2019年5月30日木曜日

ヤクルト10回戦(神宮)。


 ◇スタメン

【ヤクルト】
① 5 宮本
② 8 青木
③ 4 山田哲
④ 3 村上
⑤ 9 雄平
⑥ 7 坂口
⑦ 6 奥村
⑧ 2 中村
⑨ 1 高橋

【広島】
① 8 野間
② 4 菊池
③ 3 バティスタ
④ 9 鈴木
⑤ 7 西川
⑥ 2 會澤
⑦ 6 田中
⑧ 5 小窪
⑨ 1 大瀬良


☆先発は、ヤクルトが高橋、カープが大瀬良。高橋くんはいいピッチャーですが、若いですからね。うまく攻めれは、点は取れると思います。大瀬良くんは、ゲームメークはしてくれるでしょうから、がっちり勝ちましょう。連勝して、カード勝ち越しと行きましょう!


(C)1回表
①野間セカンドゴロ、②菊池見逃し三振…野間くんは2ー2から6球目外角カットボール、菊池は1ー2から5球目外角低めストレート。
 2死
③バティスタ 四球
 2死1塁
④鈴木 バックスクリーンへ先制2ランホームラン カープ先制、ヤ0-2広。…初球真ん中高め150㎞ストレート。第1打席の初球から、この集中力。
 2死
⑤西川 ハーフスイングを取られ三振、この回2点。…1ー2から5球目外角低めボール球カットボール。


(S)1回裏
先頭①宮本 ライト前ヒット…1ー1から内角高めカットボール。
 無死1塁
②青木 センターへツーベース…2ー2から10球目外角高めカットボールを左中間へ。いきなりピンチ(>_<)
 無死2・3塁
③山田哲 三振…フルカウントから8球目外角低めボール球カットボール。
 1死2・3塁
④村上 右中間スタンドへ逆転3ランホームラン、ヤクルト逆転、ヤ3-2広。…初球内角ストレート。これも4番が初球を一発。
 1死
⑤雄平ショートゴロ、⑥坂口センターフライ、この回3失点。…雄平は0ー2から7球目外角スライダー、坂口は1ー1から内角低めカットボール。大瀬良くん、この回だけで32球。


(C)2回表
⑥會澤ライトフライ、⑦田中セカンドゴロ…会沢は2ー2から内角ストレート、田中くんは2ー1から真ん中低めストレート。
 2死
⑧小窪 センター前ヒット…1ー0から外角ストレート。
 2死1塁
⑨大瀬良 センターフライ、この回無得点。


(S)2回裏
先頭⑦奥村 センター前ヒット…初球真ん中低めカットボール。
 無死1塁
⑧中村 送りバント…送りましたね。
 1死2塁
⑨高橋 セカンドゴロ、ランナー3塁へ。
 2死3塁
①宮本 ピッチャーゴロ、この回無失点。…2ー2から7球目外角カットボール。


(C)3回表
先頭①野間 あたりそこないのキャッチャー内野安打…0ー2から外角低めボール球カーブ、リクエストも判定変わらず。野間くんが出ました。
 無死1塁
②菊池 ショートライナー…1ー0からど真ん中ストレート。
 1死1塁
③バティスタ センター前ヒット…1ー0から外角ストレート、ランエンドヒット。チャンス。
 1死1・2塁
④鈴木見逃し三振、⑤西川ショートフライ、この回無得点。…誠也くんは2ー2から6球目内角低め150㎞ストレート、西川くんは初球真ん中低めスライダー。


(S)3回裏
②青木セカンドゴロ、③山田哲ファーストフライ、④村上三振、この回三者凡退、無失点。…青木は0ー2から4球目真ん中低めカットボール、山田は0ー1から外角低めカットボール、村上くんはフルカウントから7球目外角高めカットボール。


(C)4回表
⑥會澤三振、⑦田中キャッチャーファウルフライ、⑧小窪サードゴロ、この回三者凡退、無得点。…会沢は2ー2から7球目内角つり球、田中くんは2ー1から内角高めストレート、小窪は初球真ん中低めストレート。


(S)4回裏
⑤雄平三振、⑥坂口ショートゴロ、⑦奥村ショートゴロ、この回三者凡退、無失点。…雄平は2ー2から外角ボール球ストレート、坂口は2ー1からど真ん中カットボール、奥村は初球内角ストレート。


(C)5回表
先頭⑨大瀬良 レフト前ヒット…0ー1から真ん中低めカットボールを三遊間へ。大瀬良くんが出ましたよ。
 無死1塁
①野間 四球…高橋くん、この辺が若さか。チャンス。
 無死1・2塁
②菊池 ピッチャーゴロ、2塁ホースアウト、2塁ランナー3塁へ。…1ー2から外角低めスライダー。
 1死1・3塁
③バティスタ 三振…2ー2から外角低めボール球スライダー。
 2死1・3塁
④鈴木 レフトへ同点タイムリーツーベース カープ同点、ヤ3-3広。…2ー2から内角ストレート、バットを折りながらサードの頭へ。タイミングはバッチリ合ってましたよ。
 2死2・3塁
⑤西川 ショートへ勝ち越し2点タイムリー内野安打 カープ勝ち越し、ヤ3-5広。…0ー1から内角高めストレート、ピッチャー後方へどん詰まりの当たり(笑)、ショート奥村素手で捕ってそのまま送球、送球が逸れファースト村上くんダイビングキャッチ、ところが2塁ランナーの誠也くんがそれをちゃんと見てました。ナイスラン。
 2死1塁
⑥會澤 四球
 2死1・2塁
⑦田中 四球
 2死満塁、投手五十嵐(S)。
⑧小窪 ショートゴロ、この回3点。…1ー0から真ん中低めストレート。いやいや、野球は難しい(^^;


(S)5回裏
⑧中村 ライトフライ…3ー1から外角ストレート。
 1死、⑨五十嵐に代打川端。
⑨川端セカンドゴロ、①宮本三振、この回三者凡退、無失点。…川端は0ー1から外角カーブ、宮本は0ー2から外角高めストレート。


