2018年12月2日日曜日
最近のカープ、あれこれ~'18.12.1、打撃向上・遠慮はいらない・新井さん語る。
☆いやいや、気づけばもう12月ですな。今年もあと1か月となりました。
☆さて今日は、曽根くんの話題から。
◇広島・曽根、打力向上を誓う「打たないと試合で使ってもらえない」 12/1(土) 19:26配信 デイリースポーツ
広島・曽根海成内野手が1日、マツダスタジアムを訪れ、自主トレを行った。
打撃面に関して、今秋のキャンプで「これをやればいいというのがあった」と振り返り、「やっぱり打たないと試合で使ってもらえない。12月と1月の間にモノにしたい」と力を込めた。
今季はシーズン途中にソフトバンクからトレードで加入。11試合に出場し、打率・278の成績を残した。俊足と強肩を武器に来季の出場増を狙う。
☆いやいや、守備代走要員が上本だけだったんで、守備のスペシャリスト、足のスペシャリストの必要性を訴えていたK.O、美間くんがカープを去るのは寂しいのですが、曽根くんを獲ったというのは、カープにとっては良かったんじゃないかと思っていたのですが、いやいやなかなかどうして、バッティングもいいんですよ、これが。変化球の対応などまだまだ課題はありますが、甘い球を逃さず打つシャープなバッティング、そして1軍経験もほとんどないのに物怖じしない感じは、いやいやこりゃ守備代走要員はもったいない、本人もそこで終わるつもりはないようで。
☆特に菊池涼はバックアップが必要でしょうから、曽根くんの1軍での必要性はかなり高い。で、守備代走で出て、ヒットも打てば、将来のレギュラー取りにつながっていくかなと。
☆…上本も頑張れよ、バッティングも(笑)。
☆お次は、岡田くん。
◇広島岡田「遠慮はいらない」巨人丸との対戦イメージ 12/1(土) 13:02配信 日刊スポーツ
広島岡田明丈投手(25)が1日、FAで巨人へ移籍した丸との対戦をイメージした。
市内のイベント出席前にマツダスタジアムを訪れた右腕は、前日11月30日に同一リーグの巨人への移籍を発表した先輩に対し「遠慮はいらない」とニヤリ。内角攻めにも「いい打者なので、もちろん」といい「対戦は楽しみです」と心待ちにした。
☆あらまあ、威勢のいいこと(笑)。それくらいの気持ちで、向かっていってほしいですね。来季はどこを任されるのか分かりませんが、まずは自分のピッチングをしっかり固めることですね。
☆さて、FA移籍した丸はAランク、人的補償も選択できる訳で。
◇広島、丸のFA補償は金銭より選手「リストを見て」 12/1(土) 5:00配信 日刊スポーツ
広島から国内フリーエージェント(FA)宣言した丸佳浩外野手(29)が11月30日、巨人移籍を表明した。
愛着ある広島からの残留オファーを受け、地元ロッテからも好条件で誘われたが、熟考を重ね、名門巨人の扉をたたくことを決断した。
出来高払いを含めて5年総額30億円超の史上最大級のラブコールを受け止めた。
広島の鈴木球団本部長は丸のFA移籍に伴って発生する補償について、基本的に金銭より選手を求める考えを明かした。
「まずは(巨人から提出されるプロテクト選手の)リストを見て、それなりの選手がいればいくと思う。1年でも活躍できるなら(年俸が)高くても問題ない」。移籍について「ものすごく痛い。穴は埋まらないがカバーしてもらいたい」と話した。
☆既にカープブログ村でもプロテクトリストを予想してる人がいましたが、まあ若手投手じゃないでしょうか。ポスト赤松で、松原あたりも面白い。
◇丸の巨人移籍で広島はプロテクトリストが楽しみ 12/1(土) 16:45配信 東スポWeb
広島からFA宣言していた丸佳浩外野手(29)の巨人への移籍決断は熟考の末に出した結論だった。30日、マツダスタジアムで取材に応じた丸は巨人への移籍を決めた理由について「野球選手、野球人として環境を変えてまた一から勝負したい気持ちが一番強かった」。新天地のイメージについては「本当に勝負強い。あまり勝負強くない僕がどうかなという気持ちも多少あるが、少しでもチームのプラスになれるようにしていきたい」と力を込めた。
