◇広島V54・0% テレビ新広島「驚異的な数字」 9/27(木) 12:42配信 日刊スポーツ
プロ野球セ・リーグの広島が球団初のリーグ3連覇を達成を決めた26日のヤクルト戦(マツダ)を中継したテレビ新広島(TSS、フジテレビ系)の「広島-ヤクルト」(午後7時~同9時54分)の平均視聴率が、広島地区で54・0%だったことが27日、ビデオリサーチの調べで分かった。
瞬間最高視聴率は午後9時3分、同9時4分の68・8%で、試合終了直後、選手がマウンドに駆け寄る場面などだった。
広島地区の平均視聴率は、1981年以降では、歴代1位が86年10月12日、広島がリーグ優勝を決めたテレビ新広島「ヤクルト-広島」の63・5%。歴代2位は16年9月10日、広島が25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めたNHK総合「巨人-広島」の60・3%。
今回の54・0%は歴代14位。テレビ新広島は「平日の夜の時間帯を考えれば驚異的な数字です」としている。
☆ibushiさん(「東京の赤いおっさん」ね)が、優勝についての記事を書かれてましたが、当ブログの読者の皆さんにも、是非読んで頂きたい。カープはやはり広島のチームであると同時に、広島出身以外のカープファンの方がそれを理解して下さっていること、そしてカープファンでおられることは、本当にうれしいこと。
☆さて、まずはビールかけ。
◇広島、リーグ3連覇で6000本ビールかけ 選手会長・会沢翼「最高でーす!」 9/27(木) 16:56配信 夕刊フジ
優勝へのマジックを「1」としていた広島は26日のヤクルト戦(マツダスタジアム)に10-0で勝ち、球団史上初のリーグ3連覇を達成した。
「会場を用意してくださった皆さん、ありがとうございました。また明日から気を引き締めて頑張りましょう。今日は盛り上がっていきますよ。3連覇、最高でーす!」
選手会長の会沢翼捕手(30)のかけ声で、念願の本拠地でのビールかけがスタート。中びん6000本のビールが泡となった。試合終了から約1時間20分後、1軍メンバーに加えて一部の2軍選手、スタッフも参加。全員がそろいの特製Tシャツを着用した。
会場は、普段選手らのタクシー乗り場になっているマツダスタジアム内の駐車場。昨年も準備された場所だが、結局優勝決定は甲子園で使えずじまい。ちなみに一昨年の優勝決定も敵地で東京ドーム。今季はマジック2以下になってから足踏みが続き、設営と撤収を繰り返していた。
緒方孝市監督(49)は「3連覇というすごいことをやってのけた選手と、支えてくれたコーチやスタッフの皆さんを誇りに思います。全国のカープファンに大きな感動を与え、何より広島を元気にしてくれた」と感慨深げだった。
☆いやいや、スタッフの方も、大変です。
◇広島・新井が高らかに宣言「僕たちが欲しい旗は、まだほかにある」 9/26(水) 23:11配信 東スポWeb
今季限りでの現役引退を表明している広島・新井貴浩内野手(41)が、優勝を決めた26日のヤクルト戦(マツダスタジアム)の7回二死一、二塁の場面で代打で登場。三ゴロに倒れて打点を挙げることはできなかったが、そのまま8回から一塁守備に就き、優勝の瞬間をグラウンドで迎えた。
緒方孝市監督(49)が9度宙に舞った後には、選手らによって6回胴上げされた。新井によれば「石原には『俺はいいから』と伝えていた」そうだが、後輩たちの厚意に満面の笑みを見せた。
チームは今月4日まで今季最高の7連勝と絶好調だったが、同5日の試合前に引退表明の記者会見をしてから今季ワーストの6連敗を喫するなど苦戦が続いた。「内心、まずいなと思っていましたが、若い選手たちが頑張ってくれた」
まだまだ34年ぶりの日本一へ向けた戦いは続く。ビールかけでは中締めのあいさつに立ち「僕たちが欲しい旗は、まだほかにあります。この最高のチームメート、いや家族とともに日本一のチャンピオンフラッグを必ず広島に持ってきましょう!」と声高らかに宣言した。
☆2次会は、黒田さんち(笑)。
◇広島新井「2次会黒田さん家…300人入る」中締め 9/26(水) 23:00配信 日刊スポーツ
<広島10-0ヤクルト>◇26日◇マツダスタジアム
広島ナインが27年ぶりの地元ビールかけを楽しんだ。試合終了から約1時間20分後、1軍メンバーに加え、一部の2軍選手やスタッフが会場に集合した。全員がそろいの特製Tシャツを着用した。
最初に緒方孝市監督が檀上からあいさつ。「3連覇というすごいことをやってのけた選手と、支えてくれたコーチやスタッフの皆さんを誇りに思います。全国のカープファンに大きな感動を与え、何より広島を元気にしてくれた。これだけの人数で楽しいビールかけができる。ケガのないようによろしく!」とあいさつ。
そのあと選手会長の会沢翼捕手が「会場を用事してくださった皆さんありがとうございました。また明日から気を引き締めて頑張りましょう。今日は盛り上がっていきますよ。3連覇、最高でーす!」と発声し、勢いよくスタートした。
用意されたビールは過去2年を上回る中びん6000本。ほぼ全員が両手持ちスタイルで次々またたく間に減らしていき、約30分間で空になった。
ビールかけ会場は、普段は選手らのタクシー乗り場になっているマツダスタジアム内の駐車場。昨年は準備しておきながら惜しくもかなわなかった。足踏みが続いたため、前日までの3日間は設営と撤収を繰り返していた。撤収作業の最中に選手が帰路につき、足踏みを申し訳ないと口にした選手もいたが、地元のメディア関係者も巻き込んでの宴は大盛り上がりだった。
