☆さて、なるほど、年末だから、こういう今年を振り返る記事が多いのね。
◇数字でみる2019年の広島 5月に球団記録の20勝、打撃は低調も防御率は改善 12/28(土) 6:00 SPAIA
◆総得点が125点減少も、防御率は改善
セ・リーグ4連覇を目指した広島は、4位に終わった。3位の阪神とはわずか0.5ゲーム差。紙一重で優勝だけでなく、クライマックスシリーズ進出を逃してしまった。丸佳浩(現・巨人)が昨シーズンのオフにFAで移籍したことにより、得点力の低下が懸念されていたが、まさにそのとおりとなってしまった。また、主軸のサビエル・バティスタが禁止薬物の使用で出場停止処分を受けた。その影響で103試合の出場にとどまっている。そのなかでも鈴木誠也は役割をまっとう。打率.335、28本塁打、87打点と結果を残し、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得している。
チームの総得点はリーグトップの721点から、リーグ4位の596点と125点も減少した。本塁打数もリーグ2位の175本からリーグ4位の140本と35本も減っている。丸とバティスタの影響は大きかったはずだ。一方で投手の数字は改善した部分もある。601失点はリーグ4位だが、チーム防御率はリーグ2位の3.68。前年の4.12(3位)から順位は1つだけだが、数値的には大きく改善している。
◆5月に球団記録の20勝も、他の月はすべて負け越し
広島は開幕戦で移籍した丸を完全に封じ込め、巨人に勝利したもののその後3連敗。4月も11勝13敗と波乗れずに苦しんでいた。しかし、5月に入ると快進撃が始まる。5月11日から11連勝を記録すると負けをひとつ挟んでそこからまた勝ちを積み重ねていく。月間成績は20勝4敗と驚異のペースで4月までの借金を取り返した。この月間20勝は球団記録でもある。
だが、6月の交流戦は5勝12敗1分と大きく負け越し。つづく7月には11連敗を記録する。その後も勝ち切ることができず、5月の貯金をすべて食いつぶしてしまい、最終的には勝率5割でシーズンを終えている。 シーズンを通して勝ち越したのは、20勝を記録した5月だけ。それ以外の月はすべて負け越しと不安定な戦いぶりだった。
【広島の月別成績】
3月:1勝2敗
4月:11勝13敗
5月:20勝4敗1分
6月:6勝15敗2分
7月:11勝12敗
8月:13勝14敗
9月:8勝10敗
◆打撃面では各項目の数字が軒並み減少
丸とバティスタのふたりが打線から抜けたことで打撃面の数字は低下。打率(.262→.254)、本塁打(175→140)、二塁打(227→216)、四球(599→479)とあらゆる項目が軒並み下がった。その影響もあり出塁率(.349→.324)と長打率(.431→.392)も大幅にダウンしている。鈴木誠也が結果を残し、西川龍馬がブレイクしたが、それだけではやはり主軸ふたりの穴は埋まらなかった。
投手陣は先発(4.26→3.75)と中継ぎ(3.87→3.63)どちらも防御率が改善した。とくに先発投手の完投数が3から10に増えた。とくにエースの大瀬良大地は2から6と3倍に増えている。一方でホールド数(98→95)、セーブ数(38→23)は減少。とくにホールドはリーグ唯一、100に届かなかった。これは中崎翔太や今村猛、一岡竜司といったこれまで勝ちパターンで投げてきた投手たちの離脱が大きい。菊池保則や中村恭平らが穴を埋めてはいたが、勝ちパターンを確立するには至らなかった。
2020年シーズンからは佐々岡真司新監督が指揮を執る。打線の作り直し、そして勝ちパターンの確立と投打ともにやるべきことがある。まずは軸を作ることで再び頂点を目指す。
記事:勝田聡
☆ま、丸が抜けたにとどまらず、田中くん・松山が不調、バティスタが途中離脱と、そりゃ得点力も落ちます。特に田中くん・丸と、出塁率の高かった上位2人が抜けた訳ですから、得点力の低下は否めない。
☆とはいえ、月別の借金は、6月の9を除けば、最大でも2。ところが逆に、勝ち越したのは5月だけで、中盤までいい戦いをしながら結局負けてしまう試合展開同様、じりじりとちょっとずつ借金を増やしていくもどかしい戦いぶり。「勝ち切る野球」ができなかった訳です。
☆結局、シーズンを通して「勝つ形」ができなかった。勝てるチームを作れなかったんですよね。いい形で勝ってもそれが続かない。投手陣も、防御率が改善したにもかかわらず、肝心なところでの痛い失点が多かった印象で、これも勝負弱い感じ。
☆で、どうすんのよ、って話(笑)。
◇まさかのBクラスからV字回復狙
う 2019年12月27日 ベースボール・タイムズ
リーグ3連覇からまさかのBクラスに転落した2019年の広島カープ。緒方孝市監督の体罰事件の発覚やバティスタのドーピング問題など、グラウンド外の騒動も多い1年だった。5年間、指揮を執った緒方監督が退任し、佐々岡真司新監督が就任した来季のカープはどうなるのか。
◆今季、Bクラス落ちの敗因は?
