2017年9月23日土曜日

【カープ優勝特別企画1】選手、あれこれ。


◇広島の緒方監督が連覇報告=残り試合「CSに向けた戦い」―プロ野球 9/19(火) 17:52配信 時事通信

 18日の阪神戦(甲子園)で2年連続8度目のセ・リーグ制覇を果たした広島の緒方孝市監督が19日、広島市内の球団事務所で松田元オーナーに37年ぶりの連覇達成を報告した。

 午前11時すぎに選手、スタッフらとともに遠征先からJR広島駅に到着。地元市民の歓待を受けた後、松田オーナーと対面した緒方監督は「若い力が活躍してくれた、とうれしそうに話してくれたのが印象的だった」と振り返った。

 レギュラーシーズンは残り7試合。最多勝を目指す薮田らのタイトル争いが絡むが、指揮官は10月18日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向けて「戦いは始まっている」と強調。選手のコンディション管理などに重点を置く考えを示した。


☆残り試合は、コンディション管理が一番大事ですね。


☆お次は、来季について。


◇広島・緒方監督、来季も続投方針 球団幹部「優勝監督なんだから当たり前」 9/19(火) 7:00配信 サンケイスポーツ

 リーグ連覇した広島が緒方孝市監督(48)を来季も続投させる方針であることが18日、わかった。球団幹部は「優勝監督なんだから当たり前。当然のこと」と説明した。来季は球団史上初の3連覇が懸かる。今季は投打を問わず若手を積極的に起用し、同幹部は「使う勇気もすごかった」と評価した。今季は田中、菊池、丸に加えて故障するまで鈴木を4番に固定。ベテランの新井、エルドレッドと若手を融合させた打線は打率、本塁打、得点でリーグトップ。2位阪神を11ゲームと大きく離してリーグ連覇を決めた。


☆えっと、4年目になるんですかね。就任4年で3度優勝、しかも3連覇となると、こりゃ相当の名将、ということになります。「勝つ監督」が、最も優秀な監督ですからね。


◇【広島】来季も現役!カープには新井さんが必要だ 9/19(火) 6:05配信 スポーツ報知

◆阪神2―3広島(18日・甲子園)

 広島・新井貴浩内野手(40)が来季も現役を続行することが、18日までに確実となった。不惑で迎えた今季は97試合と出場機会は減ったが、打率2割8分8厘、9本塁打、46打点。7月7日のヤクルト戦(神宮)では代打で逆転3ランを放つなど勝負強さは健在で、球団幹部は「当然、必要な戦力」と説明した。

 9回に代打で登場すると、甲子園は大歓声に包まれた。結果は投ゴロだったが、その裏、チームに歓喜の瞬間が訪れた。「去年初めて優勝を経験して、素晴らしいものだと分かっていた。それをまた経験できてうれしい。甲子園は自分にとって、思い出がたくさん詰まった球場」。地元優勝は果たせなかったが、阪神の一員として7年間歓声を浴びた場所で至福の時を過ごした。

 昨季は主軸としてMVPを獲得。今年は控えに回ることも多くなったが、若いチームの精神的支柱としての存在感も抜群で、首脳陣からの信頼も厚い。連覇を成し遂げ「技術的な衰えはあまり感じないけど、体力的にはちょっとずつ落ちてきている。でももう1回優勝したかった。自分のためにと思って、気持ちが上がってくることはもうない。応援してくれている人のため。喜ばせてあげたいっていう気持ち一つ。そういう気持ちがまだ燃えているから、体が動いてくれる」と話しており、3連覇を目指す来季もカープのユニホームに袖を通し、ファンのために奮起する。

 ◆新井 貴浩(あらい・たかひろ)1977年1月30日、広島県生まれ。40歳。広島工から駒大に進み、98年ドラフト6位で広島入団。08年にフリーエージェントで阪神移籍。15年に広島復帰。本塁打王と打点王を各1度。16年に通算2000安打、リーグ優勝に貢献してMVPに。年俸1億1000万円。189センチ、102キロ。右投右打。


☆おや、早めの発表ですな。全部終わってからでもよかったと思いますけどね。




☆さて、まずはナイン、関係者の声。


◇【広島ナインと関係者の声】エルド「素晴らしい経験」石井コーチ「去年が自信に」 9/19(火) 6:00配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島3―2阪神(2017年9月18日 甲子園)

 ▼石井打撃コーチ 全員でカバーし合ってきた。去年が自信になっている。

 ▼会沢 最高。去年はあまり出られなかったので、今年の方が実感はある。

 ▼石原 みんなで長いシーズンを頑張ってきた結果。捕手としてはアツ(会沢)がよく頑張ってくれた。

 ▼エルドレッド 非常に厳しい戦いが続いた中で、一人一人の力を合わせて優勝できた。素晴らしい経験。

 ▼ジョンソン 2回も離脱し、個人的には悔しいシーズンだった。だが誰かが離脱すれば、埋める選手が出る。チームとしての底力を示した。

 ▼今村 ここを第一目標としていたのでうれしい。決められてよかった。

 ▼一岡(1回1失点も6勝目)いい真っすぐが投げられた。ポストシーズンへいい準備になる。

 ▼ドジャース・前田(古巣が優勝。ド軍も地区優勝マジック4)カープが日本一になれば、僕もうれしい。僕もワールドチャンピオンは経験してみたいこと。少しでも貢献できれば。

 ▼広島・松田元オーナー 感謝の一言に尽きます。ファンの拍手と声援が選手たちを励まし、心に響き、高いモチベーションになりました。マツダスタジアムでの高い勝率(・703=45勝19敗1分け)が、それを証明してくれています。本当にありがとうございます。

 ▼熊崎勝彦コミッショナー 昨シーズンは25年ぶりのリーグ優勝に感動いたしました。今シーズンはさらに“連覇”を成し遂げられ、“育成のカープ”が実を結び、昨年の優勝経験と相まって、まさに黄金期の到来を予感させる戦いぶりでした。