終了のあいさつは今季限りで引退する新井貴浩内野手。「セ・リーグのチャンピオンフラッグは今日手にしましたが、僕たちがほしい旗はもう1つあります」と過去2年はかなわなかった日本シリーズ制覇を誓い合った。一本締めの前には「2次会は黒田(博樹)さんの家でやります。聞いたら300人以上は入るらしいので」と新井らしいジョークも忘れなかった。
☆黒田さんはまだ、カープの一員ですね。
☆さて、未成年のアドゥワくんはどうなったかというと。
◇広島アドゥワ、未成年でビールかけ不参加も「炭酸水をかけてもらいました」 9/27(木) 18:30配信 デイリースポーツ
「広島-ヤクルト」(27日、マツダスタジアム)
広島・アドゥワ誠投手が、前日の優勝決定後に参加できなかったビールかけを振り返った。
今季は開幕から1軍で登板を重ねたが、20歳の誕生日が10月2日で未成年とあり「ロッカールームで見てました」という。それでも「一岡さんにシャワールームで炭酸水をかけてもらいました」と、先輩からの気遣いに感謝していた。
☆いやん、一岡くんったら、やさしい。惚れてしまいそう(笑)。
☆続いて対談、まずは、ベテランコンビ。
◇新井さん&石原ベテランコンビ対談「日本初の引退撤回宣言ということで」「それはない」 9/27(木) 11:02配信 スポニチアネックス
◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)
今季限りでの現役引退を決めた新井貴浩内野手(41)が低迷期からの苦楽を知る石原慶幸捕手(39)と3連覇の喜びをかみしめた。頼もしく成長した後輩たちへの思い、そして、最後の花道への決意を明かした。 (取材、構成・江尾卓也、友成貴博)
新井 優勝へ、ポイントになった試合がたくさんあった。あえて挙げるなら7月20日の巨人戦。ズル(下水流)が延長10回に代打で逆転サヨナラ本塁打を打った。西日本豪雨の後、マツダスタジアム最初の試合というのも重なった。
石原 7連勝できた巨人に勝ったのも大きい。3連敗なら2ゲーム差まで迫られる3連戦の初戦だった。
新井 守備力はトップだと思う。キク(菊池)と(田中)広輔の二遊間がいる内野。丸、誠也、野間の外野も堅い。特にキクは本当に凄い。何点防いだか分からない。
石原 各選手に個性あっても、みんな一つの方向を向いている。それは黒田さんと新井さんが(15年に)戻ってから。2人とまた一緒のチームでできるとは思っていなかった。
新井 それはそう。だって、本人が思ってなかったんだから。
石原 今この環境で野球をやれるのが本当にうれしい。僕は(02年入団から)ずっとカープでやらせてもらった。正直、若い頃はどうやったら勝てるのか分からなくて…。
新井 今は環境にも恵まれている。昔は球場の施設は傷み、トレーニングできる場所もなかった。連日超満員の大歓声の中で試合することはあり得なかった。年を重ねるほど発言、行動に責任がある。若い子には折を見て「今の環境を当たり前と思ったら駄目」と話してきた。僕はいなくなるけど、来年からは石原が目を光らせてくれるんじゃないかな。
石原 新井さんから引退の決意を聞いたのは6月の終わり頃。
新井 その時には限りなく辞めるだろうと思った。8月最後の東京ドームの時に鈴木(清明=球団本部長)さんから「気持ちは変わったか」と聞かれて「変わりません」と。
石原 その時、鈴木さんとタクシーが一緒で「大変になるぞ」と言われて…。9月4日の阪神戦後に集合がかかった。でも、まだ実感はない。どんでん返しがあるんじゃないの…という気持ちもある。
新井 体は本当にしんどい。でも、限界とも感じていない。
石原 やっぱり1週間後に撤回してるんじゃあ…。メジャーではよくある。日本初の撤回宣言ということで。
新井 さすがに、それはない。
石原 僕からすれば、兄のような存在だった。カープを強くするための行動を見てきた。
新井 月並みに言えば、石原は弟のようなものかな。黒田さんが言うように、野球をやっていて楽しいと思ったことはない。この4年間も…。でも、凄く、最高に充実していた。
石原 2年前に優勝した時は黒田さんが引退を決めて、最高の形で送り出そうと思って(日本シリーズで)悔しい思いをした。新井さんを日本一で送り出したい。
新井 別れは寂しい。でも、周りに見せないようにと思っている。引退表明の会見の時に広報が「これを」とバスタオルを持ってきた。号泣するんでしょ、みたいな感じで。それは見せたくない。日本一で終わりたいという気持ちはあるけど、それ以上に、日本一になってファンの人に喜んでもらいたい方が強いから。
☆黒田さんと新井さんがカープに帰ってきたことで、カープナインは「これはカープを本気で優勝させるつもりだぞ」と思ったはず。実際、黒田さんと新井さんは、プレーで、そして姿勢で、それを示しました。だからこそ実際に優勝できたんだと思います。
☆お次は、若手。
◇「野間×西川」カープ仲良しコンビスペシャル対談 9/27(木) 8:00配信 デイリースポーツ
広島・野間峻祥外野手(25)と西川龍馬内野手(23)が対談し、今季の活躍などについて真剣に、時に笑いありで語った。球団史上初のリーグ3連覇に貢献した2人。今季限りで引退する新井への感謝や、日本一への思いも明かした。
◇ ◇
-2人とも好成績を残す中、ここまでの活躍を振り返って。
野間「続けて試合に出ることもなかったので、最後までやってみて。1試合1試合必死にやっていこうと。(打席での粘りは)内野手からしても前に飛ばすのは嫌だと思う。三振をできるだけしないこと。追い込まれれば泥くさくいければというのは常に思ってます」
西川「守備でポロポロしてるのでね。話にならないですけど」
野間「やめようや…(苦笑)。でも後ろから見てますけど、難しい球、結構来てますよ。投げる方はしょうがないと思うけど、捕るのは難しいのが多いかなと思っていました」
-2人は仲が良い?
