2018年9月29日土曜日

【カープ優勝特別企画2】カープ関連、続き。


◇広島・緒方監督 長期政権も 球団首脳「当分の間やってもらえたら」 9/27(木) 6:45配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)

 広島・緒方監督が長期政権を担う可能性が出てきた。

 来季が就任5年目。5年を一区切りとするケースが多い中、球団首脳は「生真面目だから苦労は大変だと思うが、当分の間、やってもらえたらありがたい」と語った。球団史上初の3連覇を成し遂げて常勝軍団をつくり上げた手腕を「今年は勝つことにシビアだと感じた。若い選手を使う勇気も凄い」と評価。契約は1年ごとに更新しており、来季はV9(65~73年)を達成した巨人以来のセ・リーグ4連覇が懸かる。


☆何となく、本人は今年で辞めるつもりでいるんじゃないかとK.Oは思ってたんですけどね。


◇緒方監督、4シーズンで3度優勝は史上5人目 9/27(木) 4:53配信 日刊スポーツ

<広島10-0ヤクルト>◇26日◇マツダスタジアム

▼広島緒方監督は4年間で3度目の優勝。

 リーグ優勝を3度以上の監督は14年秋山監督(ソフトバンク)以来20人目で、広島では4度の古葉監督に次いで2人目になる。過去に就任1年目から4連覇した監督はおらず、4シーズンで3度優勝は、(1)→(1)→(1)→(3)の森監督(西武)以来5人目のタイ記録だ。3連覇以上を達成した監督は07~09年、12~14年と2度記録した原監督(巨人)以来で10人目。過去9人の現役時代のポジションは内野手6人、捕手2人で、プロ経験のなかった藤本監督はアマ時代に投手。外野手出身の監督では初めて3連覇を達成した。

<1年目から4シーズンで3度優勝した監督>

水原茂(巨人)50~53年(3)→(1)→(1)→(1)

上田利治(阪急)74~77年(2)→(1)→(1)→(1)

藤田元司(巨人)81~83、89年(1)→(2)→(1)→(1)

森祇晶(西武)86~89年(1)→(1)→(1)→(3)


☆勝率はカープ歴代監督の中でもちろん1位、プロ野球全体でも6位(500試合以上)。


◇頑固一徹、貫いた信念=緒方監督、4年間の戦い-プロ野球・広島 9/26(水) 21:15配信 時事通信

 就任4年目。緒方監督が球団史に名を刻んだ。1970年代後半から80年代にかけての黄金時代を築いた古葉竹識氏、「ミスター赤ヘル」こと山本浩二氏ら、名だたる名将がなし得なかったリーグ3連覇の快挙。その裏には貫き通した信念があった。

 2015年に野手総合コーチから監督に就任すると、選手への情を捨てた。チームに求めたのは「競争」。今季も方針は変わらなかった。8月には打撃不振の1番打者、田中を下位に落とし、連覇を支えた田中、菊池、丸の上位打線をためらいなく解体した。

 グラウンド外でも野球から離れることはなかった。休日も自宅で他球団の試合、2軍戦の映像をチェック。かな子夫人が「いつ寝ているのか分からない」と心配するほど、勝つための分析に没頭。夏場には体調を崩した時期もあった。それでも病院で点滴を打ってから球場入り。決して弱みを見せなかった。

 佐賀県出身の九州男児。実直な姿は現役時代から変わらない。若手時代を知る球団OBの大下剛史元コーチは「自分の決めたことは曲げない男。猪突(ちょとつ)猛進というタイプで、練習もよくやった」と回想する。野球と真摯(しんし)に向き合った頑固な男は、指揮官としても大成した。

 8月4日のDeNA戦。球団史上最速となる521試合目で通算300勝を達成し、「選手の頑張り、それを支えるコーチ、カープファンの後押しがあって積み重ねた数字」と感謝の言葉を並べた。広島の新たな黄金期を築き上げた緒方監督。残された使命は34年ぶりの日本一。今年こそポストシーズンを勝ち抜き、新たな勲章を手にする。


