☆さて、早いものでキャンプも終わり、オープン戦の季節となる訳で。早いですなぁ。
◇広島D1・小園、3月も1軍帯同決定!緒方監督も賛辞「見劣りしない」 2/27(水) 7:00配信 サンケイスポーツ
広島春季キャンプ(26日、沖縄・コザ)広島が26日、沖縄キャンプを打ち上げた。ドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園高=はキャンプを“完走”し、3月も1軍帯同することが決定した。
「1軍の舞台で1カ月できたことに感謝しかない。もっとそこでやりたいと感じました。チャンスをもらったので、しっかりつかみ取りたい」
「高校ナンバーワン遊撃手」の前評判通りの守備を披露し、バットでも24日のオープン戦・DeNA戦(宜野湾)で昨季セーブ王の山崎から左前打。攻守で堂々とプレーする18歳を、緒方監督は「他の選手と比べても見劣りしない。それ以上のものを出してくれている。落ち着きが出てきている」と評価。1軍に帯同させることを明かした。
「テレビで見る選手のプレーを近くで見ることができました。そのレベルに追いつけるように頑張りたい」
昨秋のドラフトで4球団が競合した黄金ルーキー。マツダスタジアムでのプレーに思いをはせ、努力を積み重ねる。
☆どうでしょうね、開幕1軍、はないかも知れませんが、シーズン中にも1軍を経験させる、ということはあるかも知れませんね。
☆てな訳で、「ドラ1の明暗」。
◇小園海斗と中村奨成、広島ドラ1に明暗。プロの世界で生き抜くリアル 2/27(水) 11:48配信 webスポルティーバ
広島の一軍が宮崎・日南キャンプを打ち上げて沖縄に移動する日、一軍が使っていた天福球場に二軍の若い選手たちが移動してきた。なかには、調整中の今村猛や永川勝浩のような実績のある選手もいるが、ほとんどが10代~20代前半の”ヤング・カープ”たちだ。
■広島の新人・林晃汰は練習の虫。一軍でホームラン1本の恩返しを誓う
やがてバッティング練習が始まると、そのなかに”丸”を見つけた。両足に根が生えたようなどっしりとした構え。下半身がまったくぶれない安定したスイング軌道。タイミングが合った時のグングン伸びていく弾道。グラウンドレベルで見ていると、まるで”丸佳浩”がまだチームに残っているような錯覚を覚える。
その選手が、昨年のドラフトで広島から3位指名を受けて智弁和歌山から入団した林晃汰(182センチ、90キロ/右投左打/内野手)だ。左打ちの長距離砲として、丸はもちろん、松山竜平、岩本貴裕の後釜に……と大きな期待を担って入団してきた。
グリップを頭上に掲げる迫力のある構えから、バットのヘッドをグラグラと動かして、少々粗っぽくても当たればスタンドインというスイングスピードに、対戦した多くの高校生投手が圧倒されてきた。そんな林の打撃フォームが変わっていた。
フォームに不自然なところがなく、バットはサッと出しやすそうな位置に構え、バットをグラグラさせることもなく、インパクトの精度を上げている。高校時代のような”むちゃ振り”をしなくても、同じような飛距離を出せて、同じような速さの打球が飛んでいく。
「合同自主トレが始まるまで、中谷仁さん(元プロ野球選手で、現在は智弁和歌山の監督)が林にプロに入るための心構えなど、ずいぶんと話してくれたらしいんです。ありがたいことです」
そう語るのは、林を強く推薦し、指名にこぎつけた鞘師智也(さやし・ともや)スカウトだ。
「1月の新人合同自主トレの時も、夕食を食べてからひとりで室内(練習場)に行ってバッティング練習をやっていましたからね。あんなにひたむきな一面があったのかと……新しい発見でしたね」
次々にスピンのかかった弾道で外野の深いところまで飛んでいく林の打球を眺めながら、昨日まで同じ場所から同じような当たりを連発していた同じくルーキーの小園海斗のことを思い出していた。
「高校生ルーキーで、あれだけインコースを怖がらずにスイングできるヤツって、これまでいましたかねぇ……」
キャンプ地を回っているある評論家が、そういう言い方で小園の能力の高さに驚いていた。たいていの高卒ルーキーは、プロに入って”木製バット”の難しさに直面するという。
「夏の大会が終わってから、ずっと木製バットで練習していました」
そう言って胸を張るルーキーたちも、いざプロのバッティング練習のゲージに入ると、それまで経験したことのない緊張感に、一種の”金縛り状態”になってしまい、自分のバッティングができないというたぐいの話は何度も聞いた。
