2016年12月4日日曜日

最近のカープ、あれこれ~'16.12.3、コンペ・ジョンソン・黒田さん。


☆さて、今日も、ゆる~い話題から(笑)。


◇広島 石原、河田コーチがハワイV旅行コンペで優勝 デイリースポーツ 12/3(土) 16:44配信

 広島は2日(日本時間3日)、優勝旅行先の米ハワイ州・カポレイGCで、球団主催ゴルフコンペ、オーナー杯を開催された。

 緒方孝市監督(47)ら首脳陣や、選手、スタッフらが参加。選手間では石原慶幸捕手(37)がアウト49、イン43、グロス92で1位。「優勝してオーナーに、こういう席を設けていただいてありがたい。広島は地域密着の土地。裏方さんも含めて、みんなで優勝して楽しいゴルフができてうれしい」と、有意義な時間に喜びを語った。

 優勝旅行2日目のこの日も終始、和やかな雰囲気で1日を終えた。新井に次ぐベテランとなる石原は、来季に向けて「優勝旅行でハワイに来るのは、また気分が違う。こういう機会をまた設けていただけるように。プラス、日本一になればまた違うと思うので」とリーグ連覇、33年ぶりの日本一を強く誓った。

 また、総合優勝はアウト42、イン43、グロス85でホールアウトした河田雄祐外野守備走塁コーチ(48)だった。発表された瞬間、ガッツポーズで表彰場へ。「シーズン中にはリーグ優勝させていただいて、この時期にも優勝。今年1年、皆さまにお世話になりました」とあいさつした。


☆いやいや、グロス85は、なかなかの腕前ですぞ。河田コーチは「河田圭佑」といい(笑)、なかなかのムードメーカーです。


☆お次は、OBも大喜び。


◇広島OB会 安仁屋会長、25年ぶりVに「カープOBとして自慢できる」 デイリースポーツ 12/3(土) 19:32配信

 広島カープOB会の総会と懇親パーティーが3日、広島市内のホテルで行われた。今季限りで現役を引退した広瀬純氏をはじめ約40人のOBと2、3軍首脳陣、球団職員OBら約140人が出席し、25年ぶりリーグ優勝の話題や昔話に花を咲かせた。

 安仁屋宗八OB会長(72)=デイリースポーツ評論家=は「今年はカープに始まりカープに終わった年。カープOBとして自慢できる。来年は今年できなかった日本一を勝ち取ってもらいたい」とあいさつ。優勝旅行中の緒方監督からのメッセージも読み上げられた。また、野村祐輔投手をOB会として優秀選手に選んだ。


☆古葉さんも浩二さんも出席していたようですが、いやいや、OBの皆さんも、うれしいでしょうね。1991年、浩二監督時代以来、優勝がなかったカープ。OBもファンも、みんなが待っていた優勝です。




☆その優勝に大きく貢献して引退した、黒田さんの話。


◇黒田博樹の野球観、人生観を知る。「決めて断つ」ことで得た正解。 Number Web 11/29(火) 18:01配信

 圧倒的強さで25年ぶりに2016年のセ・リーグのペナントレースを制した広島カープ。衝撃的なニュースが飛び込んできたのはクライマックスシリーズを勝ち上がり日本シリーズに挑むタイミングだった。幼少期よりカープファンの私はもちろんのこと野球界、さらにはスポーツ界全体にまで衝撃が走ったのではないかと思う。

 「黒田博樹引退」

 ファンの中では毎年気を揉んではいたものの、現実となれば感謝と寂しさが同時に来るような感覚だった。

 黒田博樹の現役生活最後の決断。現役引退を「決めて」愛するカープを「断つ」事を決めたのである。2012年に発行された単行本に、カープ復帰を決断するエピソードを含めた追加34ページが加わった文庫版である。


◆何かを断つ覚悟がないと、決断はいい方向に行かない。

 決断とは聞き慣れた言葉であるが、黒田はこのように捉えている。

 <「決めて断つ」と書くけれど、実際僕は、そのくらい重いものだと思っている。何かを決めることには何かを断つ覚悟が必要だし、それがなければその決断はいい方向に行かないだろう。これまでもそう思っていろいろな「決断」をしてきたつもりだ>