☆ま、何せプロ野球の全試合を観た上に、ファームの試合までチェックしてる、っていうんですから。


◇誰より朝早く夜遅く…緒方監督は松下幸之助翁が手本 9/27(木) 4:53配信 日刊スポーツ

<広島10-0ヤクルト>◇26日◇マツダスタジアム

 あふれる「カープ愛」で壁を突き破った。広島が緒方孝市監督(49)に率いられ、球団初の3連覇となる9度目のセ・リーグ制覇を果たした。

 チーム91年以来の地元胴上げで9度、宙を舞った。今季は投手陣の整備に苦しみながらライバルを圧倒。黄金時代に突入した。

 広島を愛する男が、ついに偉業を達成した。開幕前から「3連覇」とノルマのように言い続け、135試合目で成就。緒方監督の目に涙はない。本拠地のど真ん中で力強く9度舞った。

 「ファンの皆さん、3連覇、リーグ優勝おめでとうございます! ファンの方と一緒に胴上げされているようで、夢のような時間でした。広島に新しい歴史を作ってくれた選手たちに、よく頑張ったと、それしかない」。優勝インタビューで絶叫した。頑固者。周囲とうまく交わらないこともある。それでも監督業は成績がすべて。球団初の功績は何より貴い。後世に継がれる監督となった。

 「苦しいことの連続」と振り返った。特に投手陣。開幕直後に野村、薮田が不振で先発ローテから消えた。交流戦は7勝11敗の10位と低迷。それでも打線の奮起、救援陣のやりくりで乗り切った。全日程を未消化も、防御率4点台の優勝なら球団史上初。フランスア、野間、アドゥワら新戦力が台頭した1年は、座右の銘である「出会いに感謝」のシーズンだった。

 起用に情は入れない。象徴が強力打線の代名詞タナキクマルの解体。「ラミちゃんみたいに2番メヒアも面白い」と真顔で言った。固定観念は捨てている。一方で目配りは怠らなかった。8月上旬、長い2軍暮らしを代理人に「寂しい」と漏らしたエルドレッドには手を挙げて面談。「頑張れよと言った。大事な戦力だから」。就任して学んだ。時代が違う、ということ。

 「難しいよね。俺らは体が満足じゃなくても絶対にプレーしていた。今はそれが許されない」。例えば投手の連投を酷使と言われ、戸惑いながらも「選手ファースト」を受け入れて今に至る。フランスアが8月に18試合登板の日本タイ記録。更新の可能性もあったが「ウチが4連投させたことがあるか?」と目をつり上げた。選手とは一線を引くが、理解度は深まった。

 現役だった99年オフ、FA移籍と悩んで残留を選択。育ててくれた広島の町、球団への恩義があり、使命感にあふれる。今年は7月に豪雨災害が発生。関係者を通じて被災地に飲料水を届けた。佐賀出身だが第2の故郷が傷つく姿を見過ごせなかった。そして最重要課題の勝利とともに掲げるのが「魅力あるカープの野球を見せること」。スピード感があり、最後まであきらめない姿を提供したい。「それがすべて」とも言い切る。だからこそ、カープを信じて本拠地を埋めるファンに心から感謝する。この環境を作ったのは「選手の力」と認めている。

 「神様だから。4年間ずっと持ち歩いている」と故松下幸之助氏の金言集がバイブル。その一節には「誰よりも早く起き、誰よりも遅くまで働く。経営者自身が身をもって示すことが第一」とある。ナイターでもいち早く球場入りし、映像を見る生活は就任4年目も同じだ。体は疲弊。8月には試合前の練習に2日間出られなかった。原因は高熱。だが周囲に隠した。側近のコーチ陣に対してさえも。松下氏が説いた率先垂範の精神が息づいている。

 昨秋、交響楽団のコンサートに行く機会があった。つかの間の安らぎは家族と愛犬。そこに「はまった」というクラシック音楽が加わった。春季キャンプの散歩中は戦力構想を練りながら、イヤホンから流れるパッヘルベルの「カノン」に癒やされた。現代に応用される同曲のコード進行は「黄金コード」とも呼ばれる。V3はまさに黄金期だ。「リーグ優勝はゴールじゃない。日本一というゴールにチーム一丸で向かいたい」。