野間「(西川が16年に入団して)えらいスカしたのが入ってきたな、と。冗談ですけどね。もともと僕が誠也と仲良くて、1軍キャンプに来てって感じだったので。自然と食事に行ったりとかはありました」
西川「(1年目の)合同自主トレの時に野間さんが大野に来て、『おう』って。うわ、野間や!って」
野間「ウソつけ。絶対そんなんちゃう。あまり記憶がないですね」
西川「こんな感じです」
-寮時代はともに過ごした。
野間「龍馬の部屋に行ってもいないので」
西川「おるわい。部屋を空けてると、いろいろ荒らされるから空けられないです。僕、部屋にいます。たまにどこか出て、帰って来たらぐちゃぐちゃになっている。真夏に暖房をつけられていて。(野間か鈴木の)どっちか2人でしょうね」
野間「記憶にないです。僕もそんなことやられていましたしね」
-一緒に1軍でプレーしている。
野間「うれしくはないですけど…(笑)。龍馬は打撃もいいですし、すごい出てくるだろうと外から見てて思ってました。出れば打つって感じだったので。僕はびっくりですね」
西川「(野間は)この身体能力。そりゃトリプル3ですよ」
-チームは若手が活躍できる雰囲気か。
野間「やりやすい雰囲気を新井さんだったり石原さんだったり、上の人から作ってもらってるのはあります」
西川「1年目からそうですけど、やりやすいようにやらせてもらっている。だから僕みたいな若い選手でも何とかやっていけてるのかなと」
-新井が今季限りで引退する。学んだことは。
野間「野球に対する姿勢。一塁までの全力疾走だったり、普通だったら手を抜いてしまうようなところを率先してやっている姿を見て、僕たちもやらないと、と。そういうところは本当に見習っていかないといけない」
西川「僕は食事の時も言われたんですけど、『三塁だけじゃなくて、一塁とか外野とかも練習して、自分の出られる範囲を増やしていけば出場機会も増えてくるんじゃないか。練習もちょっとでいいからしとった方がいいよ』と。だから、たまに一塁で受けたりしてます」
-新井選手はよく食べてよく飲む?
野間「僕たちには食え、食えって感じで。新井さんが(肉を)焼いてくれる」
西川「ひたすら皿に肉が載ってくる」
-ともに過ごせる期間は短い。
西川「日本一になって、そこまで一緒にできたらいいなっていう思いです」
野間「少ないですけど、吸収できるところがあると思うし、とにかく日本一になりたい」
西川「僕は入って優勝、優勝で。1年目は日本シリーズに行ったけど負けて、2年目はCSで落として。最後まで必死にやりたい」
野間「同じく。試合に出て…」
西川「(野間が)試合に出て、打って走って守ったら勝てます。キーマンです」
野間「お前もな。試合に出て日本一になれればなと思います。頑張ります」
☆まあこの2人は、野間くんはアホっぽいし(笑)、西川くんはエラーはするわクソボールは振るわで、どうしようもない2人なんですが(笑)、カープというチームにとって、こういうキャラは貴重。まだまだ経験は浅いながらこれだけの結果を出せるのは、プロに向いている証拠。失敗に臆することなく、彼ららしく、思い切ったプレーを見せてほしいですね。
☆続いて、手記シリーズ(笑)。
◇【広島】新井、独占手記「歓喜の輪に最後の自分…不思議」 9/27(木) 10:03配信 スポーツ報知
◆広島10―0ヤクルト(26日・マツダスタジアム)
9月5日に今季限りの引退を表明した新井が、スポーツ報知に独占手記を寄せた。25年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた一昨年はMVPも獲得した功労者だが、球団の慰留を押し切り、20年の節目に身を引くことを決断。その背景を、今季のチームの成長ぶりとともに明かした。
不思議な感覚だ。球団史上初のV3の輪に、現役ラストシーズンの自分がいる。
小さいころは父親と走って市民球場に通った。小学2年生だった1984年の日本シリーズは授業中に先生がテレビを見せてくれた。熱狂的なカープファンのもう一人の自分が、スタンドで声をからしている気がする。チームメート、ファンの方々に感謝の気持ちでいっぱいだ。
2年前の優勝は勢いで駆け上った感じだけど、去年はそこから落ち着いてきて、今年はさらに成長している。
ベンチでも「もう1点いくぞ」と自然に声が上がって、本当に連打が出る。逆に耐えて流れを持ってくる時も、我慢できるようになった。そういう時にキク(菊池)の集中力はすごくて、ビックリするようなファインプレーをする。
今年はキクも広輔(田中)も打つ方がうまくいかなくて、悔しい思いをしていると思う。でも、守備になったらそれを切り離してグラウンドに立つ。4番の誠也(鈴木)もそうだけど、20代の頃の自分と比べたら…。みんな精神的にも大人だなと思う。
打てない悔しさからベンチでバットをたたきつけたり、大声で叫んでしまう後輩もいた。結果の出なかった若い頃の自分と重なった。でも、感情をあらわにして暴れても、良かったことは何ひとつない。
