▽スタメン
① 9 野間
② 4 菊池
③ 8 丸
④ 3 グスマン
⑤ 7 松山
⑥ 5 梵
⑦ 2 会沢
⑧ 6 田中
⑨ 1 黒田
☆先発は、カープが黒田、ヤクルトが杉浦。黒田さんの復帰第1戦、カード勝ち越しも含め、何としても勝ちたい。1番に野間くんを起用。その野間くんの出塁と、下位打線がカギ。
(S)1回表
①山田サードゴロ、②川端セカンドゴロ…山田は外角低めスプリット、川端は外角ツーシーム。
2死
③ミレッジ センター前ヒット…バックドアのツーシームか、真ん中へ。
2死1塁
④雄平 見逃し三振、この回無失点。…外角ツーシーム。
(C)1回裏
先頭①野間 ライトへツーベース…内角低めボール球フォーク。うまく打ちましたよ。さあチャンス。
無死2塁
②菊池 送りバント…送りますか。
1死3塁
③丸セカンドゴロ、④グスマンレフトフライ、この回無得点。…丸はど真ん中フォーク、グスマンは初球内角ストレート。丸、返せませんか。
(S)2回表
先頭⑤畠山 センターへツーベース…ツーシームが真ん中へ。
無死2塁
⑥ユウイチ ショートゴロ…外角高めツーシーム。
1死2塁
⑦大引 サードゴロ、ランナー2塁へ…外角ボール球スライダー。
2死3塁
⑧中村 セカンドゴロ、この回無失点。…外角カットボール。多彩な変化球です。
(C)2回裏
⑤松山ライトフライ、⑥梵見逃し三振…松山は真ん中低めフォーク、梵は内角ストレート。
2死
⑦會澤 レフト前ヒット…真ん中低めボール球フォーク。
2死1塁
⑧田中 四球
2死1・2塁
⑨黒田 三振、この回無得点。
(S)3回表
⑨杉浦三振、①山田サードゴロ…山田は内角高めツーシーム、梵好プレー。
2死
②川端 レフト前ヒット…内角カットボール。
2死1塁
③ミレッジ ライトフライ、この回無失点。…内角ツーシーム。
(C)3回裏
先頭①野間 センター前ヒット…真ん中高めストレート。野間くんが出ました。
無死1塁
②菊池 送りバント
1死2塁
③丸 三振…ストレートを2球見送った後、内角ボール球ストレート。う~ん。
2死2塁
④グスマンの時、中村パスボール
2死3塁
④グスマン 四球
2死1・3塁
⑤松山 ファーストゴロ、この回無得点。…初球真ん中低めフォーク。グスマンを歩かせ5番で勝負というのは、今後も出てくるパターンだと思います。
(S)4回表
④雄平セカンドゴロ、⑤畠山セカンドゴロ、⑥ユウイチセンターフライ、この回三者凡退、無失点。…雄平は真ん中高めカットボール、畠山は外角低めスプリット、ユウイチは外角カーブ。
(C)4回裏
先頭⑥梵 ライト前ヒット…外角ストレート。梵が出ました。
無死1塁
⑦會澤レフトフライ、⑧田中ショートゴロ …会沢は内角低めストレート、田中くんは初球外角低めカーブ。う~ん。
2死1塁
⑨黒田 ライトへツーベース…外角高めストレート。食らいつきましたよ。チャンス。
2死2・3塁
①野間 セカンドゴロ、この回無得点。…カウント2ー1から真ん中低めボール球カーブ。う~ん、打ちますか。
(S)5回表
⑦大引 三振…真ん中低めツーシーム。
1死
⑧中村 レフトへ前ヒット…内角高めツーシーム。
1死1塁
⑨杉浦 送りバントがゲッツー、この回無失点。…黒田さん、ナイスプレー。
