2015年12月14日月曜日
外国人の話、投手陣の話。
☆さて、黒田さんの現役続行に続き、新外国人投手ヘーゲンズの獲得と、動きのあったカープ投手陣。今後、さらに新外国人投手の獲得やトレードなどもあるかも知れませんが、一応大方の形は決まったかなと。
▽先発
ジョンソン
黒田
大瀬良
福井
野村
戸田
薮田
九里
中村恭
岡田
横山
(今井)
(小野)
(ヘーゲンズ)
(新外国人)
▽中継ぎ
飯田
江草
(今井)
(小野)
西原
佐藤
▽セットアッパー
一岡
今村
中田
(新外国人)
▽抑え
中崎
☆ま、何といっても、黒田さん。
◇広島・黒田極秘始動!来季へ着々…サンフレ日本一観戦から刺激 デイリースポーツ 12月11日 9時0分配信
広島の黒田博樹投手(40)が10日、極秘でマツダスタジアムを訪れ、球団トレーナーのメディカルチェックを受けた。来季の現役続行を表明した翌9日も同所で体を動かしており、万全の状態で来季開幕を迎えるための準備を着々と進めている。
誰もが待った吉報から2日。この日、黒田は午前中にジャージー姿でマツダスタジアムを訪れた。帰り際に「トレーナーに(体を)チェックしてもらっただけ」と多くは語らず、笑顔で車に乗り込んだ。
球団関係者によると、前日9日も同所で体を動かしたという。去就が未定だった11月下旬には「トレーニングに身が入らない」と苦笑いしていたが、現役続行を決断したことで、本格的に動き出した形だ。
8日に自らの意志を球団に伝えた。「来年もやります」。シーズン終了から現役続行と引退のはざまで悩みながら、球団の粘り強い残留要請に心を動かされた。
日本一に刺激を受けたのかもしれない。5日にエディオンスタジアムを訪れ、広島対G大阪のJリーグチャンピオンシップファイナル第2戦を観戦した。「寿人さん(佐藤)が黒田さんの登板日に見に来たお返しに、応援に行ったと聞きました」と別の球団関係者。紫に染まったスタンドと選手が一体となり、手にした3度目の栄冠が、右腕の心を響かせたか。
契約更改交渉は来週以降に行われる予定。あと7勝に迫った日米通算200勝の先に、チームの悲願が待つ。41歳となるプロ20年目のシーズンへ、黒田が踏み出した。
◇黒田 来季開幕投手候補に浮上 畝投手コーチ「可能性は十分ある」 スポニチアネックス 12月12日 5時34分配信
現役続行を決断した広島・黒田博樹投手(40)が来春3月25日、DeNAとの開幕戦(マツダ)に先発する可能性が浮上した。畝龍実投手コーチが11日、開幕投手候補に挙げ「十分ある」と明言した。実現すればドジャース在籍時の09年以来7年ぶり、日米通算7度目。41歳1カ月15日での登板は、大野豊(本紙評論家)の42歳7カ月に次ぐ年長記録となる。現役20年目、大役は果たして――。
決して仰天プランとは言えまい。その実績、実力を考えれば十分に現実味のある話だ。畝投手コーチが来季の開幕投手に言及。「ジョンソンか大瀬良か福井か…」と名前を列挙し、来季の現役続行を決めた黒田も候補の1人として挙げた。
「黒田の可能性は十分ある。開幕投手がいなくなるわけだから、誰にもチャンスがある。皆で獲りにいってほしい」
3月25日のDeNA戦(マツダ)。黒田が当日に先発を務めれば、ドジャース時代の09年以来、広島では5年連続で務めた03~07年以来9年ぶりで、日米通算7度目の大役となる。41歳1カ月15日での登板は、広島の先輩・大野豊(本紙評論家)の42歳7カ月に次ぐ球界2番目の年長記録だ。畝投手コーチは続ける。
「(黒田本人は)ピークは開幕じゃなく、シーズン中盤から終盤と言っていたけど、MAXで入って来てくれたしね」
開幕3戦目の今春3月29日、ヤクルト戦(同)が記憶に新しい。黒田は「状態をピークに持っていくのは夏場以降」と言いながら7回を5安打零封し、復帰緒戦を鮮やかな白星で飾ってみせた。こうした実績、登板試合に向けての責任感の強さが、開幕投手候補たらしめる根拠でもある。
