2020年6月29日月曜日

オリックス山本を打ち崩しロッテが同一カード6連勝。そして7年ぶりの8連勝

バファローズ 1 - 2 マリーンズ
ニッカン式スコア
ダイジェスト映像

苦手のはずのオリックスに同一カード5連勝。乗りに乗っています。そしてチームも7連勝。
今日勝てば同一カード6連勝という大記録を達成できます。
しかしそんなマリーンズの前に立ちはだかるのはオリックス先発の山本でした。
山本は昨年防御率1.95で最優秀防御率を受賞した好投手。なかなか打てる相手ではありません。
マリーンズ先発の美馬はマリーンズのユニフォームを着て初めてのマリンスタジアム。大観衆で迎えてあげたかったところですが、仕方ありません。

1回表。
美馬の立ち上がりが前回同様良くありません。
先頭の中川にツーベースヒットを打たれ、安達ファーストゴロで1死3塁。
吉田ファーストゴロで3塁ランナーホームインし1-0。早くも先制を許します。
さらにジョーンズがヒットで出塁すると、T-岡田がツーランホームランを放ち3-0。
山本相手に3点のリードは苦しい、少なくとも去年までは宋でした。

1回裏。
オリックス先発の山本は素晴らしい立ち上がり。
荻野セカンドフライ、ルーキー福田光三振、清田も空振り三振でチェンジ。
150キロのカットボールなんて打てませんよね。

2回裏。
レアードがレフト前ヒットで出塁すると、マーティンのファーストゴロをT-岡田が後逸。無死2,3塁となります。
強い打球でしたが、T-岡田なら捕れるでしょう。このエラーが後々響いてきます。
その後中村ショートゴロに倒れるも、井上が粘って四球を選び1死満塁。
ここで田村がしぶとくセンター前に運ぶタイムリーヒット。ランナー2人が還り2-3。
マリーンズが2点を返しました。

3回表。
安達にヒットを打たれますが、セカンドへの盗塁を阻止します。
その後吉田ヒット、ジョーンズセカンドライナー、T-岡田四球で2死1,2塁。
ピンチを招きましたが、ロドリゲスをファーストゴロに仕留めてチェンジ。
初回こそ失点したものの、2回以降は立ち直り、のらりくらりとオリックス打線を抑えています。

3回裏。
荻野がツーベースヒットで出塁。福田光のファーストゴロで1死3塁とします。
ここで清田はショートゴロ。素早いスタートを切っていた荻野がホームインし3-3。
足を絡めた攻撃で3-3の同点に追いつきます。得点圏から内野ゴロ2個で得点するなんてそつがないにも程がありませんね。
森西武なみの手堅い野球です。

4回表。
ロッテキラー若月をショートゴロ、ロッテキラーの大城をショートゴロ、ロッテキラーの後藤をピッチャーゴロに打ち取りチェンジ。
美馬はロッテキラーが並ぶ下位打線を三者凡退に抑えました。
涌井と違って美馬は味方打線が点を取った直後に失点しませんね。
試合をしっかり作ってくれるピッチャーと言えると思います。

4回裏。
2アウトから井上、田村が四球を選び2死1,2塁。
ここで藤岡がライトにタイムリーヒットを放ち3-4。
なんとなんと山本から4点を奪い、逆転してしまいました。

5回表、
2アウトから吉田にヒットを打たれるも、ジョーンズサードゴロでチェンジ。
美馬は回を追うことに良くなってきましたね。変化球が低めに決まりだしました。

5回裏。
荻野がヒットで出塁。福田センターフライで清田もサードライナー。
ここで荻野が飛び出しておりダブルプレーとなってしまいました。
清田の打球は当たりが良かっただけにここはアンラッキーです。

6回表。
美馬の好投が続きます。
T-岡田をセカンドゴロ、ロドリゲスをセンターフライ、若月をショートゴロに抑えてチェンジ。
この回も3者凡退です。

6回裏。
レアードショートフライ、マーティン四球、中村ライトフライ、井上ライト前ヒットで2死1,3塁。
またしてもチャンスを作ります。
オリックスはここで山本を交代。ついにオリックスのエースをマウンドから引きずり降ろしました。
2番手は澤田。打席には前の打席で同点タイムリーヒットを打っている田村です。
田村はまたしてもセンターにタイムリーヒットを放ち3-5。
試合の主導権を握る追加点をたたき出しました。

