ニッカン式スコア
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その勝利、キモティーですかー?
Gを倒して、キモティー!!!
今日から東京ドームで巨人戦。まずは涌井と菅野というエース対決です。
最近勝ちに見放された涌井になんとか勝ち星をつけたいところなのですが、巨人の菅野は防御率0点台。普通にやって勝てる相手ではありません。
ならばどうするか。1回表に細谷が身をもって示してくれました。
1番バッターとして登場し、12球も粘ったのです。
結果は三振でしたが、この姿勢がチームに粘りをもたらしました。
これには伊東監督も手放しで大絶賛。
「今日は細谷で決まった。追い込まれながらあれだけ投げさせた。ファウルでもタイミングが合っていた。いろんな球種を投げさせた。他の選手に勇気を与えるアウトでした」
と、今日の隠のMVPに挙げていました。
細谷の粘りが菅野を苦しめます。
球数を投げさせて、エースを疲れさせる作戦。かつて大一番やCSでマリーンズがよくやっていた方法です。
1回表は三者凡退に終わりましたが、2回表はチャンス到来。
1死からナバーロが9球粘って四球で出塁し、鈴木が叩きつける内野安打で1死1,2塁。
清田三振も田村が叩きつける安打で2死満塁。
ここで涌井が驚きの一撃で先制してくれればヒーロー独り占めだったのですが、そうはうまくいきません。
空振り三振でチェンジとなりました。
2回裏。
長野にヒットを打たれ、2死2塁。ここでギャレットにセンター前タイムリーヒットを打たれて1点を失います。
涌井は今日も調子が悪いのでしょうか?
そんなことはありません。3回、4回は三者凡退。徐々に調子を上げていきました。
4回表。
1死からナバーロがレフトに弾丸ライナーでホームラン。これで1-1の同点です。
貴重な一発が出ましたよ。ここがドミニカならスミス&ウェッソン社がホームラン賞をプレゼントするところです。
6回表。
先頭の角中がレフトに勝ち越しのソロホームラン。2-1です。
巨人のお株を奪う一発攻勢で逆転に成功しました。
その後デスパイネのヒットや阿部のエラー、田村のヒットで2死満塁となりますが、涌井に代打を出すことなく打席に立たせ、結果は三振。追加点はなりませんでした。
ここで涌井に代打を出さなかったことには賛否あるでしょう。
ですが中日戦で中継ぎをたくさん使っていますし、今日は涌井に完投してほしい。
伊東監督のそんな強い意志を感じました。
7回表。
ピッチャーは宮國に交代しました。賭けに出ましたね。
これは高橋監督が宮國に勝負を賭けたという話で、宮國が勝ち負けについて賭けたとか、宮國が賭場に出ていたという話ではありませんから、コーフンしないで下さいよ。
マリーンズもここはチャンス。
細谷がヒット、高濱送りバント、角中内野ゴロで2死3塁。
ここでデスパイネがレフトにタイムリーヒットを放ち3-1。
マリーンズが貴重な追加点をベット、いやゲットしました。
宮國はナバーロに四球を与えたところで交代。
宮國は賭けに負けましたね。
8回表。
2死ランナー無しで打席に立つ涌井にマリーンズファンから大歓声が送られます。
三振でしたが、ここはもう完投勝利あるのみ。
9回表。
戸根から細谷がフェンス直撃のツーベースヒットで出塁。今日も細谷がいい働きをしています。
続く代打井口は四球、角中セカンドゴロで1死1,3塁。
代走岡田が盗塁を決めると、デスパイネが犠牲フライを放ち4-1。3点差とします。
続くナバーロは四球。今日はボールがよく見えているようですね。
そして鈴木は死球。ものすごく痛そうです。これで満塁。
戸根は制球が定まりません。続く清田は押し出し四球で5-1。勝負を決めました。
9回裏は涌井が簡単に三者凡退に仕留めて試合終了。
キモティー勝利で6連勝。涌井は4月以来7試合ぶりの勝利となりました。
ヒーローインタビューでは「名古屋では角中とごはんに行きましたし、デスパイネは誕生日ですし、ナバーロは髭が生えてますし、とにかくよかったです」と、クリーンアップの活躍に感謝していました。
今日はとにかく細谷から始まったネバネバ作戦で球数を投げさせ菅野のリズムを乱したことがすべてですね。6回までで127球も投げさせました。
一方の涌井はリズムが良く、被安打も少なかったですね。チーム全体がいいリズムになってきました。
交流戦優勝も見えてきましたよ。明日も勝ちましょう。
ロッテ涌井完投、伊東監督ハッパに応え49日ぶり○ (ニッカン)
やっと勝てた。ロッテ涌井秀章投手(30)が巨人打線を9回4安打1失点に封じ込め、今季6勝目を手にした。5月以降、安定した投球を続けながらも勝ち星に恵まれなかったが、7試合ぶりの勝利。菅野智之投手(26)とのエース対決を制し、チームを今季初の6連勝に導いた。
長いトンネルを抜けた。9回2死、巨人坂本の打ち上げた打球が清田のミットに収まっても、涌井の表情は変わらなかった。「ファウルかな、と思ったらレフトスタンドが沸いてた。ああ、アウトなんだなと思いました」。ひょうひょうとした言葉の中に、安堵(あんど)を織り交ぜた。
49日ぶりの勝利だ。3、4月は5勝無敗で月間MVP。5月に入ってから援護に恵まれなかった。直近5試合は、いずれも7回以上を自責点2以内に抑えながら3敗。気付けば昨年10月に1軍デビューしたばかりの二木にも勝ち星で追いつかれた。7日からの本拠地6連戦は1勝5敗で、伊東監督に言われた。「お前だけだからな、先週勝ってないの」。一番こたえた。
前回登板の翌日。「バッティングの間、走ってます」と黙々と走るエースの姿があった。普段は登板3、4日後に行うウエートもした。涌井は実績と練習への取り組みから、チームで唯一、登板間の調整を任されている。ルーティンを確立している男が、いつも以上に追い込んだ。楠トレーニングコーチが「やり過ぎないよう、こっちがストップをかけないといけない」と思いやるほどだった。
内に闘志を秘め、角中が勝ち越しソロを放った6回以降、1人の走者も許さなかった。「アイツには(前日までの)名古屋で焼き肉ごちそうしたんで。そのお返しがきましたね」。感謝の表現も涌井節だったが、6回で降板した相手エース菅野に対し、終盤も140キロ台後半で押した。無四球の123球。中継ぎ陣を休ませ、今季3度目の完投で初めて白星を手にした。
チームはいずれも先発投手に勝ちがついて今季初の6連勝。ソフトバンクが阪神に敗れ、交流戦最高勝率への望みもつないだ。伊東監督は「今日はワクに勝ちがついたことが大きい」と言った。涌井自身、交流戦勝利も2年ぶり。「最終登板で勝って良かった。久しぶりにいい1週間が過ごせそうです」。再び始まるペナントレースを前に、エースのエンジンが暖まった。【鎌田良美】
▼涌井が西武時代の11年6月1日以来、5年ぶりに巨人戦で勝利。前回も完投勝ちだった。これで交流戦の完投は通算13度目。ダルビッシュ(現レンジャーズ)杉内(巨人)の各12度を上回る最多となった。交流戦通算勝利は23勝となり、歴代単独3位に浮上。
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source : マリンブルーの風