実際、畝コーチの「皆で(開幕投手を)獲りにいって…」発言は若手を対象にしたものであり、黒田に任せる場合は本人と相談した上での指名だろう。現状の本命は昨季14勝を挙げ、最優秀防御率に輝いたジョンソン。ただ、その仕上がり次第では、ベテランに7度目の舞台がありそうだ。
「よく残留を決めてくれた。大きいよ。“来年も頼むゾ”と伝えた。軸になり、黒田の戦う姿を背中で皆にまた見せてほしい。(今季は)右足や右肩に不安があったけど、来年は(不安のない)違う形になると思う」
ここ6年のうち、5度に渡って開幕投手を務めたエース・前田健はメジャー移籍が確実。その一方で、大黒柱の黒田が20年目となる来季の現役続行を決断した。諸手を挙げて喜び、期待感を隠さない畝コーチ。百戦錬磨の右腕が華やかな開幕の舞台に立つなら、ファンは大喜びに違いない。
☆自分が戻ってきて、優勝候補と言われながら4位に終わったのは、そりゃ悔しかったと思います。時間が経って、落ち着いてきたら、悔しさはさらに増すと思いますよ。
☆カープを優勝させるために、戻ってきた男ですから。
☆で、外国人は、まずは外野手のプライディ、そして先発候補のヘーゲンズを獲得。さらに投手を2人、サードを1人獲得するつもりとか。抑え候補は交渉が難航してる、みたいな話も出てましたが、あら、抑えは中崎くんで行く、なんて言ってませんでしたかねぇ。
☆思えば昨年オフ、外国人獲得への動きは早く、10月のドラフトの前後には早くもザガースキー・ジョンソン・グスマンと、立て続けに獲得を発表。エルさんが離脱となるや、歴代最高額だった1億800万のグスマンの上を行く、1億3900万でシアーホルツを補強。金額面で言えば、十分やる気を見せた補強だったと思います。
☆ま、結局4位だったんで、この補強は成功した、とは言い難い。グスマンはファーストとレフトと、エルさんとポジションが被っており、一番効果的だったのは「3番ライトシアーホルツ」だったように思います。そのシアーホルツも体調不良や故障で終盤は満足に働けず。9月5日のシアーホルツを最後に、外国人野手のスタメンはエルさん1人になってしまいます。頼みの新井さんも終盤は調子を落とし、迫力不足の打線になったのは否めません。
☆グスマンなんて、メジャーでクリーンナップ張ってた男ですからね。そりゃ日本でファームとか、1軍でもベンチスタートなんて、プライドが許さないでしょうよ。
☆前回もお話したように、この辺は数の問題でも質の問題でもなく、どういう選手をどういうつもりで獲るかという、計画性の問題。1億はたいて連れてきたグスマンが、スタメンで使えない、なんてのは、獲り方が悪いとしか言いようがない。ま、だからこそ誠也くんをスタメンで使えたんですけどね。でもこれも、チームの勝ちにはつながらなかった。
☆一方、投手陣。バリントン・ミコライオ・フィリップスが退団、ヒースが残留。代わってジョンソン・ザガースキーを獲得。単純に考えると、バリントンの代わりがジョンソン、フィリップスの代わりがザガースキーですから、ミコライオの代わりがいなかった、ということ。中崎くんが途中から頑張って抑えをやりましたが、結果的に、抑えに回したヒースは失敗でした。ヒースはすばらしいストレートを持っているのですが、ランナーを出してからのピッチングや変化球の甘さ、突然制球を乱す癖など、使いづらいピッチャーであったことは確か。
☆で、マエケンが去り、先発の外国人投手がジョンソンだけだったということもあって、ヘーゲンズを獲得。外国人の伸びしろに期待してどうする、なんて突っ込んでる人もいますが、これも前回お話したように、マイナーに埋もれてる選手が日本で野球を覚えて大活躍する、なんていうのは、これまでいくらでもあります。若い選手を連れてきて、長い目で見てカープで活躍してもらう、というのは、アカデミー含め、むしろ今後の外国人戦略として十分考えるに値するやり方だと思います。この辺は「シュール便」という、心強い味方もいますしね。