 さあ、秋に待つのは短期決戦。過去2年は苦杯をなめた。カープの野球ができれば、必ず勝てると信じている。【大池和幸】

◆緒方孝市(おがた・こういち)1968年(昭43)12月25日、佐賀県生まれ。鳥栖高から86年ドラフト3位で広島入団。95年に現在もセ・リーグ記録の10試合連続盗塁をマーク。96年オフに元タレントの中條かな子と結婚。95~97盗塁王。95~99年外野手でゴールデングラブ賞。08年に選手兼コーチとなり09年現役引退。引退後はコーチを務め、15年監督就任。現役時代は1808試合、打率2割8分2厘、1506安打、241本塁打、725打点、268盗塁。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸8000万円。家族は夫人と1男2女。


☆試合を観ると、そのチームにどんな選手がいるかなどの戦力、試合運び、監督の采配など、全て自然に頭に入る。それはどんなデータにも勝る、「生きたデータ」。また試合を観ることは、一番の「野球の勉強」になります。


◇かな子夫人が明かす緒方監督「いつ寝るんだろう」 9/27(木) 4:53配信 日刊スポーツ

<広島10-0ヤクルト>◇26日◇マツダスタジアム

 緒方監督のかな子夫人(45)は指揮官の変化を感じ取っていた。

 3度目の優勝だが、自宅ではこれまで以上に仕事に没頭している印象を受けたという。「休みの日でも常にテレビやパソコンで他球団の試合を見たり、2軍の試合をチェックする。いつ寝るんだろうと思っていました」。スマホのアプリを使って愛犬・優勝(ゆうしょう)君がしゃべっているようにしてメッセージを送ったという。内容は「パパ頑張って」など簡単なものだが、試合前に送るとほぼ勝った。愛犬を溺愛する監督も「うれしいよ」と感謝している。




☆さてお次は、オーナーインタビュー。


◇【松田オーナーインタビュー】復興の時に力を与えるのが野球でありカープ 9/27(木) 9:00配信 デイリースポーツ

 「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 球団史上初のリーグ3連覇を成し遂げた広島東洋カープ。常勝軍団を築き上げた松田元オーナー(67)にデイリースポーツ中国本部の宮田匡二本部長(60)がインタビューし、今季のチームや緒方監督への評価、引退する新井との思い出、今後のチーム作りなどについて聞いた。

  ◇  ◇

 -リーグ3連覇。おめでとうございます。

 「昭和の時代に5度優勝し、平成に入ってこれが4度目の優勝。平成最後の年に優勝できて、なんとかバランスが取れた」(笑)

 -ぶっちぎりの優勝でした。選手が成長した一番の要因は。

 「自信だろうね。特に野手は脂の乗りきった選手がそろっている。兄弟みたいな感じでがっちりとスクラムを組んで、勝負どころで高い集中力を発揮して相手をのみ込んでいった」

 -ケガ人が出ても、その穴を埋める選手がすぐに出てきました。

 「レギュラークラスより、ちょっと下めの世代がカバーしてくれたね。ドラフト、育成がうまくいっている結果が出た。あとはドミニカ。野手はバティスタが出てきたし、投手でいえばフランスア。フランスアがいなかったら、今年の結果はなかったわけだから」

 -シーズン中は緒方監督のシビアな采配も見られました。

 「監督として勝負強くなったというか、勝つ時は必ず勝つんだという強い気持ちが、厳しい用兵に表れていた。決して緩めることがなかったね」

 -オーナーも高く評価されている。

 「そうだね。評価は高いよ。朝早くから球場に来て、ビデオで前夜の全試合をチェックしている。そんなことまでしている監督は一体何人いるのかと思ったりする。いろんなことに対して、丁寧に一生懸命に取り組むタイプ。努力の成果が表に出てきて、3連覇につながったと思う」

 -今季も丸の働きは見事でした。

 「結果を残すだけでなく、みんなをしっかりと引っ張っていってくれた。丸がチームリーダーとすれば、新井はチームの象徴的な存在。とにかく楽しそうに野球をやっていた。そういう姿を見ると、こっちも心が温まるし、選手たちも元気づけられる。“長兄”である新井がいて、次に丸がいることで、チーム全体がガチッとスクラムを組めていた。手の掛からないチームになったなと感じる」

 -ただ、新井選手は今シーズン限りで現役生活を終えます。

 「8月に引退すると聞いて“ダメだ”と言ったんだが、1カ月間、考えた末の答えだからしょうがない。若い選手が伸びてきて自分の立場を理解したのだろう。彼は心で考える人。今回の決意はそのイメージに結びつく」

 -若い頃の印象は?

