◇本拠地に別れ 木村昇 中国新聞アルファ 2015/11/29
他球団への移籍を前提に広島からフリーエージェント(FA)宣言した木村昇が28日、マツダスタジアムで練習後に「ここでのトレーニングは最後。8年間、お世話になりました」。ロッカーの片付けを済ませ、荷物を全て引き揚げた。
◇ヒースとの契約結ばず 中国新聞アルファ 2015/11/29
広島がデュアンテ・ヒース(30)と来季の契約を結ばないことが28日、分かった。同日までに代理人を通じて本人に伝え、退団が決まった。
☆キムショーは、未だどこからも話はない模様。どうでしょう、今江の抜けたロッテか、内野手が不足しているDeNAあたりが噂されてますが、いずれにせよカープ残留は、ほぼなさそうですね。
☆いつまでもキムショーに頼ってばかりはいられないのですが、それでなくてもベテランの少ないカープ、戦力としても存在としても、まだまだ必要なんですけどね。ま、こればっかりは本人の意志ですから、どうしようもありません。
☆で、ヒースも退団。来日当初のピッチングは良かったのですが、続きませんでした。セットでの投球、制球、変化球と、確かに中継ぎでは使いづらい。かといって、先発で使うんだったら、中継ぎを強化したいところ。
☆…ここはひとつ、シュール便に期待しましょう。
☆これで、今のところ外国人は、ジョンソン・エルさんに、新外国人のプライディの3人。後、中継ぎ投手を1~2人、野手(三塁手)を1人。現在67名、ヒース・キムショー・マエケンが抜ければ、64名。中継ぎ投手を2人獲ったとして、66名。
☆…メヒア・バティスタで(笑)。
☆さて、来季は打線に頑張ってもらわなきゃいかんのですが。
◇猛練習が復活した広島の“鬼”は石井コーチ 東スポWeb 11月25日 10時4分配信
【赤坂英一「赤ペン!!」】広島に往年の“猛練習至上主義”復活である。
就任1年目にして3年ぶりのBクラスに沈んだ緒方監督、日南での秋季キャンプでは朝9時から夜間までぶっ通しで選手たちを鍛え直した。午前中は連日3~5回の紅白戦、午後からはチームの全体練習に加え、投手と野手に分かれての練習が暗くなるまで続く。さらに日がとっぷりと暮れてからは、天福球場に照明設備がないため、工事用のライトをグラウンドに持ち込んで夜間練習だ。
これほどハードな練習は第1次山本監督(1989~93年)、達川監督(99~2000年)以来ではないか。その両方でヘッドコーチを務めたのが本紙専属評論家の大下剛史氏である。86~95年に外野手としてプレー、当時の猛練習を体感した河田外野守備走塁コーチがこう解説してくれた。
「練習量はぼくが現役のころと同じくらいかな。コーチも選手も30分のランチタイム以外、ずっと動きっぱなしですよ。さすがに腹が減っちゃうんで、みんな軽い食事をつまみながらやってる。内容は昔と変わった部分もありますけどね。例えば野手の夜間練習は、昔は昼間と同じように打ち込んでいたのが、最近はスイングの振り込み中心になっていたり。そんな細かな違いはあるんですが、毎日毎日、とにかくハードにやってます」
その河田コーチが「彼は鬼ですよ」と指さしたのが、今キャンプで守備走塁から打撃に変わった石井コーチだ。紅白戦の収穫を聞いたら、「まだまだですね。いつも見ていて寂しくなる。もっともっと練習しないといけない」とバッサリ。連日のフリー打撃で自ら打撃投手を務め、多いときで300~400球も投げていたから恐れ入る。
単に量が増えただけでなく、丸や堂林は大胆にフォームを変えた。石井コーチはティー打撃でも球出しをしながら細かく助言を与えており、選手たちも打撃改造に熱心に取り組んでいるようだ。
そんな中、巨人が休みだった16日、昨年まで広島で指導していた内田打撃コーチが視察に訪れた。「首脳陣が若いからか、みんなでがむしゃらにやってる印象だね」と話しながら、「おれとは考え方が違うなと思ったところもある」と大先輩らしい感想ももらした。
その内田コーチが打線を率いる巨人に、カープがどう挑んでいくのか。いまから楽しみになってくる秋の一コマだった。
☆実はその巨人の1軍打撃コーチは、内田さんと、もう1人は元カープの4番、FAで巨人に移籍した、江藤さん。あら、カープだらけ(笑)。
☆一方カープは、タクローさん・東出さん・迎の、3人体制。
◇“2000本安打”の真髄を伝えたい……。広島の打撃コーチ・石井琢朗の現場感。 Number Web posted2015/11/13 10:30
2015年11月1日、広島の秋季キャンプ初日を迎えた宮崎県日南市天福球場。
まだ肌寒さを感じる朝7時過ぎ。静かな球場にひとり、外野のフェンスに正対して素振りする姿があった。打撃コーチに就任した石井琢朗新コーチだった。
「選手にやらせる前に自分がやってみないとね」