今季の敗因として、オフェンス面では昨年まで2年連続MVPの丸佳浩(巨人)が抜けた穴を埋められなかったこと、ディフェンス面ではリリーフ陣の崩壊が挙げられる。
丸に代わる「3番・センター」に期待された野間峻祥は打撃不振で定位置を守れず、前年に初の規定打席到達で打率3割、70打点を記録した松山竜平も2度の頭部死球などで、なかなか調子が上がらなかった。今季から外野にコンバートした西川龍馬が定位置をつかんだが、1番打者の田中広輔が極度の不振に陥り、打順が固定されなかった。
投手陣では、3年連続で胴上げ投手となった守護神の中崎翔太が開幕直後から救援失敗を繰り返し、6月と8月に2度の二軍降格。3連覇中にブルペンを支えた一岡竜司や今村猛なども本来の状態ではなく、勝ち続けた反動が勤続疲労として現れた形となった。18年にセットアッパーとして覚醒したフランスアが抑えに回ったが、ポジションの変更が投球内容に大きく影響し、3連覇を支えたブルペンが地滑りのごとく崩壊していった。
投手では中崎、野手では田中広や松山に象徴されるように、緒方監督が3連覇メンバーを重用し過ぎた点も裏目に出た。丸の補償選手として加入した長野久義も起用法を誤った印象で、開幕前の不安点が軒並み出てしまったようなシーズンとなった。
◆新監督は投手コーチとして、若手台頭の手助け
緒方監督に代わって就任した佐々岡新監督は、球団では1967年の長谷川良平氏以来、53年ぶりの投手出身監督となる。今季は一軍投手コーチを務め、前述したリリーフ陣不振の責任を指摘する声もあったが、チーム防御率で見ると、18年の4.12から今季は3.68と大きく向上している。
その要因となったのが、新監督が二軍投手コーチ時代に指導した若手投手の台頭だ。佐々岡監督は15年から4年間、二軍コーチを務めたが、18年はアドゥワ誠、19年は遠藤淳志、山口翔と、直接指導を受けた高卒投手が次々と一軍で戦力になった。
佐々岡監督の就任で新たに一軍投手コーチとなったのが、新任の横山竜士と、ファームなどで長らくコーチを務めた澤崎俊和だ。
横山コーチは指導者の経験がないが、現役時代から気迫を前面に出すタイプで、年齢も近い兄貴分として、現在の投手陣に欠けている闘争心を注入する役割を期待される。新監督とは解説者として働いた地元放送局が同じで、気心の知れた中でコミュケーションも問題なさそうだ。
澤崎コーチは昨年まで三軍担当だったが、コーチとしての経験は豊富。同じファームのコーチとして培ってきた新監督との緻密な連携もあり、投手陣に好影響をもたらしてくれそうだ。
◆新コーチの下でブレーク期待の若手野手
佐々岡新政権では、打撃コーチの入れ替えも行った。今季まで一軍打撃コーチだった東出輝裕が二軍に配置転換され、代わって長年ファームでコーチを務めた朝山東洋が一軍打撃コーチになった。
現役時代からカープひと筋で、指導者として14年間の経験を持つ朝山コーチは、若手選手の育成だけでなく、不振の一軍選手を再生するメンテナンス役としても定評があった。
18年には代走の切り札から外野のレギュラーに挑戦する野間が打撃不振で二軍降格した際に、直接指導を行ってブレークのきっかけをつくった。再度レギュラーに挑戦する今オフも、秋季キャンプでは秘めた長打力を引き出すための打撃フォーム改造を打診し、二人三脚で練習に取り組む姿が見られた。
若手野手では、今季はルーキーの小園海斗が一軍で大器の片りんを見せ、正捕手の會澤翼に続く「打てる捕手」と評価の高い坂倉将吾も着実に経験を積んでいる。2人には新コーチの下で、もう一段上のブレークが期待される。
二軍から昇格した倉義和一軍バッテリーコーチも含め、監督と各コーチ間の連携は、前体制より潤滑になっているのは間違いない。水本勝己監督が留任した二軍も含めた首脳陣のコミュケーションという意味では申し分ない体制で、新政権の強みになりそうだ。
◆V奪回に向けて必要な条件とは?
佐々岡新監督が就任して最初の仕事となったのが、今季FA権を獲得した會澤と野村祐輔の引き留めだった。特に會澤は、希少な打撃力の高い捕手ということだけでなく、周囲から信頼の厚いチームリーダーとして、流出すればチームが根底から崩壊しかねない存在だった。
新監督は就任直後に2人に直接電話を入れ、残留要請を行った。もちろん、プロとして人情だけでどうにかなる世界ではないが、緒方前監督とは異なる姿勢で選手と向き合い、結果として2人が残留を表明したことは、金銭や条件だけでない、カープらしさのようなものが感じられた。
ドラフトでは、即戦力ナンバーワン評価だった、明治大・森下暢仁投手の単独指名にも成功。ここまでの佐々岡新体制は至極、順調に見える。新外国人も投手2人と野手1人を獲得。条件付きだが、来季のV奪回に向けて、戦える戦力は十分にあると言えそうだ。
条件の一つはポスティング申請中である、菊池涼介の動向だ。規格外の守備範囲を誇るディフェンス面は当然だが、2番打者としての犠打やつなぎの打撃だけでなく、ここ一番で見せた勝負強さも含め、菊池がいるかいないかで天と地ほどの差がある。そう言わざるを得ない。
そしてもう一つが、ドーピング違反で出場停止中である、バティスタの動向だ。基本的には残留の線が強いようだが、外部からは批判の声も根強く、球団は「まだ契約するかどうかはわからない」と明確な態度を示していない。爆発力のある打撃で今季も26本塁打を放ち、そのバットがチームの浮沈に直結したドミニカンの去就も気にかかる。
まずは菊池のポスティング期限である日本時間1月3日、その結果次第でチームの情勢は大きく変わりそうだ。(編集注:菊池は27日、マツダスタジアムで会見を開き、残留を表明した)
