2017年7月18日火曜日

阪神12回戦(甲子園)。


 ▽スタメン

【阪神】
① 3 西岡
② 4 上本
③ 9 糸井
④ 7 福留
⑤ 8 中谷
⑥ 5 鳥谷
⑦ 6 糸原
⑧ 2 梅野
⑨ 1 メッセンジャー

【広島】
① 6 田中
② 4 菊池
③ 8 丸
④ 9 鈴木
⑤ 7 松山
⑥ 3 エルドレッド
⑦ 5 安部
⑧ 2 會澤
⑨ 1 野村


☆先発は、阪神がメッセンジャー、カープが野村。メッセには、粘り強く攻撃を。野村くんは、1・2番を出さないこと。カードの頭、取りましょう!


(C)1回表
先頭①田中 センター前ヒット…カウント1-0から真ん中低めスライダー。田中くんが出ました。
 無死1塁
②菊池 送りバント
 1死2塁
③丸 セカンドゴロ、ランナー3塁へ。…カウント2-2から真ん中低めストレート。
 2死3塁
④鈴木 9球目に四球
 2死1・3塁
⑤ 松山 ファーストゴロ、この回無得点。…カウント1-1から内角低めボール球ストレート。


(T)1回裏
①西岡カウント0-1から外角低めチェンジアップにファーストゴロ、②上本カウント2-2から7球目、外角低めボール球カーブにボテボテのピッチャーゴロ
 2死
③糸井 センター前ヒット…カウント2-1から外角低めカーブ。
 2死1塁
④福留 ファーストゴロ、この回無失点。…カウント3-1から外角チェンジアップ。


(C)2回表
先頭⑥エルドレッド レフト前ヒット…カウント1-2から内角低めフォーク。エルさんが出ました。
 無死1塁
⑦安部 セカンドゴロ…カウント1-1から外角低めフォーク。
 1死1塁
⑧會澤の時、安部盗塁…チャンス。
 1死2塁
⑧會澤フルカウントから9球目、真ん中低めボール球カーブに三振、⑨野村ファーストゴロ、この回無得点。


(T)2回裏
⑤ 中谷 セカンドゴロ…初球外角低めカットボール。
 1死
⑥鳥谷 センター前ヒット…フルカウントから内角低めカットボール。
 1死1塁
⑦糸原 レフト前ヒット…カウント2-2から外角チェンジアップ。
 1死1・2塁
⑧梅野 サードゴロゲッツー、この回無失点。…カウント2-1から内角低めツーシーム。


(C)3回表
①田中 セカンドゴロ…フルカウントから9球目、外角低めスライダー。
 1死
②菊池 レフト前ヒット…カウント3-1から外角スライダー。
 1死1塁
③丸 レフト前ヒット…カウント2-1から外角低めフォーク。チャンス。
 1死1・2塁
④鈴木 セカンドフライ…初球外角ストレート。
 2死1・2塁
⑤ 松山 ストレートの四球
 2死満塁
⑥エルドレッド フルカウントから先制の押し出し四球 カープ先制、神0-1広。…最後は内角つり球を我慢(笑)。
 2死満塁
⑦安部 三振、この回1点。…カウント2-2から外角低めボール球フォーク。メッセ、73球。


(T)3回裏
⑨メッセンジャーライトフライ、①西岡フルカウントから外角低めツーシームに見逃し三振
 2死
②上本 ライト前ヒット…カウント2-1から外角低めカットボール。
 2死1塁
③糸井 ライトフライ、この回無失点。…初球外角高めスライダー。


(C)4回表
⑧會澤カウント1-1から内角低めストレートにショートゴロ、⑨野村サードゴロ、①田中カウント3-1から真ん中低めスライダーにレフトフライ、この回三者凡退、無得点。


(T)4回裏
④福留カウント1-2から内角低めカットボールにセンターフライ、⑤中谷フルカウントから7球目、内角高めボール球ツーシームに三振
 2死
⑥鳥谷 センター前ヒット…カウント2-2から内角カットボール。
 2死1塁
⑦糸原 ライトへ同点のタイムリーツーベース、阪神同点、神1-1広。…カウント1-2から内角高めストレート、ランエンドヒット。ストレートですか。
 2死2塁
⑧梅野 レフト前勝ち越しタイムリーヒット、阪神勝ち越し、神2-1広。…カウント0-1から内角低めボール球ツーシーム。
 2死1塁
⑨メッセンジャー サードゴロ、この回2失点。…中軸を抑えながら、下位で失点(-_-;)