 「新人の時、キャンプから帰ってきてサードの練習をしているのを見たら、スローイングがひどかった。これは大変だと思ったが、ヘッドコーチの大下(剛史)さんら、コーチ陣が根気よく鍛えていたのを思い出すよ」

 -自分でセンスがないと話している。

 「彼は駒大の先輩である野村謙二郎の推薦もあって、獲得に至った選手。その時は“獲ってもいいけど”という感じの選手だった。巨人に入団した二岡とは同期で、ウチは二岡の逆指名を取れなかった。そういういきさつがある。しかし、野球人生の勝利者は間違いなく新井ですよ」

 -今後のチーム作りについてはどのようにお考えですか。

 「投手もアドゥワら若い子がどんどん出てきているし、昨年、今年と若くて素材のいい投手も数多くドラフトで獲得している。ただ、投手に比べると野手は下からの突き上げが物足りない。その辺りが今後の課題になってくる。今の先発メンバーは丸や菊池ら28、29歳の選手が中心だが、その次の世代、20歳前後の世代を充実させて、鈴木誠也を中心とした次の塊を作っていく必要がある」

 -今年は7月の西日本豪雨で広島も大きな被害を受けました。そんな状況での優勝は大きな意味があったように思います。

 「少しでも被災した方の力になれればと思っていた。そもそも球団の生い立ち自体がそうだからね。広島に原爆が落ちて、その4年後に球団が誕生し、翌年にはリーグに参加した。今回の豪雨災害もそうだが、復興の時に大きな力を与えるのが野球であり、カープじゃないかと思ったりしている」

 -リーグ3連覇を達成し、あとは日本一ですね。

 「昭和に日本一に3度なって、平成に入ってまだ1度もなっていない。平成も今年が最後だし、やっぱり日本一にはなりたいね。特に今年は西日本豪雨もあったので、カープが日本一になって、多くの人の元気の源になれればと思う」

 -ありがとうございました。


☆K.O、個人的な事情で、今年は何が何でも日本一になってもらわなきゃ困るんです。


☆その新井さんをいじめ、あ、いやいや、鍛えた(笑)、大下さんは、菊池を評価。


◇広島V3 大下剛史氏「駄々っ子のようなイメージだったが…28歳菊池の成熟」 9/27(木) 16:37配信 東スポWeb

【熱血球論 大下剛史】広島は2位のヤクルトに9・5ゲーム差をつけてリーグ3連覇を達成した。しかし、決して楽な戦いではなかった。チーム打率2割6分5厘はリーグ2位ながら172本塁打と691得点は断トツ。一方、チーム防御率4・12の投手陣のやりくりには苦しんだ。それでも38度の逆転勝ちに象徴されるように粘り強く戦えたのは、二塁を守る菊池涼介の働きがあったからだ。

 打率は2割3分6厘と確かに低い。レギュラーに定着した2013年以降では最低で、本人ももどかしく思っているだろう。ただ、菊池の価値は数字で表しきれないところにある。特に守備での貢献度は計り知れない。

 何をいまさらと言うなかれ。確かに突出した守備力は、デビュー時から菊池の最大の魅力だった。しかし、それは圧倒的な身体能力の高さに依存した馬力任せのプレーであり、体への負担も大きかった。それが今年は粗さが消え、相手の戦術であったり、カウントを考えて一手先を読むようなキメの細やかさが多く見られるようになってきた。「セカンドの面白さ」が分かってきたのだろう。

 どちらに転ぶか分からないような試合を何度、菊池の守備で助けられたか分からない。安打性の当たりを好捕してピンチの芽を摘むことで相手ベンチを意気消沈させ、自軍には攻撃のリズムを生み出す。菊池らしさが存分に発揮されたシーズンだったと言ってもいい。