☆結局、FAで出ていく選手は1人もいなかった訳で、それだけでもチームに勢いが出そう。佐々岡監督の掲げる「一体感」という点では、この上ない形になったと思います。
◇広島・佐々岡監督 菊池の残留に「うれしい。優勝を目指して頑張ろうと伝えた」 12/28(土) 9:00配信 デイリースポーツ
広島・佐々岡真司監督(52)が27日、取材に応じ、菊池涼の残留を喜んだ。監督就任前に直接残留ラブコールを送っており「僕としてはうれしい。昨日、連絡があった。優勝を目指して、頑張ろうと伝えた」と明かした。
V奪回へ背番号33は絶対的な存在だ。球界屈指の守備力を誇り、侍ジャパンも常連。指揮官は「二塁手としての菊池の存在は大きく、必要な選手」と高く評価。今回の決断に「本人としては残念だろうけど、気持ちを切り替えて頑張ってほしい。また野手を引っ張ってくれるだろう」とリーダーとして絶大な信頼と期待を寄せた。
これでFA権を保有していた全選手が残留となった。「今オフは1人でも抜けたら…という思いもあったが、会沢も祐輔(野村)も長野も残ってくれた。最後に菊池が残留するという決断も大きかった」。他球団が戦力を落とす中、広島にマイナスはなし。2年ぶりリーグ優勝へ、手応え十分だ。佐々岡鯉に追い風が吹いている。
☆で、二遊間はどうなる、という話。
◇広島・菊池涼が残留、二遊間の“相方”は誰? どうなる?2020年カープ打線 12/28(土) 7:05配信 Full-Count
◆田中広はケガでシーズン終盤を離脱したが来季はドラ1小園と遊撃争いへ
広島はポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた菊池涼介内野手の来季残留を発表した。夢のMLB挑戦は実現することはできなかったが、カープにとっては大きな“補強”に成功したといって過言ではない。菊池涼の残留で来季、リーグ制覇奪還を狙う2020年の広島打線を見ていく。
菊池涼の残留で余程のことがない限り「2番・二塁」は決定だろう。「タナキクマル」と呼ばれた“相方”の田中広は終盤に怪我で離脱しドラフト1位・小園が遊撃のポジションを守った。田中広が順調に回復し万全の状態でキャンプに挑むことができれば「1番・遊撃」の最有力候補であることは間違いない。
今季ドーピング違反で6か月間の出場停止処分を受けたバティスタ次第になるが、19年からの戦力ダウンはほとんどないと言える。新助っ人ピレラはメジャー通算17本塁打で内外野を守れるユーティリティも武器。中軸として期待したいがキャンプ、オープン戦など実戦での対応力を見てからになりそうだ。
今季はプロワーストの72試合の出場にとどまった長野は移籍2年目となる来季は正念場を迎える。そこに高い身体能力が武器でパンチ力もある野間がポジションを争う。
○2020年広島オーダー予想
【広島】
1(遊)田中広輔 小園海斗
2(二)菊池涼介
3(中)西川龍馬
4(右)鈴木誠也
5(一)松山竜平
6(三)ピレラ 安部友裕
7(左)長野久義 野間峻祥
8(捕)會澤翼
9(投)
☆もしくは3番は、ピレラ。長野の状態が上がらなければ、または安部ちゃんや野間くんの状態によっては、レフトピレラもあるでしょう。
☆K.O的にポイントになるバッターは、安部ちゃん。彼がレギュラーを張れるだけの活躍ができれば、下位打線は厚みを増します。後は、ピレラがどれだけやるか、ですね。
☆で、佐々岡監督について、レジェンドバッテリーの対談。
◇広島 大野豊と達川光男の同学年レジェンドバッテリー対談。佐々岡新監督について語る! 12/27(金) 6:04配信 広島アスリートマガジン
カープで出会った当時の思い出などを話してくれた大野豊氏と達川光男氏。
80年代の黄金期を支えてきた大野豊さんと達川光男さん。
知られざるカープでの出会いから、91年優勝の裏話、さらに、佐々岡真司新監督の話題など、レジェンド対談は大いに盛り上がった!
─ 来季からお二人とも関係が深い佐々岡真司監督となりますね。
達川:普段は穏やかな顔をしているんですけど、マウンドに上がったら闘争心がすごかった。粘り強かったですね。本当に頑張り屋というか。
大野:津田に似たところはありましたし、スイッチの切り替えがうまかった。達川が言ったように負けず嫌いで粘り強さは昔からあって勝ちに対する執念はすごく持っていました。外から見る佐々岡と中の佐々岡はまた違いましたよ。ただ、ここまで野村謙二郎監督が5年、緒方孝市監督が5年とそれぞれどこかでピリっとした雰囲気はありました。そういう部分は佐々岡監督となって和らぐかもしれませんね。だけど勝負事に対しては厳しさを出す部分はあると思いますよ。
達川:大野が言ったとおり、優しい顔をしとるけど、厳しいし腹が座ってますよ。プロ初登板のときにバッテリーを組みましたけどね、相当ドキドキしているはずなのに全然そんな顔を見せなかったから。常にポーカーフェイスでガッツポーズも控えめ。本人の中では結構パフォーマンスをしている意識があったようだけど。そういや大野も控え目だったね。島根県独特の土地柄じゃろうね(笑)。
大野:(笑)。控えめだけど、腹の中での真の強さというのは僕も分かるところもあるし、彼は勝負勘があると思う。一発逆転の何か大胆な、とんでもないことをやるような感じはしていますよ。佐々岡監督1年目でコーチの顔ぶれが変わりました。一軍経験がないコーチが多いですが、そういうあたりをどこまでコントロールできるかということです。ただ、高信二コーチが経験豊富なだけに彼が中心となってくるかもしれないね。
達川:佐々岡監督と高コーチは同い年だし、コミュニケーションもとれるしな。佐々岡監督は二軍で4年コーチをやって、5年目に一軍か。一番ええね!
