2020年6月28日日曜日

巨人2回戦(東京ドーム)。


☆さて、まずは23日の話題。


◇広島・ジョンソンくやG~今季初登板初黒星 通算5勝得意の東京Dでホロ苦 6/24(水) 9:00配信 デイリースポーツ

 「巨人3-2広島」(23日、東京ドーム)

 一度狂った歯車を、簡単に戻せなかった。四回まで1失点に抑えていた先発のK・ジョンソン。今季まだ土つかずの相手を苦しませるはずが、中盤のヤマ場で事態は暗転した。

 初回、2死二塁から4番・岡本に中前適時打で先制点を献上したが、二回以降はほぼ完璧な内容を見せた。三、四回はいずれも三者凡退。直球に多彩な変化球をちりばめ、巨人打線を手こずらせた。試合前の時点で東京ドームは通算5勝1敗、防御率1・41と絶好の相性。自身の“庭”で暗雲が立ちこめたのは五回だった。

 無死一塁で8番・炭谷を迎えた場面。2球で追い込んだがファウルで粘られ、フルカウントからの14球目を左前に運ばれた。その後2死一塁から1番・北村に中越えの適時二塁打を浴び、流れを一塁側へ渡してしまった。

 なお2死二塁から3者連続四球で1点を追加され、この回を投げ終えて5回6安打3失点で降板した。球数は四回終了時で59球。「球数がかさんでしまった。自分で崩れてしまった。そこは反省。次に向けて修正したい」と五回だけで41球を費やした乱調に唇をかんだ。

 6連戦の初戦を託しただけに、佐々岡監督は「もうひと踏ん張りしてほしかった」と粘りを求めた。大瀬良と並ぶ2本柱として期待される左腕。ホロ苦い今季初登板を糧に、次戦で挽回を期する。


☆炭谷、北村と、主力ではないバッターをすんなり打ち取れなかったことで、何かリズムが狂ったんでしょうね。いつもなら3ボールになっても際どいところを攻めて打ち取ることのできるジョンソンですが、3連続の四球ですからね。


☆お次は、菊池。


◇広島・菊池涼 プロ2度目「8番」も18打席無安打 佐々岡監督「1本出れば変わる」 6/24(水) 5:30配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島2-3巨人(2020年6月23日 東京D)

 広島・菊池涼は23日の巨人戦で7回2死一、二塁で代わった鍵谷の前に三ゴロに倒れるなど3打席凡退で、開幕から18打席無安打(1四球)になった。先発8番は18年8月4日のDeNA戦以来、プロ2度目。佐々岡監督は「ちょっと開幕の3つの内容がね。気分転換ということ。今日の内容は悪くなかった。1本出れば変わる。2番でやってくれるのが一番いい」と復調を期待した。

 朝山打撃コーチは「制約のない8番で思い切っていってほしかった。明日は左(メルセデス)なので2番に戻すことを検討する」と補足説明。規定打席以上で無安打はセ・リーグでは阪神・ボーアと2人だけ。2試合連続1点差の惜敗で打線のつながりを欠くだけに菊池涼の“開幕”が待ち遠しい。


☆つまり打順をいじったというよりは、菊池に配慮した、ということ。気分転換して、次はやってくれるでしょう(って、やってくれたんだけど(笑))。


☆続いて、西川くん。


◇広島・龍馬 新婚パワーじゃ特大1号!4戦連続H好調3番きょうこそG止める! 6/24(水) 7:30配信 デイリースポーツ

 「巨人3-2広島」(23日、東京ドーム)

 敗戦の中の光明だ。広島の西川龍馬内野手(25)が七回に右翼席へ今季1号となる特大弾を放った。これで開幕から4試合連続安打をマーク。チームは首位・巨人とのカード初戦を落としたが、今季打率3割、20本を掲げる中軸は、幸先のいい滑り出しを見せている。

 打った瞬間に誰もがスタンドインを疑わなかった。どうだといわんばかりの堂々とした歩みだしでダイヤモンドを一周した西川は「インコースに来てくれないかなと思っていたら来た。ミスショットせずに打てました」と振り返った。

 巨人先発は高卒2年目の戸郷。「真っすぐが強い」という印象を持って初対戦を迎えた。初回は一ゴロ、四回は151キロ直球で空振り三振に打ち取られた。第2打席は「低めの変化球に絞っていた。最後の直球はボール球なので、四球を取りにいけば良かった」と悔やんだ。

 しかし、先頭で迎えた七回にしっかりとアジャストした。2球目、内角高めに投じられた147キロ直球を振り抜いた。鋭く放たれた球は高々と舞い上がり、右翼席上段まで運んだ。特大ソロを放った西川は一塁付近で拳を突き上げた。

 これで開幕から4試合連続安打を記録。「構えの時に力が入らないようにしている。上半身の力を抜いて。下半身を意識してやっている」と好調の要因を自己分析。軸でしっかりと振ることを心掛けている。

 一方で中堅守備を反省した。五回2死一塁、北村が放った左中間への打球を懸命に追ったが、頭上を越され適時二塁打とした。打球の目測を若干誤り、落下地点に入るのが遅れた。「捕れましたね。思ったよりも伸びました。一直線に行ければ良かったんですけど。下がりながらになってしまった」。結果的にこれが決勝打となった。捕球できていれば同点のまま試合が進んだだけに自らの守備のミスを嘆いた。

 開幕から無敗の首位・巨人に敗れ、勝率5割となった。今季は打率3割、20本塁打を目標とする鯉のヒットメーカー。V奪還のためには西川の打力が必要だ。「やられた内容の方が悪い。見よう見ようとして、甘い直球を捉えきれないところもある」と好調の打撃にも決して満足することはない。さらなる高みを目指す背番号63は今後もバットでチームを引っ張っていく。


