高橋と福田について。
現在併用されている両者であり、もっと両者に出場機会を与えて貰いたいという思いを持って見ながらも、ルナと比べればやはり相手への威圧感が異なるため、休息という要素を無視すれば、やはりルナとどちらかという選択にならざるを得ないだろう。
先週のスタメンは相手投手の左右に合わせて高橋・高橋・高橋・福田・福田であったが、右投手が多い時は時折相手が右投手であっても福田を使っており、同程度起用していくという方針なのだろう。
個人的な印象として、福田は空振三振、高橋は見逃三振が印象的である。ボール球を見逃し、ストライクには手を出すというのはどの選手も心がけていることであり、結果どちらかが失敗しがちなのは仕方あるまいが、しかしどちらかといえば福田の方が好感が持て、期待感を抱くのは事実である。
5月の2人の成績について、一部を比較してみた。
・福田 28打席、打率0.269、三振率0.269、1本塁打、3打点
・高橋 31打席、打率0.267、三振率0.333、2本塁打、5打点
数字で見ると正直似たり寄ったりであるが、高橋の方が本塁打と打点が多いため、印象としてはもう少し高橋が良くてもいいような気はするのだが、やはり見逃三振でがっくりする分高橋のイメージが悪いのかもしれない。
ちなみに5月に入って高橋は10、福田は7の三振を記録しているが、高橋はうち4つが見逃し、福田は一昨日の1つである。一昨日の福田の見逃三振は丁度見ていたのだが、久々スタメンの第一打席でタイミングが合わなかったのかなという感じであり、消極性は全く感じられなかったのだが、高橋の見逃三振には消極性を感じたことが多いように思われる。
一方で打った場面を思い出すと、高橋もソロながら今月既に2発の本塁打を打っており、いい場面でのヒットも思い出される。ポーカーフェイスで見逃三振が多いことで、堂上弟と同じようになんとなく辛気臭さを感じてしまうところがあるのかもしれないが、心象以上に活躍しているという点については認識を改めるようにしたい。
昨日の先制は福田の内野ゴロであったが、高橋の場合、ああいった内野ゴロでも得点が入りそうな場面で見逃三振というのが何度かあったように記憶している。ナニータが昨日満塁のスリーワンからボール球を空振りした時には、「見逃していたらなあ」と思ったりしたこともあり、見る側の勝手ではあるのだが、将来大打者になることが期待されている選手であるから、もう少し積極的に振ってはどうかと思わなくもない。しかし今季ここまでの打率.271、出塁率.346という数字は彼の実績を考えると決して悪い数字ではなく、見ていてもどかしくはあるが、このまま自分のスタイルを継続していくのが良いのだろう。彼のスタイルを斟酌して応援していきたい。
福田はプロでの経験年数が長い分もあるのか、三振率も4月と比べて1割以上減らしながらも打率はそれなりに維持できており、安定期に入ったように思えるが、対左投手で数字を底上げているのもまた事実であり、一方で高橋は高橋で頑張っている。左右で使い分けながら、試合数の調整で対右投手でもたまに福田を使うというのは妥当な使い方なのだろう。
福田の活躍で少し高橋が地味に見えるようになった感はあるが、引き続き高橋にも注目しながら応援していきたい。
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source : シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~