大野:一番は今年のチームに残った課題をいかに解消するか。昨年までは投手だけを見ていればよかったけど、今度はチーム全体を見なければいけない。優勝するために課題をしっかり見極めて修正いくことが大切。投手で言うとなんと言っても7、8、9回。試合を逆算してクローザーをどうやって決めていくのか。
達川:役割分担をいち早く決めないといけないですよ。佐々岡監督は初めての監督ですが、投手出身だから投球の方はある程度分かると思う。だけど攻撃は高コーチにある程度任せながらやった方が良いよ。ワシが監督で失敗したのは、何でもかんでも自分でやろうと思ってしまったから。そのことを1年たって気付いたら遅い。結局1年1年が勝負ですから。もちろん5年コーチ経験があるだけに、理解はしているだろうけどね。
大野:見極めの中で非情さ、決断力も必要でしょうね。迷ったことで一手遅れるということはありがちですし、その決断力というのは大切。佐々岡監督の場合、一体感という言葉をよく使いますが、それは自分が全てやるということではなく、コーチに任せることはしっかりと任せながら自分の考えをしっかりと伝えていくということも大切ですよ。
達川:最終戦術は監督が考えればいいんだけど、そこまでの過程、コミュニケーションをとっていかないと風通しが悪くなりますから。それができる監督だと思いますよ、話しやすいしね。
(広島アスリートマガジン2020年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 大野豊 (おおのゆたか)
1955年8月30日生、島根県出身、64歳。出雲商高-出雲信用組合-広島(76年ドラフト外-98年引退)。現役時代は先発、抑えとして22年間の長きに渡りカープ投手陣を支えた。指導歴は広島コーチ(99年、10-12年)、日本代表コーチ(04、08年)。現在はプロ野球解説者として活躍中。通算成績は707試合、148勝100敗138S、防御率2.90。
▼ 達川光男(たつかわみつお)
1955年7月13日、広島県出身、64歳。広島商高-東洋大-広島(77年ドラフト4位-92年引退)。現役時代は頭脳派捕手として活躍。指導歴はダイエー(95年)、広島(98年)、広島監督(99-00年)、阪神(03年)、中日(14-15年)、ソフトバンク(17-18年)。現在はプロ野球解説者として活躍中。通算成績は1334試合、打率.246、895安打、51本塁打、358打点。
☆まずはチームの形を作ることが大事なんですよね。特に達川さんの言う、リリーフの役割分担は大事で、昨年でしたか、巨人の田原が異例とも言える訴えをしてましたが、どこで投げるか分からない、では、準備するピッチャーは大変です。
☆批判好きな人はすぐ「○○は使うな」「調子のいい者から使え」などと簡単に言いますが、それでは年間を通して戦うことはできません。メンバーを固定できないと、今年のような戦い方になってしまいます。
☆逆に言うと、メンバーが揃わなければ、誰がどう采配したって勝てない、ということ。これも批判好きな人は、せいぜい不振の選手を叩くか、負ければ監督を叩くかぐらいしか言うことがないから、そこを叩いてるだけ。シーズン後半、ショートが田中くんから小園くんになって、松山が復調して、チームは勝ちましたか?
☆巨人はシーズン終盤、そして日本シリーズと、坂本と丸が大ブレーキになりましたが、決して外しませんでした。そりゃそうです、中心の主力を外すバカ監督が、どこにいる。たとえ不振でも何とかするのが主力だし、主力たるもの、それぐらいでなければ、決して日本一になどなれません。
☆そのソフトバンクも、主力が揃わないうちはモタモタして、リーグ優勝こそできませんでしたが、メンバーが揃ってからは、圧倒的な強さを見せました。
☆勝てるチームを作っておかなければ、後でどうこうしたって、どうにもなりません。
☆カープで言えば、単純に丸が戦力として抜けたということ以上に、「タナキクマル」の形が崩れたことが、やはり大きかった。彼らは3人でチームの中心を形成していた訳ですから。丸が抜け田中くんが抜け、となれば、もはやそれはカープではない、と言っていい。
☆その意味では、この人たちがどれだけ中心選手として働けるか。
◇成長を続ける広島・西川 その陰に努力と好奇心があった 12/28(土) 14:00配信 デイリースポーツ
球審がプレーボールを告げると、1球たりとも見逃せない。今季の広島・西川龍馬内野手の打席にはそんな雰囲気が漂っていた。5月から6月にかけて、球団2位の27試合連続安打を記録すると、7月には球団新記録となる月間4本の初回先頭打者弾、8月には球団タイ記録の月間42安打を放った。
記録ラッシュのプロ4年目はキャリアハイをマーク。後半戦から1番に定着すると、138試合の出場で打率・297、16本塁打、64打点。ボール球をヒットゾーンに運ぶ巧みなバットコントロールはもちろん、長打力でもファンを魅了した。
開幕前から手応えを感じていた。年明けに日本ハム・近藤の自主トレに参加。「しっかり下(半身)を使った方がいい打球が飛ぶ」と下半身の重要性を再確認。「規定打席到達と打率3割、70打点」を今季の目標に掲げ、「レギュラーで試合に出たら20本ぐらい打てるようになりたい」と理想像も描いていた。
2015年ドラフト会議当日、広島から5位指名された王子の西川は当時、日本ハム大谷ら同学年に対して「すぐには追いつけないかもしれないけど、コツコツ練習していずれは追い越せるようにしたい」と対抗心を燃やしていた。細かった体も年々スケールアップ。着実に成長を遂げ、下位指名からチームの顔になりつつある。
社会人時代はカラオケで年の離れた先輩に喜んでもらうため、やしきたかじんやT-BOLANの歌を覚えた努力家。好奇心も旺盛で17年からビジョントレーニングを続け、今オフは集中力アップへピアノに挑戦中だ。来季も規格外の打撃で驚かせてくれるはずだ。(デイリースポーツ・杉原史恭)
☆本人も言っていたように、集中力が切れる時があるんですよね。そこが克服できれば、「主力」になれると思います。