(C)6回表、投手近藤(S)。…2点ビハインドの6回に出てくるピッチャーじゃないんですけどね(^^;
⑨大瀬良見逃し三振、①野間三振…野間くんは1ー2から外角高めボール球ストレート(-_-;)
 2死
②菊池 レフト前ヒット…0ー1から真ん中低めカーブ。
 2死1塁
③バティスタの時、菊池盗塁…チャンス。
 2死2塁
③バティスタ 三振、この回無得点。…2ー2から真ん中ワンバウンドのフォーク(-_-;)


(S)6回裏
②青木ライトフライ、③山田哲ショートゴロ…青木は初球内角ストレート、山田は1ー1から外角低めカーブ。
 2死
④村上 レフト前ヒット…2ー0からど真ん中カットボール(-_-;)
 2死1塁
⑤雄平 セカンドゴロ、この回無失点。…1ー1から内角低めストレート。


(C)7回表
④鈴木ショートゴロ、⑤西川セカンドゴロ、⑥會澤見逃し三振、この回三者凡退、無得点。…誠也くんは2ー1からど真ん中スライダー、西川くんは1ー2から5球目真ん中低めボール球フォーク、会沢は2ー2から外角低めストレート。


(S)7回裏
⑥坂口レフトフライ、⑦奥村ショートゴロ、⑧中村レフトフライ、この回三者凡退、無失点。…坂口は1ー2から外角ストレート、奥村は1ー2から内角高めカットボール、中村はフルカウントから真ん中低めストレート。


(C)8回表、投手久保(S)。
⑦田中センターフライ、⑧小窪ライトフライ…田中くんは3ー1からど真ん中ストレート、小窪は初球外角ストレート。
 2死、⑨大瀬良に代打坂倉。
⑨坂倉 ショートフライ、この回三者凡退、無得点。…1ー0から真ん中高めスライダー。


(S)8回裏、投手フランスア(C)。⑨久保に代打荒木。
⑨荒木 三振…0ー2から内角低めボール球スライダー。
 1死、①宮本に代打西田。
①西田 センター前ヒット…1ー2から真ん中高めスライダー。
 1死1塁
②青木 センターフライ…初球外角153㎞ストレート。
 2死1塁
③山田哲 レフト前ヒット…0ー2からど真ん中スライダー(-_-;)
 2死1・2塁
④村上 三振、この回無失点。…1ー2から内角156㎞つり球。やれやれ(^^;


(S)9回表、①宮本の代打西田に代わり投手風張(S)。⑨久保の代打荒木そのままサード。
①野間ピッチャーゴロ、②菊池ライトフライ、③バティスタサードゴロ、この回三者凡退、無得点。…野間くんは1ー2から外角低めボール球フォーク、菊池は1ー2から5球目外角高めストレート、バティスタは2ー0から外角低めスライダー。


(S)9回裏、投手中崎(C)。⑤雄平に代打大引。…雄平、どうかしましたかね。
⑤大引 ライトフライ…1ー2から外角低めスライダー。
 1死
⑥坂口 四球
 1死1塁、⑦奥村に代打バレンティン。
⑦バレンティン ストレートの四球
 1死1・2塁、1塁ランナーバレンティンに代走廣岡。
⑧中村1ー2から5球目外角ストレートに見逃し三振、⑨荒木フルカウントから外角高めボール球スライダーにセカンドフライ、この回無失点、ゲームセット(/--)/


ヤクルト 対 広島 (ヤ5勝5敗0分 18時01分 神宮 29638人)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
C 2 0 0 0 3 0 0 0 0 5
S 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3
勝 大瀬良 10試合5勝2敗
敗 高橋 6試合0勝2敗
S 中崎 22試合2勝2敗S8
ホームラン 鈴木15号②(高橋) 村上14号③(大瀬良)

【広島】
      打 安 点 打率 本
① 8 野間  4 1 0 .286 1 二ゴ …… 捕安 …… 四球 三振 …… …… 投ゴ
② 4 菊池  5 1 0 .291 4 三振 …… 遊直 …… 投ゴ 左安 …… …… 右飛
③ 3 バティスタ
      4 1 0 .286 12 四球 …… 中安 …… 三振 三振 …… …… 三ゴ
④ 9 鈴木  4 2 3 .358 15 中本 …… 三振 …… 左2 …… 遊ゴ ……
⑤ 7 西川  4 1 2 .303 2 三振 …… 遊飛 …… 遊安 …… 二ゴ ……
⑥ 2 会沢  3 0 0 .280 6 …… 右飛 …… 三振 四球 …… 三振 ……
⑦ 6 田中  3 0 0 .178 1 …… 二ゴ …… 捕邪 四球 …… …… 中飛
⑧ 5 小窪  4 1 0 .250 0 …… 中安 …… 三ゴ 遊ゴ …… …… 右飛
⑨ 1 大瀬良 3 1 0 .182 0 …… 中飛 …… …… 左安 三振 …… ……
打 坂倉  1 0 0 .250 0 …… …… …… …… …… …… …… 遊飛
  1 フランスア
      0 0 0 ---- 0
  1 中崎  0 0 0 ---- 0
計     35 8 5 .255 50
残塁7、併殺0

【ヤクルト】
      打 安 点 打率 本
① 5 宮本  3 1 0 .250 0 右安 投ゴ …… …… 三振 …… …… ……
打 西田  1 1 0 .250 0 …… …… …… …… …… …… …… 中安
  1 風張  0 0 0 ---- 0
② 8 青木  4 1 0 .321 8 左2 …… 二ゴ …… …… 右飛 …… 中飛
③ 4 山田哲 4 1 0 .293 12 三振 …… 一飛 …… …… 遊ゴ …… 左安
④ 3 村上  4 2 3 .244 14 右本 …… 三振 …… …… 左安 …… 三振
⑤ 9 雄平  3 0 0 .266 4 遊ゴ …… …… 三振 …… 二ゴ …… ……
打 大引  1 0 0 .204 0 …… …… …… …… …… …… …… …… 右飛
⑥ 7 坂口  3 0 0 .159 0 中飛 …… …… 遊ゴ …… …… 左飛 …… 四球
⑦ 6 奥村  3 1 0 .250 0 …… 中安 …… 遊ゴ …… …… 遊ゴ ……
打 バレンティン
      0 0 0 .281 12 …… …… …… …… …… …… …… …… 四球
走 広岡  0 0 0 .000 0
⑧ 2 中村  3 0 0 .250 3 …… 投ギ …… …… 右飛 …… 左飛 …… 三振
⑨ 1 高橋  1 0 0 .286 0 …… 二ゴ …… …… …… …… …… ……
  1 五十嵐 0 0 0 ---- 0
打 川端  1 0 0 .150 0 …… …… …… …… 二ゴ …… …… ……
  1 近藤  0 0 0 ---- 0
  1 久保  0 0 0 ---- 0
打 5 荒木  2 0 0 .229 2 …… …… …… …… …… …… …… 三振 二飛
計     33 7 3 .243 62
残塁6、併殺0