(C)5回表
②菊池フルカウントから9球目、外角低めカーブにサードゴロ、③丸カウント2-2から外角低めボール球フォークに三振
 2死
④鈴木 四球
 2死1塁
⑤松山 レフトフライ、この回無得点。…カウント1-2から5球目、外角高めストレート。


(T)5回裏
先頭①西岡 センター前ヒット…カウント2-2から外角低めボール球チェンジアップ。
 無死1塁
②上本 送りバント
 1死2塁
③糸井の時、代打高山。…空振りした際に痛めたようです。
 1死2塁
③高山カウント2-2から外角低めボール球チェンジアップに三振、④福留カウント2-2から真ん中低めボール球チェンジアップにセカンドフライ、この回無失点。


(C)6回表、③糸井の代打高山そのままセンター、センター中谷がライト。
⑥エルドレッドカウント2-2から外角カーブに見逃し三振、⑦安部カウント1-0から内角低めスライダーにライトフライ
 2死
⑧會澤 四球
 2死1塁、⑨野村に代打バティスタ。
⑨バティスタ 見逃し三振、この回無得点。…フルカウントから7球目、外角ストレート。


(T)6回裏、投手中田(C)。
先頭⑤中谷 四球…(-_-;)
 無死1塁
⑥鳥谷 ライトフライ…カウント0-1から真ん中高めストレート。
 1死1塁
⑦糸原の時、中谷盗塁
 1死2塁
⑦糸原 ファーストゴロ、ランナー3塁へ。…カウント1-0から外角低めボール球フォーク。
 2死3塁
⑧梅野 四球
 2死1・3塁、⑨メッセンジャーに代打原口。
⑨原口 三振、この回無失点。…カウント1-2から5球目、外角低めボール球フォーク。


(C)7回表、投手桑原(T)。
先頭①田中 ショート内野安打…カウント1-0から内角高めストレート。田中くんが出ました。
 無死1塁
②菊池 送りバント
 1死2塁
③丸 ファーストゴロ、ランナー3塁へ。…カウント1-2から7球目、内角ストレート。
 2死3塁
④鈴木 ライトフライ、この回無得点。…カウント2-1から外角低めストレート。


(T)7回裏、投手九里(C)。
先頭①西岡 死球…先頭を出しました(-_-;)
 無死1塁
②上本 送りバント
 1死2塁
③高山 三振…カウント0-2から真ん中低めボール球フォーク。高山は今日、4回振って全て空振り(^^;
 2死2塁
④福留 敬遠ぎみの四球
 2死1・2塁
⑤中谷 ショート内野安打…フルカウントから真ん中低めボール球フォーク。
 2死満塁
⑥鳥谷 ショートゴロ、この回無失点。…フルカウントから真ん中高めツーシーム。


(C)8回表、投手マテオ(T)。セカンド大和。
⑤松山カウント0-1から真ん中低めスライダーにセカンドゴロ、⑥エルドレッドカウント1-2からど真ん中スライダーに三振
 2死
⑦安部 センターへツーベース…カウント0-1からど真ん中スライダー。チャンス。
 2死2塁、⑧會澤に代打西川。
⑧西川 ショートゴロ、この回無得点。…カウント1-1から内角低めスライダー。


(T)8回裏、キャッチャー石原。
先頭⑦糸原 センター前ヒット…カウント0-1から真ん中低めカーブ。どうも先頭を出すんですよね(-_-;)
 無死1塁
⑧梅野 送りバント
 1死2塁、⑨マテオに代打伊藤隼。
⑨伊藤隼 ライトフライ…初球内角高めストレート。
 2死2塁
①西岡 敬遠ぎみの四球
 2死1・2塁
②大和 ショートゴロ、この回無失点。…初球内角カーブ。


(C)9回表、投手ドリス(T)。⑨九里に代打天谷。
⑨天谷カウント1-2から真ん中低めボール球スプリットに三振、①田中カウント1-2から内角ワンバウンドのスプリットに三振、②菊池カウント1-2から内角高めボール球ツーシームに三振、この回三者三振、無得点、ゲームセット。


阪神 対 広島 (12回戦 阪7勝5敗0分 18時00分 甲子園 46769人)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
C 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
T 0 0 0 2 0 0 0 0 X 2
勝 メッセンジャー 17試合9勝5敗
敗 野村 15試合5勝4敗
S ドリス 36試合1勝3敗S24

