☆さて、今年も自分でやるのは面倒くさいので(笑)、Full-Countさんの、「2016年カープ10大ニュース」。
◇黒田引退、新井2000本、鈴木神った…25年ぶりV広島の2016年10大ニュース Full-Count 12/30(金) 20:01配信
◆2位巨人に17.5差、「神ってる」圧倒的V
25年ぶりのリーグ制覇を果たした広島。しかも、2位の巨人に17.5ゲーム差をつける記録的な圧勝だった。優勝するときはこんなものなのか。黒田博樹が日米通算200勝を達成。新井貴浩も通算2000安打に到達するなど、話題には事欠かない1年となった。そんなカープの2016年10大ニュースを振り返る。
◯黒田が日米通算200勝を達成
メジャーから電撃復帰して2年目。残り7勝で迎えたシーズンは開幕から順調に勝ち星を重ね、迎えた7月23日、マツダスタジアムでの阪神戦だった。7回を5安打無失点。味方の大量援護にも恵まれて節目の大記録に到達した。日米通算での達成は野茂英雄以来、2人目だった。
◯新井が通算2000安打
開幕の時点で残り29本。当初から時間の問題だと思われていたが、予想以上のハイペースで安打を量産した。Xデーは4月26日のヤクルト戦(神宮)だ。第2打席で成瀬から左翼線へ二塁打を放ち、47人目の通算2000安打を達成した。「広島に戻ってこなければ達成できなかった」と感謝した。
◯悲願のリーグ制覇
前田健太が抜け、開幕前の下馬評は低かったが、開幕から安定した戦いを続けた。6月5日に首位に返り咲くと、苦手の交流戦も好成績で乗り切り、独走態勢に。そして、マジック1で迎えた9月10日の巨人戦(東京ドーム)。先発・黒田が6回3失点と試合を作ると、鈴木が2本塁打など投打ががっちりかみ合い、6-4で勝利。25年ぶりの優勝を決めた。黒田と新井は号泣しながら抱き合った。
◯鈴木が神った
鈴木誠也が奇跡を起こした。6月17日のオリックス戦(マツダ)。延長12回にサヨナラ2ランを放つと、翌18日の同戦でも2点を追う9回に逆転サヨナラ3ラン。緒方監督は「今風の言葉で言うと『神ってる』よね」と興奮気味にたたえた。さらに19日にも決勝弾を記録した。4年目の鈴木はこの年、大ブレイク。「神ってる」は後に流行語大賞にも輝いた。
◯黒田が引退
クライマックスシリーズ最終ステージを勝ち抜き、日本シリーズ進出を決めた直後に黒田が引退を表明。「ファンやチームメートに最後の登板前に伝えておきたかった」と理由を説明した。日本シリーズでは第3戦(札幌ドーム)に登板。6回途中で大谷を抑えたところで両足がつったため降板。これが現役最後の登板となった。
◆菊池が守備のあの記録で歴代ベスト3独占
◯優勝パレードに31万人
初優勝時以来、41年ぶりの優勝パレードには31万3000人がつめかけた。その後にマツダでの優勝報告会では黒田がナインに胴上げされ、号泣した。
◯野村祐輔がマエケンの穴を埋め最多勝
前年5勝に終わっていた野村が開幕から快進撃。5月25日の巨人戦から8連勝。最終的には、前年のマエケンの15勝を上回る16勝(3敗)をマークし、最多勝、最高勝率に輝いた。
◯新井がリーグ最年長MVP
通算2000安打の後には、通算300本塁打も達成した新井。同時達成は史上25人目の快挙だった。4番として打率.300、19本塁打、101打点と好成績を残した。39歳シーズンでのMVP獲得はリーグ最年長だった。
◯タイトル独占
新井がMVP。ジョンソンが沢村賞。菊池が最多安打。野村が最多勝、最高勝率を受賞。ゴールデン・グラブ賞は4人(石原、菊池、丸、鈴木)、ベストナインは5人(野村、石原、新井、丸、鈴木)が受賞した。
◯菊池が補殺数歴代ベスト3を独占。
今季の補殺数は525。2014年の535、13年の528に次いで、歴代でもベスト3を独占。数字上でも史上屈指の二塁手であることを証明した。
また、年末には赤松真人外野手が胃がんを患っていることを公表。初期段階で、手術を受けることとなった。球団、チームメート、そしてファンにとっても大きなニュースとなったが、一日も早い戦列復帰を願いたい。
☆あら、今年は順位は付けないのね。
☆それでは、1つずつコメントを。
◯黒田が日米通算200勝を達成
