2017年3月29日水曜日

【特集】連覇の課題は、「黒田さんの穴」か。


◇広島、今シーズンの注目ポイント 連覇へ最大の課題は黒田の穴埋め スポーツナビ 2017年3月28日


◆メジャー経験のあるペーニャがサード

 昨季は神がかり的な快進撃で25年ぶりとなるリーグ優勝を果たした広島。今季は1980年以来となるリーグ連覇、さらには84年以来の日本シリーズ制覇が目標になる。

 WBCに出場した菊池涼介や田中広輔、昨季3番に定着した丸佳浩の同級生トリオを筆頭に20代半ば選手が中心のチーム構成もあり、補強はドラフトと新外国人選手の最小限にとどめた。最大のテーマは、引退した黒田博樹の穴埋め。ドラフト1位の加藤拓也と3位の床田寛樹の2人が期待され、ともにオープン戦でまずまずの成績も残したが、内容的には今ひとつ。現段階では首脳陣の信頼は勝ち取れていない状況だ。

 新外国人選手では、ブルペン強化を狙って昨季3Aで46試合に登板したブレイシアを獲得したが、オープン戦では3試合で防御率12.00と結果を残せず。外国人投手では先発のジョンソンとセットアッパーのジャクソンは欠かせない戦力で、昨季先発、リリーフを問わない活躍をしたヘーゲンズもいる。そう考えると、戦力になりそうなのは野手のペーニャの方か。メジャーで341試合の出場したスイッチヒッターの内野手は、長年レギュラーが決まらないサードのポジションを奪う可能性が高い。


◆2年目の岡田にブレークの兆し

 現有戦力では、堂林翔太と野間峻祥の2人に対する期待が大きい。プロ8年目を迎える堂林は背水の陣でシーズンに挑む意気込みを見せ、外野手として定位置奪取を狙っている。野間はルーキーイヤーに127試合に出場して緒方監督の秘蔵っ子と呼ばれた選手だが、結果が残せずに昨季は2軍暮らしが長く続いた。キャンプでは、特別強化選手として石井琢朗打撃コーチらが付きっきりで指導に当たっていたが、オープン戦では堂林は打率1割9分6厘と低迷し、野間は故障で戦線離脱。代わりにレギュラー争いに加わる勢いを見せていた西川龍馬も、オープン戦で自打球を受けて離脱して開幕1軍は絶望的な状況だ。

 若手野手陣が停滞する一方で、投手陣では2年目の岡田明丈がブレークの兆しを見せている。オープン戦では5試合で防御率1.57と抜群の安定感を発揮し、ジョンソン、野村祐輔に続く先発3番手の地位を確立した。同じくオープン戦で存在感を見せたのが九里亜蓮。2試合で計10イニングを投げて3安打無失点。ロングリリーフもこなせる便利屋的な右腕でもあり、緒方監督の評価は高い。

 個々のレベルアップが最大の補強だったが、緒方監督は「WBC組が不在で若手にチャンスはあったが、レギュラーを脅かすような選手は現れなかった」と不満を見せた。昨季と同様に4番打者が固定できない不安材料もある。戦力は整っている。しかし、前年からほぼ変わらないメンバーで長いシーズンを戦い抜けるのか。就任2年目で優勝監督となった緒方監督の真価を問われるシーズンとも言えそうだ。


オープン戦成績
4勝11敗2分(12チーム中11位)

チームトップ
打率:堂林翔太 1割9分6厘
本塁打:エルドレッド 2本
打点:丸佳浩 7打点
安打:丸佳浩 17本
四球:庄司隼人、堂林翔太、丸佳浩 4
盗塁:上本崇司 4

防御率:岡田明丈 1.57
勝利:岡田明丈 2勝
セーブ:薮田和樹 1セーブ
登板:薮田和樹 8試合
投球回:岡田明丈 23
奪三振:岡田明丈 19

過去5年のシーズン成績
2016年:1位 89勝52敗2分 
2015年:4位 69勝71敗3分
2014年:3位 74勝68敗2分
2013年:3位 69勝72敗3分
2012年:4位 61勝71敗12分


☆えーっとですね、実は一昨年より、昨年の方が防御率は悪いんですね。一昨年が2.92、昨年は3.20。一昨年はマエケンがいた訳で、投手陣としては、一昨年の方が充実していた訳です。


☆ところが一昨年は4位、昨年はぶっちぎりの優勝。これはやはり、チームの形ができたことによって、打撃の質が向上、得点力が上がったことによります。一昨年は1試合平均得点が3.54、昨年が4.78。


