2016年1月4日月曜日

最近のカープ、あれこれ~'16.1.3、それぞれの、抱負。


☆いやいや、マエケンがドジャースと契約したそうですが、K.Oにとっては、メジャーだろうがマイナーだろうが独立リーグだろうが、興味はほとんど同程度ですわ。いってらっしゃい、頑張って、ぐらいしか言葉は出てきません。


☆さてそんなことより、まずは緒方監督の抱負。


◇広島緒方監督、全員競争不振なら「キクマルも外す」 日刊スポーツ 2016年1月1日12時15分

 全員で戦い抜く。広島緒方孝市監督(47)は2015年の反省を生かし、タクトを振る。その1つが調子、成績での競争だ。昨季は低迷した丸、故障もあった菊池が全試合に出場。さらに新人の野間、若武者鈴木が2軍に降格することはなかった。野手陣の1、2軍入れ替えも他球団に比べ極端に少なかった。

 「状態、調子のいい選手を使いたい。キクマルも今年のような成績なら外す。野間も鈴木誠也も。それは本人たちも分かっている」

 これまではチーム事情もあったが、今季は“聖域”はない。ただ、リーダーに変わりはなく「キクマルに田中広輔。目の色が変わった会沢。4人がキーになる」と名前を挙げて期待を寄せた。主力として絶対的な成績を残してほしいというメッセージでもある。

 接戦に弱かった昨季。指揮官はベンチで感情を出すことはほとんどなかった。選手が萎縮してはいけないと思っての行動だったが、見つめなおした。「火をおこすではないが、そういう言葉を増やしたい。激怒ではなくて叱って発奮させていきたい。選手も悔しければ叫んでほしい」。高ヘッドら参謀の手も借りる。すべては「日本一」のためだけに。


☆采配、采配と、批判となればそれしか指摘されないのですが、そもそも采配などというものは、選手がその通り動いてくれなければ、どうにもならない。そういう選手をキャンプの時に作っておかなければ、選手は采配通り動いてくれないし、いくら監督が優秀でも、常にチームが強くなるとは限らないのです。


☆例えば、阪神時代の野村監督。また名将古葉監督も、横浜の監督になった時は、フロントから「全て任せる」と一任され、スタッフもカープ時代のコーチで固めたにもかかわらず、順位は5位・4位・最下位。カープの豊富な練習量に比べ、横浜の練習不足は歴然。3年かけても、チーム改革どころか、3年目には最下位に沈んで退団の憂き目に遭います。


☆いくら監督が優秀で、優秀なスタッフを集め、フロントの全面バックアップがあったとしても、肝心の選手が野球を知らないようでは、どうにもならない。やたら「外部の血を導入しろ」と言う人がいますが、外部の人材を導入すればうまくいく、ってもんではありません。


☆あ、いや、緒方監督が優秀だなんて、一言も言ってませんよ。4位に沈んだのは、それだけが原因じゃない、ということ。むしろチーム作りの方に問題があった、ということ。簡単に言うと、先発陣は働きましたが、中継ぎ、そして打線は、うまく働かなかった、ということ。


☆菊・丸に大下さんの言う「甘え」があったのだとしたら、シーズンではなく、キャンプ・オープン戦の過ごし方にあったのだと思います。


☆続いて、これも前回話題に出ていた、堂林。


◇広島堂林「大きな壁」新加入ルナ正面突破で三塁獲る 日刊スポーツ 1月1日 12時7分配信

 越えなければならない壁がある。広島堂林翔太内野手(24)が勝負の1年を迎える。右肩下がりはもうごめんだ。三塁レギュラー奪取しか見えていない。

 かつては「持ってる男」と言われた堂林も、15年は33試合の出場にとどまった。オープン戦で2軍降格し、開幕1軍も漏れた。「結果も出なかったし、自分が悪い」。2軍暮らしが続く苦しいシーズンとなった。1軍で残った成績はいずれも過去最低。打率2割6分1厘、本塁打ゼロだった。

 秋季キャンプでは石井琢朗打撃コーチとフォーム改造に取り組んだ。バットを胸の前に構える神主打法だ。現在は足を上げるなど改良も進んでいる。「思ったよりいいし、いい方向に進んでいると思います」と手応えを口にする。