☆捕れた、と分かっているということは、外野手としての感覚は養われている、ということ。西川くんは、徐々にうまくなっていくと思います。




☆さて、巨人第2戦。


 ◇スタメン

【巨人】
① 4 吉川
② 6 坂本
③ 8 丸
④ 5 岡本
⑤ 7 亀井
⑥ 3 中島
⑦ 9 パーラ
⑧ 2 大城
⑨ 1 メルセデス

【広島】
① 7 ピレラ
② 4 菊池
③ 8 西川
④ 9 鈴木
⑤ 5 メヒア
⑥ 2 會澤
⑦ 3 堂林
⑧ 6 田中
⑨ 1 九里


(C)1回表
先頭①ピレラ ショート内野安打…0ー1からど真ん中スライダー。ピレラが出ました。
 無死1塁
②菊池 送りバント失敗…う~ん、菊池はバント失敗が目立ちますね~。
 1死1塁
③西川 見逃し三振…1ー2から5球目外角ストレート。
 2死1塁
④鈴木 左中間スタンドへ先制2ランホームラン カープ先制、巨0-2広。…2ー1からど真ん中ストレート。その球を誠也くんに投げちゃダメでしょ(笑)。
 2死
⑤メヒア センターフライ、この回2点。…3ー1から真ん中低めスライダー。


(G)1回裏
①吉川三振、②坂本三振、③丸セカンドゴロ、この回三者凡退、無失点。…吉川くんは1ー2から内角低めストレート、坂本は0ー2から内角低めボール球チェンジアップ、丸は2ー1から内角高めストレート。九里くんいいですよ。


(C)2回表
⑥會澤 セカンドゴロ…1ー1から外角低めスライダー。
 1死
⑦堂林 ライト前ヒット…1ー2から真ん中低めボール球スライダー。
 1死1塁
⑧田中の時、堂林初球盗塁…いいですね。チャンス。
 1死2塁
⑧田中 右中間スタンドへ2ランホームラン 巨0-4広。…1ー0から外角スライダー。うまく打ちましたね~。この2点は大きい。
 1死
⑨九里ファーストライナー、①ピレラサードゴロ、この回2点。…ピレラは1ー2からど真ん中ストレート(-_-;)


(G)2回裏
④岡本レフトフライ、⑤亀井セカンドゴロ、⑥中島三振、この回三者凡退、無失点。…岡本はフルカウントから内角高めツーシーム、亀井は1ー0から外角ツーシーム、中島は2ー2から内角低めボール球チェンジアップ。


(C)3回表
先頭②菊池 センター前ヒット…2ー2から6球目外角ストレート。菊池にやっと出ましたね。
 無死1塁
③西川送りバント失敗、④鈴木ショートゴロ、⑤メヒアショートゴロ、誠也くんは1ー1から外角低めチェンジアップ、メヒアは3ー1から外角低めストレート。う~ん(-_-;)


(G)3回裏
⑦パーラ 三振…2ー2から内角低めボール球チェンジアップ。
 1死
⑧大城 センターフェンス直撃のスリーベース…2ー0から真ん中低めチェンジアップ。
 1死3塁、⑨メルセデスに代打重信。
⑨重信 ピッチャーゴロ…2ー1から外角低めツーシーム。
 2死3塁
①吉川 サードゴロをメヒア悪送球、3塁ランナーホームイン、巨1-4広。…2ー2から内角低めボール球チェンジアップ。う~ん、痛いところでミスが出ました(>.<)
 2死1塁
②坂本 ファーストゴロ、この回1失点。…2ー1から外角低めカットボール。ミスの後をきっちり切りましたね。


(C)4回表、投手古川(G)。
⑥會澤 三振…0ー2から真ん中低めボール球チェンジアップ。
 1死
⑦堂林 レフト前ヒット…初球外角高めストレート。
 1死1塁
⑧田中三振、⑨九里ショートゴロ、この回無得点。…田中くんは2ー2から7球目真ん中低めチェンジアップ。


(G)4回裏
③丸見逃し三振、④岡本三振…丸は2ー2から6球目外角チェンジアップ、岡本はフルカウントから7球目真ん中ワンバウンドのチェンジアップ。
 2死
⑤亀井 8球目に四球
 2死1塁
⑥中島 センターフライ、この回無失点。…2ー2から内角高めストレート。


(C)5回表
①ピレラ センターフライ…0ー1から外角高めスライダー。
 1死
②菊池 左中間スタンドへホームラン 巨1-5広。…2ー2から外角高めチェンジアップ。この追加点は大きい。
 1死
③西川 ライト前ヒット…初球真ん中低めチェンジアップ。
 1死1塁
④鈴木 センター前ヒット、1塁ランナー3塁へ。…1ー2から外角高めスライダー。さあチャンス。
 1死1・3塁
⑤メヒア サードゴロゲッツー、この回1点。…初球ど真ん中チェンジアップ。う~ん、ここは絶対返さなきゃいけないところなんですよね。


(G)5回裏
⑦パーラ三振、⑧大城セカンドライナー…パーラは2ー2から6球目内角つり球、大城は2ー2から6球目真ん中低めツーシーム、菊池ダイビングキャッチ。
 2死、⑨古川に代打湯浅。
⑨湯浅 三振、この回無失点。…0ー2から真ん中低めボール球チェンジアップ。


(C)6回表、投手宮國(G)。
⑥會澤ライトフライ、⑦堂林三振…会沢は2ー1から真ん中低めストレート、堂林くんは2ー2から6球目外角ボール球カットボール。
 2死
⑧田中 センター前ヒット…フルカウントから外角ストレート。
 2死1塁
⑨九里 三振、この回無得点。


(G)6回裏
①吉川レフトフライ、②坂本ショートゴロ、③丸三振、この回三者凡退、無失点。…吉川はフルカウントから8球目真ん中高めストレート、坂本は初球内角低めツーシーム、丸は1ー2から外角低めチェンジアップ。


(C)7回表
①ピレラ レフトフライ…初球外角スライダー。
 1死
②菊池 レフト前ヒット…0ー2からど真ん中カットボール。菊池今日3安打。
 1死1塁
③西川 三振…1ー2から外角シュート。
 2死1塁
④鈴木 ストレートの四球
 2死1・2塁
⑤メヒア セカンドフライ、この回無得点。…フルカウントから外角カットボール。


(G)7回裏
先頭④岡本 センターフェンス直撃のツーベース…初球外角カットボール、ホームランではとの原監督のリクエストも判定変わらず。
 無死2塁
⑤亀井 センターフライ…1ー0から外角低めツーシーム。
 1死2塁
⑥中島 8球目に四球…ここは踏ん張りどころですね。
 1死1・2塁
⑦パーラ ファーストゴロ、ランナーそれぞれ進塁。…0ー1から外角低めツーシーム。
 2死2・3塁
⑧大城 四球
 2死満塁、⑨宮國に代打石川。
⑨石川 センターフライ、この回無失点。…初球外角低めスライダー。踏ん張りましたね。


