2019年10月29日火曜日

最近のカープ、あれこれ~'19.10.22、将来の青写真・負けの時こそ団結力・カープにマー君?


☆さて、まずは、ドラフト関連。


◇ドラフト指名から見える広島の将来の青写真とは? 10/22(火) 11:02配信 週刊ベースボールONLINE

◆“小園世代”で黄金期を

 10月17日のドラフト会議で、広島は6選手(+育成ドラフト3選手)を指名した。今年の「BIG3」と言われたうちの一人の森下暢仁(明大)を鮮やかに「一本釣り」、ポジション別でみても、投手3人、捕手1人、内野手1人、外野手1人、年齢別でも大卒3人、高卒3人と、非常にバランスのいい指名ができ、まずはいい指名だったと言えよう。今回は、これら指名選手の傾向から見えてくる、広島が将来に描く青写真を分析してみたい。

 まずは1位の森下。監督が代わったということもあるが、ドラフト前日の「森下指名」の発表までは、「BIG3」の中から広島がだれに入札するかは、決まっていなかった(あるいは決まっていて伏せられていたのかもしれないが)。森下指名は、「即戦力で」という佐々岡真司新監督の要望が通った、ということのようで、フロントも就任の「ご祝儀」ではないが、まずは大きなプレゼントを新監督に贈って、いい流れでスタートしてほしい、というところを優先したのではないだろうか。

 以前のこのコラムで、佐々岡新監督のテーマとして、「現在のチームの構成から見ると、3、4年後にチームの戦力が落ちる危険があるので、これを防ぐ必要があること」と「将来的に小園海斗の近辺の年齢の“小園世代”で再び黄金時代を築けるようにすること」があると書いた。実は今年のドライチで大学、社会人の「即戦力」を指名するか、高校生を指名するかの選択は、このテーマと密接に関連していて、「即戦力」を指名するならば、来季及び近未来に成績をへこませないことにチームが優先度を感じているということであり、まあこちらはいわば「守りの指名」、高校生を指名するならば、「一度チーム状態がへこんでも、“小園世代”では絶対黄金期を作るぞ」という宣言で、いわば「攻めの指名」といえるわけだ。

 今回の森下1位指名は、3、4年後と言わず、即来季の戦力を見ての補強、という側面が大きいものだろうが、現在22歳である先発候補の森下の指名は、結果的に、アドゥワ誠、山口翔、遠藤淳志ら20~21歳の先発候補から、床田寛樹、中村祐太といった24歳の間の年齢層の先発投手がいない、という弱点を補強したものになっている。

 さて、では今年の指名、“小園世代”を捨てているのかと言えば、決してそんなことはない。3位に鈴木寛人(霞ケ浦高)、6位に玉村昇悟(丹生高)と、左右の好素材をしっかり指名しているのだ。同世代に好素材がいれば互いに意識して切磋琢磨し、伸びやすいことは昨年の山口と遠藤の例にもあるとおり。鈴木、玉村の2人が順調に育って、今、名前の出た山口、遠藤にアドゥワ、さらにはトミー・ジョン手術から復活を目指す高橋昂也あたりも数えれば、“小園世代”の投手王国が見えてくる。


◆鈴木誠也のFAへの備えにも

 野手に目を移すと、4位の韮澤雄也は右投げ左打ちの遊撃手。「オイオイ、それでは“小園世代”で黄金期、どころか、当の小園とかぶっちょるよ!」と思われる方もいるかもしれないが、この韮澤は今年のU-18W杯でファーストでベストナインを取ったことでも分かるとおり、ほかのポジションもこなせるセンスのある選手。小園とショートでライバルとなるもよし、ほかのポジションでレギュラーを狙うもよし、というところだろう。

 2位の宇草孔基(法大)と、5位の石原貴規(天理大)は、いずれもかつてのドラ1の現役選手の尻に火をつける指名だろう。宇草は俊足が売りの右投げ左打ちの外野手。つまり野間峻祥と同タイプだ。外野は現在、鈴木誠也と西川龍馬が定位置を固めており、残りは現在35歳の長野久義の後、ということになるが、宇草はここを野間と争うことになる。少なくとも、(もちろんずっとカープにいてくれればいうことはないが)鈴木誠也がFAを獲得するときには「すぐレギュラーになれる」ぐらいになっていてくれないと、「3~4年後の戦力低下」が防げないことになるか。石原(貴規)は、坂倉将吾が外野兼任になった今、中村奨成の競争相手として互いに成長してくれれば、というところではないだろうか。