 これほどの覚悟を持ってマウンドに上がる姿を見続けてきたからこそ黒田博樹という投手に魅了されているんだと感じる。

 自身の人生を振り返り、補欠だった上宮高校時代に始まり、頭角を現すことになった専修大学時代。プロ1年目の時は二軍の試合で1イニングで10点も取られたルーキー時代。厳しい経験をしたもののシーズン途中から一軍ローテーションに入り6勝をあげた。

 2年目では憧れの世界への安心感に加えて、1年目でそれなりの成績を残せたことで天狗になっていたと言う。しかし2年目はほぼケガで棒に振り、3年目は5勝止まりで防御率も納得いく数字ではなかった。


◆母親からの言葉で最も大切にしている言葉とは。

 「このままじゃ、プロとしての生活は終わってしまう」

 このときから野球がいつ終わってもおかしくない、という感覚を持つ。どうせ野球が終わってしまうなら、その前に真剣に野球をやってみよう、そういう気持ちで野球をやらないといけないと覚悟を決めたのだ。

 黒田博樹からは「覚悟」「信念」という言葉がにじみ出ている。彼を形成し、道標を示してくれたのは両親であるという。父の黒田一博は元プロ野球選手で、母は砲丸投げでオリンピックを目指し、周囲の人々からは「強烈」と言わしめた体育教師だった。現代社会であれば虐待と言われかねない環境で育ったのだが、そういった母親の躾が黒田博樹を作ったのだ。

 母親からの言葉で最も大切にしているのは「信念を貫き通す」ということ。意を決し、ひとつのことを決めたら、最後の最後までやりきる。

 後に挑戦するメジャーリーグのドジャース在籍時に、優勝の可能性がある名門レッドソックスからのトレード話を断ったのも「今年はこのチームメイトと一緒に野球をやりきる」という初心、信念を貫き通した母親の教えだった。


◆日本で築いた完投のこだわりも「断つ」勇気。

 '08年、黒田はFA宣言しロサンゼルスに来ていた。カープからドジャースへ移籍し、メジャーリーグでの挑戦1年目である。両親の死、私生活で一区切りがついたことによりメジャーリーグでプレーしようという気持ちが強くなっていた。なぜ移籍したかというと、日本より上の野球をやっているところがアメリカにあるから。実に黒田らしい決断だと思った。

 そこで捨てたのが「完投」へのこだわりだ。メジャー挑戦前の黒田と言えば剛速球でねじ伏せ、完投するイメージが今でも強く印象に残る。しかしそのスタイルは、アメリカでは自己満足に過ぎない。例えば1試合完封しても、次の試合でKOされてしまえば意味がないからである。

 チームにとっては毎試合7回を抑えてくれる投手のほうが貢献度が高いのだ。黒田本人も「完投」へのこだわりを持っている選手だったのだが、ここで「断つ」選択をする。長年積み上げたものを「断つ」勇気はなかなか出ないものだが、上のレベルに挑もうとする際には時に必要なことなのだ。


◆メジャー屈指の大投手カーショーとのエピソード。

 ここで読む側の涙腺を刺激するエピソードが語られている。メジャーリーグの世界では1年間キャッチボールをする相手は決まっている。4年間にわたって黒田のキャッチボールの相手だったのが、今やメジャー屈指の大投手クレイトン・カーショーだ。現在では元広島のエース前田健太と一緒にプレーしているのが、カープファンとしては感慨深い。

 そんなカーショーの人間味あふれる、あるエピソードが胸を熱くする。カーショーのように尊敬される人間にならないと――。黒田にそう思わせる人物はなかなかいない。


◆道を選んだら、それを正解にするために努力する。

 '12年、黒田は再びFA権を取得して決断を迫られていた。日本に戻ってカープでプレーをするか、ドジャースに残るか。結果として世界屈指の名門ニューヨーク・ヤンキースに移籍するのだが、その時点ではどちらが正解なのかは分からないのだ。しかし、ひとつの道しか選べない。

 ひとつの道を選ぶのには、徹底的に考え抜くことが必要だ。それが正解とは限らないが、自分で決めた以上「あれだけ考えたのだから、これが正解だ」と思わなければやっていられない。むしろ選んだ道が「正解」となるように努力することが大切なのだ。

