2020年4月3日金曜日

最近のカープ、あれこれ~'20.4.2、セ幹部会合・浩二監督時代・走れイオウ(笑)


☆さて、まずは1日の話題。


◇広島・野村 右足もう大丈夫!“絶望的”一転、開幕ローテ入り意欲 4/2(木) 5:30配信 スポニチアネックス

 広島・野村祐輔投手(30)は開幕延期を味方に開幕ローテーション入りへの意欲を示した。1日は廿日市市内の大野練習場での2軍練習に参加。春季キャンプ中の「右腓(ひ)腹筋損傷」から回復して既に2度の実戦登板を消化。先発争いへの参戦を見据えた。

 ひときわ目立った笑顔も、調整が順調に進んでいる印だろう。前日31日に大野練習場のブルペンで100球を超える投球練習を済ませたという野村は反動を感じさせずに精力的に動いた。キャッチボールやトレーニング後に約30メートルのダッシュを黙々と繰り返した。「足のことは気にしなくても良くなった」。4月24日を目指していた開幕は再延期の可能性も高くなり、絶望的だったはずの開幕ローテーション入りは現実味を帯びてきた。

 「開幕に合わせることが大事。まだ開幕がはっきり決まっていない状態でメドを立てられないけど、できることをやる」

 春季キャンプ2日目の坂道ダッシュ中に発症した右ふくらはぎ痛で離脱した。先月11日の社会人戦で実戦復帰して、登板した2度の対外試合はいずれも2回ずつを投げた。復帰後初の先発登板で投球回を伸ばす予定だった2日の2軍戦は新型コロナウイルスの影響で中止。調整に大きな狂いはない。

 「不足しているのは実戦。練習量はしっかりできている。投げることに関しては試合が一番いいけど、違った形でもいい。これは僕だけではない」

 開幕ローテーションは、いまだ固まっていない。大瀬良、K・ジョンソン、森下の先発入りが内定し、床田も決定的。残り2枠を薮田、九里、遠藤で争う構図の中、対外試合が組めずに競争は滞っている。今後は紅白戦が予定されても沢崎投手コーチは「紅白戦で厳しい所を攻めるのは難しい」と説明。決定はさらに先送りされる見込みだ。それだけに先発候補に名前が挙がるだけの調整期間は十分にあるだろう。

 過去8年間で開幕1軍を外れたことはない。「本当にいつ開幕するかは分からないけど…。早く終息してくれることを願います」。暗く始まりの見えない開幕にも光はある。(河合 洋介)

 ◆野村の今春の経過

 ▽2月2日 春季キャンプ2日目の坂道ダッシュ中に痛みを訴えて離脱。

 ▽同3日 宮崎・日南市内の病院で検査を受けて翌4日に「「右腓(ひ)腹筋損傷」と発表。

 ▽同7日 キャッチボールを再開。

 ▽3月11日 三菱重工広島との2軍練習試合(由宇)で実戦復帰して、2回2安打2失点。

 ▽同18日 中日との2軍練習試合(由宇)で2回無安打無失点。


☆開幕延期は、野村くんにとっては追い風になりそう。


◇広島・野村 逆転ローテ入り狙う 2日に2軍紅白戦登板 4/2(木) 7:30配信 デイリースポーツ

 広島の野村祐輔投手(30)が逆転での開幕ローテ入りへ順調に階段を上っている。1日は広島・廿日市市の大野練習場で軽快な動きを見せた。2日は由宇練習場での2軍紅白戦に登板予定。存在をアピールする構えだ。

 「足は気にしなくていい」。時折、白い歯をこぼしながらダッシュを繰り返した。春季キャンプ序盤で肉離れを起こし、離脱原因となった右ふくらはぎは万全に近い状態まで回復している。

 24日開幕も再延期が現実味を帯びてきた。「いつ開幕するかわからないけど、まずはコロナが終息することを祈っている。(自身は)できることをしっかりやりたい」。紅白戦は1回を投げる予定。開幕ローテ残り2枠を目指し、状態を整えていく。


☆野村くんがローテに加われば、かなりの先発陣になります。


☆一方、この人も復帰すれば大きい。


◇広島・中村恭 順調回復 ブルペン50球「痛みない」 4/2(木) 9:00配信 デイリースポーツ

 広島の中村恭平投手(31)が1日、広島・廿日市市の大野練習場での2軍全体練習に参加した。春季キャンプ終盤に右腹直筋損傷で離脱した左腕だが、先月28日に投球を再開。この日もブルペンで50球投げ、順調な回復ぶりをアピールした。今後はけがの再発防止に努めながら、段階を上げてより実戦的な練習を行っていく。

