2015年4月1日水曜日

本拠地開幕戦もハムに逆転勝利!石川が粘る



ファイターズ 3 - 5 マリーンズ



ニッカン式スコア

ダイジェスト動画





いよいよ今日はマリンでの開幕戦。日本ハムファイターズとの3連戦です。

試合前にはライトスタンドで久しぶりのビッグフラッグが掲げられました。

2009年を最後に姿を消したビッグフラッグが、ファンからの募金によってよみがえったのです。



先発はファイターズがメンドーサ。マリーンズは石川です。

メンドーサは昨年防御率3.89、7勝13敗ながら、マリーンズ相手には相性が良く防御率2.42、2勝を挙げています。マリーンズのクルーズは子供のころから仲が良いそうで、今日も試合前に2人で色々話をしていたのだそうです。

そのメンドーサは10メートル級の強風をものともせずに好投。3回まではまったく点を取れる気配を感じませんでした。



逆に石川は強風のせいで安定せず、変化球がなかなか決まりません。特にシンカーが沈まず苦労していたようです。

毎回のようにランナーを出す苦しいピッチングでした。

2回表にはヒットとフィルダースチョイスで2死1,2塁のピンチを招きますが、中島の放ったセンターへの浅いフライを岡田が猛ダッシュで捕球しチェンジ。岡田の俊足を生かした好守に救われた形になりました。

しかし、4回表にはハムの新外国人レアードにツーランホームランを打たれ2-0と先制を許してしまいました。



マリーンズ不利かと思われた4回裏。突如としてマリーンズ打線が大爆発。

1死から今江がレフトにヒットを放ち、井口が四球で出塁して1死1,2塁。

ここでクルーズがセンターへタイムリーツーベースを放ちます。1塁から井口がおっさんらしからぬ好走塁で一気にホームに生還して2-2の同点。さらに送球の間にクルーズも3塁まで進みました。

さらに根元。日曜日のホークス戦で猛打賞を記録したこの男は完全にお目覚めです。

今日もライトへタイムリーヒットを放ち2-3と勝ち越しに成功。一気呵成の逆転劇です。



マリーンズの猛攻は続きます。

岡田の打球は力の無いピッチャーゴロでしたが、メンドーサの悪送球を誘います。1塁へのボールが逸れる間に岡田は2塁へ到達し1死2,3塁。さらに今日初スタメンのキャッチャー吉田がレフトに2点タイムリーを放ち2-5。

一挙5点の猛攻でマリーンズが俄然優位に立ちました。



味方の援護でリードをもらった石川は中盤からよくなってきました。球数が多く6回は100球を超えていたものの、カーブを多めに使い、またカーブが良く決まっていましたね。7回まで投げ切って3失点。調子が悪いなりに良く投げてくれました。



5回裏は1死から今江、井口がヒットを放つも、クルーズが三振。ハーフスイングでストライクを取られたクルーズが審判に文句を言っていました。慌てて伊東監督が抗議に出るも判定は覆らず三振です。まああれは三振ですね。

抗議と言えば、なぜ土曜日のホークス戦で起きた東塁審による明らかな大誤審の時に伊東監督は抗議せず、今日のクルーズの判定には抗議したのでしょう。放っておくとクルーズが退場しかねないから飛び出したのかもしれませんね。現にクルーズは伊東監督が抗議に飛び出すとあっさりベンチに帰りました。怒ってはいたものの、退場にならずに済んだのです。守備の要であるクルーズが退場すると大変なことになりますから、ここは良かったです。



6回以降は打線が沈黙し無安打。今年のマリーンズ打線は打つときと打たないときの差が激しいです。



8回表からはカルロス・ロサが登場。

中田、大谷を連続三振にしとめて楽勝かと思いきや、ハーミッダとレアードに連打を浴びピンチを招いてしまいます。近藤をセンターフライに抑えてなんとか無失点で凌ぎましたが、ヒヤヒヤものでした。



3-5の2点リードで迎えた9回表は西野。ホークス戦より硬さが取れたものの、今日もコバマサイズムを発揮します。

1死から谷口、田中に連続四球を与えてピンチを招き、陽三振も中田内野安打で2死満塁。一打逆転のピンチとなります。

しかしコバマサイズムはピンチを招いて点を与えず。肉を切らせて骨を断つピッチングです。

大谷をサードフライに仕留めて試合終了。見事本拠地初勝利を逆転で飾りました。



試合後にはナインがライトスタンドに近づき、キャプテンの鈴木大地がファンにWe Are Lotteを呼びかける場面も。こういうイベントは良いですね。ただどうせやるなら選手たちもジャンプしてほしいです。





今日は石川の粘りにつきますね。リリーフも含めて、陽、中田、大谷といったハムの主軸をきちんと抑えました。特に大谷は打者として今季初スタメンなのですが、全く仕事をさせませんでした。大谷はロッテ戦を苦手にしているようですね。昨年も打率.274ながらロッテ戦の打率は.217。特に大事な場面で凡退してくれるイメージが強いです。今日も最終回の二死満塁であっさりファールフライを打ち上げてくれました。