【広島】
     打 安 点 打率 本
① 6 田中 5 2 0 .294 3
② 4 菊池 3 1 0 .280 8
③ 8 丸  4 1 0 .318 16
④ 9 鈴木 2 0 0 .294 17
⑤ 7 松山 3 0 0 .316 6
⑥ 3 エルドレッド
     3 1 1 .288 21
⑦ 5 安部 4 1 0 .306 1
⑧ 2 会沢 2 0 0 .289 3
打 西川 1 0 0 .289 2
  2 石原 0 0 0 .248 1
⑨ 1 野村 2 0 0 .125 0
打 バティスタ
     1 0 0 .267 7
  1 中田 0 0 0 ---- 0
  1 九里 0 0 0 .053 0
打 天谷 1 0 0 .208 0
計    31 6 1 .277 94
残塁10、併殺1

【阪神】
     打 安 点 打率 本
① 3 西岡 3 1 0 .333 0
② 4 上本 2 1 0 .303 5
  4 大和 1 0 0 .289 0
③ 9 糸井 3 1 0 .268 8
打 8 高山 1 0 0 .265 5
④ 7 福留 3 0 0 .256 7
⑤89中谷 3 1 0 .269 9
⑥ 5 鳥谷 4 2 0 .301 2
⑦ 6 糸原 4 3 1 .242 1
⑧ 2 梅野 2 1 1 .199 2
⑨ 1 メッセンジャー
     2 0 0 .118 0
打 原口 1 0 0 .233 6
  1 桑原 0 0 0 ---- 0
 1マテオ0 0 0 ---- 0
打 伊藤隼 1 0 0 .259 1
 1ドリス0 0 0 ---- 0
計    30 10 2 .247 52
残塁12、併殺0

【広島】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
野村  15 5 4 0 5 90 8 3 0 2 2.60
中田  35 2 1 0 1 21 0 1 2 0 1.83
九里  21 5 5 0 2 36 2 1 2 0 3.90

【阪神】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
メッセンジャー
    17 9 5 0 6 128 4 5 5 1 2.89
桑原  39 3 1 0 1 15 1 0 0 0 0.70
マテオ 39 6 2 0 1 11 1 1 0 0 1.70
ドリス 36 1 3 24 1 12 0 3 0 0 2.86

◇盗塁 安部(2回)中谷(6回)
◇試合時間 3時間29分


☆結局4回の2点、しかも下位打線に取られた2点で負けちゃいましたね。


◇阪神4連勝 甲子園5連敗の広島に7ゲーム差迫る 7/17(月) 21:37配信 日刊スポーツ

<阪神2-1広島>◇17日◇甲子園

 広島が3回に1点を先制した。菊池、丸の連打と松山の四球などで2死満塁とし、エルドレッドが押し出しの四球を選んだ。

 阪神が4回に2点を奪い、逆転した。2死から鳥谷が中前打で出塁し、糸原が同点の適時二塁打。続く梅野の左前打で勝ち越し。

 阪神は4連勝で首位広島との差を7に縮めた。阪神メッセンジャーはハーラートップタイの9勝。ドリスが24セーブ。

 広島は甲子園で5連敗となった。野村は4敗目。


☆甲子園で勝てませんなぁ。緒方監督のコメント。


◇緒方監督、後半戦は黒星発進「あと1本出なかった」 2017年7月17日22時25分 日刊スポーツ

<阪神2-1広島>◇17日◇甲子園

 広島は3回に2死満塁から押し出し四球で先制するも、先発野村が4回に2死から3連打を浴びて逆転を許した。4回以降は打線が2安打に抑えられ、無得点。後半戦初戦を白星で飾れなかった。広島緒方孝市監督(48)の談話は以下の通り。

 -先発野村は走者を出しながら粘ったが、4回に逆転された。

 緒方監督 失投をうまく打たれた。粘った? 失投を捉えられたわけだから…。

 -打線は序盤の好機をものにできなかった。

 緒方監督 チャンスメークはたくさんできたんだけどね。あと1本が出なかった。


☆昨年阪神が失速したのは、先発投手陣が崩壊したからなんですよね。カープ戦の時なんて、試合になってませんでしたから。でも今年は違います。


◇広島・鈴木が七回の同点機に凡退 3回の好機にも打てず「やるしかない」 7/17(月) 22:50配信 デイリースポーツ

 「阪神2-1広島」(17日、甲子園球場)