だが、小園はそんなプレッシャーをものともせず、しかもインコースをフルスイング。たしかに、小園の打球は”活き”が違った。内角を振り抜いた強烈なライナーがライトポール際を襲う。詰まることを恐れずにこれだけ振れる選手は、そうそういるものではない。
やがて雨になり、練習が屋外から室内に変わると、「オヤッ」という場面に遭遇した。少し前までバッティング練習で快音を響かせていた背番号51の小園が、コーチが手で転がすボールを1球1球、低い捕球姿勢をとり、丁寧にグラブのポケットに当てて、ボールを右手に持ち替え、ステップを踏んでネットスローを繰り返していた。
広島のすごいところは、こういうところだ。
必要とあれば、注目のドラフト1位だろうが、きっちり”基本の基本”に戻して、そこから出直しさせる。結局は、それが一番の近道であることを、チーム全体が共有している。だから小園も「ノックじゃないのか……」と不満を感じることもなく、とてもいい顔で地道な練習を繰り返していた。
そういえば、昨年の広島キャンプは”中村奨成”の話題で持ち切りだった。
そして2年目の今年、その中村はリハビリの真っ最中だという。キャンプスタート早々、右第一肋骨を疲労骨折し、治療とリハビリの日々を送っている。
昨年、中村はファームで83試合に出場し、打率2割1厘、4本塁打の成績だった。数字としては物足りないが、ステップとしてみれば、そんなに心配することはないと思うのだが、チーム内の中村を見つめる視線がなかなか厳しい。
「うちは練習が厳しいことで有名かもしれませんけど、それは自分から練習するっていう意味ですから。『やれっ!』と言われて伸びた選手なんて、ひとりもいないんじゃないですか。そういう意味で、中村はまだ姿勢が甘いと言われても仕方ありません。高校まで競争してポジションを奪ったことがないと思うのですが、もう環境は変わっています。もっと実感して、気づいていかないと……」(広島球団スタッフ)
野球の天才たちが集う”プロ野球”という世界。しかし、一軍の華やかな舞台で活躍できる選手は、ほんのひと握りに過ぎない。かつてイチローはこんな言葉を残している。
「努力せずに何かできるようになる人のことを天才と言うなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを天才と言うのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」
プロ野球という世界は、努力の天才たちだけが躍動できる空間なのかもしれない。広島のキャンプを見て、あらためてそんなことを考えさせられた。
安倍昌彦●文
☆林くんは、高卒野手でドラ3ですから、期待の高さが窺えます。丸・天谷・土生と左バッターがいなくなりましたから、左のスラッガーが、実はいないんですよね。林くん、本当に楽しみです。
☆で、思い起こせば緒方監督就任当時、まず何から始めたかというと、「守備の基本練習」。「投手を中心とした守りの野球」を掲げる緒方カープですが、今年こそ、その真価が発揮される年なのかも知れません。
☆で誤解のないように言っておきますが、中村奨くんが練習しない、ということではありません。疲労骨折はゴルファーがよくなる症状だそうで、バッティング練習の結果そうなった、というもの。また甲子園のホームラン記録を塗り替えた三拍子揃った逸材であることも、間違いのないところ。
☆ただ、練習すればいい、ってものでもない。恐らく中村奨くんは、自分がなぜホームランを打てるようになったかも、あまり分かってない。坂倉くんが外野に挑戦しているように、キャッチャーというポジションは経験が必要、ということもあります。中村奨くんに今必要なのは、プロのキャッチャーになるための基礎と経験であり、バッティングは二の次でいい。その意味では、ケガこそしましたが、ここまで順調に来ている、と言ってもいい。
☆つまりは、小園くんが別格なんですね。走攻守にわたって、プロの1軍の選手と遜色ない動きを高卒ルーキーが見せられる、ってのは、その技術や素質はもちろん、物怖じしない性格や精神力など、まさに総合的に優れた選手な訳です。早くから小園くんの名は挙がってましたが、なるほど、甲斐野ら即戦力のピッチャーを差し置いてまで、カープがほしがる訳です。
☆てな訳で、「明暗」というのは、ちょっと違うとK.Oは思ってます。小園くんが「明」すぎる、ってだけ(笑)。中村奨くんも、いずれ出てくるでしょうし、これからどうなるかは、まだまだ分かりませんよ。