 黙々と腕を振った。中村恭はフォームを確かめながら、ブルペンで丁寧に投げた。「できるだけ早くゲームで投げられるレベルまでもっていきたい」と意気込んだ。

 2月22日のヤクルトとのオープン戦で負傷降板。右腹直筋損傷と診断された。その後はリハビリに励み、3月28日にブルペンでの投球を再開。この日も速球を軸に50球を投げた。見守った水本2軍監督は「故障明けですが、いい球を投げていた。球の質もよく、力を入れられるようになったのは大きい。先が見えた」と評価した。

 以前は「完治まで時間がかかりそう」と話していた左腕。しかし「急によくなった。痛み自体も今はないので、再発しないようにしたい」と順調な回復ぶりを見せている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため4・24開幕も危うい状況で、再延期の可能性は高まりつつある。ただケガからの復帰を目指す中村恭にとっては、調整に時間を費やせる期間が長くなるのはプラスに働く。

 2日もブルペンで連投し、順調ならば4日か5日に初めて打者に投げる予定だ。「上げていかなきゃいけない段階なので」。昨季はセットアッパーを務めるなど自身最多となる43試合に登板した左腕。10年目の今年、故障のアクシデントを乗り越え、1軍再昇格に向けて歩みを進めていく。


☆これは開幕に間に合う可能性も十分にありそう。メンバーが欠けることが、一番良くないことですからね。


☆この人も、「復活」と言えば復活。


◇広島・岡田“永川フォーク”習得へ「無回転でもいいんだ…」と新発見も 4/2(木) 5:30配信 スポニチアネックス

 広島・岡田は“永川フォーク”の習得に取り組んだ。大野練習場での2軍練習に参加。キャッチボール中に永川2軍投手コーチから指南を受けた。

 球団最多の165セーブを記録し、今季から2軍担当として指導する同投手コーチの勝負球。岡田にとっては持ち球の一つでも多投はしておらず、「上から叩いて押し出すイメージ。僕は回転をかけて落とすイメージがあったけど、無回転でもいいんだ…と思った」と発見があった。

 今季から救援へ転向し、オープン戦防御率9・00と結果を残せず2軍調整中。「直球だけで押すわけではない。打者によって、変化球も混ぜながら打ち取っていかないといけない」と課題を見つめ直した。


☆はい、フォークボールは、なぜ落ちるのか。


◇なぜフォークは落ちるのか?福岡工大工学部の溝田教授が解説 2013年06月20日 10:15 スポニチアネックス

 なぜフォークボールは、直球と違って打者の手元で消えるようにストンと落ちるのか?福岡工大工学部知能機械工学科の溝田武人教授(69)は「フォークボールは、揚力が働かないので落ちる。一方で直球は逆回転のスピンがかかり、マグヌス効果が生じます」という。

 「マグヌス効果」とは、回転するボールに働く上向きの力(揚力)のこと。投手の手を離れた直球には、18.44メートル先の打者に向かってグラウンドと水平の回転軸でバックスピンが掛かり、ボールの後方に下向きの気流が発生する。作用・反作用の法則が働き、ボールはそのまま真っすぐ進む。

 一方のフォークボールは、指の間から抜いて投げることで回転が少ない。そのため揚力が働かず、地球の重力に従って落ちる…、というわけだ。


☆岡田くん、勉強になってよかったですね(笑)。


☆結局、どうやって打ち取るかと考えた時、バッターに考えさせなきゃダメなんですよね。カウントを悪くすると打たれるのは、ストレートが来る、と読まれるから。


☆例えば、外角低めにきっちりストレートを投げられるコントロールがあれば、バッターは当然その球をマークする。そうなると、内角が有効になる。岡田くんは150㎞を越えるストレートがありながら、それを武器にできてないんですよね。