だから、後輩たちとは食事に行った際に対話を心がけた。自分の考えを押しつけたくはない。「最近、どう」とまずは話を聞く。そして、自分の経験談を明かす。みんな素直でいい子たちだし、真っすぐな目で話を聞いてくれた。成長していく姿がうれしかった。
連覇が経験となり、自信につながって、一体感も増している。タナキクマルの3人の世代が中心となり、1つ年上のアツ(会沢)が縁の下の力持ちになっている。家族とか兄弟みたい。もちろん兄弟げんかもするけど、最後は固い信頼関係で結ばれている。
そんな絆が凝縮されたのが7月20日の巨人戦。ズル(下水流)のサヨナラホームランで勝った試合だ。
ちょうど西日本豪雨の被害で、マツダで試合をするのも2週間以上空いていた。試合前には募金活動でファンの方の温かみも感じていた。7点リードを追いつかれた中で、マシソンから劇的な一発。巨人とも5ゲーム差前後だったし、いろんなことが折り重なって印象に残っている。
本当に選手層が厚くなって、いろんなヒーローが出るようになってきた。ただ、ここ数年は若手選手の登録抹消が決まって、荷物をまとめている姿を見たら「代わってあげたい」と思うようになった。
でも、自分が今年で引退したら単純に枠が空く。そこを目がけて、若手がガンガン競争する。その方がチーム力が上がっていくし、3年後、5年後のカープを思ったら、自分はスパッとやめようと思った。
最終的な決断に迷いはないけど、息子たちに話をした時は困ったな。「なんでやめるの?」と言われてね。
「今後のカープのことを…」と言っても、子供にはチーム事情なんて分からない。だから「なんでもや!」と答えるしかなかった。
広島に復帰してからは単身生活だったし、家族と過ごす時間も短かった。「今後はお前たちとの時間が増えるから」と言ったし、実際に楽しみよね。
カープに戻ってきた15年の開幕戦の初打席で、爆発的な大歓声を浴びた感謝は今でも忘れていない。あそこで自分の気持ちに一気に火がついた。かわいい後輩たちとうれし涙で終われるように。最後の最後まで全力で駆け抜けたい。(広島内野手)
◆6度舞い「うれしい」「黒田さん家で2次会」
7回2死一、二塁に代打で三ゴロに倒れたが、その後は一塁守備に入り、優勝の瞬間は全力でマウンドに駆け込んだ。ナインに促され、緒方監督に続いて6度、宙を舞い「石原に俺はいいからと言っていたんですが、うれしいです」。ビールかけでは「2次会は黒田さんの家でやります。300人以上入れるから大丈夫と言っていました」と中締めあいさつで爆笑を誘った。
◆新井 貴浩(あらい・たかひろ)1977年1月30日、広島県生まれ。41歳。広島工から駒大に進み、98年のドラフト6位で広島入団。2008年にフリーエージェントで阪神へ移籍した。15年に広島復帰。16年には通算2000安打を達成し、リーグ優勝に貢献してMVPも獲得した。本塁打王と打点王を各1度。今季年俸1億1000万円。189センチ、102キロ。右投右打。
☆カープを優勝させるために、戻ってきた。今、3連覇を達成して、もうお兄ちゃんとしては、役割は果たしたかな、といった感じなのでしょう。本当に、自分のことは差し置いて、カープのこと、今のナインのことを考えてくれてます。
☆お次は、その新井さんの後を継ぐ、4番。
◇右足にはボルト…鈴木誠也は自分に我慢我慢を/手記 9/27(木) 10:00配信 日刊スポーツ
<広島10-0ヤクルト>◇26日◇マツダスタジアム
苦しみから解放され、笑顔が咲いた。広島鈴木誠也外野手(24)が26日、日刊スポーツに手記を寄せた。今季は昨年8月末の右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折の骨接合術と三角靱帯(じんたい)損傷の靱帯修復術の手術から復帰。痛みはまだ残る。それでもチームのために、優勝のために、戦ってきた。打線をけん引してきた若き4番が、その胸の内を明かした。
素直にうれしいです。優勝することだけを考えてやってきたので、本当にうれしい。昨年ケガをしてベンチの中から優勝の光景を見ましたが、今年は守って見られた。感動しました。
我慢、我慢…。今年はそう自分に言い聞かせながらプレーしてきました。昨年ケガをしたとき、「(野球人生が)終わった」と思いました。それくらい覚悟しました。1年で治るわけがないと思っていた中で、ここまでプレーできていることは、奇跡です。まだ右足には骨をつなぐボルトが入っている状態。もうケガはしたくない。野球ができることに喜びを感じながらプレーしてきました。
ただ、全力でいけないところは正直ありました。もともと内野安打が多いタイプですし、次の塁を狙った走塁はずっと意識してやってきたこと。でも、それができない。ジレンマはありました。イライラもした。でも、離脱することが一番チームに迷惑をかけることになるので、我慢しないといけないとブレーキをかけた。それがつらかった。内野安打になるかもしれない打球や三塁打にできるかもしれない打球でも、自分の中でどこか抑えていました。三塁打になればサイクル安打となった8月1日ヤクルト戦(神宮)の当たりも無理をしたくなかったんです(結果二塁打でサイクル安打を逃した)。でも今日(の5回)は、先頭でとにかく塁に出れば後を打つ松山さん、野間さんが返してくれると思ったので、自然と頭からいきました。
