2019年11月2日土曜日

最近のカープ、あれこれ~'19.10.29、コーチ陣発表・秋季キャンプメンバー発表・持丸畝指名挨拶。


☆まずは、新コーチ陣の発表。


◇広島が来季組閣を発表 現役引退の赤松、永川氏は2軍コーチに就任 10/29(火) 14:45配信 Full-Count

◆今季4位に終わった広島は緒方前監督が辞任、佐々岡氏が新監督に就任した

 広島は29日、来季のコーチングスタッフを発表した。今季現役引退した赤松真人氏が2軍外野守備走塁コーチ、永川勝浩氏が2軍投手コーチを務める。

 広島は昨季までセ・リーグ3連覇を達成したが今季は4位に低迷。今季まで5年間指揮を執った緒方孝市氏が辞任。今季1軍投手コーチを務めた佐々岡真司氏が監督に就任した。

【1軍】
監督 88 佐々岡真司
ヘッドコーチ 71 高信二
外野守備・走塁コーチ 75 廣瀬純
内野守備・走塁コーチ 80 山田和利
打撃コーチ 83 朝山東洋
打撃コーチ 91 迎祐一郎
投手コーチ 87 澤崎俊和
投手コーチ 82 横山竜士
バッテリーコーチ 76 倉義和

【2軍】
監督 89 水本勝己
外野守備・走塁コーチ 93 赤松真人
内野守備・走塁コーチ 90 玉木朋孝
打撃コーチ 72 東出輝裕
打撃コーチ 92 森笠繁
投手コーチ 74 永川勝浩
投手コーチ 86 菊地原毅
バッテリーコーチ 84 植田幸弘

【3軍】
統括コーチ 78 畝龍実
投手育成強化コーチ 73 小林幹英

※数字は背番号


☆年齢と、異動は以下の通り。


【1軍】
監督 88 佐々岡真司(52)
ヘッドコーチ 71 高信二(52)
外野守備・走塁コーチ 75 廣瀬純(40)
内野守備・走塁コーチ 80 山田和利(54)
打撃コーチ 83 朝山東洋(43)
打撃コーチ 91 迎祐一郎(37)
投手コーチ 87 澤崎俊和(45)
投手コーチ 82 横山竜士(43)
バッテリーコーチ 76 倉義和(44)

【2軍】
監督 89 水本勝己(51)
外野守備・走塁コーチ 93 赤松真人(37)
内野守備・走塁コーチ 90 玉木朋孝(44)
打撃コーチ 72 東出輝裕(39)
打撃コーチ 92 森笠繁(43)
投手コーチ 74 永川勝浩(38)
投手コーチ 86 菊地原毅(44)
バッテリーコーチ 84 植田幸弘(55)

【3軍】
統括コーチ 78 畝龍実(55)
投手育成強化コーチ 73 小林幹英(45)


※新任
横山 (1軍投手コーチ)
永川 (2軍投手コーチ)
赤松 (2軍外野守備走塁コーチ)

※退任
緒方 (1軍監督)
永田 (2軍外野守備走塁コーチ)
浅井 (3軍統括コーチ)
青木 (3軍投手コーチ強化担当)

※配置転換
佐々岡 (1軍投手コーチ→1軍監督)
朝山 (2軍打撃コーチ→1軍打撃コーチ)
澤崎 (3軍投手コーチ→1軍投手コーチ)
倉 (2軍バッテリーコーチ→1軍バッテリーコーチ)
東出 (1軍打撃コーチ→2軍打撃コーチ)
植田 (1軍バッテリーコーチ→2軍バッテリーコーチ)
畝 (1軍投手コーチ→3軍統括コーチ)
小林 (2軍投手コーチ→3軍投手育成強化コーチ)


☆新任の3人が若いので、若干若返った感じですかね。相変わらず身内だけで固めたことを批判してる人がいますが、何でしょねぇ、批判したくてしょうがないんでしょうねぇ。そもそも「外様がいい」の具体的根拠は何もなく、例えば新井コーチを招聘しても、優勝はできなかった。石井・河田両コーチはカープで選手経験がある人。また黄金期でもコーチ陣はほとんど身内であり、身内である、外様であることと、チームの強さの因果関係は、はっきりしない。


