2019年2月14日木曜日

'19 カープ・キャンプリポート(11)~2/13、日南キャンプ打ち上げ・長野の充実ぶり・長野激白。


☆まずは、12日の続き。


◇広島 実戦初ヒットのドラ1・小園に絶賛の嵐 2/13(水) 14:04配信 東スポWeb

 鯉のホープに絶賛の嵐だ。広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18=報徳学園)が12日、シート打撃で実戦初ヒットをマークした。

 大瀬良との対戦だった。2ボール2ストライクと追い込まれてからの5球目、イメージ通りに2球前に空振りをしていた外角のカットボールを中前へ見事にはじき返した。昨季最多勝、最高勝率のリーグ2冠右腕から放ったうれしいプロでの1本目だ。「なかなか出なかったのでホッとしてます」。一岡からも粘って四球を選び1次キャンプ最後の実戦形式で猛アピールに成功した。

 エース・大瀬良も「一本取られましたね」と苦笑い。「最初のカットは空振りしていたが、追い込まれてバットの軌道が変わって面で捉えていた感じだった。すごいなと思いました」。バックネット裏の他球団スコアラーも「ものすごくいい。これぞドラ1。タイミングがブレない。タイミングの取り方が抜群にうまい。(対戦したことがない投手に対しても)初球から合っていた」。

 そしてもう一人、ソフトバンクの前ヘッドコーチで広島の元監督の達川光男氏も高評価だ。テレビ解説の仕事で4日連続でキャンプ地入りして、じっくりと各選手を見てきた。「小園はええよ。前田(智徳=元広島)が入ったときみたいだ。フルに出場すれば、新人王を取った時の立浪(和義=元中日)くらいはやるんじゃないか」。いずれも高卒1年目から頭角を現して名球会にまで到達したレジェンドの名前を挙げて評価した。

 小園は高卒野手では27年ぶりとなるキャンプ一軍スタートを切っており、15日からの沖縄2次キャンプへの帯同も決まっている。ポジション的には埋まっていて厳しい戦いが続くが、さらなるアピールを続けていく。


☆いやいや、どこを守るか、という問題はありますが、今のところ前評判に違わぬプレーぶりで、沖縄2次キャンプにも抜擢。代走や守備要員でも使えますから、戦力としても1軍に置いておく意味は十分にあります。




☆さて、日南キャンプ最終日は生憎の雨、ところが緒方監督の粋なはからいがあったようです。


◇【広島】1次キャンプ最終日は雨…緒方監督の機転にファン「感謝」 2/13(水) 10:24配信 スポーツ報知

 広島の宮崎・日南1次キャンプは13日、最終日を迎えた。しかし、あいにくのグラウンドコンディション不良のため、メーングラウンド(天福球場)で打撃練習ができなくなった。

 そこで緒方孝市監督(50)は、普段はサク越えの打球が飛び交うため、ファンが立ち入ることができない右中間から中堅のグラウンド後方エリアを解放。半ドンの練習にも関わらず見学に訪れたファンは、いつもなら見ることができない、メーングラウンドの右中間後方に位置するサブグラウンドでの打撃練習を、間近に楽しんでいた。

 愛知県から駆けつけた男性ファン(48)は「緒方監督の臨機応変な対応に感謝です」と笑顔。東京都の女性ファン(22)は「打球の音など、迫力が全然違いますね。まさかここから見られるとは。緒方監督、ありがとうございます」と、フリー打撃の様子をカメラに収めていた。


☆これはファンもさぞ喜んだことでしょう。日南とはお別れですから、その意味もあったんでしょうね。


☆で、早いもので、日南キャンプも打ち上げ。


◇広島が日南キャンプ打ち上げ 15日から沖縄で2次キャンプスタート 2/13(水) 12:29配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 約2週間の日南での1次キャンプを打ち上げた。

 野手は打撃練習、投手はブルペン投球などで汗を流した。練習の最後には田中広を中心に輪をつくり、一本締め。背番号2は「これから沖縄に行って実戦が始まります。一人一人が自覚を持って練習し、同じ方向を向いて戦っていきましょう!」と力強く声を張り上げた。