今年は記録なんてどうでもいいんです。とにかく「チームのために」。それしか頭にない。昨年まではとにかく試合に出続けないといけないと思い、成績を追いかけていた気がします。もちろん優勝してうれしかったですけど、それよりも自分のことで精いっぱいでした。でも今年は開幕から自分の結果よりもチームが勝てばうれしいし、負ければ悔しい。心からそう思えた。そんな気持ちになれたのはプロに入って初めてです。
でも前半戦はチームの力になれなかった…。モヤモヤしたものがずっとありました。交流戦がひとつのきっかけ。対戦するチームが変わったことで、何か変えてみようかなと思えました。自分が良くないときに共通しているのは「迷い」。自分で勝手に考え込んでしまうことで積極的に振る持ち味が消えていた。迷って追い込まれて凡打して後悔するなら、自分のスイングをした結果アウトの方がいいなって。「失敗の仕方」を自分で考え直したことで、変わっていった。そこからですね。
野球は仕事ではなく、勝負。だから楽しい。でも投手との勝負に負けたくない。勝ちたい。その思いだけ。打ち取られることは悔しいし、自分にイライラしてカッとなることもある。でも今年は「チームのため」。カッとならないように、頭の中でずっと「勝てばいい、勝てばいい」と呪文のように唱えていました。そう思い込むことで、気持ちがちょっと楽になりました。その分、外野で叫んで発散していましたけどね(笑い)。
シーズンの最後に、4番がしっかりしないと勝てないんだと感じました。今日も丸さんが先制打を打ってくれた。CSでは丸さんではなく、自分が打って勢いづけられるようにしたい。今年は絶対に、新井さんと日本一になりたい。(広島カープ外野手)
◆鈴木の昨年の離脱 17年8月23日DeNA戦の2回、6番戸柱の打球を追って背走し、最後はフェンス際でジャンピングキャッチ。着地の際に右足首を痛め、その場で倒れ込み途中交代となった。試合中に横浜市内の病院で検査を受け「右脛骨(けいこつ)内果剥離骨折」と診断された。翌日24日に抹消。シーズン残り試合での復帰はならなかった。
☆CSも日本シリーズも、心身ともに万全、とはいかないでしょう、恐らく。それでも誠也くんは、昨年までの誠也くんとは違います。優勝を決めた試合でもつなぎに徹しましたが、ホームランを打てなくても、チームが勝つためにプレーする。そういう心持ちでプレーすることが、誠也くんの成長につながるし、来季以降、さらにひと回りスケールの大きくなった誠也くんを見ることができると思います。
☆お次は、新井さんの盟友。
◇【黒田氏特別寄稿】ボク同様に不器用な大瀬良 体の使い方覚えて変わった 9/27(木) 10:00配信 スポニチアネックス
◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)
メジャーリーグから古巣・広島に復帰し、黄金時代の土台を築いた黒田博樹氏(43)が昨年優勝時に続いてスポニチ本紙に特別寄稿した。
純粋に、凄いと感じる。巨人以外では初のセ・リーグ3連覇。2年前まで一緒にプレーした選手たちが、何だか違う世界の人のようにまぶしく見える。
今季もまた、打線の破壊力で勝つ試合が目立った。とりわけ、丸、鈴木の活躍は特筆ものだ。投手は俊足の1番・野間を迎えた時点で3、4番が頭にちらついていると思う。
投手心理からすると、カープ打線と対すると打者1人ではなく、後ろの何人かとも勝負している感覚。もっと言えば、打者8人と勝負する1対8の感覚ではないか。下位にも3割打者の西川、会沢が控える。絶えず「この打者を抑えないといけない」「抑えたらまた次」と重圧を受ける。
先発投手では大瀬良。成績はもちろん、投球内容も素晴らしく、立ち姿すら変わってきた。自信だろう。
本人が自ら語り、新聞記事にもなっているので明かすが、僕が現役を引退した16年暮れ、相談を受けて手塚一志さんを紹介した。動作解析の専門家。僕自身もお世話になっていた。彼は僕と同じで器用なタイプではない。当時はどの方向に進めばいいか迷っていたと思う。ただ、体の使い方を覚え、投球の中でのポイントが分かればば変わるだろう…という思いがあった。
今季は、体をどう使ったからいい投球ができ、どういう配球をしたから勝てた、などの分析がうまくできているのではないか。求められれば今後も、どんな投手にも120%手助けするつもりだ。
ブルペン陣では、中崎の頑張りが大きい。高い意識を持ってコンディションを維持して、3年間ずっと終盤の要所を担ってきた。ましてや今季は、前を投げるセットアッパーが何人も入れ替わっていた。それができるのも、9回に彼がいるからこそだ。
願わくば、打線が破壊力を維持する間にエースと呼べる存在が出てきてほしい。3年連続で15勝投手が生まれたが、翌年失速のケースが目立つ。絶対的な柱が台頭すればチームはもっと強くなる。