☆ちなみに、石井・河田両コーチが移籍したヤクルトは、今年最下位。また古葉監督は、スタッフを従えて横浜の監督をしたことがありますが、優勝はおろか、在籍した3年間、Bクラス。古葉監督は横浜から見たら「外様」になりますが、外様だからいい、とは言えません。そんなことより、カープというチームをよく分かっている、ということが、チーム作りにおいては一番大事。


☆また、いかにコーチが良くても、肝心の選手がコーチの教えを理解し、首脳陣やチームの意図を理解して動ける選手でないと、どうにもなりません。「タナキクマル」はその点でも、チームの中心だった訳です。


☆丸が抜け、田中くんが離脱し、菊池も万全じゃない。投手陣も、勝ちパターンのピッチャーが軒並み離脱しましたから、ま、もう別のチームですよね。


☆逆に言えば将来も含め、チームは転換期に来ている、ということ。


◇広島 朝山、倉両コーチが昇格 再度の黄金期到来を目指し「野間再生」&「ポスト会沢育成」 10/30(水) 5:30配信 スポニチアネックス

 広島は29日、佐々岡新監督が率いる来季のコーチ陣を発表した。朝山東洋打撃コーチ(43)、倉義和バッテリーコーチ(44)、沢崎俊和投手コーチ(45)が1軍担当に昇格。新任の横山竜士投手コーチ(43)を加えた4人が新たに1軍に入閣した。今季は不振に終わった野間の再生を掲げるなど来季のV奪還を目標に掲げると同時に「ポスト会沢」の正妻候補育成にも着手する。再度の黄金期到来を目指す新体制が発足した。

 佐々岡新監督のもと、V奪回を目指す来季陣容が固まった。1軍に新入閣したコーチは新任の横山コーチら4人。2、3軍から育成に定評のある3コーチを昇格させ「勝ちながら育てる」難題に挑む。

 指導歴15年の朝山打撃コーチは、初めて1軍担当を務める。2軍担当として高卒新人だった丸や鈴木を指導した手腕の評価は高く、今季は長野、バティスタら降格した主力選手を短期間で修正させることにも尽力した。

 「まだ秋なので全員の底上げをしたい。レギュラーに近い選手の底上げが必要。筆頭は野間や曽根。1軍レベルの一歩下のメンバーを鍛えたい」

 野間は、4年目の昨季に自身初めて規定打席に到達したが、今季は打率・248など期待を裏切った。朝山コーチは「2年続かなかった。もう一度レギュラーを獲れるような数字を残してほしい」と、培った指導力で「野間再生」を目指す。

 また、将来を見据え「ポスト会沢」の育成にも乗り出す。2軍担当から昇格する倉バッテリーコーチは「会沢がいるだけで頼もしい。現状で満足せずに上を目指してやってもらいたい」と絶大な信頼を置く。石原とともに実績ある捕手がそろう間に、磯村、坂倉、中村奨ら次世代の正妻候補にも1軍経験を積ませるのが理想だ。

 「(会沢に)追いつけるような若い選手をつくっていくことも大事。石原という、いい手本もいる。経験が特に必要なポジション。“経験させながら勝つ”というのは矛盾のようだけど、やっていくしかない」

 1~3軍を含めて新コーチが3人、さらに8人が新ポストに就いた。大幅な入れ替えについて、鈴木清明球団本部長は「この体制になるタイミングでの入れ替えは、あらかじめ考えていた」と説明した。Bクラスからの巻き返し、そして再度の黄金期到来へ、まずは鍛えてチームを作り上げる。(河合 洋介)


☆選手時代の実績のないコーチだと、すぐに批判したがる人がいますが、おめぇはコーチが指導してるところを見たのか、っての。選手時代に実績のない名コーチは吐いて捨てるほどいるし、そんなものは指導能力と何ら関係ありません。自分ができることと、教えることは、全くの別物。教えることは教えることで、「教えるプロ」としてのスキルなり知識なりが必要。