☆ま、その辺は、結果が示してくれると思います。
☆で、後は、先発候補をもう1人、抑え候補を1人。先発候補、要りますかね。先発はマエケンが去り、黒田さんもそう長くはできませんから、福井くん・大瀬良くんに続く、ローテーションピッチャーを育成しなきゃいけない時期。また優勝するためには、5番手・6番手ピッチャーの奮起は絶対に必要ですから、補強すべきはむしろ中継ぎではないかと。
☆そう考えると、ザガースキーは残しておいた方がよかったと思うのですが、左の中継ぎがいればベスト。
◇K.O的外国人メンバー
【投手】
▽先発
ジョンソン
ヘーゲンズ
▽中継ぎ
(新外国人)
(新外国人)
【野手】
エルドレッド(内野・外野)
プライディ(外野)
(新外国人)(内野)
☆先発・中継ぎが足りない時は投手3野手1がベスト。また野手は、
▽エルさん離脱
一塁 新井
三塁 ルナ
外野 プライディ(松山・誠也)
▽新井さん離脱
一塁 エルさん
三塁 ルナ
外野 松山・誠也
一塁 エルさん
三塁 (梵・堂林・安部)
外野 プライディ(松山・誠也)
▽エルさん・新井さん離脱
一塁 ルナ
三塁 (梵・堂林・安部)
外野 プライディ(松山・誠也)
☆もう新外国人サードをルナにしちゃってますが(笑)、ま、分かりやすくするために、仮にね。この布陣の場合、少なくとも「外国人野手2人のうち1人はスタメンで使えない」なんてことはなくなります。
☆新外国人のサードはですねぇ…できれば一発打てた方がいいのですが、これははっきり言って、丸によります。丸が3番を打てるようなら新外国人サードはスラッガータイプでいいのですが、打てないようなら、3番はルナが最適。相手ピッチャーの左右に関係なくスタメンで使えますし、右ピッチャーの外の変化球も拾える。守備の衰えが指摘されてますが、にもかかわらず盗塁が11で成功率100%は、何気にポイントが高い。新井さんが中盤までのような勝負強いバッティングを見せてくれれば、菊・丸にルナ、その後に、新井さん。
☆さらに新井さんを歩かせても、エルさんが控える。で、ポイントになるのは、6~8番の下位打線。松山・誠也くん・田中くん・会沢と続きます。特にエルさんの後の、6番は重要。
☆いやそうなんですよ、貧打に泣いた今年のカープですが、打線はそんなに心配していません。菊・丸が、昨年並みとは言わないまでも、普通に働いてくれて、新外国人がプライディと合わせて.280、60~70打点くらい稼いでくれて、新井さん・エルさんもそれくらいで十分。この4人のうち誰かが抜けても、残った人がしっかり働いてくれる体制を作っておけば、主力は常に働くことになります。また田中くん・会沢も、今年のままでは終わらないでしょう。
☆そうそうこの話だった、問題は、投手陣。一番心配してるのはセットアッパーで、K.Oは秘かに今村くんが復活すると見ているのですが、一岡くんはストレートが戻らない限り昨年のような働きはできないだろうし、中田くんは、病み上がり。最初はセットアッパーは無理だと思います。
☆そうなると、外国人。2人用意しておいて、いざとなったらヤクルトのように、2枚使う。また先発を2人新たに獲るんだったら、絶対数の足りてないセットアッパーを2枚用意しておくべき。
☆先発はね、大丈夫ですよ、多分。戸田くんは今年の経験で成長し、九里くんはそろそろやってくれるだろうし、中村恭はチェンジアップを覚えて、カウントが稼げたら大化けする可能性あり、小野も使ってみたい、今井もいる。薮田くんも、ピッチングの組み立てができれば、素材は一級品。おっと忘れちゃいけない、ルーキーの岡田くん、横山くんもいます。特に、横山くんはね、やりますよ、彼は。