②菊池ショートフライ、③丸セカンドゴロ…菊池は真ん中低めフォーク、丸は初球真ん中低めボール球カーブ。
2死
④グスマン 四球
2死1塁
⑤松山 四球…珍しい(笑)。
2死1・2塁
⑥梵 ライトへ先制タイムリーツーベース
2死2・3塁
⑦會澤 三振、この回1点。…外角ワンバウンドのフォーク。う~ん、もう1点ほしかった(>_<)
(S)6回表
①山田見逃し三振、②川端ファーストゴロ…山田は外いっぱいのスライダー、川端は内角フロントドアのツーシーム。
2死
③ミレッジ ストレートの四球
2死1塁
④雄平 センターフライ、この回無失点。…ど真ん中ツーシーム(^^;
(C)6回裏
⑧田中ファーストゴロ、⑨黒田三振、①野間見逃し三振、この回三者凡退、無得点。…田中くんは外角ストレート、野間くんも外角ストレート、これは振ってほしかった。
(S)7回表
⑤畠山 ピッチャーゴロ…外角バックドアのツーシーム。
1死
⑥ユウイチ センター前ヒット…外角ツーシーム。
1死1塁、代走三輪
⑦大引センターフライ、⑧中村見逃し三振、この回無失点。…大引はど真ん中ツーシーム、中村は外角バックドアのツーシーム。ちょっと球威も落ちてきて危なかったのですが、ヤクルトも甘い球の打ち損じが多いですね。
先頭②菊池 センター前ヒット…内角スライダー。
無死1塁
③丸 センターフライ…真ん中高めストレート。う~ん。
1死1塁
④グスマン レフトフェンス直撃のタイムリーツーベース
2死
⑤松山 ファーストゴロ、山本捕球ミス…初球真ん中低めボール球シュート。初球からボール球を打ちますね、この人はほんとに。
2死1塁、代走天谷
⑥梵 レフト前ヒット…内角フォーク。梵に当たりが出てきました。
2死1・2塁
⑦會澤 センター前ヒット…初球外角高めストレート。
2死満塁、投手中澤(S)。…代打はなし。
⑧田中 ショートゴロ、この回1点。…初球外角シュート。う~ん、初球から行きますか。
⑨森岡 センターへツーベース…外角ストレート。いきなりピンチ。
無死2塁
①山田 レフトフライ、ランナータッチアップで3塁へ…真ん中高めストレート。これも危ない。それにしてもレフトフライで3塁にタッチアップされますかね。
1死3塁
②川端 ショートゴロの間に3塁ランナー森岡本塁生還、広2-1ヤ。…外角高めに抜けたボール球フォーク。
2死
③ミレッジ ライトフライ、この回1失点。…これも外角高めフォーク。今日はフォークが抜けてます。
(C)8回裏、②川端に代わり投手オンドルセク(S)。サード森岡。⑨一岡に代打岩本。
⑨岩本セカンドゴロ、①野間三振…岩本はど真ん中ツーシーム、野間くんは内角ワンバウンドのカットボール(-_-;)
2死
②菊池 四球
2死1塁
③丸 セカンドゴロ、この回無得点。…外角ツーシーム。左には飛びませんね。
(S)9回表、投手ヒース(C)。
先頭④雄平 ショート内野安打…真ん中高めスライダー。
無死1塁
⑤畠山の時、ヒース牽制悪送球…う~ん、ここでミス(>_<)
無死2塁
⑤畠山 三振…内角つり球。まず1死。
1死2塁、⑥三輪に代打田中浩
⑥田中浩 セカンド内野安打…外角ボール球スライダー。田中浩ヘッスラ、緒方監督猛抗議も判定そのまま。踏ん張れ、ヒース!