 チームはこの日沖縄へ移動。14日の休養日を挟み、15日から2次キャンプがスタートする。対外試合は18日の韓国・KIA戦(コザ)を皮切りに6試合が予定されている。


☆締めは、田中くん。


◇広島・田中広がドキドキ初手締め「沖縄に行って実戦が始まります」 2/13(水) 12:59配信 サンケイスポーツ

 広島が13日、宮崎・日南市内での1次キャンプを打ち上げた。ナインを代表してカープ選手会の役員の田中広輔内野手(29)が手締めのあいさつデビューを飾った。

 マウンド付近の大きな輪の中央に立った田中広は「みなさんが練習に集中できる環境をつくっていただきありがとうございます。日南キャンプが無事にできたのは裏方さんのおかげです。厳しいシーズンが始まりますが、裏方さんの力が必要です。今後も力を貸してください。そして、ファンのみなさん毎日、温かい声援をおくっていただきありがとうございます。今シーズンも球場を真っ赤にしてともに戦いましょう。選手のみなさん、これから沖縄に行って実戦が始まります。1人1人が自覚を持って練習をし、同じ方向を向いて頑張っていきましょう」とあいさつをやりきった。最後に「それでは一本締めで締めたいと思います。ヨーオ」のかけ声とともに全員が両手を1度パチンとたたいて締めた。

 チームはこの日のうちにチャーター機に乗って沖縄へ移動。1日の休日を挟み、15日から沖縄市のコザしんきんスタジアムで実戦をメインにした2次キャンプを行う。


☆まあきちんとした締めで(笑)。


☆緒方監督も、まずは満足なんじゃないでしょうか。


◇広島1次キャンプ打ち上げ 緒方監督「気迫感じた」 2/13(水) 13:10配信 日刊スポーツ

 広島が13日、日南1次キャンプを打ち上げた。

 緒方監督は「1日1日いい練習ができたと思います。新しい選手を含め、活気あるいい雰囲気の中で若い選手の気迫も感じられた。(2次キャンプは)選手たちにとっては勝負の場所になる。チームとしても、戦術を含めて戦っていく上で課題も出てくると思うので、しっかりと修正しながらシーズンに向けてやっていきたい」と話した。チームはこの日のうちにチャーター機で沖縄入り。休日を挟んで15日から2次キャンプが始まる。


☆ま、とりあえずは長野と小園くんですね。


◇広島・長野「楽しくやれた」 チームメートとも打ち解け 2/13(水) 17:39配信 共同通信

 巨人から広島に移籍した長野は例年以上にバットを振り込み、宮崎県日南市での1次キャンプを終えた。周囲と軽妙なやりとりを見せるなど、すっかりチームメートとも打ち解け「けがなくできたので良かった。楽しくやれた」と笑顔だった。

 15日からは沖縄県沖縄市で行う2次キャンプで、ペースをさらに上げていく。実戦が増え、定位置確保へ向けての争いが本格化するが、ベテランは「しっかり結果を残せるように頑張ります」と表情を引き締めた。

 14日は練習休み。(日南)



☆長野の話は後でたっぷりやるとして(笑)、お次は小園くん。


◇広島・ドラ1小園を緒方監督も評価「まわりの選手と違和感がない力」1次キャンプ終え 2/13(水) 17:48配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 広島が日南での一次キャンプを打ち上げた。ドラフト1位・小園海斗内野手(報徳学園)は「トップレベルの、3連覇したチームの中で練習をやらせてもらった。感謝したいし、たくさんの経験ができて良かった」と、充実した13日間を振り返った。

 球団で、高卒野手が春季キャンプを1軍でスタートさせるのは92年の徳本以来、実に27年ぶり。小園は高い評価通り走攻守全てで存在感を示した。

 バットでは前日12日のシート打撃で大瀬良のカットボールを捉え“初安打”を記録。練習でも力強いスイングをみせた。緒方監督は「実戦に入ってもまわりの選手と違和感がない力をみせている。沖縄でも1日、1日を積み重ねいろいろ吸収してほしい」と話した。

 チームはこの日、宮崎空港からチャーター機で沖縄入りした。小園は16日に報徳学園の卒業式に参加するため、チームとは別便で移動。卒業式後に沖縄へ飛び再びチームに合流する。実戦が増える2次キャンプ。「全力でプレーしたい」と意気込んだ。


