昨年のオフにオリックスを解雇され、
ヤクルトが獲得した世界の荒鷲坂口智隆。
かつてはパリーグの最多安打のタイトルを獲得し
守備、走塁、打撃ともに期待できる選手として
パリーグを代表する選手だった。
しかし最多安打のタイトルを獲得した翌年の2012年からは
怪我と不調で精彩を欠き
2015年のオフにオリックスから退団。
そこでヤクルトは彼を獲得して
選手層の薄い外野の要として期待して獲得。
私は当初、潜在能力はあるにしても、
一度プロ野球のタイトルを獲得した選手が
一度どん底まで萎えた気持ちを
以前のようにMAXまで持ってくるのは無理だと、
もし調子が上昇しても
以前FAで獲得した阪神の藤本同様に
一年間レギュラーで活躍する選手にはなれないと思っていた。
ただシーズン前に杉村コーチが
坂口を再生すると断言していたが
技術面ではフォローできても
精神面ではフォローは無理。
今年の坂口の成績は見ての通り。
序盤ではやや守備に難があったが
それも軽く克服して
ヤクルト不動のセンターに。
同級生の森岡が今年で引退してしまったが
今年見事な復活を遂げてしまった。
あまり選手を褒めることのない私が
彼をとことんヨイショしたのだ、
今までのファン生活の中でも類を見ない選手である。
しかし残念だったのが
最終的に彼は3割をキープできず.295で終了。
確か残り5試合のところで3割に到達したのにもかかわらず
出場し続けこのような結果。
昨日の最終戦で川端が3割キープのためにスタメンを嫌い
代打出場をしたところを見ると
坂口の希望で出場し続けたのではないかと思われるし、
外様には厳しいヤクルトだけに
真中がコメントしていたように
選手の個人記録よりも
チームの順位を優先したとも考えられる。
2割台の成績と3割台の成績では
来季の年俸には大きな開きがあるはずだ、
もし坂口が出場することを望んでこうなったのなら
相当なアホさ加減丸出しの男であると言えよう。
ただし規定打席に到達したセリーグの選手の中で
打率部門では堂々の10位にランクイン、
この現在の投高打低の日本のプロ野球界では素晴らしい成績だ。
今日も朝早くからバット型のホウキで
自宅前を掃除するレレレの坂口。
おでかけですか? レレレのレ〜♪
の言葉は近所ではかなり有名だ。
通りがかりの人からは
「今日も精が出ますね〜♪」の言葉に
キッくんばりの
まとゎ〜
が炸裂して通行人の笑顔を誘う。
ちなみにキッくんとは精神を病んではいたが
独特な喋り口調で私を虜にした
かなりハイレベルな個性を醸し出していた
同じ会社で働いていたアル中のオヤジである。
現在もし生きていたら還暦を超えたくらい。
掃除を終えたレレレの坂口は
独身生活の長きを活かしているのか
器用に朝食を作っていく。
早朝から開店しているスーパーに乗り込むと
大量の食材を買い込んで
わっせ、わっせ、わっせと担いでジョグで帰宅。
わっせ、わっせ、わっせ。
大きなキッチンで料理開始、
大音声でU2を聞きながら調理は続く、
たまに自分が好きな曲になると集中力を奪われ
ギターパートの部分で
料理中だというのにギターを手にして乗りまくり状態、
そのためか、よく玉子焼きを焦がすことが多い。
わっせ、わっせ、わっせ。
そうこうしていると玄関から
「オジちゃん、おはよう!」と元気な声が聞こえてくる。
隣の娘さんが食事を食べにくるのだ。
彼女は急いでランドセルを置くと
坂口の作った食事を食べ始める。
この可愛い女性は以前紹介した隣人の女性、
素直で可愛い女性なのだ。
今日の彼女の朝食は食パンに
コーンポタージュスープとサラダと目玉焼き、
毎日献立は変わるが
この小学5年生の隣人は坂口の影響を受けて野球をやっている。
まったく太ってはいない普通の小学3年生だが
運動量が半端無いためか食べる量も半端ではない。
軽く毎朝食パンを一袋サラリと食べ
目玉焼きは常に5個の卵を使用、
生野菜も一度の食事にレタス1個、
キュウリを1本、
ツナ缶は1缶、楽勝である。
ここで違う声が坂口の脳内に聞こえてくる。
キッくんの友人であるスモさんの登場だ。
むゎとゎ〜
彼は青森県の弘前出身で
キッくんの「まとゎ〜」とは少々違う。
本名は李沢(すももざわ)と言い、
極度の近眼で眼鏡を外すと異様に大きな目が出現するというオヤジだ。
そんなことはどうでも良い。
小学5年生の隣人は30分かけてしっかり食事を摂ったのは良いのだが
朝一から既にお眠状態。
しかし眠い彼女を叩き起こし
食後は坂口自宅の屋上でストレッチから始まり
トスとティーバッティング、最後は筋トレ。
2時間の練習を終えた後は
坂口の衣服の洗濯と彼女のトレーニングで使用したウェアの洗濯だ、
それはもちろん彼女がする。
それが食事と練習の代償だ。
彼女にきっちりシャワーを浴びさせ学校に送る。
坂口邸を出るのは午前8時、
げっぷをしながら玄関を出て行ってきますだ。
ぷぷぷぷぷぷぷ。
一人になった坂口、
仮眠をとって眠眠状態。
夢の中では明日朝の彼女への献立を確認中。
明日は和食で干物と生野菜、
そして自らで作成した納豆を彼女に食わせ人体実験である、ぷははははは。
仮眠を終えて思い出す坂口、
げっぷをしながら学校に向かう彼女に坂口が
「なんか明日食べたいもんある?」と聞くと、
鯖の味噌煮♪
小学5年生とは思えぬこの言動、坂口は燃える。
球場に行くまでの少々の時間、
彼は鯖の味噌煮の研究に時間を費やすのであった。
ちなみに小学5年生の彼女の名は「たまちゃん」。
しかし坂口の独身生活、
いつまで続くのだろうか?
女くらいいるのは理解できるが
ここまで独身を貫く坂口の本音を聞いてみたい。
とは言っても32歳で独身なんてザラではある、
しかしプロ野球選手は嫁がいるのといないのとではかなりの違いが。
特に結婚を勧めているわけではないが
どうしてこれほどの男が独身なのか理解に苦しむ。
なあ大引、こいつに結婚生活の地獄を教えてやってくれないか?
美味しいところはしっかりと、
見えないところは事後にてという感じ。
もう本当に終了した2016シーズン、
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