(C)8回表、投手藤岡(G)。
⑥會澤 ライトフライ…1ー0から真ん中低めフォーク。
 1死
⑦堂林 四球
 1死1塁
⑧田中 送りバント
 2死2塁、⑨九里に代打長野。
⑨長野 三振、この回無得点。…1ー2から真ん中ワンバウンドのチェンジアップ。


(G)8回裏、投手菊池保(C)。
①吉川ピッチャーゴロ、②坂本三振、③丸三振、この回三者凡退、無得点。…吉川は2ー2から9球目内角高めフォーク、坂本は2ー2から外角ワンバウンドのフォーク、丸は2ー2から6球目真ん中低めボール球フォーク。


(C)9回表
①ピレラ センターフライ…0ー2から内角ストレート。
 1死
②菊池 ストレートの四球
 1死1塁
③西川 セカンドゴロゲッツー、この回無得点。…0ー2から5球目外角高めスライダー。


(G)9回裏、⑤メヒアに代わり投手スコット(C)。レフト野間、⑨菊池保に代わりサード三好。
④岡本三振、⑤亀井見逃し三振…岡本は0ー2から5球目外角低めボール球スライダー、亀井は1ー2から5球目内角高めツーシーム。
 2死
⑥中島 サード内野安打…1ー1から外角スライダー、三遊間の当たりサード三好ダイビングキャッチ及ばず。
 2死1塁、代走増田大。
⑦パーラの時、増田大2塁へ(野手選択)。
 2死2塁
⑦パーラ 1ー1から真ん中低めツーシームにピッチャー強襲のピッチャーゴロ、この回無失点、ゲームセット(/--)/


巨人 対 広島 (巨1勝1敗0分 18時00分 東京ドーム)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
C 2 2 0 0 1 0 0 0 0 5
G 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
勝 九里 1試合1勝0敗
敗 メルセデス 1試合0勝1敗
ホームラン 鈴木誠3号②(メルセデス)田中広1号②(メルセデス)菊池涼1号(古川)

【広島】
      打 安 点 打率 本
① 7 ピレラ 5 1 0 .304 1 遊安 三ゴ …… …… 中飛 …… 左飛 …… 中飛
  7 野間  0 0 0 .000 0
② 4 菊池涼 4 3 1 .143 1 投ゴ …… 中安 …… 左本 …… 左安 …… 四球
③ 8 西川  5 1 0 .300 1 三振 …… 投ゴ …… 右安 …… 三振 …… 二併
④ 9 鈴木誠 3 2 2 .412 3 左本 …… 遊ゴ …… 中安 …… 四球 ……
⑤ 5 メヒア 4 0 0 .167 0 中飛 …… 遊ゴ …… 三併 …… 二飛 ……
  1 スコット
      0 0 0 .------ 0
⑥ 2 会沢  4 0 0 .158 0 …… 二ゴ …… 三振 …… 右飛 …… 右飛
⑦ 3 堂林  3 2 0 .375 0 …… 右安 …… 左安 …… 三振 …… 四球
⑧ 6 田中広 3 2 2 .375 1 …… 右本 …… 三振 …… 中安 …… 投ギ
⑨ 1 九里  3 0 0 .000 0 …… 一直 …… 遊ゴ …… 三振 …… ……
打 長野  1 0 0 .500 0 …… …… …… …… …… …… …… 三振
  1 菊池保 0 0 0 .------ 0
  5 三好  0 0 0 .------ 0
計     35 11 5 .272 8
残塁7、併殺0

【巨人】
      打 安 点 打率 本
① 4 吉川尚 4 0 0 .083 1 三振 …… 三失 …… …… 左飛 …… 投ゴ
② 6 坂本  4 0 0 .333 0 三振 …… 一ゴ …… …… 遊ゴ …… 三振
③ 8 丸   4 0 0 .053 0 二ゴ …… …… 三振 …… 三振 …… 三振
④ 5 岡本  4 1 0 .471 1 …… 左飛 …… 三振 …… …… 右2 …… 三振
⑤ 7 亀井  3 0 0 .125 0 …… 二ゴ …… 四球 …… …… 中飛 …… 三振
⑥ 3 中島  3 1 0 .250 0 …… 三振 …… 中飛 …… …… 四球 …… 三安
走 増田大 0 0 0 .000 0
⑦ 9 パーラ 4 0 0 .438 2 …… …… 三振 …… 三振 …… 一ゴ …… 投ゴ
⑧ 2 大城  2 1 0 .250 0 …… …… 中3 …… 二直 …… 四球 ……
⑨ 1 メルセデス
      0 0 0 .------ 0
打 重信  1 0 0 .000 0 …… …… 投ゴ …… …… …… …… ……
  1 古川  0 0 0 .------ 0
打 湯浅  1 0 0 .000 0 …… …… …… …… 三振 …… …… ……
  1 宮国  0 0 0 .------ 0
打 石川  1 0 0 .333 0 …… …… …… …… …… …… 中飛 ……
  1 藤岡  0 0 0 .------ 0
計     31 3 0 .250 4
残塁6、併殺2

【広島】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
九里  1 1 0 0 7 118 2 9 3 0 0.00
菊池保 2 0 0 0 1 20 0 2 0 0 0.00
スコット
    3 0 1 0 1 16 1 2 0 0 13.50

【巨人】
    試 勝 敗 S 回 球 安 三 四 自 防御
メルセデス
    1 0 1 0 3 50 5 1 0 4 12.00
古川  1 0 0 0 2 28 4 2 0 1 4.50
宮国  2 0 0 0 2 38 2 3 1 0 0.00
藤岡  2 0 0 0 2 25 0 1 2 0 0.00

◇盗塁 堂林(2回)
◇失策 メヒア(3回)
◇試合時間 2時間51分


◇広島止めた!巨人開幕5連勝ならず 誠也&田中広&菊池涼アーチ競演 九里7回9K1失点 6/24(水) 20:52配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島5―1巨人(2020年6月24日 東京D)

