☆さて、まずは、ピレラ。
◇広島・ピレラ 開幕に照準「送球は大丈夫」 右手首回復に「延期」も味方 3/27(金) 5:30配信 スポニチアネックス
広島のホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が26日、廿日市市内の大野練習場で3軍練習に参加し、予定されている4月24日の開幕戦に出場する意欲を示した。右手首の打撲で3軍調整中で、フリー打撃は見合わせている一方、守備練習は再開済み。助っ人枠は「野手2人」への拡大も検討され、メヒアと併用する攻撃型オーダーが加わる可能性が出てきた。
練習後のピレラの右手首には、アイシングが巻かれていた。キャッチボール、内野ノックでは、患部の影響を感じさせない送球を繰り返した。一方で、フリー打撃はいまだ不参加。左手一本でのティー打撃で、バットの感触を確かめた。
「スイングはまだできないけど、送球は大丈夫。100%のスイングができない状態には変わりないけど、良くなってきている」
6日の西武戦で受けた死球で右手首付近を打撲。その後1軍に帯同しながらも状態は上向かず、21日にリハビリ組となる3軍に合流した。シーズン開幕は、4月24日を目指す方向に決まり、約1カ月間の調整期間を与えられたことになる。
「もちろん、その(開幕戦に出場する)気持ちでいる。間に合わせて、チームの一員として一緒にプレーしたい気持ちは強い。ただ、みんなとの共同作業。チーム、トレーナーと相談して決めたい」
1軍助っ人は、投手のK・ジョンソン、スコット、野手のメヒアの3人。助っ人枠は、「投手3、野手1」とする基本方針だったが、不振のDJ・ジョンソン、フランスアが降格し、高ヘッドコーチは「投手との兼ね合いになるけど(野手2人が)ないことはない」と、野手枠を拡大させる可能性に言及した。朝山打撃コーチも「助っ人2人になれば、メヒアを三塁、ピレラを(三塁から)左翼に回すこともできる」と思い描いた。
「気持ちは焦ることなく冷静。できることを続けて、100%に向かっていきたい」
新助っ人が開幕に間に合えば、低調な助っ投陣を補えるだけの攻撃型オーダーが完成するかもしれない。(河合 洋介)
☆ま、いずれDJやフランスアの力は必要になりますが、状況によって、外国人は柔軟に起用すればいいかと。
◇広島超攻撃オーダー構想 三塁メヒア 左翼ピレラ DJ、フランスア不振で方針変更も 3/27(金) 7:30配信 デイリースポーツ
広島は1軍の外国人登録4枠を投手2人、野手2人とするプランがあることが26日、分かった。当初の構想は投手3人、野手1人だったが、DJ・ジョンソンとフランスアが不振で2軍調整中のため、方針変更の可能性が出てきた。ピレラとメヒアを同時に1軍登録できれば、攻撃オプションの幅が広がる。
攻撃力アップのため、チームは新しい起用方法を模索している。それはピレラとメヒアの同時ベンチ入りだ。朝山打撃コーチは「外国人野手2人を入れる可能性はゼロじゃない」と力を込めた。
1軍の外国人登録枠は4。当初は投手3人、野手1人の構想だった。だが、守護神候補のDJ・ジョンソンとフランスアの状態が上向かない。助っ人投手2人は現在、再調整のため2軍に合流している。
「メヒアが長打力のあるところを見せてくれたら相手は嫌なはず」と同コーチ。ドミニカンは24日のヤクルトとの練習試合から1軍に昇格。2試合連続でスタメン出場し、25日には二塁打を放ちアピールした。
三塁守備では、難しい打球を巧みなグラブさばきで処理し、アウトにする場面があった。オープン戦で打率・400を残したピレラは三塁守備に課題が残った。2人の打力を生かすため「三塁がメヒアで、左翼がピレラでも」と青写真を描く。
ピレラは6日の西武戦で右手付近に死球を受けた。患部の回復を優先するため、この日も大野練習場でリハビリに励んだ。ノックでは軽快な動きでスローイングも披露。ティー打撃も再開しており、ピレラ自身も「開幕に間に合うようにしたい」と力を込めた。