◇広島・鈴木誠也に見る落合超えの可能性【記録から見る19年の球界】 12/27(金) 15:00配信 ベースボールキング
◆ 第4回:最強の右打者へ
今や、稲葉ジャパン不動の4番打者。広島の鈴木誠也が初の首位打者に輝いた。最高出塁率のタイトルと併せて2冠だ。今秋に行われた国際大会の「プレミア12」でも世界一に貢献してMVPを獲得、よほどのことがない限り来年の東京五輪でも4番の座に君臨することになるだろう。
東京の二松学舎大付属高からカープのユニホームに袖を通して7年目。まだ25歳なのに、今季の首位打者のタイトルはとてつもない記録と勲章を鈴木にもたらした。すでに2016年から打率3割超えをマークして今季まで4年連続。高卒4年目以内という早期から4年以上、この記録を継続した選手は過去に4人しかいない。
中西太(西鉄)、掛布雅之(阪神)、イチロー(オリックス)と松井稼頭央(西武)だ。イチローの場合はプロ3年目から7年連続で記録し、そのままメジャーに行ってしまったので別格だが、名だたるスーパースターの仲間入りを鈴木も果たしたと言える。さらに右打者に限ると、1955年~58年の中西以来61年ぶりの快挙であることを付け加えておきたい。
若くして「安打製造機」の定評もあるが、今季終了時の通算打率は.3173(2111打数670安打)となった。これもまた凄い数字だ。通算2000打数以上の打者で歴代11位に躍り出る。トップは「.353(3619-1278)」のイチロー。以下、「.337(2208-743)」のバース(阪神)、「.329(4395-1446)」の青木宣親(ヤクルト)らの名前が並ぶが、ここでも右打者に限ると、ローズ(横浜)の「.325(3929-1275)」と、ブーマー(阪急他)の「.3174(4451-1413)」に次ぐ3位だ。
特筆すべきは、落合博満(ロッテ他)の「.3108(7627-2371)」を抑えて日本人の右打者では最高打率に躍り出たことだろう。
◆ 首位打者だけでなく…
ちなみに右打者限定では、ミスタープロ野球の長嶋茂雄(巨人)の生涯打率が「.305」で、元祖ミスター赤ヘルの山本浩二は「.290」。野球選手の成績とは、上り坂もあれば下り坂もある。晩年に数字が落ちてくるとは言え、25歳の鈴木は、これから“全盛期”と“円熟期”を迎える。野球というスポーツは左打者有利に出来ているにもかかわらず、右打席でこれだけの成績を残せるのは稀有な才能と言っていいだろう。
加えて、鈴木には安打だけでなく長打力もある。広島の球団本部長である鈴木清明は「(近い将来)三冠王をとる可能性がある」と語る。今季は28本塁打87打点に終わったが、キャリアハイは30本塁打(18年)、95打点(16年)。本塁打がもう少し量産できれば、必然的に打点もついてくる。三度の三冠王を記録する落合の牙城は高いが、今後の成長を考えれば決して夢とは言えない。
12月には球団野手歴代最高の2億8000万円(1億2000万円増)で更改した。さらに前新体操日本代表の愛理夫人(旧姓畠山)とハワイで挙式、最高の形で令和元年を締めくくった。
「個人的には良かったけれど、チームは4位に終わってしまったのが面白くない。このチームにお世話になっているので優勝できるよう頑張ります。家族が出来て守るものもありますから」
今季はシーズン序盤、極度の不振に喘いだ時期がある。チームの柱でもあったベテラン・新井貴浩の引退や開幕直後に勝てない日々が続いたことで、4番の重圧に本来の打撃を見失っていた。そんなピンチを自ら打開していったのだから、来季以降は貴重な財産となるだろう。
毎年、恒例となっていたソフトバンク・内川聖一らとの自主トレを「卒業」し、新春には久しぶりに堂林翔太らのチームメイトを連れて汗を流すと言う。チームのリーダーというだけでなく、球界を背負って立つ船出と言えそうだ。
2年連続の首位打者と王座奪還へ、そして東京五輪の4番として金メダル獲得へ。鈴木が確かな足跡を残せば記録もまたついてくる。レジェンドへの旅は、すでに始まっている。
文=荒川和夫(あらかわ・かずお)
☆逆に言えば、誠也くんが生きてくるようなチーム構成にしなければいけない、ということ。今年はチームの足りないところを、何とか一生懸命補おうとしていた、という印象。1・2番、そして3番、下位と、うまく機能していけば、誠也くんは絶大なる力を発揮するはずです。
☆一方、この人は、どうでしょうねぇ。
◇今季プロ最少28試合出場 苦しい1年の広島・堂林が胸中告白「忘れられないファンの涙」 12/27(金) 16:48配信 東スポWeb
鯉のプリンス、広島・堂林翔太内野手(28)は来季で11年目を迎える。節目の今季は故障もあってプロ入り最少の出場28試合と屈辱を味わい、オフに心機一転、後輩の鈴木誠也外野手(25)に弟子入りを直訴した。プライドを捨てたスラッガーが足踏みが続く現状への歯がゆさ、ファンの涙で湧き起こった感情、飛躍への覚悟を語った。
――今年は厳しいシーズンになった
堂林 今年はケガで1か月野球ができない時期があったので、そこが一番の反省点です。それを除いても、二軍にいる時期が長かった。そこは来年、悔しさをぶつけていきたいと思っています。
――一軍では144試合に出場した2012年から右肩下がり。ただ、球団の期待は依然として高い
堂林 それは今年の契約更改でも言われましたし、期待していただいていることはすごく自分でも分かっています。なんとか恩返しじゃないですが、貢献できればと考えているんですが。
――当然、狙うはレギュラーポジション
堂林 僕は自分の実力で一回も試合に出続けていないので、そこはやっぱりずっと思っていることです。144試合出たときも(当時の)野村監督にずっと我慢して使ってもらっていただけ。そういうのを抜きで、実力で試合に出続けたいとずっと思っています。かけ離れている現状ですけれど、そこは変わらないところです。
――今オフは佐々岡新監督が就任。新たに期する思いは
堂林 監督が代わったことで気持ちを新たにというか、一回リセットされるかなと。来年は自分の中でもう一度、区切りの年にできるかなと思っています。いいきっかけにしてやっていければ。
――年明けの自主トレは宮崎県内で初めて鈴木、野間らと行う
