2017年7月8日土曜日

今日は七夕。神戸でのオリックス戦に勝利。

マリーンズ 3 - 1 オリックス
ニッカン式スコア
ダイジェスト動画


今日は7月7日、七夕です。
しかしマリーンズファンにとっては「七夕の悲劇」として記憶に刻まれることとなった日でもあります。

19年前の1998年7月7日。マリーンズは神戸でオリックスと対戦しました。2リードしたまま9回表を迎えるも、エースジョニー黒木がプリアムにツーランホームランを被弾。
同点に追いつかれてしまい、その後サヨナラ負け。プロ野球新記録となる17連敗を喫してしまったのです。
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ロッテ17連敗で日本新!ジョニー黒木泣いた/復刻(ニッカン)

<オリックス7-3ロッテ>◇1998年7月7日◇グリーンスタジアム神戸
 連敗中のチームを象徴する敗れ方だった。黒星トンネルの出口まで差し掛かった。が、抜け切れない。9回裏2死一塁から、先発の力投黒木がプリアムに同点2ランを浴びる。そして、勝ちは消えたが引き分け寸前の延長12回裏。無死満塁から、3番手近藤が代打広永にサヨナラ満塁弾を喫した。63年のプロ野球に新たな、しかし不名誉な歴史を刻む17連敗。

 黒木の目から涙があふれていた。球場設置のカメラが、帽子を目深にかぶり、必死になって表情を隠す黒木を無情に追った。詰めの1球に泣いた。2―1と追い込んでから浴びたプリアムの同点アーチは、内角低めの厳しい速球。決して失投ではなかった。近藤監督もその直前、「投げ急ぐな」と声をかけていた。「最後は三振を取りたいという投手心理が働いたのかな。力が入った分だけ、タイミングが合ってしまったのかもしれない」。松沼投手コーチが、悔しさと情けなさで言葉が出ない黒木を代弁した。

 「フィルムの無駄だよ。まぶしいからやめろ」。近藤監督も平常心ではなかった。試合後、その表情を撮ろうと前方を囲む大勢のカメラマンを手で払いのけようとした。その手がテレビクルーに偶然当たり、押し倒してしまった。

ダメージが大き過ぎる。先発黒木は飛ばしに飛ばした投球がたたって、試合後、右腕にケイレンを起こした。コーチに抱きかかえられ、帰りのバスに向かうほど、精根尽きていた。

 その力投に打線がこたえられない。15安打を放ちながらたった3点。4併殺では逆転負けも仕方ない。

試合前、石井球団本部長は、近藤監督の去就問題を封じ込むために、「シーズン中の途中解任はありえません」と、言っていた。この日こそ勝って、雑音を封じ込みたかったのだが……。気を取り直すように近藤監督は言った。「希望を持ってやるしかない」。が、通路に響くその声はうつろだった。

 ▼ロッテが6月13日オリックス戦から1分けを挟んで17連敗。1936年(昭11)大東京、70年ヤクルトの16連敗を抜くプロ野球新記録となった。70年ヤクルトが16連敗で迎えた8月26日中日戦のスコアは

中0000000010000=1

ヤ0001000000001=2

 ヤクルトも9回に追いつかれたが、延長13回裏に東条の適時打でサヨナラ勝ちして連敗を止めた。同じく9回に同点にされたロッテは、70年のヤクルトの再現はならなかった。



そして19年後の今日。奇しくも同じ神戸でオリックスと対戦します。
あの頃と違うのはチームの強さ。98年は守護神が離脱してリードを守り切れなかったり、投打がかみ合わずに負けました。
今は弱いから負けています。チームに展望もありません。共通点は監督の采配がおかしいことでしょうか。

1番ライト岡田。
意味が分かりません。打率0割で、しかも定位置のセンターではなくライト。
いくらオリックスの先発山岡が右投手だからと言ってなぜ打率0割の岡田を1番、サントスを2番に起用するのでしょうか。
山岡は対左が.178、対右が.245ですから左打者より右打者に打たれているのです。
伊東監督は右投手には左打者を当てないと精神に異常をきたす強迫神経症的左右病ですね。
データ無視の左右病采配がチームを低迷に導いています。

そんなロッテ打線は山岡相手に三振の山。落差のあるカーブとチェンジアップにまったく手が出ません。
8回までに自身プロ最多となる11個の三振を献上してしまいました。

今日のマリーンズの先発は涌井。涌井はランナーを出しますが大崩れはせずにオリックス打線を抑えます。

3回裏。
若月ショート内野安打。小島送りバントで1死2塁。続く西野は三振も涌井は暴投。
ここでキャッチャー吉田が1塁に投げて振り逃げを阻止しますが、実は2塁ランナーも走っていました。
ランナー進んで2死3塁です。
吉田は2塁ランナーを見ていたのでしょうか。中継を見る限りバッターランナーしか見ていなかったようですが。
普通に考えればバッターよりも2塁ランナーを3塁に進ませないことの方が大事なのですが、そんな状況判断もできないのでしょう。
吉田がレギュラー捕手になれない原因がここにありますし、選手たちの状況判断の弱さが今年の弱さにつながっています。