3番・西川、4番・鈴木誠、5番・松山が中軸を担う。助っ人野手2人の同時起用は、攻撃陣にさらに厚みを持たせることになる。
☆相手が左ピッチャーの場合はサードメヒア、レフトピレラということは、う~ん、長野はどうする。
☆お次は、新型コロナ関連。
◇広島球団本部長「健康チェックに嗅覚と味覚入れる」 3/27(金) 19:18配信 日刊スポーツ
広島は健康確認に嗅覚と味覚を入れる。28日から3日ぶりに1軍が練習再開する予定。阪神藤浪が嗅覚異常からPCR検査を受けたことで、鈴木球団本部長は「選手の健康状態チェックに嗅覚と味覚を入れる」とセ・リーグの緊急理事会後に話した。
日程については「いろんなシミュレーションをしている。(今後)政府の見解とかいろいろ出る。(現時点で開幕の)目標は4月24日にしている」と話した。
☆嗅覚と味覚については、明らかに分かるんでしょうから、選手も気づくでしょうね。
☆で、球界でも感染者が出た訳ですが。
◇広島鈴木誠也「不安はあります」阪神のコロナ感染 3/27(金) 17:23配信 日刊スポーツ
広島鈴木誠也外野手(25)が27日、トレーニングをかねてマツダスタジアムに姿を見せた。阪神球団にコロナウイルス感染者が出たことを受け、コメントした。
「いつか(プロ野球の)選手も感染するんじゃないかと思っていたし、自分も感染しないか不安はあります。まだ東京などで感染者が増えている状況ですし、広島もいつ増えてもおかしくない。選手に(感染者が)出た以上、4月24日の開幕は難しいんじゃないかと思います。阪神の選手が練習できない中、僕たちが(シーズンに向けた調整を)やっていいのかという思いもあります」
☆ま、食事会はちょっと軽率だったかも知れませんが、いずれにしろ外部の人間と全く接触しない、というのは、難しいでしょうからね。東京や大阪など、大都市圏で感染者が多数出ているところは、もはや感染経路を辿るのも難しいでしょう。
☆その、誠也くんも参加。
◇阪神・近本、広島・鈴木誠らがファンへメッセージ NPBが映像プロジェクト 3/27(金) 16:47配信 デイリースポーツ
日本野球機構(NPB)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大で公式戦開幕が延期されている間に、選手とファンをメッセージでつなぐ映像「みんなとキャッチボールプロジェクト」の第1弾が完成したと発表した。
阪神・近本、広島・鈴木誠、巨人・パーラら各球団1人ずつが参加。それぞれの参加者がボールを捕り、メッセージを述べ、ボールを投げるという映像をNPBがつなぎ合わせている。NPB公式サイトなどで視聴できる。
☆選手や関係者はもちろん、プロ野球ファンも気持ちを共有して、できるだけ早く開幕を迎えられるよう、感染拡大阻止へ向けみんなで力を合わせられればいいですね。
☆さらにその、誠也くん。
◇9番サードで始まった鈴木誠也のプロ野球人生 3/27(金) 6:00配信 広島アスリートマガジン
鈴木誠也の進化が止まらない。いまや侍ジャパンの4番を託されるなど、カープの枠を超え球界を代表する選手にまで成長。今季も不動の4番として、春季キャンプの段階から桁違いのバッティングを見せている。
鈴木は学生時代から知る人ぞ知る選手だった。小学校低学年のとき地元・東京の荒川リトルで野球人生をスタートさせると、中学時代はエース兼4番として荒川シニアを全国大会に導いた。小学生時代から通常の練習だけではなく夜練習も行うなど、当時から現在を思わせるストイックさを漂わせていた。
「父親がショートが好きだったので最初はショートで、小学生時代はずっとショートを守っていましたが、高学年になってからはピッチャーもやっていました。ショートを守っていたので、好きな選手は当時巨人の二岡智宏選手でした。中学時代はファーストとピッチャーですね」
