残り62試合で17勝45敗。
今のマリーンズはロッテ史上最悪の弱さです。
1998年に18連敗を喫した時のマリーンズより弱いのではないでしょうか。
データを見れば一目瞭然。
実は1998年はチーム防御率がリーグ1位。チーム打率はリーグ2位だったのです。
つまり成績だけならAクラスのチームとそん色ありません。
では、実際に1998年と2017年の主な選手の成績を確認してみましょう。
2017年は前半戦終了時のデータです。
まずは1998年の投手陣から。
18連敗時は抑えの河本が離脱し、デービソンはクビ。のちの抑えウォーレンはまだ入団していません。
そうなると信頼できる中継ぎが藤田しかいない訳で、近藤監督が抑えを黒木に任せたくなる理由が分かるような気がします。
しかし黒木、小宮山以外の先発が全く計算できません。武藤はできすぎですし、薮田はチキンピッチングで長いイニング持たず、園川は5回4失点がデフォルト。クロフォードや後藤も微妙ですし、先発や中継ぎで使われた磯も良くありません。
中継ぎに不安のある状態で先発陣のレベルを落とせば連敗の危険が増すのは当然。
ですから球団も遅まきながら守護神ウォーレンの緊急補強に動いたのです。
ウォーレン補強と河本復帰の後は上昇気流に乗り、最終的に借金を10まで減らしています。
次に2017年の投手陣です。
これはひどい。涌井と石川の2本柱で4勝しかできず、他の先発を見ても防御率が4~5点台。
中継ぎも大谷、益田が不調。まともなのは有吉と内だけです。
松永も大嶺もそれなりに抑えていますが・・・。
先発も中継ぎもダメ。チーム打率12球団ワーストの打線を抱えてこの体たらくでは勝てないのも当然です。
続いて1998年の打撃陣です。数試合しか出ていない選手は除きました。
結構打ってますよ。フランコはさすがの打率で、かつての首位打者平井が復活。キャリオンが腰を痛めて離脱しても、その穴は佐藤幸彦らで埋めました。
リーグ2位の打率は伊達じゃありませんね。だからでしょうか。
18連敗当時もそれほどの悲壮感はなく、いつかは勝てると楽観していた選手もいたようです。
続いて2017年の前半戦終了時点での打撃成績です。
あれ?鈴木大地の打率がまた2割6分台に下がっています。一時期2割8分台まで盛り返したのですが、最近また下降線です。
しかし今年はふがいない打撃陣を独りで支えていますし、多少打てなくても誰も責めないでしょう。
はっきり言って、皆打率が低すぎます。
5月まで1割台だったはずのパラデスが気が付けば.251まで打率を上げていますが、ホームラン7本は少ないですよね。
サントスが頑張ってくれていますが、レギュラー、控え問わずひどい成績です。
1998年との違いはレギュラーとそん色ない成績を残した準レギュラーの選手がいないことですね。
控え選手が全員打てないのですから選手層が薄いと言われてしまうのです。
井口の引退ははっきり言って痛手です。
惜別の情でもなんでもなく、単純に井口より打てる選手がいないからです。
比較したら予想以上にひどかったです。
このままシーズン終えたらどんな情けない成績になってしまうのでしょう。
選手たちの奮起を期待したいです。
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source : マリンブルーの風