今日は試合がない。
バルデスの初勝利、藤井の大活躍と劇的な2試合を楽しんだ後であり、余韻に浸りながらもう1日試合を待つというのもいいものであろう。藤井には感謝したい。年齢的にベテランの領域であるが、先日のスライディングもしかり、これまで積み上げてきたものがあるはずであり、これをきっかけに花開くことを期待したい。ナニータという壁は厚いが、高いレベルでの競争はチームにとってプラスとなる。藤井であればセンターを守ることも可能であり、大島からポジションを取るぐらいのつもりで頑張って貰いたい。
身体能力は高いが、素人目で外野フライの追い方などを見ても器用な感じはない。大島の追い方は無駄がなく、福留なども美しい。落下点にぴたりと入れて無駄な動きがないので美しく見えるのだろうか。しかし取れれば同じであるから、気負わず自分が出来るものを出そうという心境になれれば変わってくる可能性もあるのではないかと思われる。
さて、昨日は又吉が二軍で投げたようで、同点の9回で三者三振と格の違いを見せつけたようである。一軍で一流のセットアッパーを努めるだけの能力がある投手であるから、実力さえ発揮できれば二軍の打者には打つのが難しいのだろう。一軍でも奪三振率の高い投手であり、二軍で気楽に投げて三振の山を築いて自信を取り戻し、一軍の試合をテレビで見て悔しさを募らせることで、再昇格した時には本来のパフォーマンスを見せてくれればと思う。
また森野も打席に立ったようで、来月からの昇格が予定されているようである。福田、高橋ともにここまで頑張っているが、少なくとも守備では森野の方が高いレベルにあることは間違いない。代わりに誰を落とすかというと悩ましいところで、左右左右と分けて出しているとそれだけ余分に人数が必要になってしまう。順当に行けば堂上だろうが、守備力の高い選手であり悩ましい。となると荒木も安泰ではなく、場合によっては福田や高橋を交互に落として二軍で試合に出させるというやり方もあるかもしれない。いずれにしてもパフォーマンスが悪い選手が落ちていくということになるだろう。
外野は藤井と松井でもう手一杯である。和田がなかなか昇格しないが、陣容を考えるとよほど打たない限りは昇格しても有用性に乏しいという状況なのだろう。松井との入れ替えはあってもいいとは思うが、松井も少ない出場機会ながら頑張っているため、要検討である。話題の新人であった井領や友永がなかなか一軍に上がって来ないというのは寂しいが、陣容を考えれば今は二軍で経験を積んで力をつけて貰うことが大切なのだろう。怪我やスランプで外野手が必要となった時に昇格して活躍してくれることを祈りたい。
またリーバスも投げたようで、久々に名前を見たが、こちらもまだシーズン序盤であるから、これから頑張って貰いたい。今の所枠はないが、未知数の外国人が活躍するのは楽しみである。
シーズン前、谷繁監督が「今年はコマが増えたのでいろいろと手が打てる」という趣旨の話をしていたように記憶しているが、それが森野や和田のバックアップであり、相手投手に合わせた日替わりのスタメンであり、浅尾・高橋・又吉といった実績ある投手の二軍調整であるのだろう。確かに厚みが増しているような実感はあり、また多くの選手が活躍しているのは大変頼もしい。
交流戦前最後のカードは優勝候補の巨人である。堂上兄、井端、吉川と中日が出した選手達が活躍しているのはほほえましいが、直接対決で活躍されると悔しいので、意地を見せて抑えて欲しいものである。大野、吉見が投げる試合の勝率は高く、悪くとも1つ勝って5割で交流戦、あわよくば2つ勝っての勝ち越しを狙って貰いたいものである。3タテとなれば最高だが、巨人には先日3タテさせて貰ったばかりであるのでそこまで贅沢は言わないが、仕返しされることだけは避けて貰いたいものである。
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source : シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~