☆お次は、長野。
◇広島・長野、キャンプ“完走”「新鮮な気持ちでやることができた」 2/27(水) 6:00配信 スポニチアネックス
広島・長野久義外野手(34)は26日、新天地で完走した春季キャンプを「ケガなくできてよかった。新鮮な気持ちでやることができた」と総括。「オープン戦で結果を残し、開幕戦に出られるよう頑張りたい」と言葉に力を込めた。
看板を張った巨人から移籍して臨む節目の10年目。赤いユニホームは「まだまだ自分としては見慣れない」と苦笑いするが、見た目の違和感は全くない。「層が厚く、いい選手が多い」は実感で、心機一転、定位置争いを勝ち抜く決意だ。
課題はある。首尾よくキャンプを完走しても、実戦守備には就いていないのが現状。前日25日、楽天との練習試合前に初めて左翼でシートノックを受けたが、右肩が仕上がっていないためか本格的な返球にはほど遠い。
長野自身「状態はボチボチ」と言いつつ、守備への質問には「それは監督、コーチに聞いてください」と口をつぐむ。それでも緒方監督は「順調にきていると思う。守備はまだだけど、ある程度のメドは立てている」と楽観的に説明した。
広瀬外野守備走塁コーチが「左翼線は飛球が戻って来る。左打者の切れて行く打球も難しい。他の球場とはイメージが違う」と言う本拠地マツダスタジアムの左翼守備。本職の中堅ではなく左翼に入るなら、残る期間でいかに慣れるか…がカギになりそうだ。
経験豊富。立場はわかっている。「シーズンが始まって貢献できれば、チームメイトもそう(仲間と)思ってくれると思います」。リーグ4連覇へ、長野は若いチームに新風を吹き込むつもりだ。(江尾 卓也)
☆バッティングも、まだまだこれから、ってところでしょうか。
◇カープ長野開幕スタメンへ「目に見える結果を」OP戦レギュラー勝ち取る 2/27(水) 6:00配信 デイリースポーツ
「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)
丸のFA移籍に伴う人的補償で、巨人から広島に移籍した長野久義外野手(34)が26日、初めてのカープキャンプを完走した。オープン戦が本格化する3月からは結果を残し、激しいレギュラー争いを勝ち抜く構え。本拠地マツダで古巣・巨人と激突する3月29日の開幕戦出場に意気込んだ。
晴れ渡った沖縄の青空の下、長野がキャンプを打ち上げた。黒く焼けたほほに充実感がにじむ。「新鮮な気持ちで楽しくできました。あっという間でした」。チームに溶け込んだかについては「シーズンが始まってチームに貢献できれば、チームメートもそう思ってくれると思います」と真剣なまなざしを向けた。
3月から本格的にレギュラー争いへ身を投じる。沖縄では対外試合4試合に出場し、8打数1安打。3、5、6番でスタメンに名を連ね、代打でも出場した。打撃の状態については「ボチボチです」と多くを語らないが、仕上がりは上々のようだ。
迎打撃コーチは「もう1つ、2つという感じです。本人もそう思っているでしょう。あまり結果は見ていない」と説明。「スイングの力強さを上げていけば大丈夫。心配していない」と全幅の信頼を寄せた。
実戦守備の準備も整いつつある。緒方監督は「まだ試合で守りに就いていないけど、ある程度のメドは立てている」と説明。前日25日の楽天戦では、初めて試合前のシートノックに参加した。これまでは指名打者や代打での出場だったが、今後は天候や体調を見極めながら、外野でスタメン出場するタイミングを計っていく。
プロ10年目。新天地ではレギュラーが確約されていない。若手の激しい定位置争いを目の当たりにして「いい選手が多い」と実感。3月のオープン戦は「内容も求めながら、目に見える結果を出せるようにしたい」と危機感をにじませるように言葉をつないだ。
3月も“チョーさんフィーバー”は続く。2日・西武戦は地元・佐賀での凱旋試合。5、6日はマツダスタジアムで古巣・巨人と初めて戦う。長野は「まずはオープン戦で結果を残して、開幕戦の試合に出られるようにしたいです」と力を込める。赤いユニホームは「まだ見慣れない」と苦笑いするが、顔つきは勝負師に変わっていた。
☆「巨人の長野」から、「カープの長野」へ。
◇広島 チームに馴染み、日に日に増す長野久義への期待感 2/27(水) 6:11配信 広島アスリートマガジン
今年の日南キャンプにおいて注目度ナンバーワンはこの選手だろう。
FAで巨人に移籍した丸佳浩の人的補償としてカープに入団した長野久義。