☆で、新任や退任の他にも、かなり大がかりな配置転換が行われましたが、これはチーム自体が転換期を迎えた、ということなんでしょう。


◇広島朝山1軍打撃コーチ、教える「生きて死ねるか」 10/29(火) 18:48配信 日刊スポーツ

 広島が29日、来季のコーチングスタッフを発表した。佐々岡真司新監督(52)の下、横山竜士新投手コーチ(43)が加わったほか、倉義和バッテリーコーチ(44)と朝山東洋打撃コーチ(43)が2軍、沢崎俊和投手コーチ(45)が3軍からそれぞれから昇格となった。

    ◇   ◇   ◇

 朝山打撃コーチが指導歴16年目の来季、初めて1軍担当となる。会沢や丸(巨人)、鈴木らを育てた技術指導には定評がある。「コミュニケーションが一番大事になる。思っていることは素直にぶつけて。スタッフ同士も、選手とも。意思疎通が大事」。1軍では結果を求められるが「アウトのなり方が大事。“生きて死ねるか”。1つでも(走者を)先に進める。あっさりした打席を減らすということは全員に当てはまる」と考えを明かす。若手中心の秋季キャンプでは技術向上、戦力の底上げを目指す。


☆死に方に、「生きた死に方がある」ってことですかね。もちろんこれはタクローさんが散々言ってたことで、K.Oのブログでもkazuさんが再三指摘なさってた部分。東出は分かってない、なんて言ってる人がいますが、勝手な憶測でものを言って、何が訴えたいのか全く分からない。そもそも進塁打なんてのはカープの伝統で、それを持ち込んだのは他ならぬ、初優勝の時のルーツ監督。進塁打を打った選手にはボーナスを与えていたそう。もちろん、日本にはまだ「進塁打」なんていう言葉さえ浸透してなかった頃です。


☆カープは伝統的に、弱小球団であり、足や小技、細かい野球で対抗するしかなかった。もちろん広島という土地そのものの野球がそうであり、いわゆる「広島野球」と呼ばれるものが、そう。タクローさんはそれを肯定的に、積極的に捉え返したにすぎない。


☆もちろん東出コーチや迎コーチもタクローさんの薫陶を受けている訳で、もちろん緒方監督も、バントを含め、とにかくランナーを2塁・3塁に進める、という野球を、執拗にやってきた訳です。


☆ところでこの、今年進塁打がなかった、と言っている人は、盗塁数の減少、そして盗塁死を批判してますが、だから野球が分かってないんですよ。起こった現象、結果だけを見て批判するのは、猿でもできる。


☆日本シリーズ第2戦、0ー0の7回裏、無死1塁で代走に出たソフトバンクの周東、カウント3ー1になるまで走りません。結局エンドランで、グラシアルのレフト前で3塁へ。周東は試合後、「あそこは相手にプレッシャーをかけるため、敢えて走らなかった」とコメント。


☆こういうのも走塁の1つで、つまり走らないことによって、何度も「走るぞ」というプレッシャーをかけることができる。で、プレッシャーをかけることができるのはもちろん、「走る選手」だから。そう、全く走らない、と分かっていれば、警戒する必要はない。プレッシャーをかけるためには、失敗したって、走る必要があるんですよ。


☆落合さんも言ってましたが、カープのようなチームは、足を使わなければ勝てない。失敗するから走らない、では、話になりません。


☆ところで、最も確実な進塁打、となると、バントになる訳ですが、それこそどうしてもランナーを進塁させたい場合は、バントをさせる。それ以外は、打ちには行っても、最悪ランナーを進めろ、ということ。もちろんそれにはそれ相当の技術が必要な訳で、口で言うほど簡単なことじゃない。カープだけできなかった、みたいな言い方をしてますが、他球団と比べて、特別カープだけができなかった、という印象は、K.Oにはありませんねぇ。それこそヤクルトぐらいじゃないでしょうか、それがうまいのは。巨人は言わずもがな、阪神にもDeNAにも「進塁打がうまい」という印象はない。中日にもないですな。