鈴木球団本部長に丸から連絡が入ったのは29日の夜。「(丸から)移籍を決めましたと。残念だし、寂しいなという(話をした)。それから丸のおかげで3年間、連覇できたのでありがとうと伝えた」という。緒方監督も「今回の移籍によりカープを離れてしまうことを大変残念に思います」とコメント。リーグ3連覇の立役者が去ることで来季は大幅な戦力ダウンも心配される。
しかし、いつまでも“丸ロス状態”に陥ってはいられない。広島サイドとしては今後、巨人から28人のプロテクトリストを受け取って人的補償となる選手を指名する見込み。鈴木本部長は「まだリストが手元にないから」と明言を避けつつも「それなりの選手がいれば獲りにいく。年齢の高い選手であっても(来季)1年だけ使ってみるかということにもなるかもしれない」と巨人をけん制した。過去に人的補償では当時25歳だった赤松、同22歳の一岡と若手で将来の活躍が見込める選手を獲得してきたが、今回は少し様子が違う。
仮に森福、大竹寛、阿部、陽岱鋼、亀井、内海といった実績ある選手がプロテクトから外れ、戦力として判断した場合は多少の金額を積むことも視野に入れている。
一方、チーム内からは「丸が巨人に行ってくれてよかった。人的補償のことを考えるとロッテには欲しい選手が見当たらないけど、巨人には獲得したいと思える選手が結構いるからね」との声も…。
人的補償の選手のほうが活躍することもある。広島サイドの頭の中には、すでにターゲットが絞られているようだ。
☆ま、丸と比較するのはほとんど無意味で、カープのことだけ考えりゃいいんですが、中継ぎのできる若手投手が一番いいかなぁ、やっぱり。
☆で、まあ今回の丸のFA移籍に関しては、いろんな意見があって、コメントでも様々な意見を頂戴した訳ですが。
☆まず、FAというのは選手個人の権利であって、選手が「宣言」をしなければ、FA移籍はない訳です。これに関しては、丸がFA宣言をした時点で、「どうぞお好きに」と言う他はない。残留を願う気持ちは十分理解できるし、かく言うK.Oももちろん残留を願ってた訳ですが、宣言をしちゃった時点で、出ていく気満々な訳ですよ、要するに(笑)。それはもう丸の選択だから、仕方がない。
☆で、その「理由」についてなんですが、これもあーだこーだ言っても仕方がない。巨人など他球団が法外な金額を提示するのは、その選手が欲しいからで、選手個人の意思とは関係がない。元々ドラフトの補完、というのがFAの制度の意味合いですが、大金を払える球団にFA選手が集まるとなると、ドラフトの補完、という意味合いは薄れます。ま、それも、選手には関係のない話。
☆で、選手がお金を主な理由として移籍する場合は、獲得する球団と獲得される選手双方の利害が一致する訳ですが、これも結果的にそうなった、というだけのことであって、「より年俸の高い球団に行きたい」も、選手の希望な訳ですから、そういうFA移籍も、あり。それを理由に「やっぱり金かよ」と、丸を批判するのは、ちょっと違うかなと。同様に、カープが出し渋ってる、という批判もありますが、これもバランスを考えてのことであって、ま、昨年はもうちょっと出してもよかったかなとは思いますが、4年17億は、妥当な数字だと思います。例えば巨人にFA移籍した選手は、額面通りの働きをした選手はほとんどおらず、軒並み年俸を下げてますから、ま、いかにFAで選手を獲るために金額がつり上がってるか、ということ。
☆結局ね、K.Oが残念なのは、カープを選んでくれなかった、というその一点に尽きます。ま、よりによって巨人に行かなくても、とは思いますが(笑)、じゃあロッテだったらよかったかというと、カープの選手でなくなることに変わりはない。FA宣言した時点で、あ、カープにずっといる、みたいな気持ちはないのね、と思うと、それでもうがっくりですわ。
☆ま、丸もまだ30歳そこそこですからね。「一流」の働きをしてるのはせいぜいここ2~3年、まだまだ円熟してる訳じゃない。人間としても、ようやくいろんなことが分かり始める、くらいの年齢。今回の丸の判断には賛否両論あるでしょうが、ま、それがどうだったかは、今後の丸の人生が示してくれると思います。K.OはK.Oとして、思うところはありますけどね。
☆で、丸が移籍して、どうなるか、という話。
◇巨人丸加入でセの勢力図変動、相乗効果も/谷繁元信 12/1(土) 11:00配信 日刊スポーツ