【広島】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
大瀬良 10 5 2 0 7 104 5 4 0 3 2.04
フランスア
    25 4 2 0 1 15 2 2 0 0 3.20
中崎  22 2 2 8 1 25 0 1 2 0 2.49

【ヤクルト】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
高橋 6 0 2 0 42/3 99 7 5 4 5 7.76
五十嵐 24 5 0 0 1/3 2 0 0 0 0 2.31
近藤  24 1 0 0 2 29 1 4 0 0 3.04
久保  2 0 0 0 1 8 0 0 0 0 0.00
風張  10 0 0 0 1 12 0 0 0 0 6.75

◇盗塁 菊池(6回)
◇試合時間 3時間16分


☆初回が終わった時には、どうなることかと思いましたけどね。


◇広島 25年ぶりの球団タイ月間18勝目 8カード連続勝ち越し 大瀬良ヤクルト戦無傷の11連勝 5/29(水) 21:48配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島5―3ヤクルト(2019年5月29日 神宮)

 広島が5―3でヤクルトを下して2連勝。8カード連続勝ち越しを決めるとともに5月の月間成績を18勝4敗1分けとし、1994年8月にマークした球団月間最多18勝に並んだ。30日のヤクルト戦(神宮)も勝てば、球団新記録を樹立する。ヤクルトは年間96敗を喫して最下位になった2017年7月の14連敗以来となる13連敗。

 広島は初回、主砲・鈴木がバックスクリーンへ15号2ランを放って先制。その裏、先発投手のエース大瀬良がヤクルトの4番に座った19歳の村上に右越え14号3ランを浴びて逆転を許したが、5回にドラマが待っていた。

 2―3で迎えた5回、広島は先頭の投手・大瀬良が自ら左前打を放って出塁し、野間が四球を選んで無死一、二塁。続く菊池涼の打球はワンバウンドしてからヤクルト先発・高橋の体に当たり、1死一、三塁となった。

 ここで雨脚が強くなり、約30分間の中断。そして、中断明けにバティスタが空振り三振に倒れた後、鈴木がバットを折りながらも左翼線へ二塁打を放ってまず同点。なおも2死二、三塁と続いたチャンスで西川の遊撃への内野安打の間に三走・菊池涼に続いて二走・鈴木も一気に本塁生還を果たしてこの回一挙3点を取って5―3と勝ち越し、最後は継投で逃げ切った。

 先発の大瀬良は7回5安打3失点で、昨年8~9月以来となる自身4連勝を飾ってハーラートップタイの5勝目(2敗)。ヤクルト戦は新人時代の2014年から無傷の11連勝となった。


☆2点タイムリー内野安打って(笑)。緒方監督のコメント。


◇広島緒方監督「無四球が大きい」先発大瀬良の粘投称賛 5/29(水) 23:53配信 日刊スポーツ

<ヤクルト3-5広島>◇29日◇神宮

 広島が29分間の中断をはさんでヤクルトに逆転勝ちし、球団月間記録にならぶ5月18勝目を手にした。

 緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。

緒方監督 (大瀬良は)立ち上がりがちょっと、ボールが甘く入って痛い3ランを食らったけど、その後大地らしく集中していった。中断をはさんだ中、緩急をつけて相手バッターのタイミングを外した中で、7回を投げ切ってくれた。無四球が、大きい。中断のところはお互いピッチャーが難しい。誠也の一打が相手投手にショックを与えただろうしね。しっかり4番の仕事をした。その後の流れみたいな感じで、西川がラッキーなヒットを打った。ザキ(中崎)も最後、ピンチを招いたけど、ザキらしいといえばザキらしいピッチングだった。粘ってね。




☆さて試合は、初回に誠也くんが先制2ラン。


◇誠也 初回、いきなり神宮バックスクリーンへ先制15号2ラン 14試合連続安打に 5/29(水) 18:46配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島―ヤクルト(2019年5月29日 神宮)

 令和初の3冠王を目指して打撃好調が続く広島の若き主砲・鈴木誠也外野手(24)がヤクルト戦(神宮)の初回に先制となる15号2ランを放った。

 2死から四球で歩いた3番・バティスタを一塁に置き、ヤクルト先発・高橋が投じた初球の真ん中高め直球をバックスクリーンへ叩き込んだ。

 鈴木の先制2ランは5月24日に行われた巨人戦(東京D)の第1打席以来、4試合&19打席ぶりとなる今季15号。また、鈴木はこの本塁打で14試合連続安打としている。


☆初球から積極的に打ちに行きましたね。ファウルにせず、しっかり叩いて、角度をつける。まさに4番のバッティング。


☆ところがその裏、大瀬良くんが村上くんに3ランを浴び、あっという間に逆転。村上くんは昨日も野村くんの内角カットボールをライトへ一発、内角を突くのはいいんですが、慎重さは必要でしたね。


☆試合はこのまま進み、嫌な雰囲気。大瀬良くんはその後は抑えていきますが、打線は高橋くんを捉えられません。


☆迎えた5回表、先頭大瀬良くんがレフト前で出塁、続く野間くんが四球。確実にアウトを2つ取れるはずが(笑)、無死1・2塁。この辺に高橋くんの若さが出ましたね。菊池のピッチャーゴロで1死1・3塁となったところで、試合は雨のため中断。


◇広島が降雨中断後に逆転 鈴木同点打、西川勝ち越しの21戦連続安打 5/29(水) 20:28配信 デイリースポーツ

 「ヤクルト-広島」(29日、神宮球場)