☆もちろん岡田くんが出てくれば、リリーフ陣の層はグッと厚くなります。今年は戦力になってほしいですね。




☆さて、2日の話題。


◇セ6球団幹部が会合 4月24日開幕は難しいとの声 4/2(木) 22:37配信 日刊スポーツ

 セ・リーグは2日、6球団の幹部による会合を都内で開き、3日の12球団代表者会議に向けて事前に協議した。

 新型コロナウイルスの感染状況が悪化し、パ・リーグは3月31日の社長会で目指す4月24日の開幕は困難との認識で一致。セ・リーグからも同日開幕は難しいとの声も挙がった。最終決定は代表者会議になるが再々延期は決定的で、5月26日以降に設定する可能性が高まった。

 その場合は143試合の実施は難しい状況。ソフトバンクも143試合に固執しないことを示唆しているが、セ・リーグ杵渕統括も「開幕日によっては(可能性が)あることは確認している」とリーグ内で共有している。交流戦やCSの実施も不透明な情勢。選手会に同意を得られれば12月に日本シリーズを実施する選択肢もあるが「開幕日が決まった時にそれをお願いしないと日程が立ちいかないという開幕日であれば、お願いはする。最後(の手段)になるが」と含みを持たせた。


☆交流戦は18試合ですから、交流戦がなければ、125試合。5月26日以降となれば、2か月以上延期することになりますからね。交流戦は移動も多くなりますし、実施しない、というのは1つの手だと思います。


☆お次も、新型コロナ関連。


◇広島が恐れる“時間差”コロナ感染 4/2(木) 16:44配信 東スポWeb

 広島が“時間差”による新型コロナウイルスの感染拡大に警戒感を強めている。チームは不要不急の外出の自粛やマスク着用、うがい手洗いの励行、味覚、嗅覚に異常を感じた際の申告などを義務付け、予防の徹底を図っているが、心配なのは今後の広島県内での感染の広がりについてだ。

 県内の感染者数は6人(1日現在)と比較的少数にとどまっている。しかし、都市圏から広島へのUターン組が増加するなど、いつ感染者が急増しても不思議ではない。そのため球団関係者は「今は東京を中心とした首都圏で感染者が増えているが、時間がたてば次は地方に広がってくるだろうし、広島も危ない。関東が落ち着いてどのチームも開幕に向けて活動を再開したときに、今度はうちが身動きが取れない状態になっているかも…」と気をもんでいるのだ。

 他球団がバリバリに練習をし始めたころ、広島だけが練習できない状態になれば調整の不利を被ってしまう。県や市からの自粛指令がないこともあって現在は4勤1休のペースで全体練習を行っているが、チーム関係者は「今後うちだけ練習中止になるかもしれない。“貯金”できるわけではないが、やれるうちにやれることをやっておくしかない」と心配顔だ。


☆結局人の多いところ、人の移動の多いところが感染者が増えている訳で、広島市内で感染者が増えれば、一気に広まる可能性は十分にあります。


☆感染者というのは、突然現れて、突然広まっていく。だからこそ全国に、いや全世界に広まってるんですよね。今少ないからといって、今後も大丈夫、という保証はどこにもありません。


◇阪神・高橋、広島・田中広らが「キャッチボールプロジェクト」ファンへメッセージ 4/2(木) 18:21配信 デイリースポーツ

 日本野球機構(NPB)は2日、新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦開幕が延期されている間に、選手とファンをメッセージでつなぐ映像「みんなとキャッチボールプロジェクト」の第2弾が完成したと発表した。

 阪神・高橋、広島・田中広、オリックス・山岡ら各球団1人ずつが参加。それぞれの参加者がボールを捕り、メッセージを述べ、ボールを投げるという映像をNPBがつなぎ合わせている。NPB公式サイトなどで視聴できる。


☆選手とファンが交互に登場。選手が投げたボールをファンが捕り、ファンが投げたボールを選手が捕る。いやいや、なかなかいい映像だと思います。


☆さて、この人たちも、頑張って元気にならなきゃいけません。


◇白血病の北別府学氏、梨田氏に「お互い現場復帰を」 4/2(木) 9:56配信 日刊スポーツ

 成人T細胞白血病との闘病を公表した広島の元エースで通算213勝の北別府学氏(62)が、新型コロナウイルス感染を公表した梨田昌孝氏(66=日刊スポーツ評論家)に「お互いに現場復帰を目指しましょう!」とメッセージを送った。

 北別府氏は2日、「祈る」のタイトルでブログを更新。同時代に選手として活躍した梨田氏が新型コロナウイルスに感染し、重度の肺炎と診断され集中治療室(ICU)に入ったとの報道を受け、「ショックでたまりません」とつづった。