☆ただこの辺は、野村くんがどれだけやってくれるかに懸かってるんですよね。野村くんが1年間ローテを守って、8~10勝してくれれば、上記のピッチャーで6番手争い、ということになる。これはなかなか熾烈な争いですわ。
☆ところが野村くんがへなちょこだと(笑)、野村くん含め上記のピッチャーで5番手6番手を争う、という形になる。これでは競争というより、今年のように「何とかやりくり」になってしまう。
☆後、この人もいます。
◇久本 新球で省エネ投法に“チェンジ” デイリースポーツ 2015年12月13日
広島・久本祐一投手(36)が12日、野間峻祥外野手(22)、鈴木誠也外野手(21)と呉市内の温泉施設でトークショーに参加。新球チェンジアップを効果的に使い、省エネ投法にモデルチェンジすることを誓った。今季、左肘の手術から復帰した7月以降に習得。打たせて取る投球をさらに徹底し、球数を抑えることで左肘の負担を減らしてシーズンでフル回転する。
来季プロ15年目を迎えるベテラン左腕が、新球チェンジアップを武器に進化する。久本は、「チームが苦しい時に、支えられる投手になる」と投手陣の柱になることを力強く言い切った。
昨年11月に左肘のじん帯再建手術を受け、今季は育成選手としてリハビリに専念した。8月8日のウエスタン・オリックス戦(由宇)で実戦復帰を果たし、2軍戦で5試合に登板、防御率4・91。今オフ、支配下選手として契約を結んだ。
1軍戦には出場できない立場のシーズンだったが、探求心は絶えず持っていた。「レベルアップするために考えさせられた1年だった。落ちる系の球がなかった」と自己分析。「1イニングでも球数を減らすことで(左肘の)疲労が軽減される」と、打たせて取る投球をさらに徹底するために出した結論が新球の習得だ。
これまではスライダー、カットボールが中心だったが、制球が悪いのが欠点だった。チェンジアップを使ってストライク先行の投球ができれば球数は減り、1年間、休まず投げ続けることも可能になる。
中日時代からプロ14年間で、Bクラスは一度しかない。25年ぶり優勝へ、手薄な中継ぎ投手陣を救うべく、ベテラン左腕がフル回転する。
☆何気にね、この人の働きは、来季のポイントになりますよ。
☆セットアッパーは、ある程度の形を作っておくことが大事。
◇救援投手月別防御率
月 防御率
3,4月 2.75
5月 4.78
6月 3.04
7月 2.11
8月 2.22
9月 1.93
10月 5.19
計 2.81
☆大瀬良くんがセットアッパーに回ったのが、6月10日。以降、救援防御率は安定します。7月の救援防御率はリーグ2位、8月はリーグ1位、9月はリーグ2位。10月は…例の大瀬良くんのアレですな。ヒース・一岡くんも打たれました。
☆結局、シーズン通しての救援防御率は、ヤクルト・巨人に次いで、リーグ3位。救援陣全体は、いろいろあった中、頑張ったと思いますよ。先発から回った大瀬良くん、代役で抑えを務めた中崎くんの救援コンビは、最終的にはセ・リーグ有数の「勝利の方程式」だったと言っていいと思います。ただ、序盤の中崎くん・大瀬良くん、一岡くんにヒースと、勝負どころで踏ん張れなかったのが響きました。
☆今村くんは終盤、復活の兆しを見せてくれたので、来季はやってくれるかと。新外国人とともに、中心になって回ってくれれば、「形」はできます。これに一岡くん・中田くんが絡む形。
☆今村くんは…「K.Oのカープ・ブログ。」ではずっと「優勝のためには絶対必要なピッチャー」と言い続けてるんですよね。あの、今村くんがセットアッパーを務めてた時の「安心感」がほしいんですよ。
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source : K.Oのカープ・ブログ。