2019年2月10日日曜日

最近のカープ、あれこれ~'19.2.8、新井引退セレモニー・三塁争い・長野成功のヒント。


☆さて8日はキャンプはお休み、まずは昨日7日の話題。


◇広島・坂倉、中村祐から本塁打 「内川塾」の成果アピール 2/8(金) 6:00配信 スポニチアネックス

 ◇広島・春季キャンプ(2019年2月7日)

 宮崎・日南キャンプに参加している広島・坂倉が、内川塾に初参加した成果を披露した。シート打撃で柵越え1本を含む3安打はすべて長打。昨秋から挑む外野守備も無難にこなし「よかった。いい練習ができていると思う」とうなずいた。

 中村祐の高めに抜けたフォークを右越えに運ぶと、左腕・塹江の内角高め直球を右翼線三塁打、藤井皓の外角直球も左越え二塁打した。単打が出れば“サイクル”だったが、最後はアドゥワの内角直球に左飛。「同学年を打てなかったのは悔しい」と苦笑した。

 新春1月、主砲の鈴木に連れられてソフトバンク・内川の自主トレに初参加。10日間に渡って宮崎・日向市で一緒に汗を流し、多くの収穫を得た。本人も手応えを強調する。

 「飛ぶようになったし、打球が強くなったと感じる。しっかりした自分の間合いで、ボールに対して強く振れる確率が上がった」

 本業の捕手だけでなく、この日は左翼でライナーを無難に捕球。センターでもノックを受けており「捕ることはできるけど、状況判断はまだまだ。ただ、秋は中学レベルだったのが高校レベルにはなったかな」と笑った。

 開幕1軍入りへの猛アピール。緒方監督は「非常にいいスイングをしていた。試合に出て経験を数多く積んでもらう」と明言した。(江尾 卓也)


☆いやいや、ほんとにね、坂倉くんは、「ポスト丸」なんですよ。キャッチャーなんで、キャッチャーの経験を積んでほしいところなんですが、守備はまだ1軍ではちときついでしょう。でもそれを差し置いてでも、使いたい。


☆お次は、誠也くん。


◇鈴木誠也 東京五輪・侍Jの4番狙う「みんなに認めてもらえるような形で」 2/8(金) 11:05配信 東スポWeb

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が6日、広島の宮崎・日南キャンプを視察した。今年から背番号1を背負う鈴木誠也外野手(24)は、昨年11月に右足首の抜釘手術を受けたことから別メニュー調整中で、3月のメキシコとの強化試合は招集が見送られる見込みだ。しかし、指揮官は2020年の東京五輪に向け「4番の可能性もある」と発言。これにはコイの主砲も「東京五輪に出たい」と言い、日本代表の4番を目指す上で意識する存在の実名を挙げた。

 鈴木が侍ジャパンのトップチームに初選出されたのは2017年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だった。前年には交流戦でサヨナラアーチ2発を含む3戦連続決勝弾を放つなど大ブレーク。緒方監督が鈴木を評した「神ってる」は同年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。しかし、野手最年少で臨んだWBCでは5試合に出場したものの、14打数3安打で本塁打と打点はなし。悔しい思いをした。

 ただ、鈴木は17年と18年のシーズンでさらに成長。チームがリーグ3連覇を果たす中で、不動の4番を務めるまでになった。稲葉監督が魅力を感じるのは当然だ。17年8月に試合中の守備で骨折した右足首に入れていたボルトの抜釘手術を昨年11月に受けた影響から、今キャンプは別メニュー調整中。3月に行われるメキシコとの強化試合での代表入りは見送られる見込みだが、侍指揮官は「非常に力があるし、年々力を増している」と鈴木を評し「カープでも4番を打っている。まだ年齢的には若いが(侍の)経験をしているので、ジャパンを引っ張っていってほしい一人。4番というのはチームを勝たせるポジション。彼にもそういうところの期待はしたいなと思っている」と期待の大きさをうかがわせた。

 日本代表の4番は鈴木も意識している。稲葉監督からのエールに「筒香さんや4番でもっと活躍している選手もたくさんいる。そういう人たちに負けないような成績を出して、みんなに認めてもらえるような形で4番を打ちたいと思います」と応えた。