 まずは来季の森下の活躍を、そして3、4年後のチームの姿がどうなるかを、さらには“小園世代”が育ったところで黄金時代ができるかを、楽しみに見ていきたいところだ。

文=藤本泰祐


☆いやいや、今年のドラフトが「守り」だとはK.O、少しも思いませんな。それどころか、近々の優勝を狙いつつ、将来も見据えるという、攻めのドラフトだったと思いますよ。2位の宇草くんは大卒の左の外野手、昨年・一昨年と外野手は永井くん・正隨くんと右を獲ったし、岩本がいなくなったので、左。4位韮沢くんは高卒、左打ちの内野手、彼はU―18日本代表。3位鈴木寛くん・6位玉村くんは高卒の左右の好素材、5位石原くんは、キャッチャーらしいキャッチャー。船越が退団、捕手は1人ほしかったところ。


☆で、1位の森下くんですが、奥川くんや佐々木くんに行っていれば森下くんクラスは獲れなかった訳で、ならば森下くんを指名した方が確率は高い、という判断があったのでしょう。事実、森下くんを一本釣りできた訳ですから、これは戦略の勝利、と言っていい。プロに入ってから成功するかなんて、誰にも分からない訳ですが、少なくとも完成度、という点では、森下くんの方が奥川くんや佐々木くんより上。マエケンを指名した時も、11球団が競合する中、総合的な力、ということでマエケンを無競合で単独指名、その後の活躍は、ご存知の通り。カープのスカウトは、優秀ですから。


☆誠也くんも、練習態度から性格まで、カープのスカウトはちゃんと見てたんですよね。


◇侍4番候補の鈴木誠也「隙あらば」バントも辞さない 10/22(火) 20:12配信 日刊スポーツ

 広島鈴木誠也外野手は、熱心にバント練習に取り組んだ。侍ジャパンの4番候補で、稲葉監督から「クリーンアップを打ってもらおうと思っている」と改めて期待されたポイントゲッター。

 これまで「みんなに認めてもらって4番を打ちたい」と話している。それでも、他の野手とともに全メニューを消化し、マシンを相手に1球1球ボールを転がした。

 一戦必勝の国際試合で、バントが重要な作戦であることはわかっている。「それはもう、やるものだと思ってます。隙あらば、セーフティーバントもやっていきたい」。主軸の仕事は大事な場面で打点を稼ぐことだが、1点をもぎとるためにはバントも辞さない。

 侍ジャパンに選ばれたことについては「うれしいですし、シーズンの結果を評価されたと思っているんで、恥じないようにがんばっていきたい」と話した。大舞台で勝利だけを目指す。


☆侍ジャパンの4番、ですからね。


☆この人を見つけたのも、スカウトの優秀な目。


◇菊池涼「和ませたい」侍ジャパン結束へ秋山いじり 10/22(火) 19:46配信 日刊スポーツ

 広島菊池涼介内野手(29)が22日、サンマリンスタジアム宮崎でスタートした侍ジャパン日本代表の1次合宿で「秋山いじり」を予告した。気心の知れた1学年上の秋山翔吾外野手(31)と絡みながら周囲を和ませ、チーム内のコミュニケーションを円滑にする。11月のプレミア12での優勝を目指し、走攻守だけでなく、ムードメーカーとしても貢献する。鈴木誠也外野手(25)会沢翼捕手(31)も始動した。

  ◇    ◇    ◇

 菊池涼は、侍ジャパンで自分のやるべきことを説明した。打って貢献することはもちろん、もう1つ大事な仕事があるという。「秋山いじり」。チーム内のコミュニケーションを円滑にするため、1学年上の好打者と“絡む”ことで、和やかな雰囲気を演出していく。「アッキ(秋山)と僕の絡みを見てほしい。それで和ませていければ」と、いたずらっぽく笑った。

 菊池涼ならではの申し出だ。広島でも4学年上の松山を「松ちゃん」と呼ぶ。守備練習で捕球ミスをするたびにヤジを飛ばし、周囲の笑いを呼んできた。上下の壁をなくし、和気あいあいとした雰囲気をつくってきた。その気配りを侍でも発揮する。秋山は何度も同じ日の丸のユニホームに袖を通し、気心が知れた仲。いじられ役として、これ以上の存在はいない。

