2018年4月29日日曜日

ヤクルト学園:新たなる抗争

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久々のヤクルト学園である、
⬇︎今まで読んだことない者はこちらを参照
ヤクルト学園のおさらい
⬇︎もっともっとディープに知りたい者はこちらを参照
ヤクルト学園5
ヤクルト学園4
ヤクルト学園3
ヤクルト学園2
ヤクルト学園1
坂口おじちゃん

これを「ヤクルト学園5」の一番下から順に上に読んでいくと
今までのヤクルト学園の歴史が見ることができる。
なのでヤクルト学園5の一番下から上に→ヤクルト学園4の一番下から上に
→ヤクルト学園3の一番下から上に……
と言う風に読んでくれ。
まあかなりあるので飛ばし飛ばしで
読んでくれたら短時間で読破できる。
ただ一つの記事にかかる時間は5分もかからないので
楽勝で総て読めると思う。
じゃあ本題に突入しようではないか。

●新たなる抗争
4月なのにもう初夏を迎えつつある高知、
今年も高知にヤクルト学園がやってきた、
伊勢校長も小川教頭も穏やかな表情で高知龍馬空港に到着だ。
今年は天候が懸念されたが
ヤクルト学園が吹き飛ばしてくれたようで
何も心配することなく高知入り、最高だ。
高知龍馬空港に到着すると東京とは違った暑さが襲う、
紫外線が強く痛い、
4〜5月の紫外線は夏よりもデンジャラスだ。
東京とはそれほど緯度も経度も変わりないのに突き刺さるように痛い。
新しく学園に入った坂口もいるし、
沙耶香も夏美もいる、
もちろん宮本もいるし川端もジャージのままで眠そうな顔面、
特に坂口は愛弟子の小学6年生になったたまちゃんを連れてきた、
隣家の娘さんだが非常に運動神経が良くセンスが良い、
坂口は数学の教師だが音楽にもスポーツにも精通している。

坂口:「たまちゃん、この人があの宮本先生やで」
たま:「あの噂の宮本さんなん?」
宮本:「そや、ワイが宮本や」
坂口:「宮本さん、今回この子を鍛えたってくれますか?」
宮本:「ええで、任しときや」
たま:「え〜と、あの宮本さん? おっちゃんから色々聞いてます、よろしくお願いします!」
宮本:「感じええやん、教えたるわ」
たま:「でも宮本さん、おっちゃんから聞いたんと印象がチョイちゃうわ」
宮本:「どこが?」
たま:「恐いって聞いとったけど、優しそうやん」
宮本久々の褒め言葉に超感激。
ナイアガラの滝のような涙と鼻水が押し寄せてくる。
だが土俵際で踏ん張り、
宮本:「ほんなことないで、ワイはめっちゃ厳しいんやで、舐めたらあかんぞ」
たま:「じゃあいろんなこと教えてください!」
宮本:「よっしゃ、任しとけ」
宮本は有頂天になりながら去っていくと、
たまちゃんが坂口に、
たま:「あの宮本さん、意外と単純やなあ」
坂口:「せやねん、眉間にシワ寄ってるけどあれポーズやねん」
たま:「でも、野球を教えるんうまいんやろ?」
坂口:「そうなんよ、でも直接言うたらあかんで」

高知竜馬空港をバスで出発したのは朝の9時半、
いつものように国道55号線を東に向かう。
早朝からの搭乗で皆やはり東洋町に向かうバスの中では眠そうだ。
坂口は昨夜、宮本と川端、沙耶香、夏美、
さらなるは伊勢校長と小川教頭、甲冑相川、森岡…で終電まで飲んだ。
だが体力凄まじいヤクルト学園の教員は
そんなことではビクともする。
ほとんどの教員は目が充血して下痢状態、
野球の特守よりもつらい状況だが対策は万全だ、
大正下痢止めを服用して強制的にストップだ。
だが元気なのはたまちゃん、
たま:「おじちゃん、アレなんや?」
坂口:「あれ海。」
たま:「……」
坂口:「あれが海よ。でもすまん、寝かしてプリーズ」
たま:「あれ誰?」
坂口:「あれは尾形沙耶香言うてな、川端の嫁はんになろうとしとる人や」
たま:「あんな、貧乏くさいクッサい人と?」
坂口:「せや、ハタから見よったら中々おもろいで」

今年も高知県の極東である
高知県は安芸郡東洋町にある甲浦で
例年より一足早くGWを利用しての合宿だ。
夏に比べて暑さもしのげて
体力作りには非常に適しているのだが
根性を試す夏真っ盛りの状態には程遠く、
若干、伊勢校長や小川教頭には物足りないものがありはするが、
この2人自体が盛夏に耐えられず
この季節に変更したようだ。
ちなみに校長の伊勢は現在でもスマホは使用できないのにもかかわらず
スマホとしては2台目にiPhoneを購入、
しかし使えるのは電話のみ、
しかも電話帳が使いこなせず手押しでの使用、
まるで意味のないスマホ所持に
周囲の先生方からは非難轟々である。