 近年の侍ジャパンでは中田(日本ハム)、筒香(DeNA)らが侍の4番を務めている。鈴木はこれらの先輩たちを超えなければいけない。一方で、鈴木は目の前の壁よりも“下からの突き上げ”に危機感を持っているという。若手主体の日米野球で代表に選ばれ、最後の試合で4番も務めた巨人の岡本和真内野手(22)だ。コイの背番号1は「侍の4番は、ちょっと(チームの)4番と違うと思うんですよね。今は(侍に)自分よりも年下の若い選手がどんどん出ているじゃないですか? 岡本とか。だから日本代表に選ばれるか分からないと思っているんです」と真剣に語る。

 日米野球での岡本は通算打率2割1分1厘だったが、昨季は143試合で打率3割9厘、33本塁打、100打点。鈴木は124試合で打率こそ3割2分と上回ったが、30本塁打、94打点はいずれも岡本に及ばなかった。日本で最も信頼される打者となるためにも、年下の4番に負けてはいられない。


☆ま、侍ジャパンの場合は、各チームの4番と4番を争う訳ですからね(笑)。侍ジャパンでの経験は、もちろんチームにも還元されるでしょう。丸がいなくなりましたから、誠也くんが、どう立ち振る舞うのか。


☆こちらは、エース。


◇広島・大瀬良、フリー打撃で“長野斬り” 9球投げ安打性ゼロ 2/8(金) 9:30配信 スポニチアネックス

 ◇広島・春季キャンプ(2019年2月7日)

 広島・大瀬良大地投手(27)は宮崎・日南キャンプ第2クール最終日の7日、フリー打撃に初登板し打者4人に対して安打性わずか3本に抑えた。さらなる飛躍を予感させるマウンドだった。投じた37球はすべて真っすぐ。打者4人と対戦し28スイングで安打性3本に封じたが、長野に対しては初球から3球続けてファウルさせるなど9球で安打性ゼロと完璧な「長野斬り」を披露した。

 「(打者は)目慣らしの段階ですから。長野さんとは巨人時代から僕の方が相性が良かったのもありましたけど(今季から)味方になってくれたので、たくさん打ってくれると思います」

 巨人・長野とは相性が良く被打率・083(36打数3安打)で許した打点もソロ本塁打による1点だけ。ほぼ完璧といっていい内容だった。長野は今キャンプで初めて現役投手を相手に打席に立ったが、首位打者(11年)、最多安打(12年)を獲得するなどした好打者だけに、この内容は価値があると言える。

 積み上げた実績が貫禄を感じさせる。昨季は27試合登板で15勝7敗、防御率2・62。クオリティースタート(6回以上を自責点3以下)21度はリーグ最多で最多勝利と勝率1位のリーグ2冠を獲得した。11月の日米野球第4戦では5回2安打1失点と好投。今月6日に日南キャンプを視察した侍ジャパン・稲葉篤紀監督からは「コントロール、マウンドの立ち振る舞い、堂々と投げていると大きな成長を感じた」と評価された。

 今キャンプでは5日にブルペンで100球を投げるなど調整は順調。今後はシート打撃に登板予定で段階を踏んでギアを上げていく。「フォームのバランスがもう少しかなというのが率直な感想。もう1段階、力を入れたところでバランスが、ちょっと。強度が上がっていく中で、もっと良くなると思う」。リーグ4連覇を目指すチームにあって、いよいよ風格が漂い始めた。(湯澤 涼)


☆今年もスパイクを変えたりフォームを微調整したりと、向上に余念のない大瀬良くん。今年も頼りにしていいと思います。




☆さて、8日の話題。


◇広島・長野 新天地で発揮した高度な技術 コーチも称賛 2/8(金) 12:30配信 デイリースポーツ

 巨人から新加入した長野久義外野手が新天地・広島で上々のスタートを切った。第2クールの最終日7日には今キャンプ初めて現役の投手と対戦。野村の初球直球をいきなり右中間へはじき返した。 長野と同じ佐賀出身の迎打撃コーチは「初球を捉えるのは簡単そうに見えて難しい。打撃技術の高さを見せてくれた」と舌を巻き、「少しずつ力感も出てきている。まだ打った後に形が崩れることもあるが、これからもっと確率が高くなってくると思う」と評した。

