2017年9月28日木曜日
【カープ優勝特別企画2】いろんな人、あれこれ(笑)。
☆いやいや、今シーズンもあと3試合となりましたなぁ。早いものです。
☆で、10/1のDeNA戦でカープの公式戦は終了、CSファイナルステージは10/18、2週間あまり空く訳ですが。
◇里崎氏、CSまで時間があく広島に「心配いらない」 9/20(水) 10:00配信 ベースボールキング
広島が18日、37年ぶりにリーグ連覇を達成した。大黒柱の黒田博樹が昨季限りで現役を引退し、エースのジョンソンが咽頭炎で離脱した時期があった中、投手陣は薮田和樹が14勝、岡田明丈が12勝をマークするなど台頭。打線も“タナキクマル”をはじめ、鈴木誠也、松山竜平、安部友裕らの活躍が目立ちリーグ屈指の攻撃力を誇った。
圧倒的な強さでリーグ優勝した広島だが、クライマックス・シリーズファイナルステージの初戦(10月18日)まで約1カ月近く時間があく。
CSファイナル初戦までの間が空いているのは気になるところではあるが、19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタープレイボール』に出演した里崎智也氏は「10年間のクライマックスシリーズで、セ・パあわせて3チーム(07年中日、10年ロッテ、14年阪神)しか2位、3位のチームが日本シリーズに進出していません。普通にやったら(広島が)勝ちます。心配いらないです」と語る。
続けて、「カープは昨年日本シリーズで日本ハムに負けていますから、日本一という思いは強いと思います。そこのモチベーションをどう維持できるかが勝負所じゃないですか」と話した。
広島はCSまでの1カ月を有効に使い、万全な状態でファイナルステージに迎えたいところだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆ま、リーグ戦は当然のように連覇した訳ですが(笑)、日本一にはこのチームではまだなってない訳で。
☆というように、カープ優勝特別企画第2回は、選手以外のいろんな人の話を集めてみました。まずは、解説者の皆さん。
◇解説陣も絶賛した広島の“走塁力” 9/19(火) 9:00配信 ベースボールキング
広島が18日の阪神戦に勝利し、リーグ2連覇を達成した。
2連覇した広島は、チーム打率.274、706得点、147本塁打など多くの打撃部門でリーグトップを記録するなど打撃力に注目を集めたが、隙のない走塁で1点を奪っていた印象が強い。
リーグ優勝を決めた18日の阪神戦でも、1点リードの4回一死一塁から会沢翼が放ったライト前ヒットで、一塁走者の安部友裕が一気に三塁へ進塁し、野村祐輔のスクイズでホームへ生還した。
特にインパクトを与えたのが、7月25日と26日の巨人戦で見せた走塁ではないだろうか。7月25日の巨人戦では、0-0で迎えた8回一死二塁から代打・西川龍馬が放った一、二塁間のゴロを、巨人の二塁・マギーが弾き、もたついている間に二塁走者の安部友裕が一気にホームイン。
翌26日の巨人戦でも、5回二死一塁から鈴木誠也が放った打球を、二塁のマギーが後逸。打球がセンター方向に転々としている間に、一塁走者の菊池涼介が躊躇することなく、一塁から一気に生還した。山本昌氏は「あのプレーでホームインを許したのは初めて見ましたので、菊池選手のナイス走塁だと思いますね」(同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)とべた褒めした。
山崎武司氏は「足があるというのは脅威ですよね」(7月25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)と舌を巻いた。