☆そういう根も葉もない印象論で安易に断罪するのは、どうかと思いますね。「采配で負けた」だの「身内のコーチでは勝てない」だの、因果関係の確認できない、何の根拠もない抽象論で事実を語ろうとするのは、完全に憶測の範囲を出ない。タクローさんや河田さんが優勝に貢献したのは間違いありませんが、リーグ3連覇の要因、と考えた時、「タナキクマル」をチームの中心に据えて、優勝できるだけのチーム作りをしたから、と言った方が、よっぽど具体的で、説得力があります。


☆このチーム作りは、野村監督時代から始まった。また緒方監督は、外国人に頼った初年度の反省から、2年目以降、タナキクマル中心のチーム構成に変えた。初年度はキクマルが極度の不振で、機能していかなった。丸も3番が打てる状態ではなく、1番を打ってました。


☆丸が3番を打てるようになってから、「タナキクマル」の上位打線が完成した。優勝できるようなチームの完成です。


☆バティスタがいなくなって勝てなくなったことを「バティスタの長打力に依存していたから」と言ってる人もいましたが、これもカープの野球を全く分かっていない。そもそも丸が抜けて、「3番不在問題」が今年のカープにはあり、西川くんや坂倉くんを試しましたが、しっくり行かなかった。そこで「暫定的に」バティスタを3番に置くことで、それを解消したんですよ。バティスタがいなくなってから誠也くんを3番に置きましたが、これも暫定的なもの。誠也くんが3番なら、4番は松山か長野。となれば5番は他の選手、と、順繰り順繰りで、1人足りない状況になる。結局「3番問題」が解消されないまま、シーズンを終えた訳です。


☆丸がいなくなり、田中くんが離脱したことで、足も使いづらくなった。それこそ野間くんあたりが頑張ってくれれば、それも解消されたんですけどね。また、田中くんの代わりを小園くんに務めろ、というのも、酷な話。菊池もそれほど走れる訳じゃないし。


☆リーグ3連覇できたのも、今年優勝できなかったのも、外様がどうとか身内がどうとか、全然関係ない。緒方監督の采配が劇的に変わって優勝できた訳でも、できなかった訳でもない。


☆抽象論で煙に巻くのは、もうやめなさい。カープファンなら、カープのことを、現実を、もっとちゃんと見たらどうですか。




☆で、となると「タナキクマル」に代わる、新たなチーム作りとともに、投手陣の整備、ということも、ポイントになってきます。


◇広島 沢崎投手コーチが12年ぶり1軍担当復帰「150キロを打ち返す打者に負けない投手を」 10/30(水) 5:30配信 スポニチアネックス

 広島の沢崎投手コーチは08年以来、12年ぶりに1軍担当に復帰する。佐々岡監督とは15~18年の4年間、ともに2軍担当を務めた間柄。新監督が投手コーチだった今季に求め続けた「強い直球」をテーマとした。

 「やはり真っすぐ。150キロを打ち返す打者に負けない投手を出していかないといけない」

 新任の横山コーチとタッグを組み「横山も(就任会見で)言っていたけど、攻める投球をしてほしい」と投手陣に注文を出した。今季は勝ちパターンを固定できなかったことが低迷の要因の一つになった。「後ろの整備はしないといけない。一岡は今季3軍でも見てきた。この秋からすでにスタートして取り組んでくれているし、やってくれると思う」と中崎ら実績組の復調にも期待した。


☆今年優勝できなかったことの一番の要因は、投手陣。丸が抜けた訳ですから、得点力がある程度落ちるのは想定済みのはずで、また優勝できるチーム作り、という点からも、できるだけ相手に点をやらない、リードしたらそれを守り切る、という野球が必要になってくる。勝ちパターンのピッチャーが軒並み離脱したり調子を落としたりして、終盤試合をひっくり返される、という試合が増えました。シーズン終盤の、ヤクルト戦や中日戦は、まさにそうでした。


