2019年2月17日日曜日

'19 カープ・キャンプリポート(12)~2/15、沖縄キャンプイン・佐々岡流・高橋昂左肘手術。


☆さて、沖縄キャンプが始まりました。


◇広島・緒方監督が沖縄歓迎セレモニーで「4連覇、日本一を目指します」 2/15(金) 19:18配信 サンケイスポーツ

 練習前に沖縄キャンプの室内練習場で行われた歓迎セレモニー。挨拶に立った広島・緒方監督は15日、「セ・リーグ3連覇を果たしてここに帰ってこれてうれしく思います。新しい投球練習場も完成し、充実した施設で若い力が台頭するのが楽しみ。チーム一丸となって4連覇、日本一を目指します。よろしくお願いします」と挨拶。沖縄市長や、市内の支援者から大きな拍手を浴びた。


☆沖縄の施設も充実してきましたなぁ。


◇【広島】沖縄2次キャンプ開始 緒方監督「室内練習場完成がVにつながった」 2/15(金) 9:58配信 スポーツ報知

 広島が15日、1軍の2次キャンプ地、沖縄市・コザしんきんスタジアムでキャンプインした。

 雨模様のため室内練習場でセレモニーが開催され、昨季のベストナイン、会沢、鈴木ら表彰選手にカープ沖縄協力会から記念品が贈答された。

 緒方孝市監督(50)は「昨年、室内練習場が完成してたくさん練習できたことが優勝につながったと思います。さらに今年は投球練習場もできて、より練習できると思います。チーム一丸で4連覇、そして日本一を目指します」とあいさつして喝采を浴びていた。

 ドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園高=は、16日に行われる同校の卒業式のため欠席。沖縄2次キャンプは26日まで行われる。


☆練習環境が整うことは、ほんとに大きいですよね。沖縄の皆さんにも、感謝、です。


☆で、大瀬良くんは、いきなりの投げ込み。


◇広島の2次キャンプが沖縄でスタート 大瀬良がいきなり130球の投げ込み 2/15(金) 18:40配信 サンケイスポーツ

 広島の沖縄での2次キャンプが15日、スタート。完成した新ブルペンで昨年リーグ最多勝(15勝)の大瀬良がいきなり130球を投げ込んだ。振りかぶって20球の後はすべてセットポジションで110球。

 「立派なブルペンで、雨の日も練習できますね」。フォーム固めの段階を強調したエースは「疲労はかなりきてますが、暖かいので体は動きます」と日差しの強い南国を歓迎していた。


☆新ブルペンは、なかなか好評のようです。


◇広島・大瀬良、沖縄初日に130球の投げ込み 新ブルペン「投げやすい」 2/15(金) 19:28配信 ベースボールキング


◆室内練習場の隣「移動しやすい」

 広島の沖縄2次キャンプが15日からスタート。新たに完成した投球練習場で、開幕候補の大瀬良大地投手(27)が130球の投げ込みを行った。

 大瀬良は会沢を相手に熱のこもった投球。女房役にアドバイスをもらいながら130球を投じ、「立派なブルペンで投げやすかったです」と笑顔で振り返った。

 新ブルペンは昨年完成した室内練習場の隣に作られ、これでメイン球場、室内練習場、ラニングなどを行う陸上競技場と、各施設の距離がグッと縮まった。昨シーズン最多賞(15勝)と最高勝率(.682)の2冠に輝いた右腕は、「次の練習にも移動しやすく(練習)効率もよくなりそうです」と、新施設に感謝した。


☆その、大瀬良くんのインタビュー。


◇広島・大瀬良 丸に宣戦布告「しっかり抑えてやりたい」 2/15(金) 16:30配信 東スポWeb

 昨季最多勝、最高勝率のリーグ2冠に輝いた広島・大瀬良大地投手(27)。自身初となる開幕投手を目指し、新フォームにも取り組んでいる赤ヘルのエースが本紙に今季にかける思いを激白した。さらに新加入の長野久義外野手(34)について「大きな存在」と目を輝かせ、逆に巨人へFA移籍した丸佳浩外野手(29)に対してはキッパリと“宣戦布告”。セ王者の頼れる右腕の胸中に迫った。