堂林 誠也という球界でもナンバーワンの打者とやれるので、何か一つでも吸収してキャンプに臨んでいければと思っています。(鈴木の打撃論は)シンプルですし、代表でもいろんな選手の話を聞いているのですごく引き出しが多い。後輩ですが、何か学んで自分のものにできれば。
――活躍を待っている人は多い
堂林 今年、僕がサヨナラヒットを打ったとき(9月12日の中日戦)、たくさん泣いている人たちの姿を目にして…。あの光景にジーンときたものがありました。そうやって応援してくれる人がまだたくさんいるんだということに気付かされましたし、来年はもっと喜んでもらえるようにと思っています。
☆右中間を狙うんじゃなくて、右中間に自然と打球が伸びるようなバッティングスタイルにすること。当然それはセンター中心に打ち返すバッティングになるだろうし、外の球に対応するとか、変化球に対応するとか、そういう話になる。
☆自分のスタイルを崩さなければ、1軍で結果も出せると思うんですけどね。いつでしたか、マシソンからライトへサヨナラホームラン、なんてのもありましたが、実力がなきゃ、あんなことできないと思いますよ。
☆さて一方、ピッチャーでポイントになるのは、この人。
◇野村祐輔の恩師・中井哲之が願うこと 野球が終わっても「腰が低いし笑顔が似合う」と言われてほしい 12/27(金) 12:20配信 高校野球ドットコム
広島東洋カープの大黒柱として君臨するのが広陵(広島)で2007年春夏連続甲子園出場で春ベスト8・夏準優勝投手。その後、明治大でも東京六大学リーグ30勝で4年秋には明治神宮大会優勝を手土産にドラフト1位で広島の地に帰還。今季プロ8年目を終えた野村 祐輔投手である。
どんな場面にあっても心技体の制球力を駆使し、ポーカーフェイスで投げ続ける野村投手。その原動力となっているものとは何か?今回は広陵時代の恩師・中井 哲之監督に高校当時の野村投手について、そして野村投手が今も続ける「習慣」についても語って頂いた、2019年の6月の記事を紹介します。
◆「あの先輩」がブルペンに来ると中井監督に……
野村(祐輔)を最初に見たのは倉敷ビガーズ(岡山・ヤングリーグ)の時だったと思います。第一印象は「うまいな、伸びしろがあるな」。ものすごい剛球を投げている感じではなかったけど、コントロールがいい。今もそうですが「うまい、賢い」。考える力がある、自分を知っている、ということですね。「これが力強くなれば球速も速くなるだろうし、身体の使い方も柔らかいので、伸びるだろう」とは思ってました。
だから投手でなくても他のポジションができる感じでした。本人に「ピッチャーできなくなったらどうするんや?」と聞いたら「セカンド・ショートをしたいです」と言ってたのは覚えていますけど(笑)。打つのも守るのも器用な子でしたよ。
その後、力がつくとスピードもキレも増していきましたし、変化球のコントロールもよくなっていきました。さっき言った「うまさ、賢さ」を活かしながら、そこを指導していきましたね。野村の1学年上は吉川(光夫・北海道日本ハム)がいたんですが、彼は高校時代から強いボールを投げられていた。だから祐輔にはそこで刺激を与えていました。
ただ、本人は体力がないのに強いボールを投げようとすると身体が開きすぎるし、突っ込んでしまうことは解っていたようです。当時の吉川とは筋力が違いますからね。人のペースを崩すわけではないんですが、いい意味でマイペースな子だったと思います。だから「吉川さんと並んで投げると力むから、横では投げたくない。吉川さんが終わった後に投げます」と。2年生でそんなことは普通よう言わんのですが、僕は「あ、そう」みたいな(笑)。そんなエピソードはありました。
ですので、下級生時代は球速も140キロを少し超えるくらいだったし、出し入れ・コントロールがよかったスライダーで勝負する、その後、明治大に行った時は149キロ・新入生で一番球速は速かったらしいんですが、それでも「速さじゃないんだ」ということでバランスを崩さず、広島東洋カープでも打たせて取って勝てる投手になれた要因だと思いますね。
◆節目節目であいさつができる「人として」育ってほしい
高校で最も印象深いのはやはり逆転満塁ホームランで負けた3年夏の甲子園、佐賀北(佐賀)との決勝戦後。宿舎では野村だけでなく、みんな泣いていました。あとで聞いたら「監督さんが僕らの気持ちを代弁して、僕らを守ってくれたうれし涙でした」とは言ってくれましたけど。僕は彼らに「正しいか、正しくないか」という躾(しつけ)はしてきましたし、僕自身もそうしてきましたけど、そんなこともあって嬉しかったんだと思っています。
でも、僕らにとっては普通なんですよ。「親父が泣けば子どもが泣く、子どもが泣けば親父が泣く」というのは。広陵はずっとこのスタイルなので。
それと野村は有原(航平・北海道日本ハムファイターズ)もそうなんですが、彼は節目節目で広陵まで来てあいさつをしてくれる。そんな彼ですから。僕は今も日々自分に厳しく頑張っていると思います。
だからこれは誰にでも言っていることなんですが、野村にはこれからも「人として」育ってほしい。いつかプロ野球選手としての時間は終わるわけですし、「野村さんは野球が終わっても腰が低いし笑顔が似合う」と言われてほしいですね。
寺下 友徳
☆いつも思うんですが、野村くんはもっと自分に自信を持っていいと思うんですよね。ルーキーイヤーは9勝11敗と負け越しながらも、防御率は1.98。ほとんど打たれる気はしませんでしたもん。
☆昨年、今年と1年間ローテを守れてませんから、まずは体をしっかりさせること。そうすれば自然に、結果はついてくると思います。
☆さて、その他の選手の話題、まずは、塹江くん。
◇広島・塹江、「フォーク」習得へ細部まで磨き「かかとの着き方とか…」 12/27(金) 11:00配信 デイリースポーツ
広島の塹江敦哉投手(22)が今オフのテーマにフォークの精度向上を掲げている。夏場から取り組みを始め、秋季キャンプでもレベルアップに努めた球種だ。1軍定着を目指す来シーズン。右打者対策を万全にしてマウンドに立ち続ける。