 広島が5―1で巨人に快勝し、連敗を2で止めた。12球団で唯一、開幕から無傷の4連勝を続けていた巨人は今季初黒星を喫している。

 広島は初回に主砲・鈴木誠が開幕から5戦で3発目となる2ランを左中間スタンド上段に叩き込んで先制すると、2回には昨年8月に右膝手術を受けた田中広が復帰後初となる1号2ラン。さらに、3回に20打席目にして今季初安打を放っていた菊池涼が5回の21打席目で左中間へ今季1号ソロを放って加点すると、先発右腕・九里は6回まで毎回の9三振を奪い、7回2安打1失点(自責0)の好投で完勝した。

 巨人は先発左腕・メルセデスが初回に鈴木誠、2回に田中広と2ラン2本を浴びて3回4失点降板。打線は広島先発・九里のチェンジアップに翻ろうされて9三振を喫し、3回に敵失で1点返しただけ。4点を追う7回には2死満塁の好機に代打・石川が中飛に終わった。


☆ま、あんな球、誠也くんに投げちゃダメです(笑)。


◇誠也 開幕5戦3発目!早くも両リーグトップ 開幕5連勝狙う巨人に初回から先制パンチ 6/24(水) 18:20配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島―巨人(2020年6月24日 東京D)

 広島の主砲・鈴木誠也外野手(25)が巨人戦(東京D)の初回に先制2ラン。開幕5戦目にして早くも3号アーチをかけた。

 「4番・右翼」で先発出場。初回、2死一塁で入った第1打席で、巨人先発左腕・メルセデスがカウント2ボール1ストライクから投じた4球目の真ん中高め直球を東京ドームの左中間スタンド上段へ叩き込んだ。

 鈴木誠は開幕2戦目となった20日のDeNA戦(横浜)で6回に右中間へ今季1号となるソロアーチを放つと、同試合の8回には左翼へ第2号満塁アーチ。開幕から5戦3発で、早くも両リーグ単独トップに躍り出た。


☆甘い球を逃さないのも、一流の証。


◇江本氏、広島・鈴木の豪快弾に「甘い球は逃さない」 6/24(水) 20:58配信 ベースボールキング

● 巨人 1 - 5 広島 ○
<2回戦・東京ドーム>

 広島の鈴木誠也が初回、第3号2ランを放った。

 鈴木は初回、二死一塁で迎えた第1打席、巨人の先発・メルセデスが2ボール1ストライクから投じた4球目のストレートをレフトスタンドを放り込んだ。

 この打撃に24日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター巨人-広島戦』で解説を務めた江本孟紀氏は「カウントを取りに2ボール1ストライクですから。カウントを取りにいったど真ん中ですよね。しかし、甘い球は逃さないですよね」とコメントした。

 鈴木は5回の第3打席もセンター前ヒットを放ち、マルチ安打を達成。この日は3打数2安打1本塁打2打点だった。

(ニッポン放送ショウアップナイター)


☆元中日の和田さんも、絶賛。


◇誠也弾は見事修正力、巨人バッテリー安易/和田一浩 6/24(水) 21:40配信 日刊スポーツ

<巨人1-5広島>◇24日◇東京ドーム

 開幕4連勝中の巨人をストップさせたのは、広島の4番・鈴木誠の1発だった。初回2死一塁からの2ランだが「さすが」と思わせる内容だった。

 打席を振り返ってみる。カウント2-0から内角の直球を空振りしたが、タイミング的にも完全な振り遅れだった。捕手の大城も「差し込めている」と感じたはず。同じ内角への直球を要求したが、少し甘く入った直球を、今度は完璧に仕留めてみせた。

 強打者になればなるほど「差し込まれての凡打」や「振り遅れの空振り」というものに屈辱感を持つもの。少しタイミングが遅ければ「もう少しポイントを前にする」や「立ち遅れないようにしよう」と修正する。言葉でいうのは簡単だが、さすがは球界を代表する打者だけあって、見事に対応してみせた。

 一方で、悔やまれるのは巨人バッテリーだろう。鈴木誠のような強打者に打たれるのは、ある程度仕方ないとも言えるが、それにしても安易にいきすぎた。打者が差し込まれた球に対して意識を強めたなら、簡単に続けるのは危険。別の球種を挟むとか、タイミングを惑わす工夫が必要だった。これが下位を打つような打者だったり、長打の確率が低い打者であればいいが、相手チームの主砲に対しての攻め方ではなかった。

 広島打線を見ても、5番を打つメヒアは穴の大きなタイプ。初回であり、歩かせてもいいとは言わないが、もっとじっくり攻めていい。ここまでノーヒットだった菊池涼にも1本塁打を含む4打数3安打と打たれたのも気になる。大城は今季、練習試合期間にコロナで離脱していなければ正捕手の期待がかかっていた選手だろう。経験を糧に、レギュラーを目指してほしい。(日刊スポーツ評論家)


☆ま、空振りした球より、より甘い球を投げりゃ、そりゃ打たれます。


☆誠也くんのすごいところは、絶好調じゃないのに、これだけの数字を残すところ。その辺は、この辺に秘密がありそうです。


◇巨人止めた鈴木誠也弾 首位打者バットと別れた理由 6/24(水) 21:38配信 日刊スポーツ

<巨人1-5広島>◇24日◇東京ドーム

 広島鈴木誠也外野手(25)が巨人の進撃を止めた。1回2死一塁、メルセデスから左中間へ特大の3号先制2ラン。相手の勢いをそぐ効果的な一撃。田中広、菊池涼もアーチで続き、巨人の開幕からの連勝を4で止めた。日本球界が誇る主砲は、今季も成長を止めない。

   ◇  ◇  ◇

 無観客の東京ドームに、衝撃音が響いた。広島の4番鈴木誠が、1回2死一塁から巨人先発メルセデスの直球を強振。白球は鋭い弾道で左中間席上段の空席スタンドをたたいた。連敗中の広島を勢いづける3号先制2ランが、開幕4連勝の巨人の勢いを止める決勝弾となった。

 「2連敗していたし、巨人の流れを少しでも止められればと思った。1つ取れれば雰囲気が変わると思っていた。そういう意味で先制打を打てて良かった」

 前日23日は今季初の無安打に終わり、チームも連敗となった。この日、試合前の守備練習では大きな声で「I got it!」とふがいなさを発散するような姿も見られた。打撃は冷静に修正箇所を分析。いつものティー打撃のルーティンに、右足を1歩出したスイングを取り入れた。同様の練習は6日オリックスとの練習試合以来で、その日に負けぬ特大弾につなげた。