 ――今季は初の開幕投手が有力視されている

 大瀬良 目標にしている一つでもありますし、何とか選んでもらえるように頑張りたいです。ただうちは競争なので、しっかりとこれからの実戦に入っていってからもいいアピールをしてつかみ取らないといけないと思っています。

 ――今オフからセットポジションでのフォーム改造に着手している

 大瀬良 はい、ちょっと(腕を)下ろしています。重心がおヘソに入るような感じで。セットになると球威も落ちていたので、これは変えないとまずいなと思っていたんです。実は昨季のシーズン中に気づいていたんですけど、シーズン中に変えるのはかなりの勇気とリスクも出る可能性があったので、それで今取り組んでいます。

 ――習得は順調か

 大瀬良 いいものも悪いものも今は出ています。ただ、それはキャンプならではだと思っているので、課題をこれから詰めてやっていかなきゃいけない。現状ではこんなもんかなと。開幕までにしっかり形にしなきゃいけないと思っています。

 ――今季の目標は

 大瀬良 個人的には200イニングを目標に掲げたいと思っています。チームとしてはリーグ4連覇と日本一。やっぱり3連覇させてもらっていますけど、日本一になれていないですしね。その悔しさをみんな持っているので、何とか日本一にたどり着きたいなと思っています。

 ――巨人から長野が加入した

 大瀬良 そうですね! やっぱりジャイアンツ時代に対戦していた時の話も、ジャイアンツのこともこれから聞いてみたいと思っています。身内だけじゃなくて外からの目線でいろいろな話を聞けたりもしますからね。そういった意味ではたくさんの情報を教えてもらいたいです。長野さんも「何でも教えるから!」と言ってくれていますので。とにかく、いろいろ聞いてみたいですね。

 ――すでに長野と会話は…

 大瀬良 はい、今はまだ、ちょこちょこですね。もちろんすごく優しい方なので、いろいろ話しかけていただいています。

 ――大きな存在か

 大瀬良 いやあ、もちろんです! いろんな意味でですね。プライベートでもたくさんお話を聞きたいですし、もちろんグラウンドでも頼りにしたいと思っていますんで! 一緒になって戦っていきたいです。

 ――逆に今度は丸が敵になったが

 大瀬良 ハハハ…。はい。味方だと心強いですけど、敵になるとすごく手ごわい選手になると思います。まあ、でも、だからといって僕たちも負けるつもりはないですよ! しっかりとグラウンドで戦うのを楽しみにしながらですね。しっかり抑えてやりたいと思います。

 ――開幕投手として、いきなり対戦することになるかもしれない

 大瀬良 もしそういうことになればですね。何とか打ち取って、マツダスタジアムなんで沸かせられたらいいなと思います! とにかく頑張ります。


☆昨年大活躍して、すっかり取材も増えた、大瀬良くん。注目もされるだろうし、期待も大きくなるでしょう。その中でそれ相当の結果を残せば、大きな成長にもつながりますし、自身が中心となって日本一を勝ち取ることができれば、チームとしても大きく成長することになると思います。


☆その大瀬良くんの話にも出てきた、長野。


◇移籍・長野が広島で「ジェントルマン」と呼ばれる理由 2/15(金) 7:00配信 JBpress

 プロ野球解説者の小田幸平氏がおくる、各球団の現在地。セ・リーグ3連覇を達成し、今シーズンは悲願の日本一を目指す広島カープ。「圧倒的な強さ」と語るその理由と、盟友・長野久義の変わらない姿勢を綴ります。

■ 丸が抜けた穴は総合力で埋められる

 昨年のリーグ王者・広島東洋カープは今季、セ・リーグでは巨人V9以来となる4連覇に挑みます。

 そんな偉業にチャレンジするカープの日南キャンプでは、とにかくジャイアンツから移籍してきた長野義久選手の存在感が際立っていましたね。ファンの方はもちろん、現場の選手やスタッフまで長野選手の一挙手一投足に注目・・・そんな雰囲気を感じました。

 チームの20代の中心選手たち・・・菊池涼介、田中広輔、鈴木誠也、安部友裕、堂林翔太の各選手たちとも話しましたが、彼らは口を揃えて長野選手のことを「ジェントルマン」と評していました。

