2020年3月18日水曜日

最近のカープ、あれこれ~'20.3.16、オープン戦総括・守護神譲らん・西山氏解説。


☆さて、まずは昨日15日の話題。


◇広島ドラ1森下“勉強”初被弾…4回5失点に反省「変化球の精度を上げないと」 3/16(月) 5:30配信 スポニチアネックス

 ◇オープン戦 広島0-6ソフトバンク(2020年3月15日 マツダ)

 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)は、15日のソフトバンクとのオープン戦で4回7安打5失点と“勉強の一敗”を喫した。“プロ初被弾”を含む2発を献上。最速152キロを計測しながら、変化球の制球に課題を見いだす敗戦となった。チームはオープン戦を5勝5敗2分けの6位タイで終えた。

 抑えても打たれても勉強である。本調子ではない新人を見逃してくれる相手ではなかった。森下は、初回1死二塁から中村晃に右前適時打で先制点を献上。2回1死からは、リチャードに初球の147キロ直球を左中間席に運ばれる特大の“プロ初被弾”を浴びた。3回には再び直球を中村晃に右越えソロとされるなど1イニング3失点。オープン戦最悪の5失点を喫し、球数は95球を数えて予定の5回を投げ切れなかった。

 「しっかり反省して次につなげたい。スピードだけでは抑えられないな…というのは分かった。変化球の精度を上げないといけない。毎回状態がいいわけではないので、うまくいかないときにどういう投球ができるかを考えていきたいです」

 最速152キロを計測した一方で、カーブは、死球を含む9球全てがボール球。チェンジアップも16球中5球がボール球と多投できず、直球42球、カットボール28球と配球は偏らざるを得なかった。「直球とカットだけになると打たれるのは分かっている。2つ(カーブとチェンジアップ)の精度を上げないといけない」。前回8日の西武戦では、変化球が冴えて5回無四球無失点だっただけに、変化球の出来が今後のカギを握りそうだ。

 開幕ローテーション入りは内定しており、登板前は10イニング連続無失点と実力はすでに証明済みだ。佐々岡監督は「一試合一試合しっかり投げていると思う。打たれて勉強。次に生かしてほしい」と背中を押した。

 本来なら次回登板が本番だったが、課題を修正する猶予は十分にある。「いつかは開幕するので、そこに合わせて一日一日を過ごしていきたいです」。開幕までに、さらなる伸びしろが見つかった。 (河合 洋介)


☆後で記事で紹介しますが、開幕は未定、本来の開幕だった3月20日からの日程は練習試合として消化するそうですが、それも日程通り行われるかは不明。森下くんの登板予定も、さてどうなるか。


☆お次は、投手陣の話。


◇広島・佐々岡監督 「決められなかった」守護神、開幕延期の期間で固める 3/16(月) 9:00配信 デイリースポーツ

 「オープン戦、広島0-6ソフトバンク」(15日、マツダスタジアム)

 広島は15日、オープン戦を5勝5敗2分けの6位タイで終えた。佐々岡真司監督(52)は12試合を総括し、ブルペン陣の再整備を課題に挙げた。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、20日に予定されていた公式戦開幕は延期。最短で4月10日シーズンインを見据え、定まらなかった守護神を軸とした勝利の方程式を3月いっぱいをメドに固めていく。

 開幕日が見えないまま、オープン戦12試合が終わった。佐々岡監督はこれまでの戦いを総括し、投手陣を課題に挙げた。中でも守護神については「開幕の延期が分かっている中でいろいろ試した。決められなかった」と言葉を紡いだ。

 抑えはスコット、DJ・ジョンソン、フランスアが候補。スコットは6試合で防御率3・00と安定感があった。一方でDJ・ジョンソンは5試合で防御率7・71。直球が乱れ、打ち込まれる場面が目立った。最有力だったフランスアは体調不良のため、8日から全体練習を休んだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第になるが、最短で4月10日の開幕が検討されている。当初、シーズンインが予定されていた3月20日以降は練習試合を行い、新たな開幕に向けてチームを仕上げていく。

 「4月に入ってからはね」と指揮官。最短スケジュールでの開幕を想定すると、3月いっぱいをメドに役割を固めたいとの考えを明かした。

 フランスアはこの日からチームに再合流し、キャッチボールやノックなどで調整した。16日の投手指名練習にも参加し、その後は練習試合で登板予定だ。開幕延期を受け、延長戦となったサバイバルレース。指揮官は猛アピールを求めている。(市尻達拡)