 29分間の降雨による中断を経て再開した試合で、広島が地力を見せつけ、逆転に成功した。

 1点を追う五回1死一、三塁の場面で試合は再開。バティスタ空振り三振後、鈴木がまずは執念の一打だ。高橋からバットを折りながら左翼線へ同点の適時二塁打を放った。

 「打ったのはストレート。みんながつないでチャンスを作ってくれたのでランナーをかえせて良かったです」

 なお2死二、三塁から5番西川が遊撃前へラッキーな内野安打。雨でぬかるんだグラウンドが味方し、2者が生還した。「いいところに飛んでくれました。必死に走りました!」。西川は21試合連続安打となった。

 試合は初回から動いた。勝てば球団記録に並ぶ月間18勝となる広島が先制。初回、4番の鈴木がヤクルト先発の高橋からバックスクリーンへ15号先制2ランを放った。

 現在12連敗中のヤクルトは直後に反撃。プロ2度目の4番に起用された村上が、大瀬良から右翼へ逆転の14号3ラン。

 その後、両チーム追加点を奪えず五回を迎えたが、降雨により中断に。その間に、連敗中のヤクルトから広島に流れが変わったようだ。


☆誠也くんの一打はバットは折れましたが、振り遅れたのではなく、しっかり振り切ってました。


◇誠也の執念…バット折れても同点打 カープ4番は雨天中断も集中力切れず 5/30(木) 9:00配信 デイリースポーツ

 「ヤクルト3-5広島」(29日、神宮球場)

 打つべきところで役割を果たす姿に4番らしさを伺わせた。2-3の五回、1死一、三塁で雨脚が強くなり29分間の中断。再開後、バティスタが三振に倒れ、2死一、三塁。ここで広島・鈴木誠也外野手(24)が高橋の内角直球を、バットを折られながらも三塁手の頭上を越える同点の左翼線適時二塁打。先制弾も放った主砲が、逆転勝利への道を開いた。

 「得点圏だったので、出塁していくことだけ考えました。みんながつないでチャンスを作ってくれたので、走者をかえせて良かったです」。続く西川の遊撃への内野安打では二塁から好走塁で生還。集中力を研ぎ澄ませ、足でも仕事を果たした。

 試合を動かしたのも4番のバットだった。一回2死一塁。高橋の初球、150キロ直球をバックスクリーンへ運ぶ先制の15号2ラン。自身が本塁打を打った試合は1分けを挟んで6連勝。他球団のマークも厳しい中、5月は打率・398、8本塁打、22打点。月間MVP候補でもある鈴木は、存在感を示し続けている。

 緒方監督も「誠也の一打が、(再開直後に)バティスタが倒れた後で相手投手にショックを与えた。4番としての仕事をしてくれた」と目尻を下げた。好調赤ヘル打線を、鯉の主砲がけん引し続ける。


☆高橋くんは、誠也くんを迎えても臆することなく、果敢に内角を突きます。


◇ヤクルト高橋“勢い”だけでは…見せつけらた格の差 5/29(水) 22:59配信 日刊スポーツ

<ザ・ピンポイント>

<ヤクルト3-5広島>◇29日◇神宮

 「真っ向勝負」といえば格好いいが、明らかな“格上”と対戦する時は“勢い”だけに頼ってはいけない。5回2死一、三塁からヤクルト先発の高橋は、広島の4番鈴木に、5球連続の直球勝負を挑んで左翼線に同点二塁打。高橋にとって格好いいはずの「真っ向勝負」は、「無謀な勝負」に変わってしまった。

 やはり「格の違い」は否めない。第1打席に初球の150キロ直球をバックスクリーン右へ2ラン。第2打席は本塁打された直球で果敢に攻め、見逃し三振を奪っていた。そして手痛い二塁打を打たれた3打席目を迎えた。

 打席内容を振り返る。初球は外角直球がボール。2球目は内角直球を見逃しストライク。3球目は内角直球がボール。問題なのは4球目で、内角高めの直球に対し、どん詰まりのファウルだった。投げ終えた高橋は「どうだ!」と言わんばかりの雰囲気で仁王立ち。しかし、怒らせていけない格上の相手を怒らせてしまったように見えた。

 チャンスの場面では、鈴木はセンターから逆方向を狙ってくる。それでも本塁打する力があるからだ。しかし、だ。まさかの直球で“オラついた”高橋の姿に火が付いたのか、直球一本に絞ったような強引な引っ張りのスイング。148キロの内角球に対し、バットを折りながら左翼線に運んだ。もう少し甘ければ、場外に飛ばされたようなド迫力のスイングだった。

 本塁打以降の2打席で11球を投げ、変化球は1球だけ。しかも直球のほとんどが内角だった。これだけ偏っていては、抑えられるものも抑えられない。追い込んでから変化球で交わしていれば、高い確率で打ち取れていただろう。続く西川には内野安打で2点を勝ち越され、その後も2連続四球で降板。あっさり格の違いを見せつけられ、チームの13連敗が決まった。【小島信行】


☆いやいや、若いんだから、どんどん攻めていくのはいいことだし、相手の4番を攻めて打ち取れば、チームにも勢いがつく。何より、逃げるよりはよっぽどいい。ただ、チーム状況を考えたら、その上で結果を出すことを考えなきゃいけませんでしたね。目的はあくまで、誠也くんを打ち取ること、チームが勝つことですから。


☆誠也くんは、勝つためにプレーしています。そこにも「格の違い」があります。


◇広島鈴木誠也15号&3打点、猛打の陰に繊細な感覚 5/29(水) 22:47配信 日刊スポーツ

<ヤクルト3-5広島>◇29日◇神宮


 広島鈴木誠也外野手(24)が執念の同点二塁打で、球団月間最多タイ記録の5月18勝目を引き寄せた。2-3の5回1死一、三塁、この場面から29分間中断。ノーゲームもちらつく中、気持ちを切らなかった。再開後にバティスタが倒れて2死一、三塁。ヤクルト高橋に直球攻めを続けられ5球目、148キロの内角球。バットを折られながら左翼の芝へ。三塁走者を迎え入れ「来た球を振っていこうと思った」と振り返った。

