2015年5月18日月曜日

大嶺好投も実らず、2試合連続逆転負け

マリーンズ 2 - 3 イーグルス

ニッカン式スコア
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なぜ今年も仙台で勝てないのでしょうか。
仙台には人智を超えた何かがあるのでしょうか。
ファンとしてはもう祈るしかありません。
御仏の慈悲にすがり、少しでもマシな結果になるよう祈るのです。ナム~。

ところで、皆さんは念仏をただ漫然と唱えていませんか?
ロッテ念仏には、ナムアミダブツの一文字一文字にちゃんとした意味があるのです。
ですから念仏を唱える時は、きちんとその文字の意味を噛み締めてください。

「ナ」
ナカウシロ、すなわち中後の「ナ」です。
中後といえば千手観音投法。ロッテの二軍の観音様であります。
千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする観音の慈悲と力の広大さを表しているのですよ。
ありがたやありがたや。
しかしこの観音様。絶望的にノーコンなのです。ストライクが全く入りません。
入団当初「上からも横からも投げられる」という意味での千手観音でしたが、今や中後のクソボールは千手観音ぐらい手の数がないと捕れない、という意味になってしまっています。

「ム」
ムニスの「ム」です。
ムニスは謎の新外国人。その正体は謎に包まれています。少しだけ試合に出ましたが、その実力は結局謎のままでした。今はブラジルの国内リーグでプレーしているそうですが、どんなリーグなのかは情報が無く、まったく謎です。
したがって、ロッテ念仏の「ム」に力を入れて唱えれば、選手達が謎に包まれます。
謎に包まれたら何が変わるのでしょうか。その答えもまた謎に包まれています。

「ア」
愛甲のアです。
勝負師たるもの、時には既存のルールに挑戦し、掟を破る大胆さが必要です。
愛甲は球界の野良犬を自称しますが、そのワイルドさには学ぶ点があるでしょう。
しかし、たまに失踪するので注意が必要です。

「ミ」
ミンチーのミです。
先発投手が足りない2000年代初めのロッテにあって、中4日で馬車馬のように投げてくれたピッチャーでした。
したがってこの文字はチームにタフネスさをもたらしてくれるでしょう。
しかしなぜか味方の貧打や拙守に泣いて負けることが多く、倉さんに「今年もミンチーはハードラックですねぇ」と嘆かれることになりそうです。

「ダ」
足のスペシャリスト代田
総合力で他チームに劣るロッテが勝つには、一芸に秀でた選手をうまく起用していくしかありません。
代田が現役を長く続けられたのは足のおかげですね。練習に取り組む姿勢も他の選手の模範となりました。
全然打てず、守備もうまくありませんでしたが。

「ブ」
かつてブレイディーという外国人選手がいました。
全く活躍せず、ファンからは「働け働けブレイディー」とヤジられていました。
年俸分働かない選手が多い今のマリーンズには最も必要なメッセージかもしれません。

「ツ」
ツで始まるロッテの選手はあまりいません。
最近では辻俊哉坪井俊樹ぐらいです。
辻は2002年から2006年まで在籍した打撃のいい3番手キャッチャー。
2007年に早川とのトレードでオリックスに移籍しましたが、出番に恵まれず2013年に戦力外となりました。
現在は国士舘大学の野球部で監督を務めています。

坪井は2009年の入団からわずか3年で戦力外。筑波大出身のプロ野球選手として話題になりましたが、変則左腕ながらボールの威力や制球力が改善せず、2軍でも結果を残せませんでした。現在は筑波大のコーチを経て、2015年1月からは仙台大学の投手コーチに就任しました。

2人とも現役時代は結果を残せませんでしたが、指導者として確かな一歩を踏み出しています。
今のマリーンズにも指導者になったほうがいい選手がいますね。
選手としての誇りと意地が無いなら、指導者になるための準備を2軍でしたほうがいい。
この「ツ」には、指導者転向への後押しと言う意味が込められています。


そんなわけで、チーム浮上のため、ロッテ念仏を皆で唱えましょう。


さて、試合。
今日はさすがに井口を外し、福浦をファーストに入れてきました。毎試合福浦でいいですよね。2000本がかかっていますし。
なお、先発はマリーンズが大嶺、イーグルスはエース則本です。
則本は前回4/25のロッテ戦で5回4失点。マリーンズが則本を攻略して負け投手にしてしまいましたが、そんな奇跡は頻繁に起こりません。今日はいつもの則本でした。

2回表。
マリーンズはデスパイネツーベースと福浦四球で1死1,2塁とするも、田村ゲッツーでチェンジ。
今日もまた拙攻の香りがしてきました。

3回表は1死から清田がピッチャー強襲の内野安打で出塁。則本の暴投で2塁まで進みますが鈴木、角中凡退で無得点に終わります。

マリーンズの先発大嶺は今日もストレートの伸びが良く、3回まで危なげないピッチングでした。
しかし4回裏。大嶺は制球を乱してピンチを招きました。
まず先頭の銀次にヒットを打たれます。嫌な予感。
松井三振、サンチェスをライトフライで2アウトになるも、ロッテキラー後藤にツーベースヒットを打たれ2,3塁。さらにペーニャを歩かせて満塁となります。
ここでバッターは売り出し中の未完の大砲中川。ボールが先行して3ボール1ストライクとなりますが、大嶺が投げた高めのボール球を中川が振ってくれてフルカウントになりました。ストレートに威力があるからこその空振りでしょう。最後は外角低目のストレートを空振り三振。なんとか満塁のピンチを凌いでいます。
大嶺の乱れ方からするとキャッチャー田村やファンからすればストレートを続けるしかない場面でしたが、中川は最後変化球を待っていたのかもしれません。この辺は経験の無さ故でしょうけど、場数を踏めば恐ろしいバッターになりそうです。