1死1・3塁、1塁ランナー田中浩に代走上田
⑦大引 セーフティースクイズ、3塁ランナー雄平走塁死…ヒース、懸命のプレー。よくアウトにしました。
2死1・2塁
⑧中村 外角151㎞のストレートにライトフライ、この回無失点、ゲームセット(/--)/~~
ヤクルト3回戦(広2勝1敗0分 13時30分 マツダスタジアム 31540人)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
S 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
C 0 0 0 0 1 0 1 0 X 2
勝 黒田 1試合1勝
敗 杉浦 1試合1敗
S ヒース 2試合S1
【ヤクルト】
打 安 点 打率 本
① 4 山田 4 0 0 .231 0
② 5 川端 4 1 1 .250 0
1 オンドルセク
0 0 0 ---- 0
③ 7 ミレッジ
3 1 0 .250 0
④ 8 雄平 4 1 0 .250 0
⑤ 3 畠山 4 1 0 .167 0
⑥ 9 ユウイチ
3 1 0 .167 0
走 9 三輪 0 0 0 1.000 0
打 田中浩 1 1 0 .500 0
走 上田 0 0 0 1.000 0
⑦ 6 大引 4 0 0 .000 0
⑧ 2 中村 4 1 0 .167 0
⑨ 1 杉浦 2 0 0 .000 0
1 山本 0 0 0 ---- 0
1 中沢 0 0 0 ---- 0
打 5 森岡 1 1 0 1.000 0
計 34 8 1 .208 0
【広島】
打 安 点 打率 本
① 9 野間 5 2 0 .333 0
② 4 菊池 2 1 0 .455 1
③ 8 丸 5 0 0 .231 0
④ 3 グスマン
2 1 1 .300 0
⑤ 7 松山 3 0 0 .182 0
走 7 天谷 0 0 0 .500 0
⑥ 5 梵 4 3 1 .333 0
⑦ 2 会沢 4 2 0 .444 0
⑧ 6 田中 3 0 0 .000 0
⑨ 1 黒田 3 1 0 .333 0
1 一岡 0 0 0 ---- 0
打 岩本 1 0 0 .500 0
1ヒース0 0 0 ---- 0
計 32 10 2 .264 1
【ヤクルト】
試 勝 敗 S 回 安 三 四 自 防御
杉浦 1 0 1 0 6 6 6 4 1 1.50
山本 1 0 0 0 2/3 4 0 0 1 13.50
中沢 1 0 0 0 1/3 0 0 0 0 0.00
オンドルセク
2 0 0 0 1 0 1 1 0 0.00
【広島】
試 勝 敗 S 回 安 三 四 自 防御
黒田 1 1 0 0 7 5 5 1 0 0.00
一岡 1 0 0 0 1 1 0 0 1 9.00
ヒース 2 0 0 1 1 2 1 0 0 0.00
◇失策 山本(7回)ヒース(9回)
◇走塁死 グスマン(7回)雄平(9回)
◇捕逸 中村(3回)
◇【戦評】逃げ切り成功で2連勝 広島アスリート 2015-3-29 19:31
1勝1敗で迎えた開幕カード最終戦、投手陣の好投が目立ったカープは2-1でヤクルトを下し、2連勝を飾った。
カープの先発・黒田は3回まで毎回安打を浴びながらも内野ゴロの山を築き、ヤクルト打線を7回無失点に抑え勝利投手の権利を得たまま降板。8回から登板した一岡は先頭打者の森岡の長打を浴びるなどして、1死三塁のピンチを迎えると、川端の内野ゴロの間に1点を失う。1点差でバトンを渡されたヒースも最終回には1死一、三塁のピンチを迎えたが、自身の好守備もあり無失点で切り抜けた。
打線は4回まで5本の安打を放ちながら無失点に抑え込まれていたが、5回2死から2つの四球で一、二塁のチャンスをつくると梵がライトへのタイムリーを放ち先制に成功。7回には1死一塁からグスマンがレフトへのフェンス直撃のタイムリーヒットを放ち、投手陣を援護した。
☆いやいやもうね、しんどいですわ。もうちょっとすっきり勝てんかね。
☆で、やはり、まずはこれからでしょう。
◇黒田、7回無失点で初勝利 広島アスリート 2015-3-29 20:34
復帰後初登板となった黒田がヤクルト打線を相手に7回6安打無失点と力投を見せ、見事に初勝利をマークした。