また、新井貴浩、エルドレッド、松山竜平といった決して足が速いといえない選手たちも、常に全力疾走し次の塁を狙う姿勢を見せる。4月8日のヤクルト戦では、0-0の2回二死一、三塁から一塁走者の安部がスタートを切ると、捕手・中村悠平が二塁へ送球する間に、三塁走者の新井貴浩がその隙を突いてホームスチールを決めたということもあった。
次の塁を積極的に狙う姿勢がリーグトップの108盗塁、706得点に繋がり、広島の勝利に結びついたといえそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆得点力、というのは、走塁、そして、選手がカープの野球を分かっているかどうか。
◇広島の強さの秘密は「ベンチの采配通りに動ける選手ばかり」…高木豊氏が分析 9/19(火) 6:05配信 スポーツ報知
◆阪神2―3広島(18日・甲子園)
スポーツ報知評論家の高木豊氏が、連覇を達成した広島の強さの秘密を分析した。
今季の広島はチーム全体が底上げをし、また一段階、上のレベルにいった、と感じた。投手では岡田、薮田がそれに当てはまる。2人とも昨シーズンより球威が増した。特に薮田はジョンソンの離脱により先発に回ったが、きっちりと結果を残した。また、救援陣でも中崎の離脱の穴を経験豊富な今村が埋めた。野手では安部、西川…適材適所の選手が何人もいる。戦力の層の厚さが見えた。
攻撃面の特徴は「スピード」。これに尽きる。攻撃に勢いを出すためにはスピードが重要であるのだが、広島の選手は皆、機動力があって、勢いのある攻めができる。それに加えて、長打力も兼ね備えているのだから、相手からすると始末におえない。
また、相手に合わせた戦い方が出来る―ということも見逃してはならない。今季、巨人には大きく勝ち越したが、例えばマイコラスを相手にした時、松山がマイコラスとの対戦成績が良いのだが、この松山にチャンスを集めるような攻撃を仕掛けてくるのだ。こういう場合はこう、こうなったらこう…というように、攻撃の引き出しが多く、柔軟性がある。翻って言えば、そういうベンチの采配通りに動ける選手ばかり、ということだ。
能力の高い若い選手が次々に出てくること、良い外国人選手(特に投手だが)を次々に連れてくることを考えると、編成・スカウティング部門を評価したい。チームが若く、勝つことも知った。しばらくは広島優位のペナントレースが続くかもしれない。(スポーツ報知評論家)
☆チーム編成、そして采配は結局のところ、このチームはどういう野球をして、それを体現するにはどうしたらいいかを選手が知っている、ということが必要になります。采配批判、というと、作戦と選手起用ぐらいしかされませんが、昨年来のカープの強さは、戦力がどうとか采配がどうとか、そういうことではないんだ、というのは、いつもカープの試合を御覧になっている皆さんなら、分かって頂けることと思います。
☆黒田さんが抜け、ジョンソンもおらず、新井さんも昨年ほどの活躍をしておらず、挙げ句の果てには誠也くんまで離脱してしまった訳ですが、2位阪神に大差をつけての連覇。
☆今年のカープはそれほど強くない、という声をあちこちで見かけますが、どこを見てんだか、それなのに勝つから、強いんですよ。それこそが、緒方監督の目指している、チーム像。
◇石井打撃コーチが語る鯉の強打の秘密 攻撃力引き出した「走りのカープ」 9/19(火) 6:04配信 デイリースポーツ
広島の石井琢朗打撃コーチ(47)が、リーグ連覇を達成した今シーズンを振り返った。チーム打率、総得点、本塁打はリーグトップ。セ界最強打線の礎をつくった。4番・鈴木についてや、これから目指すチーム像などを本音で語った。
◇ ◇
今年は信じられないような負け方、ひっくり返され方をした。だからマジックが減っても、最後まで何があるかわからないという気持ちはあった。一戦一戦という気持ちは昨年よりも強かった。
今季は途中から鈴木が4番に入った。ただ、求め過ぎてはいけない。彼が感じることを打席で表現してほしいと言った。型にはめるのは早い。4打席とも違うタイミングの取り方をするときもある。試しながらいいものをつくっていければいい。経験を積み重ねて2、3年後に鈴木誠也という4番がつくられることになる。