☆ジョンソン・中崎くんが離脱、新井さんも昨年ほどは出ておらず、終盤には誠也くんも離脱。エースと抑えと4番を欠いても、昨年並みの勝率で優勝しちゃうんですから。


◇鈴木誠也は来季最強復活へV旅行「行ってられない」 9/19(火) 8:00配信  日刊スポーツ

<阪神2-3広島>◇18日◇甲子園

 関係者の肩を借りながら胴上げの輪に加わった広島鈴木誠也外野手(23)が18日、スケールアップして来季復活することを誓った。4月途中から4番を務めてきたが、8月23日DeNA戦(横浜)で右足首を骨折し、戦線を離脱。この日グラウンドで優勝の瞬間を迎えることはできなかった。オフの優勝旅行には参加せず、治療に専念する意向で「最強になって帰ってきます」と約束した。

 勢いよくグラウンドに飛び出すナインから遅れて、鈴木が歓喜の輪に加わった。球団スタッフの肩を借り、右足をギプスで固定したままマウンド付近へ。頭をたたかれながら迎えられ、照れくさそうにチームメートと再会。連覇の喜びもあって、思わず表情を緩めた。そこに4番の重責を背負った鬼の形相はなかった。

 「ケガをしたにもかかわらず、この場に立ち会えたことに感謝したいです。2連覇できたことは素直にうれしいですが、大事な時期に離脱してチームに迷惑をかけてしまいました。自分自身も悔しい思いが残るシーズンになりました」

 8月23日DeNA戦が、自身の今季最終戦となった。あの日、鈴木は天国から地獄へ突き落とされた。



 左翼へ伸びる弾道に、胸の中を支配していたモヤモヤが晴れた。「これだ!」。1回。ウィーランドの内角真っすぐに詰まりながらもバットが振り抜けた。26号ソロ。「今年初めての感覚。やっといい感覚で振れた。ホッとした。これでシーズン乗り切れると」。2回、第2打席の右飛も納得の形。トンネルを抜ける、確かな光が差した。

 だが直後の2回裏、右翼へ伸びる飛球が鈴木のシーズンを終わらせた。背走しながらジャンプキャッチ。着地した瞬間「ぶちぶち」と何かが切れる音がした。「終わったな」とすぐに悟った。だから「結果を聞くだけの病院にも行きたくなかった」。右足首を負傷。人生初の骨折だった。

 優勝の瞬間、グラウンドに立てなかった。今季4月25日から4番に固定され、打率3割、26本塁打、90打点。好成績で連覇に貢献したが「大事な残り30試合にいなければ意味がない。僕は何も貢献できなかった」とかぶりを振る。

 チームはこれからクライマックスシリーズに向かい、鈴木はリハビリと向き合う。12月予定の優勝旅行は「行っていられない」と不参加の意向。来春キャンプも別メニュースタートが濃厚だが「途中には合流してできるよう仕上げていきたい。休んでいる時間はない。もう十分すぎるくらい休みましたから」とすでに前を向いて歩き出している。

 負傷した今季最終戦をあらためて思う。「あの感覚があって終われたことは良かった。逆になければと思うと、ぞっとする。1つの引き出しが増えたな。最強になって帰ってきますよ」。野球の神様は、試練を与えてくれたのかもしれない。さらに強くなってグラウンドに立つために-。【前原淳】


☆あのホームランは、内寄りの球を、ホームランを打ちに行ってレフトスタンドまで持っていったもの。まさに「思い通り」だったんでしょう。


◇誠也、3連覇へ「来季は4番でフル出場」 ケガして気付いた大切なこと 9/19(火) 7:23配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島3―2阪神(2017年9月18日 甲子園)

 肩を借りてグラウンドに現れた。広島・鈴木だ。右くるぶし骨折、三角じん帯損傷のリハビリ中だが、ギプス固定した足で広島から来た。胴上げの輪に笑顔で加わり、ファンへのあいさつには野間らに支えられて向かった。帰りはエルドレッドの「おんぶ」だった。

 「この場に立ち会えたことに感謝したい。大事な時期に離脱して迷惑を掛けたけど、連覇は素直にうれしい」

 8月23日のDeNA戦で守備中に故障し、戦線離脱。それでも、新4番の存在は絶大だった。新井が休養した4月11日の巨人戦で広島68代目の4番に就き、3安打2打点。同29日のDeNA戦では新井と同時先発した試合で初めて4番に座り、2本塁打3打点。以降は完全に定着した。先発4番は98試合。23歳はドラフト制以降、優勝チームの4番としてはセ・リーグ史上最年少だ。

 「正直、4番に特別な意識はなく、6番よりも打席が増えるのがうれしい。それぐらいの感覚でした。でも、5~6月あたりから徐々に考え始めて…」

 50%の本能と50%の技術の融合が強打の基盤だが、4番として勝つための打撃を考えるあまり、ひらめきや思い切りなどの長所が次第に消えた。重圧との闘い。アクシデントはそんな状況で起きた。

 「今思うと、小さくなっていました。もう少し自分本来のスタイルでやっておけば…」

 手術による入院中、心洗われる光景に接した。白血病で抗がん剤治療を受けながら必死にリハビリする幼い子供、立つのがやっとでも手すりを伝って懸命に歩行訓練する年老いた男性…。「もっと苦しい思いをしている人がいる。何を小さなことで悩んでいたんだ…と」。止まった時間には収穫があった。

 CS以降も復帰できない見通しだが「この経験は生きます」と言い切る。来季も4番を打ちたいか――。答えは力強かった。「今年は我慢して使ってもらった。恩返しするためにも、4番でフルに出て成績を残したい」。3連覇を狙う来季、でっかくなって帰ってくる。 (江尾 卓也)


☆病気もそうですが、ケガしたことをあれこれ考えても、仕方のないこと。健康に気を遣っていても病気になる人だっているし、気をつけてたって、ケガはするもの。大事なことは、ケガをしたという事実を受け入れられるだけの強い心を持つこと、そして、転んでもタダでは起きないこと。その点誠也くんは、その意気やよし、ですね。