 強力なライバルも蹴散らさなければならない。球団はエクトル・ルナ内野手(35)を獲得。「吸収出来るところはしたい。ただ、ライバルなので負けません。相当大きな壁ですけど、越えなきゃいけない。結果で示していきたい」。やるしかない。


☆で、キャンプ・オープン戦で、その「結果」を出すために、どれだけしっかりいい準備ができるか。そこが勝負、と言っていい。


☆「大きな壁」を越えられるだけの自信がつくよう、大下さんの言うように、追い込んで追い込んで、ギリギリまで突き詰めて下さい。江藤さんたち先輩に、少しでも近づけるように。



☆続いては、黒田さん。


◇広島黒田新年の誓い 41歳イヤー若手へ男気伝承 日刊スポーツ 2016年1月1日12時16分

 2016年は「男気伝授」の年になる。広島黒田博樹投手(40)が新年の誓いを口にした。昨年12月に下した現役続行の決断には、新たな使命が加わることを承知。あと7勝とせまる日米通算200勝はあくまでも優勝への通過点。チームを強くするために、後輩たちに伝えていかなければいけないものがある。復帰2年目の今季、黒田はまた違う男気を見せてくれそうだ。

 現役続行か、引退か-。15年シーズン終了後、黒田が悩みに悩み抜いた末に出した答えは、現役続行だった。今年2月に41歳を迎えるベテランには大きな重圧がかかる。だが、すべてを受け入れる覚悟はできている。

 「(広島で)エースと言われてからプレッシャーのないマウンドなんてほとんどなかった。米国であろうが日本であろうが、僕は常に100%のプレッシャーを感じてマウンドに上がっている。それは引退するまで背負わないといけないと思っている」

 退路は断った。揺れる気持ちだったのを、後輩たちに引き留められた。黒田とともに戦いたい、学びたいと願う言葉が男気の琴線に触れた。

 「必要とされている部分を見せられると、振り切ってまで(やめる)というのは難しい。特にまだまだ伸びしろのある投手がたくさんいるので、少しでもプラスになるなら」

 昨季は福井や野村にアドバイスを送り、大瀬良にはツーシームを伝授した。自身8年ぶりの日本球界に適応する難しさを感じていたのも事実で、2年目の今年は「昨年よりは視野を広げて、伝えていけることは伝えていきたい」という。日米で培ってきた技を惜しみなく注いでいく。

 今年早々には前田がポスティング制度で大リーグに挑戦することが確実視される。だが、黒田は契約更改後「間違いなく優勝を目指せるチームになれる」と言い切った。

 「選手が発奮材料にしてやるしかない。選手1人ひとりがどういう気持ちを持って今年を迎えたかが大事かなと思います」

 1年ともに戦ったチームに可能性を感じている。プロ20年目には日米通算200勝がかかる。

 「やるからにはそれなりの成績を残さないといけない。通過点というか、通過したい」

 北別府学以来、球団2人目となる大記録達成の先には、セ界の頂点が見えている。【前原淳】

 ◆黒田の現役続行VTR 15年10月7日の最終戦後に「自分の中では完全燃焼できた」と言葉を残し15日に米ロサンゼルスに渡った。11月27日に広島バッテリー会に参加し「一番は戦力にならないとダメ」と前向き発言。その3日後には「今年を超えるモチベーションを探すのは難しい」と再び引退をほのめかした。12月7日に広島市内で鈴木球団本部長と交渉。翌8日に電話で「やります」と現役続行の意思を伝えた。


☆同じチームで一緒にやれるというのは、これ以上の贅沢はありません。一番足りないメンタルの部分を、一番持っているのが、黒田さん。黒田さんだからできる、ではなく、常に考え、悩み、決断しているから「黒田さん」になっているのであって、高校時代、大学時代、そしてプロに入っての若手時代と、決して順風満帆ではなかった黒田さんの「生きざま」は、若手投手にも同じことが言えるはず。