☆これ、堪えるんですよ。打てない、守れないで完敗すれば、ある程度諦めがつく。引きずらずに、次へ行けるんですが、「勝ちの形」を作ってたのにひっくり返されると、モチベーションが維持できない。雑な野球は、選手の集中力を削ぐんですよね。そうなると、「負け癖」がついてしまう。


☆先発、リリーフと、陣容を整えること。同時に、若手も育てていかなきゃいけません。理想なのは、大事なところで若手を使うことによって、その使われた選手が育つこと。山口くんや遠藤くん、エラーを連発した小園くんあたりは今年、1軍の怖さを知ったし、それは来季へつながるでしょう。


☆そんな訳で、まずは秋季キャンプが大事になってきます。


◇中村奨成初1軍キャンプ/広島秋季キャンプメンバー 10/29(火) 11:46配信 日刊スポーツ

 広島が29日、日南秋季キャンプの参加選手を発表した。11月2日から20日まで宮崎・日南市で行われる。2年目中村奨成捕手(20)が初の1軍キャンプ参加となるほか、高卒1年目の小園海斗内野手(19)、林晃汰内野手(18)、羽月隆太郎内野手(19)の3選手もメンバー入り。松山竜平外野手(34)も最年長として参加する。秋季キャンプ参加選手は以下の通り。

■投手

九里、矢崎、岡田、薮田、床田、ケムナ、塹江、高橋樹、山口、アドゥワ、田中法、遠藤、平岡、モンティージャ、藤井黎、メナ

■捕手

中村奨、磯村、坂倉

■内野手

曽根、堂林、三好、林、小園、西川、羽月

■外野手

野間、正随、高橋大、松山、永井、大盛


☆投手陣、フェニックス・リーグでは、高橋樹くんがね、いいんですよ、これが。今年はファームでも散々でしたが、フェニックス・リーグでは、三振をバシバシ取ってるんですわ。後、田中法くんもいい。意外に面白そうなのが、藤井黎くん。彼はね、ひょっとしたら出てきますよ。塹江くん・ケムナくんは、今年1軍でもいいところを見せてくれたし、モンティージャ・メナは、ピッチングを覚えれば、ストレートは速いですからね。来季は平岡くんに頑張ってほしいのと、山口くん・遠藤くんが、ステップアップできるか。


☆…問題は、矢崎・岡田・薮田の「3バカトリオ」ですわ(笑)。この3人は、ボールのコントロールの前に、自分のコントロールができなければ、ピッチングになりません。いつまでもくすぶっていられては、チームとしても困る。


☆野手では、ルーキー勢、小園くん・林くん・羽月くん・正隨くん、育成の大盛くんと、それぞれ相応の結果を出してくれました。また永井くんも、ちょっと成長しましたかね。中神くんが漏れたのが、ちょっと残念。曽根くん・三好くんの移籍組は、今年はもうちょっと打ってくれると思ったんですけどね。高橋大くんは、来年は勝負の年になりそう。堂林くん・野間くんは…知らん(笑)。


☆で、捕手陣の話題。


◇会沢の残留で気になる広島の捕手事情…磯村・坂倉の起用法は? 10/29(火) 12:00配信 ベースボールキング

◆ 正捕手・会沢が残留決断

 リーグ4連覇をめざした今季、最終的には4位に終わってクライマックスシリーズの出場も逃してしまった広島。チームを率いていた緒方孝市監督がその座を退き、来季からは佐々岡真司新監督の下で新たなスタートを切る。

 日本シリーズが終わり、いよいよ本格的なストーブリーグが幕を開けた日本球界だが、広島はすでに会沢翼と野村祐輔が残留を表明。残る菊池涼介が日本代表に帯同しているため、その動向が不透明なままになっているが、ひとまず投・捕の柱は来季もチームに残ることが決まった。