☆ま、この人がいますから。


◇鯉不動の3番・丸 MVP最有力! バットでグラウンド内外でチームまとめあげた 9/19(火) 8:00配信 デイリースポーツ

 「阪神2-3広島」(18日、甲子園球場)

 両手を突き上げ、広島・丸佳浩外野手が喜びを爆発させた。待ちに待った歓喜の瞬間だ。仲間とハイタッチを交わし、指揮官と抱き合う。胴上げの中心で、リーグ連覇の味をかみしめた。

 「本当に幸せな瞬間でした。昨季優勝したことで、周りの期待は去年以上にあった。その中で優勝という一番いい結果を残せて、ホッとしています」

 不動の3番として、チームを引っ張った。ここまで全136試合にスタメン出場。この日は3打数無安打1四球に終わったが、リーグトップの163安打、103得点など打撃全部門で上位に名前を連ね、MVPの最有力候補だ。

 交流戦では打率・411を残し、球団史上初の交流戦首位打者を獲得。6月16日・ソフトバンク戦では3打席連続本塁打をマーク。すべて逆方向に放った弾道こそ進化を遂げた丸の真骨頂だ。

 石井打撃コーチの「今年の打線のキーマンは丸」という言葉が貢献度を物語る。節目のプロ10年目。「もっと打ちたい」という純粋な思いが原動力だ。日進月歩のごとく、コツコツと積み上げてきた。

 房総半島の南東部にある千葉・勝浦で白球に魅了された。小2からソフトボールチームに加入。年長組の本塁打を見て「僕もホームランを打ちたい!」と誓った。それから素振りが日課になった。学校から帰ると近所の駐車場へ直行。ただの素振りではない。試合で打ち取られた投手をイメージし、汗びっしょりになりながら、バットを振り続けた。

 翌年、父・浩二さんに連れられて初めて東京ドームへ足を運んだ。当時は松井秀喜の豪快な放物線に魅せられた巨人ファンだった。くしくも相手はカープ。斎藤雅樹と佐々岡真司が投げ合い、ルーキー高橋由伸がバックスクリーンへ逆転弾を突き刺した。「将来はプロ野球選手になる!」。幼心に刻んだ夢を向上心と努力で現実に変えた。

 今年1月下旬、プロの原点の地である日南球場でチーム一丸の大切さを説いた。「投手を中心とした守り勝つ野球がチーム方針ですから。みんなでやる中で、去年あれだけの結果が出たので」。キャンプ前の合同自主トレでは投手の練習にも目を配り、打撃練習では投手役を買って出た。

 「リーダーと呼ばれるのは好きじゃない。司会進行役です」。その姿はシーズン中も変わらない。試合前の食事の時から相手投手の特徴について語り、試合中のベンチでは実際の印象を伝達。指揮官とも積極的に言葉を交わす。練習中、緒方監督から「疲れてるのか?」と肩を揉まれると「いいえ、元気です!」と声を張り上げた。グラウンド内外で、リーダーらしく振る舞った。

 次の目標は、悲願の日本一だ。合言葉は「つなぎ」。言葉と姿勢でナインを引っ張り、もう一度、幸せな時間に浸る。


☆タイプ的に確かに先頭に立って引っ張っていくタイプではないんでしょうが、野球選手として、ほとんど全ての能力が備わっている選手、と言っていいと思います。練習を休まない、どんな小さなことにも、手を抜かない。


☆で、丸が3番に定着したおかげで、この人を1番に据えられた訳です。


◇【広島】田中広輔優勝手記…“タナキクマル”「3人で引っ張らなきゃという責任感芽生えた」 9/19(火) 10:03配信 スポーツ報知

 今年も田中、菊池、丸の「タナキクマル」トリオは健在だった。広島不動の1、2、3番は走攻守で相手の脅威となった。リーグトップの163安打、103得点を誇る丸はMVPの最有力候補だ。1番でフルイニング出場し、打線を引っ張った田中が、スポーツ報知に独占手記を寄せた。

 2年連続で自分のところに最後、ボールが飛んできて良かったです(笑い)。今年は自分のところに飛んでこいと思っていました。本当にうれしい。

 「1番打者」にこだわりはあります。昨年より1番らしい仕事ができたかなと思います。四球の数も出塁率もしっかり残せた。タイトルも目標に、盗塁は昨年よりも絶対に多く決めたいと思っていました。打率もある程度満足できる部分です。本塁打は減りましたが、この1年間、そこは我慢してやってきました。昨年は本塁打も意識して打率を落としてしまったので。

 本当の理想像はもう少し長打が打てる1番なんですけどね。長打も打ちたいし、率も残したい。そこが来季へ向けての課題ですね。一気に色々なことは出来ないと思う。でも打者ならやっぱり、誰でも本塁打を打ちたいという気持ちがあるんですよね。

 「タナキクマル」【※1】とまとめられますが、正直なところ特別そこに入りたいと思ったことはないんです。ただ、そう言われるからには、僕もやらなきゃ、3人で引っ張らなきゃという責任感が芽生えた。それは3人とも感じながらやっていると思う。お互いにいい刺激になっています。キクはあの守備で流れを変えられる。本当に頼もしい。丸は練習も一生懸命しますし、陰で投手の研究もしている。今年は本当に勝負強い。どんな感じで打っているのか聞いて参考にすることもあります。

 フルイニング出場【※2】は、大きな目標というより結果的に出ていたという感じです。レギュラーなので、ちょっとしたことで休みたくない。阪神の鳥谷さんのようにショートで出続けることを目指さないといけない。体は正直きつい。疲労回復のため(冷水と温水の)交代浴はずっと続けてやっています。昨年は夏場は本当に苦しくて、成績も落としてしまった。今年もしんどいですけど、成績を落とさずにやれているのは気持ちの面が大きいかなと思います。昨年は初めてだったので、どうしても精神的に疲れる部分があった。今年はうまく切り替えながらできてますね。