最後に新井に触れたい。同じ年に復帰したが、3連覇にはもちろん、僕にも大きな存在だった。戦力として真剣勝負で現役生活にピリオドを打てる。これほど幸せな終わり方はない。新井らしく全力プレーで最後を飾ってほしい。(元広島投手)
☆大瀬良くんは元々エース候補として獲得したピッチャーですが、今年活躍できたのも、プロに入ってからの精進の賜物。
◇【カープ大瀬良独占手記】辛い経験を力に変えたからこそ今の自分がある 9/27(木) 9:00配信 デイリースポーツ
球団史上初のリーグ3連覇を達成した広島の大瀬良大地投手(27)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。今季は先発の軸として獅子奮迅の活躍。15勝はリーグトップでMVPの有力候補。飛躍の要因、覚悟を持って臨んだ今シーズンの戦いなど…。CS、その先にある日本一へ-。思いの丈を語った。
◇ ◇
昨年10月24日のDeNA戦に中継ぎ登板し、打ち込まれたCSが今年の始まり。大事な短期決戦。先発を任せてもらえるだけの成績と信頼が僕にはなかった。先発じゃないと言われたときには正直、頭がボーッとした。先発としてマウンドに上がりたかったから、悔しいし、苦しかった。
中学、高校とこれまでの野球人生を振り返ると、なぜか最後の試合で悔しい気持ちになることが多い。プロになっても、それが続いているのかな。でも、その思いや経験を新しい力に変えて何度も奮い立ってきた。だからこそ、今の自分があると思う。
今季、2段モーションが解禁された。僕にとって一つの転機になった。取り組んでみようと思ったのは自主トレのとき。大学時代、崩れたフォームを修正したりするとき、ステップを踏んで遠投していた。その場面をふと思い出し、その感覚の中で2段モーションを試してみようと思ったのが始まり。
自分に合わなければやめようと思っていた。でも、丸さんや誠也に「2段モーションは対戦して嫌ですか?」と聞くと「足を上げる打者はタイミングが取りにくくなるし、絶対に嫌」という答えが返ってきた。少しでも打者が嫌がって、さらに真っすぐが戻るのであれば、続けてみようと決意した。
左足を上下させる段の付け方には注意している。開幕直後にポンポンという軽い形だったものが、途中から上下動が大きくなった。投げやすい形や打者との駆け引きの中で自然とそうなったけど、大きいときの映像を見ると、明らかに背中が丸まっていたりして、悪いフォームに戻る手前だった。だから、動きを極力小さくするのが理想的な動かし方。
フォーム変更がはまったこともあり、本来の真っすぐが戻ってきた。手応えを感じたのはオープン戦最初の登板になった2月25日の巨人戦(二回降雨ノーゲーム)。勇人さん(坂本)を内角の直球で差し込み、三振を取った場面。元々、相性は良くない。対外試合最初の試合、しかも1人目でそういう打者から三振を奪えたのは自信になった。
今季の戦いで印象に残っているのは1日のヤクルト戦(神宮)。3点リードの六回に山田君から奪った空振り三振。あれはコースうんぬんじゃなくて力ずくで三振を取りにいった。中軸だし、チームに流れを持ってくるには空振り三振が良いと思っていた。
理想の真っすぐは、打者が分かっていてもバットに当たらない球。僕と対戦するとき打者は基本、変化球を待っていない。分かっていてもそこで真っすぐを投げて振ってくれると、やっぱり楽しい。
ここまで決して状態が良いときばかりではなかった。コンディションが万全でないときもあって、ローテを飛ばすか?という話がでた。でも、チームを離れるのは嫌だった。去年が終わって、真っすぐで押す投球は難しいと言われたけど、その真っすぐがようやく良いものになり始めていたときでもあった。それに悪いなりにも試合を作ることができていたから。
投げ続けてダメになったらそこまでの投手。割り切りもした。それくらい強い覚悟で今季に臨んでいる。それに痛い、かゆいは僕だけじゃなく、みんな持ちながら戦っている。トレーナーさんとか、たくさんの人に迷惑をかけたけど、何とか戦い抜きたかった。
僕は黒田さんを見てきた。黒田さんはめちゃくちゃしんどそうにしているけど、投げ抜いてきた人。そこにみんなが自然と引き寄せられ、一つになって戦った。コンディションが整わなくても成績を残していける選手がエースにたどり着けると思う。中継ぎをやったこともあるし、黒田さんの姿には、エースはこういう姿なんだ、って感じた。
ロッカー近くの通路に、黒田さんの足跡を記したプレートが飾ってある。狭い旧広島市民球場時代に防御率1点台を残したり、200投球回を達成したり、すご過ぎる。それが発奮材料になり、見るたびに「頑張ろう」と思えた。僕もいつかそういう存在になりたい。