☆それだけの苦労と、努力ができるかどうか。そこの部分は、いくらでも学ぶことができるし、実践することはできる。


☆例えば、こんなところ。


◇広島黒田「いろいろ考えていく」天敵山田にやり返す 日刊スポーツ 1月1日 8時13分配信

 日米通算200勝まであと7勝の広島黒田博樹投手(40)は、天敵へのリベンジを誓った。

 昨季ヤクルト山田に20打数10安打、打率5割、1本塁打、4打点と打ち込まれた。さらに盗塁でかき回された苦い記憶がある。「当然やられたらやり返すしかない。やるかやられるかの世界なので。その中で生き抜いていかないといけない。いろいろ考えていく」。勝負の世界の鉄則を実践する。


☆ま、逃げずに攻めた結果、という面もあると思うのですが、この域に達してなお、向上心を失わない姿勢は、学ぶべきところ。また盗塁などは、チームを上げて取り組むべきですね。


☆この人も、どんどん吸収していってほしい。


◇広島・大瀬良 新エースに名乗り「黒田さんのように気持ちでいく」 スポニチアネックス 1月1日 7時1分配信

 ポスト「マエケン」は広島・大瀬良に任せろ。絶対的エース・前田健がメジャー挑戦を表明し3年目右腕の闘志に火が付いた。

 「マエケンさんの穴を埋めたい」。1年目の14年に10勝(8敗)を挙げ新人王。昨季は中継ぎも経験し「打順を逆算する発想を身につけた」と成長を実感している。現役続行を決めた黒田の存在も大きい。「マエケンさんは天才。僕は黒田さんのように気持ちでいくタイプ」と自己分析した大瀬良は「最低2桁勝利。それ以上に投球イニング数を増やしたい」と、新エースに名乗りを上げた。


☆経験したことで自ら学んだ部分と、コーチに教えてもらう部分、偉大な先輩から学べる有形無形の部分。これらを自分なりの形に仕上げていくのが、学ぶ本人の仕事。「黒田さんのように気持ちでいくタイプ」だとして、さて、大瀬良くん本人は、どんな心持ちでピッチングしていくのか。


☆この人も、同じく学んでほしい。


◇広島ドラ1岡田に黒田200勝アシスト指令 高校恩師からリクエスト スポニチアネックス 12月31日 7時0分配信

 広島のドラフト1位・岡田明丈投手(22=大商大)が30日、母校である大商大高の高橋克典監督(30)から、あと7勝で日米通算200勝に到達する黒田の偉業達成をアシストするような働きを求められた。

 「黒田投手の200勝をアシストできるような活躍を。黒田投手だけでなく、他の投手の力にもなれるよう頑張ってほしい。野手からも信頼される投手に」

 中学まで主に内野手で投手経験はなかったが、高橋監督に地肩の強さを見込まれ入学後2週間で投手に転向した。「テークバックが小さく肘のたたみ方を見たら、投手をやっていたのでは?という投げ方だった」と恩師は当時を振り返る。岡田は1年秋の練習試合で初登板を果たしたが、将来を見据え、焦ることなく、大きく育てられた。

 2桁勝利を目標に掲げるが、抑えの適性もある。恩師のゲキを胸に投手歴7年の遅咲き右腕はフル回転する覚悟だ。


☆それくらいのピッチャーになれ、ってことですよね。まさに「責任と自覚を持って」といったところ。


☆岡田くんと横山くんは、どちらかが先発、どちらかがリリーフ、というのが、チームとしては理想的。いずれにせよ、2人とも1軍で十分通用するようであれば、これは投手陣にかなりの厚みが出ます。


☆200勝をアシスト、ってことは、来季早速1軍で、ってことですよね。黒田さんのために、他の投手のために、そして野手に信頼されるように。野球は団体競技であり、目には見えないけど、それが野球の最も本質の部分なんですよね。いやいや高橋監督、お若いのに、野球という競技をよく分かってらっしゃる。若くして指導者という立場を任されるのもうなずけます。


☆ひとりひとりが黒田さんのように「責任と自覚」を持つことによって、チームには信頼感が生まれ、結束する。チームとしてまとまっていないチームは、いくらいい選手をかき集めても、強いチームにはなれません。


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source : K.Oのカープ・ブログ。