今季、打線で核になっているのは丸で間違いない。得点できるかできないかは、彼にかかっていたと思う。もちろん、その前を打つ田中は目立ってはいないけど、貢献度は高い。打席の中で意思表示ができている。必然的に取りに行く四球がある。だんだん1番打者らしくなってきた。
他球団が補強した中で、去年と同じメンバーで同じような戦い方ができるか保証はなかった。レギュラーはもちろん、控え選手もレギュラーに近いくらいの力をつけるために、日本一を逃した去年の秋から東出、迎打撃コーチらと取り組んできた。僕たちの理想はもうちょっと高い。ポテンシャルが高い選手はいるし、もっと高いところを目指していきたい。
理想は2つの打線。前半と後半で、違う打線を組んでもチーム力が変わらないということ。攻撃は打つだけではない。投手のリズムをいかに崩すかは走塁。走ることで守備陣形を動かすこともできる。野球で一番、難しいのは走塁で、それこそが攻撃力の中で一番欠かせない。そういう走塁を絡めた攻撃ができているのが今のカープの打線。1、2点勝っている後半は、スタメンに比べれば、松山に代わって野間が入ったりするので、打力でいえば落ちる。でも、野間には松山にない走力がある。それを生かせるようになれば、違う顔の打線ができる。各ポジションにレギュラーが2人いるという攻撃陣をつくりたい。
☆タクローさんが目指してるのは、例えば守備固めが出たとしても、それで攻撃力が落ちるのではなく、違った形で攻撃ができる打線、ということ。守備固めの選手は試合終盤に出てくることが多く、言わば大事な場面でプレーすることになる。その時にも攻撃力のある打線が、守備固めをしてなお組めるようであれば、終盤にも点が取れる訳です。
☆さらに。
◇広島連覇!基礎築いた3軍…苑田スカウト統括部長思い出語る 9/19(火) 7:00配信 サンケイスポーツ
(セ・リーグ、阪神2-3広島、24回戦、広島14勝9敗1分、18日、甲子園)
リーグ連覇を果たした広島の強さの秘密を1977年からスカウトを務めている苑田聡彦スカウト統括部長(72)に聞いた。
苑田スカウト統括部長には忘れられない言葉がある。スカウトになって間もない頃、当時のオーナーから言われた言葉が、根底にある。
「オーナーが、『日本のプロ野球は3軍が必要だから、巨人と西武のオーナーとこれから話をするんだ。お前も来い』と言って、ある所に一緒に向かった。1軍選手の調整も兼ねるような2軍だけではダメ。もちろん練習はするが、実戦経験が必要だということを教えられたんだ」
3軍制は故障者のリハビリを目的として、2011年に実現。選手を鍛えるカープの根底となった。厳しい練習に耐えられるかどうか、試合だけでなく、練習視察を徹底する。苑田部長は、これまでも黒田博樹氏、新井貴浩内野手、鈴木誠也外野手の母校のグラウンドを訪れて、他球団にはできなかった指名を実現させている。
「普段の練習での姿勢、態度はよく見る。素材の素晴らしさはわかっていても、しっかり走らない者はいらん。逆に黒田のようにブルペンに入る前のしっかりしたキャッチボールで、“これだ”と確信したことはある。新井や鈴木誠也のように、誰よりも練習できる気力、練習できる体力があって、伸びていくと感じたこともある」
今季中盤に鈴木がけがで戦列を離れたが、厚い選手層に支えられて連覇にたどり着いた。FA補強に頼らず、独自路線と他チームとは違った育成法を貫いてきたのが、カープだ。
☆とにかく練習すること、野球に全てを打ち込めること。これができる選手は、プロに入ってから伸びる可能性が大いにある。外国人含め、カープの選手は人間性も重視して獲得しているからこそ、伸びるし、チームも結束する。
☆で、珍しい人が、カープについてコメント。