☆で、まとまった点が入ると何がいいかというと、ピッチャーに負担がかからないんですね。常に僅差、同点とか1点差の試合展開ばかりだと、とりあえずまず後ろのピッチャーに負担がかかる。一昨年は、そういった場面で勝ちパターンのピッチャーを注ぎ込んで結局負ける、といった試合を、何度見たことか。


☆で、昨年は、打線が点を取ってくれるので、どのピッチャーが出てきても、余裕を持って投げられる。1点差ゲームにそれほど強かった訳ではなく、先手必勝、逆転のカープと、むしろ相手がカープの攻撃のプレッシャーに負けた格好。


☆そんな訳で、「マエケンの穴」が然程問題にならなかったように、頭数さえ揃えておけば、「黒田さんの穴」は、そんなに問題にならないと思います。


◇広島新井らナイター練習、開幕戦へ「いい準備を」 日刊スポーツ 3/28(火) 22:31配信

 広島が28日、今年初のナイター練習を行った。ケース打撃とフライノック、フリー打撃で汗を流した。

 全メニューをこなしたベテラン新井貴浩内野手(40)は照明の下での練習にも「何年もやっているから慣れれば大丈夫。誰が相手でも、どこが相手でもベストを尽くすだけ。いい準備をする」と3日後に迫った開幕戦を見据えた。


◇広島・新井がナイター練習「チャレンジャー精神で臨んでいきたい」 サンケイスポーツ 3/29(水) 0:20配信

 広島・新井貴浩内野手(40)が28日、マツダスタジアムで行われた午後5時からのナイター練習に参加。31日の阪神との開幕戦(マツダ)に向け、フリー打撃や一塁の守備練習などで汗を流した。

 「(開幕が)近くなるにつれ、勝手に(気持ちは)高まってくると思う。(今季も)チャレンジャー精神で臨んでいきたいね」

 古巣・阪神との開幕戦(マツダ)は「4番・一塁」での出場が有力。40歳のベテランが順調な仕上がりをみせている。


◇広島・新井、今年初のナイター練習も「何てことない」 デイリースポーツ 3/28(火) 22:54配信

 広島・新井貴浩内野手(40)が28日、マツダスタジアムでナイター練習に参加した。

 今年初めて照明の下で白球を追ったが「何年もやっているので。何てことない」とケロリ。開幕へ向けて気持ちの高ぶりを聞かれると、「それは近くになるにつれて自然と高まってくる」と答えていた。


☆新井さんがどれだけやれるか、そして再三言っているように、ポストシーズンに新井さんに頑張ってもらうためには、昨年以上に十分休んでもらう必要がある。その時に、新井さん以外のナインが、どれだけ頑張れるか。


◇広島、阪神・メッセ対策で打撃マシンを高く 石井コーチ「やれることはやる」 サンスポ 2017.3.28 21:42

 広島が28日、マツダスタジアムでナイター練習を行った。ケース打撃などで入念に調整し、緒方監督は「開幕に合わせて、やるべきことをしっかり準備して」と気を引き締めた。

 開幕戦で対戦するのは阪神のメッセンジャー。長身右腕への対策として、打撃マシンの下に台を重ねて通常より40センチほど高くし、角度のある球筋を見極める工夫も。石井打撃コーチは「年間を通して、やれることはやっていく」と余念がなかった。


☆いやいや、今年もタクローコーチは、あれこれと知恵を絞ってくれると思います。みんなで勝っていくチームであるカープの場合、打線のやりくり、投手陣のやりくりがポイントになってくる。その辺は昨年、タクローコーチ、畝コーチが、うまくマネージメントをしていたと思います。


☆昨年は下水流が出てきたのが大きかった訳で、終盤失速しましたが、出てきた当初は打ちまくり、いいところでも打ってくれました。今年は下水流に加え、松山、堂林、岩本あたり、さらにもう2~3人、新しい戦力が出てくる必要があります。これは、将来のことも含め、ですね。


☆ただ基本的には、昨年のチームの形は変わってないので、足でプレッシャーをかけて点を取っていく、というスタイルは変わらないと思います。


◇虎は鯉を止められるか…阪神バッテリーと広島の機動力を検証 デイリースポーツ 3/28(火) 12:00配信

 プロ野球のセ・パ両リーグが31日に同時開幕する。阪神は広島を相手に3連戦を戦う。16年の対戦成績は7勝18敗。シーズンを前に再度、昨年の広島戦を検証する。

 やはり“足”にやられた印象が強い。昨年、広島に盗塁を企図された回数はリーグワーストの36回。そのうち許盗塁29で盗塁阻止率は・194だった。盗塁阻止は投手と捕手の共同作業といわれる。ただ、数字からは走られる傾向の強い選手が分かる。