「自分の中ではバランスが悪かった」。そう振り返ったように、立ち上がりから走者を背負う場面が続いた。初回、2死からミレッジにセンター前に運ばれたものの、雄平を見逃し三振に打ち取り無失点スタートを切った。続く2回は先頭の畠山にセンターオーバーの二塁打を許し、無死二塁に。しかし、後続を“動くボール”で翻弄し、いずれも内野ゴロで凡退に打ち取った。
3回、1死から山田に対し、間合いを置きながらの投球でサードゴロに取った。「そういう仕草が気になったので確認でいった(畝コーチ)」。直後に畝コーチがマウンドに向かったが「大丈夫か?と聞かれ、大丈夫です(黒田)」。心配されたが特に問題はなく、ミレッジをこの日初めてのフライアウトとなるライトフライに抑え、難を乗り切った。
「守りの中でリズムを作らなければいけなかった」。5回には自らの守備でも魅せた。1死から中村にライト前へ運ばれ、続く杉浦が犠打を試みたものの、素早いフィールディングで二塁へ送球。1-6-3の併殺打となり、軽快な動きで自らを救った。中盤6回を11球で無難に抑えると7回、1死からユウイチにセンター前安打を打たれる。しかし大引をセンターフライ、最後は中村を見逃し三振に切って取ると、マウンド上で雄叫びを上げた。
結果、1点リードを守り切り7回でマウンドを退き、一岡、ヒースとつないで黒田に日本球界では07年以来2740日ぶりの勝ち星をマークした。「内容自体はあまり良くなかった」としながらも「なかなか味方も点が獲れず苦しんでいたが、援護してもらえるまで頑張ろうと思った」と、粘りの投球が勝利を呼んだ。真っ赤に染まったスタンドからの大歓声を背に「広島のマウンドは最高でした」。帰ってきた背番号15の力投で、開幕3連戦の勝ち越しを決めた。
◇黒田1勝「いい結果が出てホッとしている」一問一答 日刊スポーツ 3月29日 17時16分配信
<広島2-1ヤクルト>◇29日◇マツダスタジアム
8年ぶりに日本球界復帰の広島黒田博樹投手(40)が7回を5安打無失点に抑え2740日ぶりとなる日本での白星を挙げた。
広島での勝利は2007年9月27日のヤクルト戦(広島)以来となった。
試合後のヒーローインタビューは以下の通り。
-「おかえりなさい」の声援を受けて
黒田 今日の試合勝ててよかったと思います。
-試合開始から多くの声援を浴びていた
黒田 広島のマウンドは最高でした。
-オープン戦と公式戦のマウンドは違うか
黒田 結構、自分でも力が入りすぎてバランスも良くなかったですけど何とか投げられたと思います。
-7回無失点
黒田 なかなか味方も点を取れずに苦しんでいたんですけど、なんとか援護してもらえるまで頑張ろうと思って投げてました。
-打席に入った際も大きな声援
黒田 ヒットはたまたまです(笑)
-二塁打の感触は
黒田 その前の打席で、チャンスの時に打っておけばよかったなと思っていました。
-7回、中村を三振に打ち取ったときは雄叫びも出た
黒田 展開的にも苦しい場面でしたし、自分の中でも最後、目いっぱいの1球を投げたつもりだったので、それがいい結果になってよかったと思います。
-9回、抗議の緒方監督の気迫も伝わってきた
黒田 仲間を信じて、裏でモニターを見ていました。
-日米通算183個目のウイニングボール
黒田 一番は本当に、これだけ沢山の声援を受けてマウンドに上がって、そしていい結果が出てホッとしています。
-2015年シーズンにかける抱負を
黒田 いつまで体が続くかわからないですけど、体が続く限り、チームのために投げていきたいと思っています。
☆緒方監督も、大絶賛。
◇【広島】緒方監督、黒田を大絶賛「言葉にしようがない」 スポーツ報知 3月29日 21時3分配信
◆広島2―1ヤクルト(29日・マツダスタジアム)
広島・緒方孝市監督(46)は29日、8年ぶりの国内復帰登板で白星を挙げた黒田を大絶賛した。試合後にベンチで黒田を力強く抱き寄せると、興奮冷めやらぬ表情で会見室に引き上げ「彼がこのマウンドに立つのにどれだけのプレッシャーを受けて、背負ってマウンドで投げたか。その中で最高の結果を出してくれて、言葉にしようがない。簡単な言葉ではたたえられない! それだけのものを見せてもらった」とまくし立てた。
9回のピンチでは微妙な判定に就任初の猛抗議。判定は覆らなかったものの、この一戦にかける強い気持ちをむき出しにし、試合後は「黒田の勝利に対してお祝いのメッセージだけで終わりたい。花を添えたい」と言葉少なに主役を立てた。