 首脳陣の配慮で別メニュー調整を続けているが、仕上がりは順調そのものだ。フリー打撃では、自己流調整を貫き、柵越えを連発する鈴木の隣りで、中堅から右方向への打球を徹底。「左肩が早く開かないように」という意識を植え付けている段階だ。7日のフリー打撃でも48スイングで越え0本だが、徐々に力感を出し始め、フェンス際まで届く打球が増えてきた印象だ。空き時間には室内練習場で1人打撃練習を行うこともあり、プロ10年目34歳ベテランの調整に狂いはなさそうだ。

 一方、日南での“長野フィーバー”は相変わらずだ。グラウンドで長野が動くとスタンドのファンも大移動。長野がカープ名物の12種類の打撃練習に初参加した3日にはスイングに合わせて、カメラマンのシャッター音がグラウンドに響き渡った。グラウンド外でも大忙し。キャンプ初日は報道陣約100人が集結。第2クールを迎えても、球団OB、評論家も多く訪れ、対談やインタビューなどの取材に追われている。

 7日にはクール最終日恒例のロングティーこそ回避したが、心配は無用のようだ。迎コーチは「待ち時間が長いので帰らせました。それだけですよ」と笑い飛ばし、「実戦もいつでもいけます」と実戦出場へゴーサイン。第3クールから練習は実戦的なメニューが増えていく。11日の紅白戦に出場する可能性もあり、フィーバーはまだまだ続きそうだ。(デイリースポーツ・杉原史恭)


☆いやね、気苦労が多いと思いますよ。開幕にベストに持っていければいいと思います。


◇広島・長野 真っ黒な容姿と真逆の気配り 2/8(金) 15:33配信 東スポWeb

 8日の西武・南郷キャンプが「黒チョーノ」の出現に沸いた。

 広島のキャンプ休日を利用し内海哲也投手(36)のブルペン投球を電撃視察した長野久義外野手(34)。観客席から突然、姿を現した主役の登場に現場に居合わせた西武ファン、内海をガラス越しに撮影していた巨人ファンも大喜び。長野の周辺にはたちまち人垣が二重、三重に広がった。

 休日ということもあり、リラックスしたスエットにニット帽姿だった長野はユニホーム姿の「赤チョーノ」から全身黒ずくめの「黒チョーノ」へと“変身”しファンに交じって、最初はライオンズカラーの「青内海」を見守っていた。

 西武広報の配慮で観客席からブルペン後方の評論家、関係者席へと誘導された長野だが、真っ黒な容姿とは対照的に、常に周囲に気配りをする姿はさすが。

 ブルペン終了後には緊急会見。報道陣の要望に応えたツーショット撮影後には「上の(ファンの)方も大丈夫ですか?」と報道陣を取り囲んだすり鉢状サブグラウンドの上方にいた多くのファンに配慮しポーズを作り、そちらの要望にも応えていた。


☆かつての同僚であり、また同じ人的補償での移籍組。察するとところもあったんでしょうね。


☆で、その「人的補償の先輩」が語る、成功のヒント。


◇“巨人からの人的補償の先輩”一岡が語る長野成功のヒント 2/8(金) 14:17配信 東スポWeb

 広島・長野久義外野手(34)が宮崎・日南キャンプの第2クールを無事に終えた。7日のフリー打撃では移籍後初めて現役投手と対戦。その中の一人が同じく巨人から2013年オフに人的補償で入団した一岡竜司投手(28)だった。今ではコイ投ブルペンに欠かせない存在へと成長した右腕は野球人生の転機をどう受け止め、糧としたのか…。一岡の言葉から、長野成功のヒントを探る。

 豪華な対戦に天福球場のスタンドを埋めたコイ党の視線はクギ付けとなった。巨人から加入したベテランのフリー打撃の相手を務めたのは野村、大瀬良、一岡、中崎という主力4投手。全員が直球主体だったが、計29スイングで安打性の当たりは3本と完全に抑え込まれた。

 エース大瀬良との対決も見応え十分だったが、ひそかに注目されていたのは、同じく巨人からFAの人的補償で加入した経歴を持つ一岡とのマッチアップだ。6スイングで安打性の打球ゼロと完敗の長野は「普通に空振りしちゃいましたし、いい球がきていましたね」と後輩右腕の投げっぷりを称賛し、素直に白旗を掲げた。