投球の幅を広げて勝負の1年に臨む。秋季キャンプで一定のメドがついたのは、フォークだ。今夏から挑戦を始めた変化球。塹江は「腕を振って投げられるようにしたい。今のスライダーのような精度になれば」と話す。ウイニングショットとして使えるような球種を目指している。
落ちる球はチェンジアップがあった。ただ、球を抜くようなイメージで投げることが苦手のため、最後まで決め球として使えるまでには至らなかった。悩む中で、小林投手コーチからフォークを勧められ、挑戦を決めた。
「右打者から遠くに逃げて行くような球にもなれば良い」。今季は3年ぶりに1軍に昇格。11試合で0勝1敗、防御率6・10だった。左打者の被打率が・250に対し右打者は・263。1回を投げ切るためには、右打者も確実に抑えなければいけない。
今季、楽天から移籍してきた菊池保はチーム2位の58試合に登板。打者を手玉に取ったのはフォークだった。セ・リーグにはフォークを投げる投手が多くないため効果が大きかった。塹江も習得できれば武器になる。
秋季キャンプは充実した3週間になった。ブルペンでは投球直後に動画で確認して再び投げる練習により、イメージと体の動きとの差異を少なくしていった。「踏み出した足のかかとの着き方とか、細かいところを修正できた」。ほぼ毎日、投げ込み、技術に磨きを掛けた。
来季が高卒6年目。後輩たちの足音が大きくなる中で勝負の年になる。「1年間、1軍で投げられるようにならないといけない」。現在はマツダスタジアムを中心に自主トレ中。2月1日の春季キャンプ初日から全開投球できる準備を進めていく。(デイリースポーツ・市尻達拡)
☆いやいや、たもっさんのフォークが効果的なのは、シュートが切れてたからですよ。福井くんや先発で使われてた頃の恭平くんは、1軍に上がるとフォークで逃げるピッチングに終始してましたが、今年の恭平くんなんて、フォークが要らなかったくらい。
☆塹江くんも150㎞前後のストレートが投げられる訳ですから、発想としては、どうやってストレートを生かすか。ただ、チェンジアップがそれほど使えない、となると、縦の変化を取り入れるのは、いいと思います。
☆お次は、楽しみな2人。
◇広島 急成長を遂げる二十歳コンビ、山口翔と遠藤淳志はお互いが意識しまくり!? 12/28(土) 6:03配信 広島アスリートマガジン
カープに2017年ドラフトで同期入団した山口翔投手と遠藤淳志投手。
佐々岡真司監督新体制の若手注目株投手である山口翔投手と遠藤淳志投手のフレッシュな対談が実現!
伸び盛りの二十歳コンビが揃えば怖いものなど、なし!? 可能性しか感じない若鯉コンビの軽妙トーク!!
─ 2019年はお二人とも一軍初登板を経験するなど、飛躍のきっかけとなる年でした。お二人の印象としては2019年はいかがでしたか?
遠藤:ひと言で言うと充実ですね。振り返るとあっという間で、1年が早かったです。シーズン途中から一軍に帯同させてもらいましたが、いろんなことを経験させてもらいましたし、良いことも悪いことも両方経験させてもらったので濃い内容の1年でした。
山口:自分も良い経験と悪い経験があったんですけど、どちらかというと悪い経験の方が多くて正直悔しさの方が大きいですね。振り返ってみても思い出すのは失敗したことばかりですから。
─ お互いの初登板の日の投球はご覧になりましたか?
遠藤:もちろん見ましたよ。僕は録画しました!
山口:僕はベンチにいたんですよ。だからハイタッチで迎えることもできたんです。確か一番最初にハイタッチしたと思います(笑)。
遠藤:満面の笑みで迎えてくれたので、こっちが照れましたよね(笑)。でも素直にうれしかったです。逆に(山口)翔の初登板をテレビで見たときは単純にすごいと思いました。イメージトレーニングではないですけど、いざとなったときは自分も、こんな感じで投げたいなと思っていました。
─ 初登板のマウンドを先に越されてしまったことについて、何か思う部分はありましたか?
遠藤:正直、初登板も初勝利も先にやられてしまったので、その悔しさはありました。でも、そうやって同期が頑張ってくれたからこそ良い刺激になったと思いますし、心の底からうれしい気持ちは当然ありました。
─ 山口投手も遠藤投手の投球に刺激を受ける部分はありますか?
山口:やっぱりむちゃくちゃ意識しちゃいますよ。他の人よりも、すぐに目がいっちゃいますね。(遠藤)淳志よりも先に登板はしましたけど、後半戦の投球を見ていたら『結局越されちゃったな』と思いました。ホールドもセーブも自分が達成していない記録を達成していたので。僕が二軍にいる時期に一軍で活躍してくれるので、自分も早く追いつこうと思って頑張っていました。
(広島アスリートマガジン2020年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 遠藤淳志 (えんどうあつし)
1999年4月8日生、茨城県出身、20歳。霞ヶ浦高-広島(17年ドラフト5位)。高いリリースポイントからキレのあるストレートを投げる右腕。
▼山口 翔(やまぐちしょう)
1999年4月28日生、熊本県出身、20歳。熊本工高-広島(17年ドラフト2位)150キロを超える豪速球を投げ込む速球派右腕。
☆この2人が来季、1軍でどれだけできるかは、チームの浮沈を握ってる、と言ってもいい。先発6番手がどれだけ勝てるかは、ポイントですからね。
☆その、遠藤くん。
◇エース候補広島遠藤、1068球投げ込み/イチオシ 12/28(土) 10:00配信 日刊スポーツ
<20年担当記者イチオシ:広島遠藤淳志投手>
高卒2年目の右腕が今季存在感を示した。広島遠藤淳志投手(20)だ。17年ドラフト5位で入団。19年は中継ぎとして34試合に登板して1勝1敗6ホールド、防御率3・16だった。8月24日には20歳4カ月でプロ初セーブを挙げ、11年に20歳5カ月で記録した今村猛の球団最年少セーブを更新した。
シーズン後に先発転向を志願し、宮崎・日南での秋季キャンプでアピールを続けた。「球数を多く投げて、その中で球の質だったり、安定性を求めて、良いボールを何球も投げられるというのが先発の一番基本」。キャンプではブルペン、紅白戦を含め、チーム1位の1068球を投げ込んだ。「多く投げるのが目標だった。持っているものをアピールできた。1つ前進できた」と手応えをみせていた。