☆実戦でどういう結果を出すのかも、楽しみですね。


◇広島小園に覚悟、中学同僚ロッテ藤原と初対戦心待ち 2/13(水) 20:43配信 日刊スポーツ

 広島ドラフト1位小園海斗内野手(18=報徳学園)が13日、日南1次キャンプを打ち上げた。

 高校の卒業式出席のため本隊から離れたが、17日から全体練習に復帰予定。緒方監督は練習試合が続く実戦でも起用を明言している。19日にはロッテ戦もあり、「ライバル」藤原との“初対戦”の可能性も膨らむ。

 ゴールデンルーキーがサバイバルレースに身を投じる。高卒新人ながら1軍春季キャンプに参加する小園が日南1次キャンプを完走。チーム内競争が本格化する2次キャンプ行きを決めた。1次キャンプ打ち上げの表情には、喜びよりも覚悟がにじんだ。

 「消極的な打撃をするのではなく、積極的な自分の打撃をできるようにしたい。チャンスをいただけるのであれば、与えられたところで全力プレーをしたいです」

 実戦形式では前日12日に初安打が出たばかりだが、首脳陣は結果以上に内容を高評価する。緒方監督はプロのレベルに入っても見劣りしない姿を称賛。「練習でいいものを見せてくれているし、実戦に入っても周りと違和感なくプレーを見せてくれている」。2次キャンプは「競争」と強調しながらも「よっぽどのことがない限り、実戦にどんどん出てもらおうと思っている」と期待を寄せる。

 19日ロッテ戦で出場の可能性もグッと広がった。「他のチームとやれるので楽しみ」。中学時代までチームメートで「永遠のライバル」と口にするロッテ藤原恭大との野球人生初対決を心待ちにする。

 16日の報徳学園卒業式に出席のため、沖縄入り本隊と離れ実家に帰った。野球部のチームメートらとの再会で1次キャンプの疲れを癒やす。卒業式が終われば、その日のうちに沖縄に合流。「結果を気にすることなく思い切ったプレーをしたい」。沖縄では高校生から一プロ野球選手となり、競争の世界に飛び込んでいく。【前原淳】


☆ま、首脳陣も当初は「1軍を経験させて…」くらいのつもりだったんでしょうが、なかなかどうして、いい意味で予想を裏切りました。逆に言えば、1軍レベルのプレーをしていれば年齢もドラ1も関係ない。戦力になるのなら、使わない手はありません。


☆一方、投手陣のMVPは、矢崎くん。


◇広島・安仁屋臨時投手コーチ「戦力になる」日南キャンプのMVPは矢崎 2/13(水) 17:57配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 安仁屋臨時投手コーチは、矢崎拓也投手を日南キャンプのMVPに挙げた。

 11日の紅白戦では2回無安打無失点。課題の制球が安定し四球もなかった。最速148キロを計測した直球は威力十分で6アウト中フライアウトは5つを数えた。力で打者をねじ伏せた。

 安仁屋コーチは「最高の投球だった。フォームが変則だし、あの球がストライクゾーンに投げられれば打たれない。戦力になる。今の良い状態を維持してほしい」と期待を寄せた。


☆で、佐々岡コーチもMVPは矢崎くん…なんですが。


◇【広島】日南1次キャンプ打ち上げ 投手陣MVPは矢崎と矢崎? 2/13(水) 17:40配信 スポーツ報知

 広島が13日、宮崎・日南の1次キャンプを打ち上げ、投手陣のMVPとして矢崎拓也投手(24)と床田寛樹投手(23)の大卒3年目コンビが指名された。

 佐々岡真司投手コーチ(51)が「(MVP?)実戦で床田にしろ加藤にしろ(結果を出した)」と11日の紅白戦で好投した2人の名を挙げた。ただし「継続しないと一度の失敗でオジャンになる可能性もある」と15日からの沖縄2次キャンプでは、対外試合でも内容の濃い投球をするよう厳命した。

 そんな2人は“半ドン”で終わったこの日も投球練習。11日の紅白戦では初回無死満塁のピンチを背負いつつ、2回を無安打無失点で切り抜けた床田は「僕はそんなに良かったと思わない。加藤の方が良かったと思います」と、2回パーフェクトだった同期入団のライバルをたたえた。

 と、ここまで佐々岡コーチも床田も、矢崎のことを昨季までの登録名の「加藤」と呼んでいる。その都度「ゴメン。矢崎だね」(佐々岡コーチ)「あ、矢崎ですね」(床田)と訂正していたが、なかなかチーム内でも定着しないようだ。しかも、この日、床田がユニホームを忘れて、MVPを分け合った矢崎に借りたため、背中に「YASAKI」と書かれた2人の投手がブルペンで投げる事態に。ああ、ややこしい!