 続けて「日本シリーズで対戦して梨田さんにはよく打たれました! あんなに穏やかな方がバッターボックスに入ると鬼になる 本当に嫌なバッターでした!」と選手時代を述懐。「どうか、症状が良くなり指導者として解説者として現場復帰して下さい。今は、何もできず祈ることしかできない私ですか お互いに現場復帰を目指しましょう!」とつづった。

 梨田氏は1972年(昭47)に近鉄に入団、正捕手として17年間プレーした後、01年には近鉄監督としてリーグ優勝を果たした。04年のシーズン後、オリックスと球団合併するまで指揮を執った「近鉄最後の監督」。09年は日本ハムでも優勝を飾り、楽天でも監督を務めた。


☆病状が志村さんに酷似しているとかいう記事もありましたが、病状は変わらず、現在もICUに入っているとか。ここ数日が勝負かも知れませんね。66歳とまだ若いですから、きっと病気に勝ってくれると思います。


◇【広島】佐々岡監督、梨田氏にエール「とにかく本当に回復してほしい」…コロナ感染 4/2(木) 12:32配信 スポーツ報知

 広島の佐々岡真司監督(52)が2日、マツダで全体練習を終えた後、新型コロナウイルスに感染した野球評論家の梨田昌孝氏(66)へ「とにかく本当に回復してほしい」とエールを送った。

 佐々岡監督は、梨田氏と同郷の島根・浜田市出身。「1月中旬に浜田市での(監督)就任パーティーにもわざわざ来てもらった。(ニュースは)すぐ速報で見たが、どういう状況なのだろうか」と心配した。

 梨田氏は、3月31日に大阪府内の病院で重度の肺炎と診断され入院。1日に新型コロナウイルス陽性が判明し、現在は集中治療室で治療を受けている。現時点では感染経路は不明とされている。


☆浩二さんも、持ち前の強靭な体力で病気に打ち勝ちましたから、梨田さんもきっと、頑張ってくれると思います。


☆その、浩二さんの話。


◇カープ黄金期のいぶし銀・木下富雄が語る“ミスター赤ヘル”山本浩二の監督時代 4/2(木) 6:00配信 広島アスリートマガジン

木下富雄(きのしたとみお)/1951年5月7日生、埼玉県出身。73年ドラフト1位でカープに入団。黄金時代のユーティリティープレーヤーとして長年活躍。87年限りで現役引退。その後、山本浩二監督の元で長年コーチを務めた。

 今季カープは新たに佐々岡真司新監督が就任し、V奪還を目指すシーズンに臨む。そこで新監督就任に際して、過去の『広島アスリートマガジン』特集から歴代監督を振り返っていく。今回は2018年4月号で特集した『OBが語るカープ歴代監督』より、山本浩二監督編をお送りする。

 黄金期を引き継ぐ形で、89年からカープの指揮を執ることになった山本浩二元監督。80年代を支えたベテランと、野村謙二郎、佐々岡真司ら若手の力を融合させ、就任3年目にはチームを5年ぶり6度目のリーグ優勝に導いた。現役時代、首脳陣として山本元監督と共に6度の優勝を経験した木下富雄氏が、当時の山本野球を振り返る。

 山本浩二さんとは現役時代から長い付き合いになりますが、お互い選手時代に5度の優勝、監督とコーチという間柄で1度、計6度も一緒に優勝に関わることができました。一軍で6回すべての優勝を経験したのは浩二さんと私だけなので、不思議な縁を感じます。

 浩二さんが最初に監督に就任されたのは89年でした。阿南準郎さんが監督を退任されることが決まり、翌年に浩二さんが監督になるというのはある程度分かっていましたし、みんな当然そうなるものだと感じていたと思います。

 一番印象的なのは、浩二さんの監督就任直後の秋季キャンプです。当時私は二軍守備走塁コーチでしたが、一軍と二軍の首脳陣も一緒になり秋季キャンプに臨みました。チームの主力には髙橋慶彦、山崎隆造、達川光男、長嶋清幸らがいましたが、皆30歳前後。浩二さんが見た印象では、『若いけれど動きが鈍っている』というものでした。

 そしてそのキャンプでは肉体改造をテーマに、とにかくハードな練習を選手たちに課しました。通常、秋のキャンプは個々の長所を伸ばしたりするものですが、私の記憶では選手は陸上選手のようにずっと走っていたように思います。コーチであった私たちも、朝から晩まで選手に付き合うわけですから、しんどい思いをしました(苦笑)。