7回表。
ロッテキラー大城に代わって山足。大城の方が怖いのですが、なぜか替えてくれました。
結果はサードゴロ。さらに後藤を空振り三振、中川をショートゴロに抑えてチェンジ。
美馬は7回を初回の3失点だけに抑えて降板。中盤以降はとても安定していました。
先発としての役目を十分果たしてくれたと言えるでしょう。

8回表。
同一カード6連敗だけは避けたいオリックスが意地を見せます。
マリーンズのピッチャーは小野。マリーンズは小野を中継ぎの柱として育てたいのでしょう。
しかし安達にヒットを打たれ、吉田四球、無死1,2塁のピンチを招きます。
ここでジョーンズをレフトフライに仕留めるも、T-岡田にレフトへのタイムリーヒットを打たれて4-5。
さらにホームへの返球を田村が逸らす間にランナーが1塁ランナーが3塁へと進みます。

マリーンズはここでピッチャーを東條に交代。小野はチームの期待に応えられませんでしたが、まだまだこれからです。
登場はロドリゲスにタイムリーヒットを打たれ5-5の同点に追いつかれますが、怖い怖いロッテキラーの若月を三振に仕留めてチェンジ。
なんとか同点でしのぎました。

8回裏。
オリックスのピッチャーは増井。
増井なら打てそうな気がします。
ここでレアードがセンターにソロホームランを放ち5-6。
勝ち越し寿司サイコー!
その後2死1,2塁のチャンスを作りますが、藤岡三振でチェンジ。
1点リードので最終回となりました。

9回表。
マリーンズのピッチャーはジャクソン。
本来抑えは益田ですが、今日投げると3連投ですから温存したのでしょう。
連戦が続くので、リリーフ陣に無理はさせないという方針がはっきりと表れています。
そのジャクソンは伏見、後藤、中川を三者連続空振り三振。
すばらしいピッチングでオリックス打線をねじ伏せ、試合を終わらせました。

終わってみれば5-6でマリーンズが勝利。
なんと苦手オリックス相手に6連勝してしまいました。
同一カード6連戦6連勝はプロ野球史上初。またロッテが記録を作ってしまいました。
このカードで6戦5本塁打のレアードがヒーローなのは間違いありませんが、田村や藤岡らの下位打線の頑張りも見逃せません。
特に今日の山本攻略は素晴らしかったですね。
打てなければ粘って四球を選び、ランナーが出ればとにかく進める。粘りの打撃が難敵山本を崩しました。

これでマリーンズは2013年以来7年ぶりの8連勝です。
それにしても今年は点が取れる。いいところで打てる。
我らのマリンガン打線はタイムリー欠乏症という持病に悩んでいたはずです。
不治の病かと思っていましたが、どうやら特効薬が効き、アビンガン打線になったようですね。

こんなマリーンズが見られるとは思っていなかったので困惑していますが、とても嬉しいです。


ロッテ 7年ぶり8連勝!オリ由伸攻略で史上初同一カード6連破 レアード6戦5発でけん引(スポニチ)
やっぱりこの男が「勝利」を握った。2点差を追い付かれた直後、5―5の8回無死。1ボール2ストライクと追い込まれたロッテの4番・レアードのバットが、増井のスライダーを捉えた。
 「心の中でプリーズ、プリーズ、プリーズと繰り返しながら走ったよ」

 バックスクリーン左、外野フェンス最深部ぎりぎりに飛び込むリーグトップタイの決勝5号ソロ。このカード6戦5発と大暴れで、プロ野球史上初となる同一カード6連戦6連勝の最大の立役者となった。いつもより急いで握ったパフォーマンスの「エア寿司」は格別。「握ったのは中トロ。寿司大好き、中トロ大好き!」と舌も滑らかだ。井口監督も「こういう試合での一発はつくづくありがたいね」と感謝した。

 レアードは0―3で迎えた2回には、先頭打者として左前打。難敵のオリックス・山本を攻略する口火を切った。指揮官が「ダブルクリーンアップ」と表現する中村奨、井上、田村の6、7、8番は3人合計で4四球、4安打。田村は3打点を挙げた。これで3戦連続の逆転勝ち。先制されても、相手が好投手でも、今のロッテは動じない強さがある。