◇連覇広島の強みは「本能」「ハッスル」 巨人史上最強助っ人クロマティが絶賛 9/20(水) 8:35配信 Full-Count
◆「ハッスル」と「絆」―G史上最強助っ人が広島を絶賛「今、一番好き」
巨人史上最強の助っ人と呼ばれたウォーレン・クロマティ氏が、7月に宮城県石巻市で行われたリトルリーグ小学4・5年生の全国大会「MLBカップ」にゲストとして参加するために来日。16チーム、250人の野球選手に直接指導を行い、東日本大震災の被災地復興にも2年連続で貢献した。2か月間の日本滞在でプロ野球も視察したクロマティ氏は、セ・リーグを2年連続で制覇した広島カープについて、日本野球に欠如しているという「本能」「ハッスル」の体現者だと称賛している。
1984年から90年までジャイアンツで活躍したクロマティ氏にとって、現在最も共感を覚える球団は栄光の伝統を誇る古巣ではなかった。
「私は今のNPBで一番好きなのは広島カープです。彼らのプレーが気に入っています。私は常々、選手からは自己表現をもっと見たい、感じたいと切望しています。広島の野球からはそういう部分を感じることができます。スタイル、テンポ、ハッスルというところです。私の指導方法にも近い部分を感じています。日本の現在の野球からは驚きという要素、そして、本能と呼ぶべきものが足りません。あまりに組織立っている。私は見た中での広島の野球のハッスル、そして、本能という部分は印象的でした」
日本野球の「レベルダウン」を危惧していたクロマティ氏だが、広島には好印象を持っている。機動力を生かしたアグレッシブさ、躍動感を全面的に押し出した広島の野球に感じるものは「本能」「ハッスル」。地元米フロリダ州でスクールを展開しているというクロマティ氏の指導哲学にも合致し、琴線に触れるものがあるという。
◆クロマティ氏が巨人時代に大切にしたファンとの絆「今では広島に感じる」
そして、超満員に膨れあがるマツダスタジアムのファンと球団の特別な絆も現在の野球界では稀有なものだと、元”最強助っ人”は力説する。
「私は広島カープのスタイルが好きだ。彼らの球団経営方針もね。主力はみんな若いじゃないか。彼らはファンと一体となっている印象を感じている。試合で勝った後、選手全員が整列して挨拶する時の雰囲気は最高だ。あれは素晴らしい光景だ。
ファンは大事なんだよ。我々は君たちを愛しているんだ。必要としている。絆が何よりも大事だ。お金だけ払って試合後にはただ帰宅してもらうというのは違う。メジャーの球団は集客に苦労しているところも多い。大事なところはつながりなんだよ。僕が現役時代のジャイアンツでも感じることはできた。今では、広島にファンとの絆を感じている」
収容人数3万3000人というマツダスタジアムのスタンドはチームカラーの真っ赤に染まる。「カープ女子」と呼ばれる女性ファンの増加も社会現象となった。町全体で優勝の祝祭が盛り上がる広島は、ジャイアンツのレジェンドの心にも深い印象を刻んだ様子だった。
☆K.Oのような、ブログでウダウダ言ってるだけのようなファンより、球場に足を運んで、直にナインを応援しているファンの方が、明らかにカープの力になってる、というのは、間違いのない事実。あのズムスタの、異様とも言える雰囲気は(笑)、間違いなく選手を後押ししています。
☆あとはまあ、OBのコメントなので、話半分で(笑)。
◇大下剛史氏「広島リーグ連覇の立役者は丸で決まり!山本浩二の全盛期より動きがいい」 9/19(火) 16:45配信 東スポWeb
【大下剛史・熱血球論】広島のリーグ連覇の立役者を一人だけ選ぶとするなら、迷うことなく丸佳浩の名前を挙げる。開幕から全試合にスタメン出場し、打率3割8厘、22本塁打、90打点の好成績もさることながら、広い守備範囲、常に先の塁を狙う積極性と、走攻守すべての面でチームをけん引した。リーグMVPは記者投票なのでどのような結果になるか分からないが、十分にその資格はある。