丸の巨人へのFA加入は、来季のセ・リーグ勢力図に大きな影響を及ぼす可能性がある。中途半端な選手ではなく、本当のレギュラーの移籍。2年連続でMVPを獲得し、3連覇の軸を担った選手を失った広島の戦力ダウンは否めない。現時点では4連覇が難しくなったと言えるほどの流出だろう。
何と言っても大きいのは「タナキクマル」の並びが崩れることだ。強力なカープ打線を支えた1、2、3番。この3人から鈴木や松山へ、という流れが対戦相手にとっては一番嫌だったはず。今季の打率3割6厘、39本塁打、97打点という単純な数字を失う以上の影響がある。
そして丸という選手を語る上で、体の強さを忘れてはいけない。今年は右太もも裏負傷での離脱があったが、その時点まで700試合連続出場。監督、ベンチにとってケガなくフルシーズン戦える選手がいることが一番ありがたい。年々レベルを上げてきている打撃技術はもちろんだが、年間を通して計算出来る存在ほど、心強いものはない。
そんな強力なカードが加わった巨人は、これ以上ない戦力アップとなった。投手陣に不安はあるが、このオフの補強で打線の厚みは確実に増した。来季は打って打って打ちまくり、チーム総得点750~800点が目標ではないか、と思えるほどだ。長野、陽岱鋼らの外野陣の競争も相乗効果を期待できる。
自分も横浜(現DeNA)から中日にFA移籍したが、古巣との対戦は普段以上に気合が入ったのを覚えている。当然ヤジも飛んできたが、それは覚悟の上だった。丸に対しても、カープファンの多さを考えると、新たな本拠地・東京ドームでもヤジが飛ぶかもしれないが、それをプラスに捉えるくらいの心持ちでいてほしい。一方、広島には丸という大きな穴を埋める若手の台頭に期待したい。野間が中堅に入るようになるのではないかと思うが、持ち前の選手層の厚さをみせてほしい。(日刊スポーツ評論家)
☆今年の巨人の得点は、625点。これは、1試合平均4.4点。ちなみにカープは721点、1試合平均5.0点。さて、これがどうなるか。
◇FA丸の移籍決定で原巨人は本当に優勝できるのか? 12/1(土) 5:00配信 THE PAGE
FAを行使していた前広島の丸佳浩(29)が30日、巨人入りを表明した。丸を巡っては古巣の広島、出身地である千葉のロッテ、巨人の3球団が好条件を提示して争奪戦となっていたが、29日夜に決断。この日、交渉にも出馬していた原辰徳監督に直接、「お世話になります」と電話を入れたという。
今季の丸は、広島の不動の3番打者として、打率.306、97打点、39本塁打の成績を残して、広島のリーグ3連覇に貢献、2年連続のMVPに輝いた。原監督は、喜びのコメントを発表したが、超大物の補強成功で、巨人はどう変わるのか。丸は本当に優勝請負人となれるのか?
元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、「得点能力がアップするのは間違いない。ただ丸の加入で優勝間違いなしの状況になったのか?と言えばまだ疑問は残る」という意見だ。
「今季の巨人のウイークポイントは3番打者。1番の坂本ははまったが、返す術が足りなかった。3番には当初、坂本が使われ、次に起用されたゲレーロが不振、その後、マギーが固定されたが、十分な得点源にはならなかった。4番の岡本が機能しただけに、そこが打線の課題だったが、丸が3番に入ることで、坂本が生きるし、4番の岡本、新外国人の5番へと打線のつながりが生まれることになる。巨人打線は、むちゃくちゃ悪かったというわけではなかったが、これで得点能力はアップするし、広島のタナ、キク、マルを崩壊させたという差し引きの効果もあり、去年のように広島にまったく歯が立たないということはなくなるだろう」
今季の巨人は「1番・陽岱鋼」「3番・坂本勇人」でスタートしたが、4月3日に陽が死球を受けてリタイヤすると、11試合で3番は、ゲレーロにスイッチ。だが、ゲレーロが途中、2軍落ちするほどの不振で打線が機能しなくなり、岡本和真や、坂本、陽などを3番に試したが、6月22日のヤクルト戦からマギーを抜擢。シーズン終了までほぼ固定された。
マギーは通算成績としては打率.285、84打点、21本塁打の数字を残しているが、得点圏打率は.282で、対横浜DeNAには、打率.233、8打点、対阪神では、打率.244で6打点と“天敵チーム”を作ってしまうなどの偏りがあった。3番打者としての信頼性に欠き、このオフには契約を切られた。