☆その、抗議。
◇広島緒方監督9回猛抗議 執念で黒田の勝利後押し 日刊スポーツ 3月29日 17時45分配信
<広島2-1ヤクルト>◇29日◇マツダスタジアム
広島緒方孝市監督(46)が猛抗議した。
1点差の9回1死二塁。代打田中浩の打球は一、二塁間へ飛んだ。二塁手菊池が好捕し、一塁に転送も判定はアウト。緒方監督はベンチを飛び出し、一塁塁審西本に詰め寄った。激しいけんまくに強い口調で抗議。
判定は覆らなかったが、勝利への執念を見せた。ナインにも伝わったか、後続を抑えて2勝目を挙げ、黒田にも復帰初勝利がついた。
☆いやね、その後のヒースの守備、懸命でした。まだ抑えに慣れてない感じはありますが、最後は151㎞、ヒースらしい球でした。少なくともヒースはミコと違い、気持ちを感じます。
☆で、黒田さんのピッチング。
◇黒田、メジャーの経験詰まった1勝 対戦相手が明かした意外な印象とは Full-Count 3月29日 20時47分配信
◆OP戦でも対戦したヤクルト、研究重ねてきた相手を黒田が上回ったものとは
広島の黒田博樹投手が29日、日本で2740日ぶりとなる白星を挙げた。本拠地でのヤクルト戦で今季初先発し、7回5安打無失点、5奪三振、1四球と快投。広島は救援陣がリードを守りきり、メジャーリーグから8年ぶりに日本球界に復帰した黒田に1勝がついた。
ヤクルトとは8日のオープン戦初登板で対戦。その時は4回1/3を無安打無失点3奪三振で、打者13人をわずか39球で料理するという完璧な内容だった。左打者の内角ボールゾーンから変化してストライクとなるツーシームにヤクルトの打者は驚愕。その際、メジャー仕込みの「フロントドア」で見逃し三振に打ち取られた藤井は「初めて見ました。すごい軌道でした」と話していた。
3週間前は、黒田にとって復帰後初となる対外試合での登板だった。しかし、それから時間が経過。ヤクルトはこの日の一戦に向けて研究を重ねてきたはずだったが、封じ込まれた。
黒田がまたもヤクルト打線を上回った要因は何だったのか。実際に対戦した打者の声を聞いてみると、40歳のベテランがシーズンに入って1つギアを上げてきたという事実が浮かび上がってくる。
◆7回に見逃し三振の中村は「完敗だった。お手上げでした」
「ストレートが速かった」と話したのは、3打数1安打だった8番の中村だ。これは、直球(フォーシーム)だけでなく、打者の手元で動くツーシームも含まれたものだろう。黒田の場合、直球とツーシームの急速差はほとんどない。投球の軸はツーシームで、直球の割合は圧倒的に少ない。
中村は7回2死1塁の場面で、フルカウントから外角いっぱいに決まる143キロのツーシームで見逃し三振に打ち取られている。これは、黒田が「展開的にもけっこう苦しい場面でしたし、自分でも目いっぱい投げた」と渾身の力を込めて投じた最後の1球。球審の手が上がると、右腕は思わず雄叫びを上げている。
「最後の球は外からのツーシーム。完敗だった。お手上げでした。外の真っすぐ系をケアしてたけど、その中でも手が出なかった」
中村はこう振り返っている。「球威は終盤は落ちてましたけど、早い回の真っすぐは分かっていても速かった」。本番で迫力を増した投球に苦しんだ。
川端も「オープン戦とスピードが違った。真っすぐがすごく速かった」と印象を明かしている。
オープン戦での対戦と同じように、動くボールも攻略できなかった。4番に座った雄平は「甘い球も来ていたけど、もったいなかった。3打席目は特にもったいなかった。真ん中なので」と振り返る。6回2死1塁で迎えた第3打席は、真ん中付近の145キロのツーシームを打ちにいったが、中飛に終わった。
◆甘い球も凡打に、黒田の術中にハマったヤクルト打線
8日のオープン戦の時には、雄平は侍ジャパンに招集されていて不在だったため、黒田と対戦していなかった。「今日に関しては、動かされているというよりも本格派という印象。スピードが速く感じた。映像ではもっと動いているように見えた」というが、実際には手元で動くボールで打ち取られた。捉えたと思っても捉えられない。黒田の術中にハマったとも言える。
杉村打撃コーチは「(黒田は)オープン戦よりも悪かった。球が浮いていたが、勝負所でいい球が来ていた。甘い球もたくさんあったし、隙はあった」と話す。「ストライクゾーンで勝負してくるので、積極的に打ちにいかせた」というが、試合前の作戦は奏功せず、本調子ではない中でも要所を締める黒田の投球には、逆に凄みすら漂った。