テレビカメラ約20台、報道陣約100人が集まった初日、練習前の声出しで「野球以外のことなら、何でも答えられると思います」とナインの笑いを誘うと、ランチ特打では早くも鈴木誠也と競演。
持ち味の巧みなバットコントロールで、右方向を意識したミート中心の打撃を披露した。
練習後には集まったファンのために即席サイン会も実施。実績十分のベテランが、チームに溶け込もうと初日から精力的に動き回った。
首脳陣の配慮で別メニュー調整が続いていたが、第1クール最終日には全体練習に参加。カープ名物となっている12種類の打撃練習とともに、最終日恒例の“地獄のロングティー”もこなし、最後まで全力でバットを振り続けた。
第2クールでは移籍後初めて、実戦形式の練習で打席に立ち、大瀬良大地、野村祐輔といった主力4投手と対戦。打撃コーチも称賛する鋭い打球を放ち、開幕に向けて順調な仕上がりをみせている。長年巨人の主軸を担ってきた長野の加入が、4連覇、そして悲願の日本一を目指すチームにどんな化学変化をもたらしていくのか? 楽しみでならない。
(広島アスリートマガジン2019年3月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 長野久義(ちょうのひさよし)
1984年12月6日生、佐賀県出身/180cm 85kg/右投右打/外野手/プロ10年目・34歳/筑陽学園高-日大-ホンダ-巨人(09年ドラフト1位)-広島(19年~)
【昨季成績】116試合 383打数111安打 打率.290 13本塁打 52打点 3盗塁
☆元々スロースターターで、春先は調子が良くないのですが、だからこそ慎重に調整してるんでしょうね。加えてチームが変わるということは、練習の仕方も、やってる野球も変わる。職場の変わった経験をお持ちの方ならお分かりになると思いますが、新しい職場では、まずその職場のやり方を把握しておかないと、動き方も分かりませんから。やり方を理解したら、そこから自分で判断して動けるようになる。
☆長野が入団会見で「カープがなぜ強いのか知りたかった」と言ってましたが、その秘密を、長野も理解しなきゃならない。
◇広島カープの「キャンプ戦略」は何が違うのか 2/24(日) 5:50配信 東洋経済オンライン
皆さんこんにちは、プロ野球解説者の礒部公一です。
春季キャンプも終盤にさしかかりました。各チームとも実戦的な練習のため、紅白戦や練習試合を行いながら今シーズンの戦い方を模索しつつ、開幕への準備を進めています。
春季キャンプは、数多くのチーム(韓国のチームも含む)が温暖な気候である沖縄に集まっています。もちろんオープン戦ではないのですが、練習試合という形で“試合勘”を取り戻す作業を行うのは効率的です。
前回のコラムでもお話ししましたが、この時期の試合に出場する選手は若手が多いです。
若手選手は首脳陣にここでアピールし、チャンスをつかみ取らなければ、篩(ふる)いにかけられて別調整しているレギュラー陣と入れ替えをされてしまいます。投手ならば一球、打者ならば一振りを、死に物狂いで行っている真っただ中なのです。
■広島カープのキャンプ調整の伝統
多くのチームは、このような形で調整していきますが、昨年までセ・リーグで3連覇を果たし、今季も優勝を狙っている広島カープは、この時期の練習試合からシーズン同様のベストメンバーを組んで試合を行っています。
これはなにも今年だけに限ったことではなく、私の知っている限りで言えば例年、カープは早い時期からレギュラー陣を使って練習試合をするという伝統があるようです。
考え方のひとつとして、ある程度レギュラー陣を固定し、選手個々に責任感を持たせ、その打順での自分の役割を明確にする、という訓練を開幕に向けての約1カ月間で養わせているのだと思います。
4連覇のかかる今季は、昨年まで不動の3番打者であり中心選手であった丸選手がFAで巨人に移籍し、人的補償で長野選手を獲得しました。
丸選手の抜けた穴は大きいです。実績のある長野選手を獲得したことで、ある程度その穴埋めはできるとは思いますが、なにも対処をしなければ、文字どおり“ある程度”の穴埋めになるかもしれません。
そういう意味でも、長野選手にはとくに移籍1年目ということもあり、打線の流れや各選手の技術や考え方を把握させるために、この時期から試合に出場させ、シーズンへの準備をしているのではないかと思います。
広島カープが常勝軍団になった理由として挙げられるのは、選手の育成方針にもあると思います。