☆フランスアは、抑えとしては信頼に足る、というところまでは行ってないので、8回がいいかなぁ。で、佐々岡監督としては、タイプ的に守護神には剛球投手を置きたいと考えてそうなので、恐らくはDJを使うんじゃないですかね。その場合、スコットはファーム、ということになります。で、フランスアの状態が良ければ、フランスア。




☆そんな訳で、16日の話題も、この話から。


◇【広島】オープン戦総括…佐々岡監督「もっと、危機感を持ってやってもらいたい」 3/16(月) 20:57配信 スポーツ報知

 プロ野球は15日にオープン戦全日程を終了。新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定されていた20日の開幕は延期された。各球団は4月中の開幕を目指して、練習試合などで調整を続ける。

 広島は5勝5敗2分けの6位で、チーム打率は・271、チーム防御率は4・71だった。佐々岡監督のオープン戦総括は下記の通り。

 「期待していた分、投手もなかなか決まらない。開幕日延期が決まった中で、試した部分もある。17日からファームで投げる投手は、サバイバルという形で投げてもらいたい。選手ももっと、危機感を持ってやってもらいたい」


☆佐々岡監督は最後まで競争、と言ってますが、重要なポジションは、早めに言ってもらった方が調整がしやすいし、モチベーションも上がる、ということもあります。ま、裏を返せばそこまでのピッチャーが出てこなかった、ということなんですけどね。


☆K.O的には、8回フランスア、9回DJ、ですかね。ただこの2人は総合的に優れている訳ではないので、ほんとは中崎くんのようなタイプがいいんですけどね。一岡くんは巨人のファーム時代、抑えの経験があるし、今村くんも抑えをやったことがあります。中崎くんもそうですが、彼らを最後に置くのがベストかと。


◇広島・フランスア 体調不良から復帰 ブルペン45球「問題はない」 3/16(月) 17:38配信 デイリースポーツ

 広島の投手指名練習が16日、マツダスタジアムで行われた。先発投手に加え、体調不良で離脱していたヘロニモ・フランスア投手が参加した。

 フランスアは8日の練習を欠席。10日から別メニューで練習を再開し、前日15日から1軍に再合流していた。この日はキャッチボールを終えるとブルペンへ。全球種を織り交ぜ45球を投げた。

 「久しぶりだったけど問題はない。真っすぐが良かった。(捕手が)構えているところに投げられていたし、スピードも出ていたよ」。今後は2軍の練習試合となる17~19日の中日戦の中で登板する予定だ。


☆今年はストレートの威力がなかなか戻らないんですよね。


◇広島・フランスア 守護神譲らん!実戦復帰へ再スパート ブルペンで45球 3/17(火) 5:30配信 スポニチアネックス

 広島のヘロニモ・フランスア投手(26)が16日、投手の指名練習に参加。18日の対中日2軍練習試合(由宇)での実戦復帰に向け、ブルペンで45球を投げた。体調不良で8日の西武戦を欠場し15日に合流したばかり。懸案の守護神争いはまだ答えが出ておらず、首脳陣の信頼を獲得するべく再びスパートをかける。

 マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。フランスアは、クレート通訳相手のキャッチボールやランニング、ショートダッシュに汗を流した。本拠地に戻ると、ブルペンで全球種を交えながら45球の投球練習。帰途に就く前に口を開いた。

 「体調はいいよ。ブルペンは久しぶりだけど、肩は問題ないし、(捕手が)構えたところに投げられた。ストレートもスピードも良かったと思う」

 全快を強調する助っ人左腕。異変が起きたのは8日だ。体調不良で西武戦前の全体練習参加を取りやめ、前日15日に合流するまで姿は見えなかった。ただフランスア本人によると、10日にはクレート通訳相手に自主トレを再開したという。

 「室内で(1軍本隊とは)別にやった。キャッチボール、ノックにランニング。自分の家でもやっていた」

 その成果なのか、練習ぶりを見守った横山投手コーチは「休みの影響はなさそう。思ったよりも体は動いていた。(ブルペン)投球も悪くなかった。(試合で)投げられるレベルにあると思う」と話し、実戦復帰にゴーサインを出した。