 僕は現役時代、長野選手とともに自主トレを行った仲でもあるのですが、彼はとにかく「気遣い・気配りのできる男」なんですよ。僕が日南キャンプを視察した日にも、こんな出来事がありました。ある若手選手が打撃練習中にバットを折ってしまい、バットを交換するためにベンチに戻ってきたところ、いち早くそのことに気づいた長野選手が、スッと新しいバットを若手選手に手渡したのです。 

 プロ野球界で、長野選手のような大ベテランが、若手にそこまで気遣いを見せるのは稀なケース。しかも、そんな振る舞いが自然にできてしまう。菊池選手や鈴木選手たちが「ジェントルマン」と評する所以ですね。すでに多くの後輩選手に慕われているようですし、長野選手本人も「やりやすい」と言っていました。

 もちろん、チームの戦力としてプラスの面もあります。レギュラー当確線上の中堅選手にとっては長野選手の存在自体が刺激になりますし、これから上を目指す若手にとっては、タイトルも獲得したことのある(2011年に首位打者、2012年に最多安打)強打者のトップレベルの技術に触れるチャンスでもある。

 単純に昨季の個人成績だけに注目すれば、丸佳浩選手が抜けた決して穴は小さいとは言えません。ただ、総合的に判断すれば長野選手の加入によって、その穴は十分に埋まるのではないでしょうか。


■ 天狗にならない4番の存在は頼もしい限り

 さらにチームのプラス面を上げれば、4番を任せられるだろう鈴木選手のさらなる成長ですね。現役時代の晩年、彼とはウエスタンリーグの試合で何度か対戦しました。当時、カープ二軍の内田順三監督から、「必ず出てくるから」と聞かされていたので、現役引退後も注目して見続けてきましたが、その期待通り・・・いや期待以上のバッターに成長しましたね。もちろん、まだまだ成長の余地も残しています。

 彼の長所は、いつまでも野球小僧の面を持っていること。決して天狗にならないというか、いつ話しても「まだまだですよ」と口にします。プロ野球選手としては、どんどん成長して大きくなっていますが、肝心の芯の部分だけはブレていない。当たり前のことのようですが、プロ野球選手としてはとても重要なことで、そこの意識の差で、今後の成長度合いにも差が出てくるものなんです。逆の見方をすれば、芯の部分がブレていない鈴木選手は今季も活躍してくれるでしょうね。
 
 最後にあくまで個人的な見解ですが、今季はバティスタ選手が大爆発するような予感がします。バッティングの状態はもちろん、練習に対する意気込みも素晴らしく、僕がキャンプを視察した日、グラウンドの中で一番目に留まった存在でした。打撃タイトル争いにも絡むのではないか・・・そう直感しています。

 僕はキャンプ取材をする際、各チームのプラス面とマイナス面を見て、総合的に「今季はどんな戦いをするのか」を判断するようにしています。ただ、今年のカープに関してはマイナス面の要素が見当たりません。シーズンの順位予想は一通りキャンプを視察し終わった後にしようと思いますが、カープが今年も強いことだけは間違いないでしょう。

小田 幸平


☆ま、今からチームを作っていくのでまだ何とも言えませんが、長野の加入、そして誠也くんの成長は、今年の「新しいカープ」に、何らかの形で必ず貢献してくれることと思います。バティスタが成長してくれれば、これも楽しみ。


☆ま、まだチームの形が見えてこないので、これからですね。


☆ただ、心配なニュースも。


◇高橋昂が左肘手術=プロ野球・広島 2/15(金) 14:47配信 時事通信

 広島は15日、3年目の高橋昂也投手(20)が14日に左肘の内側側副靱帯(じんたい)再建手術と、尺骨神経剥離手術を受けたと発表した。今季中の登板は絶望となった。

 高橋昂は昨季、初めて開幕ローテーション入りを果たし6試合に登板。6月28日の巨人戦では初勝利を挙げ、貴重な先発左腕として今季も期待されていた。


☆「側副靭帯再建手術」というのは、いわゆるトミー・ジョン手術ですね。


☆その、昂也くんのためにも。


◇昂也の分まで!広島床田が18日のKIA戦で先発へ 2/15(金) 20:12配信 日刊スポーツ

 広島3年目の左腕床田寛樹が“開幕投手”に指名された。初の対外試合となる18日韓国・KIAとの練習試合に先発し、3イニング程度投げる。

 17年の左肘手術から復帰途上で、先発ローテ入りをアピールする。同期入団で同じ左腕・高橋昂也の左肘手術が発表され、ライバルの分まで奮闘したい思いは強い。「あいつにはLINEを入れました。分かっていても(リハビリは)長いんで」と話した。