 日々成長しようと取り組む。昨季終了後、まず決めたのが首位打者バットとの別れだった。「挑戦しないと、人は変わらない。ある程度同じ型のバットを使って、あれくらいしか結果が出ないことが分かった。体も毎年変わるので、変えていかないと。ずっと同じだと不安になる」。初の個人タイトルを得ても、満足感、達成感はなかった。バットの重量を上げ、型もいくつか試した。延びた調整期間の最後まで試行錯誤した。結果的には昨季の型のバットに戻したが「失敗しないと成功はない」と言った言葉を証明するのみだ。

 5回は2番手古川相手にノーステップで中前打を放ち、今季3度目の複数安打とした。開幕5試合で3本塁打、7打点はいずれもリーグトップ。打率も4割1分2厘と好発進した。「まだまだ始まったばかり。本塁打は特に意識していない」。広島の主砲、日本の4番は成長の歩を緩めない。【前原淳】


☆さらに。


◇広島・鈴木の迫力あふれる練習風景 パワーアップした打棒でチームけん引 6/24(水) 17:00配信 デイリースポーツ

 3カ月ほど続いた調整期間を終え、ようやく開幕したプロ野球。スタートダッシュを目指すカープの打線をけん引するのは、主砲・鈴木誠だ。DeNAとの第2戦では満塁弾を含む2アーチをかっ飛ばすなど早くも好調な打撃を見せている。

 打撃練習でロングティーを繰り返す姿があった。放たれた打球は放物線を描きながらスタンドへ次々と吸い込まれていく。普段はユニホームで隠れた、日焼けしていない隆々とした腕。備わった技術と力を融合させ、チームを勝利へ導く一振りを生み出す。

 V奪還を目指し、蓄えてきたエネルギーを解き放つ120試合の戦いは始まったばかり。厳しい敵地での連戦を乗り切り、最高の形で本拠地マツダでの開幕を迎えてほしい。(写真と文 デイリースポーツ・立川洋一郎)


☆まだ、ほんとの意味で「チームのために」というバッティングができている訳じゃない。もちろん、全てのチャンスで打てる訳はないし、凡退する時だってある。でも何て言うか、まだ誠也くんのポテンシャルを現実に表に出すことはできてないと思うんですよね。凡退して悔しがるのは、凡退したことそのものより、自分の力を出せなかったことに対してじゃないかと思うのです。いや、打てたはずだろ、って。


☆まだまだ、誠也くんはこんなもんじゃない。そう思います。


☆2回には、田中くん。


◇広島・田中広が385日ぶり一発!昨年8月右膝手術から復帰後、初アーチ 誠也に続いた! 6/24(水) 18:51配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島―巨人(2020年6月24日 東京D)

 昨年8月に右膝手術を受けた広島の田中広輔内野手(30)が復帰後初アーチとなる今季1号2ランを巨人戦(東京D)の2回に放った。

 「8番・遊撃」で先発出場。主砲・鈴木誠の3号2ランで初回に2点先取して迎えた2回、1死二塁の場面で入った第1打席で、巨人先発の左腕・メルセデスが投じた1ボールからの2球目、外寄りのスライダーを右翼スタンドへ叩き込み、先発の九里を援護する序盤での4点リードへと導いた。

 田中広の本塁打は昨年6月5日の西武戦(メットライフD)以来385日ぶり。


☆田中くんらしい、きれいな弾道のホームランでしたね。


◇広島田中広輔 復活の1号「とにかく思い切って」 6/24(水) 22:26配信 日刊スポーツ

<巨人1-5広島>◇24日◇東京ドーム

 広島田中広輔内野手の今季1号が貴重な追加点となった。2点リードの2回1死二塁からメルセデスのスライダーを捉えた。

 右中間席に飛び込む2ランに「得点圏だったのでとにかく思い切って打席に立った。結果的にいい追加点になって良かった」と振り返った。右ひざ痛に苦しんだ昨季から手術をへて、今季はここまで打率3割7分5厘。好スタートを切った。


☆誠也くんの先制弾も大きかったですが、2回で4点ですからね。


☆で、菊池も。


◇待ってた!広島・菊池涼 20打席目で待望の今季初安打 自己ワースト記録にピリオド、思わず笑顔 6/24(水) 18:43配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島―巨人(2020年6月24日 東京D)

 広島の菊池涼介内野手(30)が20打席目にして待望の今季初安打を放った。2018年に開幕から9打席、2019年には自己ワーストの開幕14打席連続ノーヒットと近年“スロースターター”気味だった菊池涼だが、今季は開幕19打席連続ノーヒットでようやくピリオドを打った。

 開幕から3試合連続で「2番・二塁」の“定位置”に入っていたが、前日23日の巨人戦(東京D)では2018年8月4日のDeNA戦以来プロ2度目の8番に入った菊池涼。だが、3打席で3打数無安打で開幕から18打席連続ノーヒットに終わり、この日も初回の第1打席は無死一塁で送りバント失敗に終わった。

 そして、鈴木誠、田中広と2本の2ランで4―0とリードして迎えた3回、ついにその時はやって来た。先頭で打席に入ると、巨人の先発左腕・メルセデスが投じた内角直球を中前に弾き返し、初安打をマーク。一塁ベース上ではホッとしたように思わず笑みを浮かべた。

 なお、広島野手の開幕連続ノーヒット記録は1960年森永勝治の42打席で、投手では2003年黒田博樹の54打席。元エース投手で、今季から指揮を執る佐々岡真司監督も1999年に開幕から47打席連続ノーヒットだったことがある。

 菊池涼は昨年11月、ポスティング制度を利用してのメジャー移籍を宣言したが、12月に断念。広島と4年契約を結んだ。


◇20打席目で今季初安打の広島・菊池涼 21打席目で今季初アーチ、22打席目で猛打賞 6/24(水) 20:02配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島―巨人(2020年6月24日 東京D)

 20打席目にして待望の今季初安打をマークした広島の菊池涼介内野手(30)が、続く21打席目で今季1号アーチとなる追撃のソロ本塁打を放つと、22打席目では安打を放って一気に今季初の3安打猛打賞を手中にした。