 東海大相模から東海大と同級生だった菅野とは、互いに意識しながら刺激をもらいながらやれています。食事にいけば近況報告だったり、「あそこでよく打ってくれたよな」とか昔話も盛り上がりますし、野球の技術的な話もします。敵ですが、いい投手と対戦するのは楽しいです。菅野が大学ジャパンに参加しているときに、僕は球拾いをしていたこともあったけど、複雑な気持ちとかそういうのは全くなかった。高いレベルでやりたいというモチベーションはずっと捨てずにやっていました。

 WBCにも出場して一人一人意識の高さだったり、取り組み方に触れ、経験できてよかった。自分も全く届かない選手じゃないと感じたところもあったし、そこを目指したいと改めて思いました。坂本さんにも色々と聞けたりして、刺激になりました。内容は大事なことなので秘密ですが…。今回はサブとしての招集だったので、東京五輪もありますし、いつか主力として出たいという思いは強くなりました。

 昨年はCS【※3】であれだけ打てたんですが、打ちすぎて日本シリーズ打てなくなってしまったので、ほどほどに…。僕は短期決戦のほうが好き。後のこと考えなくていいですからね。(広島カープ内野手)

 【※1】売り出し当初は「キクマル」コンビで有名だったが、昨年から田中が1番に固定され同級生の「タナキクマル」が定着。

 【※2】2015年4月1日のDeNA戦(横浜)から連続フルイニング出場を継続中。

 【※3】DeNAとのCS最終ステージ4試合で12打数10安打(打率8割3分3厘)と打ちまくり、最優秀選手賞を獲得。

 ◆田中 広輔(たなか・こうすけ)1989年7月3日、神奈川県生まれ。28歳。巨人・菅野と同級生だった東海大相模高―東海大から、JR東日本を経て2013年ドラフト3位で広島入り。16年から1番に定着し25年ぶりの優勝に貢献。CS最終ステージではMVPに輝いた。3月の第4回WBC日本代表。171センチ、81キロ。右投左打。年俸7800万円。既婚。


◇田中広輔 打撃成績

2016 打率.265 試合143
打席679 打数581 安打154
本塁打13 打点39 盗塁28
四球77 死球17
長打率.372 出塁率.367 OPS.739

2017 打率.289(↑) 試合137
打席652 打数543 安打157
本塁打7(↓) 打点57(↑) 盗塁32(↑)
四球86(↑) 死球13(↓)
長打率.405(↑) 出塁率.396(↑) OPS.801(↑)
(2017年は9月22日現在)


☆ほとんどの数字が、昨年よりアップしてます。出塁率は丸(.39968)、筒香(.39964)に次いでリーグ3位、四球の数は筒香(89)、山田(87)に次いで、これも3位。筒香・山田が勝負を避けられることが多いことを考えると、田中くんは自分で選んでるんですよね。


☆昨年は1番バッターのバッティングを、試行錯誤しながら志していた感じだったのですが、今年はより1番のバッティングが、ひいてはチームに貢献するバッティングができるようになっていると思います。ちなみに、得点は、1位が丸(106)、2位が田中くん(102)、3位が菊池と誠也くん(85)と、ベスト3をカープが独占。そら点も入りますわ(笑)。


☆で、菊池の85得点は、意外でしたな。


◇決勝ホームの広島・菊池「まだ優勝しただけ。その先のCS、日本一へ」 9/19(火) 9:51配信 サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、阪神2-3広島、24回戦、広島14勝9敗1分、18日、甲子園)

 菊池は、八回先頭で四球を選ぶと、その後二塁まで進み、バティスタの左前打で決勝のホームを踏んだ。

 三回先頭では、左翼線二塁打を放ち、1安打1得点。昨季に続き「2番・二塁」に定着して2連覇へ導いたが「まだ優勝しただけ。試合は残っている。一区切りで、また明日から練習したい。優勝したけどその先のCS、日本一へ向けて(調子を)上げていけたら」と気を引き締めていた。


☆今年はコンディションが相当悪いんでしょうね、ずっと騙し騙しでやってるんでしょう。


◇代打送られてもキレずに行動で示した/菊池涼介手記 9/19(火) 11:05配信 日刊スポーツ

 優勝決めたVホームイン! 最高です! 広島菊池涼介内野手(27)が18日、日刊スポーツに手記を寄せた。WBCに参加した影響もあり、打撃不振に苦しんだシーズン。代打を送られ、キレそうになった気持ちをつなぎ留めた夜-。そして翌日にとった行動とは…。タナキクマルの結束、日本一への意気込みなど、たっぷり語り尽くした。

 みんなの最高の笑顔を見られて、とてもうれしかった。僕たちには初の連覇で、全然違うプレッシャーもありました。去年はよく分からないけど、とにかく走るみたいな感じ。でも今年は勝つっていうのが当たり前のチーム、雰囲気になって。経験もあって危機感もあって。それがまたしんどかった。また違ういい経験ができた。決勝のホームまで踏めた。最後はウイニングボールが飛んでこいって思ってたけど、また(田中)広輔が捕って。ちくしょーって、ちょっぴり悔しかったですけど(笑い)。でもやっぱり優勝って最高です。

 僕自身はしんどいシーズンでした。足の不安や突き指もありましたが、それ以上に体が言うことを聞かない。自分の感覚じゃない感じで…。不眠症で2時間も寝られない日もあったかな。体じゃなくて、脳内にヒシヒシ来るのがつらかった。一生抜けないんじゃないかなという不安もあります。特に打撃は好不調の波がひどい。良いときは体が軽いけど、悪いときはすごく重くて。打てなくて焦ってという悪循環。これを経験にして成長しないといけない。今季はみんなに助けてもらいました。