だが、そこに丸が入ると問題点は解消。4番の岡本、そして、5番に予定しているパドレスで今季4番も打ち20本塁打を記録したバリバリのメジャー、クリスチャン・ビヤヌエバ(27)へと続く打線は迫力満点だ。
今季の巨人のチーム打率.257(リーグ4位)、625得点(同3位)、152本塁打(同3位)に対して、広島のそれは、打率.262、721得点、175本塁打だったが、丸の97打点、39本塁打を引くと巨人が上回ることになる。そう単純な足し算引き算が通用する世界ではないが、里崎氏は「同一リーグのFA移籍は戦力バランスを変えることにもなる」という。
3位に終わった巨人は対広島に7勝17敗1分けと大きく負け越した。この数字が変わるだけで上積みは期待できる。
だが、里崎氏は「丸の移籍で優勝できるか?と言われれば疑問が残る。なぜなら今季の課題だった中継ぎ、抑えというブルペンの整備ができていないからだ」と指摘した。
里崎氏は、ブルペンの整備状態をペナント順位予想の最重要ポイントとしている。今季は“守護神”のカミネロが、防御率、5.79、11セーブと期待を裏切り、沢村拓一、上原浩治という予定していたセットアッパー陣が崩れた。マシソンも、防御率2.97で3敗するなどし、終盤は、山口俊をストッパーに置く緊急配置転換で乗り切ったが、その不安定なブルペン陣の再構築プランは見えてこない。
「おそらく抑えは、新外国人に任せたいという構想なのかもしれないが、長いペナントレースを勝ち抜くには、どう中継ぎ、抑えの勝利方程式を確立するかが重要になってくる。先発の菅野は、最低15は勝つだろうが、2番手以降の先発ローテーの顔もまだハッキリと見えてこないし、ビヤヌエバ、ゲレーロ、ヤングマン、マシソン、メルセデスの外国人をどういう組み合わせで使っていくのか、という問題も残っている。まだ補強は終わっていないようだが、ここの整備がうまくいかないようでは不安要素は残る」
秋季キャンプで原監督はストッパー候補として昨年のドラフト1位の鍬原拓也の名前を挙げているが、裏を返せば、まだそれほど、未確定な部分が残っているということ。
ただ、中日との契約交渉が決裂した今季13勝のガルシア(29)や、オリックスを自由契約となった金子千尋(35)ら、まだ今オフの移籍市場には、大物投手が残っているため、今後の巨人の補強戦略次第では、里崎氏が指摘する不安要素を一気に解消してしまう可能性も捨てきれない。いずれにしろ西武からも、FAで炭谷銀仁朗(31)を獲得するなど、オフの主役となった新生原巨人が、来季のセ・リーグの台風の目になることだけは間違いなさそうだ。
(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)
☆原監督は、「中島は内野ならどこでも守れる」なんて言ってるみたいですが、そんなチームに行くんですよ、丸さん。中島は、ファーストの守備さえ危ういのに、セカンドなんて、もっての外。また「セカンドマギー」の二の舞になります。由伸監督がようやく吉川尚や田中俊を使い出してまともになり始めたのに(笑)。
☆問題は、ビヤヌエバだと思いますよ。マギーが抜けましたから、ビヤヌエバがマギー並みの成績を残せば、丸の分がまさに丸々戦力アップとなりますが(笑)、ビヤヌエバが使いものにならなければ、マギーの代わりが丸で、丸が大活躍しても、ちょっとお釣りが来る、くらいで、そんなに戦力アップは望めません。
☆シーズン終盤の丸は、数字も上がらず、ホームランを狙ったようなスイングで、三振も多かったのですが、「三振かホームランか」では、丸の良さは生きません。それなら丸じゃなくても、代わりはいます。
☆さて、引退しても話題の尽きない、新井さんの話。
◇新井貴浩氏が語る…素直で可愛い広島の後輩選手たち みんながMVP級の活躍 12/1(土) 11:42配信 Full-Count
◆足の引っ張り合いはなし「あいつが打てばオレはもっと打つ」