 続く西川の内野安打では送球の乱れに乗じ、勝ち越しの走者に続き二塁から一気に生還した。5点目をもぎ取り、雄たけびを上げながらガッツポーズ。「純さん(広瀬三塁コーチ)が回してくれていたので」。1回のバックスクリーンへの先制2ランだけではない。チームの勝利を考え、泥臭く走者をかえし、ひたむきに走った。

 豪快なスイングの陰に繊細な感覚を備える。プレーボール直前の素振りは、素手で行った。高橋の球筋を頭に入れ、グリップの感触を感じながらタイミングを確認した。本当は、打席でも素手でバットを握りたいという。どうしても滑るため、手袋をはめる。リーグ1位の打率3割5分8厘、41打点、2位の15本塁打は、職人気質のこだわりを研ぎ澄ませた結果だ。そして、6位の8盗塁はチームプレーの証しでもある。

 緒方監督は「中断のところはお互いピッチャーが難しい。誠也の一打が相手投手にショックを与えた。4番の仕事」とたたえた。記録的な快進撃を続ける赤ヘル軍団を、鈴木が引っ張っていく。【村野森】


☆西川くんの当たりにも、ちょいと「若さ」が出ました。


◇広島6位タイ 西川21戦連続安打!野村謙二郎超え 5/29(水) 20:26配信 日刊スポーツ

<ヤクルト3-5広島>◇29日◇神宮

 野村超え。広島西川龍馬内野手(24)が5回2死二、三塁から遊撃適時内野安打を記録し、連続試合安打を21試合に伸ばした。

 広島では94年の野村を超え、76年ホプキンス、14年菊池涼に並ぶ6位タイとなった。

 勝ち越しとなる5試合連続打点を内野安打でもぎ取り「いいところに飛んでくれました。必死に走りました」と振り返った。


☆西川くんの当たりは、ピッチャー後方へフラフラ(笑)。ショート奥村が素手で捕ってそのまま投げたんですが、そんなに焦らなくても間に合ったタイミング。送球は逸れ、村上くんがうつ伏せになる形でよく捕ったのですが、村上くんも誠也くんがホームに突っ込んでいることに気づくのが、一瞬遅かった。


☆一方大瀬良くんは、初回に3ランを食らった時にはどうなることかと思いましたが(笑)、その後は、スイスイ。


◇大瀬良トップタイ5勝目 ヤクルト戦11連勝も「会沢さんがうまくリードしてくれた」「ファンのおかげ」 5/29(水) 22:16配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島5―3ヤクルト(2019年5月29日 神宮)

 広島のエース大瀬良大地投手(27)がヤクルト打線を7回5安打3失点に抑えてハーラートップタイとなる今季5勝目(2敗)をマーク。新人時代の2014年からヤクルト戦は無傷の11連勝となった。

 球団の同一カード連勝記録は山内泰幸が1995年から97年にかけてマークした巨人戦10連勝が最多。対戦相手は違うが、大瀬良はそれを超えた。

 味方打線が初回に主砲・鈴木の中越え15号2ランで先制。だが、その裏、大瀬良は村上に右越え14号3ランを浴びて逆転を許した。「初回からやってはいけないような形で点数を取られてですね、どうしようと思ったんですけども。もう割り切らせてもらって…粘り強く投げていって援護を待とうと。そういう気持ちで投げました」。その結果、2回から7回までは散発2安打に抑えて得点を許さず。無四球でゴロの山を築き、勝利をものにした。

 「打たせて取るところはうまく打たせて取れましたし、調子は良くなかったんですけど、会沢さんが本当にうまくリードしてくれてきょうの結果があると思っています」と女房役の会沢翼捕手(31)に感謝した大瀬良。降雨により約30分間の中断もあったが「あれだけの大降りだったんですけど、こうやって最後まで残ってくださったファンの皆さんの声援のおかげで何とか勝つことができました。ありがとうございます」とファンへの感謝も忘れなかった。

 これでヤクルト戦は無傷の11連勝となったが「秘訣はないんですけど」と謙そん。「本当に、たくさん打たれてしまった試合でも味方が打ってくれて逆転勝ちできた試合もありましたし、本当にチーム一丸となってその勝ちが伸びているんだと思います」と最後まで感謝、感謝の奥ゆかしいエースだった。


☆大瀬良くんはもう1つ、勝ちたい理由があったようで。


◇広島大瀬良、祖母命日に対ヤクルト11連勝の新記録 5/29(水) 22:49配信 日刊スポーツ

<ヤクルト3-5広島>◇29日◇神宮

 粘投で燕斬り。広島大瀬良大地投手(27)が7回3失点でリーグトップタイの5勝目を挙げた。ヤクルト戦はデビューから11連勝とし、球団新記録となった。2点リードの1回に村上に逆転3ランを浴びながら、ヤクルト打線が2巡目となった3回以降に修正。緩いカーブを巧みに使って、的を絞らせなかった。今季の成長を示す修正能力を発揮し、チームは球団月間最多記録の18勝目を手にした。

◇   ◇   ◇

 剛から柔への変身で、試合の流れを再びたぐり寄せた。前回22日は力勝負で完投した大瀬良はこの日も、立ち上がりから力で押した。だが1回、連打からピンチを招くと村上の3ランで2点のリードをひっくり返された。積極打法のヤクルト打線に対し、2巡目となった3回からは緩急を使った。変わり身でヤクルト打線を惑わし、今季12度目の逆転勝利を呼び込んだ。

 「初回に1発で点は取られてしまいましたが、その後アツ(会沢)さんがうまくリードしてくれて、緩急を使いながら打たせて取る投球が出来ました。あとは援護を信じて1人1人集中して投げられたことが良かったです」

 2回まで4安打、球数は47球を擁した。「思うようにコントロールできていなかったですし、良くないなと思いながら投げていた」。2回まで1球も使わなかった緩いカーブを3回以降は7回まで57球のうち10球投じた。

 前回完投勝利した22日中日戦から、プレートの踏む位置を三塁側から中央に変えた。この日はこれまでの癖か、三塁寄りを踏んでしまう場面も見られたが、そこも試合の中で修正。3回以降は前回同様、プレートの中央から内外角へきっちり投げ分けられていた。