 予定される登板は18日、由宇での対中日2軍練習試合だ。テーマには「ストライクゾーンに投げて打者を抑えること」を挙げた。オープン戦はここまで登板2試合で防御率4・50。抑えはまだ未決定だけに、スパートをかけたいところだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕は延期が決定。懸案の答えについて、横山投手コーチは「(フランスアが)実戦でどれぐらいのものを見せてくれるか見極めないと。スコットとDJにしても、(より多く)実戦で見られることをプラスに考えたい」と語った。

 今春はまだピリッとしないドミニカン。開幕延期をプラスに転化し、信頼を勝ち取ることができるのか。1軍生き残りにも直結するだけに、再参戦を実りあるものにしたい。(江尾 卓也)


☆勤続疲労なのか、調整がうまく行ってないのか。フランスアらしいピッチングが見たいですね。


☆で、勝ちパターン以外にも、中継ぎ陣は、足りてない。


◇制球不安の広島岡田2軍降格「3者凡退見せて」要求 3/17(火) 5:00配信 日刊スポーツ

 昨秋に先発から中継ぎへ転向した広島岡田明丈投手が2軍降格となった。

 オープン戦は制球力を欠いて4試合で4回を6失点、防御率9・00。横山投手コーチは「ボールの魅力は変わりないけれど、コントロールしきれていない。ファームでしっかり良いものを出して、3者凡退を見せてほしい」と巻き返しに期待した。代わって中田が今季1軍初昇格する見込みだ。


☆岡田くん、矢崎くんあたりが1軍で使えれば、リリーフ陣はかなり楽になるんですけどね。この2人に共通するのは、制球もそうなんですが、カウントを稼ぐ球がないんですよね。変化球が使えないことが多いので、結局ストレートでストライクを取りに行って痛打される、というパターン。


☆で、代わりに上がってくるのは、今村くんではなく、中田くん。ふむ。


☆一方先発陣、まずは、森下くん。


◇【広島】カーブ向上に励む森下「ボールの回転を意識して入る」 3/16(月) 19:04配信 スポーツ報知

 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)が16日、カーブの向上に励んだ。マツダの室内練習場で約25メートルの間隔をとりカーブを多投した。

 15日のソフトバンク戦ではオープン戦で11イニングぶりの失点を喫し、4回7安打5失点と打ち込まれた。全95球中カーブは9球投げたが、ストライクが1つも取れず、制球力を欠いた。森下は「最近、カットボールを多く投げていて、カーブの縦(軌道)のラインが思うように入らなくなった。ボールの回転を意識して入る」と修正点を分析。沢崎投手コーチも「(変化球の)低めの精度が彼にはないかな。直球は悪くない」と15日の試合後、課題を指摘していた。チェンジアップも抜け切れていないと感じる部分があり、カーブ、チェンジアップの精度アップを目指している。

 「うまくいかないときに、どう自分の投球ができるか考えてやっていきたい」と話していた背番号18。シーズン開幕日が決まらず、調整も難しいが「なるようになるかなと思っている。焦らずやっていく」と前向きに捉えていく姿勢を示した。


☆やはり、縦の変化、緩急はほしいところ。


☆で、日程によっては、しばらくビジターでの登板になりそう。


◇広島ドラ1・森下 コロナ禍でデビューから4戦連続ビジター登板も 3/16(月) 16:42配信 東スポWeb

 これもコロナ余波なのか…。広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)が試練に見舞われそうだ。15日のソフトバンク戦(マツダ)では4回5失点と初めて大量失点を喫したが、佐々岡監督は「打たれて勉強! 次に生かしてもらえればいい」と変わらぬ信頼を強調。開幕延期によって他の先発投手の登板は流動的だが、調整のしやすさ優先でルーキー右腕に関しては日曜日固定とする方針になっている。

 しかし、ここで問題なのが日程だ。NPBが目指す4月10日の開幕が実現すれば、森下の登板は12日中日戦(ナゴヤドーム)、19日巨人戦(東京ドーム)、26日ヤクルト戦(神宮)、5月3日巨人戦(東京ドーム)とデビューから4週連続でビジター試合になる。本来なら本拠地開幕の3戦目でデビューするはずが一転、いばらの4戦連続敵地登板となってしまうのだ。

 これにはチーム関係者も「最初はマツダで大声援を味方に投げてほしかった。そこで幸先良く初勝利を挙げられれば自信がついて勢いに乗れたはず。ビジターでの登板ばかりで勝てない日が続いたら…」と頭を抱える。最近ではビジター試合でも大勢の鯉党が集結してスタンドを真っ赤に染めることもあるが、やはり本拠地の声援は特別。強力なファンの後押しを得られないまま序盤を戦わなければいけない。