何より好感が持てるのは野球に取り組む真摯な姿勢だ。決して派手なタイプではないが、オフも黙々とジムで筋力トレーニングに励み、キャンプはもとよりシーズンに入っても練習から妥協しない。まだ28歳ながら“大人のプレーヤー”の風格さえ漂わせるなど、体だけでなく精神面でも着実に成長している。
昔から野球で重要なのは捕手―二遊間―中堅を結ぶセンターラインだと言われてきた。広島に当てはめると会沢、菊池と田中、丸がその役割を果たしているわけだが、中堅手の丸は守っている姿からチームに安心感を与えている。広島の歴代外野手の中でもトップクラスで、ミスター赤ヘル、山本浩二の全盛期よりも動きはいいと思う。集中力も球際の強さも申し分ない。
2007年の高校生ドラフト3巡目指名で千葉経大付高から入団して、ちょうど10年目。正直言ってここまでの選手になるとは思わなかったが、広島らしいたたき上げで欠くことのできない野手の大黒柱となった。
37年ぶりのリーグ連覇を達成し、さらに33年ぶりの日本一へとチームを導けば、選手としてのハクもつく。満足せずに上を目指す姿勢を貫けば、あと10年は第一線で活躍できるはずだ。順調なら来季中に国内FA権を取得するが、OBとしては現役だけでなく、将来的に指導者としても広島一筋でやってほしい。そう思わせる選手である。(本紙専属評論家)
☆丸の守備はまーまーさんも褒めてらっしゃいましたが、センターとしてやるべきことを、ほんとにちゃんとやってるんですよね。例えば送球のカバーや守備位置の取り方なんかは、数字や結果で評価されない部分なんですが、そういうところで手を抜くと、阪神みたいになる(笑)。カープと阪神についているゲーム差は、戦力や采配などではなく、そういう部分だと思います。そういう細かな部分というのは、いざという時、大きな差となって表れるんです。
☆お次は、横山さん。
◇【横山竜士の目】大きかった薮田の活躍と救援陣の踏ん張り 9/19(火) 11:00配信 デイリースポーツ
広島は黒田投手が昨シーズン限りで引退し、開幕直後には大黒柱のジョンソンも離脱。先発陣を覆った暗雲を振り払ったのが、薮田、岡田、大瀬良といった面々だ。
なかでも薮田の活躍は素晴らしかった。開幕時は中継ぎだったが、5月末から先発に転向。難しい部分もあったと思うが、それを感じさせない投球を見せた。特筆すべきは2完封。一つは巨人・菅野との投げ合い、もう一つは終盤の阪神3連戦直後の中日戦で挙げたもので、阪神との総力戦で疲弊した中継ぎ陣を休ませることができた。いずれも価値ある完封だった。
救援陣の踏ん張りも大きかった。昨季の今村、ジャクソン、中崎に加えて、今季は中田、一岡、九里が加わったことでバリエーションが増えた。起用法も固定はせず、各投手の調子に応じてセットアッパー、抑えの役割分担を変更しながらシーズンを乗り切った。
野手が引っ張っている印象がまだまだ強い広島だが、中村祐といった若手も先発で結果を残すなど、投手陣にも着実な成長が感じられた1年だった。
☆防御率はそんなに良くはなってませんが、それぞれはちゃんとそれぞれの役割をこなしてるんですよね。中田くん・一岡くん・九里くんあたりの働きは、今年のカープの優勝を支えた、といっていい。だからこそ「逆転のカープ」になる訳ですからね。
◇【安仁屋宗八の目】投手と野手強い信頼関係でつかんだ連覇 9/19(火) 11:00配信 デイリースポーツ
マジックを「6」とした9月9日の中日戦。救援で勝利投手になった九里が試合後、こんなコメントを残した。野手の失策絡みで1点を失ったのだが、この場面について「(失策を)カバーできるような投手になっていかないといけない」と話したのだ。
また、同7日の阪神戦でもこんなことがあった。四回1死満塁のピンチで、自身の送球ミスから併殺を取れなかった西川が、直後の打席で適時打を放ち、ミスを取り返した。いずれも今季のカープを象徴するような出来事だったと思う。投手陣と野手陣が助け合いながら勝利を重ね、強い信頼関係が築かれていったシーズンだった。
