2015年12月2日水曜日
'15 契約更改~菊池。
選手名 年俸 前年比
菊池 8500 ±0
年度 試 打率 本 点 盗
'14 144 .325 11 58 23
'15 143 .254 8 32 19
◇広島菊池は現状維持「ずっと苦しかった1年」 日刊スポーツ 12月1日 12時47分配信
広島菊池涼介内野手(25)が1日、広島市内のマツダスタジアムで契約更改を行い、現状維持の年俸8500万円でサインした。
今季は2年連続の全試合スタメン出場を果たすも、打率2割5分4厘、8本塁打、32打点に終わった。「ずっと苦しかった1年。けがもそうだし、結果がついてこない。体が動かなかった。(よかったところは)あまりイメージできない」と話した。(金額は推定)
◇広島・菊池 打率急降下も守備面と安定度評価され現状維持 デイリースポーツ 12月1日 12時13分配信
広島の菊池涼介内野手(25)が1日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の8500万円でサインした。(金額は推定)
今季は2年連続全試合スタメン出場。攻守に欠かせぬ存在としてフル回転したが、シーズン中に痛めた両膝の影響もあって、思うような結果が残せなかった。打率は昨季リーグ2位の・325から・254と大きく下回ったが、守備面と一年間抜けることなく出場した点を評価された。
紺のストライプスーツで会見場に姿を見せた菊池は、「今シーズンを振り返りながら最終的に優勝できるように頑張ろうと言われた。今年は動けない体で届きそうな打球、アウトにできそうな打球が捕れなかった。(来年は)補殺記録を更新したい」と誓った。
☆丸とともにチームを引っ張る立場だった菊池ですが、結局丸とともに不調。ま、5月の時点で既にケガをしてたといいますから、最後まで調子が戻らなかったのもうなずけます。
☆ケガをしてもリタイアだけはしたくない、と、まあ無理をして出てた訳ですが、この辺は異論もあるでしょうな。シーズン中も、打順を下げろとか、バントさせ過ぎとか、いろいろ言われてましたが、バントについてはまーまーさんご指摘の通り、今シーズンは右へ転がせなかったから。また出場させるんだったら、打順を下げる、はあり得ません。それなら出してる意味がない。
☆そう、少なくとも、満身創痍の状態で全試合出場した、という事実を客観的に捉えるなら、本人も、首脳陣も、意見は一致してた、ということ。休む、という選択肢はなかった訳で、そこにはそれなりの「意味」がある訳です。
◇【9月21日】1987年(昭62) 鉄人・衣笠祥雄 揺れる引退表明「なぜもっと頑張れないのか」 スポニチ 2011年9月21日
【広島6―5巨人】予感はあったが、その日は突然やってきた。連続試合出場の世界記録を樹立した、広島・衣笠祥雄三塁手が記者会見を開き、現役引退を表明した。
「可能性を求めて野球を続けてきたが、走、攻、守の三拍子そろった野球ができなくなった。カープは守備のチーム。自分が納得できる守備ができなくなっては、これ以上プレーすることは耐えられない」。時折、声を詰まらせながらユニホームを脱ぐ理由を口にした鉄人。そうは言いながらも、「一生野球をやっていたい」という男の気持ちは大きく揺れていた。
だからこそ思わず本音も出た。「なぜ、もう少し頑張れないのかとも思う。自分にご苦労さんとは言わない」。野球は続けたいが、体がついていかない。だましだましやれば、あと数年はできるだろう。しかし、2131試合連続出場という前人未到の記録を打ち立てた今、晩節を汚してはならないという思いは強かった。「打つだけならまだ自信がある」と、会見前には話していた衣笠だが、それでは意味がなかった。
そんな衣笠が野球を辞めたいと、本気で思った時期があった。79年、極度の不振にあえいだ衣笠はついに5月27日、スタメンから外れ、連続試合フル出場の記録は678試合で途切れた。
連続試合出場は続いていた。打率は2割あるかないかの数字。本来ならファームで調整を言い渡されても仕方がなかった。それでも古葉竹識監督は使い続けた。そんな衣笠にファンからの辛らつな野次が飛ぶ。「そうまでして試合に出たいのか、そんなに記録が大切か」。