 しかも、マツダスタジアムでのお披露目は早くても5月10日ヤクルト戦になってしまうとあって「おそらく初勝利や初安打など“初物”はだいたい済んでいるはず。そうなれば本拠地初登板でも新鮮味は薄いかも」(球団関係者)と別の問題も…。「(マウンドで)うまくいかないときに自分の投球をどうやってしていくかを考えないといけない」と今後の課題克服に意欲的な森下は“ビジター地獄”も乗り越えていけるか。


☆ま、ルーキーですから、いろんな球場をとりあえず経験しておいた方がいいんじゃないですかね(←無理矢理前向き)。


☆で、やはりファンの声援は大きい、という話。


◇巨人からの「V奪回」期待高まる広島の落とし穴とは 3/16(月) 16:56配信 夕刊フジ

 【江尻良文の快説・怪説】

 即戦力ナンバーワン投手、新人王最有力候補と言われる広島ドラフト1位・森下(明大)が、初めてプロの洗礼。オープン戦最終戦のソフトバンク戦(15日=マツダスタジアム)で4回被安打7、5失点。この森下の本拠地KOは、V奪回を期す佐々岡広島の思わぬ落とし穴を暗示している。

 この日まではオープン戦3試合に登板して通算被安打6、2失点と期待通りの結果を出していた森下。両リーグ1強と言われる3年連続日本一のソフトバンクにプロの洗礼を受けたで済めばいい。それも勉強だからだ。

 が、打倒・巨人でV奪回を宣言している新生・佐々岡広島の意外な落とし穴の危険性もある。新型コロナウイルス伝染拡大のためにオープン戦は無観客試合だ。そうでなければ、この日の3年連続日本一・ソフトバンク相手の期待通りのドラフト1位・森下の登板でマツダスタジアムは大盛り上がりしたはずだ。

 ところが、今季のペナントレースは3・20開幕が延期され、最短4・10、最長で4・24開幕。そして、同時にこれまでのスタンドでの熱狂的応援自粛が打ち出されている。

 その影響をモロに受けるのは甲子園のトラ党と勘違いしそうだが、一番ダメージを受けるのがマツダスタジアムの赤ヘル党だ。リーグ3連覇の後に昨季、まさかの4年ぶりのBクラス転落4位。それでも5年ぶりのV奪回を果たした巨人には14勝10敗1分と5年連続勝ち越している。その原動力は、カープ女子にも象徴されるマツダスタジアムでの赤ヘル党の熱狂的な応援にある。リーグ3連覇の際には、赤ヘルナインは異口同音にこう認めている。

 「本当に12球団一の地元ファンの熱い声援のおかげです。ファンには感謝しかないです」と。実際に巨人ナインは敵地・マツダスタジアムに来ると、自分らがまな板の上のコイになり、勝てなくなる。赤ヘルナインのコイ党への感謝の念は外交辞令ではない。

 ところが、今季は世界中で猛威を振るう、新型コロナウイルス伝染の拡大防止のために、日本野球機構(NPB)から12球団へ公式に熱狂的な声援自粛が打ち出されている。

 巨人ナインからすれば、鬼門マツダスタジアム克服へ最高のアシストになるだろう。逆に赤ヘルナインからすれば、モチベーション低下は避けられない。

 選抜大会中止、プロ野球オープン戦無観客試合、そして開幕戦の延期etcなど新型コロナウイルス伝染拡大を防止するために、様々な対応をしてきている日本野球界を考えれば、仕方のない熱狂的声援自粛だ。

 が、原巨人に雪辱、V奪回を期す新生・佐々岡広島にとっては、全く予期せぬ落とし穴になりかねないのは事実だろう。この日のドラフト1位・森下の予期せぬKOがそれを暗示している恐れがある。(江尻良文)


☆昨年はそうでもありませんでしたが、ズムスタで異常に強いのは、どう考えたって、ファンのおかげ。ブログであーだこーだ言ってるK.Oのような人間の応援なんて、カープには直接何の力にもなってない(笑)。ましてや批判するなんて、言語道断。けなされてやる気の出る奴なんて、マゾしかおらん(笑)。