東洋町に到着すると
皆一緒にホテルで昼食だ。
元々体育会系の教員が多く
食うわ食うわで力士並みの食欲である。
沙耶香だって細いのだが
飯を丼3杯と生卵3発にカツオの叩きをダブル、
宮本は意外に食が細く
アジの開き定食とカレーライスのみ、
川端は今年もジャージ姿で当然シャツイン、
宮本がカレーを頼むのを耳にして
「ワイもカレーちょうだい!」
といかにも川端らしく確固たるポリシーがない。
しかも食べ始めたら白いTシャツにカレーをこぼすわ、
口の周りに飯粒付けまくるわで
まるで小学生のよう。
それを見た沙耶香が見かねて
「川端くん、もうしっかりしてよ!」
と怒鳴るものの馬耳東風状態、
「うまいなあ、これ 好っきゃねん♡」
もう30歳を過ぎたのに大人としての自覚がまるでない川端に
沙耶香は苛立ちを隠せない。

和気あいあいと食事をしていると
隣の宴会ルームに別の団体がゾロゾロと入って来た。
ただならぬ雰囲気が立ち込めてきて
店員さんも顔面がこわばり無口になっている。

おらおら、
お前ら何をヴォケっとしとんねん。
はよ水持ってこんかい、われ〜!!


たまちゃんが驚いて坂口に尋ねた、
たま:「嫌な感じだね、おっちゃん」
坂口:「あいつら、ここまで進出してきたんやな……」
たま:「え〜、誰なん?」
坂口:「あれなカープ学園の人なんよ」
たま:「カープ学園?」
坂口:「学校の中でも極悪非道で有名なんや」
たま:「怖い人なんやな」
坂口:「そうなんや、関わりたくないから見たらあかんで」

そう言われると見たくなるのが世の常であって
たまちゃんはカープ学園の校長らしき人をじっと見つめてしまった。
するとそれに気付いたパンチパーマの校長が
内ポケットに手を入れながら

舐めとんかい、
われ〜!!


大の大人が小学6年生の女の子に大人げなく威嚇、
非常にまずい雰囲気である。
ビビるヤクルト学園の教員たち……
特に畠山はいつもの巨体がみるみるうちに小さくなり
まるで目立たなくなっている。
その声を聞いたカープ学園の「舎弟」と呼ばれる教員も
これまで以上に目付きが厳しくなり
ヤクルト学園の教員達を睨みつけている。
するとたまちゃんはそれを見て一言、

おじいちゃん、
アホちゃう?


カープ学園の校長は山本浩二と名乗り
教員組合でも恐れられている武闘派の人物で
生徒だろうが生徒の両親だろうが
気に食わないと山本の鉄拳制裁が待っている。
生徒両親との裁判は常にあるものの
彼の腕力と政治力によって総て勝利となってしまう
教育界では恐れられた人物である。
たまちゃんの一言でキレた山本、
山本:「おお、緒方! ハジキ持ってこいや」
緒方:「校長、それはいけません」
するとそこに伊勢が山本の前に立ちはだかり
伊勢:「やまもと〜、久しぶりやないかい」

い、伊勢先輩!!

伊勢:「お前いつから、こんなことやってんだよ?」
山本:「冗談ですよ、ジョーダン・アルメンゴ♬」
伊勢:「宮本、ノックバット持ってこい!」
今までヤクザの組長のように
威張り倒していた山本校長の顔面が
一瞬にして青ざめて半泣き状態となってしまった。
山本:「せ、先輩、じょ、冗談でしょ〜」
伊勢:「後ろを向いてパンツも脱いで歯を食いしばれ」
山本は作り笑顔で言うことを聞き
「優しくしてください、先輩」の言葉を残す。
しかし伊勢のフルスイングケツバットを受けて
異様な痛みにのけぞりながら失禁、
しかしよく教育されていて
山本:「ありがとうございました!」

どうやら伊勢校長は山本の先輩だったらしく
簡単に収拾してしまった。
感心しきりのヤクルト学園の教員たち、
それさえも気付かずに黙々とカレーを食べる川端、
川端:「おばちゃ〜ん、おかわりちょうだ〜い、でもうまいなあこれ♬」
沙耶香:「川端くん、無神経!」
しかし無事に難を免れ、
自分の部屋に戻って1時間後には白浜で
いつものトレーニングが始まる。