 投手別で見ると、藤浪が企図数15のうち許盗塁12と最も走られている。続いて目立ったのは能見で企図数5のうち許盗塁4、藤川も企図数3で許盗塁3だった。

 一方の捕手は、原口が企図数10のうち許盗塁8、梅野が企図数15に許盗塁12で、ともに盗塁阻止率・200。岡崎と坂本はそれぞれ企図された3回全てで盗塁を許した。

 中でも要注意選手は広島・田中か。昨年は企図数10のうち許盗塁7。実に7割という高い成功率でかき回された。個々の盗塁だけでなく、チーム全体の“積極策”にも悩まされた。重盗を絡めて、得点してくる攻撃に足をすくわれる場面もあった。

 これらの反省から阪神投手陣は、昨年の秋季キャンプでクイックの精度向上に力を入れた。春季キャンプでは宜野座球場のブルペンに工夫を加えた。通常の投球プレートとは別に、角度を90度かえたものを6カ所設置し、けん制の練習に時間を割いた。

 取り組んできた“足攻対策”を実らせたい。阪神は20年ぶりに広島の本拠地で開幕を迎える。阪神がホーム開幕権を持つが、高校野球の選抜大会と日程が重なった。また、オリックスが楽天との開幕戦で京セラドームを使用するため、猛虎がマツダスタジアムに乗り込むことになった。

 ちなみに前回、広島の本拠地で開幕を迎えたのは20年前だった。広島市民球場時代の97年4月4日で雨天中止になっている。仕切り直しとなった翌5日は1-3で敗戦。現広島監督の緒方孝市に3ランを打たれたほか、1盗塁を記録されている。(デイリースポーツ・折原良輔)


☆メッセ、藤浪くん、能見さんと、一昨年はほとんど打てた印象のない阪神投手陣を打てたのは、足でプレッシャーをかけたから。単に盗塁数のみならず、執拗なエンドラン、スタートの構えなど、守備側にプレッシャーをかけたことで、バッターが打ちやすくなった訳です。


☆加えて、シーズン途中から阪神がカープに全く勝てなくなったのは、若手の勢いがなくなったこと以上に、やはり阪神さんの守備が固まらなかったこと。今年は原口はファーストにするようですが、センター糸井、セカンド上本、ショート北條で固定すれば、昨年のようなことはなさそう。




☆てな訳で、連覇のカギは打線、それも、誰がどれだけ打つか、などといったようなことではなく、昨年のような攻撃の形が、今年もできるかどうか。各個人の数字は、その攻撃の形のまさに「結果」であって、打線が有機的に機能して、つながって初めて個々が生きてくるのです。


☆その「形」を作れるような選手を揃えて、そういうチームにキャンプで作り上げてきたから、カープは強い。ルナがいなくなって主力がいない、なんて言ってる人がいますが、昨年のカープの野球をこれっぽっちも理解してない人が言うことです。




☆おしまいは、今日のあれこれ。


◇広島・野村2軍戦で6回1失点 4・4中日戦に向け順調な仕上がり デイリースポーツ 3/28(火) 17:02配信

 「ウエスタン、ソフトバンク-広島」(28日、タマホームスタジアム筑後)

 広島・野村祐輔投手(27)が28日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発し、6回を7安打1失点。球数は94球を投げ、順調な調整ぶりを見せた。

 昨季16勝を挙げ、ジョンソンと共に先発ローテーションの柱として期待される右腕。今季の初登板は、4月4日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発する予定だ。残り約1週間で最終調整を行う。


☆裏ローテのエース、ということですね。さて野村くん、昨年ほどは勝てないだろう、という下馬評を、覆せるかどうか。


◇鯉ドラ1加藤 ニコリともせず「あ、上から目線になっちゃいました」 東スポWeb 3/27(月) 20:23配信

 広島のドラフト1位・加藤拓也投手(22=慶大)が27日、横浜市内で行われたセ・リーグファンミーティングに参加した。

 表情を変えることなく淡々と話す様子から“塩対応”と評される新人は、この日も素っ気なかった。司会者から「緒方監督はどんな監督ですか?」と振られると「すごくオーラがあって、それでも優しいのでいい監督さんです。あ、上から目線になっちゃいました。すいません」とニコリともせずに話した。

 司会者は「すごい上からだね」と苦笑いで、それでも変わらぬポーカーフェースに会場は笑いに包まれた。


☆う~ん、これはわざとかも(笑)。


☆いやいや、いいじゃないですか、嫌いじゃないですよ、愛想が言えない人(笑)。結果を出せば、文句はありません。


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source : K.Oのカープ・ブログ。