今年もローテを守り、24試合10勝8敗、151回2/3を投げ、防御率3.09。昨年と違いチームにも溶け込み、若手にも積極的に声をかけるなど、精神的支柱としても抜群の存在感を見せました。カープを優勝させるために、ファンのためにカープに帰ってきた黒田さん、優勝の時の号泣が、全てを物語っていたと思います。
◯新井が通算2000安打
阪神を自由契約となり、カープに戻ってくることを決意した、新井さん。経緯は黒田さんとは違えど、結局カープを優勝させるために帰ってきたんですよね、黒田さんも。優勝を狙える、より高い、厳しいレベルで野球がしたい、との思いでカープを去った新井さんが、自由契約で一番に手を挙げたカープに戻ってきて、見事な活躍で、チームもリーグ優勝。人生というのは、分からんもんです。
◯悲願のリーグ制覇
結局野球は団体競技、というのを、今年ほど痛感した年はありません。例えばクリーンナップは丸90打点、新井さん101打点、誠也くん95打点と、軒並み打点を稼ぎましたが、これは本人たちの精進ももちろん、タナキクマルの上位が出塁して相手にプレッシャーをかけた賜物。またマエケン・大瀬良くん・福井くんと先発がいなくなっても岡田くん・薮田くん・戸田くんなどが活躍できたのは、ファームとの連携、また走攻守でチームができあがっていたからこそ。オリックスは今年、1軍のピッチャーが足りなくなり、ファームでも結果が出せてなかった大山と鈴木優を急遽1軍へ上げますが、大炎上。こんなチーム状態では、誰が投げても同じこと。逆にカープは、誰が出てきても一定の活躍を見せました。
◯鈴木が神った
いやいや、3試合連続決勝弾は、確かに「神ってる」でしたね。途中からしれっと5番に定着(笑)、見事な成績を残しました。また守備でもポカがなくなり、これも大きかった。
◯黒田が引退
「優勝したのが一番大きかった」と本人も言ってましたが、満身創痍の体にムチ打って頑張ってきて、役目は果たせた、ってところでしょうかね。カープ黄金時代への道筋を、しっかりつけてくれたと思います。
◯優勝パレードに31万人
首脳陣、選手、ファンが一体となった優勝だったと思います。まさに、みんなでつかみ取った優勝。ま、間違っても、汚ない言葉で罵りまくる「真のカープファン」がカープを強くする、なんてことはあり得ない、ということが、これで証明されましたね(笑)。
◯野村祐輔がマエケンの穴を埋め最多勝
負けなかったんですよね、今年の野村くんは。昨年までのように、大量失点することがなかったのが大きかったと思います。黒田さんの存在が大きかったんじゃないでしょうか。
◯新井がリーグ最年長MVP
例えば今年、開幕から誠也くんが4番に座ってこの成績を残せたかと言えば、答えはノー。4番というのはやはり重責を担うポジションで、ルナと新井さんが、見事にその重責を果たしてくれました。ベテランと若手が噛み合うというのは、まさにこのこと。
◯タイトル独占
ジョンソンの存在、石原の守備、そして菊池の守備。守備というのは目に見えるのはせいぜいエラーの数くらいですが、石原・菊池は、まさにカープの野球を支えている、と言っていい。球団もそれは分かってるようで、石原はあの打撃成績でアップ(笑)、菊池も最高の評価、とのお墨付き。
◯菊池が補殺数歴代ベスト3を独占。
いやほんとにね、あの守備範囲でエラーもしなくなった、ってのは、もう異次元ですわ(笑)。走攻守の全てにおいて、やはりキクマルは、カープの象徴です。
☆ちなみに、昨年の10大ニュース。
◇男気フィーバーに世紀の誤審、マエケンの決断…広島の2015年10大ニュース Full-Count 12月29日 11時0分配信
◆優勝候補に挙げられながらも4位に…カープの2015年を振り返る
今季は69勝71敗3分けで4位に沈んだ広島。昨オフにヤンキースから黒田博樹、阪神から新井貴浩が復帰。開幕前はリーグ優勝も期待されていたが、3年連続のクライマックスシリーズ進出を逃した。
オフにはエース・前田健太がメジャー挑戦を表明したが、現役引退を示唆していた黒田が現役続行を決断している。。Full-Count編集部ではそんな広島において、2015年、印象に残ったプレーや出来事などを厳選。ランキング形式で振り返った。
○10位 菊池、侍ジャパン落選