 会沢はプロ13年目・31歳の右打ち捕手。ここ2年続けてセ・リーグのベストナインを受賞している広島のレギュラー捕手であり、今季も126試合に出場して打率.277、12本塁打、63打点と攻守両面でチームを支えた。捕手は経験を積めば積むほど味が出てくるポジションとはよく言われたもので、会沢はまだ31歳とこれからさらに楽しみな選手。少なくとも向こう数年は扇の要として期待ができることだろう。

 一方で、こうなると気になるのが、その他の捕手の動向だ。ご存知の通り、捕手はひとつしかないポジション。絶対的な存在がいればいるほど、その後釜の育成は難しくなる。もし、出場機会に恵まれない捕手の中でバットの方に魅力がある選手がいれば、ほかのポジションへのコンバートとなることも珍しくない。会沢の残留決定により、今オフから来春にかけてはそんな動きにも注目となってくる。


▼ 広島の捕手陣
22 中村奨成(20歳)
27 会沢 翼(31歳)
31 石原慶幸(40歳)
32 白浜裕太(34歳)
40 磯村嘉孝(27歳)
54 船越涼太(26歳) ※戦力外
61 坂倉将吾(21歳)

<ドラフト加入>
5位 石原貴規(天理大/21歳)
育1位 持丸泰輝(旭川大高/18歳)


◆ 気になる磯村・坂倉の起用法

 会沢の残留に続く捕手の動きとしては、ドラフトで育成含め2名の捕手を指名している。会沢の後釜候補となる選択肢を増やした後、プロ4年目のシーズンを終えた船越に戦力外を通告。プラス2・マイナス1で捕手の陣容としては1人増えた結果となった。

 今季、会沢の次にマスクを被ったのは、ベテランの石原で31試合。そこにほぼ同数の30試合で磯村が続き、坂倉が3試合。一軍で捕手として出場したのはこの4名だった。

 しかし、磯村と坂倉は打撃の方でも魅力を持った選手。磯村は今季65試合の出場で打率.278、4本塁打とまずまずの成績を残しており、代打では打率.323と好成績を残した。この秋季練習で一塁守備にも取り組んでいるように、来季は捕手以外のポジションでも出場機会を増やしていこうという考えが見え隠れしている。

 坂倉も今季は捕手としての出場が3試合だったのに対し、外野で12試合に出場。代打も含めた今季の出場数は51と、やはり打者としての資質に魅力を感じているような印象。来季はこの2人のどちらかが「緊急時は捕手も守れる○○」として、他ポジションで出場を増やしていてもなんら不思議ではない。

 野球選手として脂の乗った時期を迎えた会沢を柱に、経験豊富なベテランの石原が控え、さらにバッターとしても魅力的な2人の捕手。佐々岡新監督はどんな起用法で彼らを駆使し、そして“会沢の次”を育てていくのか。2020年シーズンは「広島の捕手事情」に注目だ。


☆会沢が向こう5年はレギュラーを張るとして、5年後は、中村奨くん・坂倉くんは25~6歳、磯村は、32歳。ドラ5の石原貴くんは学年は坂倉くんより1つ上、持丸くんが一番若いキャッチャー、ということになります。


☆その育成ドラ1持丸くん、そして育成ドラ3畝くんの2人に、指名挨拶。


◇広島育成1位持丸、夢は史上4人だけの捕手首位打者 10/29(火) 19:58配信 日刊スポーツ

 夢はでっかく捕手で首位打者! 広島育成ドラフト1位の旭川大高・持丸泰輝捕手(18)が29日、旭川市内の同校で指名あいさつを受けた。

 近藤芳久スカウト(54)から「打てる捕手になり、広島の次代を担って欲しい」と期待された持丸は「勝負強い打撃で、首位打者を取れるような選手になりたい」と宣言。育成から支配下登録にはい上がり、捕手では今季の西武森ら4人しかいない偉業を大目標に掲げた。