その後、鈴木は『強豪校を倒しての甲子園出場』を目指して二松学舎大付高に進学。1年時からレギュラーとして試合に出場し、秋からはエースナンバー1を背負い本格的に投手として頭角を表すこととなった。
「当初は怖いもの知らずで『投げてもバットに当てられる気がしない』という気持ちで強気でしたね。ただ。コントロールを意識するようになってから悩むことも多くなりました(苦笑)。すぐに試合に出られるという気持ちは全くありませんでしたし、(打撃に関しても)高校生の投手はすごいんだろうなと思っていました。でも、実際に対戦してみるとあまり中学時代と変わらないなという印象があって、案外打つこともできました」
速球派投手として鳴らす一方で、打撃面も際立っていた。高校で積み重ねた本塁打は通算43本。甲子園は不出場、2年夏の都大会4強が最高成績だったものの、ドラフト前には複数の球団が注目するまでになっていた。
「高校時代ずっとプロを目指していましたし、プロしか考えていませんでした。(ドラフト当日は)関係者の方から『広島2位指名』という連絡があって、みんな喜んでくれました。下位指名だと思っていたので本当にビックリしましたし、頭が真っ白で実感が湧きませんでした」
ちなみに鈴木は投手ではなく、尾形佳紀スカウトから打力と走力を高く評価され内野手としての指名を受けた。春季キャンプでも主にショートの練習を続け、泥まみれになりながら白球を追いかける毎日を送っていた。
「ショートは自分の中でカッコいいという思いがありますし、やりがいはあります。でも本格的に始めると難しいですね(苦笑)。いろいろな判断が要求されますし、頭も疲れます」
プロ1年目となる2013年シーズン。当時から鈴木は大器の片鱗を見せていた。前田智徳がかつて身につけていた背番号51のユニホームに袖を通すと、春季キャンプ2日目に半日とはいえ早くも一軍の練習に帯同。インフルエンザを発症したフレッド・ルイスに変わる一日限定の参加だったとはいえ、野村謙二郎監督(当時)を筆頭に首脳陣から高い評価を受けた。
「一軍は緊張感が全く違うなと思いました。練習に参加させていただいて、また一軍で練習したいと強く思いました。(プロに入って3カ月を迎え)体力的な面は問題ありませんが、一軍の投手が投げる球は(高校生とは)全然違うなということを実感しています」
ルーキーながら大きな期待をかけられた鈴木は教育リーグに続き、ウエスタン・リーグ開幕戦でも9番サードでスタメン出場を果たした。線は細かったものの、当時から野球センスは新人選手の中でも桁違いだった。
「何でもいいので『プロにいたんだ』という記録を残せる選手になりたいです。一番の大きな目標は野村(謙二郎・元)監督も達成された『トリプルスリー』です。また長い年数、プロとしてプレーしていきたいですね。僕と同じくプロに入ってから野手になった堂林(翔太)さんを目標にして、将来は一緒に三遊間を守りたいです」
これはプロ入り3カ月後に鈴木が発したコメントだ。プロ7年間の活躍でポジションの違いこそあれ、誰もが“プロにいる”ことを認める選手へと成長した。
☆いやいや、それどころか今や「日本の4番」ですからね。もちろん期待はありましたけど、我々ファンの想像を大きく上回る成長を見せてくれたと思います。
☆さて、さらに、新型コロナ関連。
◇白血病で闘病中…北別府さんが藤浪にエール 「運が悪いと思うなよ。申し訳ないと思うなよ。しっかり治して…」 3/27(金) 11:22配信 中日スポーツ
元広島のエースで白血病と闘っている北別府学さん(62)が27日、自身のブログで新型コロナウイルスに感染した阪神の藤浪に向けて病床から励ましのメッセージを送った。
「運が悪いと思うなよ。申し訳ないと思うなよ。しっかり治して阪神ファンを、野球ファンをマウンドの上から喜ばせてください」とつづった。
