2015年5月19日火曜日

広島カープの「常車魂」はベイスターズファン締め出し企画だった


5月16日に広島カープが片道の新幹線を貸し切り、抽選で選ばれた全国のカープファンをマツダスタジアムに招待するという企画が行われました。

新幹線でマツダ スタジアムへGO! 貸切片道新幹線『常車魂~RED RIDING~』開催決定!

5月16日(土)対DeNA戦デーゲームにおいて、いろんな地域のカープファンを対象とした貸切片道新幹線『常車魂~RED RIDING~』を開催いたします。
いつもビジター球場の3塁側応援席でカープを応援いただいている全国のカープファンが、マツダ スタジアムのビジターパフォーマンス席に大集合!
東京駅から新幹線片道1便をカープ球団が貸し切り、新横浜、名古屋、新大阪、新神戸を経由して、合計1,300名のカープファンを広島までご案内いたします。
行きの新幹線代は球団負担!お手ごろな価格でマツダ スタジアムで思う存分カープを応援できます!
カープ仲間が増えること間違いなし!いろんな地域のカープファンと友達になり、カープ談議に花を咲かせながら応援できる「常車魂~RED RIDING~」へぜひご参加ください。



人気上昇中のカープによるユニークな企画として、マスコミからも注目されました。



広島ファン1300人が貸し切り新幹線で応援 (報知)


プロ野球・広島カープが、東京発の貸し切り新幹線によるマツダスタジアム(広島市)観戦ツアーを企画し、16日のDeNA戦に、関東地方などのファンら約1300人が乗り込んだ。片道運賃を球団が負担。JR名古屋、新神戸駅などでもファンが乗り、16両編成が満席となる盛況だった。

 球団によると、ツアーは参加費5千円。ビジターパフォーマンス席のチケットや球団グッズなどが含まれる。約1万3800人の応募があり、抽選で選んだ。

 車内では、緒方孝市監督や人気選手のアナウンスが流れるなど「カープ女子」と呼ばれる熱烈な女性ファンや家族連れが試合前から盛り上がった。

 試合は1―2と、2戦続けて惜敗。3年前から「カープ女子」という千葉県浦安市の看護師福田美香さん(25)は「あと一歩という場面が多く、息の詰まる試合だった」と悔しがったが「ツアーは各地のファンが集まる良いきっかけになる。一体感があって、とても楽しかった」と満足そうに球場を後にした。



広島、プロ野球史上初の新幹線貸し切りによる観戦ツアーを企画 (FNN)

【広島好き】東京発広島行き、貸切新幹線「常車魂号」に乗って来た! (Jスポーツ)



しかし、この常車魂はビジターパフォーマンス席からベイスターズファンを締め出す企画だったのです。


5月16日のマツダスタジアム、広島×DeNAでビジターパフォーマンス席が買えない件 (togetter)

広島カープ vs. 横浜DeNA ビジター席めぐり炎上!今日はハマファン締め出しイベントだった? (NAVERまとめ)


上記のまとめ記事によると、5月16日のビジターパフォーマンスが発売と同時に売り切れたため、不審に思ったベイスターズファンが広島カープ球団に問い合わせた結果、球団からビジター席の販売を行わないと言われたというのです。

その後ベイスターズファンから多くの抗議が寄せられたのでしょう。
広島カープ球団は急遽ビジターパフォーマンスシートの内300席をベイスターズファン向けに売り出すことを発表しました。


5月16日(土)のビジターパフォーマンス席について

5月16日(土)対横浜DeNAベイスターズのデーゲームにおいて、東京発新幹線にて様々な地域のカープファンを対象とした貸切片道新幹線『常車魂~RED RIDING~』を開催いたします。
当日はビジターパフォーマンス席の過半をカープエリアとして利用いたします。
横浜DeNAベイスターズファンの方にはビジターパフォーマンス席のレフト側を300席程販売させていただきます。
この度は、ベイスターズファンの方に大変ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。



たったの300席!
少なすぎます。

結果、当日はこんな状況になりました。

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これはひどい。
広島カープ球団は他球団に対するリスペクトは無いのでしょうか。
ビジターパフォーマンスシートはビジターファンが唯一鳴り物応援できる席であり、カープファンのための席ではありません。
にもかかわらず球団が率先してルールを破り、カープファンを入場させてしまったのは問題です。

球団の暴挙に対し、カープファンからも疑問や怒りの声が上がりました。

ビジターパフォーマンスにカープファン約1300人、ベイスターズファンは300人枠、5・16広島球団企画にカープファンから「反省」「落胆」の声… (ひろすぽ)


試合はなんとベイスターズが勝利。少数精鋭のファンによる声援がベイスターズの選手を後押ししました。
圧倒的な人数の差をものともせずにチームをサポートしたベイスターズファンはすばらしい。
ファンの心意気をみせてもらいました。我々も負けていられません。

実はマリーンズファンも同じような仕打ちを受けたことがあります。

2013年に仙台で行われた楽天対ロッテのクライマックスシリーズ。
楽天は当初マリーンズ側のビジター応戦席をなんとたったの126席しか用意しなかったのです。
おまけにビジター応援席以外の座席は楽天ファン向けにすでに売り切っていたため、マリーンズファンはごくわずかのビジター席を買うか、ヤフオクに走るしかありませんでした。
マリーンズファンからの抗議が殺到したのかビジター応援席は300席程度に拡大されたものの、結局こういう状況でした。

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楽天と言う企業のえげつなさが現れていますね。まったくひどいクライマックスシリーズでした。

球界再編騒動で学んだことは、NPBは共存共栄であるということではなかったか。
相手チームあってのプロ野球です。
自分さえよければいい、といわんばかりの企画が通ってしまったのはとても残念ですね。
どうも広島カープ球団は人気が急上昇して調子に乗っているようです。
あまりやりすぎるとロッテのようになりますよ。
8年前までは先進的なファンサービスが賞賛されたロッテも、いまや観客動員数12球団最低ですからね。
球団がおかしな方向に向かわないよう、広島ファンはもっと声を上げたほうがいいと思います。


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source : マリンブルーの風