 巨人戦(東京D)に「2番・二塁」で先発出場した菊池涼は3回に先頭で打席に入ると、先発左腕・メルセデスが投じた内角直球を中前にはじき返して初安打をマークし、一塁ベース上で笑顔。

 続く5回の第3打席では2番手右腕・古川から左中間スタンドへ1号ソロを放つと、7回の第4打席では3番手右腕・宮国から左前打を放って猛打賞を完成させた。


☆いやいや、これで吹っ切れますかね。


◇広島菊池涼介が今季初安打「たまたまです」初アーチ 6/24(水) 22:29配信 日刊スポーツ

<巨人1-5広島>◇24日◇東京ドーム

 広島菊池涼介内野手は3回に中前打を放ち、今季20打席目にして初安打を記録した。

 5回にはこの日チーム3本目となるソロを左翼席にたたき込んだ。「たまたまです。チームにとっていい追加点になったので良かった」。7回は左前打で、初安打から3打席連続安打で猛打賞とした。9回の打席も四球を選び、守備でもダイビングキャッチで先発九里をもり立てるなど“らしさ”がもどってきた。


☆絶不調だったことについては、特に反応はなかったんでしょうね。ま、いろいろあるんでしょうが、グッと飲み込んで、って感じですかね。




☆九里くん、良かったですね~。


◇広島・九里 G打線を2安打9K斬り、区切りの通算30勝「少しでも元気を与えられるように頑張りたい」 6/24(水) 21:37配信 スポニチアネックス

 ◇セ・リーグ 広島5―1巨人(2020年6月24日 東京D)

 広島の九里亜蓮投手(28)が巨人戦(東京D)で今季初登板初先発。7回で9三振を奪う2安打1失点(自責0)の快投で自身通算30勝目となる今季初勝利を挙げ、チームの連敗を2で止めた。

 九里が昨季のリーグ覇者で12球団唯一の開幕4連勝中だった巨人を見事に止めた。初回に主砲・鈴木誠の先制2ランで援護をもらうと、その裏に吉川尚、坂本の1、2番コンビを内角直球、チェンジアップでそれぞれ空振り三振に仕留めるロケットスタート。その後もチェンジアップ、スライダーが冴えわたり、3回に味方の失策で1点を失ったものの6回まで毎回の9奪三振と快投を続け、5―1で迎えた7回に岡本の二塁打と2四球で2死満塁のピンチを招きながら代打・石川を中飛に仕留めてそれ以上の失点を許さなかった。

 「一つひとつのアウトをしっかり取れるように。そこを意識して(マウンドに)上がった中で、本当にセンターの龍馬(西川)はじめしっかり守っていただいたのでこの結果になったんだと思います」としっかりとした口調で話し始めた九里。7回の2死満塁を抑えた際にはグラブを叩いて雄叫びをあげたが「もう満塁になって、絶対に抑えてやるっていう気持ちで投げたボールだったのでアウトを取れて良かったです」と振り返った。

 7回で9奪三振という結果には「あんまり三振を取るピッチャーではないのであんまり気にはしてないです」という九里。「それよりもしっかりゴロを打たせて取れるように。そうすれば球数も少なくなってイニングも投げられると思うので、そこを目指してやっていきたいと思います」とし、2回までに鈴木誠、田中広の2ラン2発で4点の援護をくれた打線については「本当に早い回から点数を取っていただいて、楽な気持ちで投げることができました」と感謝した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、当初の予定から3カ月遅れの開幕となった今季のプロ野球。「開幕が遅れて、ファンの皆さんも球場で見ることができないっていうことがありますけど、テレビ越しになるかもしれませんが、しっかりといいプレーを届けて、少しでも元気を与えられるように頑張りたいと思います」と最後までしっかりとした口調でファンへメッセージを送った。


☆いやいや、あんな安心して見ていられる九里くん見るの、初めてですわ(笑)。


◇広島・九里がG斬りで雄たけび 佐々岡監督「良すぎて怖い」 6/24(水) 22:35配信 デイリースポーツ

 「広島5-1巨人」(24日、東京ドーム)

 広島の九里亜蓮投手が、7回118球を投げ2安打9奪三振1失点(自責点0)で今季初勝利を手にした。

 初回から気迫のこもった投球。直球と変化球を低めに集め、スコアボードに「0」を刻む。打たせて取る投球に加え、三振は六回まで毎回の9個を奪った。

 5-1の七回2死満塁では、代打・石川を中飛に打ち取り雄たけびを上げた。「絶対に抑えてやるという気持ちで投げた。アウトを取れて良かった」と力を込めた。

 バットでは今季初安打こそなかったものの、四回2死一塁の遊ゴロで一塁へ全力疾走するなど気持ちを前面に押し出した。佐々岡監督は「球も強かった。良すぎて怖いと思った」と振り返った。


☆「良すぎて怖い」(笑)。まさにそれ(笑)。


☆7回はピンチを迎えましたが、佐々岡監督も今日は九里くんを代えるつもりはなかったでしょうね。


☆これだけのピッチングをされたら、バッターはそうそう打てません。野球はそういう風にできてるスポーツ。


☆で、スコットも、無失点。


◇広島・スコットが無失点締め 横浜の悪夢を払しょく 6/24(水) 22:24配信 デイリースポーツ

 「広島5-1巨人」(24日、東京ドーム)

 広島の守護神テイラー・スコット投手が“横浜の悪夢”を振り払った。

 5-1とセーブが付く場面ではなかったものの九回から登板。岡本、亀井と2者連続三振に仕留めるなど1回無失点で試合を締め、開幕から無傷の4連勝だった巨人を止めた。

 開幕3戦目となった21日のDeNA戦では1-0の九回に4連打を浴びた。チームはサヨナラ負けし、ドラフト1位・森下(明大)のプロ初登板初先発初勝利も消えた。

 佐々岡監督は「横浜でああいう結果だった。これで落ち着いて投げてくれると思う」と期待を寄せた。


☆ま、まだ制球は不安定ですが、ツーシームとスライダーの組み合わせ方は良かったと思います。


☆で、もう1つ外国人の話は、ピレラ。


◇新助っ人ピレラの開幕好スタートは偶然じゃない。活躍を呼び込んだ攻守両面での「フォア・ザ・チーム」精神 6/24(水) 5:30配信 THE DIGEST

 苦手としていた横浜スタジアムで、広島は開幕カード勝ち越しスタートを切った。昨年3勝9敗1分けと大きく負け越していた鬼門を突破できたのは、チームの外国人選手としては60年ぶりの開幕1番を任せられた新助っ人ホセ・ピレラの活躍が大きかった。

