新井氏 ロッテドラ1藤原に太鼓判「素晴らしい」のひと言、あとは「慣れ」だけ(スポニチ)
【新井さんが行く!!ロッテ編】スポニチ本紙評論家の新井貴浩氏(42)がキャンプ地を巡る「新井さんが行く!!」はロッテ編。19日に予定されていた広島との練習試合は雨天中止となり、練習で見た藤原恭大外野手(18)の打撃に太鼓判を押した。
う~ん。残念だったなあ。開始直前になって突然の豪雨。広島―ロッテの練習試合は中止になった。せめて1回の表が終わるまで持ちこたえてくれたらよかったのに。ロッテの先発オーダーには「1番・中堅」で藤原君が入っていた。試合でどんな打撃をするのか。生で見たかった。
直に会うのは初めてで、丁寧にあいさつに来てくれた。いい目をしている。いい雰囲気も持っていて、少し前まで高校生だったとは思えない。打撃練習を見た感想は「素晴らしい」のひと言に尽きる。体の軸がまったくぶれず、軸で回ることができる。だから、どの球に対しても自分のスイングができている。お手本と言っていい。教科書のようなスイングだ。これなら金属バットから木製バットになっても関係ない。
もう十分に土台はできている。あとは「慣れ」だけ。プロの投手の球はキレとコントロールがアマとは全然違う。対応していくには打席をこなしていくしかない。慣れれば、間違いなく打てる。それも、そんなに時間はかからないと思う。首脳陣も早い段階から1軍で経験を積ませる考えを持っているのでは。しっかりトレーニングもやっていけば、球界を代表するような打者になれる。
藤原君だけじゃない。2年目の安田君も立派な体格をしているし、4年目を迎える平沢君もいる。若くて将来性のある選手が多い。井口監督は東都大学リーグで2学年上の先輩。青山学院大の頃からスーパースターだった。でも、近寄りがたいわけではなく、優しい方だ。次代のスター候補がそろっているし、どんなチームを作っていくのか、楽しみで仕方ない。
新井さんが藤原をべた褒め!
しかも元西武の和田さんも「非の打ち所がない」と藤原を絶賛しています。
ロッテ藤原「非の打ちどころがない」/和田一浩分析(ニッカン)
選手のプレーを連続写真で分析する好評企画「解体新書」。今回はロッテのドラフト1位、藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)を和田一浩氏(46=日刊スポーツ評論家)が解説。そのスイングには、超高校級と評されてプロ入りした理由が随所に表れていた。
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高校生を見て、これほど完璧に近いスイングをする選手は、お目にかかれない。これまで何人もの打者を「解体新書」で評論させてもらったが、記憶にある中では一番、非の打ちどころがない打者と言っていい。さすが、高卒の外野手でドラフト1位の評価を受けるだけの逸材だ。
自然体で構えている(1)から、(2)では右足を上げ、バットのヘッドを投手側に入れている。比較的、足を高く上げるタイプだが、軸足の左足に安定感がある。バランス感覚に優れているのだろう。(3)までに、左膝が外側に向くようにして投手側に腰をスライドさせている。
このように下半身の体重移動をする時、体をひねり過ぎて、グリップの位置が背中側に入り過ぎる打者がいるが、ちょうどいい形で収まっている。背中側に入り過ぎる打者は、インパクトまでに余計な距離ができてしまい、速い直球に差し込まれやすい。この位置からだと左ひじを体の前に移行しやすくなり、速球にも対応できる。
右足を踏み出しにいく(4)では、グリップの位置が若干、上がっている。これが「割り」と言われる動作。個人的な好みから言うと、もう少しだけグリップの動きが大きい方がいいが、問題ないレベル。「強い打球を打つ」と「変化球に対応するための間」につながる「割り」は、好打者になるための必修動作。この動きができているから、(5)以降の動きで、変化球にも対応できる打ち方につながっている。
(5)では腰が投手側にスライドしすぎているが、これはスライダーに対応しているからだろう。そのため、少しスタンスが広くなり、やや泳いでいる。これが直球を打つタイミングだったら、頭の位置に対し、少し腰がスライドしすぎているが、変化球だから仕方がない。素晴らしいのはバットの角度。ここまでの連続写真を比べて欲しい。1度、投手側にバットのヘッドが入ってから、ほとんど角度が変わっていないのが分かるだろう。ここのブレが少なければ、それだけ正確にミートできる。