菊池涼介は2年連続で全試合出場したものの、打率2割5分4厘、8本塁打、32打点といずれも2014年シーズンを下回る成績となった。3年連続でセ・リーグ二塁手部門のゴールデングラブ賞は受賞したが、11月の世界野球「プレミア12」の侍ジャパンメンバーからも外れた。二塁には今季トリプルスリーを達成したヤクルト・山田がいたこともあったが、侍ジャパンは13年に小久保監督が就任して以来、常連だっただけに驚きの落選となった。
○9位 赤ヘル打線、球団ワースト記録を更新
9月19日の中日戦(ナゴヤドーム)で9安打にとどまり、25試合連続2桁安打なしの球団ワースト記録を更新。2リーグ分立後のセ・リーグ記録(1966年ヤクルト、26試合)に迫る貧打っぷりだった。2015年シーズンは総得点(506点)、本塁打(105本)ともにリーグ3位ながら、チーム打率2割4分6厘はリーグ5位。新井1軍打撃コーチが打撃不振の責任を取って退団した。
○8位 栗原、退団&楽天入り
栗原健太は99年ドラフト3位で入団。06年から4年連続で20本塁打を放ち、ベストナイン1度、ゴールデン・グラブ賞3度を獲得したが、右肘痛の影響もあり、ここ2年間は1軍出場がなかった 。オフに今季の年俸3360万円から野球協約で定められた減額制限(1億円以下は25%まで)を超える提示を受け、自由契約を選択。楽天の秋季キャンプ中の入団テストで合格。山形出身の通算153発の大砲は地元・東北で復活を目指す。
◆空前の男気フィーバー、痛手となった誤審…
○7位 新井、古巣復帰
14年オフに阪神から減額制限を超える年俸を提示され、自由契約を選択。07年にFA宣言で退団した広島に、8年ぶりに復帰した。年俸は14年年俸2億円から90%ダウンの2000万円。今季は124試合出場。78試合で4番に座り、チープトップの打率2割7分5厘、7本塁打、57打点とチームを引っ張った。オフには4000万円増の6000万円で契約更改。背番号は今季の「28」から、広島入団時から16年間背負った「25」に。来季はあと29本に迫った通算2000安打達成もかかる。
○6位 男気フィーバー? 年間シート完売&史上最多の総入場者数
球団が1月21日に本拠地・マツダスタジアムの年間指定席が全席完売したと発表。年間指定席は7種類で約8000席。14年シーズンは2年連続Aクラスで終え、カープ女子なども話題に。黒田博樹投手の復帰など優勝を目指せる戦力が整った影響が表れた。今季主催試合の総入場者数は211万266人で、球団史上最多。2016年シーズンの年間指定席(8300席)も完売となるか。
○5位 シーズン最終戦でCS進出逃す
シーズン終盤に怒涛の5連勝をマークした広島はシーズン最終戦となった10月7日の中日戦(マツダスタジアム)で勝てば3位に滑り込み、3年連続3度目のクライマックスシリーズ進出が決まる状況だった。先発したエース前田も初回、4回と2安打ずつ許しながらも得点を与えない粘りの投球。しかし8回から登板した2番手の大瀬良が長打2本を含む3安打を浴びるなど、この回3失点。打線もわずか1安打で0-3と完封負けを喫した。3位・阪神と0・5ゲーム差で終戦した。
○4位 世紀の誤審
9月12日の阪神戦(甲子園)、同点の延長12回表。田中の左中間フェンスを越えた勝ち越し弾が審判の判定で三塁打に。ビデオ判定でも覆らず、試合は引き分けに終わった。翌日にセ・リーグが再度の検証を行い、本塁打であったことを確認。誤審を認め謝罪したが、試合結果の訂正は行われなかった。これが本塁打と判定され、広島が勝っていれば、今季最終戦に敗れても70勝71敗2分け。阪神は70勝72敗1分けで、 広島がCS進出していた。
◆黒田&マエケンの決断、球界最高年俸も誕生
○3位 黒田、8年ぶり日本球界復帰
メジャーで5年連続で2桁勝利を挙げ、ヤンキースをFAになった右腕が古巣復帰。ヤンキースの14年の1600万ドル(当時のレートで19億2000万円)と同程度とみられた破格の条件を断り、広島に復帰した決断は世間から「男気」と注目された。広島はドジャース時代の10年オフから5年連続で復帰オファー。メジャーか、帰国か、それとも引退か、右腕は悩み抜いた末に、昨年12月26日、球団へ「帰ります」と連絡した。背番号は07年まで11年間背負っていた15番。今季は右足首などの故障を抱えながらも、11勝8敗、防御率2・55をマークした。