ベンチの采配もよく当たった。例えば先発オーダーも日替わりのように目まぐるしく変わったが、起用された選手がいずれも結果を残した。監督、コーチが選手としっかりとコミュニケーションを取れているからこそ、選手の性格や調子を十分に把握し、状況に応じた的確な起用法ができたのだ。文字通りチーム一丸となって手にしたリーグ連覇だ。
☆昨年から選手起用に関しては、当たってることの方が多いと思うんですが、どうもその辺は、批判論者の方たちには、褒められない(笑)。ま、別にいいんですけどね。
◇田尾氏、広島の打者は「理にかなったスイングをする」 9/20(水) 9:00配信 ベースボールキング
9月18日に広島が37年ぶりにリーグ連覇を達成した。打線に目を向けると、チーム打率.274、706得点、148本塁打、108盗塁はいずれもリーグ最多の数字。特に得点は25年ぶりにリーグ制覇した昨季の684得点をすでに上回っている。
1番・田中広輔、2番・菊池涼介、3番・丸佳浩の“タナキクマル”が打線を引っ張り、シーズン途中に故障で離脱してしまったが4番・鈴木誠也、鈴木が離脱した後4番を務めた松山竜平、チーム最多の27本塁打を放つエルドレッド、自身初の規定打席に到達した安部友裕などがいる。さらに、交流戦で鮮烈なデビューを飾ったバティスタ、大ベテランの新井貴浩、バットコントロールに定評のある西川龍馬などもおり、野手の選手層は他球団に比べて厚い。
18日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル 阪神-広島戦』で解説を務めた田尾安志氏は「僕はバッターだったので、バッターを見てしまうんですけど、フリーバッティングを見ていて、みんな理にかなったスイングをするんですよ。それがやっぱりスゴイですね」と絶賛した。主力選手が故障や休養で欠場しても、他の選手が結果を残すというのは、理にかなったスイングをする選手が多いことも関係していそうだ。
【広島野手陣の打撃成績】
田中 広輔 試136 率.289 本7 点57
菊池 涼介 試131 率.276 本14 点56
丸 佳浩 試136 率.308 本22 点90
鈴木 誠也 試115 率.300 本26 点90
松山 竜平 試114 率.329 本13 点72
エルドレッド 試116 率.265 本27 点78
安部 友裕 試122 率.309 本4 点49
会沢 翼 試102 率.278 本5 点32
新井 貴浩 試97 率.288 本9 点46
西川 龍馬 試88 率.272 本5 点27
バティスタ 試54 率.250 本10 点20
(ニッポン放送ショウアップナイター)
☆田尾さんの話からいくと、チームとしての指導方針が結果を残してる、と言ってよさそうです。この辺も、首脳陣の大事な仕事。
☆さて、おしまいは、この人。
◇【特別寄稿】黒田博樹氏 セ界一打線が若い投手を育てた 9/19(火) 10:00配信 スポニチアネックス
◇セ・リーグ 広島3―2阪神(2017年9月18日 甲子園)
昨季25年ぶりリーグ優勝に貢献して現役を退いた黒田博樹氏(42)が、スポニチ本紙に特別寄稿した。広島の連覇を祝福し、後輩投手たちへのメッセージを込めた。
今季のカープの強さを象徴するのは、何と言っても打線だろう。リーグ一番の強力打線が、若い投手たちを助けている。最少失点で切り抜ければ、勝ちの権利を得る、あるいは勝利するという経験をすることで、投手は粘ることを覚える。点を失った後に、逆転してくれるというような成功体験は、投手を育てる。そんな好循環が、今季の成績に表れたと思う。