 二遊間でコンビを組む田中が落ち着いた印象なのとは対照的に、菊池は駄々っ子のようなイメージだった。それがひと皮むけて成熟した大人になったと言ったら分かりやすいだろうか。犠打や走者を進める右打ちなど、何かと注文の多い2番という打順で輝きを放てるのも菊池だからこそ。まだ28歳。さらにもう一つ上のレベルを目指して内面を磨いていくことで、その値打ちはもっと出てくるはずだ。
 (本紙専属評論家)


☆セカンドというのは、連携なども含め、やることが一番多いポジション。同時に2番というのも、やることの多い打順で、野球をよく知っていること、瞬時の状況判断ができることなど、様々なことが要求されます。野球というゲームは、センターラインがしっかりしているチームというのが、基本的に強いんです。また技術的に言っても、ポジショニングの正確さ、守備範囲の広さ、肩の強さと、どれを取っても超一流。


☆菊池もレギュラーになった当初は、ポロポロやってましたよ。田中くんなんて、それに比べりゃ少ない少ない(笑)。


☆お次は、そのカープのチーム作りに大きく貢献した、このお2人。


◇昨季まで広島の敵コーチも脱帽 「走力は球界トップ」野間の成長を評価 9/27(木) 8:26配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)

 ヤクルト・石井琢朗打撃コーチ(48)と河田雄祐外野守備走塁コーチ(50)は昨季までそれぞれ同部門のコーチを務めた広島の優勝の瞬間に立ち会った。対戦する側へ回った今季の広島は“外から”どう見えたのか、聞いた。

 石井コーチは「一緒にやっている時も“こいつらスゲえな”と思っていたけど、敵として戦ってみて、改めてそれを実感した。個々に関してはさらに進化している」と悔しいであろう気持ちを抑えながら言った。

 「まだCSで戦うチャンスがあるかもしれないから、あまり口にしたくないな」と言葉を濁した中、触れたのは野間の話題だ。在任時から「将来的に1番を打ったら嫌な打線になると青写真を描いていた」という。「強い球に振り負けることが課題だったけど、いろいろな球種に対応できるようになった。何かつかんだのかな。俺がいなくなって解放されたかな…」。昨秋の退任時、東出打撃コーチに「唯一育てきれなかった」と託した元教え子の成長を認めた。

 河田コーチも野間を「足の速さはSS。一塁から本塁、二塁から本塁の走力は球界トップ。塁に出たら気になる選手がまた一人出てきた」と評した。主に代走だった昨季までと比べて先発に定着したことで走力発揮の機会が増えたとみる。マツダスタジアムでは1勝8敗。4度の1点差など7敗が3点差以内だ。打力では引けを取らないだけに「競ってる試合を勝ちきれない。1つのミスが命取りになる」と守備・走塁も含めた差を認め、今季残り試合へ「少しでもやり返さないと」と雪辱を期した。

 両コーチとも今季限りでの引退を表明した新井にも触れ、「やんちゃな若い選手を裏でまとめてくれていた」(石井コーチ)と改めて存在の大きさを感じていた。


☆いやね、野間くんの速さは、異常ですよ、異常(笑)。他にも結構速い選手が揃っているカープですが、その中でも素人目に見ても、異次元(笑)。野間を使うな、バティスタを使え、と言ってる人がいましたが、この人、火力が好きなだけで、カープの勝ちなんて知ったこっちゃない。今年くらい打てれば、守備走塁含め、チームへの貢献度は野間くんの方が断然上。


☆選手は使わなきゃ育たない。元々緒方監督の肝煎りで獲ったドラ1、使わなくてどうする。育てるつもりがあるから、使ってるに決まってるでしょうが。結果だけで物事を判断するのは、考えが浅薄な証拠。




☆さて、レジェンドたちの、祝福コメント。


◇祝福の声続々…山本浩二氏「すごいチーム力」野村前監督「手応えのあるうれしい優勝」 9/26(水) 21:59配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)