現在レギュラーをつかみ取っている選手は生え抜きの選手ばかりで、ドラフト戦略や広島の伝統である豊富な練習量をもって、FAなどでの他球団からの移籍に頼らずとも、十分に自前で有能な選手を育てています。
丸選手のようにFA移籍されても、それを補うだけの選手を育成できているから、選手層が厚く、戦力ダウンに見えないところがカープの強さです。
田中選手、菊池選手、會澤選手らも近々FA権を取得しますが、それに代わる選手として、3年目の捕手・坂倉選手や今年入団した小園選手らをその後釜として育成していきます。たとえこの中の誰がFAで移籍したとしても、当面はセ・リーグで常勝軍団として優勝争いに加わってくるはずです。
私は広島出身です。子どもの頃からカープを間近で応援してきましたが、昔に比べると本当に強くなりました。しみじみそう思います。
(以下、略)
☆よく、選手が不振になるとすぐに「代えろ」だの何だのと言う人がいますが、カープの野球を、というか野球というものを全く分かっていない。例えば田中くんは丸や菊池と違い、ショートに定着してからすぐにレギュラーとして力を発揮しましたが、これは緒方監督が、始めからレギュラーとして使った、というのが1つ、もう1つはやはり、社会人出身で経験が豊富だった、というのもあります。カープの野球の理解力が、やはり高卒や大卒とは違う訳です。
☆加えて田中くんは1番に定着してから、「1番のバッティング」に徹していますが、これは菊池の2番同様、チームの中での役割を果たしている、ということ。丸も含め、1番から3番までを固定し、なおかつこの3人はチームの重要な部分であるセンターラインを固めている。だからこそ、カープは強くなったのです。
☆緒方監督1年目、リーダーへのプレッシャーからか、キクマルが揃って不調、丸は3番を打てず消去法で1番へ、鳴り物入りで獲得したグスマン・シアーホルツは活躍できず、にもかかわらずエルさんやロサリオ含め、外国人や新井さんに頼らざるを得ないようなチーム状況でした。チームも4位に沈みます。
☆ここから学んだ緒方監督は、大砲に依存するようなチーム体質から脱却、チームとして勝てるチーム作りを目指します。外国人は、野手はサードに「つなぎの4番」のルナを獲得。またピッチャーはジャクソン、ヘーゲンズと、後ろを固めます。誠也くんが主力に成長、で、黒田さん、新井さんの活躍もあり、チームは25年ぶりにリーグ制覇。この年は、今のチームが、勝ち方を確立した年だった、と思います。
☆この年、ルナを獲得したのは、サードを固定すると同時に、ルナのバッティングならカープの打線の中で生かせる、と考えたんだと思います。この年新井さんはMVPを獲得するほど活躍した訳ですが、それでも4番はルナでした。これは、4番がルナを生かす最適の打順であると同時に、打線の流れも一番スムーズになる打順である、ということ。
☆で、早くから緒方監督は誠也くんを4番にするつもりだったと思うのですが、誠也くんが4番に座って、1番から4番までが固定できた訳です。また松山が一人前になって、昨年は規定にも到達。サードには安部が出てきて、離脱すれば西川くんが埋めて、下位にはバティスタや会沢が座ってと、ま、そりゃ優勝するでしょ、というメンバーになった訳です(笑)。
☆センターラインの固定は、野村監督時代からあった発想で、このチームは、キクマルのレギュラー定着から始まったチーム。今年、丸が抜ける訳ですから、新しいチームを作らなきゃならない。
☆で、今年はですね、まさに「投手を中心とした守りの野球」の年なんですよ。昨年リーグ優勝して3連覇を成し遂げた訳ですが、投手陣は不安定でした。ソフトバンクとの差は、各ピッチャーが役割をしっかり果たしていたソフトバンク投手陣に対し、フランスアが伏兵の明石に同点の一発を浴びたことに象徴されるように、各々がその持ち場でしっかり力を発揮できなかったところ。そこがしっかりしない限り、日本一はありません。
◇広島 カープOB・横山竜士が徹底分析! 2019カープ 投手陣の展望 先発投手編 2/27(水) 6:03配信 広島アスリートマガジン
最多勝に輝いた大瀬良を中心に安定感抜群のジョンソン、そして実績ある野村、九里、岡田での開幕ローテーションが予想される先発投手陣。加えてここに何人の若手投手が食い込んでくるのだろうか? 横山氏が注目する先発投手3投手とは?!
* * * * * *
リハビリを乗り越えてグレードアップしている。 床田のローテ定着が先発陣の底上げにつながる!