 代打を送られたこともありました。正直複雑な思いもありました。交代を告げられて、ベンチ裏に行こうとした。でも「ダメだ」って思って。(代打の)岩本さんの打席を見て下がった。昔の僕ならそこで気持ちも切れてたかもしれない。でもその日に(ヘッドコーチの)高さん、(前監督の)野村謙二郎さんから電話をもらって。(打撃コーチの)迎さんとは1時間半くらい部屋で話をしてもらった。次の日の行動を「見る人は見ているよ」って。それで多少は消化できた。雰囲気つくろうって次の日(9月1日)の神宮でまっちゃん(松山)にヤクルトを飲ませたんだけど。それが出来たのも、皆さんのおかげです。

 それはタナキクマルの約束でもあったから。いろんな人から「思っている以上に影響力あるよ」って言われてて。3人でシーズン途中で話した。バット投げたり、判定に文句言ったりする選手もいるけど「俺らはやらんとこうな」って。見てる人は見てるって。心に決めたことだから。そこには、去年出来上がったタナキクマルの信頼関係がある。助け合いもある。言わなくても分かる部分もあるから。いつも通り「よっしゃ、今日も頑張るぞ」って。そういう雰囲気作りは、タナキクマルでやってきたところでもあります。

 本当にいいチームだと思います。一気に飛び級してきた感じ。今日も安部がマウンドに行ってたし、(田中)広輔も守備中にマウンドに行くようになった。去年の優勝と自信で、そういう空間になったんだと思います。そして何より雰囲気。暗いのが嫌で、入団した頃から変えたいなって思ってきた。怒られないかなとか、ギリギリのところで新しいチャレンジをして、浸透してきて。自分の成績も伴わないと何やっているんだってなる。そこを積み重ねてきてよかったです。

 僕たちは連覇はひとつのノルマを達成しただけだと思っています。やっぱりその先の日本一。去年の悔しさがあります。CS、日本一を目指して。僕自身も上げていけるように、ここからもチーム一丸で戦っていきます。(広島東洋カープ内野手)


☆ちょっと不調になると、すぐ「外せ」だの「打順を下げろ」だのと言う人がいますが、そういう人は今のカープというチームを分かってないし、野球というものも分かってない。それより何より、「人の気持ち」ってもんが、まるで分かってない。たった1回代打を出されただけで、これだけ心が乱れるんですよ。菊池は27歳、主力ではあるけれど、まだ若い部分もある。一方でプライドもあるし、ふがいない自分への腹立たしさもある。そして、そういう気持ちを処理し切れない自分がいる。


☆例えばあなたが仕事で失敗して、そんな気分でいる時、「おめぇもう会社に来んなよ」とか言われたら、どんな気がしますか?


☆で、「下げろ」という、根拠は何ですか? 不調で菊池を下げたとして、どういう風に菊池のため、チームのためになるのか。


☆菊池本人のこと、そしてチームのこと、シーズンのこと、さらに将来のことを考えても、休養で休ませることはあっても、不調で下げる、なんてのは、あり得ません。緒方監督も「うちのレギュラーだから」と言い切ってます。コーチ陣も、フォローを入れてる。


☆「下げろ」などと簡単に言えるのは、あなたがチームに対して責任を持つ立場ではないから、です。責任を持つ立場の選手や首脳陣は、あれこれ真剣に考えて、チームのため、勝つために、いろいろやってるんですよ。その結果が、連覇でしょうに。


☆あなたも一カープファンとして、カープが勝つためにはどうしたらいいのか、という視点でものをおっしゃってはどうですか。責任を持て、とまでは言いませんが、せめてカープが勝つことを、真剣に考えて発言なさってはどうでしょうか。




☆さて、今年は若手や新戦力が躍動した年でもありました。


◇広島若手が黒田の穴埋めた 26歳以下が貯金22 9/19(火) 4:59配信 日刊スポーツ

<阪神2-3広島>◇18日◇甲子園

 若手先発投手の躍進が連覇につながった。昨年10勝した黒田が引退し、今年は30歳以上の先発投手がジョンソンだけ。そのジョンソンが故障で6勝しか挙げられず、30歳以上の先発勝利数は昨年の25勝からリーグ最少の6勝に減った。

 代わりに増えたのが20代、特に26歳以下の白星。24歳の2年目岡田が12勝を挙げ、シーズン途中から先発に転向した25歳の薮田が11勝、昨年は先発で0勝だった26歳の大瀬良も9勝を記録。26歳以下の先発勝利数は昨年の11勝から43勝へ激増。しかも、敗戦数は21しかなく、26歳以下の先発投手で貯金22を稼いだ。他球団の26歳以下の先発勝利数はDeNA28勝、阪神25勝、巨人19勝、中日12勝、ヤクルト7勝で、2桁の貯金をつくっているのは広島だけ。若手先発陣が黒田の穴を埋める以上の活躍を見せた。


☆その、薮田くんと、岡田くん。


◇【広島】“黒田魂”受け継ぐ若き救世主、岡田&薮田が優勝対談 9/19(火) 11:03配信 スポーツ報知

 リーグ連覇の象徴は、14勝の薮田と12勝の岡田だ。黒田引退、ジョンソン不調というチームのピンチに台頭した若き二枚看板が、急成長の理由と「黒田の教え」について語った。

 ―今年は2人にとって飛躍の年になった。3年目の薮田は過去2年間で4勝3敗。2年目の岡田は昨年4勝3敗だった。

 薮田(以下薮)「実力以上の成績がついてきたという感じ。若い投手陣の中で競争できたのが大きく伸びたポイントかな。それに結婚【※1】して寮も出て、環境が変わったのもある」

 岡田(以下岡)「自分は…野手の方が点を取ってくれて、結果的に勝てた試合が多いので…」

 薮「どんな目標を立ててシーズンに入った?」

 岡「1年間、ローテを守る。昨年は夏場に風邪を引いたりして…。手洗いうがいとか基本的なことから気をつけました。食事もしっかり取るようにしました」

 薮「自分は体重を落とさないことだけ意識した。食事は妻が全部やってくれるので、注文したらその通りにしてくれる。一時期、体脂肪率が1ケタだったので、それまで食べなかった揚げ物を取るようにしたら、すぐに増えた。7月くらいかな。メニューは奥さんが全部、考えてくれているよ」