☆てな訳で、MVPは矢崎くんと矢崎くんってことで(笑)。


☆誠也くんも、充実のキャンプだったようです。


◇広島・鈴木誠也が1次キャンプ完走「張り切り過ぎずにやりたいです」 2/13(水) 12:56配信 サンケイスポーツ

 広島が13日、宮崎・日南市内での1次キャンプを打ち上げた。鈴木誠也外野手(24)は「けがなくできて、良かったです」とホッとした表情を浮かべた。

 2年前の夏に右足首を骨折し、このオフはそのときに入れたボルトを抜く手術を受けた。今キャンプは走塁と守備練習は慎重に行っているが、打撃では一段とスケールアップした姿をみせている。15日から始まる沖縄での2次キャンプでは対外試合も予定されている。「しっかり振ることを意識します。張り切らないといけないですが、張り切り過ぎずにやりたいです」と意欲的だった。


☆開幕までに、状態がどうなるか。バッティングは問題ないみたいですから、大丈夫だとは思いますけどね。


☆で、このキャンプでは、正随くんも頑張りましたね。


◇広島正随、大学の先輩薮田撃ちで沖縄切符/新顔通信 2/13(水) 20:46配信 日刊スポーツ

<第3クール終了:広島新顔通信>

 広島ドラフト6位正随優弥外野手(22=亜大)が2次キャンプ行きの切符をつかんだ。キャンプ2日目のフリーであいさつ代わりの特大弾2発を左中間へ運んだパワーで強いインパクトを残した。

 第3クール3日目の11日に行われた今キャンプ初紅白戦は、2軍から高橋大も加わり沖縄行きをかけた場だった。2回の第1打席で大学の先輩薮田から中堅へ適時打を放ち、自ら切符をつかみ取った。

 15日から沖縄2次キャンプが始まる。「まず第一段階は突破できて良かったです。もっと大きなインパクトを与えたかったですが、最低限はできたかな。(2次キャンプでは)少ないチャンスをいかにものにできるかだと思っています」。鈴木や長野、松山、バティスタ、野間、西川…。強打者ぞろいの外野手争いに割って入っていく覚悟を決めた。


☆ま、大阪桐蔭で4番を打った男ですから、素質はあるんだと思います。で、こうやってルーキーながら1軍のキャンプに抜擢されても結果を出せているというのは、プロ向きの性格なのかも知れませんね。




☆さて、長野の話。


◇広島・長野 いよいよレギュラー争い本格化「しっかり結果を残せるように」 2/13(水) 22:29配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 長野久義外野手が15日から始まる沖縄2次キャンプへ向けて、決意を示した。

 この日打ち上げとなった日南1次キャンプを振り返り、「ケガなくやれたのが良かった」と充実の表情。ここからレギュラー争いが本格化するが「実戦も増えてきますし、しっかり結果を残せるように頑張ります」と言葉に熱を込めた。


☆基本的にはポジションを確約されている訳ではなく、競争、ということになります。


◇1番人気の“赤長野”レギュラーの保証なし!東出コーチ「若手と競い合って勝ち取ってほしい」 2/13(水) 11:03配信 東スポWeb

【赤ペン!! 赤坂英一】「レギュラーが決まっているのは、(4番・ライトの鈴木)誠也と二遊間(田中、菊池涼)だけ。ほかのポジションはオープン戦で競争してもらいます。もちろん、長野も例外ではありません」

 広島・東出打撃コーチは、今年もクールに戦力を分析している。昨年の今ごろは「野間が化ける」と予言して見事に実現。今年のキャンプでは“赤長野”が1番人気だが「レギュラーになれるかどうかはあくまでも本人次第」とこう言った。