■ 床田寛樹
とこだひろき/1995年3月1日生、兵庫県出身/181cm 85kg/左投左打/投手/ プロ3年目・23歳/箕面学園高-中部学院大-広島(16年ドラフト3位)
【昨季成績】(一軍)登板なし (二軍)8試合 1勝1敗 投球回20 奪三振17 防御率2.25
私が個人的に期待する投手は床田です。
手術を経て昨季左肘故障から復帰しましたが、故障は投手にとって精神的にマイナス面が大きいもの。
ましてや故障している間にチームは3連覇をしたということで、当然本人の中に焦りもあったと思います。
ですが昨季夏に二軍で実戦復帰して投げている姿を見たときには、1年目に投げているときよりも数段良くなっている印象を受けました。加えて制球も良く変化球でカウントが取れていましたし、直球も故障前よりも威力が増していました。
苦しいリハビリ期間を無駄にせず、うまくグレードアップしています。普段彼の球を受けているブルペン捕手に話を聞いてみると「フィールディングなども含めてセンスが良く、なんでも卒なくこなせるタイプ」だと言っていましたし、そういう意味でも期待感を持てます。
もちろんアピールをしなければならない立場でありますが、飛ばし過ぎて故障再発だけは気をつけたいところです。
キャンプでは2月という時期にしては強い球を投げ込み、紅白戦でも結果を残し、順調にアピールできています。
左腕だけに先発ローテーションに食い込めばベンチとしても選択肢が増え、先発陣の底上げという面でも非常に大きいと思います。
なんと言っても力強いストレートは魅力的。 先発としてワンランク上の投手を目指せ!
■ 岡田明丈
おかだあきたけ/1993年10月18日生、東京都出身/185cm 92kg/右投左打/投手/ プロ4年目・25歳/大商大高-大阪商業大-広島(15年ドラフト1位)
【昨季成績】26試合 8勝7敗 投球回138 奪三振114 防御率5.09
岡田の魅力と言えば、やはりあの力強いストレートです。
これは他球団の打者も認めている部分がありますし、昨年の日米野球ではメジャーの強打者を相手にストレートが通用するところを証明しました。
また一昨年には12勝をマークしている点を考えても、先発としてもっと飛躍できる可能性を感じます。
昨季後半はリリーフに回り、その起用法も理解できます。
しかし私個人的には先発投手として伸びてほしいと思っています。ただ、岡田の課題は突然四球から崩れてしまうこと。
起用する側からしても替え時が難しいですし、投げてみなければ分からない部分を持ち合わせているのは、本当の意味での信頼を得られない要因でしょう。
そこからもう一段上がるためには、先発として押し引きを考えた投球、相手打者との駆け引きを覚えてゲームをつくれるようになること。そうすれば安定感も増してくるはずですし、大きく飛躍できると思います。今キャンプでの投球を見る限り、体の状態は良さそうでしたし、当然監督をはじめ首脳陣の期待値は高いと思います。また結婚もしましたし、自覚も昨年とはまったく違うものでしょう。なんとか先発としてワンランク上の投手になってほしいところです。
誰もが認めるエースとなるために金曜日の先発ローテーションとして1年間回ってほしい!
■ 大瀬良大地
おおせらだいち/1991年6月17日生、長崎県出身/187cm 93kg/右投右打/投手/ プロ6年目・27歳/長崎日大高-九州共立大-広島(13年ドラフト1位)
【昨季成績】27試合 15勝7敗 投球回182 奪三振159 防御率2.62
昨年、最多勝を獲得したことで大瀬良に対する周囲の目が一気に変わりましたし、ワンランク上の投手になった印象を受けました。
3連覇する間、毎年別の投手がタイトルを獲得していますが、どの投手も翌年成績を落としています。
やはり好成績を残したオフは多忙となり調整が難しくなります。
そういう意味でも今季大瀬良にとっては大事な年となります。
また昨季序盤は日曜日に登板していましたが、途中から金曜日の登板がメインとなりました。
私個人的には金曜日の先発は信頼の証だと考えています。火曜日のカード頭は前日試合がないので中継ぎをつぎ込めます。
3連戦の勝ち越しをつくっていきたい中で、金曜日は2カード目初戦で6連戦の真ん中であるため中継ぎを休ませたい状況です。だからこそ長いイニングを投げられるエース格を金曜にぶつけたいのです。
大瀬良が金曜に踏ん張ればチームを勢い付ける投球となり、チームが苦しいときに勝てればチームにとって価値ある勝利となります。状況によっては中5日ということもあるでしょう。
ですが、金曜に投げる先発として1年間回り、さらに頼りになる先発投手となれれば『誰もが認めるエース』と呼ばれる存在となるはずです。
(広島アスリートマガジン2019年3月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 横山竜士(よこやま りゅうじ)