☆もう1人、先発候補の、遠藤くん。


◇広島遠藤「結果最優先でやる」19日練習試合先発へ 3/17(火) 6:06配信 日刊スポーツ

 広島遠藤淳志投手が先発を予定する19日の中日2軍との練習試合(由宇)へ向けて調整した。前回11日DeNA戦(横浜)では1イニング3被弾など3回5失点と苦しんだ。

 リリースポイントの修正に取り組んだ右腕は「結果がついてこないと1軍に残れない。結果最優先で内容濃くやりたい」と引き締めた。


☆どうですかね~、良かったり悪かったりで、どうも捉えどころがないのですが、どうなんでしょう、結果を求めすぎると小さくまとまってしまうので、昨年1軍に登場した当時のように、度胸あるピッチングを目指したらいいんじゃないでしょうか。ここで結果が出ずに開幕ローテに入れなかったとしても、しっかり力をつけておけば、いずれチャンスは必ず回ってくるはず。まずは自分らしいピッチングを確立することじゃないでしょうか。


◇広島は遠藤淳志(霞ヶ浦出身)、アドゥワ誠(松山聖陵出身)、山口翔(熊本工出身)ら高卒の投手たちがローテーション入りを争う 3/15(日) 19:30配信 高校野球ドットコム

 佐々岡真司新監督を迎えた広島は、ドラフト1位の森下 暢仁が新人らしからぬ投球を見せ好投。開幕は延期となってしまったが、よほどのアクシデントがない限りローテーション入りは確実な状況だ。

 エースの大瀬良 大地、そしてクリス・ジョンソンとともに3本柱となりそうな雰囲気さえ漂っている。野村 祐輔こそ離脱しているものの、先発投手3人がしっかりすれば大崩れは考えにくい。

 残りの枠を次世代を担ってもらいたい若い投手たちの台頭で、埋めていきたいところだろう。しかし、チャンスを与えられていた高卒の若手投手たちに結果がついてこない。

 佐々岡監督からもっとも期待されていたと言っても過言ではない遠藤 淳志(霞ヶ浦高校)は、オープン戦初登板となった3月11日のDeNA戦で3回を投げ被安打7、与四球4の内容。60球を要し5失点と散々だった。

 1イニングに3本の本塁打を浴びたのは言い逃れができない。ここで好投できれば、ぐっと先発ローテーション入りが近づくところだったが、抜け出すことはできなかった。

 佐々岡監督も「最後まで競争してもらいたい」と発破をかけるようなコメントを残したが、ここで落第させることはなく、今一度の奮起を促している。

 アドゥワ 誠(松山聖陵高校)は2月24日の巨人戦で3回を投げ3失点。被安打6と打ち込まれての失点だった。その後、オープン戦での登板はなく、3月6日の二軍教育リーグで5回無失点と好投。開幕が延期したことで再びチャンスを与えられそうだ。

 山口 翔(熊本工)は春季キャンプ途中の練習試合で打ち込まれ、二軍に降格したためオープン戦での登板はない。二軍の教育リーグでも登板はなく、開幕時点での一軍入りは厳しい状況だ。しかし、佐々岡監督から期待されていたことはたしか。高卒3年目の飛躍に期待がかかる。

 トミージョン手術からの復帰を目指す高橋 昂也(花咲徳栄高校)はリハビリ中。今シーズン中の一軍復帰を目指している。

 故障からの復帰を目指す高橋を含めた4人の先発候補が台頭すれば、将来も含めて投手陣は安定する。近年、広島の投手陣は大瀬良や野村に九里 亜蓮といった大卒投手に外国人選手が中心だ。高卒の投手では前田 健太が長年エースクラスの投球を見せていたが、それ以外にローテーションを守った投手は大竹寛(現巨人)くらい。

 はたして今シーズンアドゥワや遠藤、山口といった高卒の投手たちは飛躍できるだろうか。与えられたチャンスをしっかりとものにしてほしい。


☆いやアドゥワくんはね、ちょっと見てみたい。


☆で、何気に待ち遠しいのが、高橋昂くんの復帰。間違いなく左のエースになれる逸材ですから。既に軽いピッチングなどは始めてるようで、まずはファームでの実戦復帰に注目しておこうと思います。


☆さて、西山さんの見る、今年のカープ。


◇カープファンに朗報 今年の広島、丸の抜けた穴はもう埋まっている? 3/14(土) 19:01配信 現代ビジネス

 西山秀二による野球解説動画「ザ・捕手目線」がいよいよスタート。広島東洋カープ在籍18年、名捕手達川光男の後を受けて、カープのホームベースを守り続け、低迷期のチームを支え続けた西山さん。同時代に古田敦也、谷繁元信という好敵手が活躍するなかで、2度のゴールデングラブ賞に輝き、卓越した観察眼を高く評価された名捕手に、Bクラスからの逆襲を図るカープの今季を占ってもらった。

【動画】西山秀二が語りつくす「ザ・捕手目線」はこちらから…!