 最初に何故そのような厳しい練習から入っていったかというと、動きが鈍っているという面だけではなく、浩二さんが監督としてカープに戻ってきた当時、チームは良い意味でも悪い意味でも『優勝慣れ』している状況でした。それだけに、浩二さんは厳しい練習を行うことで、『お前たちはもっとできる、まだできる。もう一度優勝を目指すために何をするべきか?』ということを秋のキャンプで示しました。

 75年にルーツ監督が就任した時、当時3年連続最下位であったチームに対し『君たちはやればできる。こうすれば優勝できるんだ』という意識改革を行いましたが、浩二さんはそれを身を以て体感しているだけに、『何かを変えたい』という思いが非常に強かったのだと思います。

 また浩二さんはコーチ陣に対しても厳しさがありました。個人的な思い出は優勝した91年です。監督就任3年目、私は一軍守備走塁コーチに就任しました。しかし、春のキャンプで「お前二軍に行ってこい」といきなり配置転換を指示されました。

 当時、私にもまったりとしたところがあったのかもしれません。その後、オールスター前にサードコーチャーを担当していた高代(延博・現阪神コーチ)と再び配置転換されました。シーズン中にコーチを配置転換するというのは、選手たちにとってもインパクトを与えたと思います。

 さらに、あの年は津田恒実が病気で離脱したこともあり、チームに『津田のためにも優勝しよう』と一丸になっていました。監督の厳しさ、そしてさまざまな要素が絡み合って、選手たちは優勝という同じ方向を向いていました。結果的に優勝することができましたが、選手たちも私たちコーチ陣も監督の厳しさに耐え、それが実を結んだ上での優勝だったので、浩二さんを胴上げできて本当にうれしかったですね。

 2001年に浩二さんが二度目の監督就任時、私は二軍監督という立場で一緒に戦わせていただきました。当時はFA制度の影響もあって、金本知憲ら主力選手が抜けるなど戦力が整わない時期でした。周囲からも優勝は難しいと言われていましたが、それでも一軍監督として当然優勝を目指さなければなりません。

 それだけに、浩二さんもあの時代は苦しさがあったと思います。私は二軍監督として、なんとか浩二さんの役に立ちたいという思いがありましたし、ある程度成長し、使えると思った選手は推薦させてもらいました。

 当時チームの成績こそ思わしくありませんでしたが、良い素材を持った若手選手が何人も育っていきました。最初に監督をされていた時には江藤智(巨人三軍監督=取材当時)や前田智徳が育ちましたが、二度目の監督時には、新井貴浩や栗原健太(楽天コーチ=取材当時)など、多くのスラッガーが生まれました。

 もちろん育てるには時間を要しますし、我慢強さも必要になるでしょう。そういう意味で浩二さんはとても我慢強い監督でもあったと思います。私は古葉さん、阿南さんの元でプレーをさせていただきましたが、監督としてのカリスマ性でいえば、浩二さんはナンバーワンでしたし、厳しさの中に温かみのある監督でしたね。


☆91年の優勝というのは、まさに「全員野球」。


1991年 この年リリーフ強化のために山本監督は津田と大野のダブルストッパー構想を打ち出した。しかし、4月に津田が戦線を離脱し闘病生活に入る(この年の11月津田は現役引退)。津田の穴を埋めるべく大野が一人抑えとしてリリーフを支える。野手陣では野村謙二郎が高打率、盗塁王を獲得してチームを牽引けんいん。しかしチーム全体長打不足で絶対的4番が不在(チーム最多本塁打は規定打席に達していない江藤智の11本)の中、勝負強い西田真二や山崎隆造などが少ないチャンスの中奮闘した(優勝を決めた試合も初回に西田のタイムリーの1点を9回まで守りきった)。2年目の前田智徳がレギュラーに定着、江藤も三塁手として出場し長打力の片鱗を覗かせた。投手陣は2年目の佐々岡真司がMVP、最多勝、最優秀防御率、沢村賞に川口和久が最多奪三振、北別府が最高勝率となった。大野が最優秀救援投手を獲得するなど投手力を核とする守りの野球でリーグ優勝。投打にわたりチームのほとんどの選手を一軍起用する文字通り全員野球だった。リーグ優勝が本拠地だったので、ビールかけなど祝勝会は広島市民球場のグラウンドでファンが観客席にいる中で行われた。日本シリーズでは西武と対戦し、川口が4試合に奮投するなどし先に王手をかけたが、最終的には3勝4敗で敗退した。チームはこの年以降、2016年まで優勝から遠ざかることとなった。