今年は先発のキャプテンを任された。立場もあり、若い選手が中心になるけど、投げた後に話を聞いたりした。昂也(高橋昂)は、ZOZOマリン(6月2日・ロッテ戦)で。試合に入るまででどれだけの準備をしたのかとか。今年が1軍デビューの年。だから自分との対戦データがない。でも、ないならないなりにできることがある。例えばスコアラーさんに自分と似た投手との対戦データをお願いして出してもらい、一人一人の強いところと弱いところを頭に入れてから試合に臨む。2軍でやってきたことを出すのは当たり前。そこにプラスアルファをしないと、1軍で抑えるには厳しいところがあるんじゃないかという話はした。
CSでは結果を出したい。中4日での登板とかを言われたら意気に感じるだろうし、そう言ってもらえるような信頼を得たいと思ってやってきた。まだまだだけど、最後まで突っ走って信頼を勝ち取りたい。
リーグ3連覇を達成できたことは本当にうれしい。でもなんか、充実感がないと言うか、言葉ではうまく表現できない感情がある。もう1人の自分がすごく喜んではいけない、って言っている感じ。一昨年、昨年よりチームに貢献できているけど、できているからこそ一喜一憂していいのか、と。もっと頑張らないといけない。今はそう思っている。(広島東洋カープ投手)
☆これはですね、ひとつ大人になりましたね、大瀬良くん。自分のことだけでは満足できない、という感情が芽生えたというのは、主力としての自覚が出てきた、ということなのでしょう。
☆お次は、菊池。
◇【広島・菊池手記】攻める守備は信念…打てない分、何倍も何百倍も守ってやろうと 9/27(木) 8:30配信 スポニチアネックス
◇セ・リーグ 広島10―0ヤクルト(2018年9月26日 マツダ)
優勝は何回経験しても格別だ。ただ、美酒の味は3回とも違う。一昨年は広島中が歓喜一色。何しろ、25年ぶりのVだった。昨年は追われる立場。マークされ、重圧もあった。個人的にはWBC後で体調面で苦しかった。今季は、前2年と違って打ち勝つ試合が多かった。輪の中になかなか入れず、個人的には悔しいが、勝てばうれしく、気持ちも和らぐ。チームで勝つことの喜びを、改めて深く感じる優勝だった。
強さを実感する。7点差を逆転した8月23日のヤクルト戦が象徴だ。劣勢でも“このまま終われない”といった反発心、プライドが皆のどこかにあると思う。終盤は特に粘り強い。全員の思いが結集する一体感がある。
勝ち続けるプレッシャーも、負ける怖さも感じない。全員がそうだと思う。自信。翌日には切り替えができている。4年前は違っていた。14年9月、首位・巨人と1差で臨んだ直接対決で3連敗し、やっぱり王者だ…と痛感した。今になって感じるのは「圧」。当時は目に見えない力にやられたが、今は逆になったのかもしれない。
個人では反省が少なくない。総じて状態が上がらなかった。打てない分、二塁守備では何倍も何百倍も守ってやろうと思っていた。
あれは7月20日の巨人戦。2点リードの7回無死一塁で、一、二塁間へのゴロを捕り、体を左回転させて二塁へ送球した。ただ、微妙にそれた。今季初失策。痛恨だった。結果的に追い付かれ、本当に申し訳ないと思う。
でも、あのプレーに悔いはない。攻めた結果だから。そこが自分の中では一番大事だ。二塁でアウトにできたら、投手はどれだけ楽か。攻め切れれば、間違いなく楽になる。今季はここまで3失策。攻めなければ、シーズンゼロ失策の可能性があるかもしれない。でも、攻めない守備に何の価値があるのか。それは僕の信念だ。
(投手陣に)四球が目立った春先は、またか…と思うこともあった。でも、野球は9人でやる競技。レギュラーが感情を表に出すと、チームじゃなくなる。二遊間寄りに守っているのは、投手の足元を抜けるゴロが多く、それをケアするためだ。チームが勝つために何ができるか。打てないなら、守りは絶対に――。今季は常に自問自答した。
最後に、新井さん。個人ではなく、チームの勝利を最優先する姿勢は僕も含めて若手の手本だ。個人的にも助けられたことは数知れない。だからこそプレーオフを勝ち抜きたい。(石井)琢朗さん、河田(雄祐)さん(ともに現ヤクルトコーチ)の退団が発表されて迎えた昨季CSは、気持ちが空回りした。冷静に、かつ熱く燃えながら、日本一になって新井さんと一緒に喜び合いたい。 (広島東洋カープ内野手)
☆なるほど、一二塁間をさばく回数が減ったのには、こんな事情があったんですね。
☆守備もバッティングも、スタイルを変えない。特にバッティングは結果が出なくても、変えない。だから菊池は、主力でいられるんですよね。確固たる信念があってやってることですから、極端な話、結果が問題ではない。むしろ、その信念を貫けるかどうかの方が、何倍も大事。それが菊池という選手を作ってるんだし、だからこそ守備でも菊池らしいプレーができるんですから。
☆膝の影響で、シーズンを通して働ける基礎体力を作ることができてないんでしょうね。それをどうするかも、菊池なら自分で考えてると思います。
☆ラストは、この人がふさわしい(笑)。
◇広島V3・松山竜平が独占手記 カープ強さの原点は「雰囲気の良さ」 9/27(木) 16:37配信 東スポWeb