1976年6月11日生、福井県出身。94年ドラフト5位で広島入団。
97年に10勝を挙げてブレイクすると、先発、中継ぎとして活躍。05年以降は主にセットアッパーとして投手陣を支え、13年には通算500試合登板を達成。14年限りで現役引退し、現在はプロ野球解説者として活躍中。通算成績は507試合、46勝44敗17セーブ、110ホールド、防御率3.42。
☆昨年は、野村くんが7勝しかできず、離脱もありました。また岡田くんはシーズン終盤中継ぎに回るなど、規定に届かず。まずは大瀬良くん・ジョンソン・野村くんの3人がしっかりすること、そして岡田くん・九里くんが離脱や不調になった時に、代わりのピッチャーが出てくること。
☆実は25年ぶりに優勝した2016年は、2桁勝ったのは、野村くん・ジョンソン・黒田さんの、3人だけ。後はもう、やりくりですわ(笑)。ヘーゲンズを先発に回したりもしました。今年は、岡田くん・九里くんがしっかりしてくれて、床田くんあたりが出てきてくれれば、相当強力な先発陣になるはず。
☆ただその2016年も、野村くんが16勝、ジョンソンが15勝。この2人で、31勝を稼いでいた訳です。同時にそれだけ勝ち星が付いているということは、いかにこの2人のピッチングが安定していたか、ということ。
◇広島大瀬良「任せられるように」目指すは初開幕投手 2/27(水) 21:30配信 日刊スポーツ
1カ月後の大役へ-。広島大瀬良大地投手(27)が28日から初の大役へ向けて1歩を踏み出す。26日に打ち上げた春季キャンプでは、自己最多の約970球を投げ込んだ。充実感はあっても、満足感はない。周囲の期待と評価は高まる一方で、自身の不安は拭い切れていない。初の開幕投手を目指して、万全の調整を重ねていく。
◇ ◇ ◇
大瀬良に大黒柱の自覚が芽生えた。キャンプでは若い投手から求められた助言を伝え、後輩を食事に誘って悩みも聞いた。主戦と期待されるシーズンへの準備も念入り。キャンプでは昨年よりも約200球多い、約970球を投げ込んだ。「僕の記憶の中では最多。投げ込んだ割に、今年は体が元気だった。やることはやったし、やりたいこともできた」。初の大役となる巨人との開幕戦「3・29」を見据え、オープン戦での登板を重ねていく。
昨季は最多勝と最高勝率の2冠を獲得。開幕投手の最有力候補だ。シーズン中は各球団のエース格と投げ合うことが増えることが予想される。「昨年は勝たせてもらったけど、同じような投球では勝てない。そこで勝てる投手にならないといけない」。オフには水泳トレで肩関節の柔軟性を高め、セットポジションの改良にも取り組んだ。
周囲の評価や期待が増す一方で、本人には不安が残ったままだ。「もともと心配性だからかな。みんながいいと言ってくれても、不安しかない。昨年も、不安のまま開幕を迎えた気がします」。不安だからこそ課題を見つけ、成長と進化につなげてきた。2冠達成の昨年もそうだった。
対外試合初登板となった24日DeNAとのオープン戦では勝負球が甘くなり、3回3失点。「左打者の内角に投げきれなかった。あそこを投げきれないといけない」。初登板で課題を残したのも、大瀬良のシーズン前の「恒例行事」かもしれない。今後はオープン戦で実戦登板を重ねながら実戦勘を取り戻していく。
緒方監督は開幕投手について、キャンプ最終日にも「まだ考えていない」と話すにとどめた。だが、大瀬良の目ははっきりと「3・29」を捉えている。「そこを任せてもらえるようにやっていく」。残された1カ月で不安を振り払い、開幕のマウンドに立つ。【前原淳】
<大瀬良のキャンプ>
1日 キャンプイン
2日 初ブルペンで50球
7日 フリー打撃初登板し、打者4人に28スイングで安打性3本。
17日 シート打撃に登板し、打者6人に無安打1四球。
19日 ブルペンで「インターバルピッチ」。15球後に2分休憩。これを9回繰り返して135球を投げた。
24日 オープン戦開幕となるDeNA戦で先発。自身今季初の対外試合では3回3失点。
26日 キャンプ打ち上げ
☆昨年は勝ち星はもちろんのこと、それ以上に、「安定感」が、信頼につながったことが、一番大きかったんですよね。だからこそ長い回を任され、イニング数が伸びた。佐々岡コーチがこだわってるのもそこで、先発を任された以上、その役割を全うすること、できるだけ長いイニングを投げられるようにすること。
☆ソフトバンク投手陣は昨年の日本シリーズ、中継ぎ陣は第2先発含め、かなり酷使された訳ですが、それでも各ピッチャーが最後まで役割を全うしました。岩嵜・サファテが離脱したにもかかわらず。その気概は、見習っていいと思います。
☆さておしまいは、チケット問題。
◇広島 抽選券配布打ち切り騒動を謝罪「深くお詫び申し上げます」 2/26(火) 14:27配信 スポニチアネックス