☆ま、優勝するにはまず、ピッチャーがしっかりしていることですよね。先発が崩れたり、リリーフが逆転されたりするのが、負けパターンですから。


☆さて、指導する、という話を、もう1つ。


◇弱点の原因を見つけ修正…坂本と誠也に共通していた反復力【名伯楽 作る・育てる・生かす】 4/2(木) 9:26配信 日刊ゲンダイDIGITAL

【名伯楽・内田順三「作る・育てる・生かす」】#44

 人を育てるのは時間がかかるものだ。

 例えば打つ時に体が前に突っ込んでしまう選手がいる。これを「突っ込むな」と言うだけなら指導とは言わない。

 まずは体が前に出てしまう原因を見つけだす。その後は修正する練習法を考える。長年の染みついた打ち方を変えるのだから、選手にはつらく、苦しい作業になる。時間がかかって当然だ。それを継続するのはさらに難しい。ここからは本人の意思次第。こちらがいくら熱心にああだこうだと言ったところで、選手自身が脇目もふらずに反復してくれないと身につかないからだ。

 私の見てきた中では、不器用な選手の方が成功することが多い。

 器用な選手はすぐにできてしまうため、さっさと次に行ってしまう。ただ、実は習得の度合いが浅く、本当の意味で身についていないことがよくある。半面、不器用な選手は、時間はかかっても、亀のごとく着実に前に進んでいくため、しっかり身になっているケースが多い。習得に要した時間は、習熟度に比例するというのが私の持論だ。ここまでやって、ようやく人は育つ。

 高卒選手には強制的にやらせることが必要な時期もあるが、ずっとそれでは先に進めない。やらされる練習には限界がある。

■手取り足取り教えた後は距離を置く“ツンデレ”指導

 時間をかけて教えた選手とは、その後に距離を置く時間をつくることにした。私のアドバイスを選手が理解し、反復しているか。少し離れた所からこっそり見るようにした。伸びる選手はやはり、やっている。

 アウトコースが苦手だった巨人の坂本勇人には、ステップをする左足のかかとを上げ、つま先立ちの状態で行うティー打撃など10種類以上の練習を課した。

 広島の鈴木誠也は入団当初、バットが遠回りして出てくるアウトサイドインの軌道だったため、坂本とは逆でインコースに手を焼いていた。

 木製バットのしなりをよりうまく使えるように、体に正対させるようにネットを立て、その間にスタンドティーを置いて打たせた。バットがネットに当たらないよう、インサイドアウトで振るには、体をこするように右肘を使わなければならない。最初はバットのヘッドが寝ない高い位置にボールを置く。徐々に低い位置に下げていった。

 フリー打撃、ティー打撃、素振りに至るまで、それを意識して振っているか。何が悪くてどこをどう修正したのか。理解していれば継続できる。そこから自主的にやるようになる。のちに調子が悪くなった時、立ち返る場所が分かる。坂本も誠也も自発的に反復していた。一つずつ地道に積み上げていったからこそ、日本球界を代表する選手になったといえる。

「知っている」と「できる」は全く違う。知らせるだけで終わりではなく、できるところまでもっていくのがコーチの務めである。

(内田順三/前巨人巡回打撃コーチ)


☆ドアスイングでも打てりゃいいんですが、それだと打てる球しか打てない。どんな球にも対応しようと思ったら、バットのヘッドが最短距離で出て、しかもボールをヘッドで捉える、バットコントロールが必要。落合さんなんかは、内角をライトへホームラン、なんてこともよくありましたが、要は来た球に反応して、そこへバットのヘッドを持っていってるんですよね。それが結果的にライトへ飛んでいく形になった、ってだけで、要は芯で捉えてる訳です。だから基本的に、どんな球でも打てる。


☆で、教えられたことをやっても、本人がそれを理解していなければ、結果にもつながらないし、継続もできない。こうすれば打てる、という完璧なマニュアルがあれば誰も苦労はしない訳で、その人に合った打ち方、その人の得意な打ち方というのはあるはず。その辺を本人が理解していなければ、せっかく教えてもらったことも、生かすことはできません。