 わずか数センチの変更が燕打線の芯を外した。5回表途中の約30分の中断も、立ち直った大瀬良には影響なかった。緒方監督も「中断がありながら7回まで投げきってくれた」と力投をたたえた。

 デビューからヤクルト戦の連勝を球団新記録となる11連勝に伸ばした。前回対戦した15日は2点ビハインドで降板も打線が逆転して記録が継続しただけに「チームと伸ばした連勝だと思う。みんなに感謝したい」。チームは94年8月に記録した球団月間最多記録の18勝となった。大瀬良にも勝ちたい理由もあった。「大好きだったおばあちゃんの命日だったので」。球団記録とともに、リーグトップタイの5勝目を手向けた。【前原淳】


☆その大瀬良くんは7回まで、8回は、フランスア。


◇広島フランスア 3試合ぶり無失点投球「今日はまあまあ」 5/29(水) 22:57配信 デイリースポーツ

 「ヤクルト3-5広島」(29日、神宮球場)

 広島のヘロニモ・フランスア投手が前夜に続いてマウンドに上がり、1回2安打無失点で3試合ぶりにスコアボードに「0」を刻んだ。

 5-3の八回に登板。1死から代打・西田の中前打をきっかけに2死一、二塁のピンチを迎えた。だが、最後は4番・村上を156キロ直球で空振り三振に封じ、「今日はまあまあだった」とうなずいた。


☆ま、エンジンのかかるのが遅いフランスア、村上くんの時には、アドレナリンが出てました(笑)。もう少し低めに来るといいんですけどね。


☆で、9回は中崎くんなんですが、まあ多少のランナーは、今の中崎くんの状態なら、しょうがない。中崎くんも自分の状態が悪いことは分かってますから、一発のあるバレンティンは歩かせて、中村と荒木で勝負したんですよね。


☆で、終わってみれば、2回以降は無失点、ヤクルト打線は初回の積極性が影を潜め、チャンスらしいチャンスすら作れず。一方カープは、誠也くんの一発以外は、豪快な一発がある訳じゃなし、連打がある訳でもない。ピッチャーの大瀬良くんのヒットとスカポンタンの野間くんの四球でチャンスを作り(笑)、西川くんのセコいタイムリーで勝ち越して、勝利(笑)。ま、これが連敗中のヤクルトと、リーグ3連覇を経験している、カープとの差なんでしょうね。


◇山本昌氏がみた首位・広島の強さ 5/30(木) 10:00配信 ベースボールキング

 29日に放送された『ショウアップナイタープレイボール』に出演した山本昌氏が、広島の強さについて語った。

 開幕から5カード連続で負け越し、一時は借金8まで膨れ上がったが、5月はここまで球団記録に並ぶ月間18勝を挙げるなど、貯金は二桁の11。首位に立っている。

 山本昌氏も「4月の戦いぶりからすると、どうしたんだというぐらいの強さを見せています」と驚くほどの強さを見せる。

 その要因に山本昌氏は「ひとつは丸選手が抜けたことに慣れてきたということと、打順が固まってきたことでしょうね。田中選手を我慢して使っていましたけど、あそこを見切りをつけて、野間選手が1番に入り上位が固まった。バティスタも非常に打っていますし、鈴木誠也選手も安定しているのが強さのカギかなと思います」と分析した。

 現在の広島は1番・野間、2番・菊池、3番・バティスタ、4番・鈴木、5番・西川が固定されている。この上位打線が機能し、29日のヤクルト戦でも1点を追う5回に9番・大瀬良の安打、1番・野間が四球で無死一、二塁とすると、二死後、鈴木が同点タイムリー二塁打、続く西川が勝ち越しのタイムリーを放った。

 山本昌氏は投手陣についても「先発がそこそこ揃っています」と話すように、エースの大瀬良、床田が5勝、ジョンソンも4勝を挙げている。野村、アドゥワと先発が整いつつある。

(ニッポン放送ショウアップナイター)


☆打順を固定してから快進撃が始まった訳ですが、その固定した打線が打ち始めたのは、「丸ロス」を脱したことが大きいでしょうね。丸に勝ち越し2ランを打たれた試合をひっくり返したあたりから、正気に戻ったんだと思います(笑)。


☆ただ、やってる野球は、少ないチャンス、相手のミスを逃さない、という野球。今日も掠め取ったような勝ち越し点ですからね(笑)。野球は1点でも多く点を取った方が勝ち、だから打ち勝つしかない、守り勝つなんてダメだ、なんて言ってる人がいますが、どうも野球というものを、まるで分かってないようで。1点でも多く点を取った方が勝ち、ということは、1点でも多く取られりゃ負けなんですよ。


◇ヤクルト12連敗の主因は? 打線は12試合91安打43得点と好調もリリーフ陣は… 5/29(水) 11:36配信 Full-Count


◆28日の広島戦はあと1点が取れず惜敗、泥沼の12連敗を喫した

 ヤクルトの連敗が止まらない。5月12日に東京ドームで巨人を4-1で下したのを最後に12個の黒星を並べている。

 ヤクルトの連敗。投手名は敗戦投手。

5月14日(広)マツダ●原樹理 4-9 /2位
5月15日(広)マツダ●中尾輝 7-9 /3位
5月17日(De)神宮●小川泰弘 3-4 /3位
5月18日(De)神宮●石川雅規 6-11 /3位
5月19日(De)神宮●高梨裕稔 0-7 /3位
5月21日(神)甲子園●原樹理 2-3 /4位
5月22日(神)甲子園●ハフ 2-3 /4位
5月23日(神)甲子園●マクガフ 0-1 /4位
5月24日(中)神宮●小川泰弘 1-6 /4位
5月25日(中)神宮●石川雅規 3-10 /5位
5月26日(中)神宮●高梨裕稔 8-10 /5位
5月28日(広)神宮●原樹理 7-8 /5位

 12連敗中本拠地で7敗と、地元ファンには残念な結果になっている。今回の連敗の特徴は、打線は好調だということだ。26日の中日戦では青木、山田哲、バレンティンが3者連続本塁打、28日の広島戦も4回に山田哲、村上の本塁打で5点を奪い1点差に迫ったが追いつくことはできなかった。