☆床田くんも昂也くんと同じく左肘を痛め、17年にトミー・ジョン手術を受け、昨年終盤にようやくファームで実戦復帰。床田くんは手術前よりも球威が増し、今やローテも狙おうかというところまで来ましたから、昂也くんも時間はかかるでしょうが、地道にリハビリをして、復帰の暁には、床田くんとともにローテを支えて下さい。


☆さらに投手陣の話題、今度は、一岡くん。


◇広島一岡、納得の直球を求めて90球の熱投「真っすぐにはこだわりがある」 2/15(金) 20:49配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(15日、沖縄)

 広島・一岡竜司投手が2次キャンプ初日の練習の締めに熱投を見せた。

 キャッチボールや守備練習、走り込みなど、この日のメニューを終えると「下半身が疲れている時に投げておきたかった」とブルペンへ。畝投手コーチが捕手役となる中、右腕を振った。

 50球に到達すると、「真っすぐにはこだわりがある」と強い直球が3球続けば終わりとテーマを設定。だが、なかなか納得がいかずに投球を続け、計90球目で終えるとファンからは温かい拍手が送られた。


☆一岡くんの場合、球速ではなく、自分の思い描く「質」があるんでしょうね。徐々に「自分のピッチング」を確立しつつある感じを受けます。


☆その、投手陣の話、91年の優勝時と比較した、佐々岡コーチの話。


◇佐々岡流だ!240イニングからの進化/カープ観測 2/15(金) 10:00配信 日刊スポーツ

<カープ観測 15日>

 広島佐々岡真司投手コーチ(51)が日刊スポーツのインタビューで、目指す投手陣像について語った。分業制が確立された近年のシステムを受け入れながら、セ・リーグを制した91年当時の良さも取り入れる温故知新型で臨む構え。現役時代に100勝100セーブを達成した佐々岡流で投手王国を復活させ、リーグ4連覇の原動力になる。【取材・構成=村野森】

 ◇  ◇  ◇

 佐々岡コーチは今キャンプ、救援投手にも先発調整をさせる方針を打ちだしている。投手陣を整備する上での考え方とは何か。

佐々岡コーチ(以下佐々岡) 僕らの時代は球数をしっかり投げて、体で覚えた。肩のスタミナがつき、これだけ投げたという自信をもって開幕を迎えられた。投げ込みの意味は、疲れたときに下半身をしっかり使うこと。その中で上(上半身)がついてきて、そのバランスの中で投げること。スピードも出るし、コントロールもリリースポイントがしっかりする。肩肘に負担がかかるというのは、上だけで投げているから。

 佐々岡コーチは現役時代、チーム事情で先発→救援、あるいは救援→先発と役割が変わった。

佐々岡 リリーフでスタートして、途中から先発に変わると、つまり球数を投げてない中で先発になるとしんどい。先発から途中でリリーフというパターンもあったが、それはできる。みんなが先発とか長いイニングを投げる気持ちでいれば、リリーフはできる。

 佐々岡コーチの現役時代は、キャンプ中1回は300球の投げ込みをした。

佐々岡 疲れてからの投げ込みがプラスになったが、人それぞれで正解はない。ただ、黒田(博樹)もメジャーに行く前、若いころは球数を投げ込んでいた。

 それでも今キャンプ、投手陣にブルペンの球数のノルマを設定していない。

佐々岡 僕らの時代は実戦まで間があったのでブルペンで投げる量も増えた。今はすぐ実戦。まして競争意識を持たせている。重視しているのは球数より結果。ダメなら2軍に落ちる。