 球団史上初のリーグ3連覇を達成した広島に、歴代の監督から祝福の声が寄せられた。

 元広島監督の山本浩二氏は「3連覇はすごい」と称え、「すごいチーム力。各選手が状況を考え、自分の役割を全うした。日本一のチャンスは十分あると思う」と絶賛した。

 前広島監督の野村謙二郎氏は「今年が一番厳しく、難しかった」と振り返り「この3年間で変わっていないのは、しっかりとした育成システムから成す選手層の厚さ。手応えのある、うれしい優勝だと思う。おめでとう」と祝福した。

 広島・松田元オーナーは「ようやくマツダスタジアムで胴上げを見ていただけた」と感無量。「建設されて10年の節目の年。その年に3連覇を果たし、その瞬間を見ていただけた。良きファンの人々に恵まれ、私たち球団は幸せな球団だと思っています」とファンに感謝した。


☆今年はいろんなことがあった、という意味でも、苦しい年でした。


◇江夏氏V3「大したもの」盟友衣笠氏他界…日本一を 9/27(木) 7:54配信 日刊スポーツ

 広島のリリーフエースとして79、80年の日本一を支えた江夏豊氏(70=野球評論家)が、親友、そしてカープへの思いを語った。今年4月23日に、当時のチームメートである衣笠祥雄氏が上行結腸がんのため71歳で死去。突然の別れがあった18年に、緒方監督率いる後輩がリーグ3連覇を成し遂げた。江夏氏は公私ともに親交が深かった「サチ」との思い出を振り返りながら、34年ぶりの日本一を願った。【取材・構成=編集委員・高原寿夫】

 セ・リーグ3連覇か。大したものだ。今の時代、連覇でも難しいのにな。セ・リーグでは巨人以外、初めてだろう。本当によかった。おめでとう! と言いたいよ。

 いろいろな球団でプレーしたオレだけど最初に入った阪神に愛着があるのは当たり前だ。でも広島でプレーした3年間は選手として本当に楽しかった時代だ。やっぱり勝ったからかな。それまでの阪神、南海で優勝経験はなかった。プロ野球選手というのは、そこが大きいんだ。この世界は結果が大事。やはり勝つことが一番なんだ。

 それとやっぱり友人だな。衣笠祥雄。彼の方が学年で2つ上なんだけど、オレは「サチ」と呼んでいた。オレたちの間ではそんなもんよ。サチ、サチと言ってな。よく遊んだよ。キャンプ地の日南に行きつけのスナックがあってね。オレは酒を飲まないけどサチは飲むよな。

 それで、いつもカラオケになるんだ。サチは尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が好きだった。オレはやっぱりアリスだな。「陽はまた昇る」が好きで。イントロがよくてね。まあ朝まで歌ったり。本当に広島時代は野球でも遊びでも楽しい思い出しかないな。そのサチも今年、逝ってしまった…。そういう年にカープが3連覇なんだな。

 最初に広島に移籍したときは正直、戸惑った。阪神で9年間やって南海に移籍したとき、同じ関西のチームなんだけど、なんというか“都落ち”というような、そんな気がした。それで次に広島だろ。今から考えれば失礼な話だけど「ついに広島まで行くのか…」と落ち込んだもんだ。

 67年(昭42)、阪神に入団して遠征で初めて広島に行ったときの印象だな。今でこそ発展して大きな街になっている広島だけど、当時はそれほどでもなかった。これも失礼だけど、正直、あまり明るい感じを受けなかったんだな。トレードを聞いたときに、そう感じたのはその印象が強かったのかもしれんな。

 でも広島に来てみて、それは違ってたことが分かったんだ。本当にみんながよくしてくれた。野球でもプライベートでも。親友と呼べる存在もできたんだからな。

 チームとしての広島の良さは、よく言われるけど、やっぱり生え抜き選手を中心に固めているということだろう。それが野球に関係あるのかと思う人もいるだろうけど、やはり、これは大事なことだ。だからこそ、カープ女子というのか、若者にも人気があるんじゃないのか。

 オレは渡り鳥だったからな。余計、そういう風に思うんだよ。本音を言えば、オレだって阪神で骨をうずめると思っていたから。まあ、阪神を放出されたことで友人もできたんだけどな。