 連敗中の得点は43点、91安打14本塁打を打っているが、失点は81点、137被安打16被本塁打。つまり投手陣が崩壊しているのだ。連敗中1点差負けが5試合。ファンはもう少し投手が踏ん張ってくれればと言いたいところだろう。この間にチーム順位は2位から5位まで転落した。


◆NPBの連敗記録は1998年のロッテ、18連敗が最多

連敗中のイニングごとの得失点

1回 7得点5失点
2回 1得点5失点
3回 10得点13失点
4回 12得点13失点
5回 2得点15失点
6回 1得点1失点
7回 11得点10失点
8回 1得点10失点
9回 2得点8失点
10回 0得点2失点

 初回はヤクルトの方が点をとっているが、打順が3順する5回、そして8回、9回に決定的な失点をしていることがわかる。先発投手もさることながら、セットアッパー、クローザーが役割を果たしていないために、終盤で破綻しているのだ。もともと投手陣は良いとは言えないヤクルトだが、特に救援投手のテコ入れは急務だろう。

NPBの連敗記録10傑

1位 18連敗 ロッテ(1998年)
2位 16連敗 ヤクルト(1970年)
3位 15連敗 中部日本(1946年)
3位 15連敗 南海(1969年)
5位 14連敗 大洋(1955年)
5位 14連敗 日本ハム(1984年)
5位 14連敗 横浜(2008年)
8位 13連敗 広島(1999年)
8位 13連敗 西武(2015年)
8位 13連敗 巨人(2017年)

 ヤクルトはあと1つ負けると、NPB連敗ワースト10に入ってしまう。まだ前半戦であり、ペナントレースを諦めるのは早すぎる。熱心に応援するファンのためにも、ここから踏みとどまって再起を期すべきだろう。

広尾晃


◇広島が11連勝を果たして首位に立った理由とは? 5/29(水) 11:01配信 週刊ベースボールONLINE


◆11連勝中6試合のQS

 いよいよ王者が来た。

 4月の苦しみがウソのようだ。昨年まで3年連続のセ・リーグ王者の広島は、5月11日のDeNA戦(マツダ広島)から連戦連勝、25日の巨人戦(東京ドーム)まで勝ち続けて3年ぶりの11連勝(2016年6月14日~25日にかけて達成して以来)。22日に勝った時点で、昨年までの「定位置」だった首位に返り咲いた。26日の巨人戦(同)に敗れて連勝は止まったが、2位・巨人にこの時点で2ゲーム差をつけている。

 何と言ってもこの連勝、DeNA戦に始まり(2勝)、ヤクルトに2勝、阪神に3連勝、中日に2勝、そして巨人に2勝と、セ・リーグ全球団を総なめにしてのものだから価値がある。今季通算成績では、ヤクルトには3勝5敗と負け越しているが、もう精神的に苦手意識を持つ相手はなくなったはずだ(28日のヤクルト戦に8対7で勝利し、通算成績は4勝5敗)。

 この11連勝の内容を分析してみると、やはり第1の要因は、投手陣、特に先発投手の安定だろう。この11連勝中は、大瀬良大地、床田寛樹、ジョンソン、アドゥワ誠、野村祐輔の5人できっちりと回したが、先発投手が責任回数と言われる5回を持たなかったのは5月14日(ヤクルト戦、マツダ広島)の野村ただ1回のみ。それ以外はすべて、5回を持ちこたえている。そして11試合中、クオリティー・スタート(QS=先発投手が6回以上投げて自責点3以内)が6度と半分以上、さらにハイ・クオリティー・スタート(HQS=先発投手が7回以上投げて自責点2以内)も4度ある。

 昨年は、年間のチーム防御率が4.12と、不安定な投手陣を打線がカバーする形で優勝を手にした広島だが、今季はここまで防御率3.06でリーグトップと、投手陣の頑張りが目立つ。


◆QS逃せば打線が奮起

 そして、その投手陣が崩れた日には、やはり打線がしっかりとカバーをしていることも見逃せない。この11連勝中、ピッチャーがQSを果たせなかった日には、必ず打線が2ケタ安打を放って、その失点をはね返しているのだ。「投打が噛(か)み合う」とは、まさにこういう状態をいうのだろう。

 4月は猫の目のように変わっていた打線も、5月になって、一番・野間峻祥、二番・菊池涼介、三番・バティスタ、四番・鈴木誠也、五番・西川龍馬の形を固めてから、軌道に乗った。特にクリーンアップの充実度は素晴らしく、27日までの、5月の月間成績は、バティスタが打率.352で8本塁打、17打点、鈴木は打率.400で7本塁打、18打点、西川は打率.370で2本塁打、13打点だ。

「セイヤ(鈴木)が四番にいることで、自分には甘い球が来る」とはバティスタ。「自分一人で決めようとは思っていない。ランナーがいればかえそうと考えるし、いなければつなごうと考える」(鈴木)、「つなぐことしか考えていない」(西川)というクリーンアップは、非常にうまく機能していると言える。

 そして、ただ投げて、打ってだけでなく、広島らしい、小技を使って流れを持ってくる場面も多く出だした。5月24日の巨人戦(東京ドーム)では、外国人投手のヤングマンから鈴木の盗塁を絡めて得点したほか、7回には二死三塁から野間がセーフティーバントを決めて追加点。一方、守備では床田が一死二塁から、素早いターンの二塁けん制で走者を刺してピンチを脱出。25日の同カードでも、ジョンソンのバスターヒッティングによる適時打や、三盗を絡めた攻めで、外国人投手のメルセデスを攻略した。

 今後は、交流戦が始まり、総なめしたセ・リーグから対戦相手が変わって仕切り直しになること、あるいはこのところ1週間に5試合の日程が続いていたのが6試合になり、もう一人先発投手が必要になってくることなど、若干状況に変化をもたらす要因はあるが、投手力、打力、そして小技とそろった今の広島の勝ち方は、むしろ昨年よりもスキがなく、安定感があると言っていい。チーム全体で、ある程度このペースを保ち続け、16年、17年のように、交流戦で2位以下との差を広げることができれば、4連覇がはっきりと視界に入ってくることになる。


