2015年12月13日日曜日

外国人の話、補強の話。


☆いやいや、今日はほんとに何もない。ってんで、昨日の話の蒸し返し(笑)。


☆さて、ヘーゲンズ獲得、さらにもう2人投手と、サードを獲るつもりとか。


▽投手
ジョンソン(先発)
ヘーゲンズ(先発)
新外国人(先発)
新外国人(中継ぎ)

▽野手
エルドレッド(内野・外野)
プライディ(外野)
新外国人(内野)


☆先発を3人も獲るというのは、外国人の基本線は投手2・野手2の4人と考えて、投手はジョンソンを外すことは考えにくいので、投手が足りない時に3人使うか、もしくは中継ぎの新外国人の代わりに先発を使うのか。いずれにせよ、先発の頭数が足りない場合を想定してる、ということ。先発候補のヘーゲンズを獲ったのに、さらに先発を獲るつもりということは、先発の頭数が揃うことを最重要視してる、ということと考えられます。


☆この考え方自体は、間違っていません。昨今特にセ・リーグは、先発の頭数が揃っているチームが上位に行っており、先発の数が足りないチームが下位に沈む傾向にある。ただ、昨日も言ったように、どういうつもりでどんな選手を獲ったのかが明確でないと、選手も人間である以上、うまく働いてくれないようなこともあり得る。さらに将来のチーム編成も含めて外国人勢も考えないと、チームバランスもうまく取れません。


☆外国人勢だけを見ても、左が不足している投手陣に左腕のザガースキーを獲ったにもかかわらず、ジョンソン・ヒースで1軍枠が埋まってしまい、結局ほとんど使わずじまい。これは昨年のフィリップスにも言えます。また野手はエルさん・グスマンのコンビの時は、2人同時に使う、ということができませんでした。これは新井さんの活躍といううれしい誤算もあったのですが、エルさん・グスマンが1軍の時はシアーホルツ・ロサが2軍、シアーホルツが上がればグスマンが2軍にくすぶり、ロサの出番はほとんどなし、1億円プレイヤーを2人獲ったことは、層の厚みを増すことには結局ほとんどならないなど、投打ともに、何ともバランスの悪い起用法になりました。


☆また外国人を何人も獲った分、誠也くんや野間くん、松山あたりの起用法は中途半端になり、結局レギュラーを誰と考えているのか、よく分からない状況に。これでグスマン・シアーホルツあたりが活躍していれば、まだ何とかなったのですが、外国人は働かず、誠也くん・野間くん・松山あたりの起用法は中途半端になるなど、どうもうまく行った、とは言い難い。




☆結局ね、やっぱり基本はチーム作りなんだと思うんですよ。外国人ってのは、チームの足りないところを「補強」する存在な訳ですが、例えば巨人は、チームが打てない、セペダも打てない、ってんで、フランシスコを獲り、カステヤーノスを獲りましたが、いずれも惨憺たる成績。一方、ソフトバンクは、バンデンハーク、カニザレスらは、ファームで抜群の成績を残しながら、なかなか1軍で使われませんでした。もちろんこれは、1軍の外国人がしっかり働いていたからで、チームも日本一になった訳ですから、「ファームで腐らせていた」ということにはならない訳です。


☆ちなみに外国人に限らず、例えばカープの投手陣を見て、先発要員やセットアッパー・抑えを補強すべき、という人がいますが、既存戦力が働くかどうか分からない、だから補強が必要、というのは、何を根拠にそう言っているのでしょうか。「働くかどうか分からない」のは、既存戦力も新戦力も同じことであり、今年活躍した選手が来年も働く、という保証など、どこにもないのです。


☆問題は育成を含め、将来を見据えた上で、現在のチーム編成をどう考えているのか、ということ。誰を主力と考え、どの若手を主力として育てるつもりでいるのか。そこがしっかりしていれば、ソフトバンクのように、内川や本多や長谷川がケガをしても、中村晃や上林や明石が穴をちゃんと埋めるし、バンデンハークを下に置いておいても、チームは勝つ訳です。逆に、主力がしっかり働かない巨人は、いくら外国人を途中で補強したところで、井端や金城や堂上を補強したところで、優勝はできない。


☆加えて、外国人やFAなどの大物補強は、ろくなことが起こりません。ヤクルトの外国人、バレンティン・ミレッジ、オリックスの中島・小谷野・ブランコら、複数年契約をした選手は、ことごとくケガをして、ろくに働いていません。ヤクルトは外国人投手の活躍と、日本人の主力がしっかりしていたのでリーグ優勝できましたが、オリックスは中島・小谷野・ブランコを欠く中、糸井やT-岡田まで不振に陥り、エース金子もケガ、佐藤達・平野佳まで不調と、まるでどっかの赤い帽子のチームのように(笑)、そこかしこに無理が行って、チームが不振に陥りました。FAなどで大補強をした以上、それを中心にチーム作りをせざるを得ず、森脇監督は、本当にかわいそうだったと思います(笑)。


☆結局、チームの中心がしっかりしていなければ、いくら補強をしたところで、うまく機能はしない。補強した選手でチームの中心を作らざるを得ないようなチームは、そもそも弱いんですわ(笑)。


☆さて、そう考えていくと、外国人の起用云々以前に、来季ポイントになってくるのは、誠也くん・野間くん・堂林あたりをどうするのか、ということになってきます。野村監督時代に菊・丸がレギュラーに定着し、今年は田中くんがショートに定着しました。これは、センターラインを固めた、ということ。加えて例えばシアーホルツがライトに入った時が、守備走塁含め、チームが機能していたところを見ると、カープの「チーム編成」はやはり、衣笠さんが引退の時におっしゃったように、打って、走って、守れる野球が基本。


☆そういう意味では、データを見る限り、プライディという選手はカープ向きだし、誠也くん・野間くんは、カープらしい選手。堂林は…どうでしょ(笑)。


☆さて来季、緒方監督が、どういう起用法をするのか。誠也くん・野間くんが主力になり得る選手なのかどうかは(あ、一応堂林も(笑))、もう少し時間をかけて見ていかないといけないと思いますが、さしあたって来季、優勝のために、どういった起用をしていくのか。またそれと並行して、将来のチーム作りをどう考えているのか。


☆K.O的には実は、誠也くんや野間くん以上に、ポイントになってくるのは、会沢だと思うんですよねぇ。彼が投手陣を引っ張る、くらいの存在感を見せれば、攻守ともにかなり変わってくると思うんですわ。だから何気に、来季はバッティング以上に、守備にこだわってほしいんですけどね。


☆…そう、問題は、投手陣なんですよねぇ。ま、この話はまた、何もニュースがなければ、明日にでも。


P.S. 今日もたくさんアクセス・クリックを頂きました。本当にありがとうございます。

にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村


source : K.Oのカープ・ブログ。