 13年5月9日以来となる、7年ぶりの8連勝。6月中の首位も確定した。試合前はグラウンドに水たまりができるほどの大雨が降ったが、勝利の後は明るい空も広がった。井口監督は「いいスタートが切れた」と手応えを口にし、レアードも「連勝の雰囲気は何ものにも代え難い。チームは最高の状態だ」と笑顔。快進撃はしばらく止まりそうにない。(君島 圭介)

《6連戦6連勝アラカルト》

 ☆接戦で強さ 6試合中4試合が1点差勝利。2度のサヨナラ勝ちを含め決勝点を挙げたのは全て8回以降だった。

 ☆先制攻撃も 3試合で初回に先制。試合を優位に進めた。イニング別の得点を見ても初回が最多で12点。以下8回5点、6回3点と続く。

 ☆打率低くても 打率こそ.241と高くなかったが、30四死球を選び出塁率は.355。盗塁も11度試みて10度成功、オリックスの3盗塁を上回り機動力も充実。

 ☆安定の救援陣 先発投手の防御率3.96だが、救援陣は18回2/3を4失点、防御率1.45と安定。7回以降に複数イニングで失点した試合は一度もなく5度の逆転勝ちを呼び込んだ。



ロッテ下位打線が山本由伸攻略 戦力底上げで8連勝(ニッカン)
ロッテがホームのオリックス6連戦でプロ野球史上初の同一カード6連勝を飾り、開幕2戦目から続く連勝を8まで伸ばした。下位打線を中心とした粘りの攻めで、相手先発山本を6回途中KO。同点の8回には4番ブランドン・レアード内野手(32)が決勝の5号ソロを放った。大技、小技を織り交ぜつかんだ勝利に、井口資仁監督(45)も手応えを隠さない。

   ◇   ◇   ◇

日本屈指の好投手が、今のロッテには歯が立たない。7番井上、8番田村、9番藤岡はまさに恐怖の下位打線だ。3点を追う2回。8番田村が山本のやや内側に入ってきた151キロ直球を中堅右へ落とす2点中前適時打とし、反撃ののろしを上げた。4回には藤岡が150キロ直球を右前適時打とし、一時勝ち越し。井上は3打席で1安打2四球とチャンスメーク。山本を相手に3人で4打数3安打3打点3四球と、ほぼ完璧に攻略した。

際どいコースをしっかり見極めて四球を選び、コンパクトなスイングでセンター中心にはじき返す。得点につなげる2つの四球を選んだ井上は計14球、4回の田村は10球粘った結果。井口監督も「山本くんは本当にパ・リーグで一番素晴らしい投手なので。その山本くんからきっちりつないでくれた。1番から9番までつながっている」と満足そうに振り返り、山本対策に「スピードボールをまずしっかりコンタクトして前に飛ばす。しっかり捉えればピッチングの内容も変わってくる。そこが今日うまくできた」とうなずいた。

8回に同点とされると、最後は大技で決めた。主砲レアードが中堅フェンスをギリギリで越える決勝アーチ。「手応えはあったけど(柵を越えるように)プリーズ、プリーズと心で叫びながら走ったよ。パフォーマンスで握ったすしは中トロ。大好きだから」という1発で同一カード6連勝を達成した。8連勝は13年5月以来、7年ぶり。井口監督も「本当に良い形でスタートが切れた。選手たちも今年やっていけるんじゃないかと確信を持ちながらスタートできたと思う」と力強い。

とにかくチームのバランスがいい。打線は上位から下位までむらがない。投手陣もこの日は抑えにジャクソンを起用するなど“勝利の方程式”ハーマン、益田を休ませることに成功した。連勝中のヒーローも日替わりだ。井口監督は「控えの選手も含めて(戦力を)底上げしてくれている。誰がスタメンで出てもおかしくないメンバー」という。最高の雰囲気のまま、30日からは同じく好調の楽天との“首位攻防戦”へ臨む。【千葉修宏】

▽ロッテ藤岡(4回の右前打で二塁走者井上が生還)「しっかり振り抜けたことが良かったかなと思います。(井上)晴哉さんでも帰って来られるところに落ちてくれてよかったです」




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source : マリンブルーの風