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◆大きかったのは丸の穴じゃなく、バティスタの離脱

 ーー最初は、広島の話題からうかがいたいんですが。去年は3連覇からのBクラス、今季逆襲のカギを握る選手は誰になりそうですか? 

 西山:今の広島の選手たちは、3連覇の間にいろんな経験を積んで熟成されてきてますからね。特別、この選手がどうこうということはないと思います。特に、野手については何の心配もいらないと思います。

 ピッチャーでは、今年、明治大学からドラフト1位で入った森下(暢仁)、彼の存在は大きいと思います。彼がローテーションに入って二桁勝つ、あるいは新人王を獲る活躍をしたら、また優勝というのが見えてくるんじゃないですかね。

 ーー去年の広島を振り返ると、やはり丸(佳浩)が抜けた穴は大きかったと思うんですが。

 西山:そりゃ、2年連続MVPのバッターが抜けた穴というのは大きいですよ。ただ、今までのカープというのは、そういった選手が抜けても、なんとか補ってきたんですよ。他の新しい力(選手)が出てきたりして。

 去年も、丸の穴をなんとか補ってきて、「さあ、これからだ」っていうときに、やっぱり痛かったのはバティスタの離脱でしょ。彼のドーピング問題。チームが調子を上げてきたところで彼が抜けたことによって、どうにもならなくなってもうた。あそこからですよね、急降下し出したのは。それまでは、いい形で来てたんですけどね。

 ――丸の穴を埋めるはずだった外野手の野間(峻祥)選手とか長野(久義)選手などは、去年はいまひとつ活躍できませんでしたが。

 西山:うーん、長野はまあ、ある程度ピークは過ぎてますから、彼に3割30本打てというのは酷だと思います。彼は、年齢的にもチームの中心選手として、あるいはムードメーカーとして、全体を見渡してチームを引っぱっていくという役割があると思うんですよ。野球の技術だけやなしに。

 やっぱり、野間あたりがほんとに伸びて、レギュラーでゴーンと行ってくれりゃありがたいですけど、そこまで伸びきれなかったという部分はありますよね。

 ただ、ベテランの松山(竜平)がいて、外野にコンバートされたの西川(龍馬)はレギュラーを獲りましたし、去年は不調だった安部(友裕)にしても確実に力はつけていると思います。

 そこへもってきて、4番の鈴木誠也が一段とレベルアップしていますから。

 で、菊池(涼介)がやっぱり残ったじゃないですか。それはやっぱり大きいんじゃないですかね。あれだけの選手っていうのはなかなかいないですからね。

 しかも去年は、田中(広輔)が去年怪我で不調だった。今年の彼はある程度やってくれるっていう期待とかもあると思うんですよね。

 そして、小園(海斗)がすごく成長している。首脳陣としては、彼も使いたいでしょうし、野手に誰を使うかっていうのは悩むんじゃないですか。

 丸の穴は、チーム全体の底上げで十分補えると思いますよ。


◆伸びる選手は2年目に体つきが変わる!

 ――去年のルーキー、小園はポテンシャルの高さを見せましたよね。

 西山:小園はいい選手だと思います。今年気づいたのは、体つきが違ってるんですよ。

 僕は、これまでいろんな選手見てきましたけど、いい選手って、ルーキーイヤー終わってから次の春までのオフの間に体つきが変わるんですよ。

 巨人の坂本勇人もそうでした。1年プロでやって2年目のキャンプにきたときに体つきが全然違ったんです。「いい選手っていうのは短期間でこれだけ進化するんだ」ってすごく驚いたのを覚えてます。

 だから、僕はルーキーイヤー終わって次の年っていうのは体つきを見るんですよ。いい選手っていうのは全体的にいい感じに大きくなっています。

 数値で見たらわからないかもしれません。ベンチプレスが80キロだったのが100キロになったかどうかっていうのはわからないですけど、体つきがガラッと変わってますよ。

 堂林(翔太)は、3年目でホームラン二桁(14本)打ってかなり活躍しましたよね。すごく期待されて背番号7番もらって、次の年は中心選手になるかなと思ったらまったくだめだった。