 12年に巨人でキャリアをスタートした一岡は、まだ無名の若手だった2年目の13年オフに大竹の人的補償として広島へ移籍した。すると新天地で才能が一気に開花。一軍実績を着実に積み上げ、昨季は59試合で5勝6敗18ホールド、防御率2・88。一昨年も59試合で6勝2敗19ホールドで防御率1・85と好成績を残しており、セットアッパーとしてリーグ3連覇に大貢献した。今回広島が長野を獲得できたのも、一岡の成功と無関係ではない。有望な若手流出に批判を浴びたトラウマが、長野をプロテクトリストから外す選択につながったからだ。

 古巣から同じ道をたどってきた長野を一岡はどう見ているのか。右腕は「雲の上の人です」と切り出すと「ジャイアンツで2年間かぶっているとはいえ、僕は基本、二軍でしたし、一軍にいた時期も1か月ちょっと。自分が投げるときのライトは加治前さん(竜一=現三菱日立パワーシステムズ)でしたから(笑い)。実績が違いすぎるので、同じとは思えません」と話した。立場が全く異なる2人を比べるのは難しいが、一岡は5年前の人的補償での移籍をどう受け止めていたのか?

「プロテクトは28人ですが、自分は“29番目の選手なんだ”というポジティブな気持ちでした。もともと(巨人が)FA補強すると聞いてからは、チャンスをもらえるなら行きたいな、と思っていましたから。中には出たくないという選手もいましたが、自分の場合はとにかく前向きに捉えられました。『人的補償』という呼び名だけは引っかかりましたが」

 明るく振り返った一岡だが、巨人を見返したいとの思いがなかったわけではないという。「移籍して1、2年目は試合になったらもちろん、特別な気持ちが湧くことはありました。でも今は阿部さんや坂本さんと亀井さんぐらいしか知らないので、そういう思いはありませんけれどね」

 今や押しも押されもせぬコイ投の主力となった右腕の言葉は、長野の心にも響くはず。移籍を努めて前向きに捉えようとしている点は同じ。試合になれば当時の一岡以上に特別な感情も湧くだろう。

「長野さんには去年4打数3安打、7割5分も打たれているんですよ。苦手な打者が味方になってくれたことも僕にとっては大きいです」と先輩の加入を素直に喜ぶ一岡。巨人との開幕戦で長野が打って一岡が抑えれば、マツダスタジアムの盛り上がりは半端ないことになりそうだ。


☆「チャンスをもらえるなら行きたいな」というのは、いいですね。基本的に前向きだし、一岡くんの気持ちの強さが出ていると思います。


☆で、巨人に対する意地みたいなものは、そっくりそのままカープで頑張る、という気持ちに転化したんだと思います。移籍1年目のあの成績は、その気持ちがなかったらなかったでしょう。31回投げて自責点は僅かに2、防御率0.58。セ・リーグ相手には、たった自責点1点しか取られていません。


☆長野がどんな活躍をするか、そしてそれによってカープが日本一になれるのかどうか。いやいや、楽しみです。


☆お次は大瀬良くん、後輩の面倒を見るような立場になったんですなぁ。


◇広島・大瀬良のあふれる後輩愛 あえて近くに置き練習 2/8(金) 19:46配信 朝日新聞デジタル

 プロ野球広島で昨季最多勝をとった大瀬良大地。開幕に向けてキャンプでもこつこつと調整を続ける右腕が、キャッチボールの相手に連日同じ選手を指名している。

 その相手は、大瀬良の母校九州共立大からドラフト2位で入団したばかりの島内颯太郎。最速152キロの直球とフォーク、チェンジアップを武器とする右腕だ。

 最多勝と勝率1位に輝いた6年目の大瀬良は、今季は真のエースになることを目指している。「年下の子も増えてきているので、アドバイスしながらやっていきたい」。成績に加えてチーム内の手本になるとの発言からも、自覚がにじむ。島内のキャンプ1軍スタートが決まると、自らキャッチボールの誘いをしたという。

 「あえて近くに置くことで、しっかりとした姿勢で自分も取り組める。互いに刺激を受けあってやっていきたい」と話せば、島内も「ボールの伸びが僕とは全然違う。こんな学びの機会はめったにない」と肌ですごさを体感している様子。

 キャンプは9日から第3クールに入る。先輩、後輩によるキャッチボールも見どころの一つだ。(藤田絢子)


☆エース、という言葉の中には、成績はもちろん、チームの柱としての自覚、というのも含まれているでしょう。精神的にも、「頼れるエース」にならなきゃいけない。その自覚は、十分あるんじゃないでしょうか。




☆さて、ポジション争いの話。


◇隠れた激戦区!広島の“三塁”争いに注目 2/8(金) 17:30配信 ベースボールキング


◆あちこちで激戦!

