ニッカン式スコア
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ゴールデンウィークになってひどい試合を続けているマリーンズ。
もうがっかりウィークなどという生易しいものではありません。
徒労感とビールの飲みすぎで、ぐったりウィーク。
マリーンズの情けなさに、げんなりウィーク。
茨城県民のあなたは、ごじゃっぺウィーク。
ごじゃっぺとはバカとかアホとかマヌケという意味をもつ便利な方言です。
しかし負け試合でがっくりしている場合ではありません。
マリーンズとは宗教であり、ファンは修行をしにマリンへと通うのです。
マリンで激しく精神や肉体を苦しめる修行を繰り返すことによって精神を浄化し、悟りを開くのです。
つまり、GWとは護摩行ウィークです。
護摩行とは燃え盛る炎の前でおよそ2時間に渡り読経を続ける修行。
それはちょうど、燃え盛る投手陣を前にして応援を続けるマリーンズファンの行いに似ています。
しかし、あまり燃えすぎると火傷はするしビールは飲みすぎるしで大変です。
ファンが修行のしすぎで悟りを開いてしまう前に、勝ち試合という極楽浄土を見せてほしいですね。
26,234人もの観衆が詰め掛けたQVCマリンスタジアム。
昨日と一昨日の試合で大敗したにもかかわらず、球場は熱気に包まれています。
こんなに多くの観衆が集まったのはおそらく前売りチケットを買ってしまったからでしょう。
また内野2階席では新聞のタダ券が相当ばら撒かれているようでした。
先発はマリーンズが大嶺。ファイターズがプロ初登板発先発の高梨。ハムの余裕に腹が立ちます。
1回表。
先頭の西川がヒットで出塁も、大嶺は落ち着いたピッチングで後続を断ちます。
田中セカンドゴロ、陽を三球三振、中田サードゴロでチェンジ。
こ、これは!
1回の表が0点で終わってしまった!
すぐ終わるってすばらしい!
0点ってすばらしい!
1回裏。
岡田死球、鈴木ヒットで無死1,3塁も、角中ゲッツーで2アウト。ただし3塁ランナーがホームに還り1点を先制します。
あまり良い先制の仕方ではありませんが、点が入っただけマシでしょう。
2回表。
大嶺の好投が続きます。
ハーミッダレフトフライ、近藤四球、レアードセンターフライ、岡空振り三振でチェンジ。
大嶺が1回に続き、2回も無失点で抑えました。
プロだ!
プロがいるぞ!
あれがプロのピッチャーだ!
プロってすばらしい!
昔「ワイは、プロや!猿ゴルファー、プロや!」というアニメがありましたが、私は叫びたい!
大嶺は、プロや!間違いなく、プロや!
好投する大嶺兄に打線が援護。
クルーズがセンターバックスクリーンに第5号ホームランをかっ飛ばします。
ライナー性の打球がぐんぐん伸びていきましたね。まさにメジャー級の打球です。これで0-2。
さらに根元三振、今江ライトフライで2アウトも、清田がセンター前ヒットを放ち、直後に盗塁を決めて2死2塁となります。その後田村四球でチャンスが広がりましたが、岡田ファーストゴロでチェンジ。畳み掛けることはできませんでした。
3回表。
大嶺のストレートが冴えます。
中島空振り三振、西川空振り三振、田中レフトフライで三者凡退。文句のつけようがないピッチングでした。
あ、あれは八重山商工のエース大嶺祐太!
バレンタイン監督がその才能に惚れ抜いた石垣島の星ではありませんか。
9年の歳月を経て、ようやく本領を発揮してくれたか!