 若い選手にどう指導しているか。

佐々岡 僕らの時代は、投げる際に(右投手の)右膝部分に土がついた。それが、リリースポイントが決まるサインだった。1回体が沈んで立ち上がるには体力がいる。今はそこまでは求めないが、やはり下半身の使い方は基本だ。

 理想のチームに挙がるのが91年の広島。佐々岡、川口、北別府の先発3本柱がいて、抑えは大野だった。

佐々岡 91年は、ここぞのときはエースが中4日で130~140球投げるのがあたりまえ。今は5、6人でローテを回し、登板間隔は中5、6日。救援陣の登板は60試合、70試合と増えている。先発は、まだ投げられるという姿を見せてほしい。それが本当の姿。

 200イニングを投げる投手が少なくなった。昨季セで規定投球回(143回)を超えたのは8人。最多は巨人菅野の202回で、次が広島大瀬良の182回。パで超えたのは9人で、最多は楽天則本の180回1/3。91年、プロ2年目の佐々岡は130試合制(91年広島は引き分け2試合を含み132試合)の中、リーグ最多240イニングを投げた。

佐々岡 そういうピッチャーは今はいない。ただ、143試合の中で中5、6日空けるなら、200イニグ近くになってもいい。

 それでも、91年型のチームを追い求めない。

佐々岡 調整法が進歩している。先発ピッチャーは最初キャッチボールをしないとか。それで良い方向にいっているなら取り入れなきゃならない。僕らの時代は、試合前、全員がそろってアップしてキャッチボールをした。今は先発ピッチャーは後でアップしながら試合に入っていく。無駄な時間をなくしている。

 91年は津田恒実さんが投げられなくなった年。7月13日時点で中日に7・5差の3位だったが、盛り返して逆転優勝した。

佐々岡 僕は本当に、津田さんにあこがれていた。真っ向勝負という投球スタイルにあこがれた。1年目(90年)は津田さんも調子が悪い中で、僕が途中からリリーフに変わった。2年目はまた(救援で)できるかなと思ったら、ああいう状況になった。津田さんが(4月14日巨人戦で)原辰徳さんに(同点打を)打たれて、その後頭痛がすると。そして入院された。病名は隠されていた(脳腫瘍だったが水頭症と発表)が、僕らは知っていた。山崎隆造さんが選手会長で、音頭をとって、選手だけで津田さんのためにがんばって1つになろうと。そこからもう1回上昇気流に乗った。

 昨年まで3連覇した広島は、当時以来の黄金時代。

佐々岡 3連覇しているチームで、僕は(2軍投手コーチとして)ファームにいて、1軍では新井とクロ(黒田博樹)がいて。ふつうは野手は野手、ピッチャーはピッチャーになりがち。ピッチャーは野手に対して言いたいことを言えない立場でありながら、ピッチャーと野手は一緒だと、新井とクロがしっかりまとめた。91年も1つになったという意味では、つながりがあるかもしれない。

 今季も一丸となれるか。それが、4連覇のカギと言っていいかもしれない。

佐々岡 (精神的支柱だった)新井の姿を間近で見てきた菊池涼が、まとめ役になるか。石原がそういう役割をやるか。長野、菊池保が入った中でみんなで食事して盛り上がろうと、そういうことを続けているようだ。30過ぎが少なくなった中、ここまでいい雰囲気でやっていると思う。

◆91年の広島スタメン(日本シリーズ第1戦)

監督 山本浩二

1番 正田耕三
2番 緒方孝市
3番 野村謙二郎
4番 アレン
5番 小早川毅彦
6番 西山秀二
7番 山崎隆造
8番 達川光男
9番 前田智徳
投手 佐々岡真司

◆91年広島のタイトル・表彰

佐々岡 MVP、沢村賞、最優秀防御率、最多勝利、ベストナイン
北別府 最高勝率
大野 最多セーブ
川口 最多奪三振
野村 盗塁、ベストナイン
山崎 ベストナイン

◆91年広島主な投手陣

先発 佐々岡 33試合、240イニング、13完投、5完封勝ち、17勝9敗、防御率2・44
先発 川口 29試合 205イニング、8完投、2完封勝ち、12勝8敗、防御率2・90
先発 北別府 25試合、141回1/3、3完投、1完封勝ち、11勝4敗、防御率3・38
中継ぎ 石貫 46試合、5勝1敗1セーブ、防御率1・98
中継ぎ 近藤 29試合、2勝3敗3セーブ、防御率3・14
中継ぎ 川端 28試合、5勝1敗1セーブ、防御率2・36
抑え 大野 37試合、6勝2敗26セーブ、防御率1・17