その日の調子の中で投球を組み立てる。バットの芯を外すボールで凡打の山を築く。要所で粘り、得点を与えず、しっかりとゲームを作る。
この日の投球には、厳しいメジャーの舞台で7年を過ごし、超一流としての地位を築いてきた黒田の経験が詰まっていた。広島ファンが待ち続けていた本拠地での復帰登板で真骨頂を見せつけ、2740日ぶりの勝利を掴んだ。
☆オープン戦では手の内を隠したマエケンと、一見全て手の内を見せたかに見えた黒田さん。ところがいざ蓋を開けてみると、ストレートを狙い打ちされ、挙げ句肝心なところでチェンジアップが浮いて2失点だったマエケンと、オープン戦より球速を上げ、無失点に抑えた黒田さん。もちろん本番なんだから本気になるのは当たり前なのですが、それできちんと無失点に抑えるんですから、まさにプロ、これがエースのピッチング。
☆誰でも失投はあります。今日の黒田さんも前述のように、甘い球はありました。ただ、並のピッチャーは甘い球を打たれピンチを迎えたら、バッターを警戒し過ぎてカウントを悪くし、結果的にストライクを取りに行って打たれることが多いのに対し、黒田さんは、ここぞという時にビシビシ厳しいところを攻めていく。そのコントロール、集中力に精神力、そして技術に経験がある、ということ。
☆心技体、とはよく言ったもので、せっかく技術や素質があっても、ピッチャーなら肝心なところで甘い球を投げたり、バッターならボール球に手を出したりしては、せっかくの技術や素質を発揮しないまま終わってしまう。
◇緒方監督 野手陣へ奮起促す「黒田の全て見習え」 スポニチアネックス 3月29日 17時36分配信
◇セ・リーグ 広島2―1ヤクルト(2015年3月29日 マツダ)
8年ぶりに広島に復帰した黒田が白星を挙げ、緒方監督は「結果的に本当に勝てて良かったと思います」と安どの表情を浮かべた。
黒田は7回無失点と抜群の投球内容だったものの、打線は好機を再三作りながら2得点止まり。「黒田がどれだけの重圧でマウンドにたっているかということをね、自分はわかっているつもりだったんですけど、野手は打席に入って変なプレッシャーがかかっていたのかな黒田以上のプレッシャーはないと思うんだけど」とつながりを欠いた打線に対しもどかしさも口にした。
黒田は投げるだけではなく、苦手としている打撃でも二塁打を放った。「野手があの投げる姿、打席で何とかしようとスイングする姿、本当に全て見習ってほしいと思います」と黒田を手本に奮起するよう促した。
9回の守備では微妙なタイミングとなったプレーがセーフと判定され、一塁の西本塁審に猛抗議。判定は覆らなかったものの、指揮官として戦う姿勢を見せた。
☆守備や攻撃で細かいミスや詰めの甘さがあって、何か、スキだらけなんですわ。松山や田中くんは、初球から打つのはいいんだけど、何でその球に手を出すかな、という球に手を出してたりする。チャンスになって追い込まれてるのは、バッターの方。
☆「自分が」結果を出すこと、「自分が」チームに貢献しなきゃいけないことばかり考えてる。だから失敗や凡打を怖れてしまう。「自分が」を外して、そのプレー、チームに貢献するプレーそのものに集中すれば、自ずとその場面場面でやるべきことは見えてくるはず。
☆ボール球に手を出したり初球に手を出したりするからには、高い確率で仕留めなきゃならない。この3試合、散々同じ失敗を繰り返して点が取れなかったんだから、どこか早い時点で修正しなきゃいけないんですよ。
◇勢いつけるドラ1の2安打 広島アスリート 2015-3-29 19:45
29日のヤクルト戦でドラ1ルーキーの野間が初スタメンに抜擢された。黒田の凱旋登板という記念すべき日に、背番号37を受けついだ男も2安打と存在感を示した。
大歓声を受けながら1番・右翼としてスタメン出場した野間。前日まで同じ打順、ポジションを任されていた鈴木誠は2試合連続無安打と結果を残せていなかっただけに、第一打席の安打はチームに勢いを与えた。これまで「打撃は崩されてナンぼ。そこからいかに安打を打つのかが勝負」と語ってきたように、二塁打を放った5球目は完全なボール球のフォーク。低い体勢を保ちながら、右翼線へ鋭い打球を飛ばした。