3回裏。
1死から角中が四球を選び、デスパイネ三振で2死1塁。ここで角中が盗塁を決めます。今日のマリーンズは積極的な走塁が目立ち、チームに勢いを与えていました。
しかしクルーズ四球のあと根元が空振り三振。チャンスを活かせませんでした。
4回表。
大嶺は陽空振り三振も中田にツーベースヒットを打たれます。
ハーミッダには内角にストレートをズバッと投げ込み見逃し三振。すばらしい。
しかし近藤にライトへヒットを打たれ2死1,3塁。
近藤は良く打ちますね。通算.333でロッテ戦での打率が.455です。これはもうロッテキラーと呼んでいいのでは。
キャッチャーですし、高橋信二の再来かもしれません。嫌だ嫌だ。
その後レアード四球で満塁も、岡に外角低目のストレートをズバッと投げ込み見逃し三振。
この回はピンチを招きましたが、勝負どころですばらしいストレートが決まりました。
4回裏。
今江と田村のヒットで1死1,3塁。ここでファイターズはピッチャーを高梨から慶応の問題児白村に代えます。
その白村から田村が盗塁を決め1死2,3塁。岡田三振で2アウトも、鈴木四球で満塁となります。
ここで角中が押し出し四球を選び0-3。
さらにデスパイネのサードゴロをサードのレアードがファンブルするエラーが飛び出し0-4。
クルーズがショートゴロに倒れて大量点はなりませんでしたが、貴重な追加点を入れました。
5回表。
大嶺は中島にヒットを打たれると、西川にタイムリースリーベースを打たれ1-4。
ついに失点を許しました。
西川はロッテ戦で打ちすぎですよ。今シーズン.298ながらロッテ戦の打率は.500ですからね。
これは恐ろしいロッテキラー。東の後藤、西の小谷野、南の中村晃、北の西川。
ロッテは四方をロッテキラーに囲まれているのです。
さらに田中のセカンドゴロの間に西川がホームインし2-4。
結局大嶺は5回2失点でマウンドを降りました。
今日の大嶺は完全覚醒を予感させるすばらしいピッチングでしたね。
カウントを取るカーブなどの変化球が良く、ストレートが良いコースにズバッと決まりました。
あれは好調ハム打線といえど、なかなか打てないでしょう。
課題はこの好投が長続きしないこと。
大事なのは次の試合と、次の次の試合です。マリーンズの救世主になってもらうには、このピッチングを続けてもらわなければなりません。
6回からは大谷が登板。今日はきちんと抑えました。
7回8回はロサが無失点。ロサの踏ん張りで日ハムに反撃させる隙を与えませんでしたね。
そして8回裏にはおまちかねのデスパイネがツーランホームラン。
レフトスタンドの最上段に飛び込む大ホームランでした。これで2-7。
そして9回は西野が抑えて試合終了。
昨日と一昨日の大敗の鬱憤を晴らす見事な勝利で、なんとかカード3連敗を避けることができました。
投げては大嶺の好投。そしてクルーズとデスパイネのアベックアーチ。
そして清田(2回) 角中(3回) 田村(4回) 清田(5回) 角中(6回)と、今日は5盗塁も決めました。
今日の追加点は積極的な走塁の賜物。伊東監督の采配が今日は当たりました。
今日の勝利をなんとか今後の勢いにつなげてほしいところですね。
【今日のロッテ】大嶺今季1勝 OBが大絶賛! (OBTV)
ロッテ大嶺祐、今季初勝利 苦しい台所事情救った (ニッカン)
ロッテ大嶺祐太投手(26)が苦しい台所事情を救った。日本ハム相手に5回5安打2失点で今季初勝利。走者を背負っても大崩れしなかった。責任投球回の5回ちょうどで降板し「もう少し長いイニングを投げて、中継ぎの人を楽にしたかった」と反省したが、チームは前日まで2試合連続2ケタ失点で連敗。先発したイ・デウン、藤岡が2軍降格と厳しい状況に追い込まれていただけに、価値ある1勝だ。
もともと、先発のつもりはなかった。今季は中継ぎとしてスタートしたが、2番手で初登板した4月19日ソフトバンク戦で3回1安打無失点と好投。頭数が足りないチーム事情があり、前回から先発に回った。「長いイニングを投げられるか不安はあった」。それでも、勝負どころで逃げなかった。2-0の4回2死満塁では、岡を見逃し三振。アウトローへ146キロを決めた。「昨日まで嫌な負け方。気持ちで負けないように」という姿勢が出た。
中継ぎとして強い球を放れるよう、去年のセットポジションをやめ、ノーワインドアップで投げる。力強さを取り戻した球は先発でも心強い。伊東監督は「十分、3番手」と涌井、石川に次ぐ地位を認めた。苦しい戦いは続くが、前半戦のヤマ9連戦は、これで3勝3敗。先発が増えた朗報を弾みとする。
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source : マリンブルーの風