とにかく雰囲気が良い。去年とはっきり違います。これはアレかもしれませんよ。ゴールデンイヤー。

開幕戦の涌井の好投から良い流れになっていますね。涌井の気迫がチームに活力を与えています。千葉日報の記事を読んで、そんな思いを強くしました。



【千葉魂】 開幕で魅せた魂の投球 涌井、大黒柱への決意強く (千葉日報)



うなるようなボールだった。静寂に包まれたブルペンで涌井秀章投手のボールを受け止めるミット音だけが鳴り響いた。その音から、開幕投手を任された男の魂の声が聞こえた。勝つ。ただ、それだけ。2015年シーズンの柱を任された男は、必ず勝つと覚悟を決めていた。30球目。最後はアウトコースいっぱいにストレートを投じた。パーン。27日、福岡ヤフオク!ドームのブルペンに力強い音が鳴り響いた。エースはさっそうとマウンドに向かった。



   □   ■   □



 「先発投手なら誰でも、開幕を目指すのは当たり前。とにかく勝ちたい。チームを勢いづかせるような投球をしたい」



 キャンプから今年に懸ける気迫にみなぎっていた。若い選手の多い投手陣を引っ張る。多くは語らなかったが、ブルペンで投じるボールがその思いを物語っていた。キャンプ中盤の2月13日。ブルペンで落合英二投手コーチにお願いをした。涌井がコーチにお願いをするのは珍しい光景だった。「スイマセン。審判をしていただけませんか?仮想ソフトバンクで投げますから」。誰もいないブルペン。そこから200球。中村、柳田、内川、李大浩、松田、長谷川、本多。打席には誰も立っていないが、涌井にはホークスの打者たちが確かに映っていた。インコースにアウトコースに投げ分け、緩急を使いながら打ち取っていった。審判役を頼まれた落合投手コーチは、キャッチャーの後ろから涌井のボールを見ながら、鳥肌が立つ思いだった。これを無言のメッセージと受け止めた。



 「私は涌井を信頼しているので、基本的にすべて任せています。だから彼から何かを頼まれたのはあれが初めてでした。ボクは審判をやりながら、これは涌井からの強烈なメッセージだと思いました。『開幕戦は僕が投げますからね』という力強いメッセージでした」



 あえて報道陣もたくさんいるブルペンでホークスを想定して、敵打者の名前を、連呼しながら投げていた。それは当然のようにマスコミに報道されることも分かっていたはずだ。あまり派手な言動を好まないタイプが明らかに目立つことをした。涌井は投手コーチに開幕に懸ける熱い思いを伝え、同時にマスコミを通して、ファンにもその気持ちを伝えた。それは強い覚悟と決意の表れだった。



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 6回無失点。強力ホークス打線に立ちはだかった。六回1死一、二塁のピンチでは連続三振。力を余すことなく投じた147キロのストレートは「この日、一番の球だった」と誇った。リードはわずか2点。それでも頼れる後続のブルペン陣が残りのイニングを守り切ってくれると信じていた。ベンチに戻り交代を告げられると、フラフラになりながらもブルペンに直行した。そこでは涌井の後を受けてマウンドに向かうべく準備をしていた投手陣が緊迫した姿で投げていた。涌井は大きな声を出し、頭を下げた。



 「スイマセン。後はよろしくお願いします!」



 そのエースの魂の声に誰もが心を動かされた。ブルペンで投手陣のボールを受けていた味園博和ブルペン捕手はこの瞬間、空気が変わったことを察した。「先発投手がわざわざブルペンに『あとはお願いします。よろしくお願いします』と頭を下げに来る姿は初めて見た。そりゃあ、リリーフ投手は『やってやるぞ』となるよね。あの瞬間、みんなゾーンに入った。気持ちがさらに入った」



 後は受けたリリーフ陣は涌井の魂と共に投げた。大谷、松永、西野。猛反撃を開始するホークス打線に立ちはだかった。魂と魂のぶつかり合いとなった戦いはマリーンズに軍配が上がった。その瞬間、涌井はふうーと深呼吸をした。開幕投手の重責を果たした心地良い脱力感を味わった。「マリーンズは成瀬さんが抜けて柱がいないと言われる。別にエースと呼ばれたいとは思っていないけど、自分はただ柱になりたい」。試合後、記者に囲まれると、独特の言い回しで、静かに、しかし力強くそう口にした。



 30日。ホークスに2勝1敗と勝ち越し、マリンに戻ってきたマリーンズ投手が練習をする中で、涌井はグラウンドを黙々と走っていた。すでに次回登板に向けて気持ちを切り替え、調整に入っていた。一人だけの世界に浸るように、静かに外野センター付近で青空を見上げた。今年、一年、マリーンズの大黒柱としてチームを引っ張る。本拠地に戻って、また決意を強くした。きょう31日はQVCマリンフィールドでの本拠地開幕戦。長いペナントレースは始まったばかりだ。背番号「16」の魂の戦いは熱く、熱く続く。



 (千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)








感動した!さすが松戸市民だ!

明日はデーゲーム。学校が休みな皆さんはぜひマリンに足を運んでください。

仕事をサボってチェックしたいけど、無理そうです・・・。



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source : マリンブルーの風