 岡「いいですね」

 薮「結婚したい?」

 岡「食事面が楽になるんじゃないかなと…。食事はほとんど寮ですが、外食では肉、食ってます」

 薮「岡ちゃんも寮を出るなら結婚しないと。(寝坊で)球場に来なくなるから」

 岡(苦笑い)

 ―今季は投手陣はポスト黒田(昨年10勝8敗)が急務だった。

 薮「理想とする投手はやっぱり黒田さん。チームが勝たせたいと思う投手ですし、負けても何も言わせない。全部、自分の責任というくらい。スゴイです」

 岡「昨年は黒田さんからアドバイスをいただいて、準備の大切さを今年は、より意識するようになりました」

 薮「自分は1、2年目に四球で自滅することが多かった。黒田さんは『もっとストライクゾーンで勝負していけるだろ。まずストライクゾーンを内角、外角の2分割で考えて、1ストライクなら高低も含めて4分割。最初からキツキツ狙ってたら苦しくなるだろう』と。しっかりゾーンで勝負するという、今の意識につながっている」

 ―5月6日の阪神戦(甲子園)では9―0から逆転負け【※2】もあった。

 岡「逆転されるきっかけが、どこだったのかも忘れるくらいテンパっていたと思います」

 薮「でも勝った試合よりも負けた試合の方が学ぶものが多い。自分は失点シーンは見るようにしている。3本塁打のヤクルト戦【※3】は、自分に癖があるんじゃないかとか、余計なことを考え始めて…。負ける度に石原さんが軌道修正してくださいます」

 岡「自分は、映像よりメンタルをもう一度考え直す。なぜあの時こうなったのかと。原因は自分の心の乱れだと最近、思った」

 ―次はポストシーズン。

 薮「中4、5日で先発を任され、短期決戦でこそ頼られる投手になりたい」

 岡「一つの隙も見せられない場所だと思う。場にのまれないようにしたいです」

 ◆岡田 明丈(おかだ・あきたけ)1993年10月18日、東京都生まれ。23歳。大商大高から大商大に進み、関西六大学リーグ通算15勝3敗。15年のドラフト1位で広島入り。昨季は4勝3敗。今季は12勝(5敗)を挙げるなどブレイク。プロ通算41試合、16勝8敗、防御率3.39。185センチ、90キロ。右投左打。年俸2520万円。

 ◆薮田 和樹(やぶた・かずき)1992年8月7日、広島県生まれ。25歳。岡山理大付高から亜大に進学も14年にドラフト2位で広島入り。15年7月1日の巨人戦(東京D)で初登板初勝利。交流戦から先発に転向し14勝3敗。プロ通算59試合、18勝6敗、防御率3.03。188センチ、84キロ。右投右打。年俸1400万円。

 【※1】薮田は5月にモデルのkarunaさんと結婚。

 【※2】5月6日の阪神戦(甲子園)は、5回まで9―0でリードしながら、6回に先発の岡田が崩れて7失点。7回に3番手・薮田が逆転打を浴びた。

 【※3】7月29日のヤクルト戦(マツダ)で、バレンティン、山田、大松に3本塁打を浴び敗戦投手になった。


☆ま、数字で見れば、この2人がいなければ優勝はなかった、ってくらい勝ってますから、十分なんですが、岡田くんは23歳、薮田くんは25歳。特にメンタル面では、そんなに多くを望んでは、逆に負担になってしまいます。失敗して考え、悩むことで、少しずつ心も成長していきます。


☆そういう意味では、失敗大いに結構。また大人になれば「何でそんなことで悩んでたんだろう」と気づくようなしょーもないことでも、大いに悩めばよろしい(笑)。それは若さの特権ですから。


☆さらに、この人も鮮烈デビューでしたね。


◇決勝打のバティスタ オフは日南行き 9/19(火) 16:45配信 東スポWeb

 広島のサビエル・バティスタ内野手(25)がリーグ連覇の懸かった大一番で存在感を発揮した。同点にされて不穏なムードが漂い始めた8回に一死一、二塁から左前へ値千金の決勝打。昨年、優勝の瞬間を大野寮で迎えたドミニカンは「コンパクトスイングを心掛けていた。決勝ヒットを打ててよかった」と笑顔を見せた。

 今や“育成のカープ”の象徴だ。来日2年目の今季は育成から支配下登録を勝ち取ると、デビューから2試合連続で代打本塁打とド派手な活躍。「こんなに早くとは思っていなかったが、一生懸命やってきたからできたんだと思う」と本人も驚く成長ぶりの裏にあるのはカープ流の猛練習だ。外国人枠ながらカープアカデミーからの生え抜き。そのため助っ人扱いはなく若手選手とともに早出特打で汗を流す日々を送っている。あまりの苦しさに「イチ! ニ! サン!」と絶叫しながら素振りをすることも…。

 通常の外国人選手はシーズン終了とともに母国へ帰国するが、当然のようにバティスタは例外。チーム関係者が「若手と一緒に日南(宮崎)に行って朝から晩まで練習することになるでしょう」と言うように、11月の秋季キャンプへの参加も決定済み。かつては一時の活躍で調子に乗って長続きしなかったアカデミー出身者もいたが、慢心する暇すら与えられないバティスタには、そんな心配もいらない。助っ人さえも自前で揃えるカープ流育成術が強さに拍車を掛けている。


☆いやほんとにね、アカデミー枠は、ほんとに戦力として考えましょうよ。その先駆けに、バティスタやメヒアがなるといいかな、と。




☆さて、おしまいはやっぱり、この人。


◇【新井さん特別インタビュー】キャンプ初日に連覇の予感 根付いた“黒田イズム” 9/19(火) 8:42配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島3―2阪神(2017年9月18日 甲子園)

 新井貴浩内野手(40)がインタビューに答えた。盟友だった黒田博樹氏が抜け、4番を鈴木誠也に譲った今季。秘めたる思いを激白した。(構成・江尾 卓也)