 広島の4番・鈴木が同点機で凡退した。

 1-2の七回、先頭の田中が遊撃内野安打で出塁。菊池の犠打で二塁に進み、続く丸の一塁ゴロの間に三塁へ、しかし、左翼スタンドの大歓声に背中を押されて打席に入った鈴木は、桑原の151キロ直球に詰まらされて平凡な右翼フライに終わった。

 三回の1死一、二塁のチャンスにもメッセンジャーの初球144キロの直球を打ち、二飛に終わった。

 試合後は「何も話すことはないです。まだ試合もたくさん残っているのでやるしかない」。4番の役割を果たせず、厳しい表情を浮かべた。


☆ま、誠也くんに限らず、ストレートが打てないと、どうにもならんのですよね。


◇広島・エルドレッド、攻守で存在感も「非常に悔いの残る試合だった」 7/17(月) 23:07配信 デイリースポーツ

 「阪神2-1広島」(17日、甲子園球場)

 広島のブラッド・エルドレッド内野手が攻守で存在感を示した。

 二回の第1打席で左前打を放つと、三回2死満塁では押し出し四球を選び先制点を呼びこんだ。今季はメッセンジャーを得意としており、これで8打数4安打2本塁打、打率・500だ。

 守備では六回、糸原の一、二塁間への打球に飛びつき好捕。前半戦最後となった12日のDeNA戦で、違和感を訴え途中交代の原因になった左太もも裏は問題なしだ。

 セ界最強打線は6安打1得点。後半戦は黒星発進となり、甲子園での成績も1勝6敗になった。「非常に悔いが残る試合だった。ピッチャーがしっかりと仕事をしてくれたからね。カープはもっと点が取れる打線。反省をして次の試合に臨みたい」と力を込めた。


☆誠也くんが打たなきゃ松山、あるいは下位打線と、どこかが打たなきゃどこかが打つ、という形にならなければ、そりゃ点は入らない。「つなぎの打線」ですから。


◇広島の代打ホームラン男・バティスタは三振 「狙っていたけど…」 7/17(月) 23:28配信 デイリースポーツ

 「阪神2-1広島」(17日・甲子園球場)

 1点を追う六回2死一塁で、左翼席の赤ヘルファンの大歓声に後押しされて代打で登場した広島のバティスタだったが、メッセンジャーの152キロ直球に見逃し三振に倒れた。

 7本中4本が代打本塁打。逆転アーチが期待されたが、不発に終わり「ホームランを狙っていたけど打てなかったので残念。またあした頑張りたい」と悔しそうに話した。


☆見逃し三振、は、残念でしたね。ま、メッセといいドリスといい、決め球の変化球は、いいところに決まっていたと思います。




☆野村くんは、代打が出たこともあって、5回2失点。


◇広島野村「反省して次頑張る」鬼門甲子園4年勝てず 7/17(月) 22:31配信 日刊スポーツ

<阪神2-1広島>◇17日◇甲子園

 4年ぶり聖地勝利ならず。広島の先発野村祐輔投手(28)は5回8安打2失点で降板し、今季4敗目。13年8月30日から遠ざかる甲子園勝利はまたもならなかった。

 立ち上がりから毎回走者を背負った。2回1死一、二塁を併殺に打ち取るなど踏ん張るも、1点リードの4回2死から失点した。鳥谷に中前打を許すと、糸原には追い込みながら「(内角に)投げきれなかった」と内角寄りの直球を右翼線へ同点適時二塁打をはじき返された。さらに梅野にも左翼前に運ばれ、3連打で逆転を許した。

 5回は1死二塁から後続を断つも、6回表の攻撃時に代打が送られ降板。「もっといい投球をしていればチームは勝てた。反省して次頑張ります」。後半戦の“開幕投手”に指名された期待に応えることはできなかった。


☆鳥谷には内角カットボール、糸原には内角ストレート、梅野には内角ツーシーム。内角を攻めるのはいいんですが、特に梅野への1球は、スコアリングポジションに勝ち越しのランナーがいるんですから、ちょっと不用意と言えば不用意。次はメッセですしね。