食事を終えた宮本が
部屋に入ってみると誰かがいる、
「おうおうおう、勝手に人の部屋に入ってくんなよ」
宮本:「お前誰や?」
「わしゃのう、カープ学園の東出っちゅうもんや」
宮本:「それが何?」
東出:「部屋がないからのう、あんたらの部屋ワシがもろたんや」
宮本:「は?」
東出:「は? とはなんじゃ、えばっとんちゃうわヴォケ!」
すると夏美が部屋に入ってきて
夏美:「宮本先生、どうされたんですか?」
すると先ほどまで吠えまくっていた東出の表情は一変、
鋭い目から急遽ハートの目に転じた。
東出:「いやぁ、失礼いたしました、ワタシの勘違いでした♬」
夏美:「そうなんですか?」
それまでパンチパーマだった東出の髪型も
一瞬にして七三になっている。
東出:「ポクの部屋は上の階だったかなぁ〜、はははは」
夏美:「そうなんですね、じゃあ」
東出:「しかしなんと言う、お美しさ。
   このような美しい女性とお会いしたのは初めてです。
   是非、近いうちにお食事でもいかがですか?」
夏美:「結構です♬」
どうもカープ学園の教員は傷つきやすい人が多いようで
もうすでに半泣き状態と化している。
涙がこぼれそうになっているが
上を向いて歩こうよ状態だ。
どうやら嫌がらせに東出は来たようだが
それほど根性はなさそうで空威張りだったようだ。
しかし去りながら悔しそうな表情で
宮本の横を通りながら
「覚えてろよ、あんた……」
と後ろの宮本を睨みながら歩いていると
柱の角に左足の小指が激突、

うぇっ!!!!!

あまりの痛みにかがみこんでしまい
夏美に甘えるような目で訴え始めた、
「さすってもらえませんか♡」
夏美はスルー。
M字型前頭部の二人は目と目が合って火花が散るかと思いきや
案外根性のない東出はあっさりと
夏美に痛みを隠さないで外人のように
痛みをアピールしながら行ってしまった。
赤いジャージの後ろ姿が胡散臭い。

しかしこれだけでは終わらなかった、
カープ学園の加藤紗里と名乗る教員が
昼間っから酔っ払って
宮出の前に来たかと思いきや
ビールを顔面にぶっかけて笑って逃げたり、
他にも狭いと言う理由のみで
ヤクルト学園の教員の部屋に潜り込んだりと
マナーがまるでなってない、
と言うよりは完全に嫌がらせである。
それを耳にした伊勢校長、
山本を呼び出し、
更にフルスイングのケツバット炸裂。
それでも懲りないカープ学園のクソ教員ども。
せっかくの合宿だが血で血を洗う抗争が勃発しそうである。
その後、トレーニングを終えて、
夕飯を食べに行ったら

あ、どうも。

そこには読売学園の原中出校長が
店員の若い姉ちゃん相手に打撃指導。
中出:「もうちょっと腰を入れて、回転を良くして」
店員:「こうですか?」
中出:「そうそうそう、ウットリした目ならもっと最高♬」
店員:「もう〜〜♡」
中出:「もし君が良ければ、仕事の後に個人レッスンなんかどう?」
店員:「行く行く〜♡」
中出:「じゃあ、竹の子掘りでもしながら待ってるからさ」
店員:「新鮮な竹の子って美味しいですよね!」
中出:「イヤイヤ、多少時間が経ってる竹の子も最高だよ」

呆然とする伊勢、小川、宮本、沙耶香、川端、土橋、相川。
沙耶香:「カープ学園と読売学園と一緒なんて最悪」
伊勢:「よりにもよって…… あえて時期をずらしたのに」
小川:「切り替えていくしか、ありませんね」
宮本:「面倒くさいわ」
川端:「はよ飯食いましょ、おばちゃ〜ん、生7つ!」
土橋:「……」
相川:「かの坂本龍馬先生なら、どうしたもんやら」

すると原が伊勢の近くに寄って来て
原:「今年はお手柔らかにお願いしますね、ふ」
すると原の背後から若手教員が現れた、
原:「小川さん、今年は彼と相撲をとってもらえませんかね?
  紹介しますよ、岡本です」
しかしたじろぐこともなく、
小川:「うちも今年は違う教員を用意してますから」
すると店の扉が開いたと思うと
「コンバンワ〜」
姿を見せたのはヤクルト学園8年目の
バレンティン教諭だった。
先ほどまで不敵な笑みを浮かべていた岡本だったが
一気にトーンダウン、
これまた鋭い目から涙目に急変、
岡本:「おばさま〜、プリンは置いてらっしゃいますか?」
原、個人レッスンの意欲が失せた。
何もなかったように夜は更けていく……

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source : 梅造イズム