 ――大きな補強なく臨んだ今季。連覇への手応えはあったか。

 「厳しい道のりになると思っていましたね。他球団のマークがキツくなるのは見えている。ただキャンプ初日に、周りの姿勢を見て過信や緩みがないことが分かり、感じるものはありました」

 ――具体的に言うと。

 「(田中)広輔とキク(菊池)、丸の3人が中心になり、連係の時から声が出ていたんです。自分たちが引っ張る自覚を感じました」

 ――5月6日阪神戦での9点差逆転、8月のDeNA戦での3試合連続サヨナラと、手痛い敗戦もあった。それでも投打の信頼関係は崩れなかった。

 「黒田イズムだと思います。投手と野手が互いに尊重し合い、一つにまとまるという考え方が根付いている。一時的に感情的になることがあっても、引きずらない。投手が抑えても、野手が点を取らなければ負ける。投手が打たれても、野手が取り返して勝つ試合もある。持ちつ持たれつですから」

 ――昨季務めた4番を譲り、先発を外れる機会も増えた。代打や終盤の守備固めと献身的になれるのはなぜ?

 「やっぱりカープが好きだからね。復帰した時、あれだけの声援を頂いた。あの感動は忘れられない。今度は周りの人に喜んでもらいたい。試合に出たい気持ちは当然あります。ただ、出なくてもチームが勝てばいい。昨季より出場試合は減っていますが、カープの今後を考えたらいいこと。僕にとってもうれしいこと」

 ――7月7日ヤクルト戦での代打逆転3ランは印象深い。

 「昨季より若干ですけど、技術は上がっているんじゃないですかね。低下している体力面を技術面で補っている感覚はあります。ボールに対する反応が昨季より若干良くなったかな…と。飛距離の面でも、よく飛んだと思える打球もあったし」

 ――新4番・鈴木はどう映った?

 「苦しんでいましたね。経験した者にしか分からない苦しみがある。孤独だし、(勝敗を)背負わないといけないし、背負わされる。でも、苦しみながらも成績を残した。誠也自身がワンランク上がったと思います」

 ――いろいろ声を掛けたのでは。

 「我慢です。我慢するしかないんだ…と。よく伝えたのは、その言葉。いろんなことを受け止めた上で、グッとこらえる。耐える。辛抱する。僕はありがたいことに、いろんな経験をさせてもらいましたからね(笑い)」

 ――昨季は日本一に届かなかった。今年こそ…という思いは?

 「もちろんあります。短期決戦は一つのミスで流れがガラッと変わるので、凡事徹底。そうすれば、結果は付いてくると思います」


☆我慢、というのはK.O流に言い換えると、ほんとのほんとのところは、結局自分にしか分からない、ということ。人にはアドバイスや批判も含め、いろんなことを言われるでしょうけど、最終的に確固たるところへ行き着くためには、自分で考えるしかないんですよね。


☆人間ですから。「ここで1本」って時は、そりゃ打ちたいんですよ、周りも期待するし、本人も打ちたいと思う。「無心で」なんて、無理(笑)。それができたら、人間じゃなくなっちゃいますから(笑)。


☆でも、プロというのは、「どんな状況でも一定のパフォーマンスができる」人、そして、「ひとつのプレーに集中できる」人だと、K.Oは思います。


☆例えば歌うことだと、素人はカラオケで、気持ちよく歌えばいい。でもプロは、ツアーに回ったとして、どの会場でも一定のパフォーマンスができることが要求されます。で、「こうすればこれだけのパフォーマンスができる」という方法論を知っているのが、プロ。


☆また、よく「気持ちを込めて歌う」なんて言いますが、そんなことはしなくていいんです。歌というのは、歌詞の意味、楽曲を理解して、リハの段階で自分の「歌」を作っておけば、後は本番では「歌うこと」に集中すればいい。準備がしっかりできていれば、自然に歌えるんです。お客さんを感動させようとか、歌詞の意味を伝えようとか、余計なことを考える必要はない。


☆野球で言えば、打つことなら「打つこと」に専念すればいい。その結果が、チームに貢献することになったり、個人成績になったりする。もちろんカープの場合、「打つこと」というのは、単にホームランやタイムリーを打てばいい、ということではありません。


☆もうひとつ、新井さん。


◇【広島・新井独占手記】プレッシャーと闘った4番・誠也 優勝で全て報われる 9/19(火) 9:01配信 デイリースポーツ

 37年ぶりリーグ連覇を果たした広島・新井貴浩内野手(40)がデイリースポーツに喜びの独占手記を寄せた。不惑を迎えたプロ19年目の今季はチーム最年長として、黒田博樹氏(42)が抜けたチームを支えた。頼もしく成長した後輩たち、また自身の経験を振り返り、4番・鈴木誠也外野手(23)への思いを語った。

  ◇  ◇

 今年も優勝させてもらって、本当にうれしい。甲子園は自分にとって思い出がたくさん詰まった球場だから。アカ(赤松)が病気をして、誠也(鈴木)もケガで離脱して、本人たちが一番悔しいと思う。一緒に喜べたのは本当にうれしかった。

 連覇は難しい。今年は間違いなく険しい道になるだろうと思っていた。去年はノーマークの中、開幕から一気に駆け上がった。今年はリーグチャンピオンとして迎える年だったし、他球団もエース級をぶつけてきた。マークが厳しくなる中でみんなが力を付けた。広輔(田中)、キク(菊池)、丸を中心に彼らもよく頑張っていたし、そこに安部も成長して素晴らしい結果を残している。

 まっちゃん(松山)も出だしこそつまずいたけど、誠也が離脱した後なんて十分過ぎるぐらい頑張っている。龍馬(西川)も去年よりワンランク上がって、出場機会が増えている。野間、崇司(上本)にしたって、控えの若い子たちもレベルアップしている。そういう姿を見て頼もしく思うし、本当にうれしい。