☆さて、そんな訳で、試合に関しては然程言うこともないので(笑)、タクローさんの話。


◇カープ2連覇へ。後半戦に鍵になるポイント 7/16(日) 18:09配信 BEST TIMES


◆カープ連覇へ欠かせないベテラン力

 オールスターも終わり、プロ野球はいよいよ後半戦を迎える。楽天とソフトバンクが熾烈な首位争いを繰り広げるパ・リーグに比べ、セ・リーグは2位阪神と8ゲーム、3位DeNAとは10.5ゲーム差をつけた広島が独走状態に入ったように見える。

 事実、今年もカープの打線はすごい。
 チーム得点数437は圧倒的で、同2位の阪神が350得点。阪神より消化試合が1つ多いとはいえ、87得点差はまさに「神って」いるレベルである。当然、チーム打率.278、本塁打94、打点419はリーグダントツの1位。おまけに盗塁64までリーグ1位なのだから、その勢いを止めるのは簡単ではない。

 カープの打線を支えるのは打撃コーチ3人。迎祐一郎、東出輝裕そして石井琢朗だ。異例の打撃コーチ3人体制は昨シーズンから敷かれる。この中でもっとも年長で、2000本安打を達成するなど実績が抜群の石井コーチも3人体制について、自身の連載コラム「タク論。」でこう書いている。
「迎、東出と打撃コーチ三人体制を取っているので、技術的なことはふたりがしっかり伝えてくれていますし、三人で情報共有もできていますからね。ふたりにはとても感謝してます。」(タク論。「打撃コーチの仕事。スランプの選手にどう対応するべきか。」より)

 後半戦、カープにとってポイントはどこになるのか。石井コーチの「タク論。」ではベテランの力の重要性が説かれている。

 新井貴浩がヤクルト3連戦で、2度小川泰弘を打ち、チームに貢献したことからはじまったこのコラムでは、昨シーズン優勝を果たすことができた「裏」の側面をこう分析する。
『昨シーズン、カープは25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。そこには「タナキクマル」の平成トリオであり、神ってる鈴木誠也の爆発であり、投手陣で言えば、野村(祐輔)や中崎(翔太)の頑張り……と挙げればきりがありません。特に「表」に関しては、若い選手たちの活躍が目立ちましたが、その若い選手の活躍の「裏」には常に新井貴浩と黒田博樹の存在があったということです。
 もちろん、どっぷりと裏方に回ってチームを支えていたわけではありません。黒田で言えば日米通算200勝を達成した上での10勝、新井に関しては2000本を通過点としながらの3割、101打点。挙げ句の果てには、シーズンのMVPと十分に数字、結果を残しての活躍で、それこそチームを牽引していたくらいです。でも、彼らの本当の存在価値はそこじゃない。若い選手の精神的支柱として、どれだけチームを支えていてくれたかということです。』(タク論。「ベテランの存在感とはどういうものか。」より)

 新井貴浩は今年も健在。一方、投手陣の支柱・黒田博樹は引退をした。
『投手陣に求められることこそ、黒田イズムの継承です。それを誰が担っていくのか。昨シーズン限りで黒田が引退し、「黒田ロス」という言葉が聞かれるようになりましたが、今のカープで言えば、黒田の10勝のロスよりも、やっぱり精神的支柱の「ロス」を埋めることができるかどうかが大きな課題になるんじゃないか、と思っています。』(タク論。「ベテランの存在感とはどういうものか。」より)
 その投手陣も、前半戦終盤から徐々に調子を取り戻しつつある。カープに死角はないのだろうか。後半戦は明日から始まる。


☆今年はさらに新井さんの出場機会も減っており、誠也くんを4番に据えているところからも、将来を見据えつつ戦っている印象を受けます。


☆その、「タク論」。


◇【連載】タク論。~石井琢朗コーチが迫るセオリーの裏側~

カープ打線が脅威なワケ。石井琢朗コーチ「ゲームで重要な、あとづけ論」
広島カープ・石井打撃コーチが取り組んだ「打線」改革 2017年05月19日 BEST TIMES(ベストタイムズ)

 石井琢朗です。これから少しずつですが、野球に対する僕の見方、考え方をこの連載で紹介できればと思います。
 野球にはたくさんのセオリーがあります。でもこうも思います。セオリーは裏があるからおもしろい。それをいかにうまく使えるかが勝負を分けることだってあるんです。