☆さて、投手陣の話題、まずは、大瀬良くん。


◇広島の大瀬良、ブルペンで40球 戸惑いながらも「一生懸命やる」 4/2(木) 16:18配信 共同通信

 広島の大瀬良大地投手が2日、広島市のマツダスタジアムでブルペン入りし、約40球を投げた。他球団が活動休止や自主練習に切り替える中、全体練習での調整に戸惑いを感じながらも「チームがやるというので、やるときは一生懸命やる」と高い意識をのぞかせた。

 4日に紅白戦での登板を予定している。この日は「いつか苦しくなった時の引き出しになれば」と改良中のシュートも試し「感覚自体は悪くない。キャッチボールからブルペン、ブルペンからゲームにつなげていけるようにやっているところ」と精度を上げていく。

 「体はもう仕上がっている。いいところで維持しておきたい」。


☆感染者は増える一方で、しばらくはこの状況が続くでしょうね。5月26日以降なんてことになれば、まだ2か月も先ですよ。


☆この人の初登板も、楽しみなんですけどね。


◇広島・森下暢仁投手 開幕先発ローテーション当確/飛び出せ!イチ推しルーキー 4/2(木) 12:02配信 週刊ベースボールONLINE

 森下暢仁は投げる度に「即戦力」としての価値を高めている。大学ナンバーワン右腕としてドラフト1位で入団。佐々岡監督、前田健太(現ツインズ)らが背負ってきたエースナンバー「18」を託され、背番号に恥じない活躍を見せ続けている。既に開幕ローテーション入りは当確。OBらからは「2ケタは勝てる」という声が上がっている。

 まさに野球センスの塊だ。大分商高時代には三番打者を任され、内野手も兼任していたこともあり、フィールディングも華麗にこなす。初めて森下の動きを見た指揮官は「本当にバランスのいいフォームで、指のかかり、回転とかいろんな面で素晴らしい。ノックの動き、軽快さ、何をしてもセンスがある。ランニングもバネをきかせたフォームだった」とゾッコンだった。

 細身ながら、柔軟性の高いしなやかなフォームで最速150キロ超えの切れ味鋭い直球を繰り出す。直球を軸に、カットボール、カーブ、チェンジアップを操る。特にカーブは独特で、鋭く縦に曲がり、打者を手玉に取っている。そこに球界トップレベルの投手に匹敵するストライク率の高さも兼ね備え、大崩れすることはない。

 3月8日の西武とのオープン戦(マツダ広島)では、球界屈指の打力を誇る山賊打線を相手に8三振を奪うなど、5回3安打無失点と好投。文句なしのローテーション入りを勝ち取った。プロを相手に登板を積み重ねてきた右腕は「真っすぐでしっかりした球を投げれば打ち損じてくれたり、ファウルを打たせることもできる。そこは自信持っていいのかなと思います」と胸を張る。2020年シーズンはカープの次世代エースに注目だ。


☆ほんとに欠点らしい欠点がないんですよね。大舞台も学生の時に経験してるし、メンタルも問題なさそう。


☆ま、今年は大変な年になりそうですが、そんな中で期待のドラ1ルーキー森下くんが、どんなピッチングを見せてくれるのか。今から楽しみです。


◇広島HPで「走れイオウ」新設 練習風景など紹介 4/2(木) 20:28配信 日刊スポーツ

 広島が公式ホームページで「走れイオウ!!」を新設した。

 先延ばしとなっている開幕を待ちわびるファンへ向けて、練習風景やオフショット、動画を紹介する。担当の井生1軍管理課長は「探り探りですが、考えながらやっていきたい。選手と一丸となって明るいニュースを発信し、乗り切ってもらえるように元気と勇気を与えられたらと思います」と話した。

 この日は大瀬良の投球映像とともに握り方などを撮影した「プチ野球教室」を公開。今後は選手の趣味なども紹介していく。佐々岡監督も「少しでも情報発信できれば」と協力を約束した。


☆井生さんは、1999年から2012年まで、右の外野手として活躍した選手。引退して、もう8年も経つんですね。引退後はスコアラーだったと思うのですが、「1軍管理課長」だなんて、出世したんですかね(笑)。


☆さっきのMPBの映像もそうですが、開幕がいつになるか分からない中、こうしてプロ野球の側から情報を発信してくれるというのは、ありがたいこと。暗くなりがちな昨今ですが、だからこそ、元気を与えてくれたら、と思います。


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source : K.Oのカープ・ブログ。