無菌室を出て、一般病棟に移り、今後骨髄移植する予定になっている北別府さん。球界の大先輩として藤浪にエールを送らずにはいられなかった様子だ。
「もちろん私もその姿を待っているし、復活する姿を見たいと思っていますよ。病床からこんな事を言うのも変なことかも分かりませんが…そう思わずにはいられなかったので」とコメントしている。
☆藤浪くんたちも、事の重大さは十分分かってると思います。食事会は軽率だったかも知れませんが、これ以上拡大しないようにすること、今できることをすること。そして何より、元気になること。
☆その、北別府さん。
◇広島の守護神は中崎がベスト!北別府氏が復活を期待も「しばらくは…」 3/27(金) 11:17配信 デイリースポーツ
V奪回を目指す広島はオープン戦、練習試合を通じても守護神が決まらない状態でいる。ストッパーとして3連覇を支えた中崎翔太投手が昨年11月に右膝手術を受け調整が遅れている中、新外国人のDJ・ジョンソン、スコット、フランスアと外国人投手が守護神の座を争っているのが現状だ。
デイリースポーツ・ウェブ評論家の北別府学氏は、この守護神争いをどうみているか。「中崎が元気なら中崎をもっていく。抑えはオレだと自負もあるだろうし、実績もある。三振も取れるし、度胸もある」と、かつての守護神の復活を願った。
17日の2軍練習試合・中日戦(由宇)で登板した中崎は1回無失点、2三振を奪った。特に岡林をカウント2-2から空振り三振に仕留めた投球に北別府氏は目を見張った。「最後の左打者の外側に落ちる変化球はよかった。うまさを利用してかわす投球もできる」と投球術も評価した。
守護神候補のDJ・ジョンソンには「球威、制球不足を補うためには球種をもっと増やす必要がある」と話し、21日の練習試合・中日戦(マツダ)で3者連続三振で猛アピールしたスコットも、オープン戦での投球に「打たせて取るというタイプだが、コントロールがアバウト。ストライクゾーンに投げてたまたま打ち取っているという感じだった。ここというところで打ち取ったり三振が取れるピッチャーではなかった」と印象を話した。
昨年、中崎に変わって守護神を務めたフランスアにも「キャンプからボールが来てないみたいだ。状態がいいフランスアであれば三振も取れるし、抑えとしていいけど今はどうだろう」と疑問を投げかけた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期しているプロ野球の開幕は、4月24日を目指している。中崎の完全復活が間に合う可能性もあるが、北別府氏は「中崎が出てくるのがベストですが、外国人に頼るなどして、しばらくはこの投手と決めずに調子のいい投手を抑えにもっていくのではないでしょうか。また投手出身の監督の采配を大変楽しみにしている」と話した。
☆中崎くんは、総合的に優れてるんですよね。加えて、抑えとしての勘所も知っている。1イニングのマネージメントができる訳です。
☆ただ、いつ戻ってこれるのかは、分からない。
◇広島の新外国人投手テイラー・スコットを分析!球速140キロ越えの高速スライダーに注目! 3/27(金) 11:31配信 BASEBALL GEEK
リーグ優勝から遠ざかっている広島は今シーズンの中継ぎ強化のため、テイラー・スコットを獲得した。今回は日本球界初のアフリカ出身選手としても話題になった彼の投球を分析していく。
◆球速140キロ越えの高速スライダーを駆使!
まずはスコットの球速と投球割合をみていく。投球割合は2シームとスライダーの2球種で9割以上を占めている。また、全球種の球速がメジャー平均を超えており、球速の速さも彼の武器の一つといえる。
中でもスライダーは平均球速143km/h(速球比94%)とかなり高速で、投球割合の4割以上を占めていることからもこのボールが投球の軸になっていることがわかる。
◆シュート成分が大きな2シームでゴロを量産!