■.1「つなぎ」の打線はどこから生まれたか

「つなぎ」
 文字通り線にしたい、「打線」の話です。今回、編集部からいただいたテーマが「打線」。質問をそのまま載せるとこんな感じです。

『カープは打撃陣が強い。「強力打線」に相応しいと思うのですが、かつてプロ野球を席巻したジャイアンツの四番打者クラスがずらっと並ぶ打線や、ファイターズの「ビッグバン打線」、近鉄の「いてまえ打線」とは違う「強力打線」に見えます。打撃コーチとして「打線」についてどう考えているでしょうか』

 僕のイメージは「つなぎ」という言葉が表すそのままで、単発的に打つのではなく、流れを持った打線です。選手にはそれぞれ役割があって、それこそ打順が分かりやすくて1番は「出塁する人間」、2番は「つなぐ、送る人間」、3番は「返す人間」……っていうのが昔からある。あるのかもしれないですけど、それって結局、初回だけですよね。回を追えば、4番であってもチャンスメイク=出塁する人間にならなきゃダメですし7、8番でもポイントゲッター=返す人間にならなきゃいけないわけです。

 じゃあ何が大事かというと、いかに後ろにつなげられるか、後ろに、後ろにどんどん回していくことだと思っています。僕の場合は9人全員が3番打者タイプであることが一番の理想。チャンスメイクもできるし、ポイントゲッターにもなれるし、なおかつ足を使えれば……ってそれはないものねだりなんですけど。これって誰でもそう思うのかもしれませんけど、僕は4番が9人いるんだったら3番を9人並べたいタイプ。
 これは僕の中で1998年からのベイスターズがベースになっているのかもしれないですね。「マシンガン打線」と呼んでもらったあの打線(編集部注①1999年にはシーズン打率.294をマーク。プロ野球記録となっている)です。去年4番に(ホームランバッタータイプではない)ルナを起用したというのもそんな表れといえます。


■.2攻撃は「守備目線」で考える

 僕の場合、攻撃の発想が「守備目線」です。
 チームにこんなタイプのバッターがいるからこういうふうに打線していこう、というような打者ありきの「打者目線」で考えるのではなく、守る側から見てどんな打線を組まれたらいやだろう、どんなシーンがプレッシャーを感じるだろう、と考える。例えば、打線を組むときに1番から4番まではすごく重要。でも、つながるということを考えると、4番まではどんな相手でもある程度警戒をするんですけど、そこを打ち取ったら「ちょっと一息つけるな」と(相手に)思わせちゃダメなんです。5、6、7番と息を抜くことができない打線は、それこそ守る側からしたら嫌じゃないですか。まあ、セ・リーグの場合ピッチャーが打席に入らなければいけないのが難しいところなんですが。

 そういう意味では、カープには「トリプルスリー」とまではいかなくても「3割20本20盗塁」ができるタイプがいました。だからこういう打線ができるって思った。

 ということで、そこから選手に意識してもらったのが「つなぐ」こと。
 どういうことかというと「ゲームでは100点満点を目指さないでください」ってことです。ゲームでは、というところが重要で、練習では100点のための練習をしてほしい。バッターにとって目指すところは三割です。当然です。「三割打って一流」と言われるわけですから。だから練習をするにあたっては三割を打てるようになるための練習をしっかりしてください、と言います。試合においても練習でやったことを試して、できなかったらまた練習して、というその繰り返し。それこそ試合っていうのは「試し合い」と書くわけですからね。練習でやってきたことを試す場所なわけです。

 ただ、試合というのはイコール(=)ゲームでもあるわけですよ。ゲームというのは1点でも多く取れば勝ち。勝ちか負けかなんです。じゃあどうすれば1点でも多く得点できるのか。その1点を取ることができるのか。

 それは三割で勝負をしない、ということです。「打てない」という残りの七割、いや極端に言えば十割を使ってバッティングをしてほしい。つまり100点の結果、ヒット、ホームランだけを目指さない。


■.3 ゲームで求めるのは「三割を目指さない」バッティング

 個人の成績だけでいえばヒットやホームランが満点。だからチャンスになったら「俺が返すんだ」という100点満点を目指す気持ちは大事。一方で、今まで感じていたのは「漠然と100点満点を目指して打席に立って、結果0点で終わってしまう」とか「チャンスだから絶対ヒット打たなきゃ、ホームラン打たなきゃという気持ちが強すぎて逆に失敗していたんじゃないか」ということ。
 まずは、そうじゃないんだっていうことが「100点を目指さない」ことなわけです。だって凡打でも得点できる場面というのはたくさんあるわけですから。