 緒方監督は選手を使うのがうまいと思う。人間だから好き嫌いは当然、あるし、それは野球の監督でも同じだ。もちろん緒方にもそういう面もあるはずだ。でも、そのことを理由に起用を決めるようなことはしていない。そう感じる。広島の知人から彼は義理堅いということをよく聞くんだ。そういう男だからこそ、結果も出るんじゃないか。

 オレがいた79年(昭54)80年(昭55)にカープは連続日本一を成し遂げた。緒方監督が率いる広島はまだ日本一になっていないだろ。去年はクライマックス・シリーズでああいう形で負けたしな。今年こそ、日本一になってほしいと思っている。

◆衣笠氏と江夏氏 語り草になっているのが「江夏の21球」だ。広島が初の日本一に輝いた79年、近鉄との日本シリーズ第7戦。広島1点リードの9回裏、クローザーだった江夏氏は無死満塁の危機を迎えた。ベンチは延長に備え、ブルペンに準備をさせた。これを見た江夏氏が「何でオレの後に投手をつくるんだ!」と冷静さを失った。ここでマウンドに歩み寄ったのが一塁を守っていた衣笠氏だった。

 「お前がやめるならオレもやめてやる」。そう声をかけられた江夏氏は落ち着きを取り戻し、カーブの握りのままスクイズを外す投球で名場面を生んだ。「あの苦しい場面で自分の気持ちを理解してくれるやつが1人いたんだということがうれしかった。あいつがいてくれたおかげで難を逃れた」とのちに話している。

 今年4月に衣笠氏の訃報に接した江夏氏は「いいヤツを友人に持った。宝物だ。ワシもすぐ追いかけるんだから。次の世界でまた一緒に野球談議をするよ。それが楽しみだ」と話した。

◆江夏豊(えなつ・ゆたか)1948年(昭23)5月15日、兵庫県生まれ。大院大高から66年ドラフト1位で阪神入団。最多勝2度、最優秀防御率1度。76年南海に移籍し、救援転向。広島、日本ハム、西武と移り、最優秀救援投手5度。通算206勝158敗193セーブ、防御率2・49。左投げ左打ち。


☆こういうあけすけに物を言う人の言うことは、信頼できます。嘘がないから。構築して、理屈でしゃべろうとする人は、そもそもの内容が嘘でも、構築された論理でいかにも本当のことのように語ることができる。カープブログの中にもそういうのがありますな、そもそもの野球のセンスがないのに、構築した論理で批判しようとする人。だから彼らの言うことは、ことごとく当たらない。そんな批判などお構いなしに、現実にはカープは3連覇を達成しましたから。彼らの言っていることがいかに現実からかけ離れているか、それは、緒方監督のように実際の試合を観ることをせず、観ていても肝心なことを見逃し、専ら自分の野球観がいかに優れているかをひけらかすことしか考えていないから。


☆采配や選手の起用なんて、ほんと、どうでもいい。誰が出てきても機能して、離脱者があってもリーグ優勝を果たすカープというチームを見ていてさえ、そんな批判しかできないんだから、野球のセンスがないにも程があります。


☆衣笠さんは、決して批判はしない人でした。野球に対して誰よりも厳しい人だったにもかかわらず。そして新井さんがそうであるように、江夏さんをなだめ、チームの和を保とうとする、チームで戦うことの大切さを知っている人でした。バッティングはまだまだ健在なのに「もう守れないから」と言って引退を決めた衣笠さんは、誰よりもカープの野球、打って、走って、守る野球を体現した人でした。


☆ホームランは、足を絡めることで生まれやすくなるし、足を絡める攻撃をより生かすには、長打力が必要。両方あって、初めて両方が生きる。カープは走攻守、全てにおいてバランスが取れているからこそ、リーグ1位の盗塁数だし、リーグ1位の本塁打数な訳です。


☆大物打ちの誰かに頼る訳でなく、何かに頼る訳でなく、バランスの取れたチーム力で勝っていく。メンバーだけ見れば決して他球団より優れているとは言えないカープが、なぜぶっちぎりのリーグ優勝を果たせるのか。それが分かってない人というのは、批判することにかまけて、カープの野球をちっとも見ていない人なのです。



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source : K.Oのカープ・ブログ。