続いて、各球種の変化量をみていく。投球割合が最も高い2シームはホップ成分が小さく、シュート成分がかなり大きいため、バットの芯を外してゴロを量産できる球質である。
低いリリースポイントから投球されるうえに大きくシュートするこのボールは、まるでサイドスロー投手の速球のようだ。球速が速いこともあり、右打者の内角に投球すると非常に怖さを感じさせるボールになるだろう。
スライダーは変化が小さい縦スラ系のボールである。しかし、2シームのシュート成分が大きいため打者は変化を感じやすいだろう。右打者の外角への投球できるとピッチトンネルを構成しやすくなり、ゴロも空振りも奪える勝負球として機能しそうだ。
◆広島の救援陣底上げに期待!
スコットの投球はほぼ2シームとスライダーのみで、球種が豊富なわけではない。しかし、2シームは日本人投手の4シームと比較しても高速で、大きくシュートする厄介なボールだ。スライダーもかなり高速で、実際より変化を大きく感じる球質である。
この2球種のみでもゴロも空振りも奪える能力があり、中継ぎ投手として十分に期待が持てる。日本では珍しい2シーム主体の投球と、高速スライダーで救援陣の底上げを果たせるか注目したい。
テイラー・スコット Tayler Scott
1992年6月1日生まれ、27歳、右投げ右打ち
マリナーズ・オリオールズ2019-広島2020
通算メジャー成績
13試合 0勝0敗 防御率14.33
☆スライダーは左バッターにも使えるし、いざとなったらスライダー連投、という手もあります。ツーシームとスライダーの投げ分けがもう少しきっちりできれば、そうは打てないと思いますよ。
☆…「ピッチトンネル」って何(笑)。
一般的に打者が球種を判断するために打撃を開始する位置はホームベースの手前7m前後だと言われている。「ピッチトンネル」とは、その7メートルの位置にリングのようなものがあると想定して、投手の指から放たれたボールがこのトンネルを通すことで打者の判断を難しさせるというものだ。どの球種も同じような軌道を描いてトンネルを出た後に変化するということに成功すれば、打者は球種を判断することが難しくなるというわけである。逆に言えば、指から離れた瞬間に膨らんでしまう球種は、「ピッチトンネル」は構成できない。(「菊池雄星が語る!感覚×データ×映像で進化する『第3の球種』開発秘話」BASEBALL GEEK)
☆スコットのスライダーは、結構変化量が多いように見えますけどね。いずれにしろ、ツーシームとスライダーの投げ分けは、ポイントになってきそう。
☆そんな訳でおしまいは、現時点での戦力チェック。
◇開幕延期は広島にとって吉か凶か? 戦力チェックしてみると…… 3/27(金) 11:03配信 週刊ベースボールONLINE
◆野手は全体的に順調
新型コロナウイルスの拡大感染の影響で、プロ野球の開幕は4月24日以降となった。ファンはずっとおあずけを食ったままの状態となり、なんともすっきりしない状態が続くが、世の中の情勢がこうなってしまっては仕方がない。
◆カギは先発陣か。どうなる広島の開幕戦力構想
プロ野球は続けていた練習試合をいったん休止する時期に入り、開幕日が確定したら、またそこへ向け、選手たちが再調整することになるが、各チーム、オープン戦、練習試合を通じて、戦力面で当初の構想どおりに行きそうな部分、そうでない部分が出てきているようだ。佐々岡真司新監督の下、V奪回を目指す広島は、オープン戦から練習試合にかけ、最後は11試合勝利なしでいったん練習試合を終えることになったが、ここでは戦力面から、チームが構想どおりに進んでいるかどうかを考えてみたい。