   ◇   ◇   ◇

 あえて大きな目標を立て、自身を奮い立たせた。捕手の首位打者は過去、南海野村、ヤクルト古田、巨人阿部、西武森と球界を代表する選手だけが成しえた偉業。だが、厳しい勝負の世界へ臨むのに遠慮はいらない。持丸は「より高いところを目指さないと。しっかり練習して支配下に上がり、1日でも早く1軍でプレーしたい」と意気込んだ。

 柔軟性あるリストがプロの心をつかんだ。食事も字を書くのも左利き。幼少期に父知己さん(48)とキャッチボールするうちに送球だけ右利きになった。持丸自身「両手を自然と使えるようになれたのは大きい。父のおかげ」と言う。均等かつ屈強な手首を生かし、今夏甲子園でヤクルト1位の星稜奥川から9回に会心の当たりを放った。浜風に戻され右飛となったが、近藤スカウトは「奥川君の球を完璧にとらえていた。1番インパクトがあった。いいリストを持っている」と指名理由に挙げた。

 広島は16年4位で坂倉、17年1位で中村奨ら高卒捕手を連続指名。近藤スカウトは「打てる捕手に。中村、坂倉との競争に、いち早く入れるようレベルアップして欲しい。そのポテンシャルは十分にある」と期待した。育成とはいえ、次代の正捕手候補として、質の高いバトルに挑んでいく。

 北海道関連選手で広島からの指名は72年2位の大昭和製紙北海道・松林茂投手以来47年ぶり。松林は山口出身のため、道産子は持丸が初となる。「広島の赤い帽子は旭川大高のエンジに似ていてなじみやすい。高校で学んだ真摯(しんし)な姿勢を貫き、勝負強い打者になりたい」。真っ赤なスタンドをわかすスター捕手となって、北海道のファン拡大にも尽力する。【永野高輔】

◆育成選手 支配下登録を目指し、技術向上など野球活動を行う。原則として支配下選手が65人以上いない球団は保有できない。最低年俸230万円。オープン戦や2軍戦に出場でき、支配下選手に移行すれば1軍出場可能。育成ドラフト入団では山口鉄也、松本哲也(ともに巨人)が新人王に輝き、現役では千賀滉大、甲斐拓也(ともにソフトバンク)らが活躍中

◆持丸泰輝(もちまる・たいき)2001年(平13)10月26日、旭川市生まれ。旭川西小2年時に永山西クラブで野球を初め、旭川永山中では軟式で4番投手。旭川大高1年春からベンチ入りし、甲子園は昨夏の佐久長聖との1回戦4番左翼で4打数1安打、今夏の星稜戦は2番捕手で奥川から1安打。好きな選手は元ヤンキース松井秀喜氏、捕手はソフトバンク甲斐拓也。家族は両親と姉妹。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。


☆いやいや、育成での指名ながら、期待は大きいようですね。まずはファームで、どれだけの成績を残せるか。楽しみですね。


◇広島 育成3位・畝と仮契約「実感わいた」父・畝コーチと“父子鷹”で支配下目指す 10/29(火) 18:35配信 スポニチアネックス

 広島は28日、育成ドラフト3位で指名した独立リーグ「四国アイランドリーグplus」香川の畝章真(うね・たかまさ)投手(24)と仮契約を結んだと発表した。

 今季1軍投手コーチを務め、来季は3軍統括コーチとなる畝龍実氏(55)を父に持つ畝は身長1メートル77、体重83キロで、右サイドスロー。

 球団を通じて「仮契約を終えて、プロ野球選手になったという実感がわきました。アピールポイントは、制球力と多彩な変化球です。高津さんと潮崎さんのようなシンカーを武器としたサイドスロー選手になりたいです。カープは、強くてファンが熱いイメージがあります。まずは支配下を目指して一つ一つ目標をクリアしていきますので、見ていてください」と意気込んだ。


☆カープには、古くは小林誠二、また林・梅津と、いいサイドスローのピッチャーの伝統がありますからね。畝くんも、まずは右バッターを完璧に抑えられるようなピッチャーになって下さい。


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source : K.Oのカープ・ブログ。