 長いプロ野球の歴史において、巨人以外は成し遂げたことのないセ・リーグ4連覇を目指す広島。このオフは丸佳浩がFAで巨人へと移籍し、長野久義が人的補償でチームに加わった。そして、カイル・レグナルト、ケーシー・ローレンスと2人の新外国人投手が合流している。大型補強といえる補強はないが、今年も優勝候補であることは間違いないだとう。

 長野が加わった外野は丸が抜けたものの、鈴木誠也と野間峻祥という2人を軸に、一塁と併用されるであろう松山竜平やサビエル・バティスタも控えている。さらには西川龍馬も本職の三塁だけでなく外野の練習も行っており、外野のレギュラー争いは昨年以上に激戦となりそうだ。

 また、レグナルトとローレンスが加わったことにより、さらに熾烈を極めるのが4つしかない外国人枠をめぐるバトルだ。クリス・ジョンソン、ヘロニモ・フランスア、ジョニー・ヘルウェグ、そしてアレハンドロ・メヒアにバティスタと外国人選手は合計7名となり、こちらも同じく激戦となる。


◆固定できなかった三塁

 広島の新たな競争というと上述したふたつが代表的だが、実はそれだけではない。ホットコーナーと呼ばれる重要なポジション・三塁をめぐる争いも間違いなく激戦となる。

 まずは昨年のことを振り返ってみよう。当初は2017年シーズンに彗星の如く現れた安部友裕が三塁のレギュラーに定着するかと思われた。

 しかし、その安部は打撃面で伸び悩み、さらには骨折にも見舞われて戦線を離脱してしまう。日本シリーズでは満塁弾を放つなど、最後に存在感を見せたものの、1年を通して見ると不完全燃焼だったことは否めない。レギュラー獲りへ向けて、再スタートを切ることとなった。


 外国人枠の問題もあって一軍出場のハードルは低くないが、候補としてはメヒアもいる。来日4年目の怪力助っ人は昨季ファームで76試合に出場。一・三塁のどちらかという起用法だったが、最終的に最も多かったのは48試合に出場した三塁だった。

 打つ方は打率.337(270-91)、20本塁打、59打点、出塁率.397のファーム四冠と文句なしの成績。丸が抜けた打線の破壊力不足が懸念された場合、投手の枠を削ってもメヒアを使いたいと思う可能性は大いにある。あとは一軍の舞台でその打棒を発揮できるかどうか。そこだけだ。


 そして、プロ10年目を迎える堂林翔太も候補の一人。3年ぶりの三塁復帰を目指して練習を開始している。

 デビュー年の2012年に144試合に出場して14本塁打を放つなどインパクトを残したものの、以降は目立った活躍がないまま27歳になった。“鯉のプリンス”と呼ばれて将来を嘱望された男もそろそろ崖っぷち。三塁に戻って復活のキッカケを掴むことができるだろうか。


 最後に、外野の練習をしているとはいえ西川龍馬も有力な候補であることは間違いない。

 昨季は規定打席には届かなかったものの、打率.309(327-101)と好成績をマーク。後半戦だけで見ると打率.325で鈴木誠也に次ぐ高い打率を残しており、持ち前の打撃センスを見事に発揮している。どのポジションになるか分からないが、プロ4年目のレギュラー獲りへ闘志を燃やしている。

 外野や外国人枠の争いにも左右されるところであるが、ご覧のように三塁も激戦区となっていることがわかるだろう。

 果たして、緒方孝市監督はどのように選手を起用していくのか。リーグ4連覇へ向けた采配に注目したい。


☆ケガや不振はありましたが、基本的には安部は既にレギュラーの域に達しており、サードは安部、ということでいいと思います。ただ、もちろんレギュラーが約束されている、という訳ではなく、昨年不振や離脱があった以上、安部を越えるような結果を残す選手が出てくれば、その選手がレギュラー、ということになります。その辺は安部も十分危機感を持って取り組んでいるので、心配はないとは思いますが。


