2015年9月10日木曜日

興奮する虚しさ

今年は終盤に悔しい思いをする試合が多く、とにかく辛い試合の多い一年であった。

今日後半ラジオで聞けたのだが、ここまで悔しい思いをさせられた挙句にこの終盤でノーヒットノーランをやられるのかと思いきや、杉山のタイムリーと相手のミスで逆転し、不覚にも興奮してしまった。後の展開を思うと、思い返してもむなしい限りである。ヒット1本で勝とうというのは虫がいいが、そういう勝ちがあるのが優勝するチームであるようにも思う。


昨日は田島が打たれて大野の勝ちが消え、今日は又吉が打たれてバルデスの勝ちが消え、今シーズンを象徴するような試合が続いている。阪神は特筆する数字が残っていないが、福原とオスンファンの存在が他チームを上回らせているような印象である。後ろを支える投手の安定が勝敗に直結する、というのを改めて痛感させられたシーズンであった。


福谷、又吉、田島、岡田、浅尾、祖父江など、能力が高く若い投手が数多く揃っていたとは思う。ただ、昨年の福谷・又吉・祖父江、その前の岡田、田島など、若い投手が出てくる時は、抑えることで使わるということの繰り返しで地位を獲得していったと思うのだが、過去の実績がある投手について、打たれても打たれても使うことでそういった投手が出てくるのを消してしまったような感はある。勝利の方程式などと言うが、「持ち場が決まっている方が投げやすい」というならそれだけ抑えなければいけないわけで、打たれた投手を何度も起用することによって新たなリリーフエースが台頭してこなかったのは、結果的に残念であった。


来季に向けては、昨日今日のような試合を確実に勝っていけるようなリリーフ陣を整えられるかどうかが鍵になってくるのだろう。




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source : シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~