 菊池涼の思いは、秋山にも伝わっている。「キクとは長いんで。役割はわかっています。笑ったりしていれば(見ている選手が)ふつうの話をしやすくなると思う。マッチさん(ソフトバンク松田)とかも(日本シリーズ終了後に)来るし、若い選手も入ってきてほしい」。チームのため、いじられ役を引き受ける。

 菊池涼は全体練習終了後、メイン球場で近藤とともに特打に臨んだ。金子ヘッド兼打撃コーチの投げるボールを、ていねいに打ち返した。「僕らは生きた球を打っていない。監督は優勝したいと言っていたので、打たないと勝てない。監督には、元気とやる気はありますと言いました」。ムードメーカーとしてだけでなく、走攻守のキーマンとしても状態を上げていく。

 投手も野手も一丸とならなければ勝てないのはわかっている。菊池涼は持てる力を出しきり、侍ジャパンを支える。【村野森】


☆この人も、1軍で出たての頃は、日本を代表するセカンドになるなんて、思っても見ませんでしたもんね。ポロポロするわ、からっきし打てないわ、でしたから(笑)。


☆で、この人も、日本を代表するキャッチャーになりました。


◇侍会沢もメニュー消化「コンディションはバッチリ」 10/22(火) 19:50配信 日刊スポーツ

 広島会沢翼捕手も22日、日本代表1次合宿で軽快にメニューを消化した。

 代表入りしている巨人小林、ソフトバンク甲斐が日本シリーズに出場しており、初日から参加した捕手は1人だけ。「コンディションはバッチリです。リーグが違う選手、いっしょにプレーできなかった選手もいるので、コミュニケーションを取りながらやれれば」と意気込んだ。


☆近年は守りもキャッチャーらしくなって、吉見をして「石原に見えた」と言わしめたほど。いやほんとによかった、残ってくれて。




☆さてお次は、こんな記事。


◇負けの時こそ試される団結力 誠也、会沢…広島にある精神的支柱の頼もしさ 10/22(火) 9:00配信 スポニチアネックス

 広島のリーグ3連覇を支えた救援陣の不調は、それを補おうとする若手投手にも試練を与えた。今季は、中村恭、菊池保と中堅組の“新戦力”が台頭しただけでは補い切れず、若ゴイもブルペンの中心となって支えざるを得なかった。そんな酷な状況に寄り添ったのは、先輩投手だけではない。野手の主軸も、当然のようにケアを怠らなかった。

 たとえば、大卒新人の島内颯太郎投手(23)は悩んでいた。150キロ超の直球で押す強気の投球は、不安定な制球によってかき消された。登板機会が減少し始めた7月下旬、語りかけたのは鈴木誠也外野手(25)だった。

 「お前みたいなタイプなら、思い切って腕振ってど真ん中に投げれば大丈夫。腕を振っていたら、抜けた変化球でも対応できない。腕振るだけで全然違うから」

 今季で7年目を迎えた鈴木は、大卒新人から見れば2学年先輩。主軸に上り詰めるまでに積んだ経験を、ヒントとして与えた。

 「極端な話、もう思い切りやってダメだったら野球をやめるしかない。俺はそうやって割り切って考えてやってきた。人生で野球やっている時間の方が短いんだから」

 島内はうなずき、内心で驚いていたという。「誠也さんのレベルの選手でも、あそこまで想像しているなんて思いませんでした。2軍にいたときはすぐに1軍に上がりたくて結果が欲しいし、緊張感も違う中で縮こまっていたかもしれないですね」。

 また、一時勝ちパターンで起用された遠藤淳志投手(20)の心の弱さを見抜いたのは、会沢翼捕手(31)だった。6月22日のオリックスとの交流戦で、遠藤が2点劣勢の7回に登板。4番・吉田正への内角直球に首を振り、外角の変化球にうなずいた。結果は四球と勝負しきれなかった。試合後、優しく諭した。

 「逃げたのだとしたら、それはやめよう。打たれてもいいんだよ。遠藤の責任じゃない。俺のせいだから。攻めて勉強しよう」

 遠藤は、当時の心境を「吉田さんへの内角は、やっぱり怖かったんですよね」と素直に認める。そして、ときに内角勝負に敗れながら未来への経験を積んだ。

 会沢はチームメートについて「仲間という感覚が強い。仲間を絶対守ってあげようと思える」と言ったことがある。赤ヘル一丸には、投打も、年齢の壁もない。団結力は、負けた時に試されるもの。精神的支柱の頼もしさを再認識する今季だった。(記者コラム・河合 洋介)