☆で、本当なら誰より、安部を脅かすのは小窪じゃなきゃいけないんですよね。昨年もちらっと彼らしいバッティングを見せてくれましたが、今年は開幕から存在感を見せつけてほしい。


☆もう1つは、堂林くんがサード争いに割って入れるか。自分からサードをやりたい、と言い出した訳ですから、殻を破るためには、そのサードである程度の結果を出すこと。守備はもちろん、バッティングでも堂林くんにしかできないプレーをすることが、生き残る道だと思います。


☆メヒアは、使えばある程度の結果は残すはず。守備をしっかり鍛えて、いつでも出られるようスタンバっておくこと、ですね。


☆さて、下半身の違和感でちょっと心配された、菊池保。


◇広島・菊池保、天福球場に出現 7日のシート打撃で登板回避も「大丈夫」 2/8(金) 18:13配信 サンケイスポーツ

 福井優也投手(31)とのトレードで楽天から広島に移籍した菊池保則投手(29)がキャンプ休日の8日、宮崎・日南市の天福球場を所用のため訪問。6日の練習中に下半身の違和感を訴えた模様で、前日7日のシート打撃での登板を回避したが、体の状態について「大丈夫です。明日(9日)の練習に参加はトレーナーと相談して決めます」と話した。

 菊池保は150キロに迫る球威のある直球がセールスポイントで、新天地ではセットアッパー候補として期待をされている。“リタイア1号”となってしまった右腕について、前日7日の練習後、緒方孝市監督(50)は「体の状態をみながらね。彼も新人ではない。チームは変わったけど、経験のある選手。体の状態を考慮しながらになる。無理はしなくていい」と慎重な姿勢だった。


☆楽天では福井くんが随分評判がいいようで、菊池保も負けてはいられませんね。まずは万全にして、開幕に間に合わせて下さい。


☆さて、新井さん。


◇広島・新井貴浩氏の引退セレモニー、3・16オリックスとのオープン戦で実施 2/8(金) 13:32配信 デイリースポーツ

 プロ野球・広島は8日、昨季限りで現役を引退した新井貴浩氏(本紙評論家)の引退セレモニーを3月16日、マツダスタジアムで行われるオリックスとのオープン戦で実施すると発表した。

 試合前には新井氏による始球式が行われ、試合後に同氏の挨拶や花束贈呈を予定している。

 雨天などの理由で試合が中止となった場合は、3月17日のオリックス戦で行われる。


☆昨年は最後まで日本一を争ったこともあって、セレモニーなどは一切ありませんでした。


◇新井貴浩氏 3月16日に引退セレモニー「ファンの方々に感謝の気持ちを伝えます」 2/8(金) 18:41配信 東スポWeb

 広島は8日、昨季限りで現役を退いた新井貴浩氏(42)の引退セレモニーを3月16日のオリックスとのオープン戦(マツダスタジアム)で行うと発表した。当日は新井氏が始球式を務め、試合後にはファンの前でスピーチする予定だ。

 新井氏は関係者を通じて「開幕前の大事なときに、わざわざこういう場を設けていただき、球団の皆さんに感謝しています。昨年は後輩たちのおかげで最後まで真剣勝負する中で現役を引退させていただいたので、ファンの方々に直接あいさつする機会はありませんでした。今回改めて感謝の気持ちをお伝えできることをうれしく思います」とコメントした。


☆丸の巨人のユニホームも未だに現実感がありませんが(笑)、新井さんのいないカープというのも、何だかしっくりこない。黒田さんもいませんしね。


☆かつてのエースと4番である黒田さん、新井さんが帰ってきて、リーグ3連覇を、しかも若いチームが成し遂げたというのは、間違いなく球団の歴史に残る大偉業。で、黒田さん、新井さんの残してくれた「遺産」を糧に、日本一を達成すれば、また新たに球団史上に残る大偉業、となります。


☆カープも浩二さん、衣笠さんが引退してからは、主軸の不在に長く悩まされましたが、実は低迷期の要因は、投手陣。投打が噛み合わなかったことが原因でした。弱い時のカープは、打っても打っても失点する。その反省を踏まえ、走攻守の噛み合った、本来のカープの野球を目指したのが、今のチームなんですよね。


☆今年は新井さん、エルさん、丸が抜けましたが、それでもリーグ制覇、そして日本一になれるかどうか。カープというチームの真の力量が試されると思います。


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source : K.Oのカープ・ブログ。