 その年のオフあけてキャンプに来たときの最初に体つきを見たときに、「あれ? この選手全然体ができてないな」と思ったんですよ。「去年あれだけ活躍して今年いよいよっていう選手が、なんでオフあけてこの体してるんかなあ」って。そうしたらやっぱり全然だめでしたね。

 そのとき、プロ野球選手の成長というのは、顕著に体に出るなって、改めて思いましたね。

 ――小園の一年先輩で、去年ブレイクしたヤクルトの村上(宗隆)も1年経って違いましたか? 

 西山:やっぱり体つきが違いましたね。そこが新人を見るうえで一番大きいです。

 ピッチャーでもそれは言えると思うんですよ。ただ、ピッチャーはそんなガッとした体になっちゃだめだと思うんですけど、スラッとしたなかでも力強さがあるんですよね。なんか違うんですよ。ひ弱なスラッとしたのと、力強いスラッとしたのと。

 だから、日本ハムの吉田輝星あたりが今年どういう体つきになっているのかなと。まだ生で見れてないからわからないんですけど。すごい期待はしてます。

 今回、佐々木朗希がロッテに入りましたけど、すでにすごい球を投げるすごいピッチャーですけど、あの体つきで1年持つのかなってやっぱり思うじゃないですか。1年間どういう形で使っていくのかはわからないですけど、シーズン終わって今年の秋から来年の春ですよね。そのあいだにどういう体つきになるのか、それは僕もすごく期待しています。

 やっぱり大谷翔平なんか全然違ったでしょう。2年目くらいから、もう10年くらいやってるような体になってたじゃないですか。そこだと思うんですよね。

 ――ということはルーキーはルーキーの年っていうことではなくて、1年たって2年目になったときの体つきを見れば大体わかるということですか? 

 西山:この子はゆくゆく一流の選手になるんだろうなと思いますよね。その体つきを見たらね。

 ――そういう意味では小園は期待できる? 

 西山:彼は間違いなくすごい選手になると思います。


◆小園をどこで使うか? サードもあり!?

 ――そこでうかがいたかったのは、外野は丸が抜けた穴があるじゃないですか。そこで小園をセンターに使うなんてことはないんですかね? 

 西山:それはないんじゃないんですかね。センターは西川が完全にレギュラーになってるんじゃないですか。去年の成績から見て。今年のオープン戦でもそれなりにきちっと打ってますし。

 で、ライトは鈴木誠也でもう決まってますから、問題はレフトでしょう。そこを野間が獲りきってしまうのか、ファーストを守る松山竜平をまたレフトで使ったりするのか。堂林も出てくるかもしれないし、そこはわからないですけど、小園を外野にもっていってっていうのは、カープのスタッフの考えにはないんじゃないですかね。

 ――田中広輔選手が調子を戻していますが、同じショートで小園と田中どちらが使われると思いますか? 

 西山:田中はそれなりの実績があるじゃないですか。去年は本当に悪かったですけど、今年それなりの結果をきちっと出しだしたときに、その選手をはずして、将来があるからって若い子を使うっていうのはありえないと思いますよね。だから、余程の不調じゃない限り田中をそのまま使うと思います。

 そういうときに、小園どうすんのかなってなったら、サードに回して使うっていうのもあるんじゃないのかなとは思いますけどね。

 ――野手陣に関しては心配ないのはわかりましたが、投手陣に少し不安が残りますね。

 西山:ちょっと故障者が多いんですよね。単なる故障なのか勤続疲労からきているものなのかわからないですけど。

 やっぱり心配なのは、後ろのピッチャーですよね。登板過多がたたってるのかわからないですけど。

 先発ローテーションを考えたときにはそれなりのメンバーちゃんといますから、どうにかなるだろうっていうのはあると思うんです。

 ところが、計算できる中継ぎ、抑えのピッチャーっていうのは、今のところ、フランソワ1人ですからね。ここは、投手出身の佐々岡監督がそれなりの手腕を発揮するんじゃないですか。

 ――先発ローテーションの候補としては、大瀬良、ジョンソンは堅いですが、他のメンバーはどうでしょう? 

 この続きは動画で! 