☆もちろん攻めたからといって打たれないという保証はどこにもないんですが、ストライクが入らないというのはやはり、無意識の内に、逃げてしまってるんでしょうね。


☆キャッチャーが内角ストレートを要求したということは、それなりの根拠がある、ということ。キャッチャーも、そう思ってもらえるようなリードをしなきゃいけないし、ピッチャーも、キャッチャーを信じて投げ込めばいい。それで打たれたら、キャッチャーのお兄さんのせいですから(笑)。


☆リーグ3連覇を達成したにもかかわらず、今年はまさかの4位に終わりました。ある意味「負けた」訳で、そこからどう立て直していくのか。ピッチャーも野手も、みんながそれを考え、チームとして動ければ、来季は今年のようなことはないと思います。


☆お次は、秋季練習の話題。


◇広島・九里が秋季練習2度目のブルペン投球「感覚を忘れないように」 10/22(火) 20:10配信 デイリースポーツ

 広島・九里亜蓮投手が22日、マツダスタジアムで秋季練習2度目のブルペン投球を行った。

 捕手が立った状態で約20球。今季は先発を主に27試合に登板し8勝8敗、防御率3・51だった。「真っすぐとマウンドの感覚を忘れないように。(肩を休めるのは)オフの期間に作れるので」と語った。


☆秋季練習!? 秋季キャンプ!?


☆今年は途中から先発ローテに加わり、好調な時期もありました。2013年ドラ1大瀬良くんと、2位九里くんがローテを守る、というのがK.Oの夢でしたが、大瀬良くんはエースに、九里くんもローテで回って、今年は8勝。近年、ストレートの威力が増し、勝てるようになってきましたが、時折まだ慎重になるのか力むのか、ボール球が多くなる時があります。彼ももっと自分に自信をもって、攻めのピッチングを貫くことができれば、勝ち星も増えるんじゃないでしょうか。


☆お次は、退団した青木コーチ、やはり西武入りするようです。


◇【西武】投手コーチに青木勇人氏を招聘…広島で床田ら育てる 10/22(火) 8:33配信 スポーツ報知

 西武が、広島の青木勇人3軍投手コーチ兼強化担当(42)を招へいすることが21日、分かった。

 広島がこの日、青木コーチの退団を発表。西武は、2軍か、新設の3軍の投手コーチを任せる方針だ。青木氏は00年に西武に入団し、06年に広島に移籍。引退後は広島コーチとして、左肘手術を受けた床田を今季7勝挙げるまでに育てた。西武の今季のチーム防御率4・35はリーグワーストで、投手力強化が最重要課題。渡辺GMは「3年後には投手王国のチームに」と話しており、青木コーチには、昨年のドラフト2位の渡辺ら若手投手の育成が期待される。


☆これは、手腕が評価された引き抜き、ということでしょうね。西武も投手陣再建に本腰を入れている、ということでしょう。


☆おしまいは、カープにマー君!?


◇広島にマー君加入?田中将大の弟がトレーナーで合流 10/22(火) 17:35配信 日刊スポーツ

 広島にマー君加入!? マツダスタジアムで秋季練習を行う広島に、ヤンキース田中似のトレーナーが姿を見せた。それもそのはず、田中将大の実弟・雄士さん。何も知らない球団関係者から「マー君に似ているね!」と声をかけられ「弟です」と答えて驚かれる場面もあった。来月行われる秋季キャンプまで広島に同行することになり、この日からチームに合流した。

 兄・将大の2学年下で盛岡中央から青森大をへて、専門学校卒業後、16年から小守スポーツマッサージに所属する。プロチームに同行するのは初めてで「強くなってきた印象がある。そのチームに付かせてもらえるので、いい経験にしたい」と表情を引き締めた。競技者とトレーナーという異なる立場ではあるが、兄と同じスポーツの世界で弟・雄士さんが新たな1歩を踏み出した。


☆秋季キャンプ限定、ってことのようですね。いやいや、あのマー君の弟さんがカープに携わってくれるなんて、ちょっとうれしいじゃないですか。今後どうなるかは分かりませんが、お兄さんに負けないよう、弟さんは弟さんのフィールドで、頑張ってほしいですね。


P.S. 今日もアクセス・クリックを頂きました。本当にありがとうございます。

にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村


source : K.Oのカープ・ブログ。