 6月19日の開幕戦で来日初打席初安打を放つと、5回には引っ張って勝ち越し打をお膳立て。リードを広げた9回には、とどめの来日初本塁打をバックスクリーン左に叩き込んだ。開幕2戦目にもタイムリー、3戦目は左翼フェンス直撃の二塁打を放って開幕3戦連続安打と、来日1年目のシーズンを快調に滑り出した。

 好スタートは偶然ではない。

 メジャー通算302試合出場の実績がありながら、来日直後から日本球界になじもうとする姿勢がうかがえた。入団会見翌日には合同自主トレに参加。時差ボケが抜けない間はマイペースに調整する外国人選手が多くいる中で、少しでも早くチームに溶け込もうとする意識が感じられた。

 当初は三塁を期待された。メジャーでは二塁とレフトが主だっただけに戸惑いを見せつつも“フォア・ザ・チーム”の精神を胸に取り組んだ。

「チームに任せてもらえるところでベストを尽くす。自分のためではなく、チームのために野球をやっていきたい」

 口だけでなく、姿勢からもその思いは伝わってくる。全体ノックが終わった後に個別で送球練習を課せられても、文句ひとつ言わずに取り組む。新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れる中での練習にも「一生懸命にプレーするチームメイトに感化されながらやれています」と、居残り特打に加わることもあった。

 長期化した調整期間も無駄にはしない。単調なティー打撃も、インサイドアウトの基本を徹底。同じルーティンを毎日続けた。

 開幕が大きく遅れたことで、コンディション調整に十分な時間を充てられたことも追い風となった。3月6日の西武ライオンズとのオープン戦で右手首付近に死球を受け、しばらくリハビリ中心の調整を余儀なくされた。開幕延期を見込んでの再調整という意味合いもあったかもしれないが、練習強度を一度落とし、打撃再開から時間をかけてスウィングの強度、実戦を重ねることができた。

 “フォア・ザ・チーム“は守備位置だけでない。打順にもこだわらない。2月に始まった実戦から6月12日の練習試合まで1番から7番を任された。

 今年の広島打線の中軸は鈴木誠也と西川龍馬。彼らを生かすためにピレラが打線に組み込まれる。当初1番に期待された田中広輔の状態が開幕前に下降気味だったことで、開幕1番に抜擢された。開幕3戦で中軸の2人によって本塁に生還したパターンは1度のみだったが、3試合で14打数5安打は十分な働きと言える。首脳陣は長野久義の起用も検討するが、いい流れを切りたくない思いからか、ポジションを固定しての起用が続いている。

 同じスペイン語を母国語とするメヒアの存在も大きい。15年に在籍したヘスス・グスマンは一軍では口数が少なく、カープアカデミーの練習生が多くいた二軍の方が表情が明るかった。母国語で会話できるストレスフリーの環境は外国人選手にとっては大きい。現に球団は16年にエクトル・ルナを獲得した際、スタッフからの進言もあって二軍ブルペン捕手だったクレート氏を一軍通訳に登用した経緯がある。

 今季のピレラには、クレート通訳とともにメヒアがいる。育成選手時代を含めれば日本で5年目を迎えるドミニカンは相談役でもあり、指南役でもある。「日本でのキャリアが長いのでいろいろな話を聞いて自分のものに取り入れるようにしている」。日本人投手の配球の傾向や日本特有の湿度の高い夏などの情報を収集。メヒアの打席の配球を頭に入れて打席に臨むことで好結果につながるメリットもある。

 今後はチーム状況によって打順の変動もあるだろう。ポジションも左翼だけでなく、一塁、三塁を守る可能性は十分にある。ただ、どこを任されても「フォア・ザ・チーム」。すでに真っ赤に染まった助っ人は広島のためにプレーし続ける。

文●前原淳

【著者プロフィール】
1980年7月20日・福岡県生まれ。現在は外部ライターとして日刊スポーツ・広島担当。0大学卒業後、編集プロダクションで4年間の下積みを経て、2007年に広島の出版社に入社。14年12月にフリー転身。華やかなプロ野球界の中にある、ひとりの人間としての心の動きを捉えるために日々奮闘中。取材すればするほど、深みを感じるアスリートの心技体――。その先にある答えを追い続ける。『Number』などにも寄稿。


☆ピレラの、野球選手らしい真摯さと、そのピレラを真剣にさせるだけのカープの野球の質が、うまくマッチしたんじゃないでしょうか。今年「一体感」を掲げるカープの野球は、まさに「フォア・ザ・チーム」。ピレラが来てくれたのは、ほんとに良かったと思います。




☆さてその他の話題は、正田さん。


◇「守備と走塁にスランプなし」僕に言わせれば嘘 6/24(水) 11:00配信 東スポWeb

【正田耕三「野球の構造」(34)】よく野球界では「守備と走塁にはスランプがない」と言われますが、僕に言わせればうそです。打撃のそれと同様に、守備や走塁でもどうしていいのか分からなくなることがあるのです。昨秋から年末まで当コーナーで連載していた元日本ハムの田中幸雄くんは送球イップスに悩んでいたという話を書いていましたが、これもスランプの一つと言えるでしょう。

 僕が守備に関して頭の中が大混乱したのは入団1年目の1985年でした。それまで高校や社会人野球だけでなく、84年ロサンゼルス五輪を含めた国際試合でも金属バットが使用されていたので、速い打球には慣れているつもりでした。しかし、木製バットを使用するプロ野球の打球速度は今まで感じたことのないようなものだったのです。

 待って処理できると思った打球に差し込まれたり、追いつけると思った打球が外野に抜けていったり…。そうなると、どうしていいのか分からなくなります。前に出るべきか、待つべきか。一瞬で判断しなければならないのに、考えてしまうからポロポロとやってしまう。そこそこできると思っていた自信はあっという間に砕け散りました。