先発陣では薮田、岡田が目覚ましい成長を遂げた。大瀬良や中村祐も先発に加わり、2年前と比べローテーションの顔ぶれは大きく変わった。それが、強さの証明でもある。薮田には以前、初球からコースを狙い過ぎない考え方を伝えた。直球にファウルを打たせられる球威があるからで、誰にも当てはまる話ではないが、制球改善の一助になったのなら幸いだ。岡田の成績も2年目なら十分。突然崩れる課題は、経験を積みながら自分で克服しなければならない。今季の成功体験を生かしてほしい。
ブルペン陣の貢献度も高い。今村、中崎、一岡。とりわけ、中田の存在が大きいと感じる。勝ち負けの試合展開を問わず登板し、早い回でいくことがあれば、延長でも投げる。今村は開幕から中崎の状態が上がらない中、彼がこけてしまっていたらチームは恐らくこの位置にいない。
2連覇はOBとしても誇らしい。20代半ばから後半の才能ある選手が多く、間違いなく黄金時代が到来していると思う。優勝を経験したことで、しっかりした考えを持つ野手が増えたし、ベテランの新井がいろんな面で引っ張っている。この上は投手も並走して両輪になってもらいたい。
その意味でも、先頭に立って投手陣を引っ張る人材が欲しい。皆で頑張ることは大事だが、仲良くやるだけでは失速した時に共倒れになりやすい。オレがエースだ…という気概を持った選手が出てくれば、周りは引っ張られ、チームはよりまとまる。野村、大瀬良、薮田、岡田――。皆にチャンスがある。
無論、投げるだけではエースと呼べない。普段の練習態度、マウンドでの立ち居振る舞い、野手への心遣いも大事になってくる。年齢は関係ない。投手陣をけん引する人材が現れ、かつ投手と野手が信頼関係を失わなければ、カープの強さは揺るがないものになっていくだろう。期待して見守りたい。(元広島東洋カープ投手)
☆やっぱり、よく見てらっしゃいますな。シーズン終盤、ちょいと打たれはしたものの、中田の獅子奮迅の活躍、そして今村くんのストッパーとしての活躍は、いずれも「肝心なところ」を締めてくれたんですよね。
☆先発は、大瀬良がどうだの、岡田がどうだのと、厳しいことを言う人がいますが、大瀬良くんが9勝、岡田くんが12勝を挙げているのは、紛れもない実績。ローテーションピッチャーには、誰もがなれるものではなく、また大瀬良くんの防御率3.76、岡田くんの3.63は、いずれも規定に達していればベストテンに入る数字。
☆2人ももう1軍で使うな、なんて言ってる人がいますが、とんでもない。カープの現状、そして将来を、どう考えているのか。それこそ、野球を知らない、カープのことを少しも考えてない、素人の言うことです。
☆さて、今日のあれこれ。
◇広島・メヒア、けがの安部の代役に名乗り 三塁守備も「自信がある」 9/27(水) 17:42配信 デイリースポーツ
広島のアレハンドロ・メヒア内野手(24)が27日、残り3試合でのアピールを誓った。
前日26日に三塁の安部が「右ふくらはぎ打撲箇所の血腫切除」のため出場選手登録を抹消され、CS出場は微妙な状況となった。代役候補にドミニカンの名前もあがる中、「チャンスをもらったら一生懸命やります。(三塁の守備には)自信がある」と力強く言った。
この日のヤクルト戦は雨天中止。マツダスタジアムに隣接する室内練習場で汗を流し、「低いボールを振っただダメ」と言い聞かせるようにバットを振り快音を響かせていた。
☆ま、新外国人とかが「どこでも守れる」なんて言っておいて守備は散々、なんてことはよくあるんですが(笑)、練習して、上達はしてるんだと思います。後は、残り3試合で、自分のプレーができるかどうか。
☆もう1つ。
◇広島江草、甲子園で涙の引退試合 両チームが胴上げ 9/27(水) 20:50配信 日刊スポーツ
<ウエスタン・リーグ:阪神4-4広島>◇27日◇甲子園
広島江草仁貴投手(37)が引退試合を行った。8回から登板し、同じくこの日が引退試合だったかつての同僚・阪神狩野と対戦。互いに少し笑みを浮かべながら向き合い、結果は左翼への二塁打だった。「狩野が先に1本ヒット打ってりゃ良かったのに。ガチンコで行ってきれいに打たれましたね」と笑った。