まず、野手のほうは、新外国人のピレラが、西武とのオープン戦で死球を受けたことから、大事を取って三軍調整となっているが、それ以外は全体的に順調だ。特に外野陣は、ライトの鈴木誠也、センターの西川龍馬のレギュラーがほぼ確定的だが、残るレフトをめぐっては好調選手がひしめき、大激戦になっている。野間峻祥に加え、高橋大樹と堂林翔太が今年はキャンプから長く好調を維持、もう一つ調子の上がっていなかった長野久義も、練習試合の最終戦で3安打して追い込んできた。一軍に復帰したドラフト2位ルーキーの宇草孔基もいい動きを見せており、もし今、開幕するなら果たしてだれを使うかうれしい悲鳴となるところだろう。内野も、手術明けの田中広輔がまずます順調で、万一ピレラが間に合わなくても、サードに入れる小園海斗や安部友裕がいることから、状態としてはむしろ予定どおりの日程で開幕してほしかった、というところだろう。
逆に投手陣のほうは、少し開幕が延びてくれて助かった、という面もあるかもしれない。先発陣は、本来の開幕予定だった3月20日ごろに調子が良かったのは、ここに向けて着々と準備してきた大瀬良大地と、新人の森下暢仁ぐらいで、やや調整不足の選手が多かったためだ。まあ実績のあるK.ジョンソンはオープン戦が多少悪くても心配ないとしても、そのほかの先発投手には不安が残っていたが、練習試合の終盤の局面では、床田寛樹、九里亜蓮、遠藤淳志らが徐々に調子を上げてきており、薮田和樹も加えた中から先発ローテーションは組める形になりそうだ。このほか、アドゥワ誠もいれば、足の故障で出遅れていた野村祐輔が、延期で開幕に間に合う可能性も出てきたことを考えれば、戦力面では開幕延期はプラスに出そうだ。
◆リリーフ陣は構想が狂っていたが……
ただ、今もってメドが立っていないのが、リリーフ陣のほうだ。まず抑えは、昨年務めていたフランスアと新外国人のD.ジョンソン、スコットの3人で争う形になっていたが、このうちフランスアとD.ジョンソンがピリッとせず、ファーム調整に。もし、今が開幕なら消去法でスコットが抑え役をするしかなかったことになる。
その前のセットアップも、当初の予定とは大幅にメンバーが変わっている。昨秋時点の当初構想では、昨年実績のある菊池保則に加え、パワーピッチャーを並べて相手の攻撃を封じていく、という構想で、左では中村恭平と塹江敦哉、右では岡田明丈や、体調万全なら島内颯太郎らの名が挙がっていたが、この中で、今、一軍に残っているのは菊池保と塹江ぐらい。左は塹江と、キャンプから好調の高橋樹也で、右は、もし今、開幕するなら、ベテランの今村猛や、さほど調子は上がっていないが一岡竜司、パワーピッチャーでは矢崎拓也らでやりくりするか……という形になっていたと予想される。
この部分に関しては、もし予定どおり開幕していたら、メドが立たないまま戦うことになっているところだった。開幕までの時間を使って再整備し、何とか開幕延期をプラスに転じていけるようにしたいところだ。
☆フランスアは昨年あたりからずっとストレートの走りが悪く、制球も良くない。DJはいずれ上げてくると思いますけどね。まあ開幕してしばらくはスコットが抑え、でいいと思います。相手もあのスライダーには慣れるまで時間がかかるでしょうしね。
☆野手陣は総じて好調で、先発陣も数は揃いそう。問題はリリーフ陣と、チーム作り。バントや連携、足を絡めた攻撃など、まだまだ完成形には程遠く、隙のないチーム、とは言い難い。それぞれがそれぞれで、状況に応じてしっかり自分の役割を理解しておくことが重要で、それはつまるところ、どれだけチームの勝ちというのを意識に置いているか、ということ。
☆打ちに行く時は打ちに行く、つなぎをするならする。メリハリをしっかりつけて、チーム全体で意味のある攻撃をしてほしいですね。
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source :
K.Oのカープ・ブログ。