懐の深さが出ているのが(6)の瞬間。右ひじの脇が締まり過ぎていないから、両肘が柔らかく使える。バットの出てくる角度も、申し分ない。変化球で泳いだ分、少しだけ腰の開きが早いが許容範囲。もっと下半身や体幹が強くなれば、完璧に近い形で泳がずに我慢できるようになるだろう。
(7)はインパクトの瞬間ではないが、打球の飛んだ位置から推測すると、体の中で球を捉えている。変化球で少し泳ぎ気味だったが、左手でこねるようになっていない。だから右翼線に飛んだライナーの打球がファウルにならず、二塁打になる。両腕が伸びきらず、少し曲がっていて余裕があるのもいい。(8)の形を見ても、球を押し込むようにバットを使えているのが分かる。
腰が回り出した(6)から(9)のベルトのラインを見ると、腰が地面に対して平行に回っている。右腰が下がって回るとあおり打ちになり、打球が上がらない。少しだけ泳いでいても、打球が上がったのは、腰が平行に回っているから。(10)のフィニッシュでも、左手を離さず、バットが体に巻き付くように使えている。足の速い左打者はこの時点で走りだしてしまいがちだが、振り切るまでしっかりバットを振っている。簡単なようで、なかなかできる左打者はいない。(11)から(12)にかけて走りだしているが、このタイミングなら申し分ない。
藤原の良さは、左投げ左打ちにある。右投げ左打ちと違い、利き手が後ろにあるから、グリップとバットが体から離れ過ぎずにスイングできる。まだ体が小さく、フリー打撃を見ても非力に感じるが、実戦でよく見えるのは体の左サイドがうまく使えているから。あとは、とにかく体を大きくすること。よく体重が増えると走るスピードが遅くなると勘違いする選手がいるが、筋肉で増やすなら、そうはならない。それに外野手は打ってなんぼのポジション。日本を代表する打者になってもらいたい。
ああ藤原。今から期待が溢れてしまう・・・。
しかし、安田も負けていません。20日の練習試合では特大アーチを放ちました。
豪快弾ロッテ安田「強い気持ちを」開幕三塁譲らない(ニッカン)
ロッテ安田尚憲内野手(19)が20日、豪快な130メートル弾を右中間スコアボード上段に当てた。DeNAとの練習試合に「6番三塁」でスタメン出場。7回の第3打席、カウント2-1からDeNA田村の内角直球を完璧に捉えた。
「良いスイングができたと思いますし、バッティングカウントで自分のスイングができた」。高い放物線を描く長距離打者らしい1発に、井口監督も「安田がしっかり打ってくれたのが良かった。こうやって成長してきてくれているのはうれしいこと」と喜んだ。
石垣島で行われた9日の台湾ラミゴ戦ではバックスクリーンへアーチをかけた。しかし12日に沖縄入りし、NPBチームとの対戦が始まってからは、対外試合での7安打はすべて単打。「(単打は)自分に求められているものではない」と、より強いスイング、強い打球を求めて練習を重ね、結果につなげた。
今後はライバルの鈴木やレアードら、現在石垣島で調整を続けているベテラン勢がチームに合流してくる。それでも安田は「開幕スタメン? もちろんです。その気持ちを忘れたら何のために野球をやっているのか分からない。しっかりアピールするという強い気持ちをもってやっていきたい」。3月29日・楽天戦(ZOZOマリン)の三塁は絶対に譲らないつもりだ。
そのための課題は守備。この日も3回に宮崎のゴロを一塁へ悪送球。指揮官からは「状況判断も含めて課題は自分で分かっていると思う。(悪送球も)あえてランニングスローをしなくてもいい場面でしたから」と指摘された。「本塁打でミスは帳消し?」と聞かれた安田も「バッティングと守備は別もの。守備のミスは守備のミス。もっともっと練習していきたい」とさらなる守りの向上を誓った。
レアードに鈴木大地とライバルは多いですが、チームのこれからを考えるなら安田をサードに固定してほしいですね。なかなかそうもいかないでしょうけど。
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source : マリンブルーの風