「先発ローテーションに入って、いつかは広島カープのエースになりたいです」。大志を抱く新エース候補の20年シーズンの挑戦に注目だ。【広島担当=古財稜明】
☆いやいや、なって下さい(笑)。
◇広島島内が中崎に弟子入り「中継ぎの心得」吸収誓う 12/28(土) 18:10配信 日刊スポーツ
2年目の飛躍へ、広島島内颯太郎投手が中崎に弟子入りする。1年目の今季はすべて中継ぎで25試合に登板も、防御率4・40と安定しなかった。
シーズン後の宮崎・フェニックスリーグでも負傷リタイアとなったが、通算115セーブの先輩から合同トレを打診され、迷うことなく受諾した。「1軍で中継ぎとしてやって来られた方なので、心の持ちようとかを聞いてみたい」。精神面の弱さは課題でもあった。年明け6日から、守護神としてリーグ3連覇に貢献した右腕から中継ぎの心得を吸収するつもりでいる。
年内は体力強化で筋力や体重増に取り組んだ。年明けの合同自主トレでは技術面と精神面の強化を目指す。「落ち着いているときは、自分の球を投げられていた。落ち着いた状態でいられることが大事。そこは中崎さんに聞きたい」。投球の不安定さは精神的な弱さが影響したと自覚する。来春キャンプは中崎とともに2軍スタートとなることが濃厚だ。「いち早くアピールできるように。来年こそ信頼してもらえるようにやりたい。中継ぎなら7、8、9回で結果を出せるような立場になりたい」。守護神の教えとともに心技体を磨いて、広島の中継ぎ争いに割って入る。【前原淳】
☆彼もストレートは一級品ですし、ピッチングを覚えれば、もっと活躍できる選手。リリーフでやるのなら、中崎くんにくっついていろいろ聞くのは、いいと思います。
☆お次は、こんなこともありました。
◇【プロ野球大将】ド肝抜いた長野の「開幕ロールスロイス」 12/28(土) 16:51配信 東スポWeb
【プロ野球大将 赤く染まった大将:長野久義外野手(広島)】球界に衝撃が走ったのは年明け早々の1月7日だった。巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償でカープに電撃移籍。巨人一筋の功労者のプロテクト漏れは熱烈なG党の間でも物議を醸したが「強い広島カープに選んでいただいたことは選手冥利に尽きます」と恨み言を一切口にせず、男を上げた。
春季キャンプから話題を振りまき、本紙にも愉快なネタをたっぷり提供してくれた。とりわけ圧巻だったのは開幕戦だ。マツタスタジアムに車体価格約8000万円の超高級車ロールスロイスで乗りつけ、後部座席からさっそうと登場。古巣巨人との開幕戦を盛り上げる仰天パフォーマンスは新しいチームメートの緊張感も和らげ、チームを白星発進に導いた。
ただ、肝心の調子がなかなか上がらず二軍落ちも経験。それでも8月下旬に一軍再昇格してからは本領を発揮し、9月は月間打率3割超をマークした。赤ヘル2年目となる来季は“赤チョーノ”がプレーでもたっぷりと魅せてくれるはずだ。
☆来季は、コンディション作りさえうまく行けば、今年よりは間違いなく活躍するでしょう。存在感は抜群ですし、ピレラ・会沢あたりと下位で暴れてくれれば、これは相当相手にとって嫌な打線になります。
☆さておしまいは、去り行く戦士。
◇2019年プロ野球 去り行く戦士たちvol.8 広島#38 赤松 真人 12/27(金) 17:00 SPAIA
広島・背番号38 赤松真人
今年も多くの引退発表があった2019年のプロ野球。引退者の中にはチームの主力として長年に渡り貢献を続けたレジェンド達も含まれた。ファンに愛され惜しまれながらもチームを去り行く戦士たちを紹介する。
赤松真人は昨季、前年に受けた胃がん手術から実戦復帰し、二軍で55試合に出場し、5盗塁を記録するなど健在ぶりをアピールしていたが、ついに一軍復帰はかなわず。自慢の走塁技術を一軍のフィールドで再び披露する機会はなくなったが、2020年シーズンからは同じく引退する永川勝浩とともに2軍コーチとして後進の育成に当たる。
◆闘病生活を経て二軍で実戦復帰
2007年オフに阪神へFA移籍した新井貴浩の人的補償で広島に入団。08年にそれまでを大きく上回る125試合に出場すると、09年には自身初の規定打席到達を果たす。10年にはホームランキャッチで注目を集めるなど、数々の美技を披露し、ゴールデングラブ賞に輝いた。
その後は若手の台頭により出場機会を減らすも、16年には代走や守備固めとして25年ぶりのリーグ優勝に貢献。同年オフに胃がんを公表し、闘病生活を経て18年に二軍で実戦復帰するも、今季限りでの引退を決断した。
持ち前の俊足で08年からは7年連続で2ケタ盗塁をマーク。マツダスタジアムでの盗塁成功率はチームトップを誇った。胃がんを克服し、最後まで一軍の舞台を目指した姿は多くのファンに感動を与えた。
通算成績868試合403安打144打点
■プロフィール
15年目 37歳 外野手 2004年ドラフト6巡目 平安高-立命大-阪神-広島
■通算成績
868試合 403安打 21本塁打 144打点 136盗塁 92四球 打率.249
※文章、表中の数字はすべて2019年レギュラーシーズン終了時点
企画・監修:データスタジアム
記事:データスタジアム
☆1軍復帰は叶わなかった赤松ですが、元気になって、プレーできるところまで来たんですから、それだけでも多くの人に勇気を与えたことと思います。
☆で、コーチになって、「赤松2世」を育てなきゃいけませんね。赤松は、カープになくてはならない選手でしたから。守備でも足でも、ここぞという時に、絶対的なプレーのできる選手。
☆コーチという立場にはなりましたが、赤松はまだカープにいて、自分がいなくなった分のチームの底上げという大きな仕事があります。まだまだ頑張ってもらわなきゃいけませんね。
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source : K.Oのカープ・ブログ。