2018年シーズンを最後に、20年間の現役生活にピリオドを打った広島の新井貴浩氏。DAZNでは、オフの新番組「Home of Baseball」の配信を開始。「カープ優勝の軌跡」(11月30日~投手編、12月7日~守備・走塁編、12月14日~打撃編)では新井氏へのロングインタビューを行った。2016年に現役引退した黒田博樹氏とともに、広島のレジェンドとして巨人に続く2球団目となるセ・リーグ3連覇に貢献した新井氏が、カープへのチーム愛、選手たちとの絆、自らの歩んできた道について語り尽くした。第2回は、広島における選手同士の関係性、自分から見た若い選手たちについて語ってくれた。
第1回で、打席に向かう新井氏と丸が交わしている言葉の内容について新井氏が言及したくだりがあったが、年上であろうがレジェンドであろうが、フランクにものが言える雰囲気があることが、広島の最大の強みだ。
「ユニホームを着てグラウンドに立っている時は、(上下関係は)ほぼないんじゃないですかね。その彼らも、まだ年齢は若いですけれども、考え方がしっかりしているので、グラウンド離れた時はすごく礼儀正しいですね」
プロの世界は、チームメートであると同時に、お互いがライバル。他人を押しのけてでも上がっていかなければ、生き残れない過酷な世界でもあるが、新井に氏よると、広島にはギラギラした競争社会の雰囲気はないようだ。
「昔から、プロ野球は自分とポジションがかぶる選手、タイプがかぶる選手はケガしろケガしろっていう風に思っとかないとダメだと、僕も若い頃、先輩に教えられました。ケガさせてでも自分が出ないといけない、それがプロなんだって僕は言われてたんですよね。
でも、僕はそんなこと思ったこと1回もなかったんです。ライバル選手が例えば2本打ちましたっていったら、じゃあ自分は3本打ってやろう、よしオレは負けないぞ、そういう考え方だったんで」
若い選手たちも、新井氏の考え方と基本的に同じだという。
「ライバル同士ではあるんですけれども、多分あいつケガしろとは思ってないと思います。あいつがこれだけ打つんだったら、オレはその上を打ってやろうっていう風に思っている。それだけ性格の良い、素直な選手が多いんだと思います。だから、すごく雰囲気がよく盛り上がってるように見えるんじゃないでしょうかね。いいところで打ったら、みんなベンチで喜んでるじゃないですか。ああいう空気感っていうのは、素晴らしいなと思いますけどね」
◆若手は弟のような存在「可愛い分心配も多い」
お互いに切磋琢磨し、高め合って結果を出していく。仲はいいが、なあなあにはならず、誰かが活躍すれば素直に喜び、それに負けないよう自分も頑張る。そんな“ポジティブのサイクル”が広島にはできあがっている。
突出したヒーロー的な存在はいない。「タナキクマル」と総称される田中、菊池、丸(巨人移籍を表明)に加えて鈴木誠也、會澤翼……誰もが自分の場所を守り、自分の仕事をすることで、チームが機能している。
「丸もすごいですし、(鈴木)誠也もすごいですし、會澤も頑張りました。あと、キク(菊池)も打つ方はなかなか思うようにいかなかったと思いますけれども(今シーズンの菊池は打率.233)、彼の場合はあの守備で何打点防いでるかっていうことですからね。だから、そういう目に見えない部分での貢献度の高さっていうのはすごいものがあるので、これっていうのを言えないですね。みんながMVPっていうぐらい」
そんな中、新井氏が今年もっとも成長した選手として挙げたのが、今年投手陣の軸として、15勝7敗と菅野智之(巨人)と並んで最多勝を獲得した大瀬良大地だ。
「(大瀬良)大地は完璧にステップアップしましたね、去年より。もともと、すごく性格がいい。いろいろなものを吸収しよう、勉強したいっていう謙虚な姿勢がある。去年、シーズン終わってすぐ、『黒田さんと一緒に食事に行こうか』って言ったら、『是非お願いします』って。去年終わったすぐの段階で、来年に向けてやることを彼はどんどん吸収しちゃう。その姿勢が素晴らしいですよね」
年ごとに伸びていく若い選手たちは、新井氏にとって家族も同然の存在だ。自らが引退した今も、穏やかな目で躍動する若手を見守っている。
「やっぱりみんな可愛いので、ほんと弟のようだと思ってますし、だから可愛ければ可愛い分、心配が多いですよね。まだ来年になってないですけど、来年あいつら大丈夫かなとか、可愛い分、余計心配が多いです。大きなケガするなよとか、それこそ風邪引くなよとか、そんな感じですね」