石井コーチは選手に秋季キャンプで1日800~1000スイングを求めた。振る力をつけることが狙いだ。スイング数はあくまで自己申告制。練習だけでなく自主練習もカウントし、極論「夢の中で振った数も入れていい」という。強制ではなく、意識の問題だ。
実際にキャンプでは、あの手この手でバットを振らせようとしている。午前中は基本的に守備中心。あとはひたすらバットを振り込む。
6グループに分かれ行なわれる打撃練習では、ティー打撃やフリー打撃だけでなく、ロングティーや細いバットでノックを打つように外野へ飛球を飛ばす練習。連続でティー打撃を打ち込む“連ティー”などもある。全体練習が終われば重点練習が行なわれ、コンディショニングと軽食時間を挟んで夜間練習もある。
「素振りで始まり、素振りで終わる」と石井コーチ。古風な練習も、打撃の基本。王貞治氏や松井秀喜氏、金本知憲阪神監督ら球史に名を残す強打者は、素振りで打撃を作り上げてきた。
◆練習初日から両手がマメでボロボロになる選手も……。
早出特打や夜間練習では、打撃手袋をつけずに振る。
「感覚をつかむことができる。グリップが利かない分、握力が必要になるからね」
今キャンプの早出組の恒例となった、フェンスに沿って素振りをしながら球場周回する練習は、冒頭で自ら試したメニューだ。選手からするとたまったものではない。初日が終わった段階で両手がマメでボロボロになっている選手もいた。
「基本的なことは変わらない。改革なんて大それたことは思っていない。あくまで昨年まで積み重ねてきたものを継承しながら、いかに積み重ねていけるかだと思っている」
◆実績十分のコーチは「押しつけ」ず「助言」のみ。
プロ野球史上で歴代11位の2432本の安打数を記録するなど、打者として十分過ぎるほどの実績を持つ。しかし、石井新コーチの指導法は「押しつけ」ではなく、「助言」に近い。
就任してキャンバスを一度白く塗りつぶして自分色に描き直すのではなく、今季まで新井宏昌前コーチが描いてきたキャンバスに色を加える方法を選んだ。
決して上から決めつけたような言葉は吐かない。選手によってかける言葉を変え、さまざまアイディアを持ち込む。
「選手にこれだと言えるほどの実績を残していない。ただ、たくさんの失敗はしてきたというのが強みかな」
安打数ではなく、歴代10位の通算9967打席数が指導の源になっているのかもしれない。
◆得点力向上に待ったなしの、打撃コーチ3人体制。
これまで3年間、守備走塁コーチを務めてきた。'14年までは一塁ベースコーチ、'15年は三塁コーチを任された。
守備ではショート田中広輔の育成途中であり、走塁面では相手にプレッシャーをかける走塁の浸透を進めてきた。道半ばでの配置転換は本意ではないだろう。しかし、輝かしい実績を残しているがゆえ、難しいポストが与えられるのも宿命か。
'15年シーズンの広島打線は、数字に表れない弱さを見せた。苦手投手に何度も同じ拙攻を繰り返し、勝負どころであと1本が出なかった。投手陣が踏ん張りながら僅差を落とし、3年ぶりのBクラス。
来季は先発の前田健太、黒田博樹の去就が不透明ななか、打線の底上げは欠かせない。その意識は球団の姿勢にも表れ、来季1軍打撃部門に3人のコーチを置く異例の体制となった。
石井コーチとともに、今季限りで現役を引退した東出輝裕が打撃コーチに新任。すでに2軍でコーチを兼任していたからか、コーチ業に違和感がない。
キャンプ前から新コーチ2人は頻繁に意見を交換し、アイディアを出し合っている。右投げ左打ちの小柄な内野手で、投手経験がある共通項もある。石井コーチは10歳下の新任コーチにも意見を求め、積極的に取り入れている。
◆三位一体のコーチ陣で徹底的に選手をサポート。
彼らをサポートするのは、迎祐一郎打撃コーチ補佐。現役時代にオリックス、広島と多くの指導者と接し、今季は新井宏昌前打撃コーチの下で学んだ。選手の個性や特徴、選手たちが接してきた指導法を一番知っている存在だ。
3人体制となることで、石井コーチが「選手が迷わないように」と話すのは、今季からの上積みという意味でも連係が重要となるからだ。唯一の右打者である迎コーチ補佐は選手の兄貴分的存在で信頼も厚く、今季までの色を知る意味でも大きい。三位一体の形が、チームを正しい方向へ誘う。
◆伸び悩む堂林翔太が受けた「プチ戦力外通知」。
練習では振る力を養い、実戦では有効打を求める。
「打線は水ものと言われる通りだと思う。打てないときにいかに点を取るか」
同じアウト1つでも、空振り三振では何も起こらないが、バットに当てさえすれば何かが起こる可能性はある――。
野球は失敗のあるスポーツだ。マイナスをいかにプラスに転じる攻撃ができるか。フリー打撃時から、状況を常に設定しながら打たせている。
レベルアップを図るキャンプの中で、石井コーチがただ1人ゼロから作り上げていくことを告げた選手がいる。堂林翔太だ。1軍にデビューした'12年に全試合出場、しかし翌年から出場試合は下降線をたどり、今季は33試合の出場に終わった。
