーツ
広島は28日、オスカル投手(27)と青木陸内野手(20)に来季の契約を結ばない旨を通告したと発表した。
ブラジル出身左腕のオスカルは15年ドラフト6位で入団。プロ1年目から23試合に登板して2勝を挙げたが、昨季は2試合、今季は1軍登板がなかった。
青木は15年ドラフト7位で入団。山形県出身で「栗原2世」として期待を集めたが、プロ3年間で1軍出場はなしに終わった。
☆…来ちゃいましたね。青木くんはまだ20歳、育成契約もないんですかね。オスカルくんも貴重な左の中継ぎとして期待していたんですが、残念です。
☆…いやいや、感傷に浸るのは、全部終わってからにしましょう。
◇10月30日(火)の予告先発投手
○福岡ソフトバンクホークス
A.ミランダ
8試合6勝1敗 防御率1.89 WHIP1.15
対C 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
VS (18:30 ヤフオクドーム)
○広島東洋カープ
九里 亜蓮
24試合8勝4敗 防御率4.26 WHIP1.41
対H 1試合1勝0敗 防御率4.00 WHIP0.67
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source : K.Oのカープ・ブログ。