広島が2019年の公式戦入場チケットを購入の際に必要となる抽選券を配布し、大混乱の末に配布を打ち切った件について、球団は26日、公式サイトで「皆さまにご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
25日に本拠地マツダスタジアムで抽選券が配布されたが、周辺は想定の倍となる5万人以上が集まり大混乱。路上には人があふれ、渋滞も発生したことで、球団は並んだ全員に配布するとしていたが途中で打ち切り、集まったファンからは「話が違う」と怒りの声が相次いていた。
公式サイトでは、当初は25日午前11時までにマツダスタジアムに並んだ全員に抽選券を配布するとしていたものの「予想を超える大勢の皆さまが短時間でご来場され、マツダスタジアムに向かう周辺道路や施設を埋め尽くして大変な混乱状態となりました」と当日の混乱状況を説明。さらに「マツダ スタジアム内コンコース、プロムナードにも人が溢れる危険な状況になりました。そのため球団では、ご来場いただいた方および周辺への安全確保が最優先であると判断し、午前11時にプロムナードにお入りいただいているお客様をもって配布を終了することといたしました」と配布を打ち切った経緯を記した。
そのうえで「せっかくご来場いただきました皆さまをはじめとして、多くの方に大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げますとともに、今回の反省を踏まえ改善していきたいと存じます」とした。
☆抽選券を配布すりゃ5万人が集まる、チケットは転売される。人気が出るのは結構なことなんですが、何だかねぇ。K.O、列に並ぶのが嫌いなタイプなんで、列を見た瞬間、やめます(笑)。しかもこれ、抽選券でしょ?
◇広島がチケット大量購入者に身分証&誓約書にサイン 2/27(水) 19:25配信 日刊スポーツ
不正は許さない。広島が人気沸騰で入手が困難になっている観戦チケットの営利目的の転売を防ぐため、大量枚数購入者に身分証の提示と誓約書へのサインを求めることを27日までに決めた。島井入場券部長は「抑止力を高めたい」と説明した。
この日、球団は公式戦入場券販売に伴う抽選券の抽選結果を発表。当選者には3月1、2日に組番号で割り振った日時で販売される。1人5試合まで購入でき、枚数制限はない。これには、子供会や少年野球団など地域コミュニティー単位でも購入できるようにする市民球団としての配慮があるのだが、そこに付け入り、転売目的で購入する人が一部いるのが実情だ。
転売対策や公平性のため、従来の先着順から今年は購入整理券を得るための抽選券を配布する新方式を導入した。だが、配布した25日に想定を超える推定5万人のファンがマツダスタジアムに殺到して大混乱した。
この日の結果発表では正午までに100人が訪れた程度で平穏だった。抽選券は約4万枚が配られ、当選は70組2100人で、競争率は約20倍だったとみられる。球団は今回の問題を検証し、来年に向けて抽選券の配布方法を含めてより良い方策を模索している。【前原淳】
☆ま、生きていくのは大変な訳ですが、転売が問題となっているにもかかわらずそれで食っていこう、っていう人は、まあプライドがないというか、人の迷惑もへったくれもないというか。
☆もうちょっと、自分を大切になさったらどうですかねぇ。どうせ働かなきゃいけないんだったら、人の役に立とうとすればいいのに。役に立てば喜ばれるし、自分もうれしい。K.Oなんて自分大好きだから、「いい人」って見られたいもん(笑)。
☆社会っていうのはそもそも、「みんなで助け合って生きていきましょう」って仕組みな訳で。で、その仕組みを成り立たせるためには、当然それ相当のルールなり配慮なりってもんが必要になる。それを守らないんだったら、本来助け合いの場であるはずの「社会」は、自分がいい思いをするための「戦いの場」になってしまう。
☆そりゃそうでしょ。「何でお前だけいい思いするんだよ」ってなる。自分の欲望や都合だけで動く人というのは、そもそも「社会」という仕組みに馴染まない。
☆例えば保健は、みんなで少しずつお金を出し合ってるから、病気になった時の負担が軽くなる。「オレは病気しないから保健は要らん」という人は、そもそもこの仕組みの意味が分かってないし、社会という仕組みに参加する資格がない。
☆自分の欲望や都合を優先するのは結構ですが、ならばせめて人様に迷惑をかけることだけは、やめてもらえませんかね。社会のルールを守れないんだったら、人のいないところで、どうぞ好き勝手に生きて下さいな(笑)。無人島とか(笑)。
☆あ、それでも不法滞在か(笑)。
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source : K.Oのカープ・ブログ。