 そう、得点する方法っていうのはなにも「ヒット」や「ホームラン」ばかりじゃなくて、選択肢はいっぱいあるんですよ。状況によっては内野ゴロでも1点入るケースがある。外野フライはもちろん、満塁だったらフォアボールでも1点が入る。そういう状況判断のもと、まず最高の結果を求めて打席に立つんじゃなくて、マイナスなところから入る。一番しちゃいけないことは何なのか、何も起こらないことは何なのか。そう考えて打席に立ってほしい、と。だから、最低限どういうバッティングをしたら1点が入るのかを考えながら打席に入りなさいと言ってきました。


■.4 マイナス志向が生む最高の結果

 例えば、ノーアウト満塁って場面に出くわした場合。バッターとしては「ゲッツーを打っちゃいけない」という思いがよぎります。そしてノーアウト満塁で相手内野陣がセカンドゲッツーの体制を敷いていて、まんまと内野ゴロゲッツーを打ってしまった。打席内容としては、はっきり言って0点かもしれない。けれども、チームとしては1点入っていますからね。

 選手個人の成績としては得点圏打率も、打率も下がる。査定的にはマイナスかもしれないけれど、仮にその1点で勝ったとしたらそれが決勝点なわけであって、打撃内容は0点かもしれないけれど、チームとしては100点だよね、ということです。

 ほかにも、実はやっている側にとってノーアウト1、2塁というのは一番得点がしづらいイメージがあります。そこでゲッツーを打ってしまってツーアウト3塁になったとしたら結果としては最悪です。でも、そこで三振をしてワンアウト1、2塁となっても状況は、前と変わらないですよね。ツーアウト3塁のほうが、もしかしたらパスボールで1点取れるかもしれないし、エラーでも内野安打でも1点取れるかもしれない、という状況を作っているわけですから、守備にプレッシャーを与えられているわけです。

 だから三割以外にも勝つ方法ってたくさんあるんですよ。これって完全にあとづけ、です。結果的に点が入っただけだったりします。でも、それをチームとして評価してあげよう。それが積み重なることが、僕の言う、つなぐ、ということです。

 おもしろいのは、これが実は最高の結果を出すためにプラスに働くんです。マイナスから入ることで打席の中で気持ちに余裕ができて、最低限が最高の結果になったりするわけですよ。そんなシーンは、それこそ昨年たくさん見てきました。

 残塁が多くてもいいし、得点圏打率が低くてもいい。まあ、それは少なくて高いにこしたことはないんですけど、でもそこでゲームの勝敗は決まりませんからね。つなぐカープの打線、そんな目線で見てもらえたら、フィールドの中に今までと違った景色が見えてくるかもしれません。

 とはいえ、その攻撃が全てだとは思っていませんし、去年が良かったからといって、今シーズンも昨シーズン同様の戦いができるとも思っていません。相手も研究して来るだろうし、事実、攻め方も変わってきています。一進一退の厳しい戦いが続くのは必至で、その攻防の中でまた新しいものが見つけられればと思っています。


☆3番を9人、というのは、K.Oも賛成。打線というのは3番がポイントになる、というのがK.Oの考え方で、カープも丸が3番を打てなかった時は3番に苦労しましたが、丸が3番に座ったことで、田中くんが1番に定着、「タナキクマル」が出来上がりました。さらに4番には、「三振かホームランか」というバッターではなく、ルナのように野球を知ってて、つなぎのできるバッターの方が、下位打線ともつながりやすい。


☆40本100打点、その代わり打率が低く三振も多い、というのだったら、3割20本80打点で走れる選手が並んでいた方が、打線としては断然機能します。エルさんが6番を打ってるのには、そういう意味合いがある訳です。もちろんエルさん自身もカープの中にあって、確かに三振は多いのですが、特に近年はチームプレーにも徹してくれていて、長距離砲、という以上にその存在感を見せてくれています。


☆で、ですよ。負けりゃ「情けない、ほんとに日本一になる気があるのか」などと怒る人ってのは、もう時代が古い(笑)。なおかつ、選手をダメにするタイプの指導者ね。昨年、そして今年と、カープのチーム成績はセ・リーグでもトップクラスな訳ですが、これは単に技術が向上した、ということではない。一昨年、「チームを引っ張らなければ」というプレッシャーから不振に陥ったキクマルに象徴されるように、若くて、優勝経験のない選手たちに、いかにプレッシャーをかけずにプレーさせるかに、緒方監督始め首脳陣は心を砕いてきました。「1試合1試合」と、順位やゲーム差を気にせず目の前の試合に集中させ、エラーをしても四球を出しても、責めることはせず、「反省して次へ」という意識付けをしてきました。