 同じチームで言えば、遊撃でバリバリのレギュラーだった高橋慶彦さんの守備には無駄な動きがないし、力強さがある。他球団に目を向けると、山下大輔さんは派手さこそありませんでしたが、捕球してからが速い。それに比べて自分は…。自信を失いかけていたプロ2年目に目の覚めるようなアドバイスをくださったのが、同年から一軍の守備走塁コーチとなった三村敏之さんでした。

「何を難しく考えとるんや! 守備なんてグラブで打球を捕って、投げるだけやないか!」

 確かにそうなんです。「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さんが打撃について「ス~って来た球をパンと打つ」とおっしゃるように、極論すれば打撃も守備もシンプルなものです。僕がそう考えられなかったのは、それまでに習ってきた「守備の基本」が頭の中にあったからでした。

 打球を待つ際は腰を落とし、爪先を上げる。打球は正面に入って捕球する――。でも、それらを実行しようとすると、実際には間に合わない。プロとして練習量が足りないのだろうと考えた僕は、三村さんに特守をお願いしました。記憶違いでなければ86年の5月ごろだったと思います。

 そのときの答えが「キャンプでどれだけノックを受けたんだ! 今さらやっても一緒よね」という言葉と、前述の「難しく考えるな」とのアドバイスでした。僕に足りなかったのは練習量ではなく、発想の転換だったのです。

 ☆しょうだ・こうぞう 1962年1月2日生まれ。和歌山県和歌山市出身。市立和歌山商業(現市立和歌山)から社会人の新日鉄広畑(現日本製鉄広畑)に進み、84年ロサンゼルス五輪で金メダル獲得。同年のドラフト2位で広島入団。85年秋から両打ちに転向する。86年に二塁のレギュラーに定着し、リーグVに貢献。87、88年に2年連続で首位打者、89年は盗塁王に輝く。87年から5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞。98年に引退後は広島、近鉄、阪神、オリックスほか韓国プロ野球でもコーチを務めた。現役時代の通算成績は1565試合で1546安打、146盗塁、打率2割8分7厘。


☆つまり、「手順を踏む」ことが大事なのではなく、要は、捕って投げられればいい(笑)。どう捕るのか、どう投げるのか、基本通りにするのか外れるのか、その一瞬の判断ができるのが「プロ」ということなんでしょうね。


☆もちろん、基礎が分かっていなければ、そこから外れることもできない。正田さんは基礎がきっちりできているからこそ悩んだ訳で、言わばそれは、より高いレベルの悩み。


☆一度遠回りするからこそ、シンプルなところに辿り着ける。最初から安易にシンプルさを求めるのとは、雲泥の差です。




◇6月24日(水)セ・リーグ

▽ヤクルト 6 - 1 阪神 (S1-1 18:00 神宮)
戦評
 ヤクルトが快勝。ヤクルトは初回、山崎の適時打などで3点を先制する。その後は、5回裏に山崎の適時打などで2点を加えると、続く6回には坂口のソロでリードを広げた。投げては、先発・スアレスが6回1失点の好投で今季初勝利。敗れた阪神は、投打ともに振るわなかった。
勝 ヤクルト スアレス (1勝0敗0S)
敗 阪神 ガンケル (0勝1敗0S)
本塁打 [ヤクルト] 坂口1号(6回裏ソロ)
【T】ガンケル、守屋、谷川、能見、小川
【S】スアレス、清水、梅野、近藤

▽DeNA 3 - 2 中日 (De2-0 18:00 横浜)
戦評
 DeNAが接戦を制した。DeNAは先制を許した直後の2回裏、伊藤光の適時打などで同点とする。そのまま迎えた5回には、梶谷のソロで勝ち越しに成功した。投げては、先発・井納が今季初勝利。敗れた中日は、9回に満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。
勝 DeNA 井納 (1勝0敗0S)
敗 中日 山本 (0勝1敗0S)
セーブ DeNA 山﨑 (0勝0敗2S)
本塁打 [中日] 高橋1号(2回表2ラン) [DeNA] 梶谷1号(5回裏ソロ)
【D】山本、祖父江、福
【De】井納、三嶋、石田、パットン、山﨑


順 チーム  試 勝 負 分 勝率 差
① 巨人   5 4 1 0 .800 -
② DeNA 5 3 2 0 .600 1.0
  広島   5 3 2 0 .600 0.0
④ 中日   5 2 3 0 .400 1.0
  ヤクルト 5 2 3 0 .400 0.0
⑥ 阪神   5 1 4 0 .200 1.0


◇【24日のプロ野球公示】カープが九里亜蓮を登録 日本ハムはルーキー河野竜生を登録、鶴岡慎也を抹消 6/24(水) 16:10配信 ベースボールチャンネル

 日本野球機構は24日付の出場選手登録、登録抹消を公示した。

<セ・リーグ>
【登録】
巨人    投手  C.C.メルセデス
DeNA   投手  井納 翔一
阪神    投手  J.ガンケル
広島    投手  九里 亜蓮
中日    投手  山本 拓実
ヤクルト  投手  A.スアレス

【抹消】
DeNA   捕手  高城 俊人

※7月4日以後でなければ出場選手の再登録はできない。

<パ・リーグ>
【登録】
西武     投手  今井 達也
ソフトバンク 投手  石川 柊太
楽天     投手  涌井 秀章
ロッテ    投手  小島 和哉
日本ハム   投手  河野 竜生
オリックス  投手  増井 浩俊
オリックス  投手  K-鈴木

【抹消】
日本ハム   捕手  鶴岡 慎也

※7月4日以後でなければ出場選手の再登録はできない。


◇6月25日(木)の予告先発投手

○読売ジャイアンツ
桜井 俊貴
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対C 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
 VS (東京ドーム 18:00)
○広島東洋カープ
遠藤 淳志
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対G 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -

○東京ヤクルトスワローズ
高梨 裕稔
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対T 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
 VS (神宮 18:00)
○阪神タイガース
秋山 拓巳
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対S 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -

○横浜DeNAベイスターズ
坂本 裕哉
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対D 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -
 VS (横浜 18:00)
○中日ドラゴンズ
岡野 祐一郎
0試合0勝0敗 防御率0.00 WHIP-
対DB 0試合0勝0敗 防御率 - WHIP -


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source : K.Oのカープ・ブログ。