◆佐々岡真司(ささおか・しんじ)1967年(昭42)8月26日、島根県出身。NTT中国から89年ドラフト1位で広島入団。2年目は先発として17勝を挙げ、沢村賞など投手タイトルを総なめ。投手事情によって抑えも務め、06年に100勝100セーブを達成。プロ通算成績は登板570試合で138勝153敗106セーブ、防御率3・58。07年限りで現役引退し、15年から2軍投手コーチ。今季から1軍担当。右投げ右打ち。


☆91年、打線は、4番にはアレンと西田が入り、バッティングの良かったキャッチャーの西山さんは、外野も守ってました。強力打線ではありませんでしたが、何とかやりくりした印象。投手陣は中継ぎも奮闘、大野さんの防御率1.17は、驚異的。この年は、まさに「投手を中心とした守りの野球」。


☆まずは、先発をしっかりさせる。先発が崩れてばかりいれば、リリーフもへったくれもありませんからね(笑)。で、近年の野球も、先発の頭数、勝ちパターンが確立しているところが強くなる。昨年のヤクルトは、梅野が出てきて近藤・石山が頑張って勝ちパターンが確立したのと、先発だったハフをリリーフに回したり、リリーフのカラシティーを先発に回したりして、何とかやりくりしていたんですよね。


☆ただ、それではやはり、リーグ優勝、日本一は無理。先発・中継ぎともにしっかり確立しているのが、理想。今のところカープもフランスアが出てきて、一岡くんが頑張って、勝ちパターンはある程度確立している。後は、先発なんですよね。


☆その投手陣も含め、戦力分析。


◇全員の争いの結果でガラリと変わる可能性も秘める広島のオーダー/最新戦力分析 2/15(金) 11:02配信 週刊ベースボールONLINE


◆投手陣も再編の可能性

 昨季まで三番・中堅だった丸佳浩をFAで失ったが、人的補償で実績十分の外野手・長野久義を得た。長野がすんなりレギュラー争いに勝ち残るようなら、昨年とほぼ同様の打撃オーダーになるように見える。

 ただし、同じように見えるのは、文字の上の印象に過ぎない。実際は、外野の1ポジションのレギュラーが流動的になったことで、定位置を巡る大変な争いが巻き起こっている。

 西川龍馬、バティスタ、下水流昂、上本崇司、曽根海成、坂倉将吾。この顔ぶれが何だか分かるだろうか。今キャンプで内野(または捕手)の練習と外野の練習を両方やっている選手たちだ。さらに一塁のレギュラーの松山竜平はもともと外野手だし、今季は三塁で勝負を打ち出している堂林翔太も外野ができる、と考えれば、鈴木誠也が確定している右翼と、菊池涼介、田中広輔の二遊間以外は、内外野とも、ほぼ全員による争いが展開されているといってもいい状態なのだ。

 二遊間と右翼以外では、去年の実績で、捕手の會澤翼と一塁の松山竜平、チームの長期的プランで中堅に回った野間峻祥が定位置争いをややリードしているが、それとて調子が上がらなければどうなるか分からない。左翼、三塁、一塁は、誰でもできるようにしておいて、そのとき打撃の調子のいいメンバーで融通していく線もあり、そうなると打線も三番打者を含めて動く可能性も秘める。

 投手陣も、佐々岡真司投手コーチが「中崎翔太、一岡竜司以外は全員先発調整」の方針を打ち出し、再編の可能性は十分。新外国人のレグナルト、ローレンスの評価もなかなかで、食い込んでくる可能性があるが、この辺は外国人枠の問題もある。「先発は6人と言わず、10人ぐらい用意したい」とする緒方孝市監督の言からすると、それほど固定されたメンバーで戦うことにこだわりはないだろう。6人目の先発と中継ぎ陣は、外国人枠の状況を見つつ、一、二軍を頻繁に入れ替えながら使っていく可能性が高いと見る。