2死3塁。失点のピンチでしたが、小谷野をショートゴロ。なんとか無失点で抑えました。

5回裏。
若月ヒット、小島送りバント、西野ショートゴロで2死2塁。
ここでロッテキラー小谷野がレフトへのタイムリーヒットを放ちオリックスが先制します。
また小谷野ですよ。小谷野もいい年なんですからいい加減ロッテキラーを卒業すべきです。
さらにロメロがセンター前ヒット。センターのサントスが打球をファンブルし、しかも悪送球。
中継に入った三木が送球を捕れません。この間に2塁ランナーが3塁に進みました。
なんとか中島を抑えてチェンジとなりますが、痛い失点となりました。

これなんですよ。今年のロッテの弱さは。中継プレーが非常に雑。細かいプレーが全くできていません。
プロとしての基本ができていない。いったいキャンプで何をやっていたのでしょう。
強い野球を浸透させるはずの伊東監督の5年間はいったい何だったのでしょう。
常勝西武どころかプロ失格の最弱集団が出来上がってしまいました。

なお、この回で涌井は通算2000投球回を達成。現役では3番目となる偉大な記録となりました。

このまま負けるのかと思われた7回表。驚くべきことが起こります。
パラデスがセンターバックスクリーンに同点ソロホームラン!
しかも甘い球じゃありませんよ。ボールゾーンに落ちていく変化球をすくい上げたのですよ。
春先のパラデスなら100%空振りしていた球をホームランにするなんて・・・。
ペーニャ打撃コーチの指導力はすばらしいですね。
パラデスは7月の月間打率が4割を超えています。このまま活躍すればまさかの月間MVPが見えてきます。

8回表。
2アウトから岡田が四球を選び出塁。しかし伊東監督は足のある岡田に盗塁させません。
サントスですから色々仕掛けてもよさそうですが、無策のままサントス空振り三振でチェンジ。
伊東監督は盗塁させると死んじゃう病なのでしょうか。岡田の使い方を間違えています。

1-1の同点で迎えた9回表。
マウンドには山岡に代わり守護神平野が登場しましたが、今日の平野は最悪でした。
ストライクが入らず、フォークがベースの手前でバウンドします。
鈴木ヒット、パラデスが降らずに四球を選び無死1,2塁。
ここで伊東監督はペーニャに代えて代打加藤。バントが下手な加藤を送りバント要因で代打?意味不明ですよ。
代えられたペーニャも内心面白くないでしょう。
益々わからないのは加藤が初球をバント失敗したらヒッティングに切り替えたことです。
采配がぶれていますよ。加藤にヒッティングさせるぐらいならペーニャを打たせた方がいいのでは?
結果として加藤がなんとかショートゴロを放ちランナーを進められたからよかったものの、ここで加藤が失敗していたらサヨナラ負けした可能性大です。伊東監督の采配ミスを加藤が救った形になりました。

さあチャンス。同点の9回表で1死2,3塁ですから角中は敬遠。満塁策を取ります。
続くバッター三木に伊東監督は代打福浦を起用。えー打撃のいい三木を代えちゃいますか。
福浦は外角の球を熟練の技で打ち上げ、見事犠牲フライを打ってくれました。2-1。勝ち越しです。
外角の球が来たから良かったですが、今の福浦はインコースのストレートで攻められたら力負けしますよ。
平野の制球難に救われた形となりました。

続くバッターは中村。なぜ中村?
ああ、三木に代打出しちゃったから中村を代えられないのね。また伊東采配が裏目に・・・。
中村は値千金の四球を選んで出塁。逆にオリックスにとっては普通に投げれば抑えられるバッターに痛恨の四球です。

バッターは吉田に代わり代打井口。井口は威圧感溢れるバッティングフォームで押し出しの四球をもぎ取ります。
まさかのこの回2得点。3-1。平野の自滅のおかげで2点のリードです。
オリックスはここでピッチャーを大山に交代。
伊東監督は次の岡田に代打伊志嶺を起用しました。
意味が分かりません。
この後9回裏の守りがあるというのに、なぜ守備も肩もいい岡田を外してしまうのでしょうか。
伊志嶺が打てるのならいいですよ?打率1割台のバッターにどれだけ期待できますか?
案の定石嶺はショートゴロでチェンジ。代打失敗となりました。

9回裏。
ピッチャーは内。大丈夫でしょうか。
守備はDHを解除してライトに加藤、サードは大嶺、ショートに中村です。

内は疲れが見え、ストライクがなかなか入りません。
代打の駿太がセカンドライナーに倒れてくれて本当に助かりました。
続く小島は歩かせますが、西野、小谷野を抑えて試合終了。
3-1と辛くも勝利。
伊東監督の采配ミスをオリックスの自滅が救った形となりました。
勝ったはいいですが、あまり喜べないですね。
あ、でも「パラデスがホームランを打った試合は負ける」というジンクスが破れたのはよかったです。

明日も神戸でデーゲームです。暑いです。



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source : マリンブルーの風