 (※本稿は動画を記事としてまとめたものです)

西山 秀二(野球評論家)


☆大丈夫ですかね、動画のリンク、ちゃんと貼れてますかね。


☆ちなみに動画の続きで西山さんは、先発ローテ含め、開幕して最初の20試合くらいまでは、試行錯誤があっていいんじゃないかと。勝負はシーズン終盤で、開幕当初は5割前後で乗り切りながら、チームの形を作っていくことが大事、ここでバタバタしてはダメ、とのこと。


☆基本的には、田中くんはやっぱり使うと思います。ただ、「プランB」を試しているように、「佐々岡野球」は、「緒方野球」とは少し変わってくる可能性は十分にある。朝山コーチは進塁打などの重要性を説いてましたが、1番長野2番ピレラの「プランB」は、それとは野球の質が少し変わってくると思います。下位に置かれた田中くんや菊池も、1・2番の時とは違った役割が求められます。


☆で、佐々岡監督が、リリーフ陣をどう構築していくか。「決まらなかった」とボヤいていた佐々岡監督ですが、リリーフ陣の再建は就任当初から言ってましたから、何かしらの考えはあるんだろうと思います。




☆さてその他の話題、まずは、長野。


◇広島長野「じゅん散歩」出演 夫人の下平アナと共演 3/16(月) 10:45配信 日刊スポーツ

 広島長野久義外野手が16日午前に放送されたテレビ朝日系「じゅん散歩」に出演した。同番組は夫人の下平さやかアナウンサーがナレーションを務めている。

 長野はまず東京駅前に真っ白な超大型リムジンに乗って登場。待っていた高田純次と角沢照治アナを驚かせた。

 そして高田純次から「実はこの『じゅん散歩』にナレーションで下平さやかさんという美しい女性アナウンサーの方がいらっしゃるんですがご存じですか?」と振られ「ハイ、知ってます」と照れながら答えた。

 下平アナは「純ちゃん、今日はお世話になります。私から夫を紹介するのもなんなので角沢先輩、お願いします」と絶妙なナレーション。

 その後は東京駅界隈の肉料理店でステーキを食べ、商業施設を散歩。「オニツカタイガー」で高田からスニーカーをプレゼントされた。「今日はくつの代金、私が出しますから、夜の銀座の方(予約の)電話入れときます、お願いします」と高田が悪のり。下平アナは「あのー、銀座に連れて行くのはシーズンが終わってからにしてくださいね」とナレーションでお願いしていた。


☆いやいや、全国区のスターですからね。カープの人気に一役買ってくれてると思います。銀座は行かなくていいです(笑)。


☆もう1つ。


◇元ロッテ・島氏、元広島・岡林氏が国学院大合格 セカンドキャリア特別選考で 3/16(月) 19:52配信 スポニチアネックス

 国学院大学は16日、同校の「セカンドキャリア特別選考」によって元ロッテ投手の島孝明さん(21)と元広島投手の岡林飛翔さん(20)が合格したと発表した。

 2人は4月から人間開発学部健康体育学科に所属し、教職課程の履修も含めた学生生活をスタートさせる。

 セカンドキャリア特別選考入試に関する協定は、17年11月に国学院大と一般社団法人日本プロ野球選手会が、引退後のプロ野球選手の支援を目的に締結。前年に続いて2年連続でプロ野球OBが合格しており、入学金(24万円)、年間学費(1年間106万円)が奨学金として給付される。

 島さんは東海大市原望洋から16年ドラフト3位でロッテに入団。1軍登板はなく、19年限りで退団した。「純粋に自分にはまだやりたいことがたくさんありました。自分の人生はまだ前半であり、20年、30年先の自分が、いい人生を送って来れたと誇れるような生き方をするには、野球から学んだことだけではなく、大学での学びが必要だと考え、進学を選択しました」とコメント。

 岡林さんは菰野から17年育成ドラフト1位で広島に入団。1軍登板はなく、19年限りで退団。「将来は、野球の指導に携わりたいと思っています。しかし、指導する立場にも学ぶべきことがあります。何も勉強せずに指導をしても相手に伝わらなかったり、その人に合った指導が出来ません。そのため、体の仕組みや使い方などしっかり学んだ後に、野球の指導に携わることができればと思い大学進学を選択しました」とコメントした。


☆いやいや、これはいいんじゃないですかね。2人ともまだ若いし、しっかり学んで、第2の人生も充実したものにしてほしいですね。


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source : K.Oのカープ・ブログ。