江草がマウンドを降りると、狩野が二塁ベースから歩み寄り、抱擁。江草はあふれる涙を拭いながらベンチへ戻った。試合後は広島ナインに5度胴上げされた後、狩野に手招きされ今度は阪神ナインから5度胴上げ。「あんな風にしてもらえると思っていなかったので、すごい感激しています」と感無量の様子だった。
後輩へ伝えたいことを聞かれ「もう一緒にいる子達にはずっと伝えているので特に言うことはないですけど、頑張ってやってきてこういう最後が迎えられたのがすごい幸せなことなので、そういう思いを1人でもできる子が出たらいいなと思います」。今後については未定で「本当に何も決めてないので、ちょっと考えながら。野球に携われれば一番いいと思ってますけど、そういう仕事があればやりたいです」と話した。プロでの一番の思い出は「今日じゃないですか。今日が一番楽しかったです」。最後の試合が最高の試合になった。
☆いやいや、狩野始め、阪神さんも粋なことしますなぁ。思い出に残る引退試合になったと思います。
☆この日は安藤も、狩野とバッテリーを組んで登板。知った名前が去ってゆくというのは、ほんとに寂しいものです。
◇セ・リーグ
▽巨人 2 - 1 中日 (25回戦 G14-11 東京ドーム)
投手戦を制した巨人が4連勝。巨人は0-0のまま迎えた5回裏、村田のソロで先制する。続く6回には、阿部の適時打でリードを広げた。投げては、先発・マイコラスが9回途中1失点で今季14勝目。敗れた中日は、打線が最終回に追い上げを見せるも、あと1本が出なかった。
勝 マイコラス 14勝8敗0S
敗 小笠原 5勝7敗0S
S カミネロ 3勝5敗29S
本塁打 【D】福田17号(9回表ソロ) 【G】村田12号(5回裏ソロ)
▽DeNA 4 - 4 阪神 (23回戦 De9-13-1 横浜)
DeNAは2点リードで迎えた2回裏、桑原の適時打で2点を加える。一方の阪神は、6回に糸井の2ランなどで1点差に迫ると、9回には糸井が今度は適時打を放ち土壇場で同点とした。その後は両軍の救援陣が無失点で踏ん張り、試合は規定により引き分けで終わった。
本塁打 【T】糸井15号(6回表2ラン) 【De】ロペス29号(1回裏2ラン)
【T】秋山、岩崎、桑原、高橋、マテオ、藤川、ドリス
【De】濱口、三上、砂田、パットン、山崎康、エスコバー、田中健、三嶋
▽広島 試合前中止 ヤクルト (マツダ)
☆3位争いは、最後までもつれそうです。
順 チーム 試 勝 負 分 勝率差
① 広島 140 86 50 4 .632 優勝
② 阪神 137 73 60 4 .549 11.5
③ DeNA137 69 63 5 .523 3.5
④ 巨人 140 71 66 3 .518 0.5
⑤ 中日 137 58 74 5 .439 10.5
⑥ ヤクルト139 44 93 2 .321 16.5
◇9月28日(木)の予告先発投手
○横浜DeNAベイスターズ
井納 翔一
23試合6勝9敗 防御率3.64 WHIP1.24
対T 6試合1勝3敗 防御率3.38 WHIP674.52
VS (横浜 18:00)
○阪神タイガース
能見 篤史
22試合5勝6敗 防御率3.92 WHIP1.27
対DB 2試合0勝0敗 防御率3.00 WHIP -
○広島東洋カープ
大瀬良 大地
23試合9勝2敗 防御率3.76 WHIP1.28
対S 3試合1勝0敗 防御率4.76 WHIP78.41
VS (横浜 18:00)
○東京ヤクルトスワローズ
原 樹理
25試合3勝10敗 防御率3.88 WHIP1.28
対C 2試合0勝0敗 防御率4.15 WHIP -
P.S. 今日もたくさんアクセス・クリックを頂きました。本当にありがとうございます。
にほんブログ村
source : K.Oのカープ・ブログ。