☆ヤクルトの連敗とカープの連勝を比べてみれば明らかで、まずは先発ピッチャーが試合を作ってくれなければ、またリリーフが踏ん張ってくれなければ、試合が終わった時に勝ち、とはならない。カープも連敗中は、先発が早々に崩れ、ポロポロエラーし、打線がモチベーションを失う、というパターン。「丸ロス」の影響は打線以上に、「そう点は取れないぞ」と、投手陣に重くのしかかっていたんだと思います。


☆もう1つは、勝ち方を知っていること。ピッチャーが打たれれば、打線が奮起する。打てなければ、足を使いランナーを進め、内野安打でも何でも1点を取る。


☆丸に勝ち越し2ランを打たれた試合をひっくり返したのはまさに象徴的ですが、ひっくり返すだけの底力があるんですよね。それが、優勝を経験している、「勝者のメンタリティー」。逆にまた今日の試合は象徴的でしたが、カープはセコい野球で勝ち越し(笑)、逆にヤクルトは2回以降、急に元気がなくなります。初回にヒットを打った宮本も青木も村上くんも、2回以降は村上くんのヒット1本のみ。


☆そうそうは打てないんですよ、バッターは。で、打てない時にどうするか、どうやって勝つかが、知恵の絞りどころなんですよ。打って勝つなんて、そんなアホみたいな野球やってたら、優勝なんてできません。打てば勝つけど、打てなきゃ負けるんですから。


☆今日のような試合をどれだけ取れるかが、大事。で、今日のような試合が取れるのは、2回以降投手陣が抑えたからに他なりません。


☆巨人もヤクルトも、問題は投手陣。で、カープも、ポイントになるのは、投手陣です。




◇セ・リーグ

▽中日 1 - 2 DeNA (8回戦 D4-4 ナゴヤドーム)
 DeNAは初回、ソトの適時打で1点を先制する。その後、同点とされ迎えた延長11回表、2死三塁から筒香が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・三嶋が今季初勝利。敗れた中日は先発・大野雄が8回1失点と力投するも、打線が援護できなかった。
勝 [ DeNA ] 三嶋(1勝2敗0S)
敗 [ 中日 ] 鈴木博(0勝2敗14S)
セーブ [ DeNA ] 山崎(1勝1敗7S)

▽阪神 8 - 4 巨人 (9回戦 T3-6 甲子園)
 阪神が劇的なサヨナラ勝利。阪神は2点を追う8回裏、マルテの2ランが飛び出し同点とする。そのまま迎えた延長12回には、代打・高山がグランドスラムを放ち、試合を決めた。投げては、7番手・藤川が今季3勝目。敗れた巨人は8番手・池田が痛恨の一発を浴びた。
勝 [ 阪神 ] 藤川(3勝0敗0S)
敗 [ 巨人 ] 桜井(1勝1敗0S)
本塁打 [巨人] 丸 8号(1回表ソロ) 坂本勇 17号(3回表ソロ) 丸 9号(8回表ソロ) [阪神] マルテ 5号(8回裏2ラン) 高山 1号(12回裏満塁)


☆巨人は丸・坂本が打ったんですから、この試合は取らなきゃいけなかったんですよね。で、最後はピッチャーが足りない形。中川くんも2イニング投げてますし、明日からも大変ですわ。


順 チーム  試 勝 負 分 勝率 差
① 広島   50 30 19 1 .612 -
② 阪神   51 27 22 2 .551 3.0
③ 巨人   47 25 21 1 .543 0.5
④ 中日   48 22 26 0 .458 4.0
⑤ ヤクルト 52 21 29 2 .420 2.0
⑥ DeNA 48 20 28 0 .417 0.0


☆あら巨人、3位。マシソンが戻ってくればねぇ。でも、もう1人、リリーフがほしいかなぁ。


◇5月30日(木)の予告先発投手

○東京ヤクルトスワローズ
小川 泰弘
9試合1勝6敗 防御率4.68 WHIP1.21
対C 1試合0勝1敗 防御率1.13 WHIP0.50
 VS (神宮 18:00)
○広島東洋カープ
山口 翔
3試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP1.25
対S 1試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP0.00

○中日ドラゴンズ
勝野 昌慶
2試合1勝1敗 防御率2.84 WHIP1.03
対DB 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
 VS (ナゴヤドーム 18:00)
○横浜DeNAベイスターズ
東 克樹
3試合2勝1敗 防御率6.28 WHIP1.74
対D 1試合1勝0敗 防御率1.50 WHIP1.00

○阪神タイガース
髙橋 遥人
2試合0勝0敗 防御率1.74 WHIP1.45
対G 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
 VS (甲子園 18:00)
○読売ジャイアンツ
T.ヤングマン
7試合3勝1敗 防御率4.58 WHIP1.42
対T 1試合1勝0敗 防御率0.00 WHIP0.88


☆いやいや山口くん、楽しみ楽しみ。一方のヤクルトは、ブキャナンを中6日で回さず、中5日でライアン小川くんの投入。これで負けたらいよいよヤクルトはヤバいですよ。片やプロ初先発、こなたエースですからね。


◇【29日のプロ野球公示】巨人が鍬原拓也と池田駿を登録 日本ハムは生田目翼を登録、金子弌大を抹消 5/29(水) 16:05配信 ベースボールチャンネル

 日本野球機構は29日付の出場選手登録、登録抹消を公示した。

<セ・リーグ>
【登録】
巨人      投手  鍬原 拓也
巨人      投手  池田 駿
DeNA     投手  平良 拳太郎
中日      外野手 井領 雅貴
中日      外野手 渡辺 勝

【抹消】
なし


<パ・リーグ>
【登録】
日本ハム    投手  生田目 翼
ロッテ     内野手 三木 亮

【抹消】
日本ハム    投手  金子 弌大
ロッテ     外野手 角中 勝也

※6月8日以後でなければ出場選手の再登録はできない。
※千葉ロッテマリーンズの三木亮は、脳振盪特例措置により、登録抹消後10日間を経ずに復帰となる。代替指名選手の香月一也は、出場選手登録継続により、脳振盪特例措置は適用されない。


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source : K.Oのカープ・ブログ。