5回表。
先頭の福浦が芸術的流し打ちのヒットで出塁。田村送りバントの後、荻野貴が1塁側へのセーフティバントで出塁。清田四球で1死満塁となります。
ここでバッターは打撃不振の鈴木。ゲッツーはやめてくれと全国のファンから暖かい声援が送られました。
結果はボテボテのピッチャーゴロ。則本が1塁に投げていればアウトが取れたはずですが、3塁ランナーの福浦が鈍足なので色気を出したかホームを見てしまったためタイミングが遅れました。結局鈴木大地のタイムリー内野安打となりマリーンズが1点を先制です。
なおもチャンスが続いたものの、角中三振、クルーズショートゴロでチェンジ。1点しか取れませんでした。

5回裏。
大嶺は嶋に四球を与え、福田に送りバントを決められて1死2塁。
続く藤田セカンドゴロで2死3塁となります。そして銀次を歩かせて2死1,3塁。
バッターが松井稼となれば失点を覚悟する場面でしたが、今日の大嶺は土壇場で踏ん張ります。
松井稼を内角のスプリットで見逃し三振。4回に続いて5回もピンチを凌ぎました。

6回裏からは矢地。大嶺は無失点ですが4回と5回の内容から限界と見たのでしょう。
矢地は球に勢いがあるものの投げる球全部が真中に集まってしまいます。
2アウトからペーニャ、中川にヒットを打たれてピンチを招くと、ロッテキラー嶋にレフトにタイムリーを打たれて1-1の同点となってしまいました。

7回表。
マリーンズが荻野貴と清田のヒットで1死1,2塁とします。清田は2安打目。
鈴木センターフライで2アウトとなりますが、角中がライト前にヒットを放ちました。
ライトが前進してホームに送球しますが、2塁ランナーは快足荻野。一気にホームインして2-1。マリーンズが勝ち越しに成功しました。荻野や岡田以外ならタイムリーになっていないですね。

で、7回裏は大谷が抑えるのですが、8回のロサが炎上。
ロサは楽天との相性が悪く、今シーズンも楽天戦でのみ失点しています。
2013年も楽天だけ打たれて対戦防御率9.82。CSの楽天戦でも大炎上しました。

だから今日もまた打たれます。
ロッテキラー後藤にツーベースを打たれ、ペーニャ四球で1死1,2塁。
ここで中川に同点タイムリーを打たれて2-2となります。中川はいいところで打ちましたね。
ロッテキラー初段の段位を認定しましょう。嶋8段と銀次7段、後藤永世名人の下で修行を続ければ大変なバッターになりそうです。

そして決勝点となったのがクルーズの守備。
1死2,3塁の場面で嶋がセカンドゴロを放つのですが、球足の速いゴロだったのでクルーズが前に弾いてしまいます。これを見た代走の阿部がホームに突っ込み2-3。ついに逆転されました。

9回表は代打岡田というなんとも微妙な代打策が失敗して1アウトとなり、荻野ヒットで1死1塁。
走らせれば面白いのですが、結局走ることなく清田はライトフライ。5試合連続猛打賞はなりませんでした。
最後は不振の鈴木大地が案の定の空振り三振で試合終了。2試合連続の逆転負けを喫しました。


大嶺ががんばっただけになんとも残念な負け。5位転落です。
今日は打撃でも守備でもクルーズが足を引っ張ってしまいました。スリーボールノーストライクからあっさりファールフライを打ち上げたり、決勝点となる実質エラーをかましたり・・・。
今までマリーンズを牽引してくれていたクルーズでしたが、今日はダメです。

鈴木大地も相変わらず打撃がひどいし、守備も・・・。代わりがいないのがつらいところですね。

継投策では6回の矢地が失点し、8回のロサが予想通りの炎上。なぜ起用したのでしょうか。
西村前監督なら6回から大谷を2イニング投げさせ、8回から西野でしょう。
1点リードの中盤で実績の無い矢地を出した理由は何か。
ひょっとしたら、楽天戦は無理して勝ちに行っていないのかもしれませんね。
つまり勝てない相手にはリソースを割かず、勝てそうな相手に対して優先的に力を入れていく。どこから勝っても1勝は1勝。
データ上マリーンズはイーグルスに勝てないとはっきり出ているわけですし、勝てる見込みの薄い展開になれば無理をせず、勝ちパターンを酷使しないで「あわよくば」の勝ちを目指す。
ロサについは疑問ながら、大筋としてはそんなところではないかと思います。

なお、5月16日の観戦記に写真を追加しています。
閣ブランドーム店の牛タンは美味しかったですよ。焼きもおいしいですが、タタキが絶品でした。



あさってからは西武ドームでライオンズとの3連戦。勝てそうな相手ですが、前回マリンで大勝した時の借りを返されそうで怖いですね。



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source : マリンブルーの風