そして第二打席のセンターへの安打は「第一打席の一球目、高めの球を空振りしていたのので胸のラインぐらいまではしっかり対応する気持ちで振った」と語るように、第一打席の反省を生かすことで、結果を生み出した。
打席内では「緊張は特になかった」と語ったが、9回2死の場面で右翼へ上がったフライをキャッチした場面を振り返り「最後の打球処理は少し緊張した」とはにかんだ。打席内でも積極的にバントの構えを見せるなど、相手バッテリーに揺さぶりをかける余裕を見せているだけに、背番号37のさらなる躍動に期待したい。
☆バットコントロールに長けたバッターは、得てしてボール球に手を出して凡退したりする。第1打席で崩されながら低めのボール球を打った野間くんですが、黒田さんがツーベースを打って2死2・3塁のチャンスを迎えた4回裏には、同じ低めのボール球を打って凡退。あの場面、カウント2ー1だった訳ですから、見逃せば3ー1。当然甘い球が来る確率は高くなる、もしくは四球なら2死満塁で、次のバッターは今一番期待できる、菊池。得点する確率はさらに上がります。
☆甘い球はねぇ、来るのを待つんじゃなくて、投げさせるんですよ。で、追い込まれるのを怖れて早打ちをするのは、決して「積極性」なんかじゃない。追い込まれることや凡打を怖れてる時点で、思いっ切り消極的(笑)。
◇グスマン、初打点は貴重な決勝点 広島アスリート 2015-3-29 20:32
開幕から3試合連続で四番を打つグスマンが、勝利に結びつく貴重な一打を放った。
1点リードで迎えた7回、先頭の菊池がセンター前安打で出ると、丸が倒れて1死からグスマンが第四打席を迎える。「黒田さんがしっかりと試合をつくっていたので、どうにかしたいと思っていた」。ヤクルト二番手・山本に対し、カウント1-2からの4球目を振り抜いた。打球は左中間フェンスを直撃する二塁打となり、一塁走者の菊池が生還。8回に一岡が1点を失っただけに、結果的に勝利に結びつく来日初打点となった。
「得点圏にランナーを置いて結果を出すことにこだわっていきたい」。球団初の1年目からの100万ドル契約で入団した期待の助っ人にようやく出た殊勲打。次戦以降も“四番”としてチームに貢献したいところだ。
☆山本は今日、球が浮いて甘い球が多かった。グスマンが打ったのは、ど真ん中のシュート。彼は四球も選べて、出塁率が高い。なので松山・梵・会沢・田中の並びでランナーを返せば、点になる確率が高い。今日は梵がやってくれましたね。
☆野間くんの出塁は、丸が生かせませんでした。初回はランナー2塁で菊池に送らせたんですから、ボテボテでいいから何としてもランナーを返さなければならない場面。ランナーが返れないような強い当たりは要りません。それならヒットにならなくても、野手の間を狙うべき。それくらいの技術は丸にはあるはず。まして丸は、足のある左バッターなんですから。
☆そういう細かいところで「1点を取る野球」ができてない。打てないんですから、打ててないんですから、ならば点の取り方を考えるべき。
☆公式戦本番は、結果が全て。エラーだろうが当たり損ないだろうがホームランだろうが、1点は1点です。絶対に1点取るんだ、という野球をして下さい。
【セ・リーグ】
▽巨人 11 - 3 DeNA(東京ドーム)
☆巨人は初回、阿部の犠飛などで2点を先制。その後は4回裏に亀井の2ランで加点すると、5回には打者一巡の猛攻で5点を奪い、試合の大勢を決めた。投げては、先発・高木勇が6回2失点の好投でプロ初勝利。敗れたDeNAは、先発・三嶋が7失点と誤算だった。
▽阪神 10 - 8 中日(京セラドーム)
☆阪神が開幕3連勝。阪神は3点を追う4回裏、ゴメスと福留の2ランで4点を奪い逆転に成功する。続く5回には、梅野の適時二塁打などで一挙5点を加点した。投げては、先発・藤浪が5回3失点で今季初勝利。敗れた中日は、先発八木始め投手陣が崩壊、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
①T 3 3 0 0 1.000 -
②G 3 2 1 0 .667 1.0
②C 3 2 1 0 .667 0.0
④De 3 1 2 0 .333 1.0
④S 3 1 2 0 .333 0.0
⑥D 3 0 3 0 .000 1.0
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source : K.Oのカープ・ブログ。