☆ま、無理していがみ合うことはない、ってことです(笑)。野球選手なんですから、プレーで争えばいい。また、自然にそう思えるような雰囲気が、カープにはあるんでしょうね。エルさんも、なかなか1軍の試合に出られないことで随分落ち込んでいたようですが、だからといってファームのプレーで手を抜くようなことは決してなく、その真摯なプレーぶりは、水本2軍監督が「若手のいい見本として、本当に助かる」と感謝するほど。
☆で、人が大好きな新井さんは、人にも愛されるんですよね。
◇指導者からも愛される“新井さん”大学時代の恩師が語るその魅力 12/1(土) 11:00配信 デイリースポーツ
今季限りで現役を引退した広島・新井貴浩内野手は2015年に古巣へ戻って以降、精神的支柱としてファンからもチームメートからも愛された。来年3月には引退セレモニーの実施も決定。人気ぶりが改めて証明される中、大学時代の恩師である駒大・太田誠終身名誉監督の話で指導者からも同じように愛される一面を知った。
太田氏は「当時教えた人間として、ご苦労さんだなと。だって大木に過ぎなかったんだもん(笑)。それだけに立派」と自慢の教え子の話となると、笑顔が尽きなかった。
出会いから印象が強い。当時の広島工・宮川昭正監督に頼まれ、新井のプレーを見ることになった。引かれたのは技術よりも練習態度。「この子は何かを持っているぞ、というのは全体を見てね。それでうちに来なさいと言った」と師弟関係が始まった。
体は人一倍大きいものの、三振や失策などのミスも多い。ただ、「へましようと、使いたくなる人間なんだよ。その魅力たるものは、人間としての実直さ、熱情を持っているから」と不思議と起用しようと思わせる選手だった。
決して完璧ではなくても、指導者好みの魅力が詰まっている。「とにかく新井の人間性に何かこっちが入り込んでいくような気になっちゃうな。何か童心のものを持っているのよ」。常に自分には足りないものがあると努力する姿は、プロに進んだ後も変わらないように映っていた。
教え子の中でも、新井の人柄は際立っていた。「会ったら絶対忘れられない人間。一人たりとも粗末にするような人間じゃないな。そういう風な考え方を持っていないかな」。出会った人々たちとのつながりを大事にし、人との縁も自らの力へと変えていこうとする姿勢に目を見張った。
16年の2000安打達成やリーグMVPの活躍に感心しながら、恩師だからこそ身に染みた思いがある。「使ってきた監督、コーチがえらいと思うの。言葉の上ではね、失敗を恐れるな、みんな言いますよ。新井はあり過ぎちゃうじゃん。それをよく使っていると思うんだよ」。自らがそうだったように、プロ入り後も指導者の心をつかんだのだと想像した。
太田氏からは、新井の魅力を語れば語るほど止まらない様子がうかがえた。「えらぶったりするところはないからあいつは。きょうはほめ過ぎたというような気持ちはない」。今後はまた新たな道を進むであろう教え子に対し、「語り継がれる人間じゃないのかなあ」と変わらぬ活躍を期待した。
☆「自分のことなんてどうでもいい、チームのために」なんて言うと、普通の人だったら「ウソつけ!」と思っちゃうものですが(笑)、新井さんが言うと、「ほんとにそう思ってるんだろうな」と思ってしまう。
☆バカみたいな言い方ですが、真面目で誠実な人ほど信頼できる人はいない。お父様お母様が、きちんとお育てになったんだろうなと(笑)。新井さんを見てると、そう思います。
☆人を愛する喜びも、人から愛されるうれしさも、新井さんは知ってるんでしょうね。で、みんなでいっしょに頑張ることの楽しさも。一生懸命頑張ることの楽しさも。25年ぶりにリーグ優勝した時、黒田さんと新井さんは、そりゃもうボロボロに泣いてましたが(笑)、半分は「優勝させるために帰ってきて、優勝できて良かった」という喜び、そしてもう半分は「若いやつらに優勝を味わわせることができて良かった」という思いだったと思うんですよね。カープに愛され、ファンに愛された黒田さんや新井さんが、若いカープの選手たちのために帰ってきて、25年もの間果たせなかった、優勝を果たした。それはそれは喜びもひとしおだったことと思います。
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source : K.Oのカープ・ブログ。