☆で、ですよ。頭ごなしに怒る、というスタイルは、そういう首脳陣の努力を水の泡にするんですわ(笑)。もちろん今のカープというチームが、どうやって戦っていこうとしてるのかも、てんで分かってない。


☆優勝できない、と予想する方が、簡単ですよそりゃ、優勝する方が遥かに難しいんだから。負ければ「そんなことじゃ優勝できないぞ」なんてのは、誰にでも言える。


☆勝てないだの、優勝できないだの、その予想は昨年完全に外れたにもかかわらず、まだ臆面もなく批判する。いかにカープというチームを見ていないか、現実を見ずに自分の世界だけでしゃべってるか、ということ。


☆外様のコーチを入れろだの、大砲や大物を獲れだの、そういう視点でしか野球を見ることができない人というのは、完全に「昭和脳」(笑)。タクローコーチのコラムを読んだだけでも、なぜ今のカープが強いのかは、十分学べると思います。


☆そんな訳でこの3連戦も、3タテさえ食らわなきゃ、何てことはない。今日負けても、その負けたことより、明日勝つことの方が大事に決まってるんですから。




◇セ・リーグ

▽DeNA 2 - 1 ヤクルト (13回戦 De8-5 横浜)
 DeNAは3回裏、筒香の適時打で先制に成功する。そのまま迎えた6回には、筒香のソロで追加点を挙げた。投げては、先発・今永が7回途中無失点の好投。その後は5人の継投で逃げ切り、今永は今季6勝目を飾った。敗れたヤクルトは、最終回に坂口がソロを放ち、追い上げを見せるも及ばなかった。
勝 今永 6勝5敗0S
敗 原樹 2勝6敗0S
S 山崎康 1勝1敗13S
本塁打 【S】坂口3号(9回表ソロ) 【De】筒香13号(6回裏ソロ)


▽中日 1 - 5 巨人 (13回戦 D4-9 ナゴヤドーム)
 巨人は初回、長野の2試合連続となる先頭打者本塁打で幸先良く先制する。その後は2点リードの6回表に、1死満塁の好機からマイコラスの適時打で2点を加えた。投げては、先発・マイコラスが7回1失点の力投で今季8勝目。敗れた中日は、打線がつながりを欠いた。
勝 マイコラス 8勝4敗0S
敗 小笠原 2勝5敗0S
本塁打 【G】長野9号(1回表ソロ)


☆いや~、ヤクルト、あと一歩なんですけどね~。坂口のような気概をみんなが見せれば、きっと勝てると思います。


順 チーム  試 勝 負 分 勝率 差
① 広島   84 52 30 2 .634 ー
② 阪神   80 44 36 0 .550 7.0
③ DeNA 83 42 39 2 .519 2.5
④ 巨人   83 39 44 0 .470 4.0
⑤ 中日   85 37 45 3 .451 1.5
⑥ ヤクルト 83 28 53 2 .346 8.5


☆貯金22。20はキープしておきたい。


◇7月18日(火)の予告先発投手

○横浜DeNAベイスターズ
J.ウィーランド
9試合3勝2敗 防御率2.50 WHIP0.99
対S 1試合0勝0敗 防御率1.35 WHIP -
 VS (横浜 18:00)
○東京ヤクルトスワローズ
星 知弥
17試合3勝4敗 防御率3.73 WHIP1.38
対DB 2試合1勝0敗 防御率4.50 WHIP35.50

○中日ドラゴンズ
吉見 一起
8試合1勝5敗 防御率4.88 WHIP1.23
対G 2試合0勝2敗 防御率4.85 WHIP -
 VS ナゴヤドーム 18:00)
○読売ジャイアンツ
山口 俊
4試合1勝1敗 防御率6.43 WHIP1.90
対D 1試合0勝0敗 防御率4.50 WHIP -

○阪神タイガース
岩貞 祐太
12試合4勝5敗 防御率4.50 WHIP1.29
対C 2試合0勝1敗 防御率8.00 WHIP -
 VS (甲子園 18:00)
○広島東洋カープ
大瀬良 大地
14試合5勝0敗 防御率3.02 WHIP1.19
対T 1試合1勝0敗 防御率0.00 WHIP33.14


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source : K.Oのカープ・ブログ。