「育成のカープ」を象徴する存在の一人と言っていいだろう。プロ11年目で初の規定打席到達を目前にした松山竜平外野手(33)が打率3割3厘、72打点、12本塁打で球団初のリーグ3連覇に貢献した。優勝を決めた26日のヤクルト戦でも初回に守備で大ファインプレーを披露し、打撃では2安打2打点といぶし銀の働きを見せた。タナキクマルや選手会長の会沢、鈴木ら中心選手は年下ばかりで野間やバティスタも成長著しい。常にポジションを脅かされながらもジッと耐え、今季は国内FA権も取得した“鯉のアンパンマン”が本紙に独占手記を寄せた。
ビールが目にしみて痛いです。でも優勝した後のビールかけは何度味わっても最高です。しかも今日は打って2安打2打点。一昨年、昨年に続いて優勝が決まる試合で打点を挙げることができました。
守備でも「初回に松山が目の覚めるようなファインプレーをしてくれた」と緒方監督に優勝インタビューで褒めてもらったのだから、なおさらうれしいです。チーム一丸となって球団初のリーグ3連覇を達成することができました。
これもひとえにファンの皆様の声援があったからこそ。本当に感謝しています。
一昨年、昨年と過去に2度のリーグ優勝を経験していますが、個人的に今年は少し意味合いが違います。僕のキャリアの中で最も多くの打席に立ち、規定打席も視界に入った中で緒方監督を胴上げすることができたからです。
昨季までは外野での出場がほとんどで、こんなに多く一塁を守ったのは初めてでした。これまでは持ち味の打撃でチームに貢献することを第一に考えていましたが、今季は守備に対する意識も強く持って臨みました。左翼、一塁とポジションの選択肢が広がったことで、野間が左翼で起用されても僕は一塁で試合に使ってもらえた。首脳陣には感謝しかありませんが、一方で結果を出さないと使ってもらえなくなるのがこの世界。あとは自分がしっかり応えられるかどうかでした。
打撃面で良かったのは三振が少ないことです。バットに当てさえすれば相手の失策もあるし、どういう形でも出塁に結びつく可能性がグッと上がります。追い込まれても粘っていれば四球も増えてくる。ただ、まだレギュラーとは言えません。一塁にバティスタ、新井さんが起用されることでスタメンを外れることもありますからね。まだまだ向上心を持って野球に取り組んでいきたいと思っています。
思えば紆余曲折のあるプロ野球人生でした。3年目を終えた時点で一軍出場はわずか2試合。2014年のオフには愛着のあった背番号37をドラフト1位で入団した野間に譲ることになり正直、ショックでした。でも、落ち込んだのは背番号変更が決まった当日だけ。この世界では気持ちの切り替えも大事ですから。
そういう意味で、昨年の9・10月に初の月間MVPに選んでいただいたことは目の色が変わる、いいキッカケになりました。活躍が認められて年俸も生涯最高額になりましたし、今年は国内FA権もかかっていた。権利をどうするかはシーズン全てが終わってから考えることになりますが、発奮材料になったのは確かです。
カープの強さについても触れておきましょう。原点にあるのは「雰囲気の良さ」だと思います。和気あいあい…というだけでなく、ピリッとした緊張感もある。今季限りでの現役引退を表明された新井さんや石原さん、一昨年まで一緒にプレーした黒田さんがつくり上げたものと言ってもいいでしょう。僕は「アンパンマン」に始まり、最近では首脳陣や年下の選手からも「マツコ」のニックネームでイジられたりしていますが、組織で戦っていく上でコミュニケーションが取りやすい雰囲気は絶対に必要で、僕も先輩たちのように欠かせない存在になりたいと思っています。
最後になりますが、家族のサポートにも感謝です。ネタだと思われるかもしれませんが、3人の息子はいずれもアンパンマンのファンで、特に今は三男が夢中なんです。「アンパンマン、アンパンマン」と言ってテレビで放送されては録画して1週間見続け、翌週もそれを繰り返す。シーズン中は家族で過ごす時間も限られますが、アンパンマンやジブリの映画を一緒に見てリラックスすることも活力になりました。
何はともあれ今日で一区切りはつきました。ただ、本当の戦いはまだ先にあります。昨季は悔しい終わり方でした。もう、あんな思いはしたくない。34年ぶりの日本一。鹿児島のじいちゃん、ばあちゃんに喜んでもらうためにも、そこだけを目指して頑張ります。
(広島東洋カープ外野手)
☆まあ何て言うか、素直でいい子(笑)。それが災いすることもありますが、それがカープというチームの雰囲気に一役買っているところもあります。
☆まだまだその優れた技術を生かし切れてないところもありますが、彼も精神的にはまだまだ成長過程。これから年齢を重ねるに連れて精神的にも逞しくなれば、さらなる活躍が期待できると思います。
☆そう、このチームは、まだまだ成長する。苦しいシーズンでしたが、その苦しみはきっと、CSや日本シリーズで生かされることと思います。
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source : K.Oのカープ・ブログ。