「伸びている感じがない。このままでは終わってしまう。1度壊すつもりの覚悟があるなら、やろう」
堂林がフェニックスリーグからチームに合流した10月末。石井コーチは直接伝えた。
堂林も覚悟を決めた。
「はっきりそう言ってくれる人もいない。自分の中でも危機感はありました。でも、ああやってプチ戦力外通告のように受けて、本当に怖くなった。(石井コーチに)預けてみようかなと思います」
落合博満の神主打法のような構えから、ゆったりと振り出す。以前までの形とは全く違う。今は結果にとらわれず、魅力の長打力を伸ばす打撃スタイルを二人三脚で作っている。
広島の秋季キャンプは長い。猛練習には理由がある。
「意識が変われば、一人でやるときも工夫をするようになる。選手にとってそれが一番大事」
キャンプが終われば、自主トレ期間の冬が待っている。石井コーチは秋の実りだけでなく、本当の戦いである春に向けた種も撒いている。
☆意識改革。結局、バッティングというのは、自分で作るもの。もちろん勉強は必要だし、分からない時、迷った時はコーチや先輩を頼るべきですが、学ぶにせよ自分がいいと思ったものを取り入れる訳だし、自分の中で自分のバッティングがイメージできていなければ、結局堂林のようにコロコロ変えて、結局結果は出ず、というようなことになってしまう。
☆ま、コーチを代えりゃ成績が上がるんだったら苦労はしない訳ですが、コーチに責任がある、というんだったら、今年の貧打は、新井コーチと迎コーチの責任。タクローさんと東出さんが新たにコーチになって、結果が出なければ、3人の責任。結果が出れば、今やっていることに間違いはなかった、ということになります。
☆落合さんも言っていましたが、「勝負できる選手」を作り上げるのが、理想。
◇安部誓った 来季こそレギュラー獲る デイリースポーツ 2015年11月28日
広島・安部友裕内野手(26)が27日、マツダスタジアムで自主トレを行い、三塁のレギュラー奪取に強い意欲を見せた。秋季キャンプではバットを指3本分短く持つ打撃で結果を残した。今オフはその打撃を固める。
確かな手応えを感じている。安部は「引きつけて打てるし、タイミングの取り方がよくなった。キャンプでやったことを継続していきたい」と意気込んだ。力強く振ることを優先し、グリップいっぱいまで持っていた今季は、打率・243で出塁率も・254に終わった。石井打撃コーチの提案で10月の秋季練習から短く持つスタイルに挑戦している。
秋季キャンプを、満身創痍(そうい)の中で完走したことも自信になった。キャンプイン直後に右腕に炎症が起こり、約1週間、バットが強く握れない日々を過ごした。それでも「リタイアしたらレギュラーの道が遠くなる」と激痛に耐えた。紅白戦でもコンスタントに安打を放ち、存在感を示した。
スーパーサブの木村が海外FA権を行使。球団は宣言残留を認めない方針で、退団は確実だ。内外野を守れるという部分で共通点がある安部は出場機会の増加が見込まれるが、目指すのはあくまでも三塁だ。「レギュラーを取るということしか頭にない。春季キャンプで結果を残したい」。険しい道を乗り越えるため、安打を量産してみせる。
☆あら、ここまで力強く「レギュラー獲得宣言」をするのは、初めてじゃないですかね。安部は性格的に淡白というか、チャラチャラしたところがあって(笑)、なかなかブレイクしてこなかったのですが、来季は9年目の27歳、期するところはあるのでしょう。秋季キャンプをやり遂げたのは、自信にしていいと思います。
☆で、これもタクローさんの発案で、短くバットを持つことに。元々ホームランは少ないのですが、長打は打てるバッター。ところが今季はファームでも盗塁が減り、今までは守備もイマイチ、ってんで、今ひとつ積極的に「使おう」という選手ではなかった。特徴がないんですよね。
☆まずは率を上げて、塁に出ること。で、今年は走りましょうや。守備は安定してきた、ということですから、やっぱり足ですよ、足。で、守備でも走塁でも、とにかく武器があって1軍のベンチにいられれば、レギュラーのチャンスは必ず回ってくる。
☆まずは1軍にいること。話はそれからです。
☆で、タクローさんに言われてバットを短く持った安部なんですが、そもそも安部本人の中で、自分はどういう選手になりたいのかという、明確なビジョン、イメージがなきゃダメなんですよね。コーチに言われて短く持ったとして、ある程度結果が出たとしても、自分の中でしっくり来てなければ、続かないだろうし、モノにもならない。
☆短く持って打ってみたことで、さて安部が何を感じ、どう考えたか。大事なのは、そっから先なんですよ。
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source : K.Oのカープ・ブログ。