 事実、それをやってのけた黒田だからこそ重みがある言葉だ。


◆語り草になった横断幕と、黒田を結び付けた絆。

 黒田が初めてFA権を取った年。2006年10月16日の試合を覚えているだろうか? 日付は曖昧でもこの横断幕を覚えている人は多いのではないだろうか? 
 「我々は共に闘って来た 今までもこれからも… 未来へ輝くその日まで 君が涙を流すなら 君の涙になってやる Carpのエース 黒田博樹」

 この年カープに残留する決断をするのだが、翌年メジャー挑戦。同時に未来のカープ復帰も決まったように今だからこそ感じる。

 「他球団のユニフォームを着て、市民球場でこんなに熱いカープファンの前で投げることはできない」と思わせたのだ。


◆自信は自分が地道に積み重ねた結果、得られるもの。

 最後の移籍。決めて、断つ。里帰りする訳ではない。戦力になれる力があるうちにカープに貢献するという挑戦である。このとき黒田が記したのはカープに帰ることが正解かどうか分からないけど、正解になる努力をするということだ。

 2016年。黒田はそれを努力で正解にしたのだ。

 彼から学んだことは目標は目の前のものだけにこだわる。自信は与えられるものではなく自分が地道に積み重ねた結果、得られるものということ。

 カープを応援し続けて24年。これほど胸を熱くさせた選手はいない。

 最後に心から言いたい。優勝おめでとう、感動をありがとう、現役生活お疲れ様でした! 

(「書店員のスポーツ本探訪」濱口陽輔 = 文)


☆黒田さんと新井さんが帰って来なければ、優勝はなかったでしょうね。特に復帰2年目の今年は、昨年以上に若手とコミュニケーションを取ったと言います。我々ファンが計り知れないほどの有形無形の影響を、若手に与えた続けたんだと思います。


☆実際、リーグ優勝という最高の形で、その影響は具現化されました。体は全く万全ではありませんでしたが、まさに最後の力を振り絞って、カープをリーグ優勝に導いてくれた、と言っていいと思います。




☆で、その黒田さんがいなくなって、エースとしての働きが期待されるのが、この人。


◇ジョンソン、開幕任せろ「期待に応えたい」 助っ投2年連続なら球団初! デイリースポーツ 2016.12.3

 広島のクリス・ジョンソン投手(32)が1日(日本時間2日)、ハワイでの優勝旅行に合流した。外国人選手の参加自体が異例だが、エルドレッド、ジャクソン、ヘーゲンズとともに集結。今季開幕投手を務めた左腕は、2年連続の大役にも意欲的だ。

 「来年も任せてもらえるなら、その期待に応えたいね」。南国の夕日を浴びながら、ジョンソンは不敵に笑った。外国人投手が2年連続で開幕投手となれば、球団では史上初の偉業。「どの試合でも、この一戦に懸ける思いでやっている」と特別なこだわりはないが、大本命に違いない。

 今季は15勝7敗、防御率2・15でリーグ優勝に貢献。外国人投手では52年ぶり2人目の沢村賞も獲得した。黒田が現役引退したことで、若手主体の先発投手では最年長。「僕も年長なので対応していきたい。若い選手が上を目指して黒田さんの穴を埋める活躍を期待する」と、投手リーダーの自覚を口にした。

 6月には新たに3年契約を締結。例年同様、現在は基礎トレーニングに重点を置き、旅行後はボールを握り始める。「期待されていることが僕自身、うれしいし期待に応えたい。過去2年のように来年も活躍したい」とジョンソン。黒田の穴を埋めるべく、背中で、投球でチームを支える。


☆いやいや、何度も言ってますが、向こう3年間ジョンソンがいてくれるというのは、何にも増して最大の「補強」ですよ。MVP投票では思いの外、票は伸びませんでしたが、投手陣、先発陣の編成を考えた時、ジョンソンが中心になっているのは、間違いのないところ。首脳陣としては、こういう計算の立つピッチャーがいると、年間の計画が立てやすく、チームとしては、なくてはならない存在な訳です。


☆投手陣のリーダーとしての自覚を口にするなど、カープの外国人は、ほんとに選手として人として、すばらしい人ばかり。カープのことを考えてくれてるし、広島の街を愛してくれています。優勝旅行にも合流するなど、もう外国人であることを忘れてしまいそう(笑)。


☆ジョンソン、そしてジャクソン、ヘーゲンスにエルさんと、来季も皆さん、頼りにしてまっせ。


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source : K.Oのカープ・ブログ。