「長野ぐらいになれば、どの程度の打撃の技術を持っているかは分かっています。ただ、この3~4年は精彩を欠いたシーズンもあった。長野が外野の定位置をつかみたいなら、若手と競い合って勝ち取ってほしい。そうしないと、ウチの若手も納得しませんからね」

 前巨人監督・高橋由伸氏が評論家として日南を訪れた際、東出コーチは巨人時代の長野の状態について質問したという。すると高橋氏は「最近の長野は本来の力の5割程度しか発揮できてなかった」と答えたそうだ。

「眠っていた力を長野がどこまで取り戻せるか、そこが勝負ですよ。去年で引退した新井(貴浩)さんがウチに復帰した時(2015年)も最初は右の代打要員。そこから、本人が努力で4番の座をつかみ取ったんだから」

 もう一人、ドラフト1位新人の小園(報徳学園)は戦力になるのか。広島の高卒新人野手としては異例のキャンプ一軍スタート。小園本人も「開幕一軍」を目標に掲げているが、東出コーチは「こちらとしては開幕一軍にはこだわっていない」そうだ。

「このキャンプで小園を一軍に入れたのは、田中とキクと一緒にやって、彼らの技術を間近に見てほしいからですよ。彼らのレベルの高さを知り、いろんなことを感じて、自分に必要なものは何かを学んでほしい。まずはこのキャンプ、オープン戦を通してどこまで成長するかを見てみたい」

 とはいえ、高卒新人としては大変レベルが高いことも確かだという。

「体格からして違いますね。特に尻回りのがっちりした肉付きがいい。守備練習も一軍の選手に見劣りしてない。打撃もパンチ力がある。まあ、技術的には直すところがたくさんありますが」

 ちなみに、東出コーチは、小園と同じ高卒新人野手だった1999年に一軍昇格。2年目の00年にはショートのレギュラーになっている。


☆で、カープでやることになってですね、本来の力を出してほしい訳ですよ。


◇広島・長野久義、コーチ陣が明かす充実ぶり「最高の成績を残しそう」【山岡則夫】〈dot.〉 2/13(水) 17:00配信 AERA dot.

 丸佳浩の人的保障で、巨人から広島に移籍した長野久義に注目が集まっている。

 この男の話題がテレビやネット、紙上を通じて伝わってこない日はない。

 例えば、キャンプ地周辺での広島選手への大盤振る舞いや、西武投手会の食事会に出現し、元同僚の「内海哲也をよろしく」とあいさつをしたこと。休日には西武ブルペンにサプライズで登場し、内海の投球を見守った様子など、“長野情報”がやむことはない。さらに、同じ日南市内でキャンプを張るサッカーJ2横浜FCの“キング”三浦知良との対面も大きく報道された。

 チームの雰囲気を良くするだけでなく、宣伝効果は大変なものである。

 しかし周囲が求めているのは、精神的支柱やムードメーカーとしてのものだけではない。実際のフィールド内での貢献に大きな期待をしている。首位打者、最多安打などのタイトルを獲得。ゴールデングラブ、ベストナインにそれぞれ3回も輝いている走攻守が揃った好選手だから、それは当然だ。

──自分のペースを崩さず身体に気をつければ結果は出る。

「対戦していて感じたのは、プレーすべてにとにかくオールマイティーというか、コンスタントに活躍していた印象が強い。チャンスで強い選手だし、実際にいいところで打たれたこともある。守備では大事なところで走者を刺す。いまだに盗塁をできる脚力も持っている。走攻守のすべてに関して、実力にはまったく心配していない」
 
 高信二ヘッドコーチは長野の実力について太鼓判を押してくれた。

「一番感じるのは安定感。特に守備に関して守備範囲の打球に関しては必ず追いつくし、送球も大きく外れることがない。キャンプに入っても最初からよく動けている。巨人時代と違って練習している、という声も入ってくる。でも無理にやっている感じはまったくない。身体全体がよくシェイプされているし、準備もしっかりやってきたんだろうね。やはりすべてのベースは下半身だけど、動けているから問題ないと思う」