 もう、自分の成績には興味がない。いいところで打ちたいという気持ちはあるけど、試合に出なくても勝てばうれしい。去年初めて優勝して、あれだけみんなに喜んでもらった。今年も応援してくれている人のために頑張りたい、喜ばせてあげたいという気持ちだけ。体力的にしんどくなってくるけど、気持ちがまだ燃えているから体は動いてくれる。

 黒田さんが昨年で引退された。数字的に10勝がなくなるわけだから痛いけど薮田、岡田ら若い投手の頑張りが大きかった。ブルペン陣もザキ(中崎)、猛(今村)、イッチー(一岡)を中心に一つになって頑張っていた。

 今の子たちは現役を一緒にやっているから黒田さんがどういう考えで取り組んで、どういう気持ちでマウンドに上がっているか、フィジカル的なものもメンタル的なものも見てきている。そういった意味で黒田さんが残したものは大きい。黒田さんがいなくなっても、黒田さんが残したもので、投手陣の力も上がっていると思う。

 今年4番を打った誠也は最後ケガで悔しい思いをしたと思うけど、素晴らしい1年になったと思う。4番はみんなの期待にたくさん応えられる選手。いろんなプレッシャーを感じながら、彼自身すごく成長したと思う。自分からほとんど言うことはなかったけど、何度か話をした。誠也が聞いてきたら会話もした。4番とエースは経験した人にしか分からない苦しさがある。だから孤独。いろんなものと闘わないといけない。

 自分の時は相談できる人がいなかった。金本さんがいなくなってすぐ4番を打って、03、04年の2年はつまずいた。当時の4番は外国人、その前が江藤さん。浩二(山本)さんは監督だった。振り返ったら苦しかったことばかり覚えているけど、あの時があったから今があると思える。だから誠也が打てなくてイライラしたり、悔しがったりするのはすごく分かった。自分もそういう経験をしてきたから。

 でも、優勝したら全て報われる。苦しかったこと、つらかったことが報われる瞬間が優勝の時だと思う。次は日本シリーズ。でもその前のクライマックスシリーズに向けていい準備をしたい。最後の最後、みんなで喜んで今年を終わりたい。(広島東洋カープ内野手)


☆カープのチーム力の中心にいるのは、間違いなく、この人。今年はいっぱい休みましたから(笑)、ポストシーズン、期待してまっせ。




☆おまけ。


◇広島がベテラン石原 阪神がメンドーサを抹消 9/19(火) 16:02配信 デイリースポーツ

 19日のプロ野球セ・リーグ公示は次の通り発表された。

 【出場選手登録】 なし

 【同抹消】 広島 石原慶幸捕手

 DeNA 進藤拓也投手

 阪神 L・メンドーサ投手

 再登録は29日以降、可能となる。


☆坂倉くんが上がってきますね。


☆最後の最後に。


◇赤松が感謝のブログ更新 優勝は「最高のプレゼント」胃がんから復帰が恩返し 9/19(火) 21:54配信 スポニチアネックス

 1月の胃がん手術から復活を目指す広島の赤松真人外野手(35)がチームの37年ぶりセ・リーグ連覇から一夜明けた19日、自身のブログを更新。優勝の味をかみしめ、改めて再起を誓った。

 赤松は「優勝!!」とのタイトルでブログを更新。「嬉しかったです!心から嬉しかったです!本当に勇気と感動を貰いました!まだ戦いは続きますがひとまず良かったです!」とつづり、「チームから優勝という最高のプレゼントを貰いました!復帰をして恩返し出来るように頑張ります!」ともう一度あの舞台へ立つことを誓った。

 阪神から2008年に広島へ移籍した赤松は俊足&好守の外野手として昨季の25年ぶり優勝に貢献。昨年12月28日に緊急会見を開いて胃がんを患っていることを発表し、年明けの1月に手術を受けた。連覇が決まった18日は敵地である甲子園に駆けつけ、胴上げとビールかけにも参加。その元気な姿が、連覇にも劣らない喜びをナインとファンに与えていた。


☆時間はかかっても、まずは元気になって、そして選手として帰ってくる。辛抱強く、待ってます。




◇セ・リーグ

▽ヤクルト 1 - 6 中日 (23回戦 S9-14 神宮)
 中日は2回表、高橋の適時打で1点を先制する。その後は7回に福田のソロで追加点を挙げると、続く8回には藤井が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・大野が7回1失点の力投で今季7勝目。敗れたヤクルトは、打線が散発2安打と、好投した先発・原樹を援護できなかった。
勝 大野 7勝8敗0S
敗 原樹 3勝10敗0S
本塁打 【D】福田16号(7回表ソロ) 遠藤2号(9回表3ラン) 【S】山田24号(7回裏ソロ)


▽阪神 0 - 2 巨人 (23回戦 T8-13-2 甲子園)
 巨人は初回、マギーのソロで幸先良く先制する。続く2回表には、無死二三塁の好機から長野が適時打を放ち、1点を加えた。投げては、エース・菅野が今季4度目の完封で16勝目。敗れた阪神は、先発・秋山が好投を見せるも、打線が散発の2安打無得点と沈黙した。
勝 菅野 16勝5敗0S
敗 秋山 12勝6敗0S
本塁打 【G】マギー17号(1回表ソロ)


☆中日は、周平くん、福田くん、ですね。


順 チーム   試 勝 負 分 勝率 差
① 広島  136 84 48 4 .636 優勝
② 阪神  132 71 58 3 .550 11.5
③ DeNA133 66 63 4 .512 5.0
④ 巨人  134 67 64 3 .511 0.0
⑤ 中日  134 57 72 5 .442 9.0
⑥ ヤクルト135 44 89 2 .331 15.0


◇9月21日(木)の予告先発投手

○広島東洋カープ
大瀬良 大地
22試合9勝2敗 防御率3.65 WHIP1.26
対T 4試合3勝0敗 防御率2.08 WHIP116.92
 VS (マツダ 18:00)
○阪神タイガース
能見 篤史
21試合5勝6敗 防御率3.67 WHIP1.26
対C 3試合1勝1敗 防御率3.21 WHIP150.00


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source : K.Oのカープ・ブログ。