正直、連続試合出場についてはこだわりはなかった。それより目の前の数字に苛立った。優勝争いをしているチームの中で足を引っ張っているとすら感じた。7月、毎年当たり前のように出場していたオールスター戦には選ばれず、図らずも数日間の休日が与えられた衣笠は、夫人の気遣いもあって家族で海水浴に出かけた。
海ではしゃぐ子どもたち。「一緒に遊ぼうよ」と誘われても、野球のことが頭からはなれずに寄せては消える波を目の前にして憂うつな表情を浮かべていた。その時、ふと思った。「オレは一人で何をクヨクヨ考えているんだろう。何を迷っているんだろう。三振かホームランか、思い切ってバットを振ればそれでいいじゃないか」。いつもの野球場とは違う、海水浴場という開放的な場所に行って、気分転換変したからこそ見つかった答え。これで完全に吹っ切れた。
後半戦、それまで不振が嘘のように打ちまくった衣笠は9月に月間MVPを獲得すると、広島の4年ぶりリーグ優勝に貢献。打率2割7分8厘まで上昇し、20本塁打をマークした。
それから8年たっての引退表明。今度は吹っ切れてはいなかったが、これが引き際と判断しての決断だった。打撃はまだ自信がある、と言っていた通り10月22日の最後の公式戦では、大洋・新浦寿夫投手から惜別の2点本塁打。通算504号を記録し、引退に花を添えた。
☆死球で骨折しても、翌日の試合には代打で出た、という衣笠さん。その79年、不振でスタメンから外された時は、凄まじい荒れようだったそうです。
☆来季の課題として「主力を固めること」と、K.Oは再三言っています。そもそも菊・丸の不振は、彼らに「チームを引っ張らなければ」という過度の重圧がかかったからで、それもエルさんの離脱、外国人の不振など、ベストメンバーを組めず、主力が固定しなかったことに原因があります。
☆「主力」とは、どういう選手のことでしょうか。そう、期待通りの働きをし、チームの中心に座る選手のこと。その「主力」の選手が、無理をすれば出られるケガや、不振でスタメンを外されたとしたら、どう思うか。主力としての自覚のある選手なら、なおさらです。
☆それで「じゃあ休もうか」と思うようでは、ダメなんですよ。落合さんも「痛かったから『痛い』と言えばいい。代わりはいくらでもいるから」と言います。プロとしての自覚、主力としての自覚というのは、そういうことなんだと思います。
☆今年優勝できなかったのは、もちろん菊池だけのせいではありません。しかし、菊・丸が働かなかったことがチームに大きく響いたのも事実。今季の苦しかった経験は、来季以降にも必ず生きてきます。人間が成長する時っていうのは、うまくいかなかった時ですから。
☆その上で、チーム全体で、どうやって勝っていくのか。菊・丸がリーダーであるということの本当の意味は、本人たちのプレーや結果はもちろん、例えばチームが勝てない時、チームをどう持っていくのか、その中心にいるのが菊・丸、ということ。
☆野球は団体競技ですから、チームがうまく機能しなければ、勝つことはできない。衣笠さんの引退の時の言葉、「 走、攻、守の三拍子そろった野球ができなくなった。カープは守備のチーム。自分が納得できる守備ができなくなっては、これ以上プレーすることは耐えられない」は、今のカープにも当てはまります。走攻守、また投打が噛み合って初めて、強いチームになる。
☆ま、自分たちが満足のいくプレーができなければ、チームもへったくれもありませんから。投手陣の豪華さばかりに目が行って、「優勝候補」ともてはやされた今年のカープですが、菊・丸がもし復活すれば、来季こそ楽しみなシーズンになるかも知れません。
☆まずは、ケガの完治。で、キャンプまでに自分のことは片付けておいて、キャンプ・オープン戦でチーム作り。丸はもちろん、新井さんや梵、選手会長の小窪あたりと一緒になって、優勝できるチームを作って下さい。
☆最後に、連続試合出場の世界記録を達成した時の、衣笠さんの言葉。
「いつか、誰かにこの記録を破ってほしい。この記録の偉大さが本当にわかるのは、その人だけだろうから」
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source : K.Oのカープ・ブログ。