 巨人時代は春先に苦しむ傾向があり、4月の打率1割代というシーズンもあった。

「先日、元巨人ヘッドコーチの村田真一さんが来ていて話した。確かにスロースターターの部分もあるけど、それが長い間続くことはない、と言っていた。夏場までには必ず調子が上がってくる。もちろん開幕にはレギュラーとして万全の状態で望んで結果も伴っているのがベストだと思う。でも長野にも長年やってきたペースがある。それは崩してほしくないからね。まあ身体、故障だけで、あとはまったく心配していませんね。実力はわかっているし実績もあるから」


──荒々しいスイングで20本塁打が見たい。

「とにかくバットコントロールが素晴らしいから、大崩れしない。例えばゴルフで70台で回る人が、いきなり100以上叩くなんてほとんどない。それと同じで実力があるから、シーズン終わった時にしっかりと結果を残すはず。とにかく技術に関していうことは何もないね」

 打撃技術の高さを絶賛してくれたのは東出輝裕打撃コーチ。

「鈴木誠也もそうだけど、本当のバットマンというか、素晴らしい打撃をする。もちろん天性のものもあるだろうけど、アマチュア、プロと完成型に近いものを作り上げてきた結果なんだろう。だから他の打者は、見るだけで参考になっていると思う」

「個人的には巧い打撃もそうだけど、もっと荒々しいスイングも見てみたい。あれだけの実力なら20本塁打以上は絶対に打てると思う。そういう長野を見てみたい気持ちもある。現状を見る限りでは、ここ数年で最高の成績を残しそうな気がする。そういう気持ちにさせてしまうほど素晴らしい」

 同じバットマンとしてポテンシャルの高さ、そして可能性の伸びしろを感じるからこそのコメントであった。

──世間に対して証明するには結果を残すしかない。

「チーム内の競争は前面に出してやっている。経験ある選手が必ずポジションを保証されるチームではない。若手、中堅、ベテランも競争の中からポジションを勝ち取ってほしい。長野もそういう考えでやってほしい」

 キャンプインに先立ち、緒方孝市監督は長野に関して語っていた。2月11日の初紅白戦への出場も厳命した。長野はキャンプを通じて監督の要望にも応え、実力で周囲を認めさせ始めている。

 長野久義。広島は間違いなく大きな戦力を手に入れた。

 仮にである。

 巷で噂されているように、自身が保有するFA権を行使して1年で巨人に戻ったとしよう。FA権は選手自身が勝ち取った権利であり、誰も口を挟めるものではない。しかし長野は、生え抜きで育った丸佳浩の人的補償で広島へやってきた。直前では同じく生え抜きである内海哲也の人的補償での西武移籍もあった。経緯を踏まえ、巨人復帰した場合の風当たりの厳しさは想像に難くない。


 それはアンチと言われる層のみでなく、生粋の巨人ファンにも少なからずあるはずだ。それらを黙らせるためにも、長野の今シーズンの活躍はマスト、結果を残すしか方法はない。

 高ヘッドコーチが語ったようにコンディションの良さから、オフに自身を追い込んできたことは明白だ。本気になった長野は間違いなく広島の大きな戦力になるだろう。

 悲願である広島日本一のキーマンであることに疑いようはない。(文・山岡則夫)

●プロフィール
山岡則夫
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌Ballpark Time!を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、編集・製作するほか、多くの雑誌、書籍やホームページ等に寄稿している。Ballpark Time!オフィシャルページにて取材日記を不定期に更新中。現在の肩書きはスポーツスペクテイター。


☆FAで巨人に戻れば、また人的補償が必要になる。そんなこと、長野がしますかね。しかも一度プロテクトリストから外れてる訳ですからね。


◇長野が激白!ドラフト拒否し巨人入団時の重圧感じる 2/13(水) 5:00配信 日刊スポーツ

 広島長野久義外野手(34)が12日、シート打撃で“赤ヘル初安打”を放った。記念球を手に笑顔でポーズ決めた男を初めて取材したのは、巨人入団2年目のオフだった。12年1月のグアム自主トレ。それから7年が経過した。長野の現在地とは-。今を探訪し、観察と洞察、時間と空間を共有して、真意に迫った。【取材・為田聡史】

   ◇   ◇   ◇

 「音が違う。メジャーリーガーみたいですよ。恥ずかしいから隣で打ちたくないんですよ…」

 日南キャンプ。赤ヘルの長野は鈴木の隣のケージで打撃練習をすることが多かった。軽々とバット振り回して柵越えを連発する後輩スラッガーとは対照的にバットに振り回されている。「見て下さいよ。これ。こんなところにできたことないですよ」と手のひらはマメだらけだった。同時に少しずつ赤ヘルも似合うようになってきた。

 休養日に巨人時代から通う、なじみの店に足を運んだ。日南からタクシーで約1時間、清武町にある「炭火焼き 鶏」には巨人の選手、関係者らのサインがところ狭しと飾られている。気心知れたおかみに「カープのサインを書いていきますね」とすっかり手慣れた手つきでペンを走らせた。

 新天地で背番号5のユニホームを着るとプロ1年目の心境がよみがえった。「あのときと同じようなプレッシャーを感じています」。初々しさとは異なる。ドラフト指名を2度拒否して巨人の門をたたいた。どうしても巨人に。そこまでして巨人に。それがルーキー長野に向けられた世間の見立てだった。今、広島はチームも街も歓迎ムードが沸き起こっている。自信と期待値の比重、バランスが当時と重なった。

 気遣いの男と言われるが、己の意思に遠慮をしたことはない。中学3年のとき、一般入試で筑陽学園高に入学した。小学時代からエースどころか投手経験は1度もない。球拾いからたたき上げの野球小僧が、甲子園を目指して飛び込んだ。リーグ3連覇中の広島の一員になり「強いチームだし、自分よりすごい選手がたくさんいる。なんとか置いていかれないように。高1のときもそうでしたね」。活躍、成功へのプロセスは経験の中にある。

 学生、社会人時代、巨人での9年間は、地味にも派手にも年輪を重ねてきた。リーダーシップはキャラにそぐわない。ピークから衰えが見え隠れする34歳での新天地。心に秘めるプライドが1つだけある。「このチームで日本一を経験しているのは僕だけしかいない」。根っこに宿る強さがある。包み込む強さがある。はね返す強さもある。だから長野はかっこいい。


☆ま、今回は自分の意思でカープに来た訳ではありませんが、あれだけこだわって入団した巨人を去ることになって、カープにやって来た以上、それ相当の覚悟を持って臨んでいると思いますよ。同時に、カープで期待されていること、その果たすべき役割も、十分承知しているはず。34歳になって、カープに来て、心機一転、残りの野球人生を充実したものにしてほしいと思います。


☆さて、4連覇へ、カギを握る選手。


◇広島4連覇のカギを握る選手は?/伊原春樹コラム 2/13(水) 10:59配信 週刊ベースボールONLINE

 元気そうな姿を見られて良かった。広島日南キャンプ。非常にいい表情で練習を行っている長野久義の姿があった。私は2007年から4年間、巨人ヘッドコーチを務めたが、長野とは彼が1年目の10年のみ一緒のユニフォームを着た。阿部慎之助がユーモアを交えて「俺が見てきた後輩の中で一番、練習をしなかったけど、一番、天才型だった」と長野を評したそうだが、まったくやらないということではない。やるべきことはしっかりとやる選手だ。

 2年目で首位打者も獲得したことが示すとおり、バッティングセンスは抜群。それに勝負強さがあり、意外性もある。非常に頼りになる選手であることは間違いない。長野はまだ脚力もまったく衰えていない。下半身が厳しくなると、プレー面に大いに支障が出るが、そんな心配はないからまだまだ主軸としてしっかり働いてくれるだろう。昨年、39本塁打を放った丸佳浩と同じくらいの成績を残すのは難しいかもしれないが、レギュラーとして一定の成績を挙げるのは間違いない。

 丸が抜けたと言っても広島は野手に関して心配はない。投手は大瀬良大地、野村祐輔、ジョンソンと3本柱がそろっているが、カギを握るのは薮田和樹だと思う。17年には15勝を挙げて最高勝率のタイトルも獲得した右腕。しかし昨年は一転2勝を挙げただけに終わってしまった。聞いたところによると、キャンプで順調に過ごしているようだ。薮田が復活すれば、広島4連覇の可能性も高まるのではないか。


☆今のところ1軍にもいますし、開幕までにどう仕上げてくるか、ですが、確かに薮田くんが復活すれば、これは大きな戦力。昨年はケガをきっかけに調子を崩したようなので、まずはケガなくキャンプ・オープン戦を乗り切ること。話はそれからですね。


☆丸や新井さん、エルさんが抜けた一方で、新戦力含め、昨年活躍していない選手の台頭も求められます。


◇広島、V4へ「新たなチーム」=新戦力の長野らアピール-プロ野球キャンプリポート 2/13(水) 5:17配信 時事通信

 丸が巨人へフリーエージェント移籍することが決まった後の昨年12月。広島ナインは「丸が抜けて弱くなったとは言われたくない」と口々に話した。その強い思いを表すように、天福球場は例年以上に活気であふれている。

 不動の3番打者の穴を埋める筆頭候補は、丸の人的補償で加入した長野だ。巨人ではスロースターターとして有名だったが、新天地ではひと味違う。1月29日に日南入りし、実績がある30代の選手としては異例の合同自主トレに参加した。

 さらに、キャンプ2日目からフルスイングを披露するなど、仕上がりの早さをアピール。「やるしかないと思っている」と気合十分でバットを振り込んでいる。

 中堅の守備は、昨季左翼でレギュラーに定着した5年目の野間がポジション取りに燃える。「周りの目も変わってくる。2年前と同じでは(昨季の活躍は)たまたまだと思われる。大事な一年になる」。守備では軽快な動きを見せ、練習後は連日居残り特打で汗を流す。

 シートノックでは内野手の西川、上本、曽根、捕手の坂倉らが外野の守備もこなす。レギュラークラス以外は複数のポジションを守れるように練習しており、故障者など有事への備えも万全だ。

 「今年の形、新たなチームをつくる」と緒方監督。リーグ4連覇へ、攻守の軸が抜けても王者に死角はない。(キャンプ地=宮崎県日南市)。


☆勝負は沖縄、ですね。


◇広島長野が沖縄入り「実戦が入ってくるので結果を」 2/13(水) 18:54配信 日刊スポーツ

 広島が日南1次キャンプを打ち上げ、2次キャンプ地の沖縄に入った。

 休日を挟み、15日から始まる。緒方孝市監督(50)は「ここから選手たちは競争。(1次キャンプで)全員がいいものをみせてくれたから楽しみにしています」。新加入の長野久義外野手は「実戦が入ってくるので、しっかり結果を残したい」と意気込んだ。


☆さて、新しいチームは、どんなチームになるのか。不安よりも、楽しみの方が大きいですね。


☆おしまいは、なぜけん玉(笑)。


◇広島新助っ人レグナルト、けん玉に挑戦する動画を公開 ファン「凄く上手い」 2/13(水) 14:48配信 Full-Count


◆来日当初から“広島愛”溢れる左腕「僕はジャパニーズ・マスターになる」

 広島の新助っ人、カイル・レグナルト投手が自身のインスタグラムを更新し、けん玉に挑戦する動画を公開。日本のファンから「凄く上手い」と驚きの声が挙がっている。

 今季から広島に加入した左腕は「いつの日か、僕はジャパニーズ・マスターになる」との文言を添えて動画を公開。椅子に座った状態でけん玉に挑戦しているが、聞き手の左手で上手く操っている。小皿、大皿と成功させた後、中皿に挑戦するも惜しくも失敗。本人は悔しそうに笑みを浮かべ、周囲も大盛り上がりとなっている。

 もっとも、レグナルトのけん玉技術をファンは“称賛”。日本人から「ワォ」「good!」「あなたならなれるよ!」「私たち(日本人)よりうまいね!!」「君のことを応援しているよ!!」「カイル、君はけん玉が凄く上手だね」などとコメントがついている。また、「これ、お土産に欲しいわ」と書き込む米国のファンもいた。

 来日当初から、カープ坊やのマンホール、マツダスタジアムの写真などを公開し“広島愛”を見せてきたレグナルト。日本文化への興味は尽きないようだ。


☆「ジャパニーズ・マスター」って何(笑)。


☆来日する前からもうすっかり馴染んでいるレグナルトですが(笑)、ま、好きでいてくれるに越したことはありませんからね(笑)。


☆レグナルトもローレンスも、「新しいカープ」の一員として、日本一に貢献してほしいですね。


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source : K.Oのカープ・ブログ。