○2位 マエケン、メジャー移籍へ
13年オフに近い将来のメジャー挑戦の意向を初めて表明。昨オフは不本意な成績で球団から容認されなかったが、今季は15勝8敗、防御率2・09。5年ぶりに最多勝、沢村賞を獲得し、11月24日に今オフのポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍の希望を申し入れた。球団は12月4日に同制度での移籍を容認。現在、メジャー球団との交渉が進められている。
○1位 黒田、現役続行&年俸6億円
シーズン終了後に現役引退を示唆していたが、12月8日に現役続行を決断。41歳出迎えるプロ20年目の来季は残り7勝に迫った日米通算200勝がかかる。同17日の契約更改交渉では2億円アップの年俸6億円プラス出来高でサイン。史上4人目の6億円到達で、現役ではオリックス・金子千尋投手の5億円を上回る球界最高年俸に。広島の選手が球界最高年俸となるのは1985年の山本浩二以来だ。
緒方監督2年目となる2016年。まずは2年ぶりCS進出を目指す。(※金額は推定)
☆世紀の誤審、なんて、ありましたな。
☆こうやって昨年からのカープを振り返ってみると、K.O的に1位はやはり「チーム作り」ですかね。打撃コーチにタクローさんを据え、東出コーチと迎コーチ補佐の3人体制で打線を改革、守備走塁には河田コーチを迎え、走塁改革。傍目に見ても首脳陣は、一枚岩でした。ファームとの連携も、今年は良かったんじゃないでしょうか。また、黒田さん・新井さん、石原に、ルナ・エルさんらのベテラン、タナキクマル、そして誠也くん、投手陣も若手が活躍するなど、ベテランと若手も噛み合う。さらにセンターラインの固定などで守備が安定。盗塁、エンドランの多用、全力疾走などの走塁。投手陣も役割分担を明確にして、先発が足りなければヘーゲンズを先発に回し7回は今村くん、また大瀬良くんが復調すれば中継ぎで使う、ローテも岡田くんに加え、戸田くん、薮田くん、終盤には福井くんも戻ってくるなど、足りない先発陣もうまく回したと思います。
☆投打、走攻守、ベテランと若手、首脳陣と選手。ああ、これが「チーム」ってことなのね(笑)。
☆所持雑感さんもおっしゃってましたが、チームは急には強くならない。ドラフトからチーム編成を見据えて選手を獲り、「カープの野球」に基づいて方針を決め、秋から鍛える。丸をセンター、菊池をセカンドに据え、田中くんをショートに固定し、誠也くん、野間くんなどを1軍で積極的に使う。
☆ジャクソン・ヘーゲンズなんかは、まさに役割を固定してあげたことで力を発揮したピッチャーだと思います。黒田さんはいなくなりますが、後ろのピッチャーは来季も健在、ジョンソンは向こう3年間、カープにいてくれる。
☆昨年あれほど打てなかったカープですが、さしたる補強もしてないのにこれだけ打てるようになったのは、いかに「チームの形」が大事か、ということ。秋からの猛練習で攻撃のスタイルを作り上げたことで、選手も自信を持っただろうし、それで精神的にも余裕ができたことでしょう。キクマルの復活なんて、まさにそれ。
☆そういうチームとしての取り組みを、どれだけしっかりやり切れるか。「チーム」という器が選手を生かしていくし、その「チーム」を作っていくのが、首脳陣であり、選手。
☆こうなってくると一番怖いのが、ケガ。先日赤松が胃がんを公表しましたが、これはかなりの痛手なんですよね。代わりが利かないんですよ、赤松くらいのスペシャリストになると。
☆…「ポスト赤松」を育成するには、いい機会かも知れません。そういやここんとこ、正田さんのような「俊足のいやらしいバッター」を獲ってない気がします。上本あたりに、もうちょっと頑張ってほしいところ。
☆来季に向け、来季もこの秋からの取り組みがまずは勝負な訳ですが、ケガだけは本当に気をつけて下さい。どのチームも、主力の離脱で苦労してましたからね、今年も。
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source : K.Oのカープ・ブログ。