☆逆に言えば今年は、先発候補が昨年より多い。床田くんは楽しみだし、昨年ケガでつまずいた薮田くんも、今年はここまで故障はありません。新外国人ローレンス、レグナルト、ルーキー島内くん、またアドゥワくんの先発もあるかも。戸田くんも候補ですかね。


☆レフトに入るのは、長野、西川くん、バティスタ、下水流、坂倉くんと、こちらも候補は多士済々。3番は、誠也くんの充実ぶりを見れば、ランナーを返すことよりつなぐことの方が重要で、なおかつ5番の役割も大事になってきます。丸が返していた分を誠也くんや松山あたりが返せば、「丸の穴」は、そんなに感じなくて済みます。元々「どこからでも点の取れる打線」が売りのカープですから、丸の穴云々より、全体でつながれるかどうかの方が、重要。


◇カープ鈴木、本格的な走塁練習を解禁「ランクが上がったのは収穫」 2/15(金) 21:56配信 デイリースポーツ

 「広島春季キャンプ」(15日、沖縄)

 鈴木誠也外野手が、本格的な走塁練習を解禁した。

 昨年11月に右足のボルトを抜く手術を受け、今キャンプでは慎重に患部の状態を見極めていた。帰塁の際にはスライディングも敢行。鈴木は「実戦前に試せたのは良かった。いきなり試合ではできないので。ランクが上がったのは収穫です」と話していた。


☆今年は昨年よりは状態がいいのは、間違いないでしょう。走攻守で、昨年以上のものを期待していいと思います。


☆その誠也くんに、弟子が(笑)。


◇広島堂林「生きた教材」年下誠也から打撃のコツ習う 2/15(金) 20:14配信 日刊スポーツ

 開幕1軍を狙う広島堂林翔太内野手が15日、3歳下の鈴木誠也外野手に約1時間にわたり打撃のコツを教わった。

 室内練習場に居残り、交互に正面からのティー打撃を行いながら、手首の返し方、右腰の出し方などについて身ぶり手ぶりで話を聞いた。「生きた教材なんで。誠也を引っ張ってでも、見てもらわないと。ガツガツやっていかないと」。がむしゃらな姿勢で、三塁争いに挑んでいる。


☆いやいやいいじゃないですか、このなりふり構わない感じ(笑)。サード挑戦といい、今年は本気なんじゃないでしょうか。


☆誠也くんと堂林くんの違いは、自分で考えられるかどうか。サード挑戦といい誠也くんへの「弟子入り」といい(笑)、自分でやり始めた、というところに、大きな意味があると思います。


☆で、先日も言いましたが、チーム、という点では、この人がポイントになるかも。


◇広島選手会長・会沢の決意「満足をしているようでは終わってしまう」 2/15(金) 8:00配信 スポニチアネックス

 広島の会沢翼捕手(30)は春季キャンプ休日の14日、スポニチ本紙の単独インタビューに応じた。昨季、新井貴浩氏(本紙評論家)が「家族」と表現したチームを「仲間」と言い表して、選手会長としてチームメートを守り抜く決意を示した。日本シリーズに出場した昨年の経験を糧に、悲願の日本一に向けた戦いの準備を進める。(構成・河合 洋介)

 ――日南1次キャンプが終わっての仕上がりは?

 「もっともっとレベルアップしていける。その中で、さらに投手とコミュニケーションも取りながらやっていきたい」

 ――昨季は打率・305、13本塁打、42打点とキャリアハイの打撃成績を残した。

 「捕手でもっと打っている方はたくさんいる。そういうところを目標にしていかないと。もっと上のレベルでやりたい」

 ――相手の攻め方は変わった?

 「それはあった。でも、こっちも“あれ?”となるのではなくて、こういう配球ででくるのかと読めてきた。色んなことをイメージしながら。内角も増えてきたけど、そんなところでビビッていても仕方ない」

 ――結果を残して迎える今季。楽しむ気持ちはある?

 「不安でしかない。去年ぐらいの成績で満足しているようでは終わってしまう。ある程度やれたという自信は持っていいのかもしれないけど、変な自信にしてはいけない。その不安を消すために練習が大事になるし、打撃の練習だけではなくて、それは捕手としても一緒」

 ――新井貴浩氏が引退して、巨人から長野が移籍するなど、メンバーが変わった中でのキャンプインとなった。

 「それぞれの決意がある中でのキャンプイン。僕はみんなの顔を見てまたやるぞという気持ちになった。引退された方といなくなってしまった選手を気にしてもね…。チームは進んでいくしかない」

 ――投手とのコミュニケーションも重要な役割。

 「今でも難しいね。去年は、“思い切ってやるしかないんだから”とよく投手には言っていた。“四球が多い”と去年の前半は言われたけど、意味のある四球はいいんだよと。勝負にいって四球を出すのと、逃げに行って四球を出すのは、全然違う。どうしようとなって逃げる四球はやめてくれと伝えていた」

 ――会沢選手をはじめ、菊池涼や田中広など野手がチームの中心に多い。

 「投手中心に意見交換をしてくれてもいいと思っている。難しいところですけどね。今は優勝しているからいいけど、苦しくなったときにどうなるか。そうなる前に手を打ちたい」

 ――新井氏は去年、チームのことを家族と表現した。

 「新井さんらしいなと思った。家族とも思いますけど、家族は新井さんの言葉という感じ。僕は仲間という感覚が強い。守ってあげたい。仲間を絶対守ろうと思える」

 ――なれ合いではない。

 「競争意識がある。レギュラーで出たいという気持ちを持っている子ばかり。言うことは言うし、なれ合いとは絶対に違うなと。僕が目を光らせながらという感じでやれたらいい」

 ――昨季の日本シリーズは、ソフトバンクに1勝4敗1分け。差をどこに感じた?

 「場数の違いでしょうね。“ここで打たれるんだ…”とか、“ここで点取れないんだ…”とか。やってきた数が違うんだろうなと試合をしながら感じていた」

 ――クライマックスシリーズと日本シリーズは違った?

 「僕は日本シリーズに出たのは初めてだったけど、全然違う。“こんなに緊張するんだ”とか、“1点でこんなに流れが変わるのか”と感じた。初戦から“なんでこんなに点が入らないんだ…”と思っていながらの(延長12回、2―2での)引き分け。1試合でこんなに疲れるのか…と。試合が進んでいくうちに“こんな経験なかなかできないよな。いい経験できているな”と思いながら試合をやっていた」

 ――第5戦で延長10回に柳田にサヨナラ本塁打を打たれたときに「人生で一番悔しい」というコメントもあった。

 「まじで悔しかったね。あの試合は「絶対、今日はいける」と思っていたから。魔が差す1球。(1点優勢の7回の)フランキー(フランスア)のときもそう。明石さんへの(同点ソロ)本塁打。大丈夫だろうなと思って投げた1球のときに、いかれた。本当にいい経験になった」

 ――今年に生かせる経験になった。

 「生かせると思う。マスクをかぶってみないと分からないから。周りから見ていても分からない」

 ――3連覇しても気持ちは挑戦者のまま?

 「気持ちは変わらない。去年は、3連覇したのがセ・リーグでは巨人しかいないというので不安しかなくて、その中で3連覇できた。その自信はあるかもしれないけど、不安なのは変わりないからね」

 ――3連覇という黄金期に選手会長を務める。

 「それはうれしい。3連覇のときに1軍に出られていなかったら、正直な話、自分のプラスにはならない。そこで試合に出ていて、少しでも貢献できたことは自分にとってプラスだと思います」


☆まずは選手それぞれが、万全な状態であること。DeNAにCSで負けた時、菊池が「DeNAには勝てる気がしなかった」と言ってましたが、その時点でもう負けてるし(笑)、自身の状態が悪かったから、そういう気持ちになったんだと思うんですよね。全力を出し切って負けたんなら、これはもうしょうがない。でも力を出し切れずに負けたのであれば、問題はどこか別のところにある、ということになります。


☆今年はもっと前に出てほしいんですよね。選手会長として、キャッチャーとして、またバッターとして